以下、実施形態のプラント監視装置及びプラント監視方法を、図面を参照して説明する。
図1は、監視システム1の構成の例を示す図である。監視システム1は、プラントに備えられた監視対象2の状況を監視するためのシステムである。プラントは、例えば、製紙工場、水処理施設である。
監視対象2は、プラントに備えられた設備である。監視対象2は、例えば、ポンプや弁などの予め定められた設備である。監視対象2は、複数でもよい。監視対象2は、センサを備えていてもよい。監視対象2のセンサは、例えば、監視対象2における水漏れの有無、温度、圧力、流量を検出する。監視対象2のセンサは、検出結果を監視システム1に送信してもよい。
現場盤3は、監視対象2を操作するための操作盤である。現場盤3は、例えば、スイッチや操作キーを備える。現場盤3は、監視対象2を監視するための要員(以下、「監視員」という。)によって操作される。現場盤3は、監視対象2の近傍(現場)に備えられる。現場盤3は、受け付けた操作に応じた情報を、監視システム1に送信する。現場盤3は、受け付けた操作に応じた情報を、監視システム1を介して監視対象2に送信してもよい。
検出装置4は、監視対象2に発生した事象を検出するための装置である。検出装置4は、センサを有する。検出装置4のセンサは、例えば、監視対象2における水漏れの有無、温度、圧力、流量を検出する。検出装置4は、センサの出力に基づいて、監視対象2の物理量を検出することができる。例えば、検出装置4は、監視対象2に発生した異常を検出することができる。検出装置4は、監視対象2の状況を示す情報(プラント情報)を、監視システム1に送信する。
撮像装置5は、プラントに備えられる。撮像装置5は、例えば、監視対象2の近傍や、廊下、部屋などに備えられる。撮像装置5は、複数でもよい。撮像装置5は、プラントに備えられた監視対象2を撮像することができる。撮像装置5は、中央監視室以外に居る監視員を撮像することができる。撮像装置5は、監視対象2が撮像された画像を、監視システム1に送信する。撮像装置5は、監視員が撮像された画像を、監視システム1に送信する。
入出管理システム6は、サーバ装置等の情報処理装置である。入出管理システム6は、プラントにおける入室及び退室を、部屋ごとに管理する。入出管理システム6は、監視システム1を介した無線通信によって、端末7から情報を取得する。例えば、入出管理システム6は、端末7を携帯している監視員に割り当てられた監視員番号を、端末7から取得する。入出管理システム6は、監視員番号に基づいて、監視員ごとに入室及び退室を管理する。入出管理システム6は、入室及び退室の情報と時刻情報とを対応付けてもよい。なお、入出管理システム6は、監視員が部屋から退室した場合、退室した監視員が居る場所は廊下であると判定してもよい。
入出管理システム6は、プラントに備えられた部屋ごとの消費電力を管理してもよい。消費電力は、例えば、部屋に備えられた空調機器及び照明機器等が消費している電力である。消費電力は、プラントに備えられたエレベータが消費している電力でもよい。入出管理システム6は、監視員番号と消費電力値と部屋番号とを対応付けた情報(以下、「入出管理情報」という。)を生成する。入出管理情報は、入室又は退室の時刻情報を含んでもよい。入出管理システム6は、入出管理情報を監視システム1に送信する。
端末7は、携帯電話端末、スマートフォン端末、タブレット端末等の情報処理装置である。端末7は、監視員に携帯されることによって、監視員と共に移動する。以下、端末7−1〜7−N(Nは1以上の整数)に共通する事項については、符号の一部を省略して「端末7」と表記する。
図2は、端末7の構成の例を示す図である。端末7は、通信部70と、操作部71と、検出部72と、制御部73と、提示部74とを備える。通信部70は、無線又は有線によって、監視システム1と通信する。
通信部70は、監視システム1から取得した情報を、制御部73に送信する。例えば、通信部70は、監視システム1から取得した指示情報を、制御部73に送信する。指示情報は、監視対象2の状況に対処するための指示を示す情報である。通信部70は、監視システム1から取得した電子メール等の文字列(メッセージ)及び数字を、制御部73に送信してもよい。通信部70は、監視システム1から取得した電話等の音声情報を、制御部73に送信してもよい。
通信部70は、制御部73から取得した情報を、監視システム1に無線送信する。例えば、通信部70は、監視員番号及び端末番号を、監視システム1に無線送信する。例えば、通信部70は、検出部72が検出した結果に応じた情報を、監視システム1に無線送信する。例えば、通信部70は、操作部71が受け付けた操作に応じた情報を、監視システム1に送信する。例えば、通信部70は、電子メール等のメッセージが既読であることを示す情報(以下、「既読情報」という。)を、監視システム1に送信する。
通信部70は、監視システム1から受信した電波の受電電力の強さを示す情報を、制御部73に送信してもよい。これによって、制御部73は、受電電力の強さに基づいて、端末7の位置を測定することができる。
通信部70は、荷重センサと温度センサとを備えた椅子の通信装置との間で、無線通信を実行してもよい。椅子の荷重センサの出力値は、監視員が椅子に座っているか否かに応じて変化する。すなわち、椅子の荷重センサの出力値は、監視員が椅子に座っているか否かに応じて変化する。椅子の温度センサの出力値は、監視員が椅子に座っているか否かに応じて変化する。通信部70は、荷重センサの出力値と温度情報とを、椅子の通信装置から取得してもよい。通信部70は、荷重センサの出力値と温度情報とを、制御部73に送信する。
