JP2018048978A - レーダ装置および到来方向推定方法 - Google Patents

レーダ装置および到来方向推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができるレーダ装置および到来方向推定方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係るレーダ装置は、拡張信号生成部と、到来方向推定部とを備える。拡張信号生成部は、複数の物標による複数の反射波を受信するアレーアンテナに含まれる複数のアンテナそれぞれから出力される受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号から相関行列を生成し、当該相関行列の非重複要素によって拡張信号を生成する。到来方向推定部は、拡張信号と当該拡張信号の推定値である推定拡張信号との差に基づいて各反射波の到来方向および反射波間の相関成分を推定する推定処理を、到来方向の探索範囲を段階的に小さくしながら繰り返し行う。【選択図】図1B

Description

開示の実施形態は、レーダ装置および到来方向推定方法に関する。
従来、アレーアンテナを備え、かかるアレーアンテナを用いて受信した反射波を解析することによってかかる反射波の到来方向を推定し、推定した到来方向に基づいて物標を検出するレーダ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
反射波の到来方向を推定する技術として、カトリ・ラオ(Khatri-Rao)積拡張アレー処理を行って仮想的にアレー素子数などを増加させ、到来方向に対する分解能や反射波の検知数を向上させる技術が提案されている。かかるカトリ・ラオ積拡張アレー処理では、反射波間の相関成分によって到来方向の推定誤差が大きくなるという課題がある。
そこで、EM(Expectation Maximization)アルゴリズム法を用いて到来方向の推定誤差を低減するKR(Khatri-Rao)−EM(Expectation Maximization)−DBF(Digital Beam Forming)法が提案されている。
青柳岳泰、山田寛喜、山口芳雄、「カトリ・ラオ積拡張アレーを用いたDOA推定誤差と改善法に関する一検討」、電子情報通信学会技術研究報告、2012年01月、Vol.AP2011-167、No.1、119-124頁
しかしながら、上述した到来方向推定方法では、到来方向の推定にかかる計算量が多く、到来方向の推定に時間がかかるという課題がある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができるレーダ装置および到来方向推定方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るレーダ装置は、拡張信号生成部と、到来方向推定部とを備える。前記拡張信号生成部は、複数の物標による複数の反射波を受信するアレーアンテナに含まれる複数のアンテナそれぞれから出力される受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号から相関行列を生成し、当該相関行列の非重複要素によって拡張信号を生成する。前記到来方向推定部は、前記拡張信号と当該拡張信号の推定値である推定拡張信号との差に基づいて前記各反射波の到来方向および前記反射波間の相関成分を推定する推定処理を、前記到来方向の探索範囲を段階的に小さくしながら繰り返し行う。
実施形態の一態様によれば、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができるレーダ装置および到来方向推定方法を提供することができる。
図1Aは、実施形態に係る到来方向推定処理の説明図である。 図1Bは、停止条件が満たされるまで繰り返し実行される推定処理における各到来方向の推定範囲の変化を示す図である。 図2は、実施形態に係るレーダ装置の構成例を示す図である。 図3は、送信波と反射波の関係およびビート信号を示す図である。 図4は、KR積拡張アレー処理によって増加する仮想アンテナ素子(拡張アレー)と実アンテナ素子(実アレー)との配置関係を示す図である。 図5は、側角処理部の構成例を示す図である。 図6は、測角処理部が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するレーダ装置および到来方向推定方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[1.到来方向推定処理]
実施形態に係るレーダ装置は、アレーアンテナを備え、かかるアレーアンテナを用いて受信した複数の反射波を解析することによってかかる複数の反射波の到来方向を推定する到来方向推定処理を実行する。実施形態に係る到来方向推定処理は、最尤推定に基づく推定方法であり、例えば、KR(Khatri-Rao)−EM(Expectation Maximization)−DBF(Digital Beam Forming)法による推定処理方法である。
図1Aは、実施形態に係る到来方向推定処理の説明図であり、かかる到来方向推定処理は実施形態に係るレーダ装置によって実行される。実施形態に係るレーダ装置は、アレーアンテナの各受信アンテナで受信した物標による反射波を受信信号へ変換して、受信した1以上の反射波に応じた受信信号を取得する(ステップS1)。
次に、レーダ装置は、ステップS1で取得した受信信号に基づく受信アンテナ毎の信号から相関行列を求め(ステップS2)、かかる相関行列における非重複要素を抽出し、カトリ・ラオ積(Khatri-Rao)拡張アレー処理(以下、KR積拡張アレー処理と記載する)における拡張信号zを生成する(ステップS3)。
また、レーダ装置は、反射波の到来方向と反射波間の相関成分とをパラメータとして、拡張信号zの推定値である推定拡張信号z^を生成し(ステップS4)、拡張信号zと推定拡張信号z^との差を演算する(ステップS5)。
そして、レーダ装置は、拡張信号zと推定拡張信号z^との差Δzに基づき、各反射波の到来方向と反射波間の相関成分(相関項)の推定値を更新する(ステップS6)。例えば、レーダ装置は、かかる差Δzに基づき、反射波の到来方向および反射波間の相関成分のそれぞれについての推定拡張信号z^の最尤推定値を推定し、かかる推定拡張信号z^の尤度を最大化する到来方向の推定値と相関成分の推定値を演算する。
