JP6481342B2 - 車両の摩擦制動装置 - Google Patents

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本発明は、車両の摩擦制動装置に関する。
従来より、「車両の車輪と共に回転するディスクロータ」と、「前記車輪の軸を支持する支持部材」と、「前記支持部材に設けられたキャリパ」と、「前記ディスクロータに対して前記車輪の軸線方向の車両内側及び車両外側にて前記ディスクロータを挟むように前記キャリパに設けられた一対のブレーキパッド」と、「前記車両の運転者によるブレーキペダルの操作に応じて、前記車輪の軸線方向における前記一対のブレーキパッドの前記キャリパに対する相対位置、及び、前記一対のブレーキパッドの前記ディスクロータに対する押圧力を制御する制御手段」と、を備えた車両の摩擦制動装置が広く知られている(例えば、特許文献1を参照)。以下、「ディスクロータ」を「ロータ」と呼び、「ブレーキパッド」を「パッド」と呼ぶこともある。
車両走行中において、運転者によるブレーキペダルの操作によって一対のパッドがロータに対して押圧されると(制動状態)、パッドとロータとの間に作用する摩擦に起因して、ロータの温度が上昇する。ロータの形状によっては、ロータの温度が上昇すると、ロータにおける「パッドと接触する径方向外側の部分」が、車両内側及び車両外側の何れか一方に傾く現象(所謂「熱倒れ」)が発生し易い。典型的には、例えば、ロータが、「パッドと接触しない径方向内側の部分がパッドと接触する径方向外側の部分に対して車両外側方向に突出するハット形状」を有する場合には、車両外側に傾く「熱倒れ」が発生し易い。
車両走行中において、制動状態によって「熱倒れ」が発生した後に、ブレーキペダルの操作がなされない状態(非制動状態)が継続すると、車両の走行により生じる風(走行風)がロータに当たることによって、ロータの温度が低下していく。ロータの温度が低下していくと、「熱倒れ」によるロータの傾き角が減少していく(「熱倒れ」からの復帰)。「熱倒れ」からの復帰によって、ロータの形状が、前記制動状態が生じる前の状態(「熱倒れ」が発生していない状態)に戻り得る。
この場合、非制動状態において、「熱倒れ」からの復帰の過程において、一対のパッドのうち、パッドとロータとの隙間が減少していく側のパッド(即ち、「熱倒れ」によりロータが傾く方向と反対側のパッド)が、ロータと接触する現象(所謂「パッドの引きずり」)が発生し得る。
一般に、車輪の軸に対するロータの組付けに関わる誤差によって、ロータの径方向が、車輪の軸に対して垂直な方向から僅かにずれる現象(所謂「ロータの振れ」)が不可避的に発生する。「ロータの振れ」が発生している状況において、車両走行中にて「パッドの引きずり」が発生すると、ロータの周方向に関して、パッドのロータに対する押圧力が大きい領域と小さい領域とが発生し得る。前記押圧力が大きい領域は、前記押圧力が小さい領域と比べて、パッドの接触によってロータの摩擦面が削れる程度が大きいことに起因して、ロータの肉厚が小さくなり易い。即ち、ロータの周方向におけるロータの肉厚差が大きくなる、という問題が発生し得る。ロータの肉厚差が大きいと、制動状態において、異音、及び振動が発生し易くなる。
加えて、車両走行中において「パッドの引きずり」が発生すると、パッドとロータとの間に作用する摩擦トルクが車輪の回転における抵抗として作用することに起因して、車両の燃費が悪くなる、という問題も発生し得る。
特開2005−67247号公報
本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、「熱倒れ」からの復帰に起因する「パッドの引きずり」が発生し難い、車両の摩擦制動装置を提供することにある。
本発明に係る車両の摩擦制動装置は、「車両の車輪と共に回転する回転部材(KTB)」と、「前記車輪の軸(KTJ)を支持する支持部材(SJB)」と、「前記支持部材(SJB)に設けられたキャリパ(CRP)」と、「前記回転部材(KTB)に対して前記車輪の軸線方向の第1側及び第2側にて前記回転部材(KTB)を挟むように、前記キャリパ(CRP)に設けられた一対の摩擦部材(MSB)であって、少なくとも前記第1側の摩擦部材(MSB)が前記キャリパ(CRP)に対して前記車輪の軸線方向において相対移動可能な一対の摩擦部材(MSB)」と、「前記車両の運転者による制動操作部材(SSB)の操作に応じて、前記車輪の軸線方向における前記一対の摩擦部材(MSB)の前記キャリパ(CRP)に対する相対位置、及び、前記一対の摩擦部材(MSB)の前記回転部材(KTB)に対する押圧力を制御する制御手段(OAS、SGS)」と、を備える。
