JP2013012584A - ノイズカットトランスおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】二分割されたカットコアを用い、一次側コアと二次側コアを接合する接合部が直線形状で、その接合部の積層断面の積層方向を同一にした軸心直交型トランスを提供する。
【解決手段】本発明のノイズカットトランス10は、コアは複数の板材が積層された第1のカットコア11と第2のカットコア12が略V字状に形成されているとともに、第1のカットコア11はV字の第1の片11aに一次側コイル13が装着されていて、当該V字の第2の片11bは第2のカットコア12の第1の片12aに接合され、第2のカットコア12はV字の第1の片12aに二次側コイル14が装着されていて、当該V字の第2の片12bは第1のカットコア11の第1の片11aに接合され、第1のカットコア11の第2の片11bと第2のカットコア12の第1の片12aとの接合部、第2のカットコア12の第2の片12bと第1のカットコア11の第1の片11aとの接合部は積層板の積層方向が一致している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、交流電源ラインに用いられるトランスに係わり、主に、一次側コイルから二次側コイルへ伝達されるノイズを低減させ、電源側のインバータ等から発せられたノイズから負荷側に接続された電子機器や制御装置などの機器の誤動作を防止するノイズカットトランスおよびその製造方法に関する。
近年、電源線路に侵入したノイズが線路を伝わって電子機器や制御装置などの機器に入り、それらの機器が誤動作するのを防止するためにノイズカットトランスが用いられるようになった。このようなノイズカットトランスは、例えば、特許文献1(特許第3794658号公報)にて提案されていて、電子機器や制御装置などの機器の電源端子と電源線路との間に接続されて使用されるものである。ここで、特許文献1にて提案されたノイズカットトランスは、図10に示すように、4個のカットコア2(2A〜2D)を組み合わせて構成されるコア3と、このコア3に装着された一次側コイル4および二次側コイル5とから構成されている。
ここで、4個のカットコアを組み合わせることにより、曲げ加工の作業を必要としないで軸心直交型のノイズカットトランスを構成して、製造作業の作業員に熟練を必要とせず、かつ生産効率が良好なノイズカットトランスが得られるようになる。この場合、特許文献1にて提案された軸心直交型トランス1においては、電磁鋼板の積層体から成るコア2が2A,2B,2C,2Dに4分割されていることから、一定の間隔をおいて対向する一次側のコア2Aと二次側のコア2Cとが直交する軸心直交型構造を容易に実現することが可能となる。また、コイル装着部分のコア2Aおよびコア2Cが同一寸法の直線状であること等から製造が容易で、製造効率に優れるというメリットもあった。
特許第3794658号公報
ところが、特許文献1にて提案された軸心直交型トランス1のコア2を構成するカットコア2A,2B,2C,2Dにおいては、図10に示すように、コア2Bとコア2Cとの連結部(接合部)およびコア2Dとコア2Aとの連結部(接合部)は同相であるが、コア2Cとコア2Dとの連結部(接合部)およびコア2Aとコア2Bとの連結部(接合部)は交差することとなる。このため、以下のような問題を生じた。
即ち、まず、第1に、一次側のコア2Aと2次側のコア2Cを連結する(橋渡しする)コア2B,2DがL字形状であって最短での連結構造にはなっていないこととなる。このために、磁束の伝達距離が長くなって、効率劣化の原因になるという問題を生じた。また、第2に、コア2がカットコア2A,2B,2C,2Dの4個に分割されている。このため、それらの連結部(接合部)も4箇所と多くなるので、この点でも磁束の伝達損失が増加するという問題を生じた。さらに、第3に、これらの4箇所の連結部(接合部)の電磁鋼板の積層断面が、構造上、必然的に2箇所では同じ方向には並ばず、交差するために非接触部分が発生することとなる。このため、2箇所の連結部(接合部)での伝達損失が更に増加するという問題を生じた。
そこで、本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、2個に分割されたカットコアを用い、一次側コアと二次側コアを接合する(橋渡しする)部分が直線形状で、その接合部の鋼板の積層方向が同じ方向に並ぶ構造とした軸心直交型トランスを提供することを目的としてなされたものである。