そして、レーダ装置は、停止条件が満たされるか否かを判定する(ステップS7)。かかる停止条件は、例えば、到来方向の推定値の変化量が所定閾値以下になるという条件や、拡張信号zと推定拡張信号z^との差Δzが所定範囲に収束するという条件である。
レーダ装置は、停止条件を満たさない場合(ステップS7;No)、停止条件を満たすまで、ステップS4〜S6の処理(推定処理の一例)を繰り返し行う。このとき、レーダ装置は、ステップS4において、ステップS6で演算した各反射波の到来方向の推定値と各相関成分の推定値を用いて推定拡張信号z^を算出し、かかる推定拡張信号z^を用いてステップS5、S6の処理を実行する。
一方、レーダ装置は、停止条件を満たす場合(ステップS7;Yes)、ステップS6で更新した各反射波の到来方向の推定値を各反射波の到来方向の確定推定値として出力する(ステップS8)。なお。ステップS1〜S8までの処理は、受信信号を取得する毎に実行され、受信信号毎に各反射波の到来方向の確定推定値が推定結果として出力される。
このように、実施形態に係る到来方向推定処理は、カトリ・ラオ積拡張アレー処理を行って仮想的にアレー素子数を増加させつつ、各反射波の到来方向の推定値と各相関成分の推定値の演算(推定処理)を停止条件が満たされるまで繰り返す。これにより、到来方向の推定誤差を低減することができる。
さらに、実施形態に係るレーダ装置は、各到来方向と相関成分の推定値を演算するステップS6の推定処理を、各到来方向の探索範囲を変化させて繰り返し行う。図1Bは、停止条件が満たされるまで繰り返し実行されるステップS6の推定処理における各到来方向の探索範囲の変化を示す図である。図1Bに示す例では、2つの反射波がアレーアンテナで受信した場合の例を示している。
図1Bに示す例では、到来方向推定処理を開始した1回目のステップS6の処理において、−21.8〜+21.8[deg]の範囲(最大探索範囲)を探索範囲として反射波の到来方向の推定値を演算する。その後、2回目のステップS6の処理において、−14.0〜−13.0[deg]と+12.0〜+13.0[deg]の範囲を探索範囲として反射波の到来方向を推定する。さらに、その後、3回目のステップS6の処理において、−13.74〜−13.14[deg]と+12.1〜+12.6[deg]の範囲を探索範囲として反射波の到来方向を推定する。
なお、ここでは2つの物標に係る反射波の到来方向を推定する例を説明するが、3つ以上の物標に係る反射波の到来方向の推定にも本実施の形態の内容は適用できる。そして、2つの物標に係る反射波の場合、1回目は両方とも最大探索範囲で到来方向を推定するが、2回目以降はそれぞれの反射波の推定角度に対応する範囲が探索範囲となる。例えば、2つの物標のうち一方の物標に係る反射波の角度の探索範囲は、2回目が−14.0〜−13.0[deg]の範囲であり、3回目が−13.74〜−13.14[deg]の範囲である。また、他方の物標に係る反射波の角度の探索範囲は、2回目が+12.0〜+13.0[deg]の範囲であり、3回目が+12.1〜+12.6[deg]の範囲である。
このように、実施形態に係るレーダ装置の到来方向推定処理は、反射波の到来方向を探索する範囲を段階的に小さくしながらステップS6の推定処理を繰り返し行う。これにより、到来方向を探索する範囲を変更せずにステップS6の推定処理を繰り返し行う場合に比べ、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を大幅に低減することができる。以下、実施形態に係るレーダ装置の構成例について具体的に説明する。
また、実施形態に係るレーダ装置の到来方向推定処理は、各反射波の到来方向を探索する探索範囲での探索間隔を到来方向の推定値の変化量に基づいて、小さくすることができる。これにより、例えば、到来方向の推定値が真値に近くなるまで、探索間隔を大きくしておくことができ、探索間隔を一定にしている場合に比べ、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができる。
[2.レーダ装置の構成例]
図2は、実施形態に係るレーダ装置1の構成例を示す図である。図2に示すように、レーダ装置1は、送信部10と、受信部20と、信号処理部30とを備える。かかるレーダ装置1は、車両に搭載された車載レーダ装置であり、車両の挙動を制御する車両制御装置2と接続される。
かかる車両制御装置2は、レーダ装置1による物標の検出結果に基づいて、PCS(Pre-crash Safety System)やAEB(Advanced Emergency Braking System)などの車両制御を行う。なお、レーダ装置1は、車載レーダ装置以外の各種用途(例えば、飛行機や船舶の監視等)に用いられてもよい。
[2.1.送信部10]
送信部10は、信号生成部11と、発振器12と、送信アンテナ13とを備える。信号生成部11は三角波状に電圧が変化する変調信号を生成し、発振器12に供給する。発振器12は、信号生成部11で生成された変調信号に基づいて、時間の経過に従って周波数が変化する送信信号STを生成して、送信アンテナ13へ出力する。
送信アンテナ13は、発振器12からの送信信号STを送信波TWへ変換し、かかる送信波TWをレーダ装置1が搭載された車両(以下、自車両と記載する場合がある)の前方に出力する。送信アンテナ13が出力する送信波TWは、所定の周期で周波数が上下するFM−CWとなる。送信アンテナ13から自車両の前方に送信された送信波TWは、他車両などの物標で反射されて反射波RWとなる。
[2.2.受信部20]
受信部20は、アレーアンテナを形成する複数の受信アンテナ21〜21(以下、受信アンテナ21と総称する場合がある)と、複数のミキサ22と、複数のA/D変換器23とを備える。ミキサ22およびA/D変換器23は、受信アンテナ21毎に設けられる。複数の受信アンテナ21〜21は、所定間隔dで等間隔に並べて配置されており、受信アンテナ21〜21によってアレーアンテナとして4素子等間隔アレーが形成されている。
複数の受信アンテナ21〜21は物標からの反射波RWとして受信し、かかる反射波RWを受信信号SR〜SR(以下、受信信号SRと総称する場合がある)へ変換する。なお、図2に示すアレーアンテナは、4素子等間隔アレーであるが、受信アンテナ21が3つ以下の等間隔アレーであってもよく、また、受信アンテナ21が5つ以上の等間隔アレーであってもよい。
受信アンテナ21から出力された受信信号SRは、不図示の増幅器(例えば、ローノイズアンプ)で増幅された後にミキサ22へ入力される。ミキサ22は、送信信号STと受信信号SRとの一部をミキシングし不要な信号成分を除去してビート信号SBを生成し、A/D変換器23へ出力する。
