JP2017090229A - 到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラム - Google Patents

到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017090229A
JP2017090229A JP2015220081A JP2015220081A JP2017090229A JP 2017090229 A JP2017090229 A JP 2017090229A JP 2015220081 A JP2015220081 A JP 2015220081A JP 2015220081 A JP2015220081 A JP 2015220081A JP 2017090229 A JP2017090229 A JP 2017090229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correlation matrix
signal
extended
antenna
spatial average
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015220081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6677408B2 (ja
Inventor
ジョナ ガンバ
Gamba Jonah
ジョナ ガンバ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2015220081A priority Critical patent/JP6677408B2/ja
Publication of JP2017090229A publication Critical patent/JP2017090229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6677408B2 publication Critical patent/JP6677408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】精度よく信号の到来方向を推定する到来方向推定装置を提供する。
【解決手段】複数のアンテナを含むアレーアンテナによって受信された受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号を取得し、取得した前記アンテナ毎の信号に基づく相関行列を生成し、前記相関行列を用いてカトリ・ラオ積による拡張相関行列を生成し、前記拡張相関行列に対して空間平均処理を行った空間平均拡張相関行列を生成する第1演算部と、前記第1演算部で生成された前記空間平均拡張相関行列に基づいて、前記受信信号に含まれる物標からの信号の到来方向を算出する第2演算部と、を備える到来方向推定装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラムに関する。
物標(ターゲット)を検出するレーダ装置がある。レーダ装置は、周波数変調された電磁波を送受信することにより、物標までの距離や相対速度、物標の方向を算出することができる。
物標の方向を算出するには、物標で反射された電磁波の到来方向を推定することが求められる。物標で反射された電磁波の到来方向を推定するには、受信信号から相関行列を推定し、到来波(受信信号)間の相互相関成分を減少させるために空間平均を適用し、相関行列から到来波数を推定し、高分解能法等を用いてスペクトル推定を行い、到来方向を推定する。
特開2005−315811号公報 特開2006−047282号公報 特開2012−103132号公報 特開2001−016185号公報
レーダ装置において、到来方向を推定する環境は、通常、低S/N比である。低S/N比の環境では、正確に到来方向を求めることは難しい。また、到来方向の推定では、到来波間には相関関係がないこと、及び、到来波を容易に識別することができることを前提としている。しかし、通常は、到来波間には相関関係があり、複数の到来波を容易に識別することは困難である。
角度差の小さい到来波を識別するためには、十分な数のセンサ(アンテナ)が必要とされる。しかし、自由にセンサの数を選択することは困難である。また、センサのコストは高いため、センサの数をできるだけ少なくすることが求められる。
高精度に到来方向を推定するためには、膨大な量のデータが必要とされるが、現実的には、計算を行う装置の計算能力やメモリの制限などにより膨大な量のデータを扱うことは困難である。
本発明は、精度よく信号の到来方向を推定する到来方向推定装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、第1の態様は、
複数のアンテナを含むアレーアンテナによって受信された受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号を取得し、取得した前記アンテナ毎の信号に基づく相関行列を生成し、前記相関行列を用いてカトリ・ラオ積による拡張相関行列を生成し、前記拡張相関行列に対して空間平均処理を行った空間平均拡張相関行列を生成する第1演算部と、
前記第1演算部で生成された前記空間平均拡張相関行列に基づいて、前記受信信号に含まれる物標からの信号の到来方向を算出する第2演算部と、
を備える到来方向推定装置とする。
第1の態様によると、カトリ・ラオ積により拡張された拡張相関行列に基づいて、物標からの信号の到来方向を求めることができる。
開示の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されてもよい。即ち、開示の構成は、上記した態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されてもよい。開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を行う情報処理装置を含むシステムとして特定されてもよい。
プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的または個別に実行される処理を含む。プログラムを記述するステップの一部が省略されてもよい。
本発明によれば、精度よく信号の到来方向を推定する到来方向推定装置を提供することができる。
