JP2017087749A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017087749A
JP2017087749A JP2015215406A JP2015215406A JP2017087749A JP 2017087749 A JP2017087749 A JP 2017087749A JP 2015215406 A JP2015215406 A JP 2015215406A JP 2015215406 A JP2015215406 A JP 2015215406A JP 2017087749 A JP2017087749 A JP 2017087749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
brake
brake device
pistons
actuators
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015215406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6632867B2 (ja
Inventor
山崎 達也
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2015215406A priority Critical patent/JP6632867B2/ja
Priority to PCT/JP2016/081910 priority patent/WO2017077941A1/ja
Publication of JP2017087749A publication Critical patent/JP2017087749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6632867B2 publication Critical patent/JP6632867B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 2ピストンタイプのブレーキ装置において、引き摺りトルクの低減を図ると共に摩擦パッドの交換時期を遅らせることができるブレーキ装置を提供する。【解決手段】 このブレーキ装置は、ブレーキロータと、摩擦パッドと、二つのピストンにより一つの摩擦パッドをブレーキロータに対して当接離隔させる駆動を行うアクチュエータと、アクチュエータを制御する制御装置5とを備える。制御装置5は、摩擦パッドにおける二つのピストンに対応するパッド部の摩耗量の合算値をそれぞれ推定するパッド部摩耗量推定手段45と、与えられたブレーキ指令に従いパッド部摩耗量推定手段45で推定された各パッド部の合算摩耗量に応じて、二つのアクチュエータをそれぞれ独立に制御するモータ駆動制御部44とを有する。【選択図】 図8

Description

この発明は、2ピストンタイプのブレーキ装置において、摩擦パッドの偏摩耗を抑制し摩擦パッドの交換時期を遅らせ得るブレーキ装置に関する。
モータと直動機構を使用した電動ブレーキ用アクチュエータが提案されている(特許文献1)。この電動ブレーキ用アクチュエータでは、一つのモータで一つの直動機構を作動させている。
車両において制動力を発揮するに際し、前輪に大きな荷重を必要とするブレーキの場合、摩擦パッドに均一に荷重を作用させるため、従来の油圧ブレーキでは2ピストンタイプのキャリパが市販されている。
特許第3166401号公報
制動力を発揮する際に前輪のような大きな荷重を必要とする場合、一つのピストン(直動機構)で摩擦パッドを押圧すると、この摩擦パッドの面圧が非常に高くなり、フェード現象を発生させる、または摩擦パッドの摩耗進行を助長してしまう。
一方、図17に示す油圧ブレーキのように、一つの制御系にて二つのピストン80,80を駆動するようなアクチュエータでは、二つのピストン80,80に作用する荷重は同一となる。図18に示すように、二つのピストン80,80を同一荷重で押圧した場合、ブレーキディスク81の入ってくる側の摩擦パッド82(ディスク回転方向上流側のパッド部分)が、ディスク回転方向下流側の摩擦パッドよりも、より摩耗するような偏摩耗を生じてしまう。この摩擦パッド82の偏摩耗が進行すると、引き摺りトルクが大きくなる、または早期の摩擦パッド82の交換が必要となってくる。
この発明の目的は、2ピストンタイプのブレーキ装置において、引き摺りトルクの低減を図ると共に摩擦パッドの交換時期を遅らせることができるブレーキ装置を提供することである。
この発明のブレーキ装置は、ブレーキロータ3と、
このブレーキロータ3と接触して制動力を発生させる摩擦パッド4と、
二つのピストン18,18をそれぞれ含み、これら二つのピストン18,18により一つの前記摩擦パッド4を前記ブレーキロータ3に対して当接離隔させる駆動を行うアクチュエータ2,2と、
このアクチュエータ2,2を制御する制御装置5と、を備えたブレーキ装置において、
前記制御装置5は、
前記摩擦パッド4における前記二つのピストン18,18に対応するパッド部4a,4a及び4b,4bの摩耗量の合算値をそれぞれ推定するパッド部摩耗量推定手段45,45と、
与えられたブレーキ指令に従い前記パッド部摩耗量推定手段45,45で推定された前記各パッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量に応じて、前記二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ独立に制御する独立制御部44,44と、を有することを特徴とする。
この構成によると、パッド部摩耗量推定手段45は、摩擦パッド4における前記二つのピストン18,18に対応するパッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量をそれぞれ推定する。この摩耗量の推定時期は、例えば、車両のイグニッション等をオンにする始動時であっても良いし、車両運転時において随時または定期的であっても良い。