本発明に係る摩擦制動装置の特徴は、前記制御手段(OAS、SGS)が、前記制動操作部材(SSB)の操作がなされていない非制動状態において、前記第1側の摩擦部材(MSB)が前記回転部材(KTB)と接触し易い状況であると判定したことに基づいて、前記第1側の摩擦部材(MSB)と前記回転部材(KTB)との隙間が大きくなるように、前記一対の摩擦部材(MSB)の前記キャリパ(CRP)に対する相対位置を制御するように構成されたこと、にある。
ここにおいて、前記キャリパ(CRP)は、前記車輪の軸線方向において前記支持部材(SJB)に対して相対移動可能に、前記支持部材(SJB)に支持されることが好適である。また、前記一対の摩擦部材(MSB)の両方が、前記車輪の軸線方向において前記キャリパ(CRP)に対して相対移動可能に構成されてもよい。
上記本発明の特徴によれば、「熱倒れ」からの復帰に起因して前記第1側の摩擦部材(MSB)による「パッドの引きずり」が発生し易い場合、前記第1側の摩擦部材(MSB)と前記回転部材(KTB)との隙間が大きくされる。従って、前記第1側の摩擦部材(MSB)による「パッドの引きずり」が発生し難くなる。この結果、上述した「ロータの周方向におけるロータの肉厚差が大きくなる」という問題、並びに、上述した「車両の燃費が悪くなる」という問題が発生し難くなる。
前記「第1側の摩擦部材(MSB)が回転部材(KTB)と接触し易い状況」は、例えば、車両の速度を取得する速度取得手段(S1、SGS)によって取得された速度が所定速度(sp1)を超えたことに基づいて判定され得る。
車両の速度が高い場合、制動状態においてパッドとロータとの接触面の相対速度が高いので、ロータの温度が上昇し易い。即ち、「熱倒れ」の程度が大きくなり易い。加えて、「熱倒れ」が発生した後に非制動状態が継続すると、強い走行風に起因して、ロータの温度が低下し易い。即ち、程度が大きい「熱倒れ」からの復帰が発生し易い。以上より、車両の速度が高い場合、「熱倒れ」からの復帰に起因して「パッドの引きずり」が発生する可能性が高い、と考えられる。上記構成は、係る知見に基づく。
また、前記「第1側の摩擦部材(MSB)が回転部材(KTB)と接触し易い状況」は、例えば、前記回転部材(KTB)の温度を取得する温度取得手段(SGS)によって取得された前記回転部材(KTB)の温度が、第1の閾値(tm1)を超えた後に前記第1の閾値(tm1)より低い第2の閾値(tm2)を下回ったことに基づいて判定され得る。
上記構成において、「前記回転部材(KTB)の温度が前記第1の閾値(tm1)を超えたこと」は、「熱倒れ」が発生したことを意味し得る。そして、その後において「前記回転部材(KTB)の温度が前記第2の閾値(tm2)を下回ったこと」は、「熱倒れ」からの復帰が発生したことを意味し得る。以上より、上記構成によれば、「熱倒れ」からの復帰に起因して前記第1側の摩擦部材(MSB)による「パッドの引きずり」が発生し易い状況が確実に検出され得る。
また、前記「第1側の摩擦部材(MSB)が回転部材(KTB)と接触し易い状況」は、例えば、前記摩擦部材(MSB)の前記回転部材(KTB)に対する押圧力を取得する押圧力取得手段(S2)によって取得された押圧力によって前記第1側の摩擦部材(MSB)の前記回転部材(KTB)に対する接触を検出したことに基づいて、直接的にも判定され得る。
また、上記本発明に係る摩擦制動装置において、前記取得された速度が所定速度以下の場合には、前記状況であるとの判定を行わないように構成されることも好適である。車両の速度が低い場合、制動状態においてパッドとロータとの接触面の相対速度が低い。従って、ロータの温度が上昇し難い。加えて、パッドの接触によってロータの摩擦面が削れる程度が小さい。以上のことから、車両の速度が低い場合、前記「第1側の摩擦部材(MSB)が回転部材(KTB)と接触し易い状況」を検出する必要性が低い。上記構成は、係る知見に基づく。上記構成によれば、「前記第1側の摩擦部材(MSB)と前記回転部材(KTB)との隙間が大きくされる制御」が不必要に実行されることを防止できる。