図1は、実施形態に係るレーダ装置の構成図である。 図2は、レーダ装置による物標からの信号の到来方向推定の全体の動作フローの例を示す図である。 図3は、レーダ装置による物標からの信号の到来方向推定の動作フローの例を示す図である。 図4は、等間隔アレーアンテナと仮想等間隔アレーアンテナの例を示す図である。 図5は、レーダ装置による物標からの信号の到来方向推定の動作フローの例を示す図である。 図6は、ノイズ除去による到来方向の推定の例を示す図である。 図7は、レーダ装置の物標からの信号の到来方向推定の動作フローの例を示す図である。 図8は、不等間隔アレーアンテナと仮想等間隔アレーアンテナの例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明にかかるレーダ装置について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は開示の実施形態の構成に限定されない。
〔実施形態〕
(構成例)
図1は、本実施形態に係るレーダ装置1の構成図である。本実施形態に係るレーダ装置1は、車両に搭載され、他の車両、標識、ガードレール等、車両の周囲に存在する物標を検知することに用いることができる。物標の検知結果は、車両の記憶装置やECU(Electrical Control Unit)2等に対して出力され、例えばPCS(Pre-crash Safety System)などの車両制御に用いることができる。但し、本実施形態に係るレーダ装置1は、車載
レーダ装置以外の各種用途(例えば、飛行中の航空機や航行中の船舶の監視等)に用いられてもよい。
レーダ装置1は、送信アンテナ7、発振器8、信号生成部9を備える。また、レーダ装置1は、等間隔に配置された受信アンテナ3(ch1−4)、各受信アンテナ3に各々繋がるミキサ4(ch1−4)、各ミキサ4に各々繋がるAD(Analog to Digital)変換
器5(ch1−4)、各AD変換器5のデータを処理する信号処理装置15を備える。ここでは、受信アンテナ3、ミキサ4、AD変換器5の個数を4個ずつとしているが、これらの個数は、4個ずつに限定されるものではない。
なお、レーダ装置1は、受信アンテナ毎に専用の受信回路を設けてもよいが、全受信アンテナによる受信信号をまとめて受信する受信回路を設けてもよい。この場合、時分割で受信回路が対応する受信アンテナを順次切り替える制御が必要となるが、レーダ装置1の回路構成をコンパクトにできる。
レーダ装置1は、信号生成部9で送信波(チャープ)STを生成して、発振器8で変調し、送信アンテナ7を介して送信する。レーダ装置1は、受信アンテナ3を介して、物標からの反射波を受信波SRとして受信する。ミキサ4(ch1−4)は、受信波SRを送信波STの一部とをミキシングし、送信波STと受信波SRの差の絶対値をとることにより、ビート信号SBを得る。FMCW(Frequency Modulation Continuous Wave)の場合、送信波STと受信波SRとの周波数差が物標とレーダ装置との距離に比例して増減するため、この周波数差が距離の変動成分となる。FCM(First Chirp Modulation)の場合、送信波STと受信波SRとの位相差(フェーズシフト)が物標とレーダ装置との距離に比例して増減するため、この位相差によるビート信号の変動成分が距離の変動成分となる。また、物標で反射した際に受信波SRが物標の速度による影響を受け、物標とレーダ装置との相対速度(ドップラ周波数)に比例してパルス間の周波数の差が増減するため、このパルス間の周波数差によるビート信号の変動成分が速度の変動成分となる。なお、相対速度や距離の異なる物標が複数存在する場合、各受信アンテナ3にはフェーズシフト量やドップラシフト量の異なる反射波が複数受信され、各ミキサ4(ch1−4)から得られるビート信号SBには各物標に対応した様々な成分が含まれることになる。
AD変換器5(ch1−4)は、各ミキサ4(ch1−4)からビート信号SBを得て、アナログ信号であるビート信号SBを所定の周波数でサンプリングしてデジタル信号に変換する。
信号処理装置15は、コンピュータプログラムに従って信号の演算処理を行うプロセッサ6や、演算処理に係る情報を記憶するメモリ16を備えた所謂コンピュータである。メモリ16は、コンピュータプログラムや設定値を記憶する補助記憶部や、演算処理に用いる情報を一時的に記憶する主記憶部など、複数のメモリから構成されてもよい。信号処理装置15は、車両から電力が供給されるとプロセッサ6がコンピュータプログラムを実行し、送信制御部10やフーリエ変換部11、ピーク抽出部12、拡張演算部13、方位演算部14といった機能部を実現する。例えば、送信制御部10は、予め設定されたパラメータに基づいて送信信号を生成して出力させるように信号生成部9を制御する。フーリエ変換部11は、複数の物標からの反射波が重なり合った状態で受信信号SRとして受信されるため、この受信信号SRに基づいて生成されたビート信号SBから、各物標の反射波に基づく周波数成分を分離する処理(例えば、FFT(Fast Fourier Transfer)処理)
を行う。FFT処理では、所定の周波数間隔で設定された周波数ポイント(周波数ビンという場合がある)ごとに受信レベルや位相情報が算出される。ピーク抽出部12は、フーリエ変換部11によるFFT処理等の結果からピークを検出する。また、ピーク抽出部12は、各物標との距離に応じたピークが生じた周波数ビンを検出することで、物標までの
距離を求める。拡張演算部13は、ピークを生じた周波数ビンの信号に基づいて拡張相関行列を算出する。方位演算部14は、拡張相関行列に基づいて物標の存在する方位を測定する。
信号処理装置15は、例えばMCU(Micro Controller Unit)として構成されるが、
これに限定されるものではなく、各機能部10〜14の機能を実現できるものであれば、どのような構成を採用しても良い。また、各機能部10〜14は、プロセッサ6がメモリ16と協働してコンピュータプログラムを実行することによって実現される機能部であるが、説明の便宜上、図1ではプロセッサ6内に各機能部を図示している。なお、これらの機能部は、汎用のプロセッサ6がコンピュータプログラム(ソフトウェア)に基づいて実現する構成に限定されず、例えば、プロセッサ6の内部あるいは外部に配置された専用の演算回路(ハードウェア)によってその全部または一部が実現される構成であってもよい。メモリ16には、計算で使用される計算式や値、計算結果等が格納される。
(動作例)
〈全体〉
図2は、レーダ装置1による物標からの信号の到来方向推定の全体の動作フローの例を示す図である。物標からの信号の到来方向は、物標の方向に対応する。図2の動作フローは、レーダ装置1を搭載する車両からレーダ装置1に電力が供給された場合にプロセッサ6が実行する動作フローである。プロセッサ6は、車両の駆動源が作動状態、例えば、駆動源が内燃機関であればイグニッションスイッチがオンになった場合、ハイブリッドシステムやEV(Electric Vehicle)システムであればシステム電源がオンになった場合、図2の動作フローが開始される。
S101では、レーダ装置1のプロセッサ6は、レーダ装置1の要求仕様に目的の検知速度範囲や速度分解能、検知距離範囲等に応じて予め定めたパラメータに従って送信信号STを出力させるように、送信制御部10に、信号生成部9へ送信信号STの生成及び出力を指示させる。送信制御部10は、信号生成部9へ送信信号STの生成及び出力を指示する。信号制御部9は、指示に基づいて送信信号STを生成する。
