JP2005079546A - 低背型コイル部品 - Google Patents
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Abstract
【目的】低背型コイル部品の損失低減を目的とする。
【構成】本発明のコイル部品は、ギャップ13を各磁脚12a、12cに分散して設けて、I型コア11とE型コア12の連結板12b間にコイル14を直交する漏れ磁束の発生を抑制して、コイル部品としての損失を低減する。
【選択図】図1
【構成】本発明のコイル部品は、ギャップ13を各磁脚12a、12cに分散して設けて、I型コア11とE型コア12の連結板12b間にコイル14を直交する漏れ磁束の発生を抑制して、コイル部品としての損失を低減する。
【選択図】図1
Description
本発明は、扁平で薄型のトランス、チョークコイル等の低背型のコイル部品に関するものである。
近年、省エネ、エコロジーの観点からスイッチング電源等の電源の効率アップが要求され、電源に搭載されるトランス、チョークコイル等のコイル部品についても損失の削減が要求されている。特にコイル部品は、使用コアの材質・形状、コイルの構造など、損失低減のための改善要因点が多く、顧客からの要求が特に高い。
扁平、薄型の低背型コイル部品についても、電流容量が大きなものについて特に損失の低減要求がある。図5に低背型コイル部品であるチョークコイルの断面を示す。このチョークコイルは、I型コア51とE型コア52を組み合わせたコアを使用し、コイル54はE型コア52の中脚52aを中心軸とした板状導体が渦巻状に巻回したものである。また、コアに設けるギャップ53は、取り扱いが容易で、ギャップ精度の高い中脚52a先端に設けるセンターギャップとし、電流に対する磁気飽和を抑制し、大きな電流に対して所要のインダクタンス値を発生させることができる。
図5のようにコアにギャップを設けたことにより、前記ギャップから漏れ磁束が発生し、コイル部品の損失を増加させていた。この漏れ磁束による損失低減は、前記ギャップ近くにコイルを配置させないことであるが、低背型のコイル部品は限られた容積に対してコイルを設けたものであり、前記損失を低減するには特性の低下を避けて通ることができなかった。
特開平7−302720号公報(第2頁、第1図)
本発明は、上記に説明した損失以外に、コイル部品の特性低下を起こすことがなく、コイル部品としての損失を低減できる損失要因を見つけ出し、該要因による損失を削減することにより、低背型コイル部品を部品とする電源の効率向上を提供するものである。
本発明は、コア形状を扁平とする低背のコイル部品において、薄板のI型コアと該コアに組み合う扁平形状の磁脚付コアは、該磁脚付コアの各磁脚先端とI型コアとの間にギャップを設けて、コイルの磁気誘導により発生する前記コイルを直交するコア漏れ磁束を抑制する低背型コイル部品である。
また本発明は、コア形状を扁平とする低背のコイル部品において、各磁脚を結ぶ薄厚の連結板と該連結板平坦部より立設する複数の磁脚からなる磁脚付コアを対として使用し、対向する前記磁脚付コアの各磁脚先端にギャップを設けて、コイルの磁気誘導により発生する前記コイルを直交するコア漏れ磁束を抑制する低背型コイル部品ある。
また本発明は、コア磁脚先端のギャップは、コアに組み込まれるコイル、あるいは、コイルが巻回あるいは装着したボビンにより形成する上記記載の低背型コイル部品である。
本発明は低背型コイル部品であるトランス、チョークコイルの損失改善が著しく、それらによる効果として、前記コイル部品を部品とする各種電源の効率が向上し、電源の省エネルギー化を向上させるものである。
本願発明者は、扁平、薄型の低背型コイル部品の損失要因を新たに見出し、しかもその損失要因はコイル部品の特性を低下させることなく実施できるものである。図を用いて実施の形態を説明する。図1は本発明の低背型コイル部品のコアの磁束経路を示す断面図である。図2は従来技術の低背型コイル部品のコアの磁束経路を示す断面図である。図3は本発明の別の実施形態を示す低背型コイル部品の断面図である。
図2に示す従来の低背型コイル部品は、I型コア21とE型コア22を組み合わせコアで、中脚22aにギャップ23が設けられコイル24が装着する。コイル24によって発生する磁束は、磁路上の磁束φ3,φ4と漏れ磁束の磁束φ5が発生する。磁束φ5が発生する理由は、ギャップ23のギャップ長が大きく、そのためにギャップ23近傍の磁路では磁気抵抗が高くなり、またI型コア21とE型コア22の連結板22bとの距離が短く、さらにコイル24の磁気誘導によって、前記距離箇所を経路する磁束φ5が発生する。該磁束φ5がコイル24に直交するように発生しているため、コイル24の損失が増え低背型コイル部品としての損失も増大させていた。
本発明は新たに見つけ出した上記損失要因を対策したものであり、図1の本発明のコイル部品は、ギャップ13を各磁脚12a、12cに分散して設けたことにより、従来技術のギャップ長を短くでき、そのためギャップ13近郊の磁気抵抗は上記の従来技術より低く、I型コア11とE型コア12の連結板12b間にコイル14を直交する図2に示した磁束φ5の発生を低減することができ、従来技術に比べコイル部品の損失を低減できる。すなわち本発明により、コアに装着するコイル収容積を削減することなく、低背型のコイル部品の損失改善を実施できる。
また別の実施形態としては、E型コアを組み合わせてなる日字型コアにおいても、同様の効果が得られ、図3はE型コア31、32と板状導体が渦巻状に巻回したコイル34からなり、ギャップ33はE型コア31の磁脚先端対向部にそれぞれ設けられ、前記ギャップ33はE型コア31、32に装着する外装を絶縁処理したコイル34の高さにより形成され、ギャップを形成するためのスペーサーを不要とした。この低背型コイル部品では、ギャップを各磁脚先端に設けているため、各磁脚を結ぶ連結板31bと連結板32bからコイル34を直交する漏れ磁束は抑制され、コイル部品の損失を削減することができる。
図1及び図2に示した低背型コイル部品のひとつであるチョークコイルを使用して本発明の効果を確認した。コア材質はMn系フェライトを使用し、コア形状はE型コアとI型コアを用い、該コアの組み合わせ寸法はギャップ寸法を含めて18mm×13mm×高さ5.2mmである。また、コイルは2mm幅−0.3mm厚の板状導体をエッジワイズ巻の5ターンとした。図1の本発明と図2の従来技術との違いは、本発明は各磁脚先端のギャップ13を0.2mm、従来技術は中脚22a先端のギャップ23を0.5mmとして、インダクタンスの特性をほぼ同じとなるようにした。比較する特性として、コイルへのコアからの漏れ磁束の影響を確認するインピーダンスにおける交流抵抗分と実際に各チョークコイルを電源に搭載した時の電源効率を確認した。
本発明は主にコイルの損失分で占めるインピーダンスの抵抗分が従来例に比べ、著しく低い交流抵抗値を示し、また電源への実装でも0.4%もの電源の効率を向上させることができた。すなわち、本発明はコイルがコアからの漏れ磁束の影響を低減できたことにより、チョークコイルとしての損失が低減でき、またそのチョークコイルを使用することにより、電源の効率を改善することができた。
図4は本発明の低背型コイル部品の別の一実施例を示したもので、薄板状のI型コア41と扁平、薄型のE型コア42を使用し、コイル44は板状導体の幅広面が積層状態となるエッジワイズ巻とし、コイル44は樹脂ケース46に収納した。この低背型コイル部品は、コイル44を収納する樹脂ケース46の高さによって、E型コア42の各磁脚先端に所要のギャップ43が設けられ、I型コア41とE型コアの各磁脚を結ぶ連結板42b間に発生するコイル44を直交する漏れ磁束の発生が低減でき、損失を低減したコイル部品とすることができた。また、外方に接する空間であるギャップ部分を使用して、接着剤47を塗布してコア41、42とコイルケース46を固着した。なお、コイル44の絶縁性を確保し、また決められたギャップ長を得る方法としては、図示する樹脂ケース46の他に、樹脂モールド、インジェクション成型等でおこなうこともできる。
本発明の明細書中では、チョークコイルについて説明したが、低背型のトランスついても本明細書記載の効果が得られ、低背型のコイル製品の損失を改善することができる。
11:I型コア
12:E型コア
12a:磁脚
12b:連結板
12c:磁脚
13:ギャップ
14:コイル
φ1、φ2:磁束
12:E型コア
12a:磁脚
12b:連結板
12c:磁脚
13:ギャップ
14:コイル
φ1、φ2:磁束
Claims (3)
- コア形状を扁平とする低背のコイル部品において、薄板のI型コアと該コアに組み合う扁平形状の磁脚付コアは、該磁脚付コアの各磁脚先端とI型コアとの間にギャップを設けて、コイルの磁気誘導により発生する前記コイルを直交するコア漏れ磁束を抑制することを特徴とする低背型コイル部品。
- コア形状を扁平とする低背のコイル部品において、各磁脚を結ぶ薄厚の連結板と該連結板平坦部より立設する複数の磁脚からなる磁脚付コアを対として使用し、対向する前記磁脚付コアの各磁脚先端にギャップを設けて、コイルの磁気誘導により発生する前記コイルを直交するコア漏れ磁束を抑制することを特徴とする低背型コイル部品。
- コア磁脚先端のギャップは、コアに組み込まれるコイル、あるいは、コイルが巻回あるいは装着したボビンにより形成されることを特徴と請求項1、請求項2記載の低背型コイル部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003311827A JP2005079546A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-03 | 低背型コイル部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003311827A JP2005079546A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-03 | 低背型コイル部品 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005079546A true JP2005079546A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34413285
Family Applications (1)
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JP2003311827A Pending JP2005079546A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-03 | 低背型コイル部品 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010212271A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Fdk Corp | 低背型インダクタ |
JP2016025218A (ja) * | 2014-07-22 | 2016-02-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | コイル部品 |
-
2003
- 2003-09-03 JP JP2003311827A patent/JP2005079546A/ja active Pending
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