本発明に係る摩擦制動装置の実施形態の全体を説明するための概略構成図である。 図1に示した実施形態における制動状態(「熱倒れ」なし)を示した図である。 図1に示した実施形態における制動状態(「熱倒れ」あり)を示した図である。 図1に示した実施形態における非制動状態(「熱倒れ」あり)を示した図である。 図4に示した状態にて、車両内側の摩擦部材MSBの回転部材KTBに対する隙間を大きくした状態を示した図である。 車両速度を用いて「車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBと接触し易い状況」を検出する際の一例を示したタイムチャートである。 回転部材の温度を用いて「車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBと接触し易い状況」を検出する際の一例を示したタイムチャートである。 本発明に係る摩擦制動装置の変形例の全体を説明するための概略構成図である。 図8に示した変形例における図2に対応する図である。 図8に示した変形例における図3に対応する図である。 図8に示した変形例における図4に対応する図である。 図8に示した変形例における図5に対応する図である。
以下、本発明に係る車両の摩擦制動装置の実施形態(以下、「本実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。
(全体構成)
図1に示すように、本実施形態は、回転部材(ディスクロータ)KTBと、支持部材(マウンティング・ブラケット)SJBと、スライドピンSDPと、キャリパCRPと、一対の摩擦部材(ブレーキパッド)MSBと、押圧手段OASと、制御手段SGSと、を含む。なお、本実施形態は、車両の各車輪についてそれぞれ設けられている。
回転部材KTBは、車両の車輪と共に(車輪と同じ回転速度で)回転するように、車輪の軸(車軸)KTJに固定されている。本実施形態では、回転部材KTBは、「摩擦部材MSBと接触しない径方向内側の部分が、摩擦部材MSBと接触する径方向外側の部分に対して、車両外側方向に突出するハット形状」を有している。
支持部材SJBは、軸受部材(ベアリング、ブッシュ等。図示せず)を介して、車軸KTJを支持している。支持部材SJBは、サスペンション部材の一部を構成している。スライドピンSDPは、支持部材SJBに固定されている。スライドピンSDPは、車軸KTJと平行な軸線を有し且つ車両外側方向に延びるピン状を呈している。実際には、支持部材SJBにおける、回転部材KTBの周方向に沿う互いに離れた少なくとも2つの位置にて、車両外側方向に延びるスライドピンSDPがそれぞれ固定されている。
キャリパCRPは、少なくとも2本のスライドピンSDPによって、車軸KTJの方向(以下、「車軸方向」とも呼ぶ)においてスライドピンSDP(支持部材SJB)に対して相対移動可能に支持されている。キャリパCRPには、回転部材KTBに対して車軸方向の車両内側及び車両外側にて回転部材KTBを挟むように、一対の摩擦部材MSBが設けられている。本実施形態では、車両内側の摩擦部材MSBが、車軸方向においてキャリパCRPに対して相対移動可能に設けられ、車両外側の摩擦部材MSBが、キャリパCRPに固定されている。
押圧手段OASは、キャリパCRPに内蔵されている。押圧手段OASは、電気モータMTBと、変換機構HKKと、を含む。変換機構HKKは、「電気モータ(MTB)の回転軸の回転運動」を「車両内側の摩擦部材MSBの車軸方向におけるキャリパCRPに対する相対直線運動」に変換する機構であり、周知の構成の1つによって構成される。
制御手段SGSは、電気モータMTBの回転軸の回転角度を制御する電子制御装置である。制御手段SGSは、車両の運転者によって操作される制動操作部材(ブレーキペダル)SSBの操作量を検出する操作量センサSSS、車輪の回転速度を検出する車輪速度センサS1、及び、摩擦部材MSBの回転部材KTBに対する押圧力を検出する圧力センサS2からの情報を取得できるようになっている。制御手段SGSは、車輪毎の車輪速度センサS1からのそれぞれの情報に基づいて、車両速度を推定するようになっている。
制御手段SGSは、操作量センサSSSからの情報等に基づいて、運転者による制動操作部材SSBの操作量に応じて、電気モータMTBの回転角度を調整するようになっている。この結果、制動操作部材SSBの操作量に応じて、車両内側の摩擦部材MSBの車軸方向におけるキャリパCRPに対する相対位置、及び、一対の摩擦部材MSBの回転部材KTBに対する押圧力が制御されるようになっている。
図1は、運転者により制動操作部材SSBの操作がなされておらず、従って、摩擦部材MSBが回転部材KTBに接触していない状態を示している。以下、この状態を「非制動状態」と呼ぶ。図2は、運転者による制動操作部材SSBの操作によって、一対の摩擦部材MSBが回転部材KTBに接触し且つ回転部材KTBを押圧している状態を示している。以下、この状態を「制動状態」と呼ぶ。制動状態では、キャリパCRPがスライドピンSDP(支持部材SJB)に対して車軸方向に相対移動可能であることに起因して、一対の摩擦部材MSBの回転部材KTBに対する押圧力(以下、単に「押圧力」とも呼ぶ)は同じになる。
