JP2017069514A - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017069514A
JP2017069514A JP2015196734A JP2015196734A JP2017069514A JP 2017069514 A JP2017069514 A JP 2017069514A JP 2015196734 A JP2015196734 A JP 2015196734A JP 2015196734 A JP2015196734 A JP 2015196734A JP 2017069514 A JP2017069514 A JP 2017069514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
housing
side wall
base surface
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015196734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6552370B2 (ja
Inventor
雅一 小路
Masakazu Shoji
雅一 小路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015196734A priority Critical patent/JP6552370B2/ja
Priority to CN201620133440.9U priority patent/CN205408389U/zh
Publication of JP2017069514A publication Critical patent/JP2017069514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6552370B2 publication Critical patent/JP6552370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】電子機器が振動したときのシールド部品の振れを抑制する。
【解決手段】筐体20の筐体ベース面21に形成された付勢用凸部24は、シールド部品40のシールドベース面41を浮き上がる方向Mへ付勢し、シールドベース面41にテンションをかけて振れにくくする。シールド部品40のシールド側壁42Lに形成された嵌合用爪45は、筐体20の筐体側壁22Lに形成された嵌合用穴25に嵌合し、シールド部品40を浮き上がる方向Mとは反対の方向へ押さえる。
【選択図】図9

Description

この発明は、シールド部品を備えた電子機器に関するものである。
従来の電子機器は、基板上の電子部品から出されるノイズを遮蔽するために、基板を覆うように板金製のシールド部品が固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−235648号公報
従来のシールド部品は、軽量化の観点から薄板が使用されることが多かった。シールド部品を薄くすると、単品での強度が弱くなり、外力により変形しやすくなる。そのため、シールド部品単品での輸送時、梱包するための取り扱い時および電子機器への組立時などにおいて変形が懸念されていた。また、シールド部品を薄くすると、電子機器が振動したときにシールド部品が振れやすくなるという課題があった。そのため、電子機器筐体とシールド部品とを爪嵌合等で固定していたとしても、固定部分以外のシールド部品が可動し、筐体に接触して、ラトルノイズ等の異音が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、シールド部品の振れを抑制することを目的とする。
この発明に係る電子機器は、ベース面および向かい合う一対の側壁を有する筐体と、ベース面および向かい合う一対の側壁を有し、筐体に固定される金属製のシールド部品と、筐体のベース面から浮き上がる方向へシールド部品のベース面を付勢する付勢部と、筐体の側壁またはシールド部品の側壁のいずれか一方に形成された嵌合用穴と、筐体の側壁またはシールド部品の側壁のいずれか他方に形成され、嵌合用穴に嵌合してシールド部品を浮き上がらせる方向とは反対の方向に押さえる、弾性を有する嵌合用爪とを備えるものである。
この発明によれば、シールド部品のベース面を、筐体のベース面から浮き上がる方向へ付勢すると共に、弾性を有する嵌合用爪を嵌合用穴に嵌合させることによりシールド部品を浮き上がらせる方向とは反対の方向に押さえるようにしたので、シールド部品が振れにくくなり、異音の発生を抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る電子機器の構成例を示し、図1(a)は正面図、図1(b)はA−A’線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品を示す正面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品を示す斜視図である。 実施の形態1に係る電子機器の筐体を示す斜視図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品を筐体に固定した状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品を筐体に固定した状態を示す正面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品と筐体を、図6のB−B’線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品と筐体を、図6のC−C’線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品と筐体を、図6のD−D’線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品と筐体を、図6のE−E’線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品と筐体を、図6のF−F’線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る電子機器のシールド部品の変形例を示す斜視図である。 実施の形態1に係る電子機器の筐体の変形例を示す斜視図である。 図12のシールド部品と図13の筐体を、図13のG−G’線に相当する位置で切断した断面図である。 実施の形態1に係る電子機器の付勢用凸部の変形例を示す断面図である。 実施の形態1に係る電子機器の付勢用凸部の変形例を示す断面図である。 実施の形態1に係る電子機器の位置規制用凸部と位置規制用穴の変形例を示す断面図である。 実施の形態1に係る電子機器の位置規制用凸部と位置規制用穴の変形例を示す断面図である。
実施の形態1.