各独立制御部44,44は、推定された各パッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量に応じて、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ独立に制御する。例えば、推定されたパッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量に差異が生じた場合、各独立制御部44,44は、摩耗進行が少ない一方のアクチュエータ2の荷重を他方のアクチュエータ2の荷重より大きくするように制御をする。このように、各パッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量に応じて、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ独立に制御することで、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。これにより、引き摺りトルクの低減を図ると共に摩擦パッド4の交換時期を遅らせることができる。
前記各アクチュエータ2,2は、流体を媒体として前記各ピストン50,50をそれぞれ駆動させる流体圧式の駆動部58,58を有するものであっても良い。この場合、流体圧式の駆動部58,58により各ピストン50,50をそれぞれ独立に駆動させることで、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。
前記各アクチュエータ2,2は、電動モータ11,11と、この電動モータ11,11の回転運動を前記各ピストン18,18の直線運動に変換する直動機構12,12とを有するものであっても良い。このように2ピストンタイプで電動式のアクチュエータ2において、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。
前記各パッド部摩耗量推定手段45は、前記各ピストン18,18に対応するパッド部4a,4a及び4b,4bの合算残量をそれぞれ検出するパッド部残量検出部48を有し、
前記各独立制御部44は、前記各パッド部残量検出部48で検出された合算残量の差に応じてそれぞれのアクチュエータ2にて発生させる荷重を補正する荷重補正部44aを有するものであっても良い。
この構成によると、各パッド部残量検出部48は、例えば、車両始動時または車両運転時に随時に各ピストン18に対応するパッド部4a,4a及び4b,4bの合算残量をそれぞれ検出する。パッド部4a,4a及び4b,4bの合算残量に定められた差異が生じた場合、荷重補正部44aは、例えば、パッド部4a,4a及び4b,4bの合算残量が多い一方のアクチュエータ2にて発生させる荷重を、他方のアクチュエータ2にて発生させる荷重より大きくするように補正する。このようにそれぞれのアクチュエータ2にて発生させる荷重を補正することで、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。
前記定められた差異は、試験やシミュレーション等の結果により定められる。
前記二つの独立制御部44,44は、前記二つのピストン18,18の突出量が同一で、且つ、前記二つのアクチュエータ2,2にて発生させる荷重の合計が前記ブレーキ装置への要求荷重と一致するように、前記二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ制御するものであっても良い。この場合、二つのピストン18,18の突出量を同一にしつつ、それぞれのアクチュエータ2,2にて発生させる荷重に差を設けることができ、その結果、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。
この発明のブレーキ装置は、ブレーキロータと、このブレーキロータと接触して制動力を発生させる摩擦パッドと、二つのピストンをそれぞれ含み、これら二つのピストンにより一つの前記摩擦パッドを前記ブレーキロータに対して当接離隔させる駆動を行うアクチュエータと、このアクチュエータを制御する制御装置と、を備えたブレーキ装置において、前記制御装置は、前記摩擦パッドにおける前記二つのピストンに対応するパッド部の摩耗量の合算値をそれぞれ推定するパッド部摩耗量推定手段と、与えられたブレーキ指令に従い前記パッド部摩耗量推定手段で推定された前記各パッド部の合算摩耗量に応じて、前記二つのアクチュエータをそれぞれ独立に制御する独立制御部と、を有する。このため、2ピストンタイプのブレーキ装置において、引き摺りトルクの低減を図ると共に摩擦パッドの交換時期を遅らせることができる。
この発明の実施形態に係るブレーキ装置の正面図である。 同ブレーキ装置の左側面図である。 同ブレーキ装置の右側面図である。 同ブレーキ装置の一部を示す平面図である。 図4のV-V線端面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 同ブレーキ装置の制御系のブロック図である。 同ブレーキ装置の制御装置の詳細構成を示すブロック図である。 同ブレーキ装置における、パッド摩耗の程度に応じたモータ回転角とブレーキ力推定値の相関の一例を示す図である。 同ブレーキ装置のブレーキ力推定値とモータ回転角の相関によるパッド摩耗量の検出例を示す図である。 同ブレーキ装置において、ブレーキ力推定値の変化時のモータ回転角の変化率よりパッド部摩耗量を推定する例を示す図である。 同ブレーキ装置において、ブレーキ力推定値とモータ回転角の相関の非線形性の強さによりパッド部摩耗量を推定する例を示す図である。 同ブレーキ装置の各アクチュエータを制御する処理を示すフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係るブレーキ装置の各アクチュエータを制御する処理を示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態に係るブレーキ装置の断面図である。 同ブレーキ装置の制御系のブロック図である。 従来例の油圧ブレーキの断面図である。 従来例のブレーキ装置の摩擦パッドの偏摩耗状態を示す平面図である。
