JP2017070963A - 異材接合継手及び溶接接合方法 - Google Patents

異材接合継手及び溶接接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼材とアルミニウム材の接合箇所において鋼材に複数の貫通孔を開け、これらの貫通孔内にアルミニウム系材料の溶加材を充填することにより鋼材とアルミニウム材とを溶接接合するものにおいて、鋼材の熱容量を大きくすることにより、溶接に伴って発生する熱による鋼材の温度上昇を抑制して、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制する
【解決手段】溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて各溶接箇所における貫通孔1a同士の間隔を広くする、及び/又は各溶接箇所における貫通孔1aの面積を小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物、若しくは機械部品、建築構造物等に使用される鉄系材料とアルミニウム系材料のような融点の異なる材料同士間の異材接合継手及び溶接接合方法に関する。
互いに融点の異なる材料である鉄系材料(以下、単に鋼材という)とアルミニウム系材料(純アルミニウム及びアルミニウム合金を総称したもので、以下、単にアルミニウム材という)とを接合する異材接合継手及び溶接接合方法は、下記特許文献1にて公開されている。この技術は、鋼材とアルミニウム材の接合箇所において鋼材に複数の貫通孔を開け、これらの貫通孔内にアルミニウム系材料の溶加材を充填して溶接を行うものである。この技術によれば、アルミニウム系材料の溶加材が母材としてのアルミニウム材と溶着すると共に、溶接時に貫通孔から鋼材表面上にあふれ出た溶加材が冷却された後に溶接ビードとなって貫通孔周りの鋼材に被せられた状態となることによって、異材である鋼材とアルミニウム材との接合が行われる。
特許第4438691号公報
しかし、上記従来技術の場合、溶接の進行とともに溶接部位への入熱量が多くなって、溶加材の溶融量が溶接の進行とともに増大し、極端な場合は母材としてのアルミニウム材までが溶融する恐れがある。即ち、溶接開始側領域と溶接終了側領域とでは溶接品質にばらつきが生ずる問題がある。なぜなら、上記従来技術では、複数の貫通孔の各中心線を溶接線が通るように連続して溶接を行うため、鋼材及びアルミニウム材に溶接の進行とともに溶接熱の蓄積が生じる。
このような問題に鑑み本発明の課題は、第1の材料から成る第1部材と第1の材料より融点の低い第2の材料から成る第2部材との接合箇所において第1部材に複数の貫通孔を開け、これらの貫通孔内に第2の材料から成る溶加材を充填することにより第1部材と第2部材とを溶接接合するものにおいて、第1部材の熱容量を大きくすることにより、溶接に伴って発生する熱による第1部材の温度上昇を抑制して、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することにある。
第1発明は、第1の材料から成る第1部材と前記第1の材料に比べて融点の低い第2の材料から成る第2部材とが溶接部によって接合されて成る異材接合継手であって、前記接合箇所において前記第1部材に複数の貫通孔が開けられており、これらの貫通孔内に前記第2の材料から成る溶加材が充填されており、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くされている、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくされている。
第1発明において、第1部材には、普通鋼、高張力鋼(ハイテン)などの鋼材を含む。また、第2部材には、純アルミニウム系材、アルミニウム合金系材などのアルミニウム材、並びにマグネシウム材を含む。更に、貫通孔の形状は、円、楕円、多角形などを採用することができる。
また、貫通孔同士の間隔の変化、又は貫通孔の面積の変化は、溶接の進行に応じて順次変化するように連続的に変化させてもよいし、溶接箇所を複数のグループに分け、そのグループ毎に変えるように段階的に行ってもよい。また、変化の大きさは適宜設定することができる。
第1発明によれば、溶接開始側は、貫通孔同士の間隔が狭くされているため、単位体積当りの第1部材としての熱容量が比較的小さく、溶接開始後速やかに第1部材の温度を上昇させて溶接を安定させることができる。一方、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔同士の間隔が広いため、単位体積当りの第1部材の熱容量が比較的大きくされ、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制することができる。又は、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔の面積を小さくして、単位体積当りの第1部材の熱容量が比較的大きくされるため、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制する。そのため、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第2発明は、鋼材とアルミニウム材の接合箇所において鋼材に複数の貫通孔を開けられており、これらの貫通孔内にアルミニウム系材料の溶加材を充填された部位を溶接部として、鋼材とアルミニウム材とが接合されて成る異材接合継手であって、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くされている、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくされている。