これにより、送信信号STの周波数と受信信号SRの周波数との差となるビート周波数を示すビート信号SBが生成される。ミキサ22で生成されたビート信号SBは、A/D変換器23でデジタルの信号に変換された後に信号処理部30に出力される。
図3は、送信TW波と反射波RWの関係およびビート信号SBを示す図である。図3の上図に示すように、送信波TWは、所定の周波数を中心として所定の周期で周波数が上下する連続波であり、かかる送信波TWの周波数は、時間に対して線形的に変化する。ここでは、送信波TWの中心周波数をf0、周波数の変位幅をΔF、周波数が上下する一周期の逆数をfmとする。
反射波RWは、送信波TWが物標で反射したものであるため、送信波TWと同様に、所定の周波数を中心として所定の周期で周波数が上下する連続波となり、また、送信波TWに対して遅延が生じる。送信波TWに対する反射波RWの遅延時間τは、自車両から物標までの縦距離に応じた時間になる。また、反射波RWには、自車両に対する物標の相対速度に応じたドップラ効果により、送信波TWに対して周波数fdの周波数偏移が生じる。
このように、反射波RWには、送信波TWに対して、縦距離に応じた遅延時間τとともに物標との相対速度に応じた周波数偏移が生じる。このため、図3の下図に示すように、ビート信号SBのビート周波数は、送信信号STの周波数が上昇する区間(以下、アップ期間と記載する)と周波数が下降する区間(以下、ダウン区間と記載する)とで異なる値となる。
ビート周波数は、送信波TWの周波数と反射波RWの周波数との差の周波数である。以下、アップ区間のビート周波数をfup、ダウン区間のビート周波数をfdnとする。図3の下図では、縦軸は周波数[kHz]、横軸は時間[msec]を示す。
[2.3.信号処理部30]
信号処理部30は、図2に示すように、送信制御部31と、フーリエ変換部32と、ピーク抽出部33と、測角処理部34と、距離・相対速度演算部35とを備える。かかる信号処理部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポート等を含むマイクロコンピュータであり、レーダ装置1全体を制御する。
かかるマイクロコンピュータのCPUがROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、送信制御部31、フーリエ変換部32、ピーク抽出部33、測角処理部34および距離・相対速度演算部35として機能する。なお、送信制御部31、フーリエ変換部32、ピーク抽出部33、測角処理部34および距離・相対速度演算部35は全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
[2.3.1.送信制御部31]
送信制御部31は、送信部10の信号生成部11を制御し、信号生成部11から三角波状に電圧が変化する変調信号を発振器12へ出力させる。これにより、時間の経過に従って周波数が変化する送信信号STが発振器12から送信アンテナ13へ出力される。
[2.3.2.フーリエ変換部32]
フーリエ変換部32は、複数のA/D変換器23のそれぞれから出力されるビート信号SBに対してそれぞれ高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理を行う。これにより、フーリエ変換部32は、複数のA/D変換器23のそれぞれから出力されるビート信号SBを周波数スペクトルのデータにそれぞれ変換する。
フーリエ変換部32で変換された周波数スペクトルは、ピーク抽出部33へ出力される。なお、かかる周波数スペクトルのデータには、フーリエ変換部32の周波数分解能に応じた周波数間隔で設定された周波数ビンごとの信号レベルの情報が含まれる。
[2.3.3.ピーク抽出部33]
ピーク抽出部33は、フーリエ変換部32で変換された周波数スペクトルにおいて、所定の信号レベルを超えるピークを、送信信号STの周波数が上昇するアップ区間と、送信信号STの周波数が下降するダウン区間とのそれぞれの区間で抽出する。以下、このように抽出される周波数を「ピーク周波数」という。
同一の物標からの反射波RWは4つの受信アンテナ21で受信されるため、4つのビート信号SBの周波数スペクトルの相互間において、抽出されるピーク周波数は同一となる。また、同一周波数ビンの異なる角度に複数の物標が存在する場合は、周波数スペクトルにおける1つのピーク周波数の信号に、それら複数の物標についての情報が含まれる。
なお、4つの受信アンテナ21の位置は互いに異なるため、4つの受信アンテナ21で受信される反射波RWの位相は互いに異なる。このため、同一周波数ビンとなる受信信号SRの位相情報は、受信アンテナ21毎に異なっている。
[2.3.4.測角処理部34]
測角処理部34は、複数の受信アンテナ21からそれぞれ出力される複数の受信信号SRに対応する信号に基づき、各反射波RWの到来方向を推定する。
かかる測角処理部34は、ピーク抽出部33によって特定された所定値以上のピークを有する各距離ビンの信号(以下、ピーク信号と記載する)から、同一距離ビンに存在する複数の物標についての情報を分離し、それら複数の物標それぞれの角度を各反射波RWの到来方向として推定する。
方位演算部46は、4つの受信アンテナ21の受信信号SRに基づく4つのビート信号SBの全ての周波数スペクトルにおいて同一ピーク周波数ビンのピーク信号に注目し、それらピーク信号の位相情報に基づいて各反射波RWの到来方向を推定する。以下、受信信号SR〜SRに対応するピーク信号をピーク信号x1〜x4と記載する。また、測角処理部34は、アップ区間におけるピーク信号x1〜x4と、ダウン区間におけるピーク信号x1〜x4とに対してそれぞれ、各反射波RWの到来方向を推定する。
測角処理部34は、到来方向推定方法として、例えば、KR−EM−DBF法を用いて各到来方向を推定する。かかるKR−EM−DBF法は、カトリ・ラオ(Khatri-Rao)積拡張アレー処理を行って仮想的にアレー素子数などを増加させ、EMアルゴリズム法を用いて相関成分(相関項)の値を変化させることで、到来方向の推定誤差を低減することができる。
図5は、測角処理部34の構成例を示す図である。図5に示すように、測角処理部34は、拡張信号生成部41と、パラメータ初期値演算部42と、到来方向推定部43とを備える。
[2.3.4.1.拡張信号生成部41]
拡張信号生成部41は、複数の受信アンテナ21それぞれから出力される受信信号SRに基づくピーク信号x1〜x4から相関行列Rxxを生成し、かかる相関行列Rxxの非重複要素によって拡張信号zを生成する。