非制動状態にて、制動操作部材SSBが操作されると、電気モータMTBが正回転される。電気モータMTBが正回転されると、車両内側の摩擦部材MSBが車両外側方向(回転部材KTBに近づく方向)に移動し、先ず、車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBに接触する。その後、車両内側の摩擦部材MSBから受ける反力によってキャリパCRPが車両内側方向に移動し、車両外側の摩擦部材MSBも回転部材KTBに接触する。即ち、一対の摩擦部材MSBが回転部材KTBに接触する状態になる。この状態から、電気モータMTBが更に正回転されると、「押圧力」(>0)が発生し、本実施形態が非制動状態から制動状態へと移行する。制動状態では、電気モータMTBが正回転されると「押圧力」が増大し、電気モータMTBが逆回転されると「押圧力」が減少する。
制動状態では、例えば、操作量センサSSSの検出結果に基づいて、目標押圧力が設定され、圧力センサS2から得られる実押圧力が前記目標押圧力に一致するように、電気モータMTBの出力軸の回転角度がフィードバック制御される。或いは、操作量センサSSSの検出結果に基づいて、「電気モータMTBの出力軸の目標回転角度」、又は、「電気モータMTBの出力軸の回転に応じて回転する変換機構HKK内の回転部材の目標回転角度」が設定され、「電気モータMTBの出力軸の実回転角度」、又は、「変換機構HKK内の前記回転部材の実回転角度」が対応する前記目標回転角度に一致するように、電気モータMTBの出力軸の回転角度が制御される。
制動状態にて、制動操作部材SSBの操作が終了すると、電気モータMTBが逆回転される。電気モータMTBが逆回転されると、車両内側の摩擦部材MSBが車両内側方向(回転部材KTBから遠ざかる方向)に移動し、車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBから離間する。この状態から、電気モータMTBが「所定回転」だけ更に逆回転される。これにより、車両内側の摩擦部材MSBと回転部材KTBとの間に隙間が形成される。この隙間の形成によって、非制動状態において、摩擦部材MSBが回転部材KTBと接触する現象(所謂「引きずり」)が発生し難くなる。なお、車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBから離間した時点は、例えば、圧力センサS2から得られる実押圧力がゼロより大きい値からゼロに移行したこと等に基づいて検出され得る。前記「所定回転」は、一定であってもよいし、車両の状況に応じて変化してもよい。
(熱倒れ、並びに、熱倒れからの復帰に起因する引きずりの抑制)
車両走行中において、運転者による制動操作部材SSBの操作によって制動状態になると、摩擦部材MSBと回転部材KTBとの間に作用する摩擦に起因して、回転部材KTBの温度が上昇する。本実施形態では、上述のように、回転部材KTBが「摩擦部材MSBと接触しない径方向内側の部分が、摩擦部材MSBと接触する径方向外側の部分に対して車両外側方向に突出するハット形状」を有する。この形状の場合、回転部材KTBの温度が上昇すると、図3に示すように、回転部材KTBにおける「摩擦部材MSBと接触する径方向外側の部分」が、車両外側方向に傾く現象(所謂「熱倒れ」)が発生する。なお、このとき、図3に太い白矢印で示すように、「熱倒れ」に起因してキャリパCRPが車両外側方向に移動する。
車両走行中において、制動状態において「熱倒れ」が発生した状態(図3に示す状態)にて、制動操作部材SSBの操作が終了することによって、本実施形態が制動状態から非制動状態に移行すると、図4に示すように、「熱倒れ」が維持された状態(図中の実線を参照)にて、摩擦部材MSBが回転部材KTBから離間するとともに、上述のように、摩擦部材MSBと回転部材KTBとの間に隙間が形成される。
図4に示す非制動状態において、車両の走行により生じる風(走行風)が回転部材KTBに当たることによって、回転部材KTBの温度が低下していく。回転部材KTBの温度が低下していくと、「熱倒れ」による回転部材KTBの傾き角が減少していく(「熱倒れ」からの復帰)。「熱倒れ」からの復帰が進行すると、図4に破線で示すように、回転部材KTBの形状が、前記制動状態が生じる前の状態(「熱倒れ」が発生していない状態)に戻り得る。このとき、図4から理解できるように、車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBと接触する現象(所謂「引きずり」)が発生し得る。
