JP2017072338A - 空調用室外機置き台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の空調用室外機置き台においては、軽量性が重視されて強度性が犠牲にされてしまう恐れがある。【解決手段】 下面が開放された箱状の空調用室外機置き台100であって、空調用室外機1が載置される上面110Lおよび110Rと、裾広がりに形成された側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rと、を備え、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの外壁部には、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの横方向に延びる凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの形状を有する凹凸構造130が設けられている空調用室外機置き台100である。【選択図】 図2

Description

本発明は、冷房機または暖房機などの空調用室外機が載置される空調用室外機置き台に関する。
冷房機または暖房機などの空調用室外機は戸外に設置される機器であるが、このような機器が直接に地面に設置されることは望ましくない。
そこで、空調用室外機を置く空調用室外機置き台が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2010−196973号公報
ところで、空調用室外機置き台は、しばしば熱可塑性樹脂で形成される。
熱可塑性樹脂は軽量性において優れているので、構成要素の厚みなどを小さくすることによって、空調用室外機置き台の重量が抑えられる構成を実現しやすい。
しかしながら、前述された従来の空調用室外機置き台においては、軽量性が重視されて強度性が犠牲にされてしまう恐れがあることに、本発明者は気付いた。
本発明は、前述された従来の課題を考慮し、軽量性が重視されて強度性が犠牲にされてしまう恐れを低減することが可能な空調用室外機置き台を提供することを目的とする。
第1の本発明は、下面が開放された箱状の空調用室外機置き台であって、
空調用室外機が載置される上面と、
裾広がりに形成された複数の側面と、
を備え、
前記複数の側面の少なくとも一つの外壁部には、前記側面の横方向に延びる凸条または溝の形状を有する凹凸構造が設けられていることを特徴とする空調用室外機置き台である。
第2の本発明は、前記凸条の、縦方向の断面は、三角形の形状を有し、
前記三角形の上辺の長さは、前記三角形の下辺の長さより大きいことを特徴とする第1の本発明の空調用室外機置き台である。
第3の本発明は、前記側面を基準とした前記凸条の高さは、所定値を超えないことを特徴とする第2の本発明の空調用室外機置き台である。
第4の本発明は、前記溝の、縦方向の断面は、三角形の形状を有し、
前記三角形の上辺の長さは、前記三角形の下辺の長さより小さいことを特徴とする第1の本発明の空調用室外機置き台である。
第5の本発明は、前記側面を基準とした前記溝の深さは、所定値を超えないことを特徴とする第4の本発明の空調用室外機置き台である。
第6の本発明は、前記複数の側面の少なくとも一つの内壁部にも、前記外壁部に前記設けられている凹凸構造に対応して、前記側面の厚みが一定になるように、凸条または溝の形状を有する別の凹凸構造が設けられていることを特徴とする第1から第5の何れかの本発明の空調用室外機置き台である。
本発明によって、軽量性が重視されて強度性が犠牲にされてしまう恐れを低減することが可能な空調用室外機置き台を提供することができる。
本発明における実施の形態の使用中の二台の空調用室外機置き台の模式的な斜視図 本発明における実施の形態の使用前の一台の空調用室外機置き台の模式的な斜視図 (a)本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の上面図、(b)本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の前面図、(c)本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の右側面図 本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の下面図 本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の模式的な縦方向の部分断面図 (a)本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の製造に使用されるコア金型の前面図、(b)本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の製造に使用されるコア金型の下面図、(c)本発明における実施の形態の空調用室外機置き台の製造に使用されるコア金型の右側面図 本発明における別の実施の形態の空調用室外機置き台の模式的な縦方向の部分断面図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
はじめに、図1を参照しながら、本実施の形態の空調用室外機置き台100について具体的に説明する。
ここに、図1は、本発明における実施の形態の使用中の二台の空調用室外機置き台100の模式的な斜視図である。
図1においては、空調用室外機置き台100の構成などの理解をより容易にするために、細部の図示が簡略化されている。たとえば、空調用室外機置き台100の面と面との間の稜線部における面取り構造などの図示は、省略されている。