ここで、相関行列Rxxは、下記式(1)のように表すことができる。拡張信号生成部41は、下記式(1)の演算によって、相関行列Rxxを求めることができる。なお、下記式(1)において、X=[x1,x2,x3,x4]であり、E[・]はアンサンプル平均を表し、[・]は、複素共役転置を表す。
Figure 2018048978
次に、拡張信号生成部41は、上記式(1)における4×4の行列のうち非重複要素を抽出し、下記式(2)に示すように、カトリ・ラオ積拡張アレー処理(以下、KR積拡張アレー処理と記載する)における拡張信号zを生成する。
Figure 2018048978
KR積拡張アレー処理は、仮想的に受信アンテナの数を増加させる信号処理である。かかるKR積拡張アレー処理によって、物理的な受信アンテナ21の数Lに対して、(L−1)個の仮想的な受信アンテナが増加した仮想的なアンテナアレーによって信号処理を行うことができる。
例えば、図2に示すようにアンテナアレーが4素子等間隔アレーである場合、KR積拡張アレー処理によって、図4に示すように、7(2L−1)素子等間隔アレーに相当するアンテナアレーとして扱うことができる。図4は、KR積拡張アレー処理によって増加する仮想アンテナ素子(拡張アレー)と実アンテナ素子(実アレー)との配置関係を示す図である。
[2.3.4.2.パラメータ初期値演算部42]
パラメータ初期値演算部42は、ピーク信号x1〜x4または拡張信号生成部41によって演算された拡張信号zから各反射波RWの到来方向の推定値を演算する。かかる到来方向の推定値は、後述する推定拡張信号z^、z^の演算パラメータの初期値として到来方向推定部43において用いられる。
例えば、パラメータ初期値演算部42は、DBF法に基づいて、ピーク信号x1〜x4または拡張信号zから各反射波RWの到来方向を推定することができる。また、パラメータ初期値演算部42は、例えば、ESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques)やMUSIC(Multiple Signal Classification)によってピーク信号x1〜x4または拡張信号zから各反射波RWの到来方向を推定することもできる。
[2.3.4.3.到来方向推定部43]
到来方向推定部43は、拡張信号zと推定拡張信号z^との差Δzに基づいて、演算パラメータΘ(l)を更新する推定処理を繰り返す。到来方向推定部43は、停止条件が満たされる場合に、演算パラメータΘ(l)に含まれる最新の到来方向の推定値θ^(l)を到来方向の確定推定値θとして出力する。なお、「(l)」は、あるタイミングで取得された1組のピーク信号x1〜x4に基づく推定処理の演算回数を示し、「k」は、反射波の到来方向や相関成分などのパラメータを区別するための番号である。
到来方向推定部43は、図5に示すように、推定拡張信号生成部51と、最尤推定値演算部52と、パラメータ推定部53と、停止条件判定部54と、パラメータ更新部55とを備える。
[2.3.4.3.1.推定拡張信号生成部51]
推定拡張信号生成部51は、各反射波RWの到来方向の推定値と反射波RW間の相関成分の推定値を演算パラメータとして、拡張信号zとして推定される推定拡張信号z^を生成する。
推定拡張信号生成部51は、演算パラメータの初期値として、パラメータ初期値演算部42によって演算された各反射波RWの到来方向の推定値と、反射波RW間の相関成分の初期推定値(例えば、固定値)とを設定する。ここでは、パラメータ初期値演算部42によって演算された各反射波RWの到来方向の推定値を「θ^(0)」とし、相関成分の初期推定値を「φ^(0)」とする。なお、「(0)」は初期値であることを示す。
ここで、説明を容易にするため、第1反射波RWと第2反射波RWの2つの反射波RWが受信アンテナ21で受信されているものとする。また、第1反射波RWの到来方向の初期値をθ^(0)とし、第2反射波RWの到来方向の初期値をθ^(0)とし、かかる2つの反射波RW、RW間の相関成分の初期値をφ^(0)とする。この場合、演算パラメータの初期値Θ(0)は下記式(3)のように表される。なお、φ^(0)は、例えば、ゼロである。
Figure 2018048978
推定拡張信号生成部51は、下記式(4)の演算によって、最新の演算パラメータΘ(l)を用いて複素振幅の推定値s(l)を演算する。なお、推定値s(l)には、例えば、第1反射波RWの複素振幅の推定値s (l)、第2反射波RWの複素振幅の推定値s (0)、および、反射波RW、RW間の相関成分(相関項)の複素振幅の推定値s (l)が含まれる。
Figure 2018048978
例えば、初回の演算の場合、l=0であり、推定拡張信号生成部51は、上記式(4)の演算によって、演算パラメータの初期値Θ(0)に基づき、反射波および相関成分(相関項)の複素振幅の推定値s(0)を求める。
次に、推定拡張信号生成部51は、複素振幅の推定値s(l)に基づき、拡張信号zの推定値である推定拡張信号z^を生成する。例えば、推定拡張信号生成部51は、下記式(5)の演算によって、推定拡張信号z^を生成することができる。
Figure 2018048978
推定拡張信号生成部51は、停止条件判定部54によって推定処理の終了が判定されるまで、パラメータ更新部55によって演算パラメータΘ(l)が更新される毎に、かかる更新された演算パラメータΘ(l)に基づいて、複素振幅の推定値s(l)および推定拡張信号z^を繰り返し更新する。
[2.3.4.3.2.最尤推定値演算部52]
最尤推定値演算部52は、拡張信号zと推定拡張信号z^との差に基づいて反射波RWの到来方向および反射波RW間の相関成分のそれぞれについての推定拡張信号z^の最尤推定値を求める。
かかる最尤推定値演算部52は、例えば、拡張信号生成部41から取得した拡張信号z、推定拡張信号生成部51から取得した推定拡張信号z^および複素振幅の推定値s(l)を用いて、推定拡張信号z^の最尤推定値を求める。
最尤推定値演算部52は、例えば、下記式(6)の演算によって、反射波RWの到来方向や反射波RW間の相関成分のそれぞれについての推定拡張信号z^の最尤推定値(以下、最尤推定値z^と記載する場合がある)を求める。
Figure 2018048978
上記式(6)において、「(l)」は、あるタイミングで取得された1組のピーク信号x1〜x4に基づく推定処理の演算回数を示し、「k」は、パラメータを区別するための番号である。また、「a (l)」は、モードベクトルを示し、「s (l)」は、複素振幅の推定値であり、「β」は、推定の係数である。