一般に、車軸KTJに対する回転部材KTBの組付けに関わる誤差によって、回転部材KTBの径方向が、車軸KTJに対して垂直な方向から僅かにずれる現象(所謂「回転部材の振れ」)が不可避的に発生する。「回転部材の振れ」が発生している状況において、車両走行中にて上記「引きずり」が発生すると、回転部材KTBの周方向に関して、「押圧力」が大きい領域と小さい領域とが発生し得る。「押圧力」が大きい領域は、「押圧力」が小さい領域と比べて、摩擦部材MSBの接触によって回転部材KTBの摩擦面が削れる程度が大きいので、回転部材KTBの肉厚が小さくなり易い。即ち、周方向における回転部材KTBの肉厚差が大きくなる、という問題が発生し得る。回転部材KTBの肉厚差が大きいと、制動状態において、異音、及び振動が発生し易くなる。
加えて、車両走行中において上記「引きずり」が発生すると、摩擦部材MSBと回転部材KTBとの間に作用する摩擦トルクが車輪の回転における抵抗として作用することに起因して、車両の燃費が悪くなる、という問題も発生し得る。
そこで、本実施形態では、非制動状態において、「車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBと接触し易い状況」(以下、「接触状況」と呼ぶ)が発生しているか否かが判定される。「接触状況」の検出のための具体的な手法については後述する。
本実施形態では、「接触状況」が検出されると、図5に太い黒矢印で示すように、車両内側の摩擦部材MSBが「所定量」だけ車両内側方向に移動される。この結果、「熱倒れ」からの復帰の進行によって、回転部材KTBの形状が、前記制動状態が生じる前の状態(「熱倒れ」が発生していない状態)に戻ったとしても、図5から理解できるように、車両内側の摩擦部材MSBが回転部材KTBと接触しない。即ち、上記「引きずり」が発生しない。前記「所定量」は、一定であってもよいし、車両の状況に応じて変化してもよい。
本実施形態によれば、「熱倒れ」からの復帰に起因して、車両内側の摩擦部材MSBによる「引きずり」が発生し易い場合、車両内側の摩擦部材MSBと回転部材KTBとの隙間が大きくされる。従って、車両内側の摩擦部材MSBによる「引きずり」が発生し難くなる。この結果、上述した「周方向における回転部材KTBの肉厚差が大きくなる」という問題、並びに、上述した「車両の燃費が悪くなる」という問題が発生し難くなる。
(接触状況の検出方法)
以下、上記「接触状況」の検出のための具体的な手法について説明する。
<車両速度を用いた検出>
上記「接触状況」は、上述のように制御手段SGSによって推定された車両速度が第1速度sp1を超えたこと、に基づいて検出され得る。具体的には、図6に示すように車両速度が推移する場合では、車両速度が第1速度sp1を増加しながら通過する時刻t1にて、上記「接触状況」が検出される。
図6に示す例では、非制動状態において、時刻t1以前において、一対の摩擦部材MSBの間の隙間(以下、単に「隙間」とも呼ぶ)がcl1に調整されている。時刻t1にて、上記「接触状況」が検出されると、車両内側の摩擦部材MSBが車両内側方向に移動される。この結果、時刻t1の直後にて、「隙間」がcl1からcl2に増加している。この例では、時刻t1以降において、車両速度が第1速度sp1より小さい第2速度sp2を減少しながら通過する時刻t2にて、上記「検出状況」が消滅したと判定されて、「隙間」がcl2からcl1に戻されている。
一般に、車両速度が高い場合、制動状態において摩擦部材MSBと回転部材KTBとの接触面の相対速度が高いので、回転部材KTBの温度が上昇し易い。即ち、「熱倒れ」の程度が大きくなり易い。加えて、「熱倒れ」が発生した後に非制動状態が継続すると、強い走行風に起因して、回転部材KTBの温度が低下し易い。即ち、程度が大きい「熱倒れ」からの復帰が発生し易い。以上より、車両速度が高い場合、「熱倒れ」からの復帰に起因して上記「引きずり」が発生する可能性が高い、と考えられる。上述した<車両速度を用いた検出>は、係る知見に基づく。
<回転部材の温度を用いた検出>
上記「接触状況」は、制御手段SGSによって取得された回転部材KTBの温度が、第1温度tm1を超えた後に第1温度tm1より低い第2温度tm2を下回ったことに基づいて検出され得る。なお、回転部材KTBの温度は、例えば、現在までの制動操作部材SSBの操作量の推移、及び、車両速度の推移等に基づいて推定され得、また、回転部材KTBの温度を直接検出するセンサの検出結果に基づいて検出され得る。
