JP4974340B2 - 角速度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、物体の角速度の検出に用いられる角速度センサに関する。
近年、角速度センサの低コスト化及び小型化の要請により、半導体製造プロセス等における技術を応用した種々の機械要素の小型化を実現するMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて作製された角速度センサが提案されている。かかるMEMS技術を用いて作製された角速度センサとして、例えば、非特許文献1に提案された角速度センサを挙げることができる。
図8は非特許文献1に提案された角速度センサ100の概略図であり、図8(a)は側面図を、図8(b)は当該角速度センサ100を構成するシリコン層120の平面図を示す。図8に示すように、角速度センサ100は、Z軸(図8(a)参照)方向に、下部ガラス層130、シリコン層120、上部ガラス110層が積層された3層構造に形成されている。
シリコン層120は、シリコンフレーム121と、ディスク122と、スプリング123と、駆動電極124及び125とを備えている。シリコンフレーム121は、シリコン層120の外周部を形成しており、シリコンフレーム121の内側の空間は、シリコン層120に上部ガラス層110及び下部ガラス層130が積層されることで低圧に封止されている。この封止された空間には、ディスク122と、スプリング123と、駆動電極124及び125とが配置されている。ディスク122は、4本のスプリング123によってシリコンフレーム121に支持されている。かかるディスク122は、外周部の2箇所において、櫛歯状に形成された駆動電極125を支持している。一方の駆動電極124も櫛歯状に形成されており、当該駆動電極124は、シリコンフレーム121の内側に支持され、駆動電極125と対向する位置に配置されている。駆動電極124及び125間に静電力を作用させると、ディスク122は、スプリング123の弾性力に抗して、X―Y平面上を(図8(b)に示す矢印Q方向に)回動する。
さらに、下部ガラス層130には、ディスク122の下方の位置において、X軸方向の2箇所に検出電極132a、132bが設けられている。
このような構成の角速度センサ100において、ディスク122がX―Y平面上を回動しているときに、X軸(図8(b)参照)周りの回転が角速度センサ100に与えられると、X軸と直交するY軸(図8(b)参照)周りのコリオリ力がディスク122に生じ、スプリング123の弾性力に抗してディスク122がY軸周りに揺動する。このY軸周りの揺動により、ディスク122と各検出電極132a、132bとの間隔が変動し、ディスク122と各検出電極132a、132bとの間の静電容量が変動する。コリオリ力は、角速度に比例するため、ディスク122と各検出電極132a、132bとの間の静電容量の変動速度はX軸周りの角速度に比例する。かかる文献の角度センサ100においては、ディスク122と各検出電極132a、132bとの間の静電容量の変動速度に基づいてX軸周りの角速度が検出される。
T.Fujita、外7名、「Vacuum Sealed Silicon Bulk Micromachined Gyroscope」、 Transducers ’99 The 10th International Conference on Solid-State Sensors and Actuators Digest of Technical Papers Volume 2、The Institute of Electrical Engineers of Japan、1999年 6月 7日、P914-917
しかし、上記非特許文献の角速度センサ100は、コリオリ力により揺動するディスク122と、ディスク122をX−Y平面上において回動させる駆動電極124及び125と、角速度を検出するための検出電極132a、132とが3次元的に配置されている。このように、ディスクや電極などが3次元的に配置された角速度センサ100を製作することは、ディスクや電極の作製にMEMS技術を用いると多くの製作プロセスを必要とするため、コスト上、不利である。
そこで、本発明は、MEMS技術を用いて容易に作製することができる角度センサを提供することを課題とする。
