JP2017079221A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2017079221A
JP2017079221A JP2015205249A JP2015205249A JP2017079221A JP 2017079221 A JP2017079221 A JP 2017079221A JP 2015205249 A JP2015205249 A JP 2015205249A JP 2015205249 A JP2015205249 A JP 2015205249A JP 2017079221 A JP2017079221 A JP 2017079221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
gap
cores
coil component
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015205249A
Other languages
English (en)
Inventor
浩 川嶋
Hiroshi Kawashima
浩 川嶋
喬之 山口
Takayuki Yamaguchi
喬之 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumida Corp
Original Assignee
Sumida Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumida Corp filed Critical Sumida Corp
Priority to JP2015205249A priority Critical patent/JP2017079221A/ja
Priority to US15/286,974 priority patent/US10134523B2/en
Priority to CN201610878728.3A priority patent/CN107017080B/zh
Priority to EP16193467.4A priority patent/EP3159900B1/en
Publication of JP2017079221A publication Critical patent/JP2017079221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F29/00Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00
    • H01F29/08Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00 with core, coil, winding, or shield movable to offset variation of voltage or phase shift, e.g. induction regulators
    • H01F29/10Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00 with core, coil, winding, or shield movable to offset variation of voltage or phase shift, e.g. induction regulators having movable part of magnetic circuit
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F13/00Apparatus or processes for magnetising or demagnetising
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/26Fastening parts of the core together; Fastening or mounting the core on casing or support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2895Windings disposed upon ring cores
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F29/00Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00
    • H01F29/14Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00 with variable magnetic bias
    • H01F29/146Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F29/00Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00
    • H01F29/14Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00 with variable magnetic bias
    • H01F2029/143Variable transformers or inductances not covered by group H01F21/00 with variable magnetic bias with control winding for generating magnetic bias