通信部70は、赤外線センサを有する部屋に備えられた通信装置との間で、無線通信を実行してもよい。監視員が入室したか否かを示す情報は、赤外線センサの出力値に基づいて定まる。通信部70は、監視員が入室したか否かを示す情報を、部屋の通信装置から取得してもよい。
操作部71は、例えば、タッチパネル、キーボード又はマウス等のインタフェースである。操作部71は、監視員による操作を受け付ける。監視員による操作は、例えば、監視員が行っている行動を示す情報を制御部73に送信するための操作である。監視員は、操作部71を操作することによって、自らの行動を示す情報を制御部73に登録することができる。監視員が行っている行動とは、例えば、走る、座る、歩く、仮眠、デスクワーク、端末7に対する操作である。操作部71は、受け付けた操作に応じた情報を、制御部73に送信する。
例えば、監視員は、操作部71を操作することによって、監視員が行っている行動(忙しさ)を示す情報を監視システム1に通信部70から送信することができる。例えば、監視員は、操作部71を操作することによって、これから仮眠することを示す情報を、監視システム1に通信部70から送信することができる。例えば、監視員は、操作部71を操作することによって、デスクワークをしていることを示す情報を、監視システム1に通信部70から送信することができる。
検出部72は、物理量を検出するセンサである。検出部72は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ(傾きセンサ)、圧力センサ、温度センサ、測距センサ(近接センサ)、測位センサ、生体センサである。測距センサは、例えば、赤外線センサ、超音波センサである。
例えば、検出部72は、端末7を携帯する監視員の状況を示す物理量を検出する。監視員の状況とは、例えば、監視員が行っている行動(忙しさ)、監視員が位置している場所(居場所)、監視員の体調である。検出部72(生体センサ)は、監視員の体調を示す物理量を検出してもよい。例えば、検出部72は、監視員の心拍(脈拍)、血圧、発汗及び体温を検出する。検出部72(測位センサ)は、測位のための人工衛星から電波を受信してもよい。測位のための人工衛星は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星である。検出部72は、監視員の状況を示す物理量のデータを、通信部70を介した無線通信によって、端末7とは別体である活動量計から取得してもよい。すなわち、活動量計は、無線通信によって端末7とペアリングしてもよい。活動量計は、監視員の状況を示す物理量(活動量)を計測する。活動量計は、例えば、電子聴診器である。活動量計の形状は、例えば、腕時計型である。活動量計は、監視員の腕などの肌に接触することができる。活動量計は、監視員の状況を示す物理量(活動量)のデータとして、心拍(脈拍)、血圧、発汗及び体温を示すデータを含む無線信号を、ペアリングしている端末7の通信部70に送信する。なお、活動量計は、監視員の腕などの肌に接触していない場合でも、監視員の腕から放射された赤外線の強さに基づいて監視員の体温を測定してもよい。
検出部72(測距センサ)は、赤外線センサである場合、監視員から放射された赤外線の強さを検出する。検出される赤外線の強さは、検出部72と監視員との距離が長いほど弱くなる。検出部72(測距センサ)は、超音波センサである場合、検出部72から出力された超音波が監視員に反射されて検出部72に戻るまでの往復時間を検出する。超音波の往復時間は、検出部72と監視員との距離が長いほど長くなる。
制御部73は、端末7の各部を制御する。制御部73は、検出部72が検出した事象に基づいて、監視員の状況を推定する。例えば、制御部73は、検出部72が検出した物理量に基づいて、監視員の状況を推定する。制御部73は、操作部71が受け付けた操作に基づいて、監視員の状況を推定してもよい。制御部73は、制御部73が実行しているアプリケーションプログラムに基づいて、監視員の状況を推定してもよい。
制御部73は、端末7を携帯する監視員の移動速度を、検出部72が検出した加速度及び傾きに基づいて決定する。制御部73は、移動速度と閾値とを比較することによって、監視員が歩いているか又は走っているかを推定する。例えば、制御部73は、移動速度が閾値以上である場合、監視員が走っていると推定する。制御部73は、検出部72が測位のための人工衛星から受信した電波に基づいて、端末7を携帯する監視員の位置を時刻ごとに決定してもよい。制御部73は、時刻ごとの監視員の位置に基づいて、監視員の移動速度を決定してもよい。
制御部73は、予め定められた期間における端末7の傾きの平均値や標準偏差等に基づいて、端末7を携帯している監視員が椅子に座っているか否かを推定する。制御部73は、椅子の座面の温度情報を、椅子の通信装置との通信を実行した通信部70から取得してもよい。制御部73は、予め定められた期間における椅子の座面の温度に基づいて、監視員が椅子に座っているか否かを推定してもよい。制御部73は、予め定められた期間における椅子の座面の温度が閾値以上である場合、熱源である監視員が椅子に座っていると推定する。
制御部73は、プラントにおける屋外での位置については、検出部72が人工衛星から受信した電波に基づいて、端末7の位置を測定する。制御部73は、プラントにおける屋内での位置については、通信部70が監視システム1から受信した電波の受電電力の強さに基づく三角測量等によって、端末7の位置を測定してもよい。
制御部73は、端末7の位置に基づいて、監視員が入室した部屋を特定してもよい。制御部73は、特定の部屋に監視員が入室した場合、入室した監視員が忙しいことを示す情報を、通信部70に送信してもよい。監視員は、忙しくなるほど指示情報に応じにくい。