本発明は、かかる従来技術の問題を解決するべくなされたものであり、特許請求の範囲の請求項1に記載の如く、枠体に対して、径方向と平行な第1軸周りに揺動可能に支持されると共に、周方向に回動可能に支持されたディスク状の揺動体と、静電力を利用して前記揺動体を前記第1軸周りに揺動させる駆動電極と、前記揺動体に設けられた第1検出電極と、前記枠体を固定した基板に設けられた第2検出電極とを備え、前記駆動電極と、前記第1検出電極と、前記第2検出電極とは、前記揺動体と略同一平面上に配置され、さらに、前記駆動電極に交流電圧を印加する電源と、前記第1検出電極と前記第2検出電極との間の静電容量または静電容量の変動速度を測定する測定手段とを備え、前記揺動体は、前記枠体に対して、前記周方向に回動可能に支持されたリング状の検出部材と、前記検出部材の内側に、前記検出部材に対して、前記第1軸周りに揺動可能に支持された揺動部材とを備え、前記電源は、前記揺動部材の固有振動数の2倍の周波数の交流電圧を前記駆動電極に印加することを特徴とする角速度センサを提供する。
本発明に係る角速度センサは、枠体に対して、径方向と平行な第1軸周りに揺動可能に支持されると共に、周方向に回動可能に支持されたディスク状の揺動体を備えている。かかる揺動体が第1軸周りに揺動しているときに、第2軸周りの回転が角速度センサに与えられると、揺動体の各部位において第1軸方向のコリオリ力が生じる。ここで、第2軸とは、揺動体の径方向のうち第1軸と直交する軸である。
このコリオリ力の第1軸方向における正逆の向きは、第1軸周りの揺動時における揺動体の各部位の移動方向に応じた向きとなる。例えば、第1軸が揺動体の内部を通る場合、第1軸を挟んで反対側に位置する2つの部位では、揺動による移動方向が反対であるため、互いに正逆が反対の第1軸方向のコリオリ力が発生する。このように、第1軸を挟んで一方側と他方側とで正逆が反対の第1軸方向のコリオリ力が発生することで、周方向に回動する力が揺動体に作用し、この力により、揺動体は周方向に回動する。
なお、第1軸が揺動体の外側を通る場合、揺動体の全部位は、全て第1軸に対して一方側に位置する。この場合、各部位において同じ向きのコリオリ力が発生するが、発生するコリオリ力の大きさは、第1軸に近い部位ほど小さく、そのため、第1軸が揺動体の外側を通る場合であっても、第1軸が揺動体の内部を通る場合と同様に、揺動体は周方向に回動する。
このように第2軸方向の回転により回動する揺動体には、第1検出電極が設けられ、かかる揺動体を周方向に回動可能に支持する枠体を固定する基板には、第2検出電極が設けられている。従って、第1検出電極と第2検出電極との距離は、揺動体が周方向に回動することで変動する。コリオリ力の大きさは、第2軸周りの角速度と比例関係を有するため、第1検出電極と第2検出電極との距離の変動速度は、第2軸周りの角速度に応じた大きさとなる。第1検出電極と第2検出電極との距離が変動すると、第1検出電極と第2検出電極との間の静電容量が変動する。この静電容量又は静電容量の変動速度は測定手段によって測定される。よって、測定手段が静電容量を測定する場合は、測定された静電容量に基づいて静電容量の変動量を算出することで第2軸周りの角速度を求めることができる。また、測定手段が静電容量の変動速度を測定する場合は、当該静電容量の変動速度から第2軸周りの角速度を求めることができる。
以上のように、本発明に係る角速度センサにおいては、駆動電極が静電力を用いて揺動体を第1軸周りに揺動させる。静電力は2つの駆動電極間において発生するため、本発明に係る角速度センサには、駆動電極が2つ設けられる。この2つの駆動電極のうち、一方を、揺動体に、他方を、一方の揺動体に対して第2軸方向に異なる位置に設けると、第2軸方向に静電力が作用する。第2軸方向に静電力が作用すると、揺動体が静電力の増減に応じて第1軸周りに揺動する。理論上、駆動電極が設けられる2つの部材が静止している状態において、この2つの部材間に静電力を作用させると、静電力の作用する方向は、2つの部材が配置された平面内の方向である。従って、理論上、2つの部材のうち一方の部材を所定の軸周りに揺動させることはできない。しかし、実際には加工誤差などによって、2つの部材のバランスが崩れており、静止状態で静電力を作用させると、一方の部材が所定の軸周りに揺動する。ひとたび所定の軸周りに揺動すれば、相対する電極の位置ズレが生じるから、その後も一方の部材が所定の軸周りに揺動する。よって、駆動電極が設けられる2つの部材を略同一平面上に配置しても、揺動体を第1軸周りに揺動させることを実現することができる。
また、本発明に係る角速度センサにおいては、第2軸周りの角速度に比例したコリオリ力で第1検出電極を揺動体の周方向に回動させて、第1検出電極と第2検出電極との距離を変動させている。これにより、電極間の静電容量および、静電容量の変動速度が与えられた角速度に応じて変化するため、静電容量の変動量もしくは変動速度を検出することで、角速度を検知できる。第2軸周りの角速度に比例して第1検出電極と第2検出電極との距離を変動させることは、例えば、第1検出電極と第2検出電極とを揺動体と略同一平面上に配置しても、実現することができる。