この発明の実施形態に係るブレーキ装置を図1ないし図11と共に説明する。このブレーキ装置は車両に搭載される。図1はこのブレーキ装置の正面図であり、図2,3は同ブレーキ装置の左右側面図である。図3に示すように、このブレーキ装置は電動式のブレーキ装置である。図1に示すように、ブレーキ装置は、キャリパ1と、二つのアクチュエータ2,2(図3)と、ブレーキロータ3と、摩擦パッド4,4(図4)と、制御装置5(図1)とを有する。
図2,図3に示すように、一つのキャリパ1に、二つのアクチュエータ2,2が定められた間隔を空けて平行に配置される。図4に示すように、これらアクチュエータ2,2は一つの摩擦パッド4(図5)をブレーキロータ3(図4)に対して当接離隔させる駆動を行う。前記定められた間隔は、摩擦パッド4およびアクチュエータ2の寸法等に応じて適宜に定められる。
図6は、図3のVI-VI線断面図である。図6に示すように、車両には、ブレーキロータ3の外周側部分を囲むようにキャリパ1がそれぞれ設けられる。キャリパ1のアウトボード側の端部に、爪部6が設けられる。爪部6は、ブレーキロータ3のアウトボード側の側面と軸方向で対向する。この爪部6にアウトボード側の摩擦パッド4が支持されている。なおこの明細書において、アウトボード側とは、このブレーキ装置を車両に搭載した状態で、車両の車幅方向外側をアウトボード側といい、車両の車幅方向中央側をインボード側という。
キャリパ1のうち、アクチュエータ2のアウトボード側端に、インボード側の摩擦パッド4が支持されている。この摩擦パッド4は、ブレーキロータ3のインボード側の側面と軸方向で対向する。アクチュエータ2は、摩擦パッド4をブレーキロータ3に対して当接離隔させる駆動を行う。
車両における図示外のナックルに、マウント7が支持される。図3に示すように、マウント7の長手方向両端部には、ピン支持片8,8が設けられる。これらピン支持片8,8のそれぞれ端部に、軸方向に互いに平行に延びるスライドピン9,9が設けられる。これらスライドピン9,9に、キャリパ1が軸方向にスライド自在に支持されている。
図6に示すように、制動時、後述するアクチュエータ2の駆動によりインボード側の摩擦パッド4がブレーキロータ3に当接して、ブレーキロータ3を軸方向に押圧する。その押圧力の反力によりキャリパ1がインボード側にスライドする。これにより、キャリパ1の爪部6に支持されたアウトボード側の摩擦パッド4がブレーキロータ3に当接する。これらアウトボード側およびインボード側の摩擦パッド4,4で、ブレーキロータ3を軸方向両側から強く挟持することで、ブレーキロータ3に制動力が負荷される。
各アクチュエータ2は、それぞれ、ハウジング10と、電動モータ11(図3)と、直動機構12と、減速機構13とを有する。図3に示すように、キャリパ1には、それぞれ筒状のハウジング10,10が固定されている。各ハウジング10に電動モータ11がそれぞれ支持される。図6に示すように、ハウジング10内には直動機構12が組み込まれ、この直動機構12は電動モータ11(図3)の出力によりブレーキロータ3に対して制動力を負荷する。
直動機構12は、減速機構13で出力される回転運動を直線運動に変換して、ブレーキロータ3に対して摩擦パッド4を当接離隔させる機構である。この直動機構12は、電動モータ11(図3)により回転駆動される回転軸14と、この回転軸14の回転運動を直線運動に変換する変換機構部15と、拘束部16,17とを有する。変換機構部15は、ピストンである直動部18と、支持部材19と、環状のスラスト板であるバックアッププレート20と、スラスト軸受21と、転がり軸受22と、キャリア23と、すべり軸受24,25と、複数の遊星ローラ26とを有する。
ハウジング10の内周面に、円筒状の直動部18が、回り止めされ且つ軸方向に移動自在に支持されている。直動部18の内周面には、径方向内方に所定距離突出し螺旋状に形成された螺旋突起が設けられている。この螺旋突起に複数の遊星ローラ26が噛合している。
ハウジング10内における直動部18の軸方向一端側に、支持部材19が設けられている。この支持部材19は、ボス部と、このボス部から径方向外方に延びるフランジ部とを有する。前記ボス部内に複数の転がり軸受22が嵌合され、これら転がり軸受22の内輪内径面に回転軸14が嵌合されている。回転軸14は、支持部材19に複数の転がり軸受22を介して回転自在に支持される。
直動部18の内周には、回転軸14を中心に回転可能なキャリア23が設けられている。キャリア23は、軸方向に互いに対向して配置される一対のディスクを有する。これらディスクのうち、支持部材19に近いディスクをインナ側ディスクと称し、他方のディスクをアウタ側ディスクと称する。アウタ側ディスクのうち、インナ側ディスクに臨む側面には、この側面における外周縁部から軸方向(インボード側)に突出するように複数の柱部材が設けられる。これら複数の柱部材によりアウタ側ディスクおよびインナ側ディスクが一体に設けられる。
インナ側ディスクは、回転軸14との間に嵌合されたすべり軸受24により、回転軸14に回転自在に支持されている。アウタ側ディスクには、中心部に軸挿入孔が形成され、この軸挿入孔にすべり軸受25が嵌合されている。アウタ側ディスクは、すべり軸受25により回転軸14に回転自在に支持される。回転軸14の軸方向両端部には、スラスト荷重を受けて回転軸14の軸方向位置を拘束する拘束部16,17が設けられる。
キャリア23には、複数のローラ軸27が周方向に間隔を空けて設けられている。各ローラ軸27の軸方向両端部が、インナ側ディスク,アウタ側ディスクにわたって支持されている。両ディスクには、それぞれ軸挿入孔が複数形成されている。各軸挿入孔は、径方向に所定距離延びる長孔から成る。各軸挿入孔に各ローラ軸27の軸方向両端部が挿入されて、これらローラ軸27が各軸挿入孔の範囲で径方向に移動自在に支持される。複数のローラ軸27における軸方向両端部には、これらローラ軸27を径方向内方に付勢する弾性リング28が掛け渡されている。
各ローラ軸27に、遊星ローラ26が回転自在に支持される。各遊星ローラ26の外周面には、直動部18の螺旋突起に噛合する螺旋溝が形成されている。各遊星ローラ26は、回転軸14の外周面と、直動部18の内周面との間に介在される。前記弾性リング28の付勢力により、各遊星ローラ26が回転軸14の外周面に押し付けられる。回転軸14が回転することで、この回転軸14の外周面に接触する各遊星ローラ26が接触摩擦により回転する。