Abstract

【課題】直流重畳特性における複数の直流電流値領域で、所望のインダクタンス値となるように簡易に設定し得るコイル部品を得る。【解決手段】並行配置された、磁界を発生する2つのコイル14A、14Bにより発生された磁束の閉ループが通る閉磁路を構成するコア部10とを有し、コア部10は、互いに対向する一対のI型のベースコア11A、11Bと、2つのベースコア11A、11Bを連結するようにこれらの間に並列配置された一対の連結コア部11C、11Dを備える。連結コア部11C、11Dは、各々3つの単位連結コア12A〜Fを直線状に配列してなり、各単位連結コア12A〜Fは、コア本体(121a)上に円柱状の突起(122a)を設けたものとされ、これにより隣接する単位コア11A、11B、12A〜F同士の間には小ギャップと大ギャップの2段ギャップが形成されることになる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、電気自動車やハイブリッド車に搭載されるリアクトルからなるコイル部品に関し、詳しくは、閉磁路の磁路上に適切なギャップを設けたコイル部品に関するものである。
従来、この種のコイル部品は、閉磁路の磁芯に巻線を巻回して構成されるが、一般に、直流重畳時での、巻線のインダクタンス値の低下を防ぐため、磁芯の磁路上に適切なギャップ(空隙)部を設けることによって磁気飽和による影響を低減する対策が施されている。
例えば、下記特許文献1に記載された技術は平滑用チョークコイル用のフェライトコアに関するものであって、1対のE型フェライトコアを3つの脚部の先端が互いに突き合わされるように組み合わせて当接させるとともに、中脚の突合せ部分の中央部分にだけギャップが設けられるように構成されている。
この技術によれば、1対のE型フェライトコアの突合せ面において、中脚の全断面積に対する空隙部面積の割合、およびE型フェライトコアの対向方向における空隙の長さ、を調節することにより、上記直流重畳特性曲線の形状をある程度調整することができる。
実開昭第63‐201314号公報
しかしながら、上記公報技術においては、図7に示すように、初期インダクタンス値を高めるとともに、所定の電流値におけるインダクタンス値を所定の値まで高める(図7においては電流が50Aである場合にインダクタンス値を26μHとする)ような、目標の特性(図7においては正方形状の点を繋いだもの)を得たいとの要求があった場合にも、その両者を満足するように調整することができず、初期インダクタンス値も、電流が50Aである場合におけるインダクタンス値も、目標値より大幅に低い値となる直流重畳特性(図7においてひし形形状の点を繋いだもの)となってしまっていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、直流重畳特性における複数の直流電流値領域において、所望のインダクタンス値となるように簡易に設定することが可能なコイル部品を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明に係るコイル部品は、
コイルと、前記コイルによって生じる磁束の閉ループが通る閉磁路を構成するコア部とを有するコイル部品であって、
前記コア部が複数の単位コアからなり、これら複数の単位コアが磁気的に順次連結されて全体として閉磁路が形成され、磁気的に連結された隣接する単位コア同士の少なくとも1組の間にはギャップが設けられてなり、
前記ギャップを挟んで隣接する2つの単位コアの少なくとも一方の端面上に突起を設けて、前記ギャップが少なくとも小ギャップと大ギャップの2種類のギャップからなるように構成してなることを特徴とするものである。
上記「少なくとも大ギャップと小ギャップの2種類のギャップ」とは、2種類以上のギ
ャップを備えることを意味し、例えば、大ギャップ、中ギャップおよび小ギャップの3種類のギャップを備えるようにすることも含まれる。
また、前記突起の先端面領域と前記隣接する単位コアの対向する端面により前記小ギャップが形成され、前記突起が設けられていない端面領域と前記隣接する単位コアの対向する端面により前記大ギャップが形成されていることが好ましい。
また、前記コア部は、2つのコ字状の単位コア同士を対向させてロ字状の閉磁路とされてなることが可能である。
また、前記コア部は、対向する2辺をそれぞれ構成する2つのI型のベースコア部と、これらのベースコアを連結する、対向する2辺をそれぞれ構成する2つの連結コア部とから構成することが可能である。
また、前記連結コア部の各々が電流が流れるコイル内に配置され、これら複数の連結コア部の各々を複数の単位コアを一列に配置して形成することが可能である。
また、前記ギャップを挟んで隣接する2つの単位コアの対向する端面の両方に突起が設けられており、前記コア部が閉磁路を構成した状態で、対向する端面にそれぞれ形成された突起が同軸となるような配置とされていてもよい。
前記ギャップを挟んで隣接する2つの単位コアの対向する端面の一方に突起が設けられ、他方は平面とされていてもよい。
さらに、前記少なくとも2つの直流電流値領域のうちの1つは、直流電流値が0となる
領域とすることが可能である。