制御部73は、特定の部屋に監視員が入室した場合、端末番号や監視員番号を通信部70に送信しないようにしてもよい。これによって、制御部73は、監視員のプライバシーを守ることができる。なお、制御部73は、端末7の位置に基づいて、監視員が歩いている廊下を特定してもよい。
制御部73は、検出部72が検出した赤外線の強さに基づいて、端末7と監視員との距離を測定してもよい。制御部73は、検出部72が検出した超音波の往復時間に基づいて、端末7と監視員との距離を測定してもよい。制御部73は、ベッドの近傍に置かれた端末7と監視員との距離に基づいて、監視員がベッドで仮眠をしているか否かを推定することができる。制御部73は、ベッドに加えられた圧力に基づいて、監視員がベッドで仮眠をしているか否かを推定してもよい。
制御部73は、予め定められた期間に制御部73がアプリケーションプログラムを切り替えた回数(端末7の動作)に基づいて、監視員が忙しいか否かを推定してもよい。制御部73は、予め定められた期間に制御部73が提示部74に表示したアプリケーションプログラムのウィンドウの数(端末7の動作)に基づいて、監視員が忙しいか否かを推定してもよい。
制御部73は、監視員の体温、血圧、心拍数に基づいて、監視員の体調を推定してもよい。監視員は、体調がすぐれない場合、指示情報に応じにくい。制御部73は、監視員の体温、血圧、心拍数に基づいて、監視員が忙しいか否かを推定してもよい。例えば、制御部73は、監視員の心拍数が閾値以上である場合、監視員が忙しいと推定してもよい。制御部73は、端末7との通信が可能であるサーバ装置等に、監視員番号ごとに閾値を登録してもよい。制御部73は、サーバ装置等に登録されている閾値を、直近の時刻における監視員の心拍数と閾値との差に応じて更新してもよい。例えば、安静時でも心拍数が高くなる心拍数特性を有する監視員の閾値は、より高い値に更新されてもよい。これにより、制御部73は、心拍数特性が監視員ごとに異なる場合でも、監視員が忙しいか否かを監視員番号ごとの閾値に基づいて推定することができる。
提示部74は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。提示部74は、制御部73から取得した情報に基づいて画像を表示する。例えば、提示部74は、通信部70が監視システム1から取得した指示情報を表示する。指示情報は、監視対象2に割り当てられた識別情報と、監視対象2の状況を示す情報とを含む。監視員は、提示部74に表示された指示情報に基づいて、異常が発生した監視対象2まで移動することができる。監視員は、提示部74に表示された指示情報に基づいて、監視対象2に発生した異常に対応することができる。提示部74は、制御部73から取得した情報に基づいて、警報を表す画像を表示してもよい。なお、提示部74は、指示情報に基づいて音声を出力してもよい。
図1に示す監視システム1は、中継装置10と、制御装置11と、表示装置12と、監視装置13とを備える。中継装置10と、制御装置11と、表示装置12と、監視装置13とは、LAN(Local Area Network)などの通信回線を介して互いに通信可能である。
中継装置10(リレー盤)(アクセスポイント)は、無線又は有線による通信を実行する通信装置である。中継装置10は、制御装置11の通信プロトコルに入出力信号(I/O信号)のプロトコルを変換する処理を、監視対象2などの入出力信号に施してもよい。
中継装置10は、監視対象2と制御装置11との通信を中継する。中継装置10は、監視対象2を制御するための制御パラメータを中継してもよい。中継装置10は、現場盤3と制御装置11との通信を中継する。中継装置10は、検出装置4と制御装置11との通信を中継する。中継装置10は、検出装置4と制御装置11との通信を中継する。中継装置10は、撮像装置5と制御装置11との通信を中継する。中継装置10は、画像情報を中継してもよい。中継装置10は、入出管理システム6と制御装置11との通信を中継する。中継装置10は、プラントにおける消費電力情報を中継してもよい。中継装置10は、端末7と制御装置11との通信を中継する。中継装置10は、電子メール等の文字列及び数字を中継してもよい。中継装置10は、電話等の音声情報を中継してもよい。
制御装置11(コントローラ)は、パーソナルコンピュータ装置、ワークステーション装置、サーバ装置等の情報処理装置である。制御装置11は、中継装置10と表示装置12との通信を中継する。制御装置11は、中継装置10と監視装置13との通信を中継する。制御装置11は、監視装置13から取得した情報に基づいて、制御パラメータを生成する。制御装置11は、中継装置10を介して、制御パラメータを監視対象2に送信する。これによって、制御装置11は、監視対象2を制御することができる。
表示装置12は、表示装置12の通信デバイスが制御装置11から取得した情報に基づいて画像を表示する。例えば、表示装置12は、監視対象2の制御パラメータを表す値を表示する。表示装置12は、表示装置12が監視装置13から取得した情報に基づいて画像を表示する。例えば、表示装置12は、監視対象2の状況を示す画像を表示する。例えば、表示装置12は、監視対象2に発生した異常の内容を示す画像を表示する。監視員は、表示装置12に表示された画像を見ることによって、監視対象2の状況を把握することができる。
表示装置12は、タッチパネル、キーボード、マウス等の操作デバイスを備えてもよい。表示装置12の操作デバイスは、監視員によって操作される。表示装置12の通信デバイスは、表示装置12の操作デバイスが受け付けた操作に応じた情報を、制御装置11及び監視装置13に送信してもよい。
監視装置13(プラント監視装置)は、サーバ装置等の情報処理装置である。監視装置13は、クラウドサーバ装置でもよい。監視装置13は、監視対象2の状況と監視員の状況とを監視する。監視装置13は、監視対象2の状況と監視員の状況とに基づいて、複数の監視員から監視員を選択する。
監視装置13は、選択した監視員に指示情報を送信する。すなわち、監視装置13は、選択した監視員が携帯している端末7に指示情報を送信する。監視装置13は、端末7に指示情報を送信することによって、監視員に指示を与えることができる。監視員は、指示情報に基づいて、監視対象2に発生した異常に対応することができる。
図3は、監視装置13の構成の例を示す図である。監視装置13は、取得部130と、第1監視部131と、第2監視部132と、決定部133と、記憶部134と、選択部135と、指示部136とを備える。
取得部130と、第1監視部131と、第2監視部132と、決定部133と、選択部135と、指示部136との一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
取得部130は、監視対象2に関する情報(以下、「監視対象情報」という。)を取得する。例えば、取得部130は、監視対象2の状況を示す情報を、監視対象2及び検出装置4から取得する。例えば、取得部130は、監視対象2の識別情報を、監視対象2から取得する。取得部130は、監視対象2の状況を示す情報を、第2監視部132に送信する。
取得部130は、受け付けた操作に応じた情報を、現場盤3から取得する。取得部130は、現場盤3が受け付けた操作に応じた情報を、第2監視部132に送信する。
取得部130は、撮像装置5が撮像した画像を、撮像装置5から取得する。例えば、取得部130は、監視対象2が撮像された画像を、撮像装置5から取得する。例えば、取得部130は、監視員が撮像された画像を、撮像装置5から取得する。取得部130は、撮像装置5が撮像した画像を、第1監視部131及び第2監視部132に送信する。
取得部130は、監視員に関する情報(以下、「監視員情報」という。)を取得する。監視員情報とは、例えば、入出管理情報、監視員番号、監視員の役割を示す情報、監視員が携帯している端末7の検出部72が検出した結果(物理量等)に応じた情報、監視員が携帯している端末7の位置を示す情報(監視員が位置している場所を示す情報)、監視員のスケジュールを示す情報、監視員が行っている行動を示す情報(監視員が携帯している端末7の操作部71が受け付けた操作に応じた情報、監視員がこれから仮眠することを示す情報、監視員がデスクワークをしていることを示す情報、監視員が携帯している端末7が実行しているアプリケーションプログラムの種類等)、監視員が撮像された画像、撮像された監視員の画像の動きベクトル等である。例えば、取得部130は、入出管理情報を入出管理システム6から取得する。取得部130は、入出管理情報を監視員情報として第1監視部131に送信する。
例えば、取得部130は、監視員番号及び端末番号を端末7から取得する。取得部130は、監視員番号及び端末番号を、監視員情報として端末7ごとに第1監視部131に送信する。例えば、取得部130は、端末7を携帯している監視員の役割を示す情報を、端末7から取得してもよい。監視員の役割は、例えば、監視員が所属している部門(部署)に応じて定まる。例えば、保守部門に所属している監視員の役割は、指示情報に基づいて監視対象2を保守することによって監視対象2の状況に対応することである。取得部130は、監視員の役割を示す情報を、監視員情報として端末7ごとに第1監視部131に送信する。
例えば、取得部130は、検出部72が検出した結果に応じた情報を端末7から取得する。取得部130は、検出部72が検出した結果に応じた情報を、監視員情報として端末7ごとに第1監視部131に送信する。
例えば、取得部130は、端末7の位置を示す情報を、端末7から取得する。取得部130は、端末7の位置を示す情報を、監視員情報として端末7ごとに第1監視部131に送信する。
例えば、取得部130は、監視員が行っている行動(忙しさ)を示す情報を端末7から取得する。取得部130は、監視員が行っている行動を示す情報を、監視員情報として端末7ごとに第1監視部131に送信する。
例えば、取得部130は、操作部71が受け付けた操作に応じた情報を、監視員情報として端末7から取得する。例えば、取得部130は、これから仮眠することを示す情報を、監視員情報として端末7から取得する。例えば、取得部130は、デスクワークをしていることを示す情報を、監視員情報として端末7から取得する。取得部130は、操作部71が受け付けた操作に応じた情報を、監視員情報として端末7ごとに第1監視部131に送信する。
第1監視部131は、第2監視部132とは独立に動作する。第1監視部131は、監視員情報を取得部130から取得する。第1監視部131は、監視員情報に基づいて、監視員の状況を監視する。すなわち、第1監視部131は、監視員情報に基づいて、監視員の状況を推定する。
第1監視部131は、端末7の検出部72が検出した物理量に基づいて、監視員の状況を推定する。第1監視部131は、端末7の操作部71が受け付けた操作に基づいて、監視員の状況を推定する。第1監視部131は、端末7が実行しているアプリケーションプログラムに基づいて、監視員の状況を推定する。
第1監視部131は、端末7を携帯する監視員の移動速度を、端末7の検出部72が検出した加速度及び傾きに基づいて決定する。第1監視部131は、移動速度と閾値とを比較することによって、監視員が歩いているか又は走っているかを推定する。例えば、第1監視部131は、移動速度が閾値以上である場合、監視員が走っていると推定する。なお、第1監視部131は、監視員が歩いているか又は走っているかを示す情報を、端末7から取得してもよい。
第1監視部131は、予め定められた期間における端末7の傾きの平均値や標準偏差等に基づいて、端末7を携帯している監視員が椅子に座っているか否かを推定する。第1監視部131は、椅子の座面の温度情報を端末7から取得してもよい。第1監視部131は、予め定められた期間における椅子の座面の温度に基づいて、監視員が椅子に座っているか否かを推定してもよい。例えば、第1監視部131は、予め定められた期間における椅子の座面の温度が閾値以上である場合、監視員が椅子に座っていると推定する。なお、第1監視部131は、監視員が椅子に座っているか否かを示す情報を、端末7から取得してもよい。
第1監視部131は、プラントにおける屋外での位置については、端末7の検出部72が人工衛星から受信した電波に基づいて、端末7を携帯する監視員の位置を測定する。第1監視部131は、プラントにおける屋内での位置については、端末7の通信部70が中継装置10から受信した電波の受電電力の強さに基づいて、端末7を携帯する監視員の位置を三角測量等によって測定してもよい。
第1監視部131は、端末7の位置に基づいて、監視員が入室した部屋を特定してもよい。第1監視部131は、特定の部屋に監視員が入室した場合、入室した監視員が忙しいと判定してもよい。制御部73は、特定の部屋に監視員が入室した場合、記憶部134に記憶されている端末番号や監視員番号を、一定時間後に消去してもよい。これによって、第1監視部131は、監視員のプライバシーを守ることができる。第1監視部131は、端末7の位置に基づいて、監視員が歩いている廊下を特定してもよい。
第1監視部131は、端末7の検出部72が検出した赤外線の強さに基づいて、端末7と監視員との距離を測定してもよい。第1監視部131は、端末7の検出部72が検出した超音波の往復時間に基づいて、端末7と監視員との距離を測定してもよい。第1監視部131は、ベッドの近傍に置かれた端末7と監視員との距離に基づいて、監視員がベッドで仮眠をしているか否かを推定することができる。第1監視部131は、監視員によってベッドに加えられた圧力に基づいて、監視員がベッドで仮眠をしているか否かを推定してもよい。なお、第1監視部131は、監視員が仮眠をしているか否かを示す情報を、端末7から取得してもよい。
第1監視部131は、予め定められた期間に端末7が監視員の操作に応じてアプリケーションプログラムを切り替えた回数(端末7の動作)に基づいて、監視員が忙しいか否かを推定してもよい。第1監視部131は、予め定められた期間に端末7が提示部74に表示したアプリケーションプログラムのウィンドウの数(端末7の動作)に基づいて、監視員が忙しいか否かを推定してもよい。
第1監視部131は、監視員の体温、血圧、心拍数に基づいて、監視員の体調を推定してもよい。監視員は、体調がすぐれない場合、指示情報に応じにくい。第1監視部131は、監視員の体温、血圧、心拍数に基づいて、監視員が忙しいか否かを推定してもよい。例えば、第1監視部131は、監視員の心拍数が閾値以上である場合、監視員が忙しいと推定してもよい。なお、第1監視部131は、監視員が忙しいか否かを示す情報を、端末7から取得してもよい。
第1監視部131は、監視員が撮像された画像(監視員情報)に基づいて、監視員の状況を監視してもよい。例えば、第1監視部131は、撮像された監視員の画像の動きベクトル(監視員情報)と閾値との比較結果に基づいて、監視員の状況を推定してもよい。例えば、第1監視部131は、撮像された監視員の画像の動きベクトルが閾値以上である場合、監視員が忙しいと推定してもよい。例えば、第1監視部131は、撮像された監視員の画像における監視員の姿勢や頭部の動きに基づいて、監視員が忙しいと推定してもよい。
第1監視部131は、入出管理情報に基づいて、監視員の状況を監視してもよい。例えば、第1監視部131は、入出管理情報に含まれている消費電力値と閾値との比較結果に基づいて、監視員の状況を監視してもよい。例えば、第1監視部131は、入出管理情報に含まれている消費電力値が閾値以上である場合、入室した監視員が忙しいと推定してもよい。
第1監視部131は、監視員を監視した結果に基づいて、監視員の状況を示す情報を選択部135に送信する。すなわち、第1監視部131は、監視員の状況を推定した結果に基づいて、監視員の状況を示す情報を選択部135に送信する。例えば、第1監視部131は、監視員が行っている行動を示す情報(以下、「行動情報」という。)を、監視員ごとに選択部135に送信する。例えば、第1監視部131は、監視員のスケジュールを示す情報(以下、「スケジュール情報」という。)を、監視員ごとに選択部135に送信する。例えば、第1監視部131は、監視員が位置している場所を示す情報(以下、「場所情報」という。)を、監視員ごとに選択部135に送信する。
なお、第1監視部131は、所在が不明である監視員が携帯している端末7に、メッセージを送信してもよい。第1監視部131は、一定時間後にメッセージが既読になっていない場合、電話による呼び出しを監視員に対して実行してもよい。第1監視部131は、既読情報が監視装置13に届かない場合、指示部136を介して、電話による呼び出しを実行してもよい。第1監視部131は、メッセージに対する返信が監視装置13に届かない場合、指示部136を介して、電話による呼び出しを実行してもよい。
記憶部134は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の不揮発性メモリ(非一時的な記録媒体)を有する記憶装置を用いて構成される。記憶部134は、役割(守備範囲)が共通している監視員から成る母集団を示す情報(以下、「母集団情報」という。)を記憶する。
図4は、母集団情報の第1例を示す図である。図4に示す母集団は、例えば、資格を有する監視員(以下、「有資格者」という。)の母集団である。資格は、例えば、水漏れを修理するための技術を有することを証明する資格である。図4に示す母集団は、監視員番号「01」と、監視員番号「02」と、監視員番号「03」と、監視員番号「04」とから成る。なお、監視員番号は、監視員に対応付けられている。
図5は、母集団情報の第2例を示す図である。図5に示す母集団は、有資格者でない監視員の母集団である。図5に示す母集団は、監視員番号「05」と、監視員番号「06」と、監視員番号「07」とから成る。図5に示す母集団の監視員は、有資格者を補助することができる。例えば、図5に示す母集団の監視員は、有資格者が水漏れを修理する作業を補助することができる。例えば、図5に示す母集団の監視員は、電球交換をすることができる。
図3に示す記憶部134は、行動に対応付けられた点数を示す点数情報を記憶する。記憶部134は、スケジュールに対応付けられた点数を示す点数情報を記憶する。記憶部134は、場所に対応付けられた点数を示す点数情報を記憶する。
図6は、行動に対応付けられた点数を示す点数情報の例を示す図である。行動に対応付けられた点数を示す点数情報では、行動と点数とが対応付けられている。行動に対応付けられた点数を示す点数情報では、更に検出方法が対応付けられてもよい。
行動に対応付けられた点数は、監視員が監視対象2の状況に対処するために中断し易い行動であるほど、小さい値に定められる。例えば、図6では、行動「走る」と検出方法「端末(加速度センサ、生体センサ等)」と点数「3」とが対応付けられている。行動「座る」と検出方法「圧力センサ、荷重センサ」と点数「1」とが対応付けられている。行動「歩く」と検出方法「端末(加速度センサ、生体センサ等)」と点数「2」とが対応付けられている。行動「仮眠」と検出方法「測距センサ、圧力センサ」と点数「1」とが対応付けられている。行動「デスクワーク、端末に対する操作」と検出方法「端末の動作等」と点数「最小値1、最大値2」とが対応付けられている。なお、行動「不明」には点数「1」が対応付けられてもよい。
図7は、スケジュールに対応付けられた点数を示す点数情報の例を示す図である。監視員は、監視システム1が参照することができる電子スケジュール帳に、スケジュール情報(予定情報)を予め登録する。電子スケジュール帳の内容は、例えば、記憶部134に記憶される。
スケジュールに対応付けられた点数を示す点数情報では、スケジュールと点数とが対応付けられている。スケジュールに対応付けられた点数を示す点数情報では、スケジュールと検出方法と点数とが対応付けられてもよい。
スケジュールに対応付けられた点数は、監視員が監視対象2の状況に対処するために中断し易いスケジュールであるほど、小さい値に定められる。例えば、図7では、スケジュール「会議」と検出方法「スケジュール情報」と点数「3」とが対応付けられている。スケジュール「休暇」と検出方法「スケジュール情報」と点数「100」とが対応付けられている。スケジュール「見回り」と検出方法「スケジュール情報」と点数「1」とが対応付けられている。スケジュール「書類整理」と検出方法「スケジュール情報」と点数「2」とが対応付けられている。
スケジュール「監視」と検出方法「スケジュール情報」と点数「1」とが対応付けられている。スケジュール「仮眠」と検出方法「スケジュール情報」と点数「1」とが対応付けられている。スケジュール「フリー」と検出方法「スケジュール情報」と点数「1」とが対応付けられている。スケジュール「休憩」と検出方法「スケジュール情報」と点数「1」とが対応付けられている。
図8は、場所に対応付けられた点数を示す点数情報の例を示す図である。場所に対応付けられた点数を示す点数情報では、場所と点数とが対応付けられている。場所に対応付けられた点数を示す点数情報では、場所と検出方法と点数とが対応付けられてもよい。
場所に対応付けられた点数は、監視員が監視対象2の状況に対処するために離れ易い場所であるほど、小さい値に定められる。例えば、図8では、場所「会議室」と検出方法「入出管理システム、撮像装置」と点数「2」とが対応付けられている。場所「休憩室」と検出方法「入出管理システム、撮像装置」と点数「1」とが対応付けられている。場所「プラントにおける屋外」と検出方法「人工衛星測位」と点数「100」とが対応付けられている。場所「トイレ」と検出方法「近接センサ」と点数「3」とが対応付けられている。
場所「廊下」と検出方法「入出管理システム、撮像装置」と点数「1」とが対応付けられている。場所「中央監視室」と検出方法「入出管理システム、撮像装置」と点数「1」とが対応付けられている。場所「プラントにおける屋内」と検出方法「入出管理システム、撮像装置」と点数「1」とが対応付けられている。場所「所在不明」と検出方法「なし」と点数「3」とが対応付けられている。
図3に示す第2監視部132は、監視対象情報を取得部130から取得する。第2監視部132は、監視対象情報に基づいて、監視対象2の状況を監視する。例えば、第2監視部132は、監視対象2の状況を示す情報に基づいて、監視対象2の状況を監視する。例えば、第2監視部132は、監視対象2の識別情報に基づいて、監視対象2の状況を監視する。
第2監視部132は、取得部130が現場盤3から取得した情報に基づいて、監視対象2の状況を監視してもよい。例えば、第2監視部132は、現場盤3が受け付けた操作に応じた情報に基づいて、監視対象2の状況を監視してもよい。