図1(a)は、この発明の実施の形態1に係る電子機器1の構成例を示す正面図であり、図1(b)は電子機器1をA−A’線に沿って切断した断面図である。以下では、電子機器1を、車両のダッシュボードに搭載される表示装置として構成した例を示す。この電子機器1は、タッチパネル10、液晶ディスプレイ11、ホルダ12、基板13、筐体20、およびシールド部品40を備えている。
液晶ディスプレイ11の正面には、タッチパネル10が固定されている。液晶ディスプレイ11の背面には、板金製のホルダ12が固定されている。ホルダ12は、樹脂製の筐体20に固定されている。このホルダ12により、タッチパネル10と液晶ディスプレイ11とが筐体20に固定される。また、ホルダ12の背面側には基板13が固定されている。この基板13には、タッチパネル10と液晶ディスプレイ11を制御する不図示の電子部品が実装されている。さらに、基板13と筐体20との間には、板金製のシールド部品40が固定されている。このシールド部品40は、基板13の電子部品から出されるノイズを遮蔽する。ホルダ12および基板13を筐体20に固定する方法は、ネジ止めまたは爪嵌合など、どのような方法でもよい。シールド部品40を筐体20に固定する方法は、以下に説明する構造による方法を用いる。
図2は、シールド部品40の正面図である。図3は、シールド部品40の斜視図である。図4は、筐体20の斜視図である。図5は、シールド部品40を筐体20に固定した状態を示す斜視図である。図6は、シールド部品40を筐体20に固定した状態を示す正面図である。
筐体20は、例えば樹脂により構成されている。この筐体20は、少なくとも、筐体ベース面21と、向かい合う一対の筐体側壁22L,22Rとを有する。以下では、向かい合う一対の筐体側壁が左右の側壁である場合を例に用いて実施の形態1を説明するが、上下の側壁であってもよい。
筐体側壁22L,22Rの各先端部には、外側へ突出する筐体フランジ部23L,23Rが形成されている。
シールド部品40は、板金などの金属板により形成されている。このシールド部品40は、少なくとも、シールドベース面41と、向かい合う一対のシールド側壁42L,42Rとを有する。以下では、向かい合う一対のシールド側壁が左右の側壁である場合を例に用いて実施の形態1を説明するが、上下の側壁であってもよい。
シールド側壁42L,42Rの各先端部には、外側へ突出するシールドフランジ部43L,43Rが形成されている。さらに、シールド部品40と筐体20とを不図示のネジを用いて固定するために、シールド部品40のシールドフランジ部43L,43Rなどには複数のネジ穴44が形成されている。
筐体20にシールド部品40をネジ固定した際、筐体ベース面21にシールドベース面41が対面し、筐体側壁22L,22Rにシールド側壁42L,42Rが対面し、筐体フランジ部23L,23Rにシールドフランジ部43L,43Rが対面することになる。
先立って説明したように、シールド部品40は、軽量化の観点から薄くされているため、強度が弱く、車両振動などの外力により変形しやすい。車両に設置された電子機器1においては、薄板のシールド部品40は車両振動により振れやすいため、シールド部品40の固定部分以外が可動し、筐体20と接触して異音が発生する。そこで、実施の形態1では、以下に説明するようなシールド部品40の取り付け構造を適用することにより、異音の発生を抑制する。
図7は、シールド部品40と筐体20を図6のB−B’線に沿って切断した断面図である。図示するように、シールド部品40と筐体20は、固定部分以外は、車両振動によってシールド部品40が振れたとしても筐体20と接触しないようにクリアランスが確保されている。このクリアランスは、車両振動の大きさおよびシールド部品40と筐体20の公差などに基づいて決定される。固定部分とは、前述したネジ固定部分、後述する付勢用凸部24がシールド部品40に接触する部分、嵌合用爪45と嵌合用穴25が接触する部分、クリアランス用凸部26がシールド部品40に接触する部分、および位置規制用凸部27と位置規制用穴46が接触する部分を含む。
図8は、シールド部品40と筐体20を図6のC−C’線に沿って切断した断面図である。図示するように、筐体ベース面21には、この筐体ベース面21からシールド部品40のシールドベース面41へ向かって突出した付勢用凸部24が、1つ以上形成されている。この付勢用凸部24は、シールドベース面41を背面側から正面側へ付勢する、つまりシールドベース面41を筐体ベース面21から浮き上がる方向Mへ付勢する。この付勢力を受けたシールドベース面41が弾性変形することによって、シールド部品40に対して浮き上がる方向Mのテンションがかかる。そのため、シールド部品40が振れにくくなり、異音の発生が抑制される。図8の例では、付勢用凸部24はリブの一部を凸状にしたものであるが、シールドベース面41を浮き上がる方向Mに付勢できる形状であればどのような形状であってもよい。
図9は、シールド部品40と筐体20を図6のD−D’線に沿って切断した断面図である。図示するように、筐体20の筐体側壁22Lには、嵌合用穴25が1つ以上形成されている。シールド部品40のシールド側壁42Lには、嵌合用穴25に嵌合する嵌合用爪45が形成されている。この嵌合用爪45は、例えば、シールド側壁42Lの一部を加工して形成された、シールド部品40が浮き上がる方向Mにのびた形状の板バネであり、板バネの先端部がシールド側壁42Lよりも筐体側壁22L側へ突出している。図9の例では、嵌合用爪45は板バネであるが、シールド部品40の浮き上がりを防止できる形状であればどのような形状であってもよい。
シールド部品40を筐体20に取り付ける際には、嵌合用爪45は、筐体側壁22Lに当接して弾性変形する。その後、嵌合用爪45が嵌合用穴25に嵌合すると元の形状に戻り、筐体側壁22Lに形成された嵌合用穴25の縁に引っ掛かる。嵌合用爪45が、嵌合用穴25の縁に引っ掛かってたわんだ状態に保持されることで、シールド部品40が、浮き上がる方向Mとは反対の方向へ押さえられる。また、嵌合用爪45が嵌合用穴25に嵌合した状態で弾性変形することで、シールド部品40の振れを抑制する。
図9のように電子機器1を筐体ベース面21に平行な方向から見た状態において、嵌合用爪45と嵌合用穴25の嵌合構造が形成された筐体側壁22Lと、付勢用凸部24とを一定距離以上離すことにより、付勢用凸部24の付勢力によってシールドベース面41が弾性変形し、シールド部品40に対して浮き上がる方向Mにテンションをかけることができる。反対に、嵌合構造が形成された筐体側壁22Lと付勢用凸部24との距離が近すぎると、シールドベース面41が塑性変形するため、テンションをかけることができない。従って、嵌合構造が形成された筐体側壁22Lから付勢用凸部24までの距離Nが、予め定められた距離以上となる位置に、付勢用凸部24が形成されることが好ましい。この予め定められた距離とは、シールドベース面41が塑性変形せず弾性変形する距離である。
図示は省略するが、筐体側壁22Rには、筐体側壁22Lと同様に、嵌合用穴25が形成されている。また、シールド側壁42Rにも、シールド側壁42Lと同様に、嵌合用爪45が形成され、シールド側壁42Rの嵌合用穴25に嵌合する。嵌合用爪45と嵌合用穴25の嵌合構造が形成された筐体側壁22Rから、付勢用凸部24までの距離は、上記同様に予め定められた距離以上離れていることが好ましい。
このように、シールド部品40は、テンションがかかった状態で筐体20に固定されているため、電子機器1が振動したとしてもシールド部品40は振れにくくなる。そのため、シールド部品40が筐体20に接触しにくく、異音が発生しにくい。
従来は、異音を発生するために、多数のネジを用いてシールド部品40を筐体20に固定する必要があったが、実施の形態1の取り付け構造を用いることで、ネジ点数を増やすことなくシールド部品40を筐体20に固定することができる。
浮き上がり防止の嵌合用爪45と嵌合用穴25の嵌合部分は、筐体側壁22Lとシールド側壁42Lのクリアランスが小さい。そのため、シールド側壁42Lが振れると、筐体側壁22Lに接触しやすく、異音が発生しやすい。そこで、嵌合用爪45と嵌合用穴25の嵌合部分における異音の発生を抑制するために、後述するようなクリアランス用凸部26を設ける。
なお、嵌合部分以外については、クリアランスを確保するために、例えば図4に示すように筐体側壁22L,22Rにクリアランス用凹部30が形成されている。
図10は、シールド部品40と筐体20を図6のE−E’線に沿って切断した断面図である。図示するように、筐体側壁22Lの嵌合用穴25の周囲には、この筐体側壁22Lからシールド側壁42Lへ向かって突出するクリアランス用凸部26が、1つ以上形成されている。このクリアランス用凸部26が、シールド側壁42Lを付勢して内倒れ方向Oへテンションをかける。これにより、筐体側壁22Lとシールド側壁42Lとの間にクリアランスが確保される。図10の例では、クリアランス用凸部26はダボであるが、クリアランスを確保できる形状であればどのような形状であってもよい。
図示は省略するが、筐体側壁22Rには、筐体側壁22Lと同様に、クリアランス用凸部26が形成されている。
ただし、シールド側壁42Lには浮き上がり防止の嵌合用爪45が形成されているため、クリアランス用凸部26がシールド側壁42Lを内倒れ方向Oへ押すことにより、嵌合用爪45と嵌合用穴25のかかり量以上にシールド側壁42Lが内倒れすると、嵌合用爪45が嵌合用穴25から外れてしまう。シールド側壁42Lが内倒れする要因は、クリアランス用凸部26の付勢の他、輸送時または組立時等のシールド部品40の変形が考えられる。そこで、嵌合用爪45が嵌合用穴25から外れてしまうほどの、シールド側壁42Lの過度な内倒れを防止するために、位置規制用凸部27と位置規制用穴46を設ける。
図11は、シールド部品40と筐体20を図6のF−F’線に沿って切断した断面図である。図示するように、筐体20の筐体フランジ部23Lには、筐体20の筐体フランジ部