本発明のコイル部品によれば、コイルによって生じる磁束の閉ループが通る閉磁路を構成するコア部が複数の単位コアからなり、これら複数の単位コアが磁気的に順次連結され、全体として閉磁路が形成され、磁気的に連結された隣接する単位コア同士の少なくとも1組の間は全面的に互いに非当接状態とされた全面ギャップとされ、この全面ギャップは少なくとも大ギャップと小ギャップの2種類のギャップからなるように構成されている。そしてこれら2種類以上のギャップを設けるために、隣接する単位コアの対向端面の少な
くとも一方に突起を設けている。
すなわち、隣接する単位コア間は全面ギャップとされているのでこのギャップ部において磁気飽和が起こり難くなるとともに、少なくとも大ギャップと小ギャップの2種類のギャップが設けられているので、前記コイル部品の直流重畳特性に関し少なくとも2つの直流電流値領域において各々所望のインダクタンス値が得られるように、少なくとも2種類のギャップの長さを容易に調整することができる。
これにより、直流重畳特性における複数の目標点におけるインダクタンス値の設定を、簡易に行なうことができる。
本発明の実施形態1に係るコイル部品の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るコイル部品の隣接する連結部単体コア間のギャップの様子を説明するための概略図である。 本発明の実施形態に係るコイル部品の連結部単体コアの各種形状((a)〜(e))を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係るコイル部品の直流重畳特性において、連結部単体コアのギャップ量を変更した場合の曲線形状の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態1に係るコイル部品の直流重畳特性において、連結部単体コアの突起の径を変更した場合の曲線形状の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係るコイル部品の概略構成を示す断面図である 従来技術における直流重畳特性の曲線形状と、実現したい直流重畳特性の曲線形状を示すグラフである。
以下、本発明に係るコイル部品の実施形態について、上記図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態のコイル部品は、代表例としてのリアクトルを用いている。
〈リアクトルの主要構成〉
本発明の一実施形態に係るリアクトル1は、図1に示すように、並行配置された、磁界を発生する2つのコイル14A、14Bと、この2つのコイル14A、14Bにより発生された磁束の閉ループが通る閉磁路を形成するコア部10とから構成され、さらに、コア部10は、互いに対向するように配置され、各コイル14A,14B内に各々挿入され、一対のI型のベースコア11A、11Bと、2つのベースコア11A、11Bを連結するようにこれらの間に並列配置された一対の連結コア部11C(第1連結コア部)、11D(第2連結コア部)を備えてなる。
上記コイル14A、14Bは、例えば、平角型の導線(平角線)がエッジワイズ巻きにて筒状に単層巻回されてなる一対の巻線部(各導線の区分(境界線)は図示略)と、各巻線部の一端側に設けられたリード線部(図示略)と、各巻線部を互いに電気的に連結する連結線部(図示略)とを有してなる、エッジワイズ型のコイルである。
また、上記2つのベースコア11A、11Bは、互いに同一の直方体形状に形成されている。一方、上記連結コア部11C、11Dのうち第1連結コア部11Cは3つの単位連結コア12A、12B、12Cを直線状に配列してなり、第2連結コア部11Dは3つの単位連結コア12D、12E、12Fを直線状に配列してなる。
なお、コア部10を構成する材料としては、例えば、ケイ素鋼板や種々の圧粉コア等の磁性材料が挙げられる。
各連結コア部11C、11Dは、図2に示すように(図2においては、隣接する単位連結コア12A、12Bの位置関係を代表例として示している)、隣接する単位連結コア12A、12Bが、互いに対向する端面間全面で、互いに当接されずにギャップを介するように配設されている。
すなわち、この単位連結コア12Bは、図2に示すように、単位コア本体121Bと突起122Bとからなる(他の単位連結コア12A、C〜Fについても同様)。なお、以下では、突起122Bの上面(先端面)から単位連結コア12Aの底面までの距離を小ギャップ、この小ギャップに突起122Bの高さ(突起高さ)を加えたものを大ギャップ(単位コア本体121Bの上面から単位コア本体121Aの底面までの距離)、と各々称する(他の単位連結コア12A、C〜Fについても同様)。
なお、本実施形態における単位連結コア12A〜Fの具体的な形状としては、図3(A)の単位連結コア212aとして示すように、直方体上の単位コア本体221a上に円柱状の突起222aを設けたものとされている。
したがって、隣接する単位連結コア12A、12Bの間には小ギャップと大ギャップの2段階ギャップが形成されていることになる。
このように、小ギャップ量と大ギャップ量、および、この小ギャップの面積と大ギャッ
プの面積(ギャップ全体の面積−小ギャップの面積=大ギャップの面積)を調整することにより直流重畳特性の曲線形状をコントロールすることができることになる。