第2発明において、鋼材には、普通鋼、高張力鋼(ハイテン)などを含む。また、アルミニウム材には、純アルミニウム系材、アルミニウム合金系材などを含む。
第2発明によれば、溶接開始側は、貫通孔同士の間隔が狭くされているため、単位体積当りの鋼材としての熱容量が比較的小さく、溶接開始後速やかに鋼材の温度を上昇させて溶接を安定させることができる。一方、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔同士の間隔が広いため、単位体積当りの鋼材の熱容量が比較的大きくされ、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制することができる。又は、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔の面積を小さくして、単位体積当りの鋼材の熱容量が比較的大きくされるため、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制する。そのため、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、溶接の進行における溶接開始側は溶接終了側に比べて前記貫通孔を形成する壁面が傾斜して形成されている。
第3発明において、貫通孔を形成する壁面の傾斜は、壁面を連続的に傾斜してもよいし、壁面を階段状に形成して全体として傾斜させてもよい。また、傾斜の角度や方向は適宜設定することができる。更に、傾斜は、溶接の進行における溶接開始側から溶接終了側に向けて、傾斜の程度を連続的に変化させてもよいし、溶接箇所を複数のグループに分け、そのグループ毎に変化させてもよい。
第3発明によれば、溶接開始側は、溶接終了側に比べて貫通孔を形成する壁面が傾斜して形成されているので、貫通孔の内部に充填される溶加材の量は、溶接開始側は多く、溶接終了側は少なくされる。そのため、溶接開始側は、その入熱量を多めにして溶接を安定させ、溶接終了側は熱の蓄積量を考慮して溶接部位への入熱量を抑制して、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第4発明は、第1の材料から成る第1部材と、前記第1の材料に比べて融点の低い第2の材料から成る第2部材との接合箇所において前記第1部材に複数の貫通孔を開け、これらの貫通孔内に前記第2の材料から成る溶加材を充填することにより前記第1部材と前記第2部材とを溶接接合する溶接接合方法であって、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くする、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくする。
第4発明において、第1部材には、普通鋼、高張力鋼(ハイテン)などの鋼材を含む。また、第2部材には、純アルミニウム系材、アルミニウム合金系材などのアルミニウム材、並びにマグネシウム材を含む。更に、貫通孔の形状は、円、楕円、多角形などを採用することができる。
また、貫通孔同士の間隔の変化、又は貫通孔の面積の変化は、溶接の進行に応じて順次変化するように連続的に変化させてもよいし、溶接箇所を複数のグループに分け、そのグループ毎に変えるように段階的に行ってもよい。また、変化の大きさは適宜設定することができる。
第4発明によれば、溶接開始側は、貫通孔同士の間隔が狭くされているため、単位体積当りの第1部材としての熱容量が比較的小さく、溶接開始後速やかに第1部材の温度を上昇させて溶接を安定させることができる。一方、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔同士の間隔が広いため、単位体積当りの第1部材の熱容量が比較的大きくされ、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制することができる。又は、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔の面積を小さくして、単位体積当りの第1部材の熱容量が比較的大きくされるため、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制する。そのため、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第5発明は、鋼材とアルミニウム材の接合箇所において鋼材に複数の貫通孔を開け、これらの貫通孔内にアルミニウム系材料の溶加材を充填することにより鋼材とアルミニウム材とを溶接接合する溶接接合方法であって、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くする、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくする。