以上のように、本発明の角速度センサは、駆動電極と、第1検出電極と、第2検出電極とが揺動体と略同一平面上に配置されているが、揺動体を第1軸周りに揺動させ、且つ、第2軸周りの角速度に応じた静電容量の変動量もしくは変動速度を検出することが可能である。よって、本発明は、駆動電極と、第1検出電極と、第2検出電極とが揺動体と略同一平面上に配置され、これらが2次元的に配置され、作製が容易な角速度センサを提供することができる。
また、検出部材と揺動部材を用いて、第1検出電極と第2検出電極との静電容量または静電容量の変動速度を測定する具体的な他の構成として、特許請求の範囲の請求項に記載の如く、基板に設けられた固定部と、前記固定部を囲繞するように、前記固定部に対して、周方向に回動可能に支持されたリング状の検出部材と、前記検出部材を囲繞するように、前記検出部材に対して、前記検出部材の径方向と平行な第1軸周りに揺動可能に支持された揺動部材と、静電力を利用して、前記揺動部材を前記第1軸周りに揺動させる駆動電極と、前記検出部材に設けられた第1検出電極と、前記基板に設けられた第2検出電極とを備え、前記駆動電極と、前記第1検出電極と、前記第2検出電極と、前記揺動部材とは、前記検出部材と略同一平面上に配置され、さらに、前記駆動電極に交流電圧を印加する電源と、前記第1検出電極と前記第2検出電極との間の静電容量または静電容量の変動速度を測定する測定手段とを備え、前記電源は、前記揺動部材の固有振動数の2倍の周波数の交流電圧を前記駆動電極に印加する構成を挙げることができる。
また、好ましくは、特許請求の範囲の請求項3に記載の如く、前記第1検出電極と、前記第2検出電極とが、櫛歯状に形成された櫛歯電極である構成とされる。
かかる好ましい構成のように、第1検出電極と第2検出電極とを櫛歯状に形成することで、第1検出電極と第2検出電極とが向き合う面積を大きくできる。そのため、第2軸の角速度が小さく、第1検出電極と第2検出電極との間の距離の変動速度が小さくても、第1検出電極と第2検出電極の静電容量の変動量もしくは変動速度を大きくできるので、第2軸周りの角速度を精度良く測定することができる。
本発明は、コリオリ力が作用する揺動体と、揺動体にコリオリ力を作用させるために揺動体を揺動させる駆動電極と、角速度に応じた電流を発生させるための検出電極とが2次元的に配置され、MEMS技術等を用いて容易に作製することができる角速度センサを提供することができる。
本実施形態に係る角速度センサは、測定対象の角速度に応じたコリオリ力を受けて揺動体(後述する)が回転する揺動部と、揺動部を駆動するための直流電源3(図5参照)と交流電源4(図5参照)と、測定対象の角速度に応じた電流を測定する測定部5(図5参照)とを備える。図1は、揺動部2の概略斜視図である。図1に示すように、揺動部2は、従来の角速度センサと同様に、図1に示すZ軸方向に、下部ガラス層30(特許請求の範囲の基板に相当する)、シリコン層20、上部ガラス層10が積層された3層構造に形成されている。
図2は、シリコン層20の平面図である。図2に示すように、シリコン層20は、枠体(以下、「シリコンフレーム」という)21と、ディスク状の揺動体22と、当該揺動体22をシリコンフレーム21に支持するヒンジ23と、駆動電極24と、検出電極25とを備えている。シリコン層20が備えるシリコンフレーム21、揺動体22、ヒンジ23、駆動電極24、検出電極25は、全て揺動体22と略同一平面(図2の紙面と平行な面)上に配置されている。また、シリコンフレーム21と、揺動体22と、ヒンジ23と、駆動電極24と、検出電極25とは、シリコン層20の材料となる1枚のシリコン基板に、DeepRIE(Reactive Ion Etching)処理などを含むMEMS技術を用いて加工することで形成されたものである。
図3は図1に示す揺動部2の端面図であり、図3(a)は図1に示す揺動部2のA−A端面図を示し、図3(b)は図1に示す揺動部2のB−B端面図を示す。A−A端面は、図2において1点鎖線A’で示す位置に現れ、B−B端面は、図2において1点鎖線B’で示す位置に現れる。
図2及び図3に示すように、シリコンフレーム21は、シリコン層20の外周部を形成し、上部ガラス層10及び下部ガラス層30が積層されている。このシリコンフレーム21は、上記の直流電源3と電気的に接続されている。さらに、このシリコンフレーム21の内側の空間21aは、上部ガラス層10及び下部ガラス層30が積層されることにより、低圧の状態で封止されている。
揺動体22は、シリコンフレーム21の内側の空間21aに配置されている。揺動体22は、シリコンフレーム21に対して、周方向(図2の紙面と平行な方向(図2の矢印W))に回動可能にヒンジ23によって支持されたリング状の検出部材(以下、リングという)222と、当該リング222内に、リング222に対して、第1軸周りに揺動可能に支持された平面視矩形状の揺動部材221と、リング222と揺動部材221とを連結する軸部材223とを備えている。ここで、第1軸とは、揺動体22の所定の径方向(図2のY軸)と平行であり、揺動部材221の第2軸方向中央部を通る軸(図2において一点鎖線A’で示される、軸部材223を通る軸)である。また、第2軸とは、揺動体22の径方向のうち第1軸と直交する軸(図1に示すX軸と平行な軸)である。