以下、このような調整手法について説明する。
本実施形態においては、小ギャップと大ギャップを設けることにより、図7に示すような所望の直流重畳特性曲線、すなわち、直流電流が0となる領域における第1目標インダクタンス、およびある程度高い直流電流値(本実施形態においては50A)における第2目標インダクタンスを確保するようにしている。
第1目標インダクタンスおよび第2目標インダクタンスを、従来技術の直流重畳特性曲線と比べて大きくすることができた要因は、ベースコア(各ベースコアは単位コアとも称する)11A,11Bおよび単位連結コア12A〜12F(各単位連結コアは単位コアとも称する)のうち、隣接する単位コア同士の間に、当接する部分がない上に、2段階ギャップ(図1に示すように6箇所のギャップが2段階ギャップとされている)が設けられていることによる。
換言すれば、2種類のギャップのうち主として小ギャップによって直流電流が略0領域のインダクタンス値が設定され、主として大ギャップによって直流重畳特性曲線の中間領域におけるインダクタンス値を設定することが可能となるため、1つの2段階ギャップによって、2つの直流電流領域におけるインダクタンス値をある程度独立して制御することも可能である。
なお、図2において、一例としての具体的な数字を挙げると、例えば下記表1に示すように、大ギャップ量はサンプルに拘らず2.5mmで不変とした場合に、突起高さを、サン
プル1では1.0mm、サンプル2では1.5mm、サンプル3では2.0mmとすれば、各々小
ギャップは、サンプル1では1.5mm、サンプル2では1.0mm、サンプル3では0.5mm
となる。
また、上記単位連結コア12A〜12Fの上面を一辺が30mmの正方形とし、突起径を、サンプル1では10mm、サンプル2では15mm、サンプル3では20mmとすれば、小ギャップのギャップ全体に対する面積比率は、サンプル1では25π/900≒8.7%、サンプル
2では56.25π/900≒19.6%、サンプル3では100π/900≒34. 9%となる。
また、小ギャップの大ギャップに対する面積比率は、サンプル1では9.6%、サンプル
2では24.4%、サンプル3では53.6%となる。
このようにして、隣接する単位連結コア12A〜12F同士の間、およびベースコア11A、11Bとこれに隣接する単位連結コア12A、Dとの間において、大ギャップおよび小ギャップ各々の、面積とギャップ量をコントロールすることで、直流重畳特性曲線の非直線的な形状を調節することが容易となり、特に、図7を用いて説明した2つの目標インダクタンス各々を独立して設定することができる。
なお、上述した大小ギャップ量は、隣接する2つの単位コア11A、11B、12A〜12Fの間に絶縁体からなるスペーサを介在させることによって、容易に所定のギャップ量に維持することができる(下記実施形態2において同じ)。
また、上記実施形態においては、単位連結コア12A〜12Fの形状として、図3(A)に示す形状のものを用いているが、これに替えて、図3(B)に示される単位連結コア212bのように、直方体上の単位コア本体221b上に、この本体の上面の対向する2辺間に直線状に延びる一条の突起222bを設けたものとしてもよいし、図3(C)に示される単位連結コア212cのように、直方体上の単位コア本体221c上に、この単位コア本体221cの上面の形状を1回り小さくした上面を有する直方体状の突起222c
を設けたものとしてもよい。
また、図3(d)に示される単位連結コア212dのように、単位コア本体221dの上面に2段状の突起(222d1、222d2)を設け、単位コア本体221dの上面を含めて3段のステップを形成し、これにより3段階のギャップ(大ギャップ、中ギャップ、小ギャップ)を形成するようにしてもよい。
また、図3(e)に示される単位連結コア212eのように、単位コア本体221eの上面および下面に、この本体221eの上面および下面の対向する2辺間に平行に延びる二条の突起222e1、222e2を設けるようにしてもよい。この場合には、上面と下
面に形成された突起は互いに上下に重なるように形成される。
さらに、上記単位コア本体221a〜221eの形状としては、直方体状ではなく、円柱状等の他の形状とすることも可能である。
(実施例)
図1に示す実施形態について、単位連結コア12A〜12Fの突起量(ギャップ量)および突起上面の面積(突起径:ギャップ面積)を変更することによって、直流重畳特性がどのように変化するかを下記(1)、(2)の場合について調べた。なお、単位連結コア12A〜12Fの形状としては、全て図3(A)のタイプで、同一サイズのものを用い、隣接する各単位コアの間隔(大ギャップ量)は、2.5mmで一定とした(3つのサンプル
について下記表1を参照)。
Figure 2017079221
(1)突起径を15mmで一定とし、小ギャップ量を1.0mm、1.5mm、2.0mmと変化させた
場合
図4に示すように、小ギャップ量を1.0mmとした場合の直流重畳特性を菱形マークを結
ぶ線とし、小ギャップ量を1.5mmとした場合の直流重畳特性を丸印マークを結ぶ線とし、
さらに、小ギャップ量を2.0mmとした場合の直流重畳特性を四角印マークを結ぶ線とする