ここでは、反射波RWが2つであるとしているため、最尤推定値演算部52は、下記式(7)〜(9)の演算によって、2つの反射波RWの到来方向の最尤推定値z^(l)、z^(l)と2つの反射波RW間の相関成分(相関項)の最尤推定値z^(l)とを求める。
Figure 2018048978
なお、上記式(7)〜(9)において、「a (l)」は、第1反射波RWの到来方向のモードベクトル、「a (l)」は、第2反射波RWの到来方向のモードベクトル、「a (l)」は、反射波RW、RWの間の相関成分(相関項)のモードベクトルである。なお、上述した拡張モード単位ベクトルa(θ)により、例えば、a (l)=a(θ^(l))、a (l)=a(θ^(l))、a (l)=a(φ^(l))と表すことができる。
また、上記式(7)〜(9)において、「s (l)」は、第1反射波RWの到来方向の複素振幅、「s (l)」は、第2反射波RWの到来方向の複素振幅、「s (l)」は、反射波RW、RWの間の相関成分の複素振幅である。なお、「β」、「β」、「β」は、予め設定された値であり、例えば、1/3である。
2つの反射波RWが受信アンテナ21で受信されている場合、推定拡張信号z^(l)は、無雑音と仮定した場合、下記式(10)のように表すことができる。下記式(10)において、s (l)、s (l)、s (l)の初期値は、s (0)、s (0)、s (0)であり、上記式(4)の演算によって求められる。
Figure 2018048978
最尤推定値演算部52は、停止条件判定部54によって推定処理の終了が判定されるまで、推定拡張信号生成部51によって複素振幅の推定値s(l)および推定拡張信号z^が更新される毎に、かかる更新された複素振幅の推定値s(l)および推定拡張信号z^に基づいて、最尤推定値z^を繰り返し演算する。
[2.3.4.3.3.パラメータ推定部53]
パラメータ推定部53は、反射波RWの到来方向についての推定拡張信号z^の尤度をそれぞれ最大化する反射波RWの到来方向の推定値θ^(以下、到来方向推定値θ^と記載する)を演算する。また、パラメータ推定部53は、相関成分についての推定拡張信号z^の尤度を最大化する相関成分の推定値φ^(以下、相関成分推定値φ^と記載する)を演算する。
ここでは、反射波RWが2つであるとしているため、パラメータ推定部53は、最尤推定値z^(l)、z^(l)の尤度をそれぞれ最大化する2つの反射波RWの到来方向推定値θ^、θ^と最尤推定値z^(l)の尤度をそれぞれ最大化する相関成分推定値φ^とを演算する。
パラメータ推定部53は、例えば、下記式(11)の演算によって、各推定拡張信号z^(l)の相関行列c (l)を求める。例えば、最尤推定値演算部52は、推定拡張信号z^(l)〜z^(l)の相関行列c (l)〜c (l)を演算する。なお、下記式(11)において、[・]は、複素共役転置を表す。また、相関行列c (l)〜c (l)は、カトリ・ラオ積による拡張相関行列である。
Figure 2018048978
次に、パラメータ推定部53は、下記式(12)、(13)の演算によって、各推定拡張信号z^(l)の尤度を最大化する到来方向推定値θ^(l+1)と相関成分推定値φ^(l+1)とを演算する。
Figure 2018048978
例えば、パラメータ推定部53は、下記式(14)〜(16)の演算によって、各推定拡張信号z^(l)、z^(l)、z^(l)の尤度を最大化する到来方向推定値θ^(l+1)、θ^(l+1)と相関成分推定値φ^(l+1)とを演算する。
Figure 2018048978
パラメータ推定部53は、上記式(12)〜(16)の演算を行う際、探索する到来方向θの範囲(探索範囲)を推定処理の回数などに従って段階的に小さくしていくことができる。
例えば、パラメータ推定部53は、図1Bに示すように、最初の推定処理において、−21.8〜+21.8[deg]の範囲を探索範囲として推定拡張信号z^の尤度を最大化する到来方向推定値θ^、θ^を演算する。−21.8〜+21.8[deg]の範囲は、最大の探索範囲である。
その後、パラメータ推定部53は、2回目以降の推定処理において、前回演算された到来方向推定値θ^の変化量Aが小さいほど、今回の探索範囲を小さくすることもできる。前回の到来方向推定値θ^の変化量Aは、前々回の到来方向推定値θ^と前回の到来方向推定値θ^との差分である。
なお、2回目の推定処理では、前々回の到来方向推定値θ^は、パラメータ初期値演算部42によって演算された「θ^(0)」であり、前回の到来方向推定値θ^は、パラメータ推定部53によって演算された到来方向推定値θ^(1)である。したがって、A=|θ^(0)−θ^(1)|である。
また、3回目の推定処理では、前々回の到来方向推定値θ^は、パラメータ推定部53によって演算された「θ^(1)」であり、前回の到来方向推定値θ^は、パラメータ推定部53によって演算された到来方向推定値θ^(2)である。したがって、A=|θ^(1)−θ^(2)|である。
パラメータ推定部53は、2回目以降の推定処理において、例えば、前回演算された到来方向推定値θ^と、到来方向推定値θ^の変化量Aとに基づいて、θ^−Ka×A〜θ^+Ka×Aの範囲を探索範囲とすることができる。「Ka」は係数である。
ここでは、一例として、Ka=5とし、A=0.1、A=0.1、θ^(0)=−13.5、θ^(0)=+12.5であるとする。この場合、パラメータ推定部53は、2回目の推定処理において、−14.0〜−13.0[deg]での範囲を探索範囲として到来方向推定値θ^(1)を演算し、+12.0〜+13.0[deg]の範囲を探索範囲として到来方向推定値θ^(1)を演算する。
このように、2回目の推定処理の結果、θ^(1)=−13.44、θ^(1)=+12.35になったとする。この場合、A=0.06、A=0.05である。したがって、パラメータ推定部53は、3回目の推定処理において、−13.74〜−13.14[deg]での範囲を探索範囲として推定拡張信号z^の尤度を最大化する到来方向推定値θ (2)^を演算し、+12.1〜+12.6[deg]の範囲を探索範囲として推定拡張信号z^の尤度を最大化する到来方向推定値θ^(2)を演算する。
このように、パラメータ推定部53は、推定処理を行う毎に変化量Aに応じて探索範囲を変更することができるが、探索範囲の変更方法は、かかる例に限定されない。例えば、パラメータ推定部53は、変化量Aに応じて複数回の推定処理毎に探索範囲を変更することができる。