第2監視部132は、監視対象2が撮像された画像に基づいて、監視対象2の状況を監視してもよい。例えば、第2監視部132は、監視対象2が撮像された画像に施されたパターンマッチング処理の結果に基づいて、監視対象2の状況を監視してもよい。パターンマッチング処理に用いられるパターン画像は、例えば、監視対象2に異常が発生した場合における監視対象2の外観の画像(以下、「外観画像」という。)である。第2監視部132は、監視対象2が撮像された画像と外観画像とが類似している場合、監視対象2に異常が発生したと推定してもよい。
第2監視部132は、監視対象2を監視した結果に基づいて、監視対象2の状況を示す情報を決定部133に送信する。なお、第2監視部132は、監視対象2の状況を示す情報に基づいて、制御パラメータを生成してもよい。第2監視部132は、指示部136を介して、制御装置11に制御パラメータを送信してもよい。
決定部133は、監視対象2の状況を示す情報に基づいて、予め定められた事象が監視対象2に発生しているか否かを決定する。決定部133は、予め定められた事象が監視対象2に発生している場合、監視対象2の状況に応じた指示情報を選択部135に送信する。例えば、決定部133は、監視対象2に異常が発生している場合、監視対象2を修理するための指示情報を選択部135に送信してもよい。
記憶部134は、レベル情報に記憶する。レベル情報とは、動き易さのレベルを監視員ごとに示す情報である。レベルを示す値は、監視員ごとに選択部135によって定められる。レベル情報は、選択部135によって更新される。
選択部135は、行動情報を監視員ごとに第1監視部131から取得する。選択部135は、スケジュール情報を監視員ごとに第1監視部131から取得する。選択部135は、場所情報を監視員ごとに第1監視部131から取得する。選択部135は、監視員の役割を示す情報を、監視員ごとに第1監視部131から取得する。
選択部135(レベル決定部)は、監視員の状況に基づいて、レベルを示す値を監視員ごとに定める。すなわち、選択部135は、行動情報とスケジュール情報と場所情報とに基づいて、レベルを示す値を監視員ごとに定める。例えば、選択部135は、行動に対応付けられた点数と、スケジュールに対応付けられた点数と、場所に対応付けられた点数とを乗算した結果を、レベルを示す値と定める。選択部135は、レベルを示す値を監視員ごとに定める。選択部135は、レベルを示す値を、監視員ごとにレベル情報に登録する。
図9は、レベル情報の例を示す図である。レベル情報では、監視員番号と、行動と、スケジュールと、場所と、レベルとが対応付けられている。図9では、監視員番号「01」と、行動「座る」(1点)と、スケジュール「監視」(1点)と、場所「中央監視室」(1点)と、レベル「1(=1×1×1)」とが対応付けられている。監視員番号「02」と、行動「歩く」(2点)と、スケジュール「見回り」(1点)と、場所「廊下」(1点)と、レベル「2(=2×1×1)」とが対応付けられている。
監視員番号「03」と、行動「歩く」(2点)と、スケジュール「見回り」(1点)と、場所「プラントにおける屋内」(1点)と、レベル「2(=2×1×1)」とが対応付けられている。監視員番号「04」と、行動「走る」(3点)と、スケジュール「見回り」(1点)と、場所「プラントにおける屋内」(1点)と、レベル「3(=3×1×1)」とが対応付けられている。
監視員番号「05」と、行動「座る」(1点)と、スケジュール「会議」(3点)と、場所「会議室」(2点)と、レベル「6(=1×3×2)」とが対応付けられている。監視員番号「06」と、行動「不明」(1点)と、スケジュール「会議」(3点)と、場所「会議室」(2点)と、レベル「6(=1×3×2)」とが対応付けられている。監視員番号「07」と、行動「不明」(1点)と、スケジュール「休暇」(100点)と、場所「所在不明」(3点)と、レベル「300(=1×100×3)」とが対応付けられている。
図6を用いて説明したように、行動に対応付けられた点数は、監視員が監視対象2の状況に対処するために中断し易い行動であるほど、小さい値に定められる。図7を用いて説明したように、スケジュールに対応付けられた点数は、監視員が監視対象2の状況に対処するために中断し易いスケジュールであるほど、小さい値に定められる。図8を用いて説明したように、場所に対応付けられた点数は、監視員が監視対象2の状況に対処するために離れ易い場所であるほど、小さい値に定められる。図9では、レベルを示す値は、各点数を乗算した結果である。したがって、監視員は、監視員番号に対応付けられているレベルを示す値が小さいほど、現在の行動を中断し易い。すなわち、監視員は、監視員番号に対応付けられているレベルを示す値が小さいほど、指示に応じ易い。
図3に示す選択部135は、記憶部134に記憶されている複数の母集団情報を、監視員の役割を示す情報に基づいて更新する。選択部135は、記憶部134に記憶されている複数の母集団情報から、監視対象2の状況に対応付けられた母集団情報を選択する。例えば、選択部135は、監視対象2に異常が発生した場合、保守部門に所属している監視員から成る母集団の母集団情報を選択する。例えば、選択部135は、特定の異常が監視対象2に発生した場合、有資格者から成る母集団の母集団情報を選択する。
例えば、選択部135は、監視対象2に水漏れが発生した場合、水漏れを修理することができる有資格者から成る母集団の母集団情報を選択する。例えば、選択部135は、監視対象2に発生した水漏れの規模が閾値以上である場合、有資格者から成る母集団の母集団情報と、有資格者を補助することができる監視員の母集団の母集団情報とを選択してもよい。以下では、一例として、図4に示す母集団情報を選択部135が選択した場合について説明する。