図4から明らかなように、小ギャップ量が小さいほど、初期インダクタンス値が大きくなるものの、小ギャップ量が大きいほど、例えば、直流電流が250Aのときのインダクタンス値は大きくなる。
(2)小ギャップを1.5mmで一定とし、突起径を20mm、15mm、10mmと変化させた場合
図5に示すように、突起径を20mmとした場合の直流重畳特性を四角印マークを結ぶ線とし、突起径を15mmとした場合の直流重畳特性を丸印マークを結ぶ線とし、さらに、突起径を10mmとした場合の直流重畳特性を三角印マークを結ぶ線とする。
図5から明らかなように、突起径が大きいほど、初期インダクタンス値が大きくなるものの、突起径が小さいほど、例えば、直流電流が300Aのときのインダクタンス値は大きくなる。
このように、小ギャップ量(単位コアの間隔が一定ならば小ギャップ量と大ギャップ量)および小ギャップの面積(単位コアの対向面の面積が一定ならば小ギャップの面積と大ギャップの面積)を組合わせて調整することによって、種々の非線形形状の直流重畳特性
を得ることができる。
例えば、小ギャップ量を小さく設定することによって初期インダクタンス値を大きく設定することができ、また、大ギャップ量を大きく設定することによって、直流電流が250Aのときのインダクタンス値を大きな値に設定することができる。
(変更態様)
本発明のコイル部品としては上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様のものを選択することができる。
例えば、図6は、上記実施形態の変更態様に係るリアクトル110を示す概略断面図である。
この図6に示すリアクトル110は、隣接する各単位コア111A、111B、112A〜112F同士が互いに突起を対向させるようにして、小ギャップを形成するように構成されている点で異なり、その余の構成は略同様であるので、図1に示す各部材に対応する部材については、図1の各部材に付された符号に100を加えた符号を図6の各部材に
付すこととし、詳しい説明は省略する。
この変更態様においては、各単位コア111A、111B、112A〜112Fは、図6に示すように、各々2つずつの突起を備えており、また、この単位コア111A、111B、112A〜112Fの突起はいずれも同一形状とされており、この対向する突起の間隔が小ギャップを構成するとともに、この突起の外側に位置する突起が配されていない領域部分の単位コア111A、111B、112A〜112F本体の端面同士の間隔が大ギャップを構成することになる。
また、小ギャップの面積は、対向する突起が同軸状に形成されているので、単純に、この突起の端面の面積に対応することになる。また、大ギャップの面積は、単位連結コア112A〜112Fの突起形成端面の面積から、突起の端面の面積(小ギャップ面積)を差し引いた面積となる。
なお、各単位コア111A、111B、112A〜112Fの形状や各突起の形状としては、上記変更態様のものに限られるものではなく、例えば、単位コア本体の形状としては直方体状に替えて円柱状のものにしてもよく、突起形状としても、単位コア本体の上下両面に図3(A)に対応するものに替えて図3(B)、(C)、(D)、(E)に対応するものを設けるようにしてもよい。
また、1つのコイル部品内の単位連結コアとしては、全て同じ形状のものを用いてもよ
いし、複数種類の形状のものを用いてもよい。また、1つのコイル部品内のベースコアと
しても、互いに同じ形状のものを用いてもよいし、互いに異なる形状のものを用いてもよい。
また、上記実施形態および上記変更態様のリアクトルにおいては、ギャップとして、小ギャップと大ギャップの2段ギャップを形成するようにしているが、突起の高さレベルを2段階とし、端面基準位置を含めて3段階のギャップを作成するようにしてもよい。さらに、段階数を増加させることによって4段階以上のギャップを形成するようにしてもよい。これにより、形成する直流重畳特性の非線形性形状の自由度をより向上させることができる。
なお、隣接する2つの単位コア同士の対向する端面に各々設けた突起を、互いの一部が対向するように形成することによっても多段階ギャップを形成することができる。
また、上記実施形態のリアクトルにおいては6か所に、さらに上記変更態様のリアクトルにおいてはその8か所に、各々ギャップを設けるようにしているが、本発明のコイル部品としては、閉磁路内の少なくとも1ヶ所に多段階ギャップを設けていればよく、閉磁路
内のその他の個所には、1段ギャップが設けられていてもよいし、ギャップが設けられない形状となっていてもよい。
また、コア部を構成するI型のコアに替えて、コ字形状やU字形状のコアを用いてもよく、また、1つのコアによって構成されるのではなく、複数個のコアを組み合わせて構成するようにしてもよい。
さらに、各連結コア部は、3つの単位コアに限られず、少なくとも1つの単位コアから構成されていればよく、任意の複数個の単位コアにより構成することができる。
上記実施形態および上記変更態様のリアクトルにおいては、エッジワイズ型のコイルを用いているが、その他のタイプのコイル、例えば丸型コイルを巻回したものを用いてもよい。また、上記実施形態および上記変更態様のリアクトルにおいては、ボビンが示されていないが、コア部10とコイル14A、14Bとの間にボビンを介在させて絶縁性を高めるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、コイル部品をリアクトルの例をもって示しているが、本発明は、リアクトルの用途としては、車載用のものに好適に適用することができるが、例えば、太陽光発電パネルにおいて使用されるリアクトルなど、コア部により形成される閉磁路の一部に多段階ギャップを設け得る任意のリアクトル装置に適用することが可能である。
また、リアクトルのみに限られず、チョークコイル等の他のコイル部品全体に適用が可能である。
1、101 リアクトル
10、110 コア部
11A、11B、111A、111B ベースコア
11C、11D、111C、111D 連結コア部
12A〜F、112A〜F、212a〜212e 単位連結コア
14A、14B、114A、114B コイル
121A、121B、221a〜221e 単位コア本体
122B、222a〜222e、222d1、
222d2、222e1,222e2 突起

