JP2017081752A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来技術にある天井や床を覆う整風カバーは整風体の形状が複雑であるため、加工費や据付費などのコストが高く、一部の高級機種にしか適用できないという問題がある。また、天井もしくは床を覆う形で整風体を取り付けるため、保守性が悪くなる問題もある。本発明は、上記のような事情を鑑みてなされたものであり、費用対効果を高めたエレベータであって、エレベータ昇降中のかご室内騒音を低減することを目的としている。【解決手段】 本発明に係るエレベータは、昇降路を昇降するかご室の上下部の少なくとも一方に通風口を有する通気抵抗部材を配置してある。また、その通気抵抗部材の近傍に通気性部材を配置してある。【選択図】 図14

Description

人及び荷物の内の少なくとも一つを運ぶエレベータに関する。
エレベータでは、人及び荷物の内の少なくとも一つを運ぶかご室が昇降路内を昇降する。かご室の昇降速度が増加した場合、気流の乱れによって騒音が発生し、その騒音によってかご室内の快適性が阻害され得る。かご室内の快適性を維持するために、かご室の上下に整風体を配置して気流の乱れを抑制することによってかご室内騒音を低減する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−118954号公報
特許文献1では、円弧形状を有する整風体を直方体状のかご室の上下面に連接し、直方体状かご室の端部による気流の巻き込みを抑制する技術を提案している。
しかしながら、連接される従来の整風体は形状が複雑であり、加工費及び据付費を含んだコストが高くなる。そのため、エレベータ自体のコストが増大する虞がある。また、かご室の上下面に連接して整風体が配置された場合、天井面及び床面が整風体で覆われることになる。そのため、メンテナンス作業員がエレベータをメンテナンスする際に、かご室の内部からかご室の上下外部へ出ることが困難となり、保守性が悪化する虞もある。
本発明は、上記のような事情を鑑みてなされたものであり、騒音によるかご室内の快適性阻害を抑制しつつ、コスト増大の抑制と保守性悪化の抑制とを実現できるエレベータを提供することを目的とする。
本発明に係るエレベータは、昇降するかご室と通気抵抗部材とを備える。通気抵抗部材は、かご室の昇降方向の少なくとも一方側を隙間空間を介して覆い、昇降方向に開口した通風口を有し、一方側から流れる風の一部を隙間空間に通過させる。
本発明によれば、かご室の昇降方向に通気抵抗部材を配置するため、かご室の天井や床から音源を遠ざけ、騒音によるかご室内の快適性阻害を抑制することができる。その通気抵抗部材が昇降方向に開口した通風口を備えるため、空気抵抗が低下して騒音を小さくすることができる。また、形状が比較的複雑でない通気抵抗部材を用いるため、コスト増大を抑制することができる。更に、通気抵抗部材とかご室との間には隙間空間が存在しているため、メンテナンス作業員は比較的容易にかご室の内部からかご室の上下外部へと出ることができ、保守性悪化を抑制することができる。
実施の形態1に係るエレベータの一部を示す斜視図である。 実施の形態1に係るエレベータが有する通気抵抗部材の一例を示す斜視図である。 図1のX−X断面で切断した断面図である。 図1の一部をY−Y断面で切断した断面図である。 実施の形態1に係るエレベータが有する通気抵抗部材の一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るエレベータが有する通気抵抗部材の一例を示す断面図である。 通気抵抗部材なしの場合のかご周りの流れを示した模式図である。 通風口のない通気抵抗部材を配置した場合のかご周りの流れを示した模式図である。 通風口を有する通気抵抗部材を配置した場合のかご周りの流れを示した模式図である。 実施の形態2に係るエレベータの一部を示す斜視図である。 実施の形態2に係るエレベータが有する通気抵抗部材の一例を示す斜視図である。 図10のZ−Z断面で切断した断面図である。 実施の形態3に係るエレベータを示す模式断面図である。 実施の形態4に係るエレベータの一部を示す斜視図である。 図14のZ−Z断面で切断した断面図である。 実施の形態5に係るエレベータが有する通気抵抗部材と通気性部材との断面図である。 通気性部材がない場合の通気抵抗部材の後流の流れを示した模式図である。 