選択部135は、監視対象2の状況に応じて閾値を決定する。例えば、選択部135は、監視対象2に発生した異常の規模に応じて閾値を決定する。選択部135は、選択した母集団情報に示されている母集団から、レベルを示す値が閾値以下である特定の監視員を選択する。選択部135は、レベルを示す値が閾値以下である監視員を、監視対象2の状況に対処すべき特定の監視員として選択する。すなわち、選択部135は、選択した母集団情報に示されている母集団から、指示に応じ易い特定の監視員(動き易い特定の監視員)を優先して選択する。
例えば、選択部135は、監視対象2に発生した異常が小規模(閾値以下)である場合、閾値を1と決定する。選択部135は、図4に示す母集団から、レベルを示す値が1以下である監視員「01」を選択する。
例えば、選択部135は、監視対象2に発生した異常が中規模である場合、閾値を2と決定する。選択部135は、図4に示す母集団から、レベルを示す値が2以下である監視員「01」と監視員「02」と監視員「03」とを選択する。
例えば、選択部135は、監視対象2に発生した異常が大規模である場合、閾値を3と決定する。選択部135は、図4に示す母集団から、レベルを示す値が3以下である監視員「01」と監視員「02」と監視員「03」と監視員「04」とを選択する。
指示部136は、選択部135によって選択された特定の監視員が携帯する端末7に、指示情報を送信する。指示部136は、選択部135によって選択されなかった監視員が携帯する端末7には、監視対象2の状況を示す情報を、指示情報の代わりに送信してもよい。指示部136は、選択部135によって選択された母集団情報に示されている監視員番号の監視員が携帯する端末7に、警報(アラーム)を送信してもよい。
次に、監視装置13の動作を説明する。
図10は、第1監視部131の動作を示すフローチャートである。第1監視部131は、監視員情報を取得部130から取得する(ステップS101)。第1監視部131は、監視員の所在が不明であるか否かを、監視員情報に基づいて監視員ごとに判定する(ステップS102)。監視員の所在が不明である場合(ステップS102:YES)、第1監視部131は、所在が不明である監視員が携帯する端末7に、電子メール等のメッセージを送信する(ステップS103)。
第1監視部131は、既読情報を一定時間内に端末7から取得したか否かを判定する(ステップS104)。既読情報を一定時間内に端末7から取得していない場合(ステップS104:NO)、第1監視部131は、電話等の音声情報を端末7に送信する(ステップS105)。第1監視部131は、監視員との通話ができたか否かを判定する(ステップS106)。監視員との通話ができない場合(ステップS106:NO)、第1監視部131は、ステップS103を実行した回数が規定回数以上であるか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS103を実行した回数が規定回数未満である場合(ステップS107:NO)、第1監視部131は、ステップS103に処理を戻す。ステップS103を実行した回数が規定回数以上である場合(ステップS107:YES)、第1監視部131は、ステップS101に処理を戻す。
既読情報を一定時間内に端末7から取得した場合(ステップS104:YES)、又は、監視員との通話ができた場合(ステップS106:YES)、第1監視部131は、レベル情報を更新する(ステップS108)。第1監視部131は、ステップS101に処理を戻す。
図11は、監視装置13の動作を示すフローチャートである。第2監視部132は、監視対象情報を取得部130から取得する(ステップS201)。決定部133は、監視対象2に事象が発生したか否かを決定する(ステップS202)。監視対象2に事象が発生していない場合(ステップS202:NO)、第2監視部132は、ステップS202を再実行する。監視対象2に事象が発生した場合(ステップS202:YES)、選択部135は、特定の監視員を選択する(ステップS203)。指示部136は、選択された特定の監視員に指示情報を送信する(ステップS204)。
以上のように、実施形態の監視装置13は、取得部130と、選択部135と、指示部136とを持つ。取得部130は、プラントに備えられた監視対象2の状況を示す情報と、監視員情報とを取得する。選択部135は、監視対象2の状況と監視員情報とに基づいて複数の監視員から監視員を選択する。指示部136は、監視対象2の状況に対処するための指示情報を、選択された監視員に送信する。
これによって、実施形態の監視装置13(プラント監視装置)は、予め定められた場所で監視員が待機していない場合でも、監視対象2の状況に対処するための指示を監視員に与えることができる。予め定められた場所とは、例えば、中央監視室である。
実施形態の複数の監視員は、中央監視室に集合しなくてもよい。実施形態の監視員は、中央監視室に居なくても、監視対象2を監視することができる。実施形態の複数の監視員は、表示装置12に表示された画像を、中央監視室で見ていなくてもよい。実施形態の監視装置13は、必要な人数以上の監視員が監視対象2に集まることを防ぐことができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、監視対象の状況と監視員の状況とに基づいて複数の監視員から特定の監視員を選択する選択部を持つことにより、予め定められた場所で監視員が待機していない場合でも、監視対象の状況に対処するための指示を監視員に与えることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。