軸部材223は、第1軸方向に長手方向を向けて配置され、リング222と揺動部材221とに接続され、揺動部材221を、リング222に対して第1軸周りに揺動可能に支持している。この揺動部材221は、一対の対向する外辺部221aが第1軸と平行となる向きに配置されている。
ヒンジ23は、シリコンフレーム21の内周部とリング222の外周部とを連結しており、上述のようにシリコンフレーム21に対して周方向に回動可能にリング222を支持している。本実施形態では、ヒンジ23は4本備えられ、4本のヒンジ23の一端が、リング222の周方向(揺動体22の周方向と同方向)に等間隔でリング222の外周部に連結されており、本実施形態のリング222は、4本のヒンジ23によって揺動体22の周方向に回動可能に支持されている。
駆動電極24は、静電力を利用して、揺動部材221を第1軸周りに揺動させるための電極である。駆動電極24は、揺動部材221の一対の対向する外辺部221aの全体に亘って設けられた第1駆動電極241と、第1駆動電極241に対して第2軸方向に所定の間隔を置いて設けられた第2駆動電極242とを備えている。第2駆動電極242は、下部ガラス層30の上面に設けられている。第1駆動電極241は、第2軸方向に向いた複数の枝部を備えた櫛歯上に形成され、同様に、第2駆動電極242も第2軸方向に向いた複数の枝部を備えた櫛歯状に形成されている。そして、第1軸方向において、第1駆動電極241の枝部と、第2駆動電極242の枝部とが交互に配置されている。
検出電極25は、リング222の外周部に沿って円弧状に配置された第1検出電極251と、第1検出電極251に対して揺動体22の径方向外側に設けられ、第1検出電極251に対向するよう形成された第2検出電極252とを備えている。本実施形態では、検出電極25が4つ設けられ、4つの検出電極25が揺動体22の周方向に等間隔に配置されている。なお、第2検出電極252は、下部ガラス層30の上面に設けられている。図4は、第1検出電極251と第2検出電極252を説明するための図2の点線Pで囲まれた部分の拡大図である。図4(a)に示すように、第1検出電極251は、揺動体22の径方向に向いた複数の枝部251aを備えた櫛歯状に形成され、同様に、第2検出電極252も、揺動体22の径方向に向いた複数の枝部252aを備えた櫛歯状に形成されている。そして、枝部251aと枝部252aとがリング222の周方向(揺動体22の周方向)に交互に配置されている。図4(a)に示すように、揺動体22の周方向において、枝部251aと当該枝部251aから一方側(図4(a)に示す矢印U方向側)における枝部252aとの間隔は、枝部251aと当該枝部251aから他方側(図4(a)に示す矢印V方向側)における枝部252aとの間隔よりも大きく形成されている。
なお、本実施形態では、第2検出電極252は、第1検出電極251の径方向外側に設けられているが、径方向内側に設けることも、或いは、径方向外側及び内側の両方に設けることも可能である。
図5は、揺動部2における電気的な接続状態を示す模式図である。以上に説明したように、シリコン層20は、1枚のシリコン基板から作製され導電性を有する。図5に示すように、第1駆動電極241が設けられる揺動部材221は、揺動軸223、リング222、ヒンジ23を介して直流電源3と電気的に接続されたシリコンフレーム21と連結され、また、第1検出電極251も、リング222、ヒンジ23を介してシリコンフレーム21と連結されている。よって、第1駆動電極241及び第1検出電極251は、シリコンフレーム21等を介して直流電源3と電気的に接続され、直流電源3によって直流電圧が印加可能にされていている。これにより、第1駆動電極241と第1検出電極251との電位を一定に保つことが可能である。
図3に示すように、以上に説明したシリコン層20の上側に積層される上部ガラス層10は、シリコン層20のシリコンフレーム21に陽極接合等によって接合されることで、シリコン層20の上側に積層されている。揺動体22、ヒンジ23、揺動部材221に設けられた第1駆動電極241、リング222に設けられた第1検出電極251の回動又は揺動を妨げないように、揺動体22と、ヒンジ23と、第1駆動電極241と、第1検出電極251との上方には空間が設けられるように、これらの位置において上部ガラス層10は凹状に形成されている。
一方、第2駆動電極242と第2検出電極252との上面は、上部ガラス層10と当接されている。上部ガラス層10の第2駆動電極242と第2検出電極252との上方部分にはスルーホール11が形成されている。このスルーホール11は、第2駆動電極242及び第2検出電極252を上部ガラス層10の上面(シリコン層20と反対側の面)と導通させるためのものである。第2駆動電極242及び第2検出電極252と上部ガラス層30の上面との導通は、スルーホール11を導電性の良い金属12で埋めることで行われている。上部ガラス層10の上面には、各スルーホール11の近傍に接続用パッド(図示しない)が形成されており、各接続用パットは、近傍のスルーホール11に充填された金属12と接続される。なお、導通方法として、第2駆動電極242及び第2検出電極252にワイヤを接続して、当該ワイヤを上部ガラス層10の上面まで引き出す方法を挙げることができる。しかしながら、導通にワイヤを用いる場合、ワイヤをボンディングする装置の制約から、スルーホール11の直径を数百ミクロンの大きさにせねばならず、揺動部2の縮小化が困難になったり、上部ガラス層10の強度低下などの問題が発生してしまう。よって、かかる導通は、スルーホール11を導電性の良い金属12で埋めることで行うのが望ましい。
第2駆動電極242を導通させるためのスルーホール11に充填された金属12と接続される接続用パットは、交流電源4に接続されている。これにより、第2駆動電極242は、交流電源4によって交流電圧が印加可能に構成されている。
一方、第2検出電極252を導通させるためのスルーホール11に充填された金属12は、電流測定手段5(図5参照)に接続されている。この電流測定手段5は、直流電源3と接続されている。
第1検出用電極251と第2検出用電極252とは、上記のように対向して設けられているため、キャパシタとして機能する。よって、図5に示すように、直流電源3、第1検出用電極251、第2検出用電極252、電流測定手段5とで、1つの回路(以下、測定回路6という)が形成されている。この測定回路6において、直流電源3によって、第1検出用電極251と第2検出用電極252との間に直流電圧が印加され、第1検出用電極251と第2検出用電極252との静電容量の変動があると、その変動速度に応じた電流が測定回路6に発生し、発生した電流が電流測定手段5によって測定される。即ち、本実施形態においては、第1検出用電極251と第2検出用電極252との静電容量の変動速度を測定する測定手段は、直流電源3と電流測定手段5とで構成されている。
次に、下部ガラス層30は、上部ガラス層10と同様に、シリコン層20のシリコンフレーム21に陽極接合等によって接合されることで、シリコン層20の下側に積層されている。図3(b)に示すように、下部ガラス層30は、中央部分が凹状に形成されており、第2駆動電極242及び第2検出電極252に対応する部分がシリコン層20側に突起したパッド31が形成されている。このパッド31の上面に第2駆動電極242及び第2検出用電極252が設けられている。
次に、上記した揺動部2の製造方法について説明する。図6は、揺動部2の製造工程を示したB―B端面図である。まず、図6(a)に示すように、下部ガラス層30の材料であるガラス基板30aにブラスト加工によって、中央部を凹状に形成すると共に、上面にパッド31を形成する。
次いで、図6(b)に示すように、ガラス基板30aをシリコン層20の材料であるシリコン基板20aの下側に陽極接合によって接合する。次いで、図6(c)に示すように、シリコン基板20aのガラス基板30aが接合された面と反対面側から、MEMS技術を用いて、シリコンフレーム21と、揺動部材221と、リング222と、軸部材223と、ヒンジ23と、第1駆動電極241と、第2駆動電極242と、第1検出電極251と、第2検出電極252とを形成する。
次いで、図6(d)に示すように、シリコン基板20aの上側に上部ガラス層10の材料であるガラス基板10aを陽極接合によって接合する。なお、上部ガラス層10を形成するガラス基板10aは、予め、ブラスト加工等によって、スルーホール11を形成する部分に上下方向に貫通する孔13が設けられ、揺動体22と、ヒンジ23と、第1駆動電極241と、第1検出電極251との上方に空間を形成するために、ガラス基板10aのこれらの上方の部分が凹状に形成されている。最後に、図6(e)に示すように、ガラス基板30aに形成された孔13を導電性の良い金属12で埋めてスルーホール11を形成し、これにより揺動部2が製造される(図3(b)参照)。
以上のように、本実施形態に係る角速度センサは、揺動体22、駆動電極24、第検出電極25が同一平面上に配置されるため、これらをDeepRIE処理などを含むMEMS技術を用いて同時に形成できるので、作製が容易である。
以上に説明した本実施形態に係る角速度センサを用いて、第2軸周りの角速度を検出する方法について説明する。角速度センサを用いて第2軸周りの角速度を検出する場合は、直流電源3によって直流電圧を第1駆動電極241と第1検出電極251とに印加し、交流電源4によって交流電圧を第2駆動電極242に印加する。