実施の形態5に係るエレベータが有する通気抵抗部材の後流の流れを示した模式図である。 実施の形態6に係るエレベータが有する通気抵抗部材を示す斜視図である。 実施の形態6に係るエレベータが有する通気抵抗部材部を示す斜視図である。 実施の形態7に係るエレベータが有する通気抵抗部材を示す斜視図である。 実施の形態7に係るエレベータが有する通気抵抗部材を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示するエレベータの実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベータの一部を示す斜視図である。昇降路内を昇降するかご室1の周りには、かご室1を支持する枠状のかご枠2がある。かご枠2にはかご室1を吊るすためのロープ3が固定され、巻上機でかご室1を昇降方向である上下に昇降させる。実施の形態1では、かご室内騒音の低減を目的とし、かご室1の昇降方向にある上下の少なくとも一方に、流線形状の通気抵抗部材4を配置する。通気抵抗部材4は、エレベータが昇降する際における当部材を介した通気に対し抵抗を示す部材である。
図2に通気抵抗部材4の一例を示す。また図3には、図1に記載のX−X断面でエレベータを切断した断面図、図4には図1に記載のY−Y断面でエレベータの一部を切断した断面図を示す。通気抵抗部材4は4a〜4dの4面の板で構成させており、通気抵抗部材4の中は中空である。上流側の面4aは、整流効果を得るために、昇降方向の上方に向けて突出する弧状の曲面となっており、そのほかの面は平板である。開閉可能なドア6側にある通気抵抗部材4の端部には、昇降方向の上方に突出するヒサシ7が設けてある。
通気抵抗部材4がエレベータの上側に設置してある場合について説明するが、エレベータの下側に設置してもよい。下側に設置する通気抵抗部材4は、上側に設置した通気抵抗部材4と上下反対となるように構成すればよい。つまり、下側に設置する通気抵抗部材4では、下方に突出するヒサシ7を設けるように構成すればよい。
ヒサシ7は、遮音性能の低いドア6側への流入量を小さくするためのものであり、ヒサシ7の長さは30mm以上あることが望ましい。ヒサシ7はドアの敷居14の端面と同一面上になる位置に配置してある。つまり、ドア6側にある昇降路の壁からの距離がヒサシ7と敷居14の端面とで同じになるように配置してある。
通気抵抗部材4はかご室1の上方表面から離隔しており、通気抵抗部材4とかご室1の上方表面都の間には隙間空間が形成されている。また通気抵抗部材4には、ロープ3をかご枠2に固定する際に干渉しないように設けたロープ穴8と、通気抵抗部材4の上流側から下流側へ空気を流すための通風口9とが設けてある。通風口9は昇降方向に開口している。通風口9を通過する流量は上流側に対し50%未満となる通気抵抗を有する。通風口9は、サイズの小さな穴であり、上流からの一部の風を絞って取り込み、かご室1側の隙間空間に流すものである。このため、通気抵抗部材4を介してかご室1に流れる通気に対して抵抗が発生する。
通気抵抗部材4の外形は、かご室1の天井を昇降方向に投影した形状とほぼ同形の形状を有する。図1に示すように、天井が矩形である場合、通気抵抗部材4も矩形である。通気抵抗部材4の外形は天井と同サイズが望ましいが、わずかに(たとえば1辺の長さが1割程度)小さなほぼ同形の形状であってもよい。なお、天井が矩形の場合、角が丸い矩形、外形の一部にくぼみなどを有する場合も同形と考える。
かご室1の天井が平坦な場合、通気抵抗部材4の下流側の面は天井とほぼ平行である。
図5は実施の形態1に係るエレベータが有する通気抵抗部材の一例を示す斜視図である。通風口9の形状は、図2に示すように円形状であっても良く、図5に示すようにスリット状であっても良く、面積の小さい通風口9が複数配置してある。通風口9は、細いスリットであり、上流からの一部の風を絞って取り込み、かご室1側の隙間空間に流すものである。このため、通気抵抗部材4を介してかご室1に流れる通気に対して抵抗が発生する。
図1では、通気抵抗部材4をかご枠2に配置した一例を示しているが、かご室1の上面よりも上方または下面よりも下方であれば、かご枠2に直接接触していなくても良い。
通気抵抗部材4の水平方向の面積は、かご室1の上面である天井及び下面である床とほぼ同等の寸法である。通気抵抗部材4の素材はアルミ板、鋼板、又は、2枚の鋼板を粘弾性樹脂で張り合わせた制振鋼板等である。