このように、変化量Aが大きいほど探索範囲が大きくなるため、推定誤差が大きいような場合であっても、推定できないといった状況を回避でき、また、変化量Aが小さいほど探索範囲が小さくなるため、推定精度が劣化することを防止できる。
また、パラメータ推定部53は、到来方向推定値θ^の変化量Aにかかわらず、推定処理を行う毎に探索範囲を段階的に小さくしたり、複数回の推定処理毎に探索範囲を段階的に小さくしたりすることができる。
また、パラメータ推定部53は、例えば、過去の推定処理(例えば、1〜N回目までの推定処理)における到来方向推定値θ^のばらつき範囲(例えば、最大値と最小値の差)が小さいほど、探索範囲を小さくすることもできる。
また、パラメータ推定部53は、例えば、推定対象となる到来方向推定値θ^の数、すなわち、反射波RWの検知数が多くなるほど、探索範囲を小さくすることもできる。また、パラメータ推定部53は、例えば、レーダ装置1が搭載される車両の速度が遅くなるほど、探索範囲を小さくすることもできる。
このように、パラメータ推定部53は、推定拡張信号z^の尤度を最大化する到来方向推定値θ^を演算する際の到来方向を探索する範囲を段階的に小さくしながら推定処理を繰り返し行う。これにより、到来方向を探索する範囲を変更せずに推定処理を繰り返し行う場合に比べ、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を大幅に低減することができる。
また、パラメータ推定部53は、到来方向の探索範囲の場合と同様に、上記(13)の演算を行う際、探索する相関成分の範囲(探索範囲)を相関成分推定値φ^の変化量などに従って段階的に小さくしていくことができる。例えば、パラメータ推定部53は、相関成分推定値φ^の変化量Aが小さいほど、相関成分の探索範囲を小さくしたり推定処理の回数などに応じて相関成分の探索範囲を小さくしたりすることができる。
このように、パラメータ推定部53は、推定拡張信号z^の尤度を最大化する相関成分推定値φ^を演算する際の相関成分を探索する範囲を段階的に小さくしながら推定処理を繰り返し行う。これによっても、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができる。
また、パラメータ推定部53は、到来方向の探索範囲や相関成分の探索範囲における探索間隔を推定値の変化量などに応じて小さくすることができる。
例えば、パラメータ推定部53は、1回目の推定処理において、探索間隔を0.1に設定して、探索範囲を探索する。これにより、パラメータ推定部53は、例えば、図1Bに示す−21.8〜+21.8[deg]の範囲を、0.1[deg]の間隔で到来方向θを変化させて上記式(12)、(13)の演算を行い、到来方向推定値θ^や相関成分推定値φ^を求める。
2回目以降の推定処理において、パラメータ推定部53は、到来方向推定値θ^の変化量Aを求める。パラメータ推定部53は、A>0.2である場合、探索間隔を0.1に設定して、探索範囲を探索する。また、0.002≦A≦0.2である場合、パラメータ推定部53は、探索間隔を「A/2」に設定して、探索範囲を探索する。また、A<0.002である場合、パラメータ推定部53は、探索間隔を「0.001」に設定して、探索範囲を探索する。
なお、パラメータ推定部53は、相関成分推定値φ^についても到来方向推定値θ^の場合と同様に相関成分推定値φ^の変化量Bに応じて探索間隔を小さくすることができる。変化量Bは、例えば、B=φ^(l)−φ^(l−1)である。
このように、パラメータ推定部53は、到来方向の探索範囲や相関成分の探索範囲における探索間隔を推定値の変化量に応じて段階的に小さくすることができる。すなわち、パラメータ推定部53は、推定値の変化量が小さいほど探索間隔を小さくすることができ、これにより、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができる。
なお、パラメータ推定部53は、推定処理の回数などに応じて探索間隔を小さくしたり、過去の推定処理における推定値のばらつき範囲(例えば、最大値と最小値の差)が小さいほど、探索間隔を小さくしたりすることもできる。また、パラメータ推定部53は、探索範囲が小さいほど探索間隔を小さくすることもできる。
パラメータ推定部53は、停止条件判定部54によって推定処理の終了が判定されるまで、最尤推定値演算部52によって推定拡張信号z^(l)が更新される毎に、かかる更新された推定拡張信号z^(l)に基づいて、到来方向推定値θ^(l+1)と相関成分推定値φ^(l+1)を繰り返し演算する。
[2.3.4.3.4.停止条件判定部54]
停止条件判定部54は、停止条件が満たされるか否かを判定する。停止条件は、拡張信号zと推定拡張信号z^との差Δzが所定範囲内に収束するという条件や、到来方向推定値θ^の変化量Aおよび相関成分推定値φ^の変化量Bが所定値以下になるという条件である。
例えば、停止条件判定部54は、拡張信号zと推定拡張信号z^との差が所定数連続して所定範囲内に収まる場合に、停止条件を満たすと判定する。また、停止条件判定部54は、到来方向推定値θ^、θ^および相関成分推定値φ^のいずれの変化量も所定値以下になった場合に、停止条件を満たすと判定する。
停止条件判定部54は、停止条件を満たすと判定した場合、パラメータ推定部53によって演算された最新の到来方向推定値θ^、θ^を確定推定値θ、θとして出力する。一方、停止条件判定部54は、停止条件を満たさないと判定した場合、確定推定値θ、θの出力は行わない。
[2.3.4.3.5.パラメータ更新部55]
パラメータ更新部55は、停止条件判定部54が停止条件を満たさないと判定した場合、パラメータ推定部53によって演算された最新の到来方向推定値θ^(l+1)、θ^(l+1)と相関成分推定値φ^(l+1)とを演算パラメータΘ(l+1)として推定拡張信号生成部51へ通知する。このように、パラメータ更新部55は、演算パラメータを更新することができる。
推定拡張信号生成部51は、パラメータ推定部53によって更新された演算パラメータに基づき、推定拡張信号z^を演算する。最尤推定値演算部52は、新たな推定拡張信号z^と拡張信号zとの差に基づいて新たな推定拡張信号z^、z^、z^を演算する。パラメータ推定部53は、新たな推定拡張信号z^、z^、z^の尤度を最大化する到来方向推定値θ^、θ^と相関成分推定値φ^とを演算する。
このように、到来方向推定部43は、停止条件判定部54によって推定処理の終了が判定されるまで、推定拡張信号z^の尤度を最大化するように演算パラメータΘを更新する。