空調用室外機置き台100は、下面が開放された箱状の空調用室外機置き台である。空調用室外機置き台100は、本発明の空調用室外機置き台の一例である。
使用中の二台の空調用室外機置き台100は、冷房機または暖房機などの空調用室外機1が設置される戸外の地面に並置されている。
空調用室外機置き台100は、廉価であって軽量性および耐水性などにおいて優れているPP(ポリプロピレン)などの熱可塑性樹脂で形成されており、空調用室外機1の設置環境の美観を損なわないアイボリー色などで着色されている。
二台の空調用室外機置き台100の間の距離Dは、空調用室外機1の横方向の幅などに応じて容易に調節される。
なお、一台または三台以上の空調用室外機置き台100が並置される実施の形態も、考えられる。
つぎに、図2〜4を主として参照しながら、本実施の形態の空調用室外機置き台100についてより具体的に説明する。
ここに、図2は、本発明における実施の形態の使用前の一台の空調用室外機置き台100の模式的な斜視図であり、図3(a)は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の上面図であり、図3(b)は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の前面図であり、図3(c)は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の右側面図であり、図4は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の下面図である。
図2においては、空調用室外機置き台100の構成などの理解をより容易にするために、細部の図示が簡略化されている。たとえば、空調用室外機置き台100の面と面との間の稜線部における面取り構造などの図示は、省略されている。
裾部150は、回廊状に形成された、地面に置かれる下面である。
ほぼ水平な裾部150の上壁部は、ほぼ平滑である。ほぼ水平な裾部150の下壁部には、地面に置かれた空調用室外機置き台100が地面との静止摩擦力によって安定するように、格子状の細かい凹凸加工(図示省略)が行われている。
渡り部160は、橋梁状に形成された、空調用室外機置き台100の中央部である。
空調用室外機置き台100の全体的な形状は、渡り部160を基準として左右方向および前後方向にほぼ対称的である。
渡り部160の外壁部は、ほぼ平滑である。渡り部160の内壁部はほぼ平滑であるが、渡り部160のほぼ水平な略正方形状の中央部の内壁部には、軽量性および強度性などにおいて優れている亀甲パターン状の補強フィン部材(図示省略)が装着されている。
上面110Lおよび110Rは、空調用室外機1が載置される上面である。上面110Lおよび110Rは、本発明の上面の一例である。
上面110Lは、渡り部160を基準として左方にある、ほぼ水平な略長方形状の上面である。
上面110Lの外壁部はほぼ平滑であるが、上面110Lの左中央部の外壁部には、空調用室外機1を空調用室外機置き台100に載置する位置を決めやすくしたり、載置された空調用室外機1の横滑りを抑制したりするための、上面110Lの内壁部から金型成型で膨出された中空な円柱状小突起部が設けられている。上面110Lの内壁部はほぼ平滑であるが、上面110Lの内壁部には、円柱状小突起部の形状に対応した凹窩部が形成されるとともに、筋パターン状の凹凸加工(図示省略)が行われており、軽量性および強度性などにおいて優れている長方形パターン状の補強フィン部材(図示省略)が装着されている。
上面110Rは、渡り部160を基準として右方にある、ほぼ水平な略長方形状の上面である。
上面110Rの外壁部は、ほぼ平滑である。上面110Rの内壁部はほぼ平滑であるが、上面110Rの内壁部には、筋パターン状の凹凸加工(図示省略)が行われており、軽量性および強度性などにおいて優れている長方形パターン状の補強フィン部材(図示省略)が装着されている。
側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rは、裾広がりに形成された側面である。側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rは、裾広がりに形成された、本発明の複数の側面の一例である。
側面121Lは、渡り部160を基準として左前方にある、前下方に向かって傾斜した略等脚台形状の側面である。
側面121Lの外壁部には、側面121Lの内壁部から金型成型で膨出された六指のフィンガー状浮上り部とともに、後に詳述される凸条131uLおよび131dLがフィンガー状浮上り部に重畳するように設けられている。側面121Lの内壁部には、フィンガー状浮上り部の形状に対応したフィンガー状沈込み部とともに、後に詳述される溝141uLおよび141dLがフィンガー状沈込み部に重畳するように設けられている。
側面122Lは、渡り部160を基準として左後方にある、後下方に向かって傾斜した略等脚台形状の側面である。
側面122Lの外壁部には、側面122Lの内壁部から金型成型で膨出された六指のフィンガー状浮上り部とともに、後に詳述される凸条132uLおよび132dLがフィンガー状浮上り部に重畳するように設けられている。側面122Lの内壁部には、フィンガー状浮上り部の形状に対応したフィンガー状沈込み部とともに、後に詳述される溝142uLおよび142dLがフィンガー状沈込み部に重畳するように設けられている。
側面123Lは、渡り部160を基準として左方にある、左下方に向かって傾斜した略等脚台形状の側面である。