図6は実施の形態1に係るエレベータが有する通気抵抗部材の一例を示す断面図である。図1に記載のX−X断面と同様の断面で通気抵抗部材を切断した場合の断面図である。図1では通気抵抗部材4の上流側の面4aに通風口9を設けているが、図6に示すように通風口9を下流側の面4bのみにし、ロープ穴から通気抵抗部材4の内部に流入した空気を通風口9から下流側に流す構成でも良い。また、本形態では通気抵抗部材4を半円形状としているが、整流効果が得られる三角形状や台形形状でも良く、図1に示す外形形状に限定したものではない。さらに、通気抵抗部材4の上流側の面4aに通風口9がある場合は上流側の面4aのみで構成することも可能である。
実施の形態1に係るエレベータが有するかご室1周りの流れとかご内1騒音への影響との関係を図7〜図9で説明する。
図7は、通気抵抗部材4がない場合のかご室1周りの流れを示す。上昇時には、かご室1の上流の空気が天井で押し出されるように天井の全周方向に流れ、天井のエッジ10を通過し、かご室1の側面へと流れる。その際、天井には大きな風圧がかかるため、風の圧力変動で天井が加振され、振動騒音としてかご室1内に伝播する。また、天井のエッジ10で剥離するため、騒音源となる渦12がかご室1の側面近傍で発生し、騒音がかご室1の壁や扉を介してかご室1内へと伝播する。
図8では、通風口9が無い通気抵抗部材4を配置した場合のかご室1周りの流れを示す。通気抵抗部材4がある場合は、かご室1の上流側の空気を天井ではなく、通気抵抗部材4で押し出す。その後、通気抵抗部材4のエッジ11を通過し、かご室1の側面へと流れる。通気抵抗部材4のエッジ11を通過する空気の風速をU1とする。通気抵抗部材4がない場合に生じていた天井の加振やエッジで発生する騒音が天井近傍から通気抵抗部材4近傍へと移動する。天井や壁などの遮音壁と音源との距離が近い場合、遮音性能が大幅に低下することから、通気抵抗部材4で音源をかご室1から離すことで遮音性能の低下を抑制することができ、かご室1内騒音を低減することができる。また、通気抵抗部材4の上流側の面4aが流線型形状をしているため、急激な速度変化を抑制でき、騒音を低減することができる。
図9では、通風口9のある通気抵抗部材4を配置した場合のかご室1周りの流れを示す。通風口9があることによって、かご室1の上流側の空気の一部が通風口9を通過する。通気抵抗部材4のエッジ11を通過する空気の風速をU2とし、通風口9を通過する空気の速度をU3とする。
通風口9を通過した空気は通気抵抗によって流速が遅くなり、天井近傍へと流れる。天井に到達する流れは流速が遅いため、天井近傍の圧力変動が小さくなり、その結果、天井の振動が小さくなる。つまりこの場合、U1>U2>U3の関係が成り立つ。
通風口9を通して天井側に空気を流すことにより、エッジ11近傍の風速分布の偏りが小さくなり、エッジ部で発生する騒音を小さくできる。その結果、かご室1内の騒音を低減することができる。通気抵抗部材4の素材を制振鋼板にした場合、アルミ板にした場合及び鋼板にした場合に比べ、振動を軽減できる。そのため、通気抵抗部材4から発生する放射音を低減することができ、更に低騒音化することができる。
かご室1周りの流れと騒音への影響都の関係について、エレベータ上昇時を例に挙げて上で説明した。下降時は、天井が床に変わるだけで同じ現象、効果が得られるため、説明を省略する。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係るエレベータを示す模式断面図である。実施の形態2では、実施の形態1の昇降路内を昇降するかご室1、かご室1を支持するかご枠2、かご室1とかご枠2とを昇降させるためのロープ3及び巻上機に加え、かご室1の上下の少なくとも一方に配置した通風口9を有するL型形状の通気抵抗部材4が追加されている。具体的には、複数の通風口9が設けてある平板状部分とその平板状部分に垂直に延設してある板状のヒサシ7とを含む通気抵抗部材4が追加されている。
図11に通気抵抗部材4の一例を示す。また図12には、図10に記載のZ−Z断面でエレベータを切断した断面図を示す。通気抵抗部材4はL型形状であり、開閉可能なドア6側にある通気抵抗部材4の端部には、昇降方向の上方に突出するヒサシ7が設けてある。通気抵抗部材4の配置や材料は実施の形態1と同様である。