Claims (8)

  1. コイルと、前記コイルによって生じる磁束の閉ループが通る閉磁路を構成するコア部とを有するコイル部品であって、
    前記コア部が複数の単位コアからなり、これら複数の単位コアが磁気的に順次連結されて全体として閉磁路が形成され、磁気的に連結された隣接する単位コア同士の少なくとも1組の間にはギャップが設けられてなり、
    前記ギャップを挟んで隣接する2つの単位コアの少なくとも一方の端面上に突起を設けて、前記ギャップが少なくとも小ギャップと大ギャップの2種類のギャップからなるように構成してなることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記突起の先端面領域と前記隣接する単位コアの対向する端面により前記小ギャップが形成され、前記突起が設けられていない端面領域と前記隣接する単位コアの対向する端面により前記大ギャップが形成されていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記コア部は、2つのコ字状の単位コア同士を対向させてロ字状の閉磁路とされてなることを特徴とする請求項1または2記載のコイル部品。
  4. 前記コア部が、対向する2辺をそれぞれ構成する2つのI型のベースコア部と、これらのベースコアを連結する、対向する2辺をそれぞれ構成する2つの連結コア部とから形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のコイル部品。
  5. 前記連結コア部の各々が電流が流れるコイル内に配置され、これら複数の連結コア部の各々が複数の単位コアを一列に配置してなることを特徴とする請求項4記載のコイル部品。
  6. 前記ギャップを挟んで隣接する2つの単位コアの対向する端面の両方に突起が設けられており、前記コア部が閉磁路を構成した状態で、対向する端面にそれぞれ形成された突起が同軸となるような配置とされていることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載のコイル部品。
  7. 前記ギャップを挟んで隣接する2つの単位コアの対向する端面の一方に突起が設けられ、他方は平面とされていることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載のコイル部品。
  8. 前記少なくとも2つの直流電流値領域のうちの1つは、直流電流値が0となる領域であ
    ることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項記載のコイル部品。
JP2015205249A 2015-10-19 2015-10-19 コイル部品 Pending JP2017079221A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015205249A JP2017079221A (ja) 2015-10-19 2015-10-19 コイル部品
US15/286,974 US10134523B2 (en) 2015-10-19 2016-10-06 Coil component
CN201610878728.3A CN107017080B (zh) 2015-10-19 2016-10-08 线圈部件
EP16193467.4A EP3159900B1 (en) 2015-10-19 2016-10-12 Coil component

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015205249A JP2017079221A (ja) 2015-10-19 2015-10-19 コイル部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017079221A true JP2017079221A (ja) 2017-04-27

Family

ID=57130263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015205249A Pending JP2017079221A (ja) 2015-10-19 2015-10-19 コイル部品

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10134523B2 (ja)
EP (1) EP3159900B1 (ja)
JP (1) JP2017079221A (ja)
CN (1) CN107017080B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019102841A1 (ja) * 2017-11-21 2019-05-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2019096701A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2022047207A (ja) * 2020-09-11 2022-03-24 Tdk株式会社 コイル装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6809439B2 (ja) * 2017-11-21 2021-01-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
CN108364748B (zh) * 2018-05-02 2024-04-05 东莞市海天磁业股份有限公司 高效自动充磁机

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE733783C (de) * 1936-08-18 1943-04-02 Emil Koncar Dr Ing Transformator oder Drosselspule mit abgeflachter Stromspannungs-Kennlinie
JPS4897051A (ja) * 1972-02-26 1973-12-11
JPH04142014A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Tdk Corp コイル装置
JPH04142015A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Tdk Corp コイル装置
JPH04142013A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Tdk Corp コイル装置
JPH07226320A (ja) * 1994-02-14 1995-08-22 Mitsubishi Electric Corp アノードリアクトル
JPH08181024A (ja) * 1994-12-26 1996-07-12 Tokin Corp 高調波電流抑制用チョークコイル
JPH11204343A (ja) * 1998-01-12 1999-07-30 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトル
JP2006351959A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Toyota Motor Corp リアクトル
JP2008028304A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
JP2009027007A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Toyota Motor Corp リアクトルコアおよびリアクトル
JP2013038133A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 磁気回路部品
JP3195212U (ja) * 2014-10-22 2015-01-08 スミダコーポレーション株式会社 リアクトル
JP2016134507A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 Tdk株式会社 リアクトル用コア