第5発明において、鋼材には、普通鋼、高張力鋼(ハイテン)などを含む。また、アルミニウム材には、純アルミニウム系材、アルミニウム合金系材などを含む。
第5発明によれば、溶接開始側は、貫通孔同士の間隔が狭くされているため、単位体積当りの鋼材としての熱容量が比較的小さく、溶接開始後速やかに鋼材の温度を上昇させて溶接を安定させることができる。一方、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔同士の間隔が広いため、単位体積当りの鋼材の熱容量が比較的大きくされ、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制することができる。又は、溶接終了側は、溶接開始側に比べて貫通孔の面積を小さくして、単位体積当りの鋼材の熱容量が比較的大きくされるため、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制する。そのため、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第6発明は、上記第4又は第5発明において、各貫通孔に対応した溶接箇所毎に行う溶接を、溶接熱の蓄積を抑制するように時間を空けて行う。
第6発明によれば、一つの溶接箇所の溶接後に、次の溶接箇所の溶接が行われるまでに時間を空けるため、溶接熱の蓄積が抑制される。そのため、各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第7発明は、上記第6発明において、複数の溶接箇所のうち、今溶接を行う溶接箇所と、次に溶接を行う溶接箇所との間に、他の溶接箇所を挟む順序で溶接を行う。
第7発明において、他の溶接箇所とは、今行う溶接よりも前に溶接が終了した溶接箇所でもよいし、これから溶接を行う溶接箇所でもよい。
第7発明によれば、次の溶接箇所は、今の溶接箇所からは離間した位置にあるため、次の溶接箇所の溶接に対する今の溶接による熱の蓄積の影響は抑制される。そのため、各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第8発明は、上記第4ないし第7発明のいずれかにおいて、各溶接箇所における溶接は、前記貫通孔の壁面に沿って行う。
溶接により第1部材又は鋼材と第2部材又はアルミニウム材とが接合されるためには、溶加材が第2部材又はアルミニウム材と溶着することと、溶接ビードが貫通孔周りの第1部材又は鋼材に被せられることが重要で、貫通孔の中心付近に溶接ビードが厚く形成されることは重要ではない。第8発明によれば、接合のために重要な溶加材を形成すべく、貫通孔の壁面に沿う溶接を重点的に行うことにより溶接時間を短縮し、溶接による熱の蓄積を抑制することができる。従って、熱の蓄積の影響による各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第9発明は、上記第4ないし第8発明のいずれかにおいて、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて溶接に伴って新たに加えられる入熱量を少なくするように溶接電流及び/又は溶接速度を制御する。
第9発明において、入熱量を少なくする制御は、溶接電流量を小さくする、及び/又は溶接速度を速くすることによって行うことができる。なお、溶接の制御は、オープンループ制御でも、フィードバック制御でもよい。また、入熱量を少なくする制御は、溶接の進行に応じて順次変化するように連続的に行ってもよいし、溶接箇所を複数のグループに分け、そのグループ毎に変えるように段階的に行ってもよい。
第9発明によれば、溶接の進行に伴って各溶接箇所に新たに加えられる入熱量が少なくされるため、溶接の進行に伴って溶接による熱の蓄積量が増大しても、熱の蓄積の影響で溶接箇所における溶接部位への入熱量が増大するのを抑制することができる。そのため、各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、各溶接箇所における溶接は適切に行われて、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
第10発明は、上記第4ないし第9発明のいずれかにおいて、溶接の進行における溶接開始側は溶接終了側に比べて前記貫通孔を形成する壁面が傾斜して形成されている。
第10発明によれば、溶接開始側は、溶接終了側に比べて貫通孔を形成する壁面が傾斜して形成されているので、貫通孔の内部に充填される溶加材の量は、溶接開始側は多く、溶接終了側は少なくされる。そのため、溶接開始側は、その入熱量を多めにして溶接を安定させ、溶接終了側は熱の蓄積量を考慮して溶接部位への入熱量を抑制して、溶接開始側溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第1実施形態を示す平面図である。 図1におけるII−II線断面矢視拡大図である。 図1におけるIII−III線断面矢視図である。 第1実施形態における鋼材とアルミニウム材とを重ね合わせた状態の平面図である。 図4におけるV−V線断面矢視拡大図である。 第1実施形態における溶接制御システムのブロック図である。 第1実施形態における溶接電流の変化を示すグラフである。 