かご室1の上下の少なくとも一方に配置した通風口9を有するL型形状の通気抵抗部材4を備えることによって、かご室内騒音を低減することができる。また、通気抵抗部材4が単純形状であるため安価で構成できる。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3に係るエレベータを示す模式断面図である。実施の形態3では、実施の形態2の昇降路内を昇降するかご室1、かご室1を支持するかご枠2、かご室1とかご枠2とを昇降させるためのロープ3及び巻上機、かご室1の上下の一方に配置した通風口9を有する通気抵抗部材4に加え、図8に示すように、かご室1の上下の他方に配置した通気抵抗部材4が追加されている。
かご室1の上下それぞれに通気抵抗部材4を備えることによって、かご室1の上昇時だけでなく下降時にもかご室内騒音を低減することができる。
実施の形態4.
図14は、実施の形態4に係るエレベータの一部を示す斜視図である。図15は、実施の形態4に係るエレベータが有する通気抵抗部材の一例を示す斜視図である。実施の形態4では、実施の形態2の昇降路内を昇降するかご室1、かご室1を支持するかご枠2、かご室1とかご枠2とを昇降させるためのロープ3及び巻上機、かご室1の上下の一方に配置した通風口9を有する通気抵抗部材4に加え、図9及び10に示すように、かご室1と反対側にある通気抵抗部材4の面に、つまり通気抵抗部材4の上面に、通気性のある通気性部材5を配置している。通気性を備えるために、通気性部材5は、微細な通気路を備えており、通気抵抗部材4によって支持される。通気性部材5を伴った通気抵抗部材4がかご室1に対し間隔をあけて保持されることは、上述した実施の形態1〜3と同様である。実施の形態4に係る通気抵抗部材4は、実施の形態1〜3の通気抵抗部材4と比較し、大きなサイズの通風口9を有しており、通気抵抗が低くなっている。しかしながら、実施の形態1〜4の相違を明確にする説明の便宜上、実施の形態4に係る構成要素4も通気抵抗部材と称して以下に述べる。
通気抵抗部材4の通風口9形状は、実施の形態2に記載した形状とは違い、大きな面積の通風口9としている。実施の形態2では通気性部材5がないため、通風口9の面積を小さくしたが、実施の形態4では通風口9を通過する風量をコントロールできる通気性部材5が配置してあるため、通風口9の形状の自由度が大きくなる。実施の形態4では、大きな通風口9を備えることによって、加工コストを削減可能となり、軽量化可能となる。通気性部材5の設置面積は通気抵抗部材4と同じであり、通気性部材5の厚さは1mm以上が好ましい。
通気性部材5は通気性を有する材料で構成されているが、風圧による圧力変動を緩和する効果が得られるように、風圧で通気性部材5の厚さが変化する軟質な材料で構成することが望ましい。一例として、不織布、ロックウール、ウレタンなどの材料が採用できる。これらの材料は内部に微細な通風路を有しており、風が通過する際に抵抗を生じる。従って、通気性部材5を伴った通気抵抗部材4は、通気抵抗を有することになる。
通気性部材5は、両面テープなどの接着による方法、通気性部材5にピンを刺す方法、バンドなどで通気性部材5を覆って固定する方法、リベットやボルトなどの締結部材で固定する方法などを用いて通気抵抗部材4に固定することできる。
通風口9のある通気抵抗部材4と通気性材料で構成された通気性部材5とを組み合わせることによって、かご室1の上流側の空気が通気抵抗部材4及び通気性部材5にあたった後、一部の空気は通気抵抗部材4及び通気性部材5を通過する。その際、通気性部材5内の入り組んだ流路を通過するため、流速が落ちると共に整流されて天井近傍へと流れる。実施の形態2の効果に整流効果が加わるため、実施の形態2よりさらに低騒音にすることが可能である。また、通気抵抗部材4のエッジ近傍にも通気性部材5を設けることで、通気性部材5内を通過する際に減速及び整流されるため、エッジ近傍で生じる騒音を軽減することができ、かご室内騒音をさらに低減できる。
通気抵抗部材の上流側は、気流のよどみ点となり、最も圧力変動が大きい個所になり得る。通気抵抗部材4のかご室1と反対側の面に通気性部材5が設置してあるため、圧力変動吸収効果も比較的大きくなり、風圧で通気性部材5が外れる虞も低下する。上記では、同形状の通気抵抗部材4を用いる実施の形態2と比較して説明したが、実施の形態1に通気性部材5を用いることもできる。
実施の形態5.
