JPH1031065A - Fm−cwレーダ - Google Patents

Fm−cwレーダ

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JPH1031065A
JPH1031065A JP14302396A JP14302396A JPH1031065A JP H1031065 A JPH1031065 A JP H1031065A JP 14302396 A JP14302396 A JP 14302396A JP 14302396 A JP14302396 A JP 14302396A JP H1031065 A JPH1031065 A JP H1031065A
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JP
Japan
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wave
obtaining
autocorrelation matrix
distance
time
Prior art date
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Application number
JP14302396A
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English (en)
Inventor
Katsura Onozato
桂 小野里
Katsuji Miwa
勝二 三輪
Shintaro Arata
慎太郎 荒田
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Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Koden Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないデータ量で高い精度の測定を可能とす
る。 【解決手段】 反射波を送信波で直交検波し(21)、
その検波出力を複素データ系列とし、そのN個のデータ
列をベクトルVとし、そのVの自己相関行列を求め
(28)、その自己相関行列を空間平均して、各反射波
間の相関を抑圧したK×K(K=(N+1)/2)の平
均相関行列を得(29)、これに対してMUSIC法を
適用して時間に対する評価関数を得(31)、その評価
関数のピークとなる時間を求め(36)、そのピーク時
間から反射物標までの距離演算する(37)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は周波数が連続的に
変化する送信波を放射し、その物標からの反射波と送信
波とのビート周波数から物標までの距離を求めるFM−
CWレーダに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来のFM−CWレーダの原理的
構成を示す。三角波発生器11からの三角波により、高
周波発振器12の発振周波数が変調され、周波数が連続
的に変化する高周波信号が放射器13から放射される。
その物標14からの反射波が受波器15で受信され、こ
の受信信号と発振器12の出力が方向性結合器16で分
岐されたものと混合器17で周波数混合され、両信号の
差周波数信号(ビート信号)が信号処理部18に入力さ
れ、ビート信号の周波数が検出され、物標14までの距
離が求められる。
【0003】送信波の周波数f(t)は例えば図10A
に実線で示すように振幅がΔf、周期がTm の三角波で
変化し、物標14からの反射波の周波数は点線で示すよ
うに、送信波の周波数f(t) に対し、時間Tだけ遅れた
f(t+T)となる。送信波と反射波とのビート周波数
b =|f(t)−f(t+T)|は図10Bに示すよ
うになる。この時、Tはこの装置(レーダ)と物標14
間の距離rを電波が往復する時間であり、光速をcとす
ると、fb =4・Δf・r/(c・Tm )となる。従っ
て信号処理部18でビート信号を波形整形してカウンタ
で計数することによりビート周波数fb を求めることに
より、物標14までの距離rが求められる。物標14が
複数存在すると、これら各物標からの反射波が合成され
て受信されるため、ビート信号に複数の周波数成分が生
じ、カウンタによる測定はできない。この点からビート
信号をFFT(高速フーリエ変換)してその変換出力の
ピーク周波数を振幅と位相情報から求めることにより複
数の反射波と対応する各ビート周波数を求めることが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】FFTによる測定で
は、距離を高い精度で求めるには多くのデータを必要と
し、測定時間が長くなる。また遠距離の物標の測定誤差
が大きくなる可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば反射波
は送信波で直交検波又はホモダイン検波され、この直交
検波又はホモダイン検波の出力がデジタル信号に変換さ
れ、このデジタル信号の自己相関行列が求められ、この
自己相関行列は空間平均されて、反射波間の相関が抑圧
された平均自己相関行列が求められ、その平均自己相関
行列に対してMUSIC(Multiple Sign
al Classification)法を適用して時
間に関する評価関数が求められ、その評価関数のピーク
値となる変数が求められ、その変数値から反射波が得ら
れた点までの距離が求められる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の実施例を示し、
図9と対応する部分に同一符号を付けてある。この発明
では反射波は送信波により直交検波器21により直交検
波され、複素検波出力が得られる。つまり送信波とこれ
をπ/2移相したものとが乗算器22,23でそれぞれ
受信波と乗算され、それぞれの差周波数成分が取出され
る。これら検波出力はそれぞれA/D変換器24,25
でデジタル信号に変換され、これらは合成部26で複素
データとして結合される。つまり送信波をacos x(x
=2πfT t)、受信反射波をa・a′cos y(y=2
πfr t)とすると、 a・a′( cosx・ cosy+jsin x・ cosy)=a・
a′( exp〔j(x−y)〕+ exp〔j(x+y)〕)
/2 なる関係にあり、直交検波出力としては(x−y)の成
分のみである。三角波による周波数の変調はその下限周
波数をfL 、傾きをαとすると瞬時位相φ(t)は次式
で与えられる。
【0007】 φ(t) =2π(fL t+αt2 /2) ・・・(1) 受信反射波は送信波に対して時間τだけ遅れているとす
ると、受信波の瞬時位相はφ(t−τ)と表わせる。直
交検波出力の複素表示は次式 V(t) =A exp〔j(φ(t) −φ(t−τ))〕 ・・・(2) (2)式に(1)式を代入すると V(t) =B(τ) exp〔j2πατt〕 ・・・(3) となる。M個の物標よりの反射波の送信波に対する各遅
延時間をそれぞれτ1 ,τ2 ,…,τM とすると、複素
検波出力V(t)、つまり合成部26の出力は(3)式
から次のように表わせる。
【0008】 V(t) =ΣB(τm ) exp〔j2πατm t〕+n(t) ・・・(4) Σはm=1からMまで、n(t)は雑音。A/D変換器
24,25のサンプル周期間隔で時点t1 〜tN までに
得られたN個のV(t)の時系列をベクトルで表わすと
次のようになる。 V=Ab+n ・・・(5)V =(V(t1) ,V(t2) ,…,V(tN ))TA =(a(τ1),a(τ2),…,a(τM ))b =(B(τ1),B(τ2),…,B(τM ))Tn =(n(t1) ,n(t2) ,…,n(tN ))Ta (τm )=(exp 〔j2πατm t1〕,…,exp
〔j2πατm N 〕)T ( )T :転置 (5)式はMUSIC法が適用される式と等価である。
しかし複数の反射波は同一送信波の反射波であるため、
V(t1 ),V(t2 ),…,V(tN )相互相関が著
しく大である。MUSIC法において、複数の信号の識
別は、その複数の信号に相関がないことを前提としてい
る。従ってFM−CWレーダにおいては、一般にはその
複数の反射波つまり複数の物標よりの反射波を識別する
ためにMUSIC法を適用することは考えない。
【0009】しかしMUSIC法を適用するために自己
相関行列を作成し、その自己相関行列を空間平均するこ
とにより反射波間の相関性を抑圧することができる。室
内多重波到来方向の推定についてMUSIC法を適用す
るために自己相関行列を空間平均(移動平均)すること
によりその多重反射波間の相互相関性を抑圧できること
が電子情報通信学会環境電磁工学研究会EMCJ89−
66,7〜12頁「MUSIC法を用いたアンテナの回
転走査による室内多重波到来方向の推定」に述べられて
いる。
【0010】この技術をこの発明に適用することを考
え、演算部27によりベクトルVを求め、更に計算部
28によりベクトルVの自己相関行列Rを次式によ
り求める。R =〔V・VH H は複素共役転置 この自己相関行列Rの空間平均(移動平均)を処理部
29により求める。つまり自己相関行列RはN×Nの
行列であるが、これより小さい小行列に分解し、これら
小行列の平均をとる。例えばK=(N+1)/2の小行
列R1 ,R2,…,RK に分割する。つまり V1 =(V(t1) ,V(t2) ,…,V(tK ))T 2 =(V(t2) ,V(t3) ,…,V(tK+1))T ・ ・ VK =(V(tK ) ,V(tK+1),…,V(tN ) )T (6) これらベクトルV1 ,V2 ,…,VK それぞれの
自己相関行列R1 ,R2 ,…,RK を求め、これ
らの平均値RM =(ΣRi )/K Σはi=1からKまでを求める。このようにして得られ
た平均自己相関行列RM に対してMUSIC法を適用
して時間に関する評価関数PM (τ)を演算部31で求
める。つまり平均自己相関行列RM を固有値分解を処
理部32で行う。K×Kの正方行列AがA=AH
を満す時はエルミート行列と呼ばれ、その性質として
AEi=λi i を満す固有値λi と固有ベクト
ルEi とがK組ある。
【0011】A=Σλi i i H Σはi=1からKまで このように表わすことを固有値分解という。平均自己相
関行列RM はエルミート行列であるからこれについて
前記固有値分解を行い、得られた固有値λi をその大き
い順に並べると、下記のようになる。
【0012】λ1 >λ2 >・・・>λM >λM+1 ≒λ
M+2 ≒・・・≒λK =δ2 つまりM個の物標からの反射波があればM番目に小さい
固有値λM より小さい固有値λM+1 以下のものはほぼ等
しい値となる。よって物標数(反射波数)Mを固有値λ
i の状態から反射波数決定部33により決定される。こ
の決定によりほぼ一定の固有値λi (i>M+1)から
雑音固有空間ベクトルEn を雑音固有ベクトル作成部
34で次式により作成する。
【0013】固有値λM+1 ,λM+2 ,…,λK と対応す
る固有ベクトルEM+1 ,EM+2,…,EK よりな
る雑音固有空間ベクトルEnn =(EM+1 ,EM+2 ,…,EK ) を求める。この雑音固有空間ベクトルEn と各デジタ
ル信号系列の位相項ベクトルとの内積の逆数として時間
軸上の評価関数PM (τ)を評価関数計算部35により
次式で求める。
【0014】 PM (τ)=1/|a(τ)H n 2 このようにして得られた評価関数PM (τ)のピークが
得られる各τの値を探索部36で求める。分解能に応じ
て例えば1nsごとにτの値を順次大としたP M (τ)
の値を求めて、つまりτを定数とするPM (τ)のグラ
フを求め、そのピークとなっている各τの値を求める。
τの変化単位はサンプリング周期tS 以上であり、最大
値はチャープ周期より小とし、同一物標からの反射波の
検出を避ける。
【0015】このようにして得られたピークとなるτの
各値τ1 ,τ2 ,…,τM についてそれぞれ距離計算部
37でそれぞれ次式により物標14までの距離ri を計
算する。 ri =τi c/2 i=1,2,…,M , c:光速 これら距離を表示器38に表示する。このようにしてM
個の物標までの各距離r1 ,r2 ,…,rM が得られ
る。
【0016】次にこの発明によるレーダが、従来のFF
T法によるレーダよりも優れていることを電子計算機シ
ミュレーション結果により示す。 ・最小遅延時間(距離) 物標の数を2とし、その一方は130mに固定、他方は
120m〜128mを2m単位で変化させ、つまり5地
点とした。周波数の変化幅(チャープ周波数幅)Δfを
80MHz、チャープ波形(周波数変調信号波形)を鋸
状波、サンプル点数をこの発明はN=19と29と39
の3種類とし、FFTは1024とし、サンプル周期を
1μs、送信波振幅を1、反射波振幅を1、K=(N+
1)/2とした。
【0017】N=19(K=10)の場合のこの発明の
シミュレーション結果を図2に示す。横軸は距離、縦軸
はレベルである。曲線41,42,43,44はそれぞ
れ120m,122m,124m,126mにピークが
生じ、かつ何れも130mにピークが生じ、130mの
固定物標と、他の移動物標の各距離を区別して検出でき
た。しかし曲線45は128m〜130m間が平らにな
り、128mの物標と130mの物標との区別ができな
かった。
【0018】図3にN=29(K=15)の場合の結果
を示す。この場合曲線46,47,48,49にそれぞ
れ、120m,122m,124m,126mにピーク
が得られると共に何れも130mにピークが得られ、ま
た曲線50は二つのピーク間の落込みが小さいが、12
8mと130mと明らかにピークが生じ、この二つの物
標が分離検出されている。図2と図3からサンプル数N
を多くすると分解能が上ることが理解される。
【0019】図4にN=39(K=20)の場合の結果
を示す。この場合は130mの固定物標と、120m,
122m,124m,126m,128mの可動物標と
を明確に区別して、正しく距離を測定することができ、
しかも可動物標が128mの場合の二つのピーク間の落
込みが図3のN=29の場合より大となり、つまりよく
分離されている。
【0020】図5にFFTの場合の結果を示す。この場
合はピークが6つ存在するが、280mと300mとの
区別は困難である。これはこの発明におけるN=19の
結果に相当している。以上から2mの距離を良好に分解
するためには、必要なサンプル数は29個以上あればよ
く、つまり28μs以上の時間データがあれば2mの距
離を分解することができる。またFFTでは1024点
で4m以上でないと分解できない。
【0021】・反射波振幅値の影響 反射波の振幅は距離の2乗に反比例する。よってその影
響を調べる。この場合も物標の数を2個とし、一方の距
離を120m、他方の距離を800mとし、チャープ周
波数幅Δf、チャープ波形は先の場合と同様とし、サン
プル数はこの発明ではN=19とし、FFTは1024
とし、サンプル周期、送信振幅値は先の場合と同一と
し、反射波振幅値は1/r2 とした。
【0022】図6にこの発明の結果を示す。これより1
20mと800mに明瞭なピークが生じ、これら2物標
間の距離に大きな差があるが、雑音に影響され難く、測
定できる。一方、FFTの結果は図7に示すようにピー
クが120m,800m相当の所に生じているが、80
0mのピークは小さく、かつ遠くなると雑音が多数発生
し、雑音にうずもれ、正しくピークを検出できなくなる
おそれがある。
【0023】上述では(6)式のV1 〜VK の各自
己相関行列R1 〜RK を求めたが、V(t1),…V(t
N ) V(tN ) 側からK個ずつ取出し、順次、1時点遡っ
てK個ずつ取出し、K個のベクトルを得、これらの自己
相関行列を求め、更にその平均を求め、(後方平滑化)
これと先に求めた平均行列RM (前方平滑化)との平
均を求めることにより、反射時間の相関を一層抑圧する
ことができる。このことはIEEE TRANSACT
IONS ON ACOUSTICS,SPEECH
AND SIGNAL PROCESSING,Vo
l.37,No.1,Jan.1989.P8〜12,
S.U.PILLAI 他“Forward/Back
ward Spatial Smoothing Te
chniques for Coherent Sig
nal Identification”の記載から理
解される。所で平滑化小行列RM の次元をKとする
と、サンプルの総数はN(自己相関行列Rの次元)で
あるから、小行列の総数はL=N−K+1となる。空間
平均の定義から反射波の数Mに対し、LMである必要
がある。MUSIC法の条件からKM+1、前方相関
小行列、後方相関小行列の各数がL個であるから、2L
Mの関係があればよい。この式にL=N−K+1と、
M+1の条件の最小値K=M+1とを代入すると、
3M/2となる。これよりに必要とするサンプル数
Nは、反射波の数Mの少なくとも、1.5倍必要であ
り、空間平均を前方平滑のみとすれば、NはMの2倍以
上必要である。
【0024】また最大探知距離(遅延時間)はステアリ
ングベクトルの周期性によって決定される。つまりステ
アリングベクトルの要素Exp[j2πατtS
(tS :サンプル周期)は2πの周期で変化するので 2π2πατtS なる条件からτ1/S αtS ) で決まる。
【0025】チャープ関数としては鋸歯状波のみなら
ず、三角波としてもよい。上述では受信反射波を送信波
で直交検波したが、ホモダイン検波してもよい。その例
を図1と対応する部分に同一符号を付けて図8に示す。
この実施例では反射波は乗算器22で送信波と乗算され
てホモダイン検波され、つまり両波の差周波数成分が取
出される。この検波出力はA/D変換器24でデジタル
信号に変換される。つまり送信波をacos x(x=2π
T t)、受信反射波をa・a′cos y(y=2πfr
t)とすると、乗算器22の出力は a・a′ cosx・ cosy=a・a′( cos(x−y)+
cos(x+y))/2 なる関係にある。三角波による周波数の変調はその下限
周波数をfL 、傾きをαとすると瞬時位相φ(t)は次
式で与えられる。
【0026】 φ(t) =2π(fL t+αt2 /2) ・・・(7) 受信反射波は送信波に対して時間τだけ遅れているとす
ると、受信波の瞬時位相はφ(t−τ)と表わせる。ホ