第1実施形態における溶接作業の様子を説明する部分断面斜視図である。 本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第2実施形態における鋼材とアルミニウム材とを重ね合わせた状態の平面図である。 本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第3実施形態における溶接電流の変化を示すグラフである。 第3実施形態を示す平面図である。 図11におけるXII−XII線断面矢視拡大図である。 図11におけるXIII−XIII線断面矢視図である。 本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第4実施形態における溶接作業の様子を説明する説明図である。 本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第5実施形態を説明する説明図である。 本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第6実施形態における溶接電流の制御マップ内容を示すグラフである。 本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第7実施形態における溶接速度の制御マップ内容を示すグラフである。 本発明の異材接合継手及び溶接接合方法の第8実施形態における図2と同様の断面図である。 第8実施形態における図3と同様の断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、平板状の鋼材1と平板状のアルミニウム材2を溶接接合して成る異材接合継手及び溶接接合方法である。溶接を行う前は、図4、5に示されるように、鋼材1とアルミニウム材2との接合部位が互いに重ね合わされ、その重ね合わされた部位において、鋼材1に複数(ここでは6個)の貫通孔1aが開けられている。従って、この状態では、貫通孔1aを通してアルミニウム材2の貫通孔1aに対応部分が外部に露出している。ここでは、各貫通孔1aは、一つの直線上に沿って形成されている。なお、貫通孔1aの数、大きさ、形状、並べ方などは、適宜変更可能である。また、鋼材1は、普通鋼、高張力鋼(ハイテン)などを含み、アルミニウム材2は、純アルミニウム系材、アルミニウム合金系材などを含む。鋼材1は、本発明における第1部材に相当し、アルミニウム材2は、本発明における第2部材に相当する。
図4のように、各貫通孔1aは、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて各貫通孔1a同士の間隔を広くされている。即ち、溶接開始点である図4にて左端の貫通孔1aから右側に進む程、貫通孔1a同士の間隔が広くされている。図4にて左端の貫通孔1aと左から2番目の貫通孔1aとの距離がL1、左から2番目の貫通孔1aと左から3番目の貫通孔1aとの距離がL2、以降それぞれ右側の貫通孔1aとの距離がL3、L4、L5とされている。そして、各距離の大きさは、L1<L2<L3<L4<L5とされている。ここでは、各貫通孔1aは、その大きさが互いに等しくされ、直径D0の円形とされている。
この場合、溶接はアーク溶接によって行われ、図8のように、溶接トーチ11を溶接を施すべき貫通孔1a上に位置させてアーク溶接を行う。その結果、溶接トーチ11の溶接棒11aが溶けて、溶けた溶加材が貫通孔1a内に充填される。ここで、溶接棒11aはアルミニウム系材料にて構成されており、溶加材は、貫通孔1aから露出している部位のアルミニウム材2と溶着される。溶接は、図1〜3、8のように、溶加材が貫通孔1aから鋼材1の表面上にあふれ出るように行われる。鋼材1表面上にあふれ出た溶加材は、冷却された後に溶接ビード3となって貫通孔1a周りの鋼材1に被せられる。このように、アルミニウム材2は溶接ビード3と溶着され、鋼材1は溶接ビード3と機械結合される。その結果、異材である鋼材1とアルミニウム材2との接合が行われる。溶接ビード3が本発明における溶接部となる。
図6は、溶接トーチ11に通電されるアーク溶接のための電流、及び溶接トーチ11の各溶接箇所への移動を制御する制御システムを示す。溶接トーチ11には、溶接システム13により所定の溶接電流が供給され、溶接トーチ11を各溶接箇所へ移動させるための駆動モータ12にも、溶接システム13により所定の駆動電流が供給される。それらの溶接電流及び駆動電流は、溶接システム13に接続されたコンピュータ14によって制御される。コンピュータ14は、溶接電流を予め設定された電流に制御すべく溶接システム13から実際に溶接トーチ11に供給されている溶接電流値を入力している。また、コンピュータ14は、溶接トーチ11の位置を制御すべく溶接システム13から溶接トーチ11の現位置信号を入力している。更に、コンピュータ14は、溶接トーチ11の溶接時の移動速度(溶接速度)を制御すべく溶接システム13から溶接トーチ11の現在の移動速度(溶接速度)信号を入力している。
図7は、溶接システム13から溶接トーチ11に供給される溶接電流を示す。溶接電流は、溶接開始点である図4にて左端の貫通孔1aの上から供給開始され、溶接終了点である図4にて右端の貫通孔1aの上で供給終了する。その間、一定の電流が溶接トーチ11に供給される。このとき、駆動モータ12による溶接速度も一定速度とされる。