当該指示に基づいて生成された送信信号STが発信器8を介して送信アンテナ7から送信され、物標で反射された反射波が受信信号SRとして受信アンテナ3で受信されると、ミキサ4で送信信号STと受信信号SRとからビート信号SBが生成され、AD変換器5(ch1−4)がビート信号SBをA/D変換する。
S102では、プロセッサ6のフーリエ変換部11は、AD変換器5(ch1−4)で、A/D変換された信号を取得し、FFT(Fast Fourier Transform)処理する。
S103では、プロセッサ6のピーク抽出部12は、S102の処理結果からピーク(の周波数ビン)を検出する。このピークに基づいて物標までの距離が求められる。
受信信号SRから生成されたビート信号SBを取得しピークを検出する処理は、受信アンテナ3で受信された受信信号SRから生成されたビート信号のそれぞれについて実行される。
S104では、プロセッサ6の拡張演算部13、方位演算部14は、物標で反射された反射波を受信アンテナ3で受信した受信信号SRまたは受信信号SRに基づく信号に基づいて、物標の方向(反射波の到来方向)を推定する。物標の方向を推定する具体的な方法は、後に詳述する。方位演算部14は、物標の検知結果を、記憶装置(メモリ2等)やECU2等に対して出力する。物標の検知結果には、物標までの距離や物標の方向が含まれ
る。
〈再帰的に拡張相関行列を作成することによる到来方向推定〉
図3は、レーダ装置1による物標からの信号の到来方向推定の動作フローの例を示す図である。図3の動作フローは、図2のS104の処理の詳細の例である。ここでは、アンテナから送信された送信波が物標において反射し、M素子のアレーアンテナにK波の反射波(受信波)が到来する場合を考える。ここでは、M素子のアレーアンテナは、M素子の等間隔アレーアンテナであるとして説明する。M素子の等間隔アレーアンテナは、等間隔に並べられたM本のアンテナの集合である。等間隔アレーアンテナに含まれるアンテナは、一方向に一列に並んでいるとする。
S201では、プロセッサ6の拡張演算部13は、各受信アンテナ3による受信信号SRに基づくビート信号SBがフーリエ変換された信号のピークについて、位相誤差及び振幅誤差の補正を行う。位相誤差及び振幅誤差の補正の具体的な方法として公知のものが利用できる。ここでは、位相誤差及び振幅誤差の補正についての詳細な説明を省略する。誤差が小さい理想的な環境下では、誤差の補正が行われなくてもよい。
S202では、拡張演算部13は、M行1列のベクトルX(w)を定義する。ここで、Mは、受信アンテナ4の数(素子数)である。ベクトルX(w)の各成分は、各受信アンテナ3についての、S201で処理された信号のピークの値である。ここで、ベクトルX(w)を次のように表す。wは、受信周波数である。
拡張演算部13は、ベクトルX(w)から、受信信号の相関行列を算出する。当該相関行列RXXは、次のように表される。
ここで、[・]は、複素共役転置を表す。さらに、拡張演算部13は、RXXのForward/Backward(F/B)空間平均行列Rfbを次のように算出する。
ここで、Jは反対対角行列、[・]は複素共役を表す。空間平均をとることで、受信信号の相互相関成分を減少させることができるが、相互相関成分を完全に除去することは難しい。相互相関成分は、信号のマルチパス等の現象から生じるものであり、例えば、車載レーダの受信信号にはほぼ常に含まれる。
ここで、相関行列Rfbを改善するために新しい行列Rfbssを次のように定義する。これは、相関行列Rfbに対する空間平均処理である。
ここで、A(a:b,c:d)は、行列Aの第1行第c列から第b行第d列までの成分による(b−a+1)行(d−c+1)列の行列を示す。mはサブアレーサイズである。行列Rfbssは、m行m列の行列である。サブアレーサイズmは、Ceil(2M/3)と設定することで、より効果があるが、これに限定されるものではない。Ceil(・)は天井関数である。また、サブアレーサイズmは、例えば、m=M−1としてもよい。このような空間平均処理では、アレーの有効口径が減少するため、分離できるターゲット(物標)の数が減ることになる。
さらに、拡張演算部13は、ベクトルX(w)を用いて、ベクトルX’を次のように定義する。
ここで、パラメータa、bは、到来方向推定誤差(角度推定誤差)を最小化するものである。ここでは、X’は、M−1個の要素を含むが、処理量を減らすために、M−1よりも少ない数であってもよい。Xに基づいてX’を算出する処理を、アンテナ合成処理ともいう。
拡張演算部13は、ベクトルX’から、受信信号の相関行列を算出する。当該相関行列Ras’は、次のように表される。
ここで、[・]は、複素共役転置を表す。角度推定誤差は、相関行列の非線形関数である。つまり、周波数wでの角度θ方向の角度パワーP(w,θ)=f(R(a,b))
を定義した場合、角度推定誤差EをE(w,θ)=P(w,θ)−f(R(a,b))の
式で表現できる。所定の角度θに対して、a,bのパラメータを変更してEが最小となるようにすることで、a,bのパラメータを決定し、最小の角度推定誤差を求めることができる。また、パラメータa、bを変更しながら、平均のRas’を求めることができる。この処理により、相互相関成分が低減され、信号成分が強化される。
さらに、拡張演算部13は、RfbssとRas’を利用して、次のような新たな相関行列Rxxtildeを算出する。
空間平均処理は相関抑圧処理であり、受信信号間の相互相関は空間平均処理で減らすことができる。但し、相関成分の割合を特定することが困難であるため、データ処理で低減することが求められる。行列Ras’のパラメータa、bは角度推定誤差を最小化するため、パラメータa、bにより、理想的な相関行列に近いものが得られる。
ステップS203では、拡張演算部13は、相関行列Rxxtildeを用いて、カトリ・ラオ(Khatri-Rao、KR)積による拡張相関行列を作成する。ここで、相関行列Rxxtildeを次のように表す。
また、拡張演算部13は、必要に応じて、相関行列Rxxtildeに対して、累乗根処理を行う。この場合、Rxxbar=Rxxtilde (1/nr)の行列を計算する。ここで、nrは、累乗根パラメータであり、あらかじめ実験的に求められる。狭帯域信号に対して累乗根処理を行うのみでは、相互相関成分を除去することは困難であるが、Rxxtildeに対して累乗根処理を行うと効果的である。
ここで、拡張演算部13は、行列Vnを次のように定義する。
即ち、行列Vnの成分は、相関行列Rxxtildeの第1行の成分と第1列の成分とを並べたものである。相関行列RxxtildeがA行A列であるとすると、行列Vnは、相関行列Rxxtildeの第1行第A列、第1行第A−1列、・・・、第1行第2列、第1行第1列、第2行第1列、・・・、第A−1行第1列、第A行第1列の各成分をこの順に並べたものである。行列Vnの要素は、相関行列Rxxtildeの第1列の要素と、第1行の要素である。行列Vnの要素の数は、2A−1となる。
さらに、拡張演算部13は、行列Vnより、KR積による拡張相関行列Rnを次のように作成する。拡張相関行列Rnの行の数(または列の数)は、アンテナの仮想アレーの素子の数に対応する。
これにより、N行N列の相関行列Rxxtildeから、2N−1行2N−1列の相関行列Rnが、生成される。相関行列Rnのサイズは、相関行列Rxxtildeのサイズよりも大きくなる。
S204では、拡張演算部13は、拡張相関行列Rnに対して、空間平均処理を行う。拡張演算部13は、拡張相関行列Rnを空間平均処理した相関行列Ra(空間平均拡張相関行列ともいう)を算出する。相関行列Raは次のように求められる。ここで、Mは、行列Vnの要素の数である。拡張相関行列Rnは、M行M列の行列である。
サブアレーサイズmが、M−1のとき、拡張相関行列Rnを空間平均処理した相関行列Raは、行列R1及び行列R2を使用して次のように求まる。


拡張演算部13は、S204で算出された空間平均処理した相関行列Raを、新たな相関行列Rxxtildeとして、S203及びS204の処理を複数回繰り返してもよい。S203及びS204の処理を繰り返すことにより、相関行列のサイズを柔軟に変更して、受信信号間の相互相関成分を低減することができる。サブアレーサイズmは、相関行列のサイズに対応する。また、S203及びS204の処理を繰り返すことにより、物標(ターゲット)の分離精度の向上を図ることが可能である。ただし、特異値問題が発生する可能性があるため、繰り返しの回数は、4、5回程度が適切である。このとき、最後の空間平均処理は、省略されてもよい。
S205では、方位演算部14は、S204で算出された相関行列Raを使用して、方位演算を行う。相関行列Raのサイズは、仮想アンテナアレーの素子数に対応する。即ち、相関行列RaがA行A列の行列である場合、仮想アンテナアレーの素子数は、Aとなる。
図4は、等間隔アレーアンテナと仮想等間隔アレーアンテナの例を示す図である。図4の上部には、4本(素子)のアンテナからなる等間隔アレーアンテナが示されている。ここでは、アンテナの間隔はdである。等間隔アレーアンテナは、現実のアレーアンテナである。図4の下部には、7本(素子)のアンテナからなる仮想等間隔アレーアンテナが示されている。仮想等間隔アレーアンテナは、S203、S204等の処理により、算出される。仮想等間隔アレーアンテナにおけるアンテナの本数は、状況に応じて、サブアレーサイズmを変更すること、繰り返しの回数を変更することなどにより、変更することが可能である。アンテナの素子数を仮想的に拡張されることにより、分離可能な物標の数を増加させることができる。
方位演算として、例えば、DBF、Capon、高分解能法MUSIC(MUltiple SIgnal Classification)、MODE等が、使用される。方位演算の方法はこれらに限定されるものではない。ここでは、特異値分解を用いた例について説明する。
方位演算部14は、相関行列Raを次の式のように特異値分解する。
ここで、例として、相関行列Raを次のように表す。
また、Un、Sn、Vnは、次のように表す。


ここで、行列Snの対角成分であるSnn11、Snn22、Snn33、Snn44、Snn55、Snn66は、相関行列Raの特異値である。また、Snn11≧Snn22≧Snn33≧Snn44≧Snn55≧Snn66である。信号とノイズとの直交関係により、特異値が0となるところがノイズである。ここでは、6個の特異値のうち、小さい方から3個(全体の半分)をノイズであるとする。ノイズの各特異値に対応するベクトルを行列Unから抽出する。特異値Snn44、Snn55、Snn66に対応するベクトルを、ベクトルUn4、Un5、Un6とすると、ベクトルUn4、Un5、Un6は、次のように表される。
方位演算部14は、ベクトルUn4、Un5、Un6のそれぞれに対して、最小ノルム計算を行う。ベクトル毎のノルム計算の式は、ベクトルUn4等を用いて、次のように表される。
ここで、ベクトルa(θ)は、モードベクトルである。モードベクトルは、仮想アレーアンテナのアンテナの配置(アンテナ間隔等)等に基づいて、あらかじめ、求められる。θは、アンテナから所定方向へ向かう軸に対する角度である。モードベクトルは、例えば、次のように表される。
ここで、λは信号の波長である。また、dnは、n番目のアンテナの位置を表す。仮想アレーアンテナは、一直線上に配置されているとする。
方位演算部14は、それぞれベクトルについてのノルム計算を、θについて所定の範囲(例えば、−20°から+20°)で行う。
S206では、方位演算部14は、物標の角度(物標からの信号の到来方向の角度)の抽出を行う。方位演算部14は、S205で求めたベクトル毎のノルムについて、最小値となる最小ノルムの角度θを抽出する。抽出されたそれぞれの角度が、物標からの信号の到来方向に対応する。方位演算部14は、最小ノルムのうち所定値より小さいもののみを抽出してもよい。最小ノルムが所定値以上のものは、パワーが小さいためノイズと考えられるからである。また、角度θに対するノルムの逆数(1/ノルム)は、角度θに対するパワーに相当する。これにより、物標からの信号の到来方向が抽出される。
〈ノイズ除去による到来方向推定〉
図5は、レーダ装置1による物標からの信号の到来方向推定の動作フローの例を示す図
である。図5の動作フローは、図2のS104の処理の詳細の例である。
S301では、プロセッサ6の拡張演算部13は、各受信アンテナ3による受信信号SRに基づくビート信号SBがフーリエ変換された信号のピークについて、位相誤差及び振幅誤差の補正を行う。位相誤差及び振幅誤差の補正の具体的な方法として公知のものが利用できるので、ここでは詳細な説明を省略する。
S302では、拡張演算部13は、S301で補正された信号に対して、空間平均処理を行う。ここでの空間平均処理は、図3のS202における行列Rfbssを算出する処理と同様である。ここでは、詳細な説明を省略する。
S302では、拡張演算部13は、S301で補正された信号に対して、空間平均処理を行う。ここでの空間平均処理は、図3のS202における行列Rfbssを算出する処理と同様である。ここでは、詳細な説明を省略する。
SS303では、拡張演算部13は、S302で空間平均処理された相関行列Rfbssに対して、固有値分解を行う。
拡張演算部13は、相関行列Rfbssを次の式のように固有値分解する。
ここで、例として、相関行列Rfbssを次のように表す。
V、Sは、次のように表される。


ここで、λ1、λ2、λ3は、相関行列Rfbssの固有値である。
S304では、拡張演算部13は、S303で求めた固有値からノイズ成分を推定する。拡張演算部13は、S303で求めた固有値のうち、所定値未満の固有値を、ノイズ成