モダイン検波出力は次式となる。 V(t) =A cos(φ(t) −φ(t−τ)) ・・・(8) (8)式に(7)式を代入すると V(t) =A cos(2πατt+B(τ)) ・・・(9) となる。M個の物標よりの反射波の送信波に対する各遅
延時間をそれぞれτ1 ,τ2 ,…,τM とすると、ホモ
ダイン検波出力V(t)は(9)式から次のように表わ
せる。
【0027】 V(t) =ΣAmcos{2πατmt+B(τm )}+n(t) ・・・(10) Σはm=1からMまで、n(t)は雑音。A/D変換器
24のサンプル周期間隔で時点t1 〜tN までに得られ
たN個のV(t)の時系列をベクトルで表わすと(5)
式と同様になる。 V=Ab+n ・・・(5)V =(V(t1) ,V(t2) ,…,V(tN ))TA =(a(τ1),a(τ2),…,a(τM ))b =(B(τ1),B(τ2),…,B(τM ))Tn =(n(t1) ,n(t2) ,…,n(tN ))Ta (τm )=(exp 〔j2πατm t1〕,…,exp
〔j2πατm N 〕)T ( )T :転置 従って図1に示した実施例と同様に処理して、複数の反
射波Mの距離を求めることができる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によればサン
プル周期が同一の場合、距離分解能がFFTの場合と同
一程度にするにはN=19、FFTのポイント数は10
24であり、測定時間(データ収集時間)が19/10
24に短縮される。N=29にすれば1024点のFF
Tよりも距離分解能が上り、かつ測定時間も29/10
24と著しく短かい。Nを大とし短かい測定時間で測定
精度を上げることができる。
【0029】またFFTの場合は遠距離になると、雑音
にうずもれてしまうおそれがあるが、この発明によれ
ば、雑音の影響を受け難く、遠方距離の物標も正しく測
定することができる。更に周波数変調は広い範囲にわた
り、直線性を得ることは困難であり、多数のデータを必
要とするFFTでは、周波数変調の非直線性により測定
精度が劣化するが、この発明では著しく少ないデータ数
で測定できるため、周波数変調の直線性の良い範囲で測
定でき、それだけ測定精度も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】この発明(N=19)のシミュレーション結果
の例を示す図。
【図3】この発明(N=29)のシミュレーション結果
の例を示す図。
【図4】この発明(N=39)のシミュレーション結果
の例を示す図。
【図5】従来のFFT法による測定結果を示す図。
【図6】物標間距離が大なる場合の2物標に対するこの
発明のシミュレーション結果の例を示す図。
【図7】物標間距離が大なる場合の2物標に対する従来
のFFT法によるシミュレーション結果の例を示す図。
【図8】この発明の他の実施例を示すブロック図。
【図9】従来のFM−CWレーダを示すブロック図。
【図10】FM−CWレーダの動作原理を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数が連続的に変化する送信波を放射
    する送信手段と、 上記送信波の反射波の受信信号を上記送信信号で直交検
    波する直交検波手段と、 上記直交検波手段の検波出力をデジタル信号に変換する
    手段と、 上記デジタル信号の自己相関行列を求める手段と、 上記自己相関行列を空間平均して平均自己相関行列を求
    める手段と、 上記平均自己相関行列に対してMUSIC法を適用して
    時間に関する評価関数を求める手段と、 上記評価関数のピーク値となる変数値を求める手段と、 上記変数値から上記反射波の反射点までの距離を求める
    手段と、 を具備するFM−CWレーダ。
  2. 【請求項2】 周波数が連続的に変化する送信波を放射
    する送信手段と、 上記送信波の反射波の受信信号を上記送信信号でホモダ
    イン検波するホモダイン検波手段と、 上記ホモダイン検波手段の検波出力をデジタル信号に変
    換する手段と、 上記デジタル信号の自己相関行列を求める手段と、 上記自己相関行列を空間平均して平均自己相関行列を求
    める手段と、 上記平均自己相関行列に対してMUSIC法を適用して
    時間に関する評価関数を求める手段と、 上記評価関数のピーク値となる変数値を求める手段と、 上記変数値から上記反射波の反射点までの距離を求める
    手段と、 を具備するFM−CWレーダ。
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