減速機構13は、電動モータ11(図3)の回転を、回転軸14に固定された出力ギヤ29に減速して伝える機構である。図3に示すように、減速機構13は複数のギヤ列を含む。この例では、減速機構13は、電動モータ11の図示外のロータ軸に取り付けられた入力ギヤ30の回転を中間ギヤ31により減速して、出力ギヤ29に伝達可能としている。図3では右側の減速機構13について説明したが、左側の減速機構13も同様の構成であるため図示および説明を省略する。
図7は、このブレーキ装置の制御系のブロック図である。このブレーキ装置の制御装置5は、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ制御する。この制御装置5は、ECU32に設けられるブレーキ力指令手段32aと、二つのアクチュエータ2,2にそれぞれ対応する二つのインバータ装置33,33とを有する。各インバータ装置33の上位制御手段であるECU32として、例えば、車両全般を制御する電気制御ユニットが適用される。ブレーキ力指令手段32aは、ブレーキ操作手段34であるブレーキペダルの操作量に応じて変化するセンサ34aの出力に応じて、目標とするブレーキ力の指令値を生成し出力する。
図8に示すように、各インバータ装置33は、ブレーキ力推定手段35と、各電動モータ11に対して設けられたパワー回路部36と、このパワー回路部36を制御するモータコントロール部37と、警告信号出力手段38と、電流検出手段39とを有する。
ブレーキ力推定手段35は、摩擦パッド4(図4)をブレーキロータ3(図4)に押し付けるブレーキ力の推定値を求める手段である。このブレーキ力推定手段35は、前記センサ34aの出力と、電流検出手段39で検出されるモータ電流とから、相応のブレーキ力の推定値を演算により求める。前記センサ34aの出力、モータ電流、およびブレーキ力の推定値の関係は、試験やシミュレーション等の結果により定められ、記録手段40に書換え可能に記録されている。
ブレーキ力推定手段35は、この他に、直動機構12(図6)の軸方向荷重を検出する荷重センサ(図示せず)を含むものとしても良い。この場合、制御装置5は、直動部18(図6)がブレーキロータ3(図6)から離反した位置からアウトボード側に前進させてこの荷重センサで検出可能な最小の検出値であるブレーキ力を取得する。
ブレーキ操作手段34をさらに踏込む操作量に従って、前記荷重センサで検出される検出値であるブレーキ力は次第に大きくなる。この荷重センサの検出値を用いることで、ブレーキ力を精度良く検出し得る。その他、電流検出手段39で検出されるモータ電流からモータトルクを推定するトルク推定手段41を設け、このトルク推定手段41で推定されるトルクを用いてブレーキ力を推定しても良い。
モータコントロール部37は、コンピュータとこれに実行されるプログラム、および電子回路により構成される。モータコントロール部37は、ブレーキ力指令手段32aから与えられるブレーキ力の指令値およびブレーキ力推定手段35で推定されるブレーキ力の推定値に応じて、電圧値による電流指令に変換して、この電流指令をパワー回路部36に与える。モータコントロール部37は、電動モータ11に関する各検出値や制御値等の各情報をECU32に出力する機能を有する。
パワー回路部36は、電源42の直流電力を電動モータ11の駆動に用いる3相の交流電力に変換するインバータ36bと、このインバータ36bを制御するPWM制御部36aとを有する。電動モータ11は3相の同期モータ等からなる。この電動モータ11には、図示外のロータの回転角を検出するモータ回転角検出手段43が設けられている。インバータ36bは、複数の半導体スイッチング素子(図示せず)で構成され、PWM制御部36aは、入力された電流指令をパルス幅変調し、前記各半導体スイッチング素子にオンオフ指令を与える。
モータコントロール部37は、独立制御部としてのモータ駆動制御部44を有する。このモータ駆動制御部44は、原則として、前述のブレーキ力の指令値および推定値に従い、電圧値による電流指令に変換して、PWM制御部36aに電流指令からなるモータ動作指令値を与える。モータ駆動制御部44は、ブレーキ力の指令値に対し、インバータ36bから電動モータ11に流すモータ電流を電流検出手段39から得て、電流フィードバック制御を行う。モータ駆動制御部44は、モータ回転角をモータ回転角検出手段43から得て、モータ回転角に応じた効率的なモータ駆動が行えるように、PWM制御部36aに電流指令を与える。
またモータ駆動制御部44は荷重補正部44aを有する。この荷重補正部44aは、後述する各パッド部摩耗量推定手段45で求められる各パッド部4a、4a及び4b,4b(図4)の合算残量の差に応じて、それぞれのアクチュエータ2(図7)にて発生させる荷重(指令値)を補正する。例えば、荷重補正部44aは、各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の非摩耗時にブレーキ力指令手段32aから与えられる指令値に対し、各パッド部4a,4a及び4b,4bの合算残量偏差に係数を乗じた値を加えて補正する。但し、二つのアクチュエータ2,2(図7)の指令値の合計は補正の前後で変化しない。換言すれば、二つの荷重補正部44a,44aは、二つのアクチュエータ2,2(図7)にて発生させる荷重の合計が、このブレーキ装置への要求荷重(指令値)と一致するように、前記二つのアクチュエータ2,2(図7)をそれぞれ制御する。
モータコントロール部37には、パッド部摩耗量推定手段45および記録手段40等が設けられる。パッド部摩耗量推定手段45は、図4,図5に示すように、摩擦パッド4における二つの直動機構12,12(図6)に対応するパッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量をそれぞれ推定する。摩擦パッド4における、一方の直動機構12(図6)に対応するパッド部4a,4aは、前記一方の直動機構12(図6)に対応する摩擦パッド4の略半分の部分(ブレーキロータ3回転方向上流側の部分)である。摩擦パッド4における、他方の直動機構12(図6)に対応するパッド部4b,4bは、前記他方の直動機構12(図6)に対応する摩擦パッド4の略半分の部分(ブレーキロータ回転方向下流側の部分)である。