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE922423C (de) 1942-08-21 1955-01-17 Aeg Transformator oder Drosselspule mit im oberen Teil stark abgeflachter Strom-Spannungs-Kennlinie
JPS63201314U (ja) 1987-06-16 1988-12-26
DE69120986T2 (de) * 1990-02-27 1996-12-12 Tdk Corp Spulenanordnung
JP4895495B2 (ja) * 2004-11-04 2012-03-14 トヨタ自動車株式会社 リアクトルのコア
JP2011176253A (ja) * 2010-01-28 2011-09-08 Toyota Industries Corp 誘導機器
JP5032690B1 (ja) * 2011-07-27 2012-09-26 住友電気工業株式会社 圧粉成形体
CN102903494A (zh) * 2011-07-28 2013-01-30 新华都特种电气股份有限公司 新型正交磁化直流助磁可调电抗器
JP5964619B2 (ja) 2012-03-15 2016-08-03 株式会社タムラ製作所 リアクトル、及びリアクトルの製造方法

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE733783C (de) * 1936-08-18 1943-04-02 Emil Koncar Dr Ing Transformator oder Drosselspule mit abgeflachter Stromspannungs-Kennlinie
JPS4897051A (ja) * 1972-02-26 1973-12-11
JPH04142014A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Tdk Corp コイル装置
JPH04142015A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Tdk Corp コイル装置
JPH04142013A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Tdk Corp コイル装置
JPH07226320A (ja) * 1994-02-14 1995-08-22 Mitsubishi Electric Corp アノードリアクトル
JPH08181024A (ja) * 1994-12-26 1996-07-12 Tokin Corp 高調波電流抑制用チョークコイル
JPH11204343A (ja) * 1998-01-12 1999-07-30 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトル
JP2006351959A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Toyota Motor Corp リアクトル
JP2008028304A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
JP2009027007A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Toyota Motor Corp リアクトルコアおよびリアクトル
JP2013038133A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 磁気回路部品
JP3195212U (ja) * 2014-10-22 2015-01-08 スミダコーポレーション株式会社 リアクトル
JP2016134507A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 Tdk株式会社 リアクトル用コア

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019102841A1 (ja) * 2017-11-21 2019-05-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2019096701A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2019096699A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2022047207A (ja) * 2020-09-11 2022-03-24 Tdk株式会社 コイル装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20170110243A1 (en) 2017-04-20
EP3159900B1 (en) 2019-09-25
CN107017080A (zh) 2017-08-04
US10134523B2 (en) 2018-11-20
CN107017080B (zh) 2020-05-01
EP3159900A2 (en) 2017-04-26
EP3159900A3 (en) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017079221A (ja) コイル部品
TWI514427B (zh) 電感及包含該電感之開關電路
JPH05299270A (ja) 電磁装置および電磁コア構造
JP5297076B2 (ja) 磁気相殺型変圧器
US20080192960A1 (en) Hybrid Filter for Audio Switching Amplifier
JP2007128951A (ja) リアクトル
US20120161916A1 (en) Core unit and inductor having the core unit
WO2015106594A1 (zh) 混合磁路磁集成电感器
WO2018070199A1 (ja) コイル部品およびそれを備えた電源装置
JP4576911B2 (ja) コイル部品
TWI641005B (zh) 具有於耦合及解耦合狀態間切換之電感器的電子裝置
JP5622784B2 (ja) 磁性コア及びインダクタ
US20080068118A1 (en) Method for adjusting mutual inductance and a transformer that implements the same
JP2016058513A (ja) コア及びトランス
JP4676974B2 (ja) 相互インダクタンスの調整方法及びその方法により調整されたトランス
US20090109717A1 (en) Power factor corrected circuit having integrated coil
US9978496B1 (en) Stacked magnetic assembly
KR20130020551A (ko) 초크 코일
KR20060053941A (ko) 페라이트 코어 및 이것을 이용한 인버터 트랜스
JP2021019104A (ja) リアクトル装置
TW201501146A (zh) 變壓器結構
JP2019192867A (ja) リアクトル装置
JP2005079546A (ja) 低背型コイル部品
JP3207529U (ja) チョークコイル用磁心
JP2018067660A (ja) トランス及び電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190625