具体的には、図7に示すように回転部材KTBの温度が推移する場合を想定する。図7に示す例では、車両走行中において、タイムチャートの開始時刻から時刻t1までに亘って、制動状態が継続されることによって回転部材KTBの温度が上昇し、その後、時刻t1から時刻t2までに亘って非制動状態が継続されることによって回転部材KTBの温度が減少している。この例では、回転部材KTBの温度が第1温度tm1を超えた後に第2温度tm2を下回った時刻t1にて、上記「接触状況」が検出される。
図7に示す例では、時刻t1以前において、「隙間」がcl1に調整されている。時刻t1にて、上記「接触状況」が検出されると、車両内側の摩擦部材MSBが車両内側方向に移動される。この結果、時刻t1の直後にて、「隙間」がcl1からcl2に増加している。この例では、時刻t1以降の非制動状態が継続している状態において、制動状態が再び開始される時刻t2にて、上記「検出状況」が消滅したと判定されて、「隙間」がcl2からcl1に戻されている。時刻t2では、非制動状態から制動状態への移行に起因して、回転速度KTBの温度が減少から上昇に転じている。
なお、上記「検出状況」の消滅は、上記「接触状況」が検出された時点(図7では、時刻t1)から予め定められた時間が経過したことに基づいて判定されてもよいし、上記「接触状況」が検出された時点(図7では、時刻t1)以降において、車両速度が所定速度を減少しながら通過したことに基づいて判定されてもよい。
「回転部材KTBの温度が第1温度tm1を超えたこと」は、「熱倒れ」が発生したことを意味し得る。そして、その後において「回転部材KTBの温度が第2温度tm2を下回ったこと」は、「熱倒れ」からの復帰が発生したことを意味し得る。以上より、上述した<回転部材の温度を用いた検出>によれば、「熱倒れ」からの復帰に起因して車両内側の摩擦部材MSBによる上記「引きずり」が発生し易い状況が確実に検出され得る。
<「押圧力」を用いた検出>
上記「接触状況」は、圧力センサS2によって取得された「押圧力」を用いて「車両内側の摩擦部材MSBの回転部材KTBに対する接触」を検出したことに基づいて、直接的にも検出され得る。なお、「車両内側の摩擦部材MSBの回転部材KTBに対する接触」は、例えば、圧力センサS2から得られる実押圧力がゼロからゼロより大きい値に移行したこと等に基づいて検出され得る。従って、例えば、非制動状態において、圧力センサS2から得られる実押圧力がゼロからゼロより大きい値に移行した時刻にて、上記「接触状況」が検出される。
なお、車両速度が「所定速度」以下の場合には、上記「接触状況」が検出されないように構成することも可能である。これは、以下の理由に基づく。即ち、車両速度が低い場合、制動状態において摩擦部材MSBと回転部材KTBとの接触面の相対速度が低い。従って、回転部材KTBの温度が上昇し難い。加えて、摩擦部材MSBの接触によって回転部材KTBの摩擦面が削れる程度が小さい。以上のことから、車両速度が低い場合、上記「接触状況」を検出する必要性が低い。上記構成は、係る知見に基づく。上記構成によれば、「車両内側の摩擦部材MSBと回転部材KTBとの隙間が大きくされる制御」が不必要に実行されることを防止できる。なお、前記「所定速度」は、例えば、図6に示す第2速度sp2より低い値に設定され得る。
(変形例)
上記本実施形態では、回転部材KTBが「車両外側方向に傾く「熱倒れ」が発生する形状」を有し、且つ、車両内側の摩擦部材MSBが、車軸方向においてキャリパCRPに対して相対移動可能に設けられ、車両外側の摩擦部材MSBが、キャリパCRPに固定されているが、回転部材KTBが「車両内側方向に傾く「熱倒れ」が発生する形状」を有し、且つ、車両外側の摩擦部材MSBが、車軸方向においてキャリパCRPに対して相対移動可能に設けられ、車両内側の摩擦部材MSBが、キャリパCRPに固定されていてもよい。この場合、「接触状況」が検出されると、車両外側の摩擦部材MSBが「所定量」だけ車両外側方向(回転部材KTBから遠ざかる方向)に移動される。
また、図1〜図5にそれぞれ対応する図8〜図12に示すように、一対の摩擦部材MSBが共に、車軸方向においてキャリパCRPに対して相対移動可能に設けられていてもよい。この場合も、上記本実施形態(図5を参照)と同様、「接触状況」が検出されると、図12に太い黒矢印で示すように、車両内側の摩擦部材MSBが「所定量」だけ車両内側方向(回転部材KTBから遠ざかる方向)に移動される。