分であると推定する。
S305では、拡張演算部13は、S304でノイズ成分である推定された固有値を0として、新たな相関行列を再構築する。拡張演算部13は、例えば、上記の例において、λ3がノイズ成分と推定された(λ3が所定値未満)とすると、λ3を0として、新たな相関行列を再構築する。このとき、新たな相関行列Rfbss1は、次のように表される。
S306では、拡張演算部13は、相関行列Rfbss1を用いて、KR積による拡張相関行列を作成する。S306の動作は、図3のS203の動作と同様である。また、拡張演算部13は、図3のS204と同様の空間平均処理を行ってもよい。
S307では、方位演算部14は、S306で作成されたKR積による拡張相関行列を用いて、方位演算を行う。S307における方位演算は、図3のS205の方位演算と同様である。また、S307の方位演算の前に、拡張演算部13によって、S203及びS204と同様のKR積拡張相関行列作成及び空間平均処理が、複数回行われてもよい。
S308では、方位演算部14は、物標の角度(物標からの信号の到来方向の角度)の抽出を行う。S308における角度抽出は、図3のS206の角度抽出と同様である。
ノイズ成分と推定される固有値を0にすることによりノイズ成分が除去され、物標からの信号の到来方向の角度の分離精度の向上を図ることができる。
図6は、ノイズ除去による到来方向の推定の例を示す図である。図6の上のグラフは、ノイズ除去前のグラフであり、下のグラフは、ノイズ除去後のグラフである。図6のグラフでは、横軸が角度(信号の到来方向)であり、縦軸は、ノルムの逆数(1/ノルム)である。ノルムの逆数は、信号のパワーに対応する。図6のグラフでは、固有値毎に算出されたノルムが、合成されて表されている。図6の上のグラフ(ノイズ除去前)では、信号の到来方向はθ1の1つとして表されているが、下のグラフ(ノイズ除去前)では、ノイズ除去の効果により、ピークの半値幅が小さくなり、信号の到来方向がθ2及びθ3の2つに分離されている。
〈不等間隔アレーアンテナを用いた到来方向推定〉
図7は、レーダ装置1の物標からの信号の到来方向推定の動作フローの例を示す図である。図7の動作フローは、図2のS104の処理の詳細の例である。アンテナから送信された送信波が物標において反射し、M素子のアレーアンテナにK波の反射波(受信波)が到来する場合を考える。ここでは、M素子のアレーアンテナは、不等間隔アレーアンテナであるとして説明する。不等間隔アレーアンテナは、アンテナ間隔が等間隔でない受信アンテナ3の集合である。不等間隔アレーアンテナに含まれる受信アンテナ3は、一方向に一列に並んでいるとする。
S401では、レーダ装置1のプロセッサ6の拡張演算部13は、各受信アンテナ3による受信信号SRに基づくビート信号SBがフーリエ変換された信号のピークについて、
位相誤差及び振幅誤差の補正を行う。位相誤差及び振幅誤差の補正の具体的な方法として公知のものが利用できるので、ここでは詳細な説明を省略する。
S402では、拡張演算部13は、各受信アンテナ3で受信された受信信号に基づいて、基本的KR積で拡張相関行列を作成し、当該拡張相関行列に対して空間平均処理を行う。基本的KR積による拡張相関行列の作成により、不等間隔アレーアンテナによる受信信号を、等間隔アレーアンテナによる仮想アレーアンテナによる受信信号に変換することができる。また、空間平均処理は、図3のS202の空間平均処理と同様である。
図8は、不等間隔アレーアンテナと仮想等間隔アレーアンテナの例を示す図である。図8の上部には、横方向に並ぶ4本(素子)のアンテナからなる不等間隔アレーアンテナが示されている。ここでは、隣接するアンテナの間隔は左からd、3d、2dである。不等間隔アレーアンテナは、現実のアレーアンテナである。図8の下部には、13本(素子)のアンテナからなる仮想等間隔アレーアンテナが示されている。仮想等間隔アレーアンテナは、S402等の処理(基本的KR積による拡張相関行列の生成等)により、算出される。仮想等間隔アレーアンテナの素子数は、拡張相関行列の行数(または列数)に対応する。
S403及びS404における処理は、図3のS203及びS204における処理と同様である。拡張演算部13は、S403及びS404の処理を複数回繰り返してもよい。S403及びS404の処理を繰り返すことにより、相関行列のサイズを柔軟に変更して、受信信号間の相互相関成分を低減することができる。
S405及びS406における処理は、図3のS205及びS206における処理と同様である。
各到来方向の推定は、可能な限り、組み合されて、実行され得る。
(実施形態の作用、効果)
本実施形態のレーダ装置1は、信号を送信し、物標によって反射された信号(受信信号)をアレーアンテナで受信する。レーダ装置1は、アンテナ毎の受信信号に基づくビート信号がフーリエ変換された信号のピークについて、位相誤差、振幅補正を行う。レーダ装置1は、アンテナ毎の信号から、相関行列を生成し、当該相関行列の空間平均処理を行う。また、レーダ装置1は、アンテナ毎の受信信号に基づくビート信号がフーリエ変換された信号のピークについて、アンテナ合成処理を行い、相関行列を生成し、相関行列の空間平均処理を行う。さらに、レーダ装置1は、空間平均処理された行列に基づいて、新たな相関行列を生成する。レーダ装置1は、生成された相関行列を用いて、カトリ・ラオ(KR)積による拡張相関行列を生成し、拡張相関行列に対して空間平均処理を行う。これにより、アレーアンテナの素子数を仮想的に増加させることができる。レーダ装置1は、仮想的に素子数を増加させたアレーアンテナの信号を用いて、物標の到来方向の推定を行う。アレーアンテナの素子数を仮想的に増加させることにより、物標からの信号の到来方向推定の角度分離の精度を向上させることができる。アレーアンテナの素子数を仮想的に増加させることにより、現実のアレーアンテナのアンテナの素子数よりも多い数の物標を識別することができる。また、KR積による拡張相関行列の生成及び拡張相関行列に対しる空間平均処理を複数回繰り返すことにより、信号の相関成分をなくし、より分解精度を向上させることができる。レーダ装置1によれば、より少ないアンテナでより多くの物標を識別することができる。
また、レーダ装置1は、アンテナ毎の信号から生成された相関行列に対する空間平均処理をされた相関行列に対して、ノイズ除去を行う。ノイズ除去は、空間平均処理された相
関行列に対して、固有値分解を行い、所定値未満の固有値をノイズと推定して0として、新たな相関行列を再構築することである。再構築された相関行列は、ノイズ成分が小さいため、遠距離の物標の分離が可能となる。レーダ装置1は、ノイズ除去された相関行列に対して、KR積による拡張相関行列作成や空間平均処理を行う。ノイズ除去を行うことにより、物標からの信号の到来方向推定の分解精度の向上を図ることができる。
また、レーダ装置1は、不等間隔アレーアンテナによる受信信号に対しても、基本的KR積による拡張相関行列の生成、空間平均処理などにより、アレーアンテナの素子数を格的増加させた仮想等間隔アレーアンテナの信号を生成することで、物標からの信号の到来方向推定を精度よく行うことができる。
〈コンピュータ読み取り可能な記録媒体〉
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体内には、CPU、メモリ等のコンピュータを構成する要素を設け、そのCPUにプログラムを実行させてもよい。
また、このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
1 レーダ装置
2 ECU
3 受信アンテナ
4 ミキサ
5 A/D変換器
6 プロセッサ
7 送信アンテナ
8 発信器
9 信号生成部
10 送信制御部
11 フーリエ変換部
12 ピーク抽出部
13 拡張演算部
14 方位演算部
15 信号処理装置
16 メモリ

Claims (8)

  1. 複数のアンテナを含むアレーアンテナによって受信された受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号を取得し、取得した前記アンテナ毎の信号に基づく相関行列を生成し、前記相関行列を用いてカトリ・ラオ積による拡張相関行列を生成し、前記拡張相関行列に対して空間平均処理を行った空間平均拡張相関行列を生成する第1演算部と、
    前記第1演算部で生成された前記空間平均拡張相関行列に基づいて、前記受信信号に含まれる物標からの信号の到来方向を算出する第2演算部と、
    を備える到来方向推定装置。
  2. 複数のアンテナを含むアレーアンテナによって受信された受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号を取得し、取得した前記アンテナ毎の信号に基づく相関行列を生成し、前記相関信号を固有値分解し、前記固有値分解により求められた固有値のうち所定値未満の固有値を0として前記相関行列を再構築し、再構築された前記相関行列を用いてカトリ・ラオ積による拡張相関行列を生成し、当該拡張相関行列に対して空間平均処理を行った空間平均拡張相関行列を生成する第1演算部と、
    前記第1演算部で生成された前記空間平均拡張相関行列に基づいて、前記受信信号に含まれる物標からの信号の到来方向を算出する第2演算部と、
    を備える到来方向推定装置。
  3. 前記第1演算部は、前記空間平均拡張相関行列を用いてカトリ・ラオ積による拡張相関行列を生成し、当該拡張相関行列に対して空間平均処理を行った新たな空間平均拡張相関行列を生成することを、1回以上実行し、
    前記第2演算部は、最後に生成された前記空間平均拡張相関行列に基づいて前記受信信号に含まれる物標からの信号の到来方向を算出する、
    請求項1または2に記載の到来方向推定装置。
  4. 前記アレーアンテナは、隣接する前記アンテナの間隔が等間隔である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の到来方向推定装置。
  5. 前記第1演算部は、取得した前記アンテナ毎の信号に基づく相関行列を生成する際、空間平均処理及びアンテナ合成処理を行う、
    請求項4に記載の到来方向推定装置。
  6. 前記アレーアンテナは、隣接する前記アンテナの間隔が不等間隔である請求項1から3のいずれか1項に記載の到来方向推定装置。
  7. コンピュータが、
    複数のアンテナを含むアレーアンテナによって受信された受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号を取得し、取得した前記アンテナ毎の信号に基づく相関行列を生成し、前記相関行列を用いてカトリ・ラオ積による拡張相関行列を生成し、前記拡張相関行列に対して空間平均処理を行った空間平均拡張相関行列を生成し、
    前記第1演算部で生成された前記空間平均拡張相関行列に基づいて、前記受信信号に含まれる物標からの信号の到来方向を算出する、
    ことを実行する到来方向推定方法。
  8. コンピュータが、
    複数のアンテナを含むアレーアンテナによって受信された受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号を取得し、取得した前記アンテナ毎の信号に基づく相関行列を生成し、前記相関行列を用いてカトリ・ラオ積による拡張相関行列を生成し、前記拡張相関行列に対して
    空間平均処理を行った空間平均拡張相関行列を生成し、
    前記第1演算部で生成された前記空間平均拡張相関行列に基づいて、前記受信信号に含まれる物標からの信号の到来方向を算出する、
    ことを実行するための到来方向推定プログラム。
JP2015220081A 2015-11-10 2015-11-10 到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラム Active JP6677408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220081A JP6677408B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220081A JP6677408B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017090229A true JP2017090229A (ja) 2017-05-25
JP6677408B2 JP6677408B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=58770370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015220081A Active JP6677408B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6677408B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018048978A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 株式会社デンソーテン レーダ装置および到来方向推定方法
JP2019070558A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 日本無線株式会社 アレーアンテナおよびアレーアンテナの信号処理装置
JP2019071529A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 日本無線株式会社 アレーアンテナ装置