図8に示すように、各パッド部摩耗量推定手段45は、モータ回転角検出手段43で検出されるモータ回転角と、ブレーキ力推定手段35で求められるブレーキ力推定値との相関を、摩擦パッド4の各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)が非摩耗時のモータ回転角とブレーキ力推定値との定められた相関と比較して、現時点の摩擦パッド4の各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算摩耗量を推定する。各パッド部4a,4a及び4b,4bの非摩耗時の厚みから現時点の残量を減じることで、摩耗量が求められる。
警告信号出力手段38は、各パッド部摩耗量推定手段45で推定される少なくともいずれか一方のパッド部4a,4a若しくは4b,4b(図4)の合算摩耗量が閾値以上のとき、ECU32に警告信号を出力する。前記閾値は記録手段40に書換え可能に記録される。車両におけるコンソールパネル等に、例えば、ディスプレイ、警告灯、または音声出力装置等の警告表示等出力手段46が設けられる。ECU32は、警告信号出力手段38から警告信号が入力されると、警告表示等出力手段46に警告表示等を出力させる。車両の運転者は、出力される警告表示等により、摩擦パッド4の摩耗限界が近いことを認識し得る。
図9は、ブレーキ装置における、パッド摩耗の程度に応じたモータ回転角とブレーキ力推定値の相関の一例を示す図である。
モータ回転角とブレーキ力推定値の相関は、主に、図6に示すように、キャリパ1の剛性と、摩擦パッド4の圧縮剛性と、アクチュエータ2の剛性とにより支配される。これらのうち、キャリパ1およびアクチュエータ2の剛性は概ね線形であり、ブレーキ継続使用中も変化せずほぼ既知である。また一般には、摩擦パッド4の摩耗量に対してブレーキロータ3の摩耗量は少なく、またブレーキ全体の剛性に対してブレーキロータ3の圧縮変形量は極めて小さいため、ブレーキロータ3の摩耗によるブレーキ全体の剛性への影響はほぼ皆無である。
一方で、摩擦パッド4の圧縮剛性はブレーキロータ3等と比べて非常に低く、ブレーキ全体の剛性への影響が大きいため、摩擦パッド4の摩耗が進行し摩擦パッド4の剛性が高くなるに従って、ブレーキ全体の剛性が高くなる。
したがって、図8に示すように、パッド部摩耗量推定手段45は、非摩耗時のモータ回転角とブレーキ力推定値との定められた相関と、現時点のモータ回転角とブレーキ力推定値との相関の変化より、摩擦パッド4の各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算摩耗量を推定可能である。
この摩擦パッド4(図4)は、図9の実線で示すように、この摩擦パッド4(図6)の非摩耗時では、モータ回転角とブレーキ力推定値の相関につき非線形性が強く表れる。同図9の点線で示すように、パッド部摩耗量が「中」の状態では、前記相関は非摩耗時よりも線形に近づく。同図9の一点鎖線で示すように、パッド部摩耗量が多い摩耗限界に達した状態では、前記相関はパッド部摩耗量が「中」の状態よりもさらに線形に近づく。
図10は、このブレーキ装置のブレーキ力推定値とモータ回転角の相関によるパッド部摩耗量の検出例を示す図である。一定のブレーキ力Fを発揮するのに必要なモータ回転角θは、摩擦パッド4(図6)の摩耗後の状態ではモータ回転角θ´に変化する。図8および図10に示すように、前記ブレーキ力Fはブレーキ力推定手段35で推定される。モータ回転角θ(θ´)はモータ回転角検出手段43で検出される。パッド部摩耗量推定手段45は、モータ回転角の変化量とパッド部摩耗量との関係を定めたマップ等から、摩擦パッド4のパッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算摩耗量を精度良く推定し得る。
図11は、このブレーキ装置において、ブレーキ力推定値の変化時のモータ回転角の変化率よりパッド部摩耗量を推定する例を示す図である。前述のように、パッド摩耗の進行に従って、モータ回転角とブレーキ力推定値の相関は線形に近づいていく。そうすると、ブレーキ力推定値とモータ回転角のいずれか一方の値が、定められた値以上増え続けるまたは減り続ける条件において、ブレーキ力推定値が例えばFからFに変化したときの、モータ回転角の変化率Δθ(Δθ´)を検出することにより、モータ回転角とブレーキ力推定値の相関が非線形を維持しているか線形に近づいているか、すなわちパッド摩耗の進行具合を判定し得る。
なおパッド部摩耗量を推定する場合に、モータ回転角θとブレーキ力推定値Fそれぞれの変化率の相関を用いても良い。すなわち定められたモータ回転角θにおけるdF/dθの値、または定められたブレーキ力推定値Fにおけるdθ/dFの値を用いても良い。
図12は、このブレーキ装置において、ブレーキ力推定値とモータ回転角の相関の非線形性の強さによりパッド部摩耗量を推定する例を示す図である。図8および図12に示すように、このブレーキ装置におけるパッド部摩耗量推定手段45は、線形性判定部47と、パッド部残量検出部48とを有する。線形性判定部47は、ブレーキ力推定値とモータ回転角の相関の線形性の強さを判定する。パッド部残量検出部48は、線形性判定部47により判定される前記相関の線形性の強さが閾値以上となったブレーキ力推定値またはモータ回転角から、摩擦パッド4の各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算摩耗量を求める。
図8に示す線形性判定部47は、ブレーキ力推定値とモータ回転角のいずれか一方に対する他方の変化率の変化を、例えば、各パラメータを2回微分することにより求めて相関の線形性の強さを検出する。このときブレーキ力推定値が極めて低い領域は、検出精度が安定しない可能性があるため、定められたブレーキ力推定値以上または定められたモータ回転角以上の条件を別途設けても良い。前記定められたブレーキ力推定値、前記定められたモータ回転角は、それぞれ試験やシミュレーション等の結果から、検出精度が安定するブレーキ力推定値の最小値、または検出精度が安定するモータ回転角の最小角を基準として定められる。