このように溶接されることにより、溶接開始側は、貫通孔1a同士の間隔が狭くされているため、単位体積当りの鋼材1としての熱容量が比較的小さく、溶接開始後速やかに鋼材1の温度を上昇させて溶接を安定させることができる。一方、溶接終了側は、溶接開始側に比べて各溶接箇所における貫通孔1a同士の間隔が広いため、単位体積当りの鋼材1の熱容量が比較的大きくされ、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制することができる。そのため、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
溶接開始点から溶接終了点まで各貫通孔1aに対して連続して溶接が行われるため、溶接ビード3は、図1〜3に示すように、ピーク位置の連なった山脈状の形状に形成される。
図9は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、各貫通孔1a同士の間隔は互いに等しくする一方、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて各溶接箇所における貫通孔1aの面積を小さくした点である。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一部分の再度の説明は省略する。
第2実施形態では、溶接開始点である図9にて左端の貫通孔1aから右側に進む程、貫通孔1aの大きさが小さくされている。各貫通孔1aは円形とされており、その直径が図9にて左端の貫通孔1aではD1、左から2番目の貫通孔1aではD2とされ、以降右側に続く貫通孔1aの直径がD3、D4、D5、D6とされている。そして、各直径の大きさは、D1>D2>D3>D4>D5>D6とされている。ここでは、各貫通孔1a同士の間隔は、互いに等しくされ、L0とされている。
第2実施形態によれば、溶接開始側は、貫通孔1aの面積が大きくされているため、単位体積当りの鋼材1としての熱容量が比較的小さく、溶接開始後速やかに鋼材1の温度を上昇させて溶接を安定させることができる。一方、溶接終了側は、溶接開始側に比べて各溶接箇所における貫通孔1aの大きさが次第に小さくされているため、単位体積当りの鋼材1の熱容量が溶接終了側ほど大きくされ、各溶接箇所における溶接に伴う温度上昇を抑制することができる。そのため、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
図10は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、各貫通孔1aに対応して行われる溶接時の溶接電流が溶接位置毎に断続する矩形波とされている点である。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一部分の再度の説明は省略する。
第3実施形態では、溶接トーチ11が各貫通孔1aに沿って一定速度で移動する間、各貫通孔1aの上に位置する間は溶接トーチ11に所定値に制御された溶接電流が供給され、各貫通孔1a間を移動する間は溶接トーチ11に供給される溶接電流はゼロとされている。
このように溶接電流が制御されることにより、溶接は溶接トーチ11が貫通孔1a上に位置している間のみ行われ、貫通孔1a間を移動するときは溶接電流が遮断される。そのため、溶接に伴って発生する熱は溶接電流が遮断される分だけ抑制され、鋼材1及びアルミニウム材2に蓄積される熱量は抑制される。即ち、溶接の進行に伴って蓄積される熱量の増加が抑制される。各貫通孔1aにおける溶接時には一定の溶接熱が発生するが、それ以前に蓄積されている熱量が溶接の進行とともに増加しないため、各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
このように各貫通孔1aに対応する各溶接箇所を連続して溶接せず、各溶接箇所毎に独立して溶接を行うことにより、図11〜13のように各溶接箇所に対応する溶接ビード3は互いに独立して形成される。即ち、各溶接ビード3のアルミニウム材2からの厚さの頂点Pは、各溶接箇所毎に形成される。
図14は、本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態が第3実施形態(図10参照)に対して特徴とする点は、各溶接箇所に対する溶接順序を変更した点である。その他の構成は第3実施形態と同一であり、同一部分の再度の説明は省略する。
図14は、各貫通孔1aに対して行われる溶接の順序を示す。図14において、「A」で示すパターンでは、直列に並んだ複数の貫通孔1aに対して、外側、内側、外側、内側の順で溶接する場合を示す。図中、数字は溶接順序を示す。従って、この場合、最初に「1」で示す図14にて左端の貫通孔1aに対して溶接が行われ、次に「2」で示す真中付近の貫通孔1aに対して溶接が行われる。以後、数字の順序で溶接が行われる。
比較例としての「D」で示すパターンでは、直列に並んだ複数の貫通孔1aの内、図14にて左端の貫通孔1aから右端の貫通孔1aに向けて順番に溶接が行われる。数字が溶接の順序を示す。