このように、第1駆動電極241に直流電源が印加され、第2駆動電極242に交流電圧が印加されると、第1駆動電極241と第2駆動電極242との間に第2軸方向の静電力が作用する。この静電力は、第2駆動電極242に印加される交流電圧の増減に応じて変動し、この静電力の変動に応じて、第1駆動電極241が設けられた揺動部材221が第1軸周りに揺動する。
なお、本実施形態では、小さな静電力で大きく揺動部材221を揺動させるために、揺動部材221の第1軸周りの揺動に共振現象を利用している。共振現象を利用するために、本実施形態では、第2駆動電極242に印加される交流電圧の周波数を、揺動部材221の固有振動数の2倍としている。このように、周波数が固有振動数の2倍の交流電圧を印加すると、揺動部材221が揺動部材221の固有振動数で揺動する。さらに望ましくは、交流電圧の周波数は、揺動部材221の固有振動数の2倍よりも少し高めに設定される。これは、第1駆動電極241と第2駆動電極242間に印加される直流電圧によって発生する静電引力が、ばねの役割をし、固有振動数が高めにシフトするためである。また、この共振系は非線形性を持つために、共振点のピークよりも低周波数側が不安定になることがあり、この観点からも、交流電圧の周波数は高めに設定することが好ましい。
このように揺動部材221が第1軸周りに揺動しているときに、第2軸周りの回転が角速度センサに与えられると、揺動体221の各部位において、第2軸周りの回転の角速度に比例した第1軸方向のコリオリ力が発生する。このコリオリ力の向きは、第1軸周りの揺動によって揺動体221の各部位が移動する移動方向に応じた向きである。例えば、図2に示すように、第1軸を挟んで反対側に位置する2つの部位では、第1軸周りの揺動による移動方向が反対であるため、反対方向(図2の矢印R方向と矢印R’方向)のコリオリ力が発生する。このように、第1軸を挟んで一方側と他方側とで反対方向のコリオリ力が発生することで、揺動部材221に、揺動体22の周方向に回転する力が作用し、この力により、揺動部材221及び揺動部材221と連結されたリング222は、揺動体22の周方向に回転する。よって、リング222は、揺動体22の周方向にコリオリ力に比例した速さで回転する。
このように回転するリング222には、第1検出電極251が設けられ、リング222が周方向に回転すると、第1検出電極251の枝部251aと第2検出電極252の枝部252aとの距離が変動する。枝部251aと枝部252aとの距離が変動すると枝部251a及び252a間の静電容量が変動する。
本実施形態では、図4(a)に示すように、揺動体22の周方向において、枝部251aと当該枝部251aから図4(a)に示す矢印U方向側の枝部252a(以下、U側の枝部252aという)との間隔が、枝部251aと当該枝部251aから図4(a)に示す矢印V方向側の枝部252a(以下、V側の枝部252aという)との間隔に比べて大きく形成されている。従って、枝部251aとU側の枝部252aとの間の静電容量は極めて小さく、枝部251a及び252a間の静電容量は、枝部251aとV側の枝部252aとの距離に影響される。
第2軸周りの回転によって発生するコリオリ力の向きは、第2軸周りの回転の方向及び、第1軸周りの揺動の方向に影響され、第2軸周りに同一方向の回転が角速度センサに与えられても、発生するコリオリ力の向きは、揺動部材221の揺動方向の反転と同時に反転する。従って、リング222は、揺動部材221の固有振動数で周方向に回動する。そのため、枝部251aとV側の枝部252aとの距離は、上記のコリオリ力に比例した速さで変動するが、変動方向が、揺動部材221の揺動方向と共に変化し、枝部251aとV側の枝部252aとの距離が、揺動部材221の固有振動数で増減する。よって、枝部251aとV側の枝部252aとの間の静電容量も、揺動部材221の固有振動数で増減する。このように増減する各枝部251aと各V側の枝部252aとの静電容量の合計が第1検出電極251と第2検出電極との間の静電容量となる。
第1検出電極251に直流電圧が印加されて、第1検出電極251の電位が一定に保たれているので、第1検出電極251と第2検出電極252との間の静電容量が変動すると、静電容量の変動速度に応じた電流が測定回路6に発生する。この静電容量の変動速度に応じた電流は、電流測定手段5によって測定され、この測定された電流に基づいて第2軸周りの角速度を算出することができる。
第1検出電極251と第2検出電極252との間の静電容量は、揺動部材221の固有振動数で増減するため、測定回路6に発生する電流は、揺動部材221の揺動周波数と同一周波数の交流電流である。このように、静電容量の変動速度に応じた電流が揺動部材221の揺動周波数と同一周波数の交流電流であると、交流電源4によって第2駆動電極242に交流電圧が印加されることにより、容量型の結合によって測定回路6に電流ノイズが発生(以下、クロストークという)しても、第2駆動電極242に印加される交流電圧の周波数が、揺動部材221の固有振動数の2倍であるため、静電容量の変動速度に応じた電流からクロストークした交流電流を取り除くことが容易に行える。