JP2019071528A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 日本無線株式会社 アンテナ装置
JP2019144077A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 株式会社デンソー 方位推定方法および装置
JP2019152500A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 株式会社東芝 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
JP2019158671A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社東芝 目標検出装置および信号処理方法
JP2019203720A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 株式会社デンソーテン 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
JP2020027047A (ja) * 2018-08-13 2020-02-20 株式会社東芝 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
JP2020122720A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 古河電気工業株式会社 位置推定装置および位置推定方法
JP2020143918A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社デンソー 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
JP2021050929A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 信号処理装置、信号処理システム、信号処理方法、及びプログラム
WO2021124739A1 (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 ソニーグループ株式会社 信号処理装置及び信号処理方法、並びに3次元測定装置
JPWO2021131601A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01
CN113286253A (zh) * 2020-01-31 2021-08-20 株式会社东海理化电机制作所 通信装置、信息处理方法、以及计算机可读介质
WO2021240927A1 (ja) * 2020-05-27 2021-12-02 日立Astemo株式会社 レーダ装置
WO2022113880A1 (ja) * 2020-11-24 2022-06-02 住友電気工業株式会社 レーダアンテナユニット及びレーダ
WO2023282132A1 (ja) * 2021-07-05 2023-01-12 株式会社村田製作所 レーダ装置およびそれを備える車両
WO2023218632A1 (ja) * 2022-05-13 2023-11-16 株式会社日立製作所 レーダ装置および物標検知方法
JP7518511B2 (ja) 2020-08-21 2024-07-18 株式会社東海理化電機製作所 通信装置、情報処理方法、及びプログラム

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018048978A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 株式会社デンソーテン レーダ装置および到来方向推定方法
JP2019071528A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 日本無線株式会社 アンテナ装置
JP2019070558A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 日本無線株式会社 アレーアンテナおよびアレーアンテナの信号処理装置
JP7023565B2 (ja) 2017-10-06 2022-02-22 日本無線株式会社 アレーアンテナ装置
JP7023564B2 (ja) 2017-10-06 2022-02-22 日本無線株式会社 アンテナ装置
JP2019071529A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 日本無線株式会社 アレーアンテナ装置
JP7150388B2 (ja) 2017-10-06 2022-10-11 日本無線株式会社 アレーアンテナおよびアレーアンテナの信号処理装置
JP7056212B2 (ja) 2018-02-20 2022-04-19 株式会社デンソー 方位推定方法および装置
WO2019163632A1 (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 株式会社デンソー 方位推定方法及び方位推定装置
JP2019144077A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 株式会社デンソー 方位推定方法および装置
US11125871B2 (en) 2018-02-20 2021-09-21 Denso Corporation Azimuth estimation device and method
JP2019152500A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 株式会社東芝 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
JP2019158671A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社東芝 目標検出装置および信号処理方法
JP2019203720A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 株式会社デンソーテン 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
JP7028715B2 (ja) 2018-05-21 2022-03-02 株式会社デンソー 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
JP2020027047A (ja) * 2018-08-13 2020-02-20 株式会社東芝 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