図13は、このブレーキ装置の各アクチュエータ2(図7)を制御する処理を示すフローチャートである。図8および図13に示すように、例えば、車両のイグニッション等をオンにする条件で本処理を開始し、各モータコントロール部37は、ブレーキ力指令手段32aからブレーキ力の指令値Tfを取得する(ステップa1)。次に、パッド部摩耗量推定手段45が各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算摩耗量を求め、モータ駆動制御部44の荷重補正部44aは、各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算残量の差(パッド部残量偏差)を計算する(ステップa2)。
次に、荷重補正部44aは、各パッド部4a(図4)の非摩耗時にブレーキ力指令手段32aから与えられるアクチュエータ毎の指令値(Tf/2)に対し、各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)のパッド部合算残量偏差ΔPtに係数kを乗じた値を加えて補正する(ステップa3)。このステップa3において、荷重補正部44aは、例えば、パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算残量が多い一方のアクチュエータ2(図7)にて発生させる荷重(補正後の指令値)を、他方のアクチュエータ2(図7)にて発生させる荷重(補正後の指令値)より大きくするようなアクチュエータ毎に異なる係数kにより補正する。但し、二つのアクチュエータ2,2(図7)の指令値の合計は補正の前後で変化しない。その後、各インバータ装置33は、それぞれ補正された指令値に従って、独立にアクチュエータ2(図7)を荷重制御する(ステップa4)。その後本処理を終了する。
以上説明したブレーキ装置によれば、各モータ駆動制御部44は、推定された各パッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量に応じて、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ独立に制御する。例えば、推定されたパッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量に差異が生じた場合、各モータ駆動制御部44は、摩耗進行が少ない一方のアクチュエータ2の荷重を他方のアクチュエータ2の荷重より大きくするように制御をする。このように、各パッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量に応じて、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ独立に制御することで、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。これにより、引き摺りトルクの低減を図ると共に摩擦パッド4の交換時期を遅らせることができる。
他の実施形態について説明する。
以下の説明においては、各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図14および図8に示すように、各アクチュエータ2(図7)を制御する処理を開始後、各モータコントロール部37はブレーキ力の指令値Tfを取得する(ステップb1)。次に、パッド部摩耗量推定手段45は、複数の時間毎のパッド部残量の平均値をパッド部毎にそれぞれ計算する(ステップb2)。前記複数の時間は、予め定められ、任意の開始時刻から一定時間毎の複数の時間であっても良いし、ブレーキ操作手段34の操作毎の複数の時間であっても良い。
次に、各モータ駆動制御部44は、それぞれのパッド部残量の平均値から各電動モータ11の目標角度を決定する(ステップb3)。また各モータ駆動制御部44は、決定した各目標角度に対応する各アクチュエータ2(図7)の推定荷重の合計値が、このブレーキ装置への要求荷重(指令値)と一致するように(ステップb4)、二つのアクチュエータ2(図7)の各電動モータ11をそれぞれ角度制御する(ステップb5)。その後本処理を終了する。
この構成によると、それぞれのパッド部残量の平均値から各電動モータ11の目標角度を決定しているため、パッド部残量が時々刻々と変化する場合においても、各パッド部4a,4a及び4b,4b(図4)の合算摩耗量を木目細かく推定することができる。
図4および図8に示すように、二つのモータ駆動制御部44,44は、二つの直動機構12,12の突出量が同一で、且つ、二つのアクチュエータ2,2にて発生させる荷重の合計が前記ブレーキ装置への要求荷重と一致するように、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ制御するものであっても良い。この場合、二つの直動機構12,12の突出量を同一にしつつ、それぞれのアクチュエータ2,2にて発生させる荷重に差を設けることができ、その結果、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。
図15は、さらに他の実施形態に係るブレーキ装置の断面図であり、図16は同ブレーキ装置の制御系のブロック図である。図15に示すように、各アクチュエータ2は、流体を媒体として前記各ピストン50をそれぞれ駆動させる流体圧式の駆動部58を有するものとしても良い。各駆動部58は、油圧室53(54)が形成されるホイールシリンダ51と、ピストン50とを有する油圧シリンダから成る。一つのホイールシリンダ51に二つのピストン50,50が互いに平行に配置される。これらピストン50,50がそれぞれ独立した油路(1),(2)により進退自在に構成される。
図16に示すように、このブレーキ装置が搭載される車両の車体(図示せず)に、流体圧式の駆動源49が設けられる。駆動源49は、油圧ポンプ49aと、この油圧ポンプ49aを駆動させるモータ49bとを有する。
油圧ポンプ49aの吐出口は、油路(1),(2)に分岐される。油路(1),(2)の配管途中に、増圧リニア弁52,52がそれぞれ介在されている。油路(1),(2)は、それぞれホイールシリンダ51の油圧室53,54に配管接続されている。