また、一対の摩擦部材MSBが共に車軸方向においてキャリパCRPに対して相対移動可能に設けられている構成(図8を参照)では、「接触状況」が検出された場合、回転部材KTBの「熱倒れ」からの復帰の進行にあわせて、一対の摩擦部材MSBの間隔を一定に維持した状態(例えば、上述した図6、図7では、「隙間」をcl1に維持した状態)で、車両内側の摩擦部材MSBが徐々に車両内側方向(回転部材KTBから遠ざかる方向)に、車両外側の摩擦部材MSBが徐々に車両内側方向(回転部材KTBに近づける方向)に移動されてもよい。
上記本実施形態、及び、上述した変形例では、「接触状況」が検出された場合、一対の摩擦部材MSBの間隔が広げられる(例えば、上述した図6、図7では、「隙間」がcl1からcl2に広げられる)が、この構成では、一対の摩擦部材MSBの間隔が一定に維持される(広げられない)。従って、その後において制動操作部材SSBの操作がなされた場合において、前記操作の開始から、「押圧力(>0)」が発生するまでの応答時間が短くなる。即ち、「熱倒れ」からの復帰に起因する「引きずり」を抑制しつつ、制動操作時の応答性が向上する。なお、一対の摩擦部材MSBが共に車軸方向においてキャリパCRPに対して相対移動可能に設けられている構成(図8を参照)では、キャリパCRPは、支持部材SJBに固定されていてもよい(支持部材SJBに対して車軸方向に相対移動可能に支持されていなくてもよい)。
また、上記本実施形態では、制動操作部材SSBの操作に応じて制御される電気モータMTBの駆動力を利用して、摩擦部材MSBのキャリパCRPに対する車軸方向における相対位置、及び、「押圧力」が調整されるが、制動操作部材SSBの操作に応じて発生する油圧を利用して、摩擦部材MSBのキャリパCRPに対する車軸方向における相対位置、及び、「押圧力」が調整される構成(周知の構成の1つ)が採用されてもよい。
この場合、制動状態から非制動状態に移行した際、油圧が大気圧まで減少されず、「大気圧より高い所定圧力」に維持される。これにより、摩擦部材MSBと回転部材KTBとの「隙間」が相対的に小さい値(上述した図6、図7では、cl1に相当する値)に調整・維持される。この状態で、「接触状況」が検出された場合、油圧が大気圧まで減少される。この結果、前記「隙間」が前記相対的に小さい値から相対的に大きい値(上述した図6、図7では、cl2に相当する値)に広げられる。
KTB…回転部材、SJB…支持部材、CRP…キャリパ、MSB…摩擦部材、OAS…押圧手段、SGS…制御手段、MTB…電気モータ、HKK…変換機構

Claims (5)

  1. 車両の車輪と共に回転する回転部材と、
    前記車輪の軸を支持する支持部材と、
    前記支持部材に設けられたキャリパと、
    前記回転部材に対して前記車輪の軸線方向の第1側及び第2側にて前記回転部材を挟むように、前記キャリパに設けられた一対の摩擦部材であって、少なくとも前記第1側の摩擦部材が前記キャリパに対して前記車輪の軸線方向において相対移動可能な一対の摩擦部材と、
    前記車両の運転者による制動操作部材の操作に応じて、前記車輪の軸線方向における前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置、及び、前記一対の摩擦部材の前記回転部材に対する押圧力を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記制動操作部材の操作がなされていない非制動状態において、前記第1側の摩擦部材が前記回転部材と接触し易い状況であると判定したことに基づいて、前記第1側の摩擦部材と前記回転部材との隙間が大きくなるように、前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置を制御するように構成され、
    前記車両の速度を取得する速度取得手段を備え、
    前記取得された速度が所定速度を超えたことに基づいて、前記状況であると判定するように構成された、車両の摩擦制動装置。
  2. 車両の車輪と共に回転する回転部材と、
    前記車輪の軸を支持する支持部材と、
    前記支持部材に設けられたキャリパと、
    前記回転部材に対して前記車輪の軸線方向の第1側及び第2側にて前記回転部材を挟むように、前記キャリパに設けられた一対の摩擦部材であって、少なくとも前記第1側の摩擦部材が前記キャリパに対して前記車輪の軸線方向において相対移動可能な一対の摩擦部材と、