側面123Lの外壁部には、側面123Lの内壁部から金型成型で膨出された三指のフィンガー状浮上り部とともに、後に詳述される凸条133uLおよび133dLがフィンガー状浮上り部に重畳するように設けられている。側面122Lの内壁部には、フィンガー状浮上り部の形状に対応したフィンガー状沈込み部が設けられている。
側面121Rは、渡り部160を基準として右前方にある、前下方に向かって傾斜した略等脚台形状の側面である。
側面121Rの外壁部には、側面121Rの内壁部から金型成型で膨出された六指のフィンガー状浮上り部とともに、後に詳述される凸条131uRおよび131dRがフィンガー状浮上り部に重畳するように設けられている。側面121Rの内壁部には、フィンガー状浮上り部の形状に対応したフィンガー状沈込み部とともに、後に詳述される溝141uRおよび141dRがフィンガー状沈込み部に重畳するように設けられている。
側面122Rは、渡り部160を基準として右後方にある、後下方に向かって傾斜した略等脚台形状の側面である。
側面122Rの外壁部には、側面122Rの内壁部から金型成型で膨出された六指のフィンガー状浮上り部とともに、後に詳述される凸条132uRおよび132dRがフィンガー状浮上り部に重畳するように設けられている。側面122Rの内壁部には、フィンガー状浮上り部の形状に対応したフィンガー状沈込み部とともに、後に詳述される溝142uRおよび142dRがフィンガー状沈込み部に重畳するように設けられている。
側面123Rは、渡り部160を基準として右方にある、右下方に向かって傾斜した略等脚台形状の側面である。
側面123Rの外壁部には、側面123Rの内壁部から金型成型で膨出された三指のフィンガー状浮上り部とともに、後に詳述される凸条133uRおよび133dRがフィンガー状浮上り部に重畳するように設けられている。側面122Rの内壁部には、フィンガー状浮上り部の形状に対応したフィンガー状沈込み部が設けられている。
つぎに、図3〜5を主として参照しながら、本実施の形態の空調用室外機置き台100についてさらにより具体的に説明する。
ここに、図5は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の模式的な縦方向の部分断面図である。
図5においては、断面法線方向が左右方向である、側面121L近傍の部分断面が示されている。
図5においては、このような部分断面の構成などの理解をより容易にするために、細部の図示が簡略化されている。たとえば、凹凸構造130の稜線部における面取り構造などの図示は、省略されている。
側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの外壁部には、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの横方向に延びる凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの形状を有する凹凸構造130が設けられている。凹凸構造130は、複数の側面の少なくとも一つの外壁部に設けられている、側面の横方向に延びる凸条または溝の形状を有する、本発明の凹凸構造の一例である。
凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの、縦方向の断面は、三角形の形状を有する。
凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの、縦方向の断面が有する三角形の形状については、後に詳述する。
凸条131uLは、側面121Lの外壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。凸条131dLは、側面121Lの外壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
凸条132uLは、側面122Lの外壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。凸条132dLは、側面122Lの外壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
凸条133uLは、側面123Lの外壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。凸条133dLは、側面123Lの外壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
凸条131uRは、側面121Rの外壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。凸条131dRは、側面121Rの外壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
凸条132uRは、側面122Rの外壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。凸条132dRは、側面122Rの外壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
凸条133uRは、側面123Rの外壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。凸条133dRは、側面123Rの外壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