ブレーキ操作手段34の操作量に応じて変化するセンサ34aの出力に応じて、制御装置5Aは、駆動信号の大きさを変化させる。増圧リニア弁52は、常態が「閉」のいわゆるノーマルクローズドバルブであり、制御装置5Aから駆動信号を与えられると、駆動信号の大きさに応じて開度を増加させる。これにより、ホイールシリンダ51の各油圧室53,54の油圧は、対応する増圧リニア弁52の開度の増加量に応じて増加する。したがって、摩擦パッド4がブレーキロータ3と接触して制動力を発生させる。
各増圧リニア弁52,52の下段には、各油圧室53,54の油圧を検出する油圧センサ55,56がそれぞれ設けられている。これら油圧センサ55,56の検出値は制御装置5Aにそれぞれ入力される。また、油路(1),(2)の経路上に流量計Sb1,Sb2をそれぞれ設置し、これら流量計Sb1,Sb2により流体の流量を検出し、各検出値は制御装置5Aにそれぞれ入力される。更に、図15,図16に示すように、各駆動部58にストロークセンサSa1,Sa2を設け、これらストロークセンサSa1,Sa2によりピストン50の移動量を制御装置5Aにそれぞれ入力する。制御装置5Aの各独立制御部57は、油圧センサ55,56の検出値及び流量計Sb1,Sb2或いはストロークセンサSa1,Sa2の検出値から算出したピストン50,50の移動量から、各パッド部4a,4a及び4b,4bの合算摩耗量の差を算出し、それぞれのアクチュエータ2,2にて発生させる油圧を補正する。パッドの摩耗量は、図9〜12の横軸をピストン移動量として検出すればよい。これら検出値の差と各パッド部4a,4aの摩耗量の差との関係は試験やシミュレーション等の結果により定められる。尚、流量計Sb1,Sb2及びストロークセンサSa1,Sa2のいずれか一方のみを用いて、ピストン移動量を算出しても良い。このように油圧センサ55,56の検出値及びピストン移動量から算出したパッド摩耗量の差に応じて、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ独立に制御することで、摩擦パッド4の偏摩耗を未然に防止することができる。これにより、引き摺りトルクの低減を図ると共に摩擦パッド4の交換時期を遅らせることができる。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2…アクチュエータ
3…ブレーキロータ
4…摩擦パッド
4a,4b…パッド部
5,5A…制御装置
11…電動モータ
12…直動機構
18…直動部(ピストン)
44…モータ駆動制御部(独立制御部)
44a…荷重補正部
45…パッド部摩耗量推定手段
48…パッド部残量検出部
49…駆動源
50…ピストン
57…独立制御部
58…駆動部

Claims (5)

  1. ブレーキロータと、
    このブレーキロータと接触して制動力を発生させる摩擦パッドと、
    二つのピストンをそれぞれ含み、これら二つのピストンにより一つの前記摩擦パッドを前記ブレーキロータに対して当接離隔させる駆動を行うアクチュエータと、
    このアクチュエータを制御する制御装置と、を備えたブレーキ装置において、
    前記制御装置は、
    前記摩擦パッドにおける前記二つのピストンに対応するパッド部の摩耗量の合算値をそれぞれ推定するパッド部摩耗量推定手段と、
    与えられたブレーキ指令に従い前記パッド部摩耗量推定手段で推定された前記各パッド部の合算摩耗量に応じて、前記二つのアクチュエータをそれぞれ独立に制御する独立制御部と、を有することを特徴とするブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載のブレーキ装置において、前記各アクチュエータは、流体を媒体として前記各ピストンをそれぞれ駆動させる流体圧式の駆動部を有するブレーキ装置。
  3. 請求項1に記載のブレーキ装置において、前記各アクチュエータは、電動モータと、この電動モータの回転運動を前記各ピストンの直線運動に変換する直動機構とを有するブレーキ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、前記各パッド部摩耗量推定手段は、前記各ピストンに対応するパッド部の残量をそれぞれ検出するパッド部残量検出部を有し、
    前記各独立制御部は、前記各パッド部残量検出部で検出された残量の差に応じてそれぞれのアクチュエータにて発生させる荷重を補正する荷重補正部を有するブレーキ装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、前記二つの独立制御部は、前記二つのピストンの突出量が同一で、且つ、前記二つのアクチュエータにて発生させる荷重の合計が前記ブレーキ装置への要求荷重と一致するように、前記二つのアクチュエータをそれぞれ制御するブレーキ装置。
JP2015215406A 2015-11-02 2015-11-02 ブレーキ装置 Expired - Fee Related JP6632867B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015215406A JP6632867B2 (ja) 2015-11-02 2015-11-02 ブレーキ装置
PCT/JP2016/081910 WO2017077941A1 (ja) 2015-11-02 2016-10-27 ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015215406A JP6632867B2 (ja) 2015-11-02 2015-11-02 ブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017087749A true JP2017087749A (ja) 2017-05-25