本実施形態では、第1検出電極251に直流電圧を印加して、第1検出電極251と第2検出電極252とに一定の電位差を持たせて、第2軸周りの角速度に応じた電流を測定回路6に生じさせているが、第2軸周りの角速度に応じた電流を測定回路6に生じさせる方法として、例えば、第1検出電極251をグランドに接続し、第2検出電極252に直流電圧を印加する方法を挙げることができる。
また、本実施形態では、第1駆動電極241に直流電圧を印加し、第2駆動電極242に交流電圧を印加して、揺動部材221を第1軸周りに揺動させるための静電力を増減させている。このように、第1駆動電極241に直流電圧を印加し、第2駆動電極242に交流電圧を印加すると、発生する静電力は交流電圧の振幅とともに直流電圧に比例する。そうすると、大きな直流電圧を第1駆動電極241に印加すると、第2駆動電極242に小さな交流電圧を印加した場合であっても、揺動部材221の揺動に必要な静電力を発生させることができる。第2駆動電極242に印加する交流電圧が小さいと、測定回路6へのクロストークを抑えることができるので、電流測定手段5によって、第2軸周りの回転の角速度に応じた電流が精度良く測定される。
さらに、本実施形態では、第1検出電極251と第2検出電極252とを櫛歯状に形成することで、第1検出電極251と第2検出電極252とが向き合う面積を大きくしている。第1検出電極251と第2検出電極252とが向き合う面積を大きくすると、例えば、第2軸周りの回転の角速度が小さく、リング222の周方向の回動速度が小さくても、第1検出電極251と第2検出電極252との間の電流を大きく変化させることができるので、電流測定手段5によって、第2軸周りの回転の角速度に応じた電流が精度良く測定される。
また、第1検出電極251と第2検出電極252の形状は、第1検出電極251と第2検出電極252が対向している限りにおいて、特に限定されるものでなく、例えば、図4(b)に示すような形状でもよい。即ち、第1検出電極251は、リング222の外周部から振動体22の径方向に延出された幹部251bと、当該幹部251bから振動体22の周方向の一方側(図4(b)では矢印V側)に延出された枝部251cとから構成された電極片251dが、リング222の外周部に沿って複数設けられた形状であってもよい。また、第1検出電極がこの形状を採る場合は、図4(b)に示すように、第2検出電極252は、振動体22の径方向と平行な幹部252bと、当該幹部252bから振動体22の周方向の他方側(図4(b)では矢印U側)に延出された枝部252cとから構成された電極片252dが複数設けられた形状であってもよい。
また、本実施形態の角速度センサ1の変形例として、シリコン層20Aの揺動部材221Aが、リング222Aの外側に配置された構成を挙げることができる。図7は、揺動部材221Aがリング222Aの外側に配置された構成のシリコン層20Aの平面図である。図7に示すように、本実施形態と同様に、シリコン層20Aの外周部は、シリコンフレーム21Aによって形成されている。シリコンフレーム21Aの内側には、中央から、固定部28A、リング222A、揺動部材221Aの順で配置されている。
固定部28Aは、下部ガラス層の上面に設けられている。リング222Aは、固定部28Aを囲繞するように配置され、周方向(図7の紙面と平行な方向(図7の矢印W方向))に回動可能に4本のヒンジ23Aによって固定部28に支持されている。揺動部材221Aは、リング222Aを囲繞するように配置され、第1軸周りに揺動可能に2本の軸部材27Aによってリング222Aに支持されている。揺動部材221Aは、中央に固定部28Aとリング222Aとが配置される矩形状の開口が形成された矩形状に形成されている。また、ここでの第1軸とは、リング222Aの所定の径方向(図7のY軸)と平行であり、揺動部材221Aの第2軸方向中央部を通る軸(図7において一点鎖線C’で示される、軸部材27Aを通る軸)である。また、第2軸とは、リング222Aの径方向のうち第1軸と直交する軸(図7に示すX軸と平行な軸)である。さらに、揺動部材221Aは、2本の軸部材26Aによって、第1軸周りに揺動可能にシリコンフレーム21Aに支持されている。
揺動部材221Aの第2軸方向両側には、第1駆動電極241Aが形成され、シリコンフレーム21Aの内側の第1駆動電極241Aと対向する位置に第2駆動電極242Aが形成されている。この第2駆動電極242Aは、下部ガラス層の上面に設けられている。また、リング222Aの外周部には、リング222Aの外周部に沿って円弧状に形成された第1検出電極251Aが設けられ、揺動部材221Aの開口の当該第1検出電極251Aと対向する位置に、第2検出電極252Aが設けられている。この第2検出電極252Aは、下部ガラス層の上面に設けられている。