したがって、凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRは、互いに交わらない。
なお、凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの全部または一部が互いに交わる実施の形態も、考えられる。
凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRは、空調用室外機1の重量に起因する荷重力を鉛直方向以外の方向にも分散させるので、空調用室外機置き台100の強度性を向上させる効果を奏する。
かくの如き効果は、軽量性を重視して構成要素の厚みなどを小さくすることによって、たとえば、従来は195グラム程度であった空調用室外機置き台の重量が185グラム程度に抑えられる構成において顕著であり、強度性が犠牲にされてしまう恐れが小さい理想的な空調用室外機置き台100が実現される。
凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの表面には、シボ加工が行われていてもよい。
側面121L、122L、121Rおよび122Rの内壁部にも、外壁部に設けられている凹凸構造130に対応して、側面121L、122L、121Rおよび122Rの厚みtが一定になるように、溝141uL、142uL、141dL、142dL、141uR、142uR、141dRおよび142dRの形状を有する凹凸構造140が設けられている。凹凸構造140は、複数の側面の少なくとも一つの内壁部にも、外壁部に設けられている凹凸構造に対応して、側面の厚みが一定になるように設けられている、凸条または溝の形状を有する、本発明の別の凹凸構造の一例である。
溝141uLは、側面121Lの内壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。溝141dLは、側面121Lの内壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
溝142uLは、側面122Lの内壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。溝142dLは、側面122Lの内壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
溝141uRは、側面121Rの内壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。溝141dRは、側面121Rの内壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
溝142uRは、側面122Rの内壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。溝142dRは、側面122Rの内壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
したがって、溝141uL、142uL、141dL、142dL、141uR、142uR、141dRおよび142dRは、互いに交わらない。
なお、溝141uL、142uL、141dL、142dL、141uR、142uR、141dRおよび142dRの全部または一部が互いに交わる実施の形態も、考えられる。
溝141uL、142uL、141dL、142dL、141uR、142uR、141dRおよび142dRは、空調用室外機1の重量に起因する荷重力を鉛直方向以外の方向にも分散させるので、空調用室外機置き台100の強度性を向上させる効果を奏する。
かくの如き効果は、軽量性を重視して構成要素の厚みなどをより小さくすることによって、前述されたように、空調用室外機置き台の重量が抑えられる構成において顕著であり、強度性が犠牲にされてしまう恐れが小さい理想的な空調用室外機置き台100が実現される。
溝141uL、142uL、141dL、142dL、141uR、142uR、141dRおよび142dRの表面には、シボ加工が行われていてもよい。
図6を主として参照しながら、凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの、縦方向の断面が有する三角形の形状について説明するに先立って、コア金型1100について具体的に説明する。
ここに、図6(a)は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の製造に使用されるコア金型1100の前面図であり、図6(b)は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の製造に使用されるコア金型1100の下面図であり、図6(c)は、本発明における実施の形態の空調用室外機置き台100の製造に使用されるコア金型1100の右側面図である。
凹凸構造140が設けられている空調用室外機置き台100の内壁部の形状に対応した金型面が、コア金型1100の外壁部に形成されている。
より具体的に説明すると、つぎの通りである。
コア金型面1150は、裾部150の下壁部の形状に対応したコア金型面である。
コア金型面1160は、渡り部160の内壁部の形状に対応したコア金型面である。
コア金型面1110Lおよび1110Rは、上面110Lおよび110Rの内壁部の形状にそれぞれ対応したコア金型面である。
コア金型面1121L、1122L、1123L、1121R、1122Rおよび1123Rは、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの内壁部の形状にそれぞれ対応したコア金型面である。