「A」で示すパターンで溶接を行う場合は、溶接が行われる箇所間に他の溶接箇所を挟んで溶接箇所間が互いに離間した位置となる。そのため、先に行われた溶接熱の影響が次に行われる溶接に与える影響は、「D」で示すパターンで溶接を行う場合に比べて抑制される。従って、各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
「B」で示すパターンは、直列に並んだ複数の貫通孔1aに対して、図14にて左端の貫通孔1aから右端の貫通孔1aに向けて一つ飛ばしで繰り返し溶接が行われる。図中、数字が溶接の順序を示す。また、「C」で示すパターンは、直列に並んだ複数の貫通孔1aに対して、内側、外側、内側、外側の順で溶接する場合を示す。図中、数字は溶接順序を示す。従って、この場合、最初に「1」で示す図14にて真中付近の貫通孔1aに対して溶接が行われ、次に「2」で示す右端の貫通孔1aに対して溶接が行われる。以後、数字の順序で溶接が行われる。
「B」及び「C」で示すパターンで溶接を行う場合も、「A」で示すパターンの場合と同様、溶接が行われる箇所間に他の溶接箇所を挟んで溶接箇所間が互いに離間した位置となる。そのため、先に行われた溶接熱の影響が次に行われる溶接に与える影響は、「D」で示すパターンで溶接を行う場合に比べて抑制される。従って、各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
図15は、本発明の第5実施形態を示す。第5実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、各溶接箇所における溶接を貫通孔1aの壁面に沿って行うようにした点である。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一部分の再度の説明は省略する。
第5実施形態では、溶接トーチ11における溶接棒11aの溶接時の移動軌跡を、図15の矢印で示すように、貫通孔1aの壁面の内側に沿わせている。そのため、溶接に伴う溶加材は貫通孔1aの壁面に沿って充填され、貫通孔1aの中心部に充填される溶加材の量が抑制されて溶接ビード3の厚さは抑制される。
溶接により鋼材1とアルミニウム材2とが接合されるためには、溶加材がアルミニウム材2と溶着することと溶接ビード3が貫通孔1a周りの鋼材1に被せられることが重要で、貫通孔1aの中心付近に溶接ビード3が厚く形成されることは重要ではない。第5実施形態によれば、接合のために重要な溶加材を形成すべく、貫通孔1aの壁面に沿う溶接を重点的に行うことにより溶接時間を短縮し、溶接による熱の蓄積を抑制することができる。従って、熱の蓄積の影響による各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
図16は、本発明の第6実施形態を示す。第6実施形態が第3実施形態(図10参照)に対して特徴とする点は、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて溶接に伴って新たに加えられる入熱量を少なくするように溶接電流を制御する点である。その他の構成は第3実施形態と同一であり、同一部分の再度の説明は省略する。
第6実施形態では、溶接の進行と共に、溶接電流が漸次小さくされている。係る溶接電流の制御は、溶接位置と関係付けして、図16のように、コンピュータ14のメモリに予めマップとして記憶されている。コンピュータ14は、そのマップによって設定された溶接電流となるように溶接システム13を介してフィードバック制御する。なお、このとき、溶接電圧及び溶接速度は、溶接の進行と共に変化させず、一定とされている。
第6実施形態によれば、各溶接箇所に新たに加えられる入熱量が、溶接の進行に伴って少なくされるため、溶接の進行に伴って溶接による熱の蓄積量が増大しても、熱の蓄積の影響で溶接箇所における溶接部位への入熱量が増大するのを抑制することができる。そのため、各溶接箇所における溶接部位への入熱量のアンバランスが抑制され、各溶接箇所における溶接は適切に行われて、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。
図17は、本発明の第7実施形態を示す。第7実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて溶接に伴って新たに加えられる入熱量を少なくするように溶接速度を制御する点である。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一部分の再度の説明は省略する。
第7実施形態では、溶接の進行と共に、溶接速度が漸次速くされている。係る溶接速度の制御は、溶接位置と関係付けして、図17のように、コンピュータ14のメモリに予めマップとして記憶されている。コンピュータ14は、そのマップによって設定された溶接速度となるように溶接システム13を介してフィードバック制御する。この場合、溶接速度の切換は、各貫通孔1aに対応して行われるようにされている。なお、このとき、溶接電流は、溶接の進行と共に変化させず、一定とされている。
第7実施形態においても、上述の第6実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