JP7166101B2 (ja) 2018-08-13 2022-11-07 株式会社東芝 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
JP7251993B2 (ja) 2019-01-31 2023-04-04 古河電気工業株式会社 位置推定装置および位置推定方法
JP2020122720A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 古河電気工業株式会社 位置推定装置および位置推定方法
JP2020143918A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社デンソー 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
JP7141964B2 (ja) 2019-03-04 2022-09-26 株式会社デンソー 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
JP7062299B2 (ja) 2019-09-20 2022-05-06 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 信号処理装置、信号処理システム、信号処理方法、及びプログラム
JP2021050929A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 信号処理装置、信号処理システム、信号処理方法、及びプログラム
WO2021124739A1 (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 ソニーグループ株式会社 信号処理装置及び信号処理方法、並びに3次元測定装置
JPWO2021131601A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01
WO2021131601A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 日立Astemo株式会社 レーダ装置
CN113286253A (zh) * 2020-01-31 2021-08-20 株式会社东海理化电机制作所 通信装置、信息处理方法、以及计算机可读介质
CN113286253B (zh) * 2020-01-31 2024-02-13 株式会社东海理化电机制作所 通信装置、信息处理方法、以及计算机可读介质
JP2021188943A (ja) * 2020-05-27 2021-12-13 日立Astemo株式会社 レーダ装置
WO2021240927A1 (ja) * 2020-05-27 2021-12-02 日立Astemo株式会社 レーダ装置
JP7382898B2 (ja) 2020-05-27 2023-11-17 日立Astemo株式会社 レーダ装置
JP7518511B2 (ja) 2020-08-21 2024-07-18 株式会社東海理化電機製作所 通信装置、情報処理方法、及びプログラム
WO2022113880A1 (ja) * 2020-11-24 2022-06-02 住友電気工業株式会社 レーダアンテナユニット及びレーダ
WO2023282132A1 (ja) * 2021-07-05 2023-01-12 株式会社村田製作所 レーダ装置およびそれを備える車両
DE112022002513T5 (de) 2021-07-05 2024-03-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radarvorrichtung und fahrzeug mit derselben
WO2023218632A1 (ja) * 2022-05-13 2023-11-16 株式会社日立製作所 レーダ装置および物標検知方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6677408B2 (ja) 2020-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6677408B2 (ja) 到来方向推定装置、到来方向推定方法、到来方向推定プログラム
US10854992B2 (en) Radar device
EP3471210B1 (en) Radar apparatus
CN111373282B (zh) 用于fmcw雷达系统的雷达处理链
US10955542B2 (en) Radar apparatus and direction-of-arrival estimation device
CN108885254B (zh) 物体检测装置
KR20150094240A (ko) 레이더를 이용한 표적 검출 장치 및 표적을 검출하는 방법
JP2017058291A (ja) レーダ装置、レーダ装置用の信号処理装置及び測速方法
JP6598244B2 (ja) レーダ装置、レーダ装置の信号処理装置、および信号処理方法
JP2012103203A (ja) Fmcwレーダ装置
EP2508911B1 (en) Calculation device for radar apparatus, calculation method and program for calculation method
JP2011064567A (ja) レーダ装置
JP6809674B2 (ja) 到来波角度推定方法、および、到来波角度推定装置
JP2010127771A (ja) 合成開口ソーナー、合成開口ソーナーの位相誤差補正方法及びプログラム
JP7154494B2 (ja) 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
US11125871B2 (en) Azimuth estimation device and method
JP2018048978A (ja) レーダ装置および到来方向推定方法
JP2009074924A (ja) レーダ装置
Van Dorp LFMCW based MIMO imaging processing with keystone transform
JP2020003333A (ja) 到来方向推定装置及び到来方向推定方法
WO2021131601A1 (ja) レーダ装置
JP5501578B2 (ja) レーダ装置
JP7335092B2 (ja) レーダ装置、および、信号処理方法
JP2021143854A (ja) 物体位置の角度推定装置及び方法、並びにレーダ装置
JP2019203720A (ja) 到来方向推定装置及び到来方向推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6677408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250