このようなコア金型1100を利用して、凹凸構造140が設けられている空調用室外機置き台100の内壁部の形状を高精度に形成することができる。
同様に、凹凸構造130が設けられている空調用室外機置き台100の外壁部の形状に対応した金型面が内壁部に形成されているキャビティ金型を利用して、凹凸構造130が設けられている空調用室外機置き台100の内壁部の形状を高精度に形成することができる。
以下で説明することから明らかであるように、凹凸構造140の存在がコア金型1100の離型不良を招来する恐れも、凹凸構造130の存在がキャビティ金型の離型不良を招来する恐れも、ほとんどない。
ここで、図5を主として参照しながら、凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの、縦方向の断面が有する三角形の形状について具体的に説明する。
同時に、凹凸構造130の存在がキャビティ金型の離型不良を招来する恐れがほとんどない点についても具体的に説明する。
さて、三角形の上辺の長さaは、三角形の下辺の長さbより大きい。
そして、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rを基準とした凸条131uL、132uL、133uL、131dL、132dL、133dL、131uR、132uR、133uR、131dR、132dRおよび133dRの高さhは、所定値h0を超えない。所定値h0は、たとえば、良好な金型成型が可能である0.2ミリメートル程度である。
このような寸法設計の意義について説明すると、つぎの通りである。
すなわち、キャビティ金型の離型が矢印Xの向きに行われるとき、キャビティ金型との干渉が三角形の上辺について生じる可能性はないが、キャビティ金型との干渉が三角形の下辺について生じる可能性はある。
しかしながら、キャビティ金型の離型は熱可塑性樹脂の温度が比較的に高いときに行われるので、凹凸構造130はある程度の弾性を有している。
そして、三角形の上辺の長さaが三角形の下辺の長さbより大きいので、長さbはあまり大きくなく、高さhは所定値h0を超えない。
したがって、キャビティ金型との干渉が三角形の下辺について生じる可能性はあるが、そのような干渉の悪影響は極めて小さいので、キャビティ金型の離型不良が招来される恐れはほとんどない。
ところで、以上において説明された実施の形態においては、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの外壁部には、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの横方向に延びる凸条の形状を有する凹凸構造が設けられていた。
しかしながら、これに限らず、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの外壁部には、側面121L、122L、123L、121R、122Rおよび123Rの横方向に延びる溝の形状を有する凹凸構造が設けられていてもよい。
そこで、図7を主として参照しながら、かくの如き別の実施の形態の空調用室外機置き台100について具体的に説明する。
ここに、図7は、本発明における別の実施の形態の空調用室外機置き台100の模式的な縦方向の部分断面図である。
図7においては、断面法線方向が左右方向である、側面121L近傍の部分断面が示されている。
図7においては、このような部分断面の構成などの理解をより容易にするために、細部の図示が簡略化されている。たとえば、凹凸構造230の稜線部における面取り構造などの図示は、省略されている。
側面121Lの外壁部には、側面121Lの横方向に延びる溝231uLおよび231dLの形状を有する凹凸構造230が設けられている。凹凸構造230は、複数の側面の少なくとも一つの外壁部に設けられている、側面の横方向に延びる凸条または溝の形状を有する、本発明の凹凸構造の一例である。
溝231uLおよび231dLの、縦方向の断面は、三角形の形状を有する。
溝231uLおよび231dLの、縦方向の断面が有する三角形の形状については、後に詳述する。
溝231uLは、側面121Lの外壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。溝231dLは、側面121Lの外壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
側面121Lの内壁部にも、外壁部に設けられている凹凸構造230に対応して、側面121Lの厚みtが一定になるように、凸条241uLおよび241dLの形状を有する凹凸構造240が設けられている。凹凸構造240は、複数の側面の少なくとも一つの内壁部にも、外壁部に設けられている凹凸構造に対応して、側面の厚みが一定になるように設けられている、凸条または溝の形状を有する、本発明の別の凹凸構造の一例である。
凸条241uLは、側面121Lの内壁部の上半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。凸条241dLは、側面121Lの内壁部の下半部分における上下方向の中央部に帯状に設けられている。
さて、三角形の上辺の長さαは、三角形の下辺の長さβより小さい。
そして、側面121Lを基準とした溝231uLおよび231dLの深さδは、所定値δ0を超えない。所定値δ0は、たとえば、良好な金型成型が可能である0.2ミリメートル程度である。
このような寸法設計の意義について説明すると、つぎの通りである。