本発明は、一次側コイルの軸心方向と二次側コイルの軸心方向とが直交するようにコアが形成されたノイズカットトランスであって、上記の如き課題を解決するため、コアは、四面体を構成する3組の相対向する二辺の内の1組の相対向する二辺が欠落して2組の相対向する二辺が連結された形状であるとともに、複数の板材が積層された第1のカットコアと第2のカットコアとがそれぞれ略V字状に形成されており、第1のカットコアは当該V字状の第1の片に一次側コイルが装着されているとともに、当該V字状の第2の片は第2のカットコアの第1の片に接合されており、第2のカットコアは当該V字状の第1の片に二次側コイルが装着されているとともに、当該V字状の第2の片は第1のカットコアの第1の片に接合されており、第1のカットコアの第2の片と第2のカットコアの第1の片との接合部、および第2のカットコアの第2の片と第1のカットコアの第1の片との接合部はそれぞれ積層板の各側面同士が所定の角度を保って連結されていることを特徴とする。
このように、軸心直交構造のノイズ阻止型トランスは、一次側のコアと2次側のコアを接合(橋渡し)する部分が直線状の最短接続となっており、コアは2分割であることから、その接合部も2箇所と少なく、且つその接合部の積層板の板材の積層方向が同一方向に並ぶ構造となるので接合部が広くなって、磁束の伝達損失を減少させることが可能となる。この場合、積層板の板材は珪素鋼板(電磁鋼板)あるいはフェライトにより形成されているのが望ましい。
そして、上述の如きノイズカットトランスを作製するためには、帯状材を断面形状が四角形状の心材の側面に重ねて巻き付けて、環状積層体を形成する積層体形成工程と、心材を抜き取った後、環状積層体を2つに分割して、略V字状に形成された第1の片と第2の片よりなる第1のカットコアと、略V字状に形成された第1の片と第2の片よりなる第2のカットコアとを形成するカットコア形成工程と、第1のカットコアの第2の片と第2のカットコアの第1の片との接合部、および第2のカットコアの第2の片と第1のカットコアの第1の片との接合部をそれぞれ積層板の各側面同士が所定の角度を保って密接するようにテーパー状に切断・研磨する切断・研磨工程と、第1のカットコアの第1の片の中央部に予め作製されていた一次側コイルを装着するとともに、第2のカットコアの第1の片の中央部に予め作製されていた二次側コイルを装着するコイル装着工程と、第1のカットコアの第2の片の接合部(接合面)と第2のカットコアの第1の片の接合部(接合面)、および第2のカットコアの第2の片の接合部(接合面)と第1のカットコアの第1の片の接合部(接合面)の積層方向が一致するように第1のカットコアと第2のカットコアとを接合するカットコア接合工程とを備えるようにすればよい。
本発明の軸心直交構造のノイズ阻止型トランスにおいては、一次側のコアと2次側のコアを接合(橋渡し)する部分が直線状の最短接続となっており、コアは2分割であることから、その接合部も2箇所と少なく、且つその接合部の電磁鋼板が同一方向に並ぶ構造となるので接触面が広く、磁束の伝達損失を少なくすることが可能となる。
本発明のノイズカットトランスを示す斜視図である。 本発明のノイズカットトランスが軸心直交構造であることを示す説明図であり、図2(a)は正四面体(正三角錐)を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の正四面体(正三角錐)を構成する3組の相対向する二片から1組の相対向する二辺が欠落した状態を示す斜視図である。 本発明のノイズカットトランスに用いる積層体からなるコアを製造するための治具を模式的に示す斜視図である。 図3に示す治具を用いて金属板が巻回されて積層体からなるコアが形成された状態を模式的に示す正面図である。 図4に示す積層体からなるコアが半分に切断されて形成されたカットコアを示す図であり、図5(a)は正面図であり、図5(b)は側面図である。 図5に示すカットコアの端部の側壁をカットして研磨した状態を示す斜視図である。 図6に示す2個のカットコアの接合面を接合してコアを組立てた状態を示す斜視図である。 カットコアに一次コイルあるいは二次コイルを装着した状態を示す斜視図であり、図8(a)は一次側のカットコアに一次コイルを装着した状態を示す斜視図であり、図8(b)は二次側のカットコアに二次コイルを装着した状態を示す斜視図である。 変形例のコアを示す斜視図である。 従来例のノイズカットトランスを示す斜視図である。
ついで、本発明のノイズカットトランスの一実施の形態を図1〜図8に基づいて以下に説明するが、本発明は以下の実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
1.ノイズカットトランス
本発明のノイズカットトランス10は、図1に示すように、第1のカットコア11と第2のカットコア12とからなるコア10aを備えている。そして、第1のカットコア11に一次側コイル13が装着され、第2のカットコア12に二次側コイル14が装着されてノイズカットトランス10が形成されている。この場合、コア10aを形成する第1のカットコア11および第2のカットコア12は、それぞれ複数の薄い金属板が積層されて積層板とされており、これらの積層板が第1の片11a(12a)と第2の片11b(12b)とがなす角度が略60°になるように略V字状に折曲して形成されている。