図18、19は、本発明の第8実施形態を示す。第8実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、溶接の進行における溶接開始側は溶接終了側に比べて溶接箇所の貫通孔を形成する壁面が傾斜して形成されている点である。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一部分の再度の説明は省略する。
第8実施形態では、図19のように、溶接が開始される図にて左端の貫通孔1aの壁面は大きく傾斜して形成され、溶接が終了される図にて右端の貫通孔1aの壁面は傾斜されていない。そして、図にて左右両端の貫通孔1aの間にある貫通孔1aは、図にて左側から右側に移るにつれて、その壁面の傾斜が漸次少なくなるようにされている。
このように形成されたため、貫通孔1aの内部に充填される溶加材の量は、溶接が開始される溶接開始側は多く、溶接が終了される溶接終了側は少なくされる。そのため、溶接開始側の入熱量を多めにして溶接を安定させ、溶接終了側は熱の蓄積量を考慮して溶接部位への入熱量を抑制して、溶接開始側領域と溶接終了側領域との溶接品質のばらつきを抑制することができる。なお、図18、19では、壁面の傾斜を壁面が上側を向くようにしたが、壁面が下側を向くようにしてもよい。後者のように下向きとした場合は、溶加材の量を変えないで、溶加材と母材であるアルミニウム材2との溶着面を大きくすることができ、鋼材1とアルミニウム材2との接合強度を強くすることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、溶接をアーク溶接によって行うものとしたが、貫通孔1a内に溶加材を充填でき、溶接ビード3が形成できるものであれば、レーザ溶接などでもよい。
1 鋼材(第1部材)
1a 貫通孔
2 アルミニウム材(第2部材)
3 溶接ビード(溶接部)
11 溶接トーチ
11a 溶接棒
12 駆動モータ
13 溶接システム
14 コンピュータ

Claims (10)

  1. 第1の材料から成る第1部材と前記第1の材料に比べて融点の低い第2の材料から成る第2部材とが溶接部によって接合されて成る異材接合継手であって、
    前記接合箇所において前記第1部材に複数の貫通孔が開けられており、これらの貫通孔内に前記第2の材料から成る溶加材が充填されており、
    溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くされている、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくされている異材接合継手。
  2. 鋼材とアルミニウム材の接合箇所において鋼材に複数の貫通孔を開けられており、これらの貫通孔内にアルミニウム系材料の溶加材を充填された部位を溶接部として、鋼材とアルミニウム材とが接合されて成る異材接合継手であって、
    溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くされている、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくされている異材接合継手。
  3. 請求項1又は2において、
    溶接の進行における溶接開始側は溶接終了側に比べて前記貫通孔を形成する壁面が傾斜して形成されている異材接合継手。
  4. 第1の材料から成る第1部材と、前記第1の材料に比べて融点の低い第2の材料から成る第2部材との接合箇所において前記第1部材に複数の貫通孔を開け、これらの貫通孔内に前記第2の材料から成る溶加材を充填することにより前記第1部材と前記第2部材とを溶接接合する溶接接合方法であって、
    溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くする、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくする溶接接合方法。
  5. 鋼材とアルミニウム材の接合箇所において鋼材に複数の貫通孔を開け、これらの貫通孔内にアルミニウム系材料の溶加材を充填することにより鋼材とアルミニウム材とを溶接接合する溶接接合方法であって、
    溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて前記貫通孔同士の間隔を広くする、及び/又は前記貫通孔の面積を小さくする溶接接合方法。
  6. 請求項4又は5において、
    各貫通孔に対応した溶接箇所毎に行う溶接を、溶接熱の蓄積を抑制するように時間を空けて行う溶接接合方法。
  7. 請求項6において、
    複数の溶接箇所のうち、今溶接を行う溶接箇所と、次に溶接を行う溶接箇所との間に、他の溶接箇所を挟む順序で溶接を行う溶接接合方法。
  8. 請求項4ないし7のいずれかにおいて、
    各溶接箇所における溶接は、前記貫通孔の壁面に沿って行う溶接接合方法。
  9. 請求項4ないし8のいずれかにおいて、
    溶接の進行における溶接終了側は溶接開始側に比べて溶接に伴って新たに加えられる入熱量を少なくするように溶接電流及び/又は溶接速度を制御する溶接接合方法。
  10. 請求項4ないし9のいずれかにおいて、
    溶接の進行における溶接開始側は溶接終了側に比べて前記貫通孔を形成する壁面が傾斜して形成されている溶接接合方法。
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