すなわち、キャビティ金型の離型が矢印Xの向きに行われるとき、キャビティ金型との干渉が三角形の下辺について生じる可能性はないが、キャビティ金型との干渉が三角形の上辺について生じる可能性はある。
しかしながら、キャビティ金型の離型は熱可塑性樹脂の温度が比較的に高いときに行われるので、凹凸構造230はある程度の弾性を有している。
そして、三角形の上辺の長さαが三角形の下辺の長さβより小さいので、長さαはあまり大きくなく、深さδは所定値δ0を超えない。
したがって、キャビティ金型との干渉が三角形の上辺について生じる可能性はあるが、そのような干渉の悪影響は極めて小さいので、キャビティ金型の離型不良が招来される恐れはほとんどない。
ここまでで詳細に説明された空調用室外機置き台100が優れた強度性を有することを確認するために、製品の圧縮試験が行われた。
圧縮試験の試験方法は、つぎの通りである。
40ミリメートル×40ミリメートルの圧縮面の個数が2であって圧縮面中心間距離が250ミリメートルである圧縮治具が使用され、試料破壊が発生する、または負荷荷重が5キロニュートンに達するまで、圧縮が行われ、0.98〜4.90キロニュートンの負荷荷重が印加されたときのたわみ量が測定された。
試料および試験片の詳細については、試験片形状が製品状であり、試験片数が2である。
試験の詳細については、試験速度が10ミリメートル/分であり、試験温度が摂氏23度であり、試験装置が(株)島津製作所製の精密万能試験機オートグラフAG−100kNDであり、試験機容量がロードセル式100キロニュートンである。
圧縮試験の試験結果は、つぎの通りである。
負荷荷重が0.98キロニュートン、すなわち100キログラム重であるとき、第一試験片のたわみ量は2.78ミリメートルであり、第二試験片のたわみ量は2.83ミリメートルであり、これらの平均値は2.81ミリメートルであった。
負荷荷重が1.96キロニュートン、すなわち200キログラム重であるとき、第一試験片のたわみ量は7.02ミリメートルであり、第二試験片のたわみ量は7.06ミリメートルであり、これらの平均値は7.04ミリメートルであった。
負荷荷重が2.94キロニュートン、すなわち300キログラム重であるとき、試料破壊が発生し、たわみ量の測定は不可能であった。
負荷荷重が3.92キロニュートン、すなわち400キログラム重であるとき、試料破壊が発生し、たわみ量の測定は不可能であった。
負荷荷重が4.90キロニュートン、すなわち500キログラム重であるとき、試料破壊が発生し、たわみ量の測定は不可能であった。
第一試験片については、試料破壊が発生するまでの最大負荷荷重が2.73キロニュートンであった。
第二試験片については、試料破壊が発生するまでの最大負荷荷重が2.66キロニュートンであった。
かくして、空調用室外機置き台100は250キログラムの耐荷重試験に合格する優れた強度性を有することが、確認された。
本発明における空調用室外機置き台は、軽量性が重視されて強度性が犠牲にされてしまう恐れを低減することが可能であり、冷房機または暖房機などの空調用室外機が載置される空調用室外機置き台に利用する目的に有用である。
1 空調用室外機
100 空調用室外機置き台
110L 上面
110R 上面
121L、122L、123L 側面
121R、122R、123R 側面
130 凹凸構造
131uL、132uL、133uL 凸条
131dL、132dL、133dL 凸条
131uR、132uR、133uR 凸条
131dR、132dR、133dR 凸条
140 凹凸構造
141uL、142uL 溝
141dL、142dL 溝
141uR、142uR 溝
141dR、142dR 溝
150 裾部
160 渡り部
230 凹凸構造
231uL 溝
231dL 溝
240 凹凸構造
241uL 凸条
241dL 凸条
1100 コア金型
1110L コア金型面
1110R コア金型面
1121L、1122L、1123L コア金型面
1121R、1122R、1123R コア金型面
1150 コア金型面
1160 コア金型面

Claims (6)

  1. 下面が開放された箱状の空調用室外機置き台であって、
    空調用室外機が載置される上面と、
    裾広がりに形成された複数の側面と、
    を備え、
    前記複数の側面の少なくとも一つの外壁部には、前記側面の横方向に延びる凸条または溝の形状を有する凹凸構造が設けられていることを特徴とする空調用室外機置き台。
  2. 前記凸条の、縦方向の断面は、三角形の形状を有し、
    前記三角形の上辺の長さは、前記三角形の下辺の長さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の空調用室外機置き台。
  3. 前記側面を基準とした前記凸条の高さは、所定値を超えないことを特徴とする請求項2に記載の空調用室外機置き台。
  4. 前記溝の、縦方向の断面は、三角形の形状を有し、
    前記三角形の上辺の長さは、前記三角形の下辺の長さより小さいことを特徴とする請求項1に記載の空調用室外機置き台。
  5. 前記側面を基準とした前記溝の深さは、所定値を超えないことを特徴とする請求項4に記載の空調用室外機置き台。
  6. 前記複数の側面の少なくとも一つの内壁部にも、前記外壁部に前記設けられている凹凸構造に対応して、前記側面の厚みが一定になるように、凸条または溝の形状を有する別の凹凸構造が設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の空調用室外機置き台。
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