そして、コア10aの第1のカットコア11の第1の片11aに一次側コイル13が装着されており、第2のカットコア12の第1の片12aに二次側コイル14が装着されている。また、第1のカットコア11の第2の片11bと第2のカットコア12の第1の片12aとの接合部、および第2のカットコア12の第2の片12bと第1のカットコア11の第1の片11aとの接合部はそれぞれ積層板の各側面の積層板の積層方向が一致し、かつこれらの第2の片11bと第1の片12aとの接合部がなす角度、および第2の片12bと第1の片11aとの接合部がなす角度がそれぞれ略60°になるように接合されている。これにより、一次側コイル13の軸心方向と二次側コイル14の軸心方向とが直交するようになされている。
ここで、ノイズカットトランス10が軸心直交型トラスとなることを、図2(a)(b)に基づいて説明する。この場合、図2(a)において、正四面体(正三角錐)20の4つ頂点をそれぞれA,B,C,Dとすると、この正四面体(正三角錐)20は、正三角形ABC、正三角形ABD、正三角形BCD、正三角形ACDの4個の正三角形の面から構成されていること、即ち、4枚の合同な正三角形を面とする正四面体(正三角錐)であることが分かる。そして、正四面体(正三角錐)20の4つの頂点A,B,C,D間を結ぶ辺はAB,AC,AD,BC,BD,CDの6本となり、各辺の交点にできる角度は頂点で囲まれた正三角形の平面上において、全て60°である。
ここで、辺ABに着目すると、この辺ABに相対向する辺は辺CDであり、この2つの辺は距離を置いて互いに90°の角度で交差、即ち直交している。同様に、辺ACに相対向する辺は辺BDであり、辺ADに相対向する辺は辺BCであって、これらも同様に直交していることとなる。ここで、相対向する二辺から1組の相対向する二辺、例えば、互いに相対向する辺BCと辺ADを取り除くと、図2(b)の実線で示すような図形となるが、この場合でも辺ABと辺CDおよび辺ACと辺BDは距離を置いて相対向し、即ち、直交している。そこで、点線で示す辺BCと辺ADを除くと、残った4辺、即ち、辺AB,辺BD,辺DC,辺CAをコアと見なし、辺ABの中央部に一次コイルを装着し、辺DCの中央部に二次コイルを装着したとすると図1に示す形状となる。
これにより、一次コイルと二次コイルとは直交することとなるので、軸心直交型トランスが形成されることになる。そして、辺ABと辺DCに相当する位置にあるコアは、辺CAと辺BDに相当する位置にあるコアで接続され、頂点Aを起点に頂点B,頂点D,頂点C,頂点Aと巡回し、全体では環状体となっているので、トランスのコアとしての条件を備えていると言える。
2.ノイズカットトランスの製造方法
ついで、上述のような構成となるノイズカットトランス10の製造方法を、図3〜図8に基づいて、以下に説明する。
まず、軟質磁性材料である珪素鋼板(電磁鋼板)などの帯状鋼板(この場合は、厚みが0.5mmで、幅が20mmのものとした)xを用意するとともに、図3に示す巻取治具30を用意した。なお、巻取治具30は、断面形状が菱形の筒状体あるいは柱状体からなる本体部31と、その中心部に配置された回転軸32とからなる。この場合、断面形状が菱形の相対向する角度が60°と120°になるように形成されている。
そして、この断面形状が菱形の治具30の回転軸32を中心にして回転させて、本体部31の側面に帯状鋼板xを所定の回数だけ巻回して、帯状鋼板xを環状に積層させて環状積層体10bを形成した。ついで、環状積層体10bから治具30を抜き取った後、この環状積層体10bをテーピングや接着剤により固定した。この後、図4に示されるように、120°の角度の頂点となるP1とP2に沿った直線となるように切断して、環状積層体10bを2個に分割して切り離して、図5(a)(b)に示すような2個の切断された状態のカットコア10b−1,10b−2を作製した。
ついで、切断された状態のカットコア10b−1,10b−2の切断面(図5(b)のA−A線)に対して30°の角度(図5(b)のB−B線)になるように帯状鋼板xの積層方向に切断し、研磨した。これにより、切断された状態のカットコア10b−1,10b−2の切断面が垂直となったカットコア11,12を作製した。この後、図6に示すように、これらのカットコア11,12の一方の片11a(12a)の底面L(略V字状の外側)および上面U(略V字状の内側)がx−y平面に対して平行になるとともに、x−y平面のx軸に対して30°の角度になるように配置した。