図16は、実施の形態5に係るエレベータが有する通気抵抗部材と通気性部材との断面図である。図17は、通気性部材がない場合の通気抵抗部材の後流の流れを示した模式図である。図18は、実施の形態5に係るエレベータが有する通気抵抗部材の後流の流れを示した模式図である。実施の形態5に係るエレベータが有する構成部品は、実施の形態4と同様であるが、通気性部材5の配置が異なる。
図16に示すように、通気抵抗部材4の全周を通気性部材5で囲むように配置する。通気抵抗部材4と通気性部材5との組み合わせを整流装置とした場合、このようにすることで、整流装置のエッジ半径が、通気抵抗部材4のエッジ11半径ではなく、通気性部材5の曲げ半径となる。つまり、整流装置のエッジ半径が大きくなる。
エッジ半径拡大の効果を図17と図18を用いて説明する。図17には、通気抵抗部材4のみ有する場合の後流の流れを示す。通気抵抗部材4のエッジ11で剥離することによって、後流に騒音源となる渦12が生じる。通気抵抗部材4のすぐ下流は負圧であるため、後流になるに従い、渦12が内側に移動し、通気抵抗部材4の後流にあるかご室1に渦12が干渉する。干渉が生じた場合、かご室1の天井、壁、ドア6の近傍で大きな圧力変動が生じ、かご室1内騒音が大きくなる。
図18には、図16に示すように通気性部材5を配置した場合の後流の流れを示す。通気性部材5で通気抵抗部材4のエッジ11半径を大きくすることで、通気抵抗部材4の下流の負圧領域が小さくなり、通気抵抗部材4の後流で渦12が内側に移動するのを軽減する効果がある。よって、通気抵抗部材4の後流にあるかご室1と干渉しなくなり、実施の形態2よりさらに低騒音にすることができる。
実施の形態5では、通気性部材5の厚み分、通気抵抗部材4の水平方向の面積が大きくなってしまい、かご室1の天井や床の面積より大きくなってしまう場合がある。その場合は通気性部材5の厚み分だけ、通気抵抗部材4の面積を小さくする。通気性部材5の厚みは10mm以上(R10mm以上)であることが望ましい。
かご室1周りの流れと騒音への影響都の関係について、エレベータ上昇時を例に挙げて上で説明した。下降時は、天井が床に変わるだけで同じ現象、効果が得られるため、説明を省略する。
実施の形態6.