図7に示す構成においても、第1駆動電極241Aと第2駆動電極242Aとの間に交流電圧を印加すれば、揺動部材221Aは、第1軸周りに揺動する。リング222Aは、固定部28につながるヒンジ23Aに支持されているので、揺動部材221Aが第1軸周りに揺動してもリング222Aは揺動しない。揺動部材221Aが第1軸周りに揺動しているときに、第2軸周りの回転が角速度センサに与えられると、揺動部材221Aの第1軸を挟んだそれぞれの部位に互いに反対方向の第1軸方向に平行なコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって、リング222Aは回動し、第1検出電極251Aと第2検出電極252Aとの静電容量が第2軸周りの角速度に応じて変動し、本実施形態と同様に、静電容量の変動速度に応じた電流が発生し、この電流に基づいて第2軸周りの角速度を算出することができる。
本発明の一実施形態に係る角速度センサを構成する揺動部の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る角速度センサを構成するシリコン層の平面図である 図1に示す揺動部の端面図であり、(a)は図1に示す揺動部のA―A端面図を示し、(b)は図1に示す揺動部のB−B端面図を示す。 第1検出電極と第2検出電極を説明するための図2の点線Pで囲まれた部分の拡大図であり、(a)は本実施形態における第1検出電極と第2検出電極を示し、(b)は他の形態における第1検出電極と第2検出電極を示す。 揺動部における電気的な接続状態を示す模式図である。 揺動部の製造工程を示した図1に示すB―B端面図である。 揺動部材がリングの外側に支持された構成のシリコン層の平面図である。 非特許文献1に提案された角速度センサの概略図であり、(a)は側面図を、(b)は当該角速度センサを構成するシリコン層の平面図を示す。
符号の説明
2 揺動部
3 直流電源
4 交流電源
5 電流測定手段
20、20A シリコン層
21、21A シリコンフレーム(枠体)
22 揺動体
23 23A ヒンジ
24 駆動電極
25 検知電極

Claims (3)

  1. 枠体に対して、径方向と平行な第1軸周りに揺動可能に支持されると共に、周方向に回動可能に支持されたディスク状の揺動体と、
    静電力を利用して前記揺動体を前記第1軸周りに揺動させる駆動電極と、
    前記揺動体に設けられた第1検出電極と、
    前記枠体を固定した基板に設けられた第2検出電極とを備え、
    前記駆動電極と、前記第1検出電極と、前記第2検出電極とは、前記揺動体と略同一平面上に配置され、
    さらに、前記駆動電極に交流電圧を印加する電源と、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極との間の静電容量または静電容量の変動速度を測定する測定手段とを備え
    前記揺動体は、
    前記枠体に対して、前記周方向に回動可能に支持されたリング状の検出部材と、
    前記検出部材の内側に、前記検出部材に対して、前記第1軸周りに揺動可能に支持された揺動部材とを備え、
    前記電源は、前記揺動部材の固有振動数の2倍の周波数の交流電圧を前記駆動電極に印加することを特徴とする角速度センサ。
  2. 基板に設けられた固定部と、
    前記固定部を囲繞するように、前記固定部に対して、周方向に回動可能に支持されたリング状の検出部材と、
    前記検出部材を囲繞するように、前記検出部材に対して、前記検出部材の径方向と平行な第1軸周りに揺動可能に支持された揺動部材と、
    静電力を利用して、前記揺動部材を前記第1軸周りに揺動させる駆動電極と、
    前記検出部材に設けられた第1検出電極と、
    前記基板に設けられた第2検出電極とを備え、
    前記駆動電極と、前記第1検出電極と、前記第2検出電極と、前記揺動部材とは、前記検出部材と略同一平面上に配置され、
    さらに、前記駆動電極に交流電圧を印加する電源と、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極との間の静電容量または静電容量の変動速度を測定する測定手段とを備え
    前記電源は、前記揺動部材の固有振動数の2倍の周波数の交流電圧を前記駆動電極に印加することを特徴とする角速度センサ。
  3. 前記第1検出電極と、前記第2検出電極とは、櫛歯状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の角速度センサ。
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