この後、カットコア11,12の一方の片11a(12a)の一方の側壁Sの端部にカッター(図示せず)をx−z平面に対して30°の角度を維持するとともに、一方の側壁Sの端部の上面Uから底面L向けてカッター(図示せず)を押し当てて、カットコア11,12の一方の片11a(12a)の一方の側壁Sの端部を切断した。この後、カット面を研磨して接合面11c,12cを形成した。一方、カットコア11,12の他方の片11b(12b)の底面L(略V字状の外側)および上面U(略V字状の内側)がx−y平面に対して平行になるとともに、x−y平面のx軸に対して30°の角度になるように配置した後、一方の片11a(12a)の一方の側壁Sの端部の場合と同様に切断した後、カット面を研磨して接合面11d,12dを形成した。
これにより、図6に示されるように、接合面11c,11dが形成された第1のカットコア11と、接合面12c,12dが形成された第2のカットコアとを作製した。この場合、第1のカットコア11の接合面11cと第2のカットコア12の接合面12dとを重ね合わせるとともに、第1のカットコア11の接合面11dと第2のカットコア12の接合面12cとを重ね合わせると、図7に示すように、コア10aが形成されることとなる。ここで、これらの第1のカットコア11と第2のカットコア12との各重ね合わせ部は、図7に示すように、60°の角度なるとともに、帯状鋼板xの積層方向も一致することとなり、正四面体を構成する3組の相対向する2片の内の1組の相対向する2片が欠落して2組の相対向する2片が連結(接合)された形状となる。この場合、第1のカットコア11と第2のカットコア12との重ね合わせ部においては、その外周面の突起部分に面取加工を施して、尖った形状に丸みを持たせるようにするのが望ましい。
ついで、予め作製された一次側コイル13と、二次側コイル14とを用意した。なお、これらの一次側コイル13および二次側コイル14は、電線13aあるいは電線14aをボビン13bあるいはボビン14bの外周面に所定の回数だけ巻回させて形成したものであって、電線13aあるいは電線14aの端部はリード線13b、14b(図1参照)として引き出されている。この場合、ボビン13bあるいはボビン14bは、第1カットコア11と第2カットコアに装着可能となるように、第1のカットコア11(第2のカットコア12)の断面形状で同一の寸法を有している。
この後、図8(a)に示すように、第1のカットコア11の第1の片11aの中央部に一次側コイル13を装着して、一次側コイル13が装着された第1のコイル装着体Xを作製した。また、図8(b)に示すように、第2のカットコア12の第1の片12aの中央部に二次側コイル14を装着して、二次側コイル14が装着された第2のコイル装着体Yを作製した。ついで、これらの第1のコイル装着体Xと第2のコイル装着体Yとを接合して、図1に示すようなノイズカットトランス10を作製した。
この場合、第1のコイル装着体Xと第2のコイル装着体Yとを接合するに際しては、第1のカットコア11の接合面11cと第2のカットコア12の接合面12dとを重ね合わせるとともに、第1のカットコア11の接合面11dと第2のカットコア12の接合面12cとを重ね合わせて接合するようにしている。なお、第1のカットコア11の接合面11cと第2のカットコア12の接合面12d、および第1のカットコア11の接合面11dと第2のカットコア12の接合面12cを重ね合わせて接合するに際しては、接着剤による接着や、溶接あるいはバインドによる締結により行うようにしている。
(変形例)
上述した実施例においては、2個のカットコアを用いて、正四面体を構成する3組の相対向する2辺の内の1組の相対向する2辺が欠落して2組の相対向する二辺が接合された形状となるように接合する例について説明した。ところが、本発明に用いるコアについては、上述した正四面体構造に限られず、一般的な四面体構造であってもよく、種々の変形が考えられるので、変形例のコアの一例を図9に基づいて、以下に説明する。
ここで、図9(a)において、同一形状の4つの二等辺三角形(二辺が同一長で残りの一辺がそれより短い)からできているが、正三角形ではないので正四面体ではない。この場合、3組の対向する辺のうち、辺A−Bと辺C−Dだけが直交して対向しているが、他の2組は直交関係になっていないこととなる。そして、図2に示す、正四面体の場合の説明と同じように、そのうちの1組の辺を削除したのが図9(b)であり、A→B→D→Cの順に周回してAに戻るから、環状体となっている。但し、直交して対向している辺は、辺A−Bと辺C−Dの二辺だけである。