図19は、実施の形態6に係るエレベータが有する通気抵抗部材の通常時における形状を示す斜視図である。図20は、実施の形態6に係るエレベータが有する通気抵抗部材の作業時における形状を示す斜視図である。実施の形態6では、昇降路内を昇降するかご室1、かご室1を支持するかご枠2、かご室1とかご枠2とを昇降させるためのロープ3及び巻上機、かご室1の上下の少なくとも片方に配置した通気抵抗部材4を備える構成である。実施の形態2とは、通気抵抗部材4の構造が異なる。
天井と通気抵抗部材4との距離が作業者の身長より高い場合は問題ないが、作業者の身長よりも低い場合には、作業者は天井上での保守作業がしにくい。実施の形態6はこのような場合に効果的である。
図19及び図20には、実施の形態6に係るエレベータが有する通気抵抗部材4の通常時及び作業時における形状を示す。実施の形態6における通気抵抗部材4は、複数の通気抵抗部材4e、4f、4gがヒンジ13で接続されている。その結果、通気抵抗部材4の折り曲げが可能となり、天井上での作業が容易になる。
図19及び図20では通気性部材5を用いていない。しかしながら、複数の通気抵抗部材4e、4f、4gをヒンジ13で折り曲げたときに通気性部材同士が干渉しないように配置した場合には、通気性部材5との組み合わせも可能である。また、図20では通気抵抗部材4eと4gを上向きに折り曲げているが、下向きに折り曲げることでも同様の効果となる。また、本形態では通気抵抗部材4を3分割しているが4fと4gを一体とし、2分割構造にすることも考えられる。
実施の形態7.
図21は、実施の形態7に係るエレベータが有する通気抵抗部材を示す斜視図である。図22は、実施の形態7に係るエレベータが有する通気抵抗部材を示す断面図である。実施の形態7では、昇降路内を昇降するかご室1、かご室1を支持するかご枠2、かご室1とかご枠2とを昇降させるためのロープ3及び巻上機を設けた構成である。かご室1の上下の少なくとも片方には、通風口を有する板部材4h、4iを2枚配置した通気抵抗部材4jが設けてある。その2枚の板部材4h、4iの間には、通気性部材5が挟んであり、上流側の板部材4hの端部にヒサシ7を設けてある。
図21は、実施の形態7に係るエレベータが有する通気抵抗部材4jの斜視図であり、図22は、図21のA―A’で整流板4jを切断した断面図である。2枚の板部材4h、4iが昇降方向に配置してあり、上流側にある板部材4hの通風口9と下流側にある板部材4iの通風口9とが、昇降方向でそれぞれ対応するように配置してある。2枚の板部材4h、4iと通気性部材5とを使用しているため、通気抵抗部材4jでは振動が軽減され、通気抵抗部材遮音性能も向上し、かご室内騒音を更に低減することができる。
本発明は、以上のように説明し且つ記述した特定の詳細内容及び代表的な実施の形態に限定されるものではない。当業者によって容易に導き出すことができる更なる変形例及び効果も本発明に含まれる。したがって、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 かご室、2 かご枠、3 ロープ、4 通気抵抗部材、5 通気性部材、6 ドア、
7 ヒサシ、8 ロープ穴、9 通風口、10 天井のエッジ、11 通気抵抗部材のエッジ、12 渦、13 ヒンジ、14 ドアの敷居

Claims (9)

  1. 昇降するかご室と、
    前記かご室の昇降方向の少なくとも一方側を隙間空間を介して覆い、前記昇降方向に開口した通風口を有して前記一方側から流れる風の一部を前記隙間空間に通過させる通気抵抗部材と、
    を備えるエレベータ。
  2. 前記通風口は、複数の開口部位を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記通風口を覆い通気性を有する第1通気性部材を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ。
  4. 前記通気抵抗部材は、前記昇降方向に対向する2つの板部材を備え、
    前記2つの板部材間に、通気性を有する第2通気性部材を配置してある
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータ。
  5. 通気性を有しており、前記通気抵抗部材の端部を覆う第3通気性部材を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレベータ。
  6. 前記通気抵抗部材は、ヒンジと複数の板部材とを備え、
    前記複数の板部材は、前記ヒンジを介して互いに接続してある
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータ。
  7. 前記かご室は、開閉可能なドアを前記昇降方向に延びる一側面に備え、
    前記通気抵抗部材は、前記昇降方向に突出するヒサシを前記一側面側にある前記通気抵抗部材の端部に備える
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエレベータ。
  8. 前記通気抵抗部材は制振鋼板を用いて形成してある
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエレベータ。
  9. 前記通気抵抗部材は、前記一方側に向けて突出する弧状の曲面を有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレベータ。
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