    前記車両の運転者による制動操作部材の操作に応じて、前記車輪の軸線方向における前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置、及び、前記一対の摩擦部材の前記回転部材に対する押圧力を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記制動操作部材の操作がなされていない非制動状態において、前記第1側の摩擦部材が前記回転部材と接触し易い状況であると判定したことに基づいて、前記第1側の摩擦部材と前記回転部材との隙間が大きくなるように、前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置を制御するように構成され、
    前記回転部材の温度を取得する温度取得手段を備え、
    前記取得された回転部材の温度が、第1の閾値を超えた後に前記第1の閾値より低い第2の閾値を下回ったことに基づいて、前記状況であると判定するように構成された、車両の摩擦制動装置。
  3. 車両の車輪と共に回転する回転部材と、
    前記車輪の軸を支持する支持部材と、
    前記支持部材に設けられたキャリパと、
    前記回転部材に対して前記車輪の軸線方向の第1側及び第2側にて前記回転部材を挟むように、前記キャリパに設けられた一対の摩擦部材であって、少なくとも前記第1側の摩擦部材が前記キャリパに対して前記車輪の軸線方向において相対移動可能な一対の摩擦部材と、
    前記車両の運転者による制動操作部材の操作に応じて、前記車輪の軸線方向における前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置、及び、前記一対の摩擦部材の前記回転部材に対する押圧力を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記制動操作部材の操作がなされていない非制動状態において、前記第1側の摩擦部材が前記回転部材と接触し易い状況であると判定したことに基づいて、前記第1側の摩擦部材と前記回転部材との隙間が大きくなるように、前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置を制御するように構成され、
    前記摩擦部材の前記回転部材に対する押圧力を取得する押圧力取得手段を備え、
    前記取得された押圧力によって前記第1側の摩擦部材の前記回転部材に対する接触を検出したことに基づいて、前記状況であると判定するように構成された、車両の摩擦制動装置。
  4. 車両の車輪と共に回転する回転部材と、
    前記車輪の軸を支持する支持部材と、
    前記支持部材に設けられたキャリパと、
    前記回転部材に対して前記車輪の軸線方向の第1側及び第2側にて前記回転部材を挟むように、前記キャリパに設けられた一対の摩擦部材であって、少なくとも前記第1側の摩擦部材が前記キャリパに対して前記車輪の軸線方向において相対移動可能な一対の摩擦部材と、
    前記車両の運転者による制動操作部材の操作に応じて、前記車輪の軸線方向における前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置、及び、前記一対の摩擦部材の前記回転部材に対する押圧力を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記制動操作部材の操作がなされていない非制動状態において、前記第1側の摩擦部材が前記回転部材と接触し易い状況であると判定したことに基づいて、前記第1側の摩擦部材と前記回転部材との隙間が大きくなるように、前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置を制御するように構成され、
    前記車両の速度を取得する速度取得手段を備え、
    前記取得された速度が所定速度以下の場合には、前記状況であるとの判定を行わないように構成された、車両の摩擦制動装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の車両の摩擦制動装置において、
    前記制御手段は、
    電気モータと、
    前記電気モータの回転軸の回転運動を、前記車両の軸線方向における前記摩擦部材の前記キャリパに対する相対直線運動に変換する変換機構と、を備え、
    前記電気モータの回転軸の回転角度を制御することによって、前記一対の摩擦部材の前記キャリパに対する相対位置、及び、前記一対の摩擦部材の前記回転部材に対する押圧力を制御するように構成された、車両の摩擦制動装置。
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