したがつて、四面体を構成する3組の相対向する二辺の内の1組の相対向する二辺が欠落して2組の相対向する二辺が連結された形状であるとともに、複数の板材が積層された第1のカットコアと第2のカットコアとがそれぞれ略V字状に形成されコアを形成することが可能となる。よって、この二辺に相当する位置のうちの一方に1次側コイルを装着し、他方に2次側コイルを装着することにより軸心直交型のノイズ阻止型トランスを構成することが可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、コアの断面形状を正方形としているが、断面形状は長方形や他の異形であっても良く、方形に限らず、円形や楕円形等の他の形状であっても良い。また、上述した実施の形態においては、カットコアの材質を珪素鋼板(電磁鋼板)としたが、フェライトコア等の素材を用いても良い。
また、上述のようにして作製されたノイズカットトランス10は、目的に応じて、静電シールド対策やトランス全体をシールドボックスに封入する等の処置を行うのは言うまでもない。また、コアの製造過程においても、必要に応じて、焼きなまし処理や接着材等での固着処理を行うようにすればよい。
10…ノイズカットトランス、10a…コア、10b…環状積層体、10b−1、10b−2…切断された状態のカットコア、11…第1のカットコア、11a…第1の片、11b…第2の片、12…第2のカットコア、12a…第1の片、12b…第2の片、13…一次側コイル、13a…電線、13b…ボビン、13c…リード線、14…二次側コイル、14a…電線、14b…ボビン、14c…リード線、20…正四面体、30…巻取治具、30…治具、31…本体部、32…回転軸、X…第1のコイル装着体、Y…第2のコイル装着体、x…帯状鋼板

Claims (3)

  1. 一次側コイルの軸心方向と二次側コイルの軸心方向とが直交するようにコアが形成されたノイズカットトランスであって、
    前記コアは、四面体を構成する3組の相対向する二辺の内の1組の相対向する二辺が欠落して2組の相対向する二辺が連結された形状であるとともに、複数の板材が積層された第1のカットコアと第2のカットコアとがそれぞれ略V字状に形成されており、
    前記第1のカットコアは当該V字状の第1の片に一次側コイルが装着されているとともに、当該V字状の第2の片は前記第2のカットコアの第1の片に接合されており、
    前記第2のカットコアは当該V字状の第1の片に二次側コイルが装着されているとともに、当該V字状の第2の片は前記第1のカットコアの第1の片に接合されており、
    前記第1のカットコアの第2の片と前記第2のカットコアの第1の片との接合部および前記第2のカットコアの第2の片と前記第1のカットコアの第1の片との接合部はそれぞれ前記積層板の各側面同士が所定の角度を保って接合されていることを特徴とするノイズカットトランス。
  2. 前記積層板の板材は珪素鋼板あるいはフェライトにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のノイズカットトランス。
  3. 一次側コイルの軸心方向と二次側コイルの軸心方向とが直交するようにコアが形成されたノイズカットトランスの製造方法であって、
    帯状材を断面形状が四角形状の心材の側面に重ねて巻き付けて、環状積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記心材を抜き取った後、前記環状積層体を2つに分割して、略V字状に形成された第1の片と第2の片よりなる第1のカットコアと、略V字状に形成された第1の片と第2の片よりなる第2のカットコアとを形成するカットコア形成工程と、
    前記第1のカットコアの第2の片と前記第2のカットコアの第1の片との接合部および前記第2のカットコアの第2の片と前記第1のカットコアの第1の片との接合部をそれぞれ前記積層板の各側面同士が所定の角度を保って密接するようにテーパー状に切断・研磨する切断・研磨工程と、
    前記第1のカットコアの第1の片の中央部に予め作製されていた一次側コイルを装着するとともに、前記第2のカットコアの第1の片の中央部に予め作製されていた二次側コイルを装着するコイル装着工程と、
    前記第1のカットコアの第2の片の接合部と前記第2のカットコアの第1の片の接合部および前記第2のカットコアの第2の片の接合部と前記第1のカットコアの第1の片の接合部の積層方向が一致するように前記第1のカットコアと前記第2のカットコアとを接合するカットコア接合工程とを備えたことを特徴とするノイズカットトランスの製造方法。
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CN104008862A (zh) * 2014-05-30 2014-08-27 昆山佑翔电子科技有限公司 变压器铁芯
CN104008863A (zh) * 2014-05-30 2014-08-27 昆山佑翔电子科技有限公司 一种变压器铁芯
JP7427512B2 (ja) 2020-04-10 2024-02-05 東北電力株式会社 電磁機器

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