すなわち、到来方向推定部43は、推定拡張信号z^の尤度を最大化するように演算パラメータΘを変化させながら推定拡張信号z^、z^の演算を繰り返し、演算パラメータである反射波の到来方向および反射波間の相関成分の最尤推定を行う。これにより、到来方向推定部43は、反射波RW間の相関成分を考慮して各反射波RWの到来方向を推定することができるため、反射波RWの到来方向の推定誤差を低減することができる。
[2.3.5.距離・相対速度演算部35]
距離・相対速度演算部35は、測角処理部34によって推定されたアップ区区間における到来方向の確定推定値とダウン区間における到来方向の確定推定値との一致度合い等に基づき、アップ区間のピークおよびダウン区間のピークを対応づけるペアリングを行う。
このように、距離・相対速度演算部35は、同一の物標に関するピーク同士を対応付ける。これにより、距離・相対速度演算部35は、レーダ装置1を搭載した車両の前方に存在する複数の物標それぞれに係る物標データを導出する。かかる物標データは、2つのピークを対応付けて得られるため、「ペアデータ」とも呼ばれる。
距離・相対速度演算部35は、ペアリングしたアップ区間およびダウン期間のピークから、レーダ装置1(レーダ装置1を搭載した車両)に対する各物標との相対速度および距離の観測値(瞬時値)を導出する。例えば、距離・相対速度演算部35は、物標データ(ペアデータ)の元となったアップ区間およびダウン区間の2つのピークデータのピーク周波数の差から相対速度の観測値(瞬時値)を導出し、これら2つのピークデータのピーク周波数の和から距離を導出することができる。
また、距離・相対速度演算部35は、物標データ(ペアデータ)の元となったアップ区間およびダウン区間の2つの到来方向の確定推定値θの平均値からレーダ装置1を搭載した車両(またはレーダ装置1)に対する各物標の角度の観測値(瞬時値)を導出する。距離・相対速度演算部35は、検出した物標との距離、相対速度および角度を含むターゲット情報を車両制御装置2へ出力する。
[3.測角処理部34による処理]
次に、フローチャートを用いて、測角処理部34が実行する処理の流れの一例を説明する。図6は、測角処理部34が実行する処理手順の一例を示すフローチャートであり、繰り返し実行される処理である。
図6に示すように、測角処理部34は、受信信号SR〜SRに基づくピーク信号x1〜x4を取得し(ステップS10)、ピーク信号x1〜x4の相関行列Rxxを生成する(ステップS11)。測角処理部34は、相関行列Rxxを用いて拡張信号zを生成する(ステップS12)。
測角処理部34は、ピーク信号x1〜x4または拡張信号zに基づいて、反射波の到来方向を推定する(ステップS13)。ステップS13における推定値は、推定処理における演算パラメータの初期値である。測角処理部34は、最新の演算パラメータΘ(l)を用いて複素振幅の推定値s(l)を演算し(ステップS14)、かかる複素振幅の推定値s(l)に基づき、拡張信号zの推定値である推定拡張信号z^を生成する(ステップS15)。
次に、測角処理部34は、拡張信号zと推定拡張信号z^との差Δzを演算する(ステップS16)。そして、測角処理部34は、かかる差Δzに基づいて反射波RWの到来方向や反射波RW間の相関成分のそれぞれについての推定拡張信号z^の最尤推定値を求める(ステップS17)。測角処理部34は、推定拡張信号z^の最尤推定値の相関行列c (l)を求め(ステップS18)、かかる相関行列c (l)に基づいて、推定拡張信号z^の尤度を最大化する到来方向推定値θ^と相関成分推定値φ^を演算して更新する(ステップS19)。
測角処理部34は、停止条件を満たすか否かを判定し(ステップS20)、停止条件を満たさないと判定した場合(ステップS20;No)、処理をステップS14へ移行する。一方、停止条件を満たすと判定した場合(ステップS20;Yes)、測角処理部34は、最新の到来方向の推定値θ^を確定推定値θとして出力する(ステップS21)。
なお、上述した例では、レーダ装置1は、FM−CW(Frequency Modulated-Continuous Wave)を用いて、物標を検出するが、レーダ装置1は、FCM(Fast Chirp Modulation)方式のレーダ装置であってもよい。また、レーダ装置1は、2周波CW(Continuous Wave)、スペクトラム拡散方式またはパルス方式を用いて、物標を検出するレーダ装置であってもよい。
また、上述した例では、等間隔リニアアレーを一例に挙げて説明したが、実施形態に係るレーダ装置1のアンテナアレーは、等間隔リニアアレーに限定されるものではなく、不等間隔リニアアレーであってもよい。
なお、拡張信号生成部41は、ピーク信号x1〜x4ではなく、受信アンテナ21〜21から出力される受信信号SR〜SRをx1〜x4として相関行列Rxxを生成し、かかる相関行列Rxxの非重複要素によって拡張信号zを生成することもできる。
以上のように、実施形態に係るレーダ装置1は、拡張信号生成部41と、到来方向推定部43とを備える。拡張信号生成部41は、複数の物標による複数の反射波RWを受信するアレーアンテナに含まれる複数の受信アンテナ21〜21それぞれから出力される受信信号SR〜SRに基づく受信アンテナ21毎のピーク信号x1〜x4(アンテナ毎の信号の一例)から相関行列Rxxを生成し、かかる相関行列Rxxの非重複要素によって拡張信号zを生成する。到来方向推定部43は、拡張信号zと拡張信号zの推定値である推定拡張信号z^との差に基づいて各反射波RWの到来方向および反射波RW間の相関成分を推定する推定処理を、到来方向θの探索範囲を段階的に小さくしながら繰り返し行う。このように、到来方向θの探索範囲を段階的に小さくすることから、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができる。
また、到来方向推定部43は、推定拡張信号生成部51と、最尤推定値演算部52と、パラメータ推定部53とを備える。推定拡張信号生成部51は、推定拡張信号z^を生成する。最尤推定値演算部52は、反射波RWの到来方向と反射波RW間の相関成分とをパラメータとして、拡張信号zと推定拡張信号z^との差Δzに基づき、各到来方向および相関成分のそれぞれについての推定拡張信号z^の最尤推定値を演算する。パラメータ推定部53は、各到来方向の推定拡張信号z^の尤度を最大化する到来方向の推定値θ^と相関成分の推定拡張信号z^の尤度を最大化する相関成分の推定値φ^とを演算する。最尤推定値演算部52は、パラメータ推定部53によって演算される到来方向の推定値θ^と相関成分の推定値φ^とを演算パラメータとして、各到来方向の推定拡張信号z^の最尤推定値と相関成分の推定拡張信号z^の最尤推定値を演算する。これにより、到来方向の推定値θ^と相関成分の推定値φ^との最尤推定を行うことができ、到来方向の推定精度を向上させることができる。