JP6632867B2 JP6632867B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=58767405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015215406A Expired - Fee Related JP6632867B2 (ja) 2015-11-02 2015-11-02 ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6632867B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018199292A1 (ja) 2017-04-27 2018-11-01 住友化学株式会社 回収二酸化炭素の精製方法、および回収二酸化炭素の精製工程を包含するメチオニンの製造方法
WO2021166596A1 (ja) * 2020-02-18 2021-08-26 日立Astemo株式会社 車両制御装置、車両制御方法および車両制御システム
CN115140004A (zh) * 2021-03-30 2022-10-04 纳博特斯克有限公司 制动装置、磨损量计算方法以及计算机可读介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206077A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ
JP2012127418A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Toyota Motor Corp ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置の制御方法
US20150129371A1 (en) * 2013-11-13 2015-05-14 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Electric park brake for a multiple piston caliper

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206077A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ
JP2012127418A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Toyota Motor Corp ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置の制御方法
US20150129371A1 (en) * 2013-11-13 2015-05-14 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Electric park brake for a multiple piston caliper

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018199292A1 (ja) 2017-04-27 2018-11-01 住友化学株式会社 回収二酸化炭素の精製方法、および回収二酸化炭素の精製工程を包含するメチオニンの製造方法
WO2021166596A1 (ja) * 2020-02-18 2021-08-26 日立Astemo株式会社 車両制御装置、車両制御方法および車両制御システム
JPWO2021166596A1 (ja) * 2020-02-18 2021-08-26
JP7285369B2 (ja) 2020-02-18 2023-06-01 日立Astemo株式会社 車両制御装置、車両制御方法および車両制御システム
CN115140004A (zh) * 2021-03-30 2022-10-04 纳博特斯克有限公司 制动装置、磨损量计算方法以及计算机可读介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP6632867B2 (ja) 2020-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10113601B2 (en) Electric brake device
US9333953B2 (en) Electric parking brake system
US10125834B2 (en) Electric brake device and electric brake device system
JP6632867B2 (ja) ブレーキ装置
US9994204B2 (en) Vehicular brake system
WO2016035690A1 (ja) ブレーキ装置システム
WO2017033803A1 (ja) 電動ブレーキ装置
JP4463812B2 (ja) 電動ブレーキ
WO2017086277A1 (ja) ブレーキ装置
JP6651360B2 (ja) ブレーキ装置
WO2017077941A1 (ja) ブレーキ装置
JP6621689B2 (ja) 直動アクチュエータ
JP5262827B2 (ja) 車両用制動制御装置
JP4215856B2 (ja) 電動ブレーキ装置
JP6736295B2 (ja) ブレーキ装置
JP6927921B2 (ja) 電動ブレーキ装置システム
JP2019172251A (ja) 電動ブレーキ装置
JP6481342B2 (ja) 車両の摩擦制動装置
JP6906398B2 (ja) 電動ブレーキ装置
JP2005350026A (ja) 電動ブレーキ装置
JP2020026240A (ja) 車両用ブレーキシステム
JP7420004B2 (ja) 車両の電動制動装置
JP2015063154A (ja) 電動ブレーキ装置システム
JP2017226414A (ja) 電動ブレーキ制御システム
JP2010265956A (ja) ブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6632867

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees