JP2016134507A - リアクトル用コア - Google Patents
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Abstract
【課題】リアクトル用コアのブロック同士の平面上のズレおよび電磁加振力に対する耐振動性・耐衝撃性向上。【解決手段】隣接する2つのI字状コアブロックもしくは、同コアブロックとU字状コアブロックにおいて、第一コアブロックの突出部は、第二コアブロックの第二対向面に当接し、第二コアブロックの突出部は、第一コアブロックの第一対向面に当接し、該突出部の突出部当接面は少なくとも一部が当接することにより、該隣接する2つのI字状コアブロック同士もしくはI字状コアブロックとU字状コアブロック間は高精度に接続され、電磁加振力に対する耐振動性・耐衝撃性を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、高精度な接合が可能かつ振動の抑制に優れたリアクトル用コアに関するものである。
従来から、車載用のインバータ、DC-DCコンバータ等の電力変換装置等にリアクトルが用いられている。
リアクトルとしては、磁性体からなる環状のコアにコイルを巻回して構成されたものがある。例として、複数のコアブロックを互いに接合して略長円形状に形成したリアクトル用コアが挙げられる。各コアブロック間には、非磁性体材料からなるギャップ板が配置されており、これによってコア内に磁気飽和を防止するための複数のギャップを形成している。
リアクトルとしては、磁性体からなる環状のコアにコイルを巻回して構成されたものがある。例として、複数のコアブロックを互いに接合して略長円形状に形成したリアクトル用コアが挙げられる。各コアブロック間には、非磁性体材料からなるギャップ板が配置されており、これによってコア内に磁気飽和を防止するための複数のギャップを形成している。
この改善案として、特許文献1には、隣接する一対のコアブロックにおいて、一方から他方へと複数の円柱状の突出部が形成されており、それによる容易なギャップ形成を可能としたものもある。
しかしながら、上記特許文献1では、複数の突出部によってのみ接合されるため、コアブロックの軸心直交方向の位置決めが困難であり、位置決め治具を必要とする。また、第一コアブロックの突出部が第二コアブロックの端面との接着面となるため接着面積が小さく、コアブロックの軸心直交方向の接着面のみを持つため、衝撃や振動に対する接着強度が低いという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、位置決め治具を用いることなくコアブロック同士を精度よく当接させた状態で接合することができ、耐衝撃性・耐振動性に優れたリアクトル用コアを提供しようとするものである。
突出部を有する第一、第二のコアブロックを有し、前記第一、第二のコアブロックの突出部同士の少なくとも一部が当接していて、かつ一方の前記突出部が他方のコアブロックの対向面に当接しているリアクトル用コアである。
一方もしくは双方の前記突出部が、ギャップ板を介して他方のコアブロックの前記対向面に当接している請求項1に記載のリアクトル用コアであると良い。
一方もしくは双方の前記突出部が、ギャップ板を介して他方のコアブロックの前記対向面に当接している請求項1に記載のリアクトル用コアであると良い。
本発明のリアクトル用コアにおいて、隣接する第一と第二コアブロックは、それぞれ対向面が対向するよう配置されている。そして、該第一コアブロックに設けられた突出部上面の該第二コアブロックの対向面への接合、該第二コアブロックに設けられた突出部上面の該第一コアブロックの対向面への接合および、該突出部の側面同士の接合により、位置決め治具を使用せずにコアブロックの高精度接合が可能であり、耐振動性・耐衝撃性の高いリアクトル用コアが実現できる。
本発明において、リアクトル用コアは、例えば、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いることが出来る。
また、コアブロックの突出部は、該コアブロック間の当接部の応力を分散・緩和させる効果を十分に発揮することが出来るように、その配設位置、配設パターン等を設定すればよい。例えば、第一コアブロックに設けられた突出部上面の第二コアブロックの対向面への当接、該第二コアブロックに設けられた突出部上面の該第一コアブロックの対向面への当接および該突出部同士の側面の当接により配置することができる。
また、コアブロックの突出部は、該コアブロック間の当接部の応力を分散・緩和させる効果を十分に発揮することが出来るように、その配設位置、配設パターン等を設定すればよい。例えば、第一コアブロックに設けられた突出部上面の第二コアブロックの対向面への当接、該第二コアブロックに設けられた突出部上面の該第一コアブロックの対向面への当接および該突出部同士の側面の当接により配置することができる。
また、隣接するコアブロック同士は、第一コアブロックに設けられた突出部上面を第二コアブロックの対向面に当接させた状態および該第二コアブロックに設けられた突出部上面を該第のコアブロックの対向面に当接させた状態で接合されている。隣接するコアブロック同士を接合する方法は、様々な方法を採用することができる。例えば、第一コアブロックに設けられた突出部上面を第二コアブロックの対向面および、該第二コアブロックの突出部上面を該第一コアブロックの対向面に対して接着剤等を用いて接着固定することにより、接合することができる。
また、コアブロック間に形成される上記ギャップは、突出部の突出長さ、大きさを変更することにより、そのギャップ長を容易に調整することができる。これにより、リアクトル用コアの磁気特性を容易に調整することができる。
また、コア内に設ける上記ギャップの個数によってもリアクトル用コアの磁気特性を調整することができる。
また、コア内に設ける上記ギャップの個数によってもリアクトル用コアの磁気特性を調整することができる。
また、コアブロックの対向面と突出部上面の間に非磁性体材料からなるギャップ板を配置することで、当接部の耐振動性・耐衝撃性を損なわず、ギャップ長の調整をすることができる。
また、突出部は、角柱状に形成されているとよい。
上記突出部を角柱状とすることにより、突出部の側面同士を当接させることができ、コアブロック間の当接部の高い耐振動性・耐衝撃性を発揮することができる。
なお、上記突出部は、上記の効果を十分に発揮することができれば、その他の種々様々な形状を採用することができる。
上記突出部を角柱状とすることにより、突出部の側面同士を当接させることができ、コアブロック間の当接部の高い耐振動性・耐衝撃性を発揮することができる。
なお、上記突出部は、上記の効果を十分に発揮することができれば、その他の種々様々な形状を採用することができる。
本発明の実施例にかかるリアクトル用コアについて、図を用いて説明する。
本例のリアクトル用コア1は、図1、図2の示すごとく、磁性材料からなる複数のU字状コアブロック30と複数のI字状コアブロック31を互いに接合して環状に形成されたコア3を有する。
隣接する2つのI字状コアブロック31、または隣接するU字状ブロックとI字状ブロックは、それぞれに設けた対向面311,312(突出部を除いたコアブロックの上面)がコア3の軸心方向において対向するよう配置されている。第一対向面311には、第二対向面312に向かって突出する突出部321が設けられ、第二対向面312には、第一対向面311に向かって突出する突出部322が設けられている。また、突出部同士は突出部当接面341,342(突出部の側面)を介して少なくとも一部が互いに当接しており、かつ突出部321が第二対向面312に当接しており、かつ突出部322が第一対向面311に当接している。また、第一対向面311と第二対向面312との間には、ギャップ33が形成されている。
以下、これを詳説する。
本例のリアクトル用コア1は、図1、図2の示すごとく、磁性材料からなる複数のU字状コアブロック30と複数のI字状コアブロック31を互いに接合して環状に形成されたコア3を有する。
隣接する2つのI字状コアブロック31、または隣接するU字状ブロックとI字状ブロックは、それぞれに設けた対向面311,312(突出部を除いたコアブロックの上面)がコア3の軸心方向において対向するよう配置されている。第一対向面311には、第二対向面312に向かって突出する突出部321が設けられ、第二対向面312には、第一対向面311に向かって突出する突出部322が設けられている。また、突出部同士は突出部当接面341,342(突出部の側面)を介して少なくとも一部が互いに当接しており、かつ突出部321が第二対向面312に当接しており、かつ突出部322が第一対向面311に当接している。また、第一対向面311と第二対向面312との間には、ギャップ33が形成されている。
以下、これを詳説する。
図1に示すごとく、リアクトル用コア1は、例えば、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いられるものである。
図1に示すごとく、コア3は、複数のU字状コアブロック30と複数のI字状コアブロック31により構成されている。各コアブロック30,31は、磁性粉末であるSi含有鉄粉を圧縮成形してなる圧粉磁心が好ましい。
本例のコア3は、平面視において、2つのU字状コアブロック30と4つのI字状コアブロック31を組み合わせて構成されている。具体的には、コア3は、2つのI字状コアブロック31を接合した両端部を2つのU字状コアブロック30により連結して形成されている。また、各コアブロック30,31は、いずれも軸心方向に直交する断面が四角形に形成されている。
本例のコア3は、平面視において、2つのU字状コアブロック30と4つのI字状コアブロック31を組み合わせて構成されている。具体的には、コア3は、2つのI字状コアブロック31を接合した両端部を2つのU字状コアブロック30により連結して形成されている。また、各コアブロック30,31は、いずれも軸心方向に直交する断面が四角形に形成されている。
図1に示すごとく、各U字コアブロック30および各I字状コアブロック31は、軸心方向における両端面に、隣接するU字状コアブロック30もしくはI字状コアブロック31に対向する第一対向面311及び第二対向面312を有する。
また、隣接する2つのI字状コアブロック31もしくは隣接するU字状コアブロック30とI字状コアブロック31は、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312とが軸心方向において対向するよう配置されている。
また、隣接する2つのI字状コアブロック31もしくは隣接するU字状コアブロック30とI字状コアブロック31は、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312とが軸心方向において対向するよう配置されている。
図2に示すごとく、隣接する2つのI字状コアブロック31もしくは隣接するU字状コアブロック30とI字状コアブロック31において、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311には、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312に向かって突出する突出部321が設けられており、また、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312には、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311に向かって突出する突出部322が設けられている。
図3に示すごとく、突出部321,322は、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311、第二対向面312において1つずつ設けられている。突出部321,322は、軸心方向に直交するようにコアブロックを当接した場合、突出部当接面341,342(突出部の側面)を介して互いに当接する状態で配置されている。また、突出部321,322は、角柱状に形成されている。
図3に示すごとく、突出部321,322は、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311、第二対向面312において1つずつ設けられている。突出部321,322は、軸心方向に直交するようにコアブロックを当接した場合、突出部当接面341,342(突出部の側面)を介して互いに当接する状態で配置されている。また、突出部321,322は、角柱状に形成されている。
図2に示すごとく、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311に設けられた突出部321は、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312に対して当接しており、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312に設けられた突出部322は、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311に対して当接している。また、双方の突出部321,322は互いに突出部当接面341、342を介して当接している。本例では、接着剤2により接着固定されている。なお、接着剤2としては、エポキシ系接着剤を用いた。
これにより、図1に示すごとく、複数のI字状コアブロック31とU字状コアブロック30が互いに接合され、全体として環状のコア3となっている。
これにより、図1に示すごとく、複数のI字状コアブロック31とU字状コアブロック30が互いに接合され、全体として環状のコア3となっている。
図2に示すごとく、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312との間には、突出部321,322以外の部分に空間(隙間)が形成されている。そして、このI字状コアブロック31間、もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の空間(隙間)が磁気飽和を防止するためのギャップ33を形成している。これにより、図1に示すごとく、コア3内には、複数のギャップ33が設けられている。
次に、本例のリアクトル用コア1の製造方法について簡単に説明する。
本例のリアクトル用コア1を製造するに当たっては、図4に示すごとく、第一対向面311に突出部321を、第二対向面312に突出部322を設けたU字状コアブロック30とI字状コアブロック31を準備する。
なお、U字状コアブロック30,I字状コアブロック31は、磁性粉末であるSi含有鉄粉を所望の形状に圧縮成形することにより作製する。
本例のリアクトル用コア1を製造するに当たっては、図4に示すごとく、第一対向面311に突出部321を、第二対向面312に突出部322を設けたU字状コアブロック30とI字状コアブロック31を準備する。
なお、U字状コアブロック30,I字状コアブロック31は、磁性粉末であるSi含有鉄粉を所望の形状に圧縮成形することにより作製する。
次いで、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の突出部321に設けられた突出部当接面341を隣接するI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の突出部322に設けられた突出部当接面342に対して当接させ、接着剤2を用いて接着固定する(図2参照)。これにより、隣接するI字状コアブロック31同士もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30を接合する。そして、複数のU字状コアブロック30と複数のI字状コアブロック31を互いに接合しており、U字状コアブロック30とI字状コアブロック31間、または2つのI字状コアブロック31間にギャップ33を形成した環状のコア3を得る(図1参照)。
以上により、図1に示すリアクトル用コア1を得る。
以上により、図1に示すリアクトル用コア1を得る。
次に、本例のリアクトル用コア1における作用効果について説明する。
本例のリアクトル用コア1において、隣接する2つのI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30とI字状コアブロック31は、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312とが対向するよう配置されている。そして、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311には、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312に向かって突出する突出部321が設けられ、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312には、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311に向かって突出する突出部322が設けられている。また、突出部321,322は突出部当接面341,342を介して少なくとも一部が当接しており、かつ第一と第二対向面311,312に当接している状態で、隣接する2つのI字状コアブロック31同士もしくはU字状コアブロック30とI字状コアブロック31が接合されている。
本例のリアクトル用コア1において、隣接する2つのI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30とI字状コアブロック31は、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312とが対向するよう配置されている。そして、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311には、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312に向かって突出する突出部321が設けられ、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312には、他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311に向かって突出する突出部322が設けられている。また、突出部321,322は突出部当接面341,342を介して少なくとも一部が当接しており、かつ第一と第二対向面311,312に当接している状態で、隣接する2つのI字状コアブロック31同士もしくはU字状コアブロック30とI字状コアブロック31が接合されている。
そのため、一方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と他方のI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312との間、すなわち、2つのI字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間には、突出部321,322以外の部分に空間(隙間)が形成され、その空間が磁気飽和を防止するためのギャップ33となっている。これにより、従来のようなギャップ形成用の部品等を用いることなく、2つのI字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間にギャップ33を形成することができる。その結果、簡易な構成でありながら、コア3内に磁気飽和を防止するための複数のギャップ33を容易に形成することができる。
また、本例では、対向するI字状コアブロック31同士もしくは対向するI字状コアブロック31とU字状コアブロック30の突出部321,322が突出部当接面341,342を介して少なくとも一部が当接している。そのため、両者を十分かつ確実に当接させた状態で接合することができる。
また、突出部321,322が突出部当接面341,342を介して少なくとも一部が当接していることにより、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の突出部を起点に出来るので、2つのI字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の耐振動性・耐衝撃性を向上させることができる。
そのため、2つのI字状コアブロック31同士もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30を精度良く当接させた状態で接合することができる。これにより、I字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間に作用する磁気吸引力による振動がI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の歪み、損傷等に起因して悪化することを防止することができる。
また、突出部321,322が突出部当接面341,342を介して少なくとも一部が当接していることにより、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の突出部を起点に出来るので、2つのI字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の耐振動性・耐衝撃性を向上させることができる。
そのため、2つのI字状コアブロック31同士もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30を精度良く当接させた状態で接合することができる。これにより、I字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間に作用する磁気吸引力による振動がI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の歪み、損傷等に起因して悪化することを防止することができる。
また、本例では、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311に設けた突出部321および第二対向面312に設けた突出部322は、角柱状に形成されている。突出部321,322を角柱状とし、突出部当接面341,342を当接させることにより、2つのI字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の応力を分散・緩和させる効果をより有効に発揮することができる。もちろん、突出部321,322は、I字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の耐振動性・耐衝撃性を向上させる効果を十分に発揮することができれば、その他の種々様々な形状(例えば、多角柱状等)を採用することができる。
また、I字状コアブロック31とU字状コアブロック30は、磁性粉末であるSi含有鉄粉を圧縮成形してなる圧粉磁心である。そのため、I字状コアブロック31とU字状コアブロック30を例えば積層鋼板等により構成した場合に比べて、材料コスト、製造コストが安価となる。また、形状自由度が高いため、複雑な形状にも容易に対応することができる。
このように、本例によれば、簡易な構成でコア3内にギャップ33を形成することができ、さらにI字状コアブロック31同士もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間を、治具を用いることなく精度良く当接させた状態で接合することができるリアクトル用コア1を提供することができる。
本例は、図5に示すごとく、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311に設ける突出部321、または第二対向面312に設ける突出部322の構成を変更した例である。
I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と突出部322の間、またはI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312と突出部321の間に空間(隙間)が形成されている。そして、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と突出部322の間、またはI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312と突出部321の間の空間(隙間)が磁気飽和を防止するためのギャップ33を形成している。これにより、ギャップ長を変更することなく、磁気飽和を防止することが出来る。
I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と突出部322の間、またはI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312と突出部321の間に空間(隙間)が形成されている。そして、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と突出部322の間、またはI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312と突出部321の間の空間(隙間)が磁気飽和を防止するためのギャップ33を形成している。これにより、ギャップ長を変更することなく、磁気飽和を防止することが出来る。
なお、本例では、図6に示すごとく、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と突出部322の間、またはI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312と突出部321の間の空間(隙間)にギャップ板を配設することができる。
これにより必要なギャップ長を確保しつつ、I字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の応力を分散・緩和させる効果を十分に発揮することが出来る。
これにより必要なギャップ長を確保しつつ、I字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の応力を分散・緩和させる効果を十分に発揮することが出来る。
なお、本例では、図7に示すごとく、I字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第一対向面311と突出部322の間、かつI字状コアブロック31もしくはU字状コアブロック30の第二対向面312と突出部321の間の空間(隙間)にギャップ板を配設することができる。
これにより必要なギャップ長を確保しつつ、I字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の応力を分散・緩和させる効果を十分に発揮することが出来る。
これにより必要なギャップ長を確保しつつ、I字状コアブロック31間もしくはI字状コアブロック31とU字状コアブロック30間の当接部の応力を分散・緩和させる効果を十分に発揮することが出来る。
1 リアクトル用コア
2 接着剤
3 コア
30 U字状コアブロック
31 I字状コアブロック
311,312 対向面
321,322 突出部
33 ギャップ
341、342 突出部当接面
4 ギャップ板
2 接着剤
3 コア
30 U字状コアブロック
31 I字状コアブロック
311,312 対向面
321,322 突出部
33 ギャップ
341、342 突出部当接面
4 ギャップ板
Claims (2)
- 突出部を有する第一、第二のコアブロックを有し、前記第一、第二のコアブロックの突出部同士の少なくとも一部が当接していて、かつ一方の前記突出部が他方のコアブロックの対向面に当接しているリアクトル用コア。
- 一方もしくは双方の前記突出部が、ギャップ板を介して他方のコアブロックの前記対向面に当接している請求項1に記載のリアクトル用コア。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017079221A (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | スミダコーポレーション株式会社 | コイル部品 |
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