また、実施形態に係るレーダ装置1は、パラメータ初期値演算部42を備える。パラメータ初期値演算部42は、ピーク信号x1〜x4または拡張信号zに基づいて、反射波RWの到来方向の推定値θ^を演算する。最尤推定値演算部52は、パラメータ初期値演算部42によって演算された到来方向の推定値θ^を演算パラメータの初期値として、各到来方向の推定拡張信号z^の最尤推定値と相関成分の推定拡張信号z^の最尤推定値とを演算する。これにより、演算パラメータの初期値を固定値にする場合に比べ、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができる。
また、到来方向推定部43は、到来方向の推定値θ^の変化量Aが所定閾値以下になるまで、または、拡張信号zと推定拡張信号z^との差が所定範囲に収束するまで、推定処理を繰り返し行う。これにより、到来方向の推定値θ^を精度よく確定することができる。
また、到来方向推定部43は、到来方向の探索範囲を到来方向の推定値θ^の変化量Aに応じて小さくする。これにより、探索範囲を変化させない場合に比べ、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することができる。
また、到来方向推定部43は、到来方向の探索範囲において到来方向の推定値θ^を探索する探索間隔を、到来方向の推定値θ^の変化量Aに応じて小さくする。これにより、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することをより効果的に行うことができる。
また、到来方向推定部43は、到来方向の推定値θ^の変化量Aが小さくなるほど、到来方向の探索間隔を小さくする。これにより、到来方向の推定にかかる計算量を低減し、到来方向の推定時間を低減することをより効果的に行うことができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 レーダ装置
34測角処理部
41拡張信号生成部
42 パラメータ初期値演算部
43 到来方向推定部
51 推定拡張信号生成部
52 最尤推定値演算部
53 パラメータ推定部
54 停止条件判定部
55 パラメータ更新部

Claims (8)

  1. 複数の物標による複数の反射波を受信するアレーアンテナに含まれる複数のアンテナそれぞれから出力される受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号から相関行列を生成し、当該相関行列の非重複要素によって拡張信号を生成する拡張信号生成部と、
    前記拡張信号と当該拡張信号の推定値である推定拡張信号との差に基づいて前記各反射波の到来方向および前記反射波間の相関成分を推定する推定処理を、前記到来方向の探索範囲を段階的に小さくしながら繰り返し行う到来方向推定部と、を備える
    ことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記到来方向推定部は、
    前記推定拡張信号を生成する推定拡張信号生成部と、
    前記反射波の到来方向と前記反射波間の相関成分とをパラメータとして、前記拡張信号と前記推定拡張信号との差に基づき、前記各到来方向および前記相関成分のそれぞれについての推定拡張信号の最尤推定値を演算する最尤推定値演算部と、
    前記各到来方向の前記推定拡張信号の尤度を最大化する前記到来方向の推定値と前記相関成分の前記推定拡張信号の尤度を最大化する前記相関成分の推定値とを演算するパラメータ推定部と、を備え、
    前記最尤推定値演算部は、
    前記パラメータ推定部によって演算される前記到来方向の推定値と前記相関成分の推定値とを前記パラメータとして、前記各到来方向の前記推定拡張信号の最尤推定値と前記相関成分の前記推定拡張信号の最尤推定値を演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記アンテナ毎の信号または前記拡張信号に基づいて、前記到来方向の推定値を演算する初期パラメータ演算部を備え、
    前記最尤推定値演算部は、
    前記初期パラメータ演算部によって演算された前記到来方向の前記推定値を前記パラメータの初期値として、前記各到来方向の前記推定拡張信号の最尤推定値と前記相関成分の前記推定拡張信号の最尤推定値とを演算する
    ことを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 前記到来方向推定部は、
    前記到来方向の推定値の変化量が所定閾値以下になるまで、または、前記拡張信号と前記推定拡張信号との差が所定範囲に収束するまで、前記推定処理を繰り返し行う
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のレーダ装置。
  5. 前記到来方向推定部は、
    前記探索範囲を前記到来方向の推定値の変化量に応じて小さくする
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のレーダ装置。
  6. 前記到来方向推定部は、
    前記探索範囲において前記到来方向の推定値を探索する探索間隔を、前記到来方向の推定値の変化量に応じて小さくする
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のレーダ装置。
  7. 前記到来方向推定部は、
    前記到来方向の推定値の変化量が小さくなるほど、前記探索間隔を小さくする
    ことを特徴とする請求項6に記載のレーダ装置。
  8. 複数の物標による複数の反射波を受信するアレーアンテナに含まれる複数のアンテナそれぞれから出力される受信信号に基づく前記アンテナ毎の信号から相関行列を生成し、当該相関行列の非重複要素によって拡張信号を生成する第1工程と、
    前記拡張信号と当該拡張信号の推定値である推定拡張信号との差に基づいて前記各反射波の到来方向および前記反射波間の相関成分を推定する推定処理を、前記到来方向の探索範囲を段階的に小さくしながら繰り返し行う第2工程と、を含む
    ことを特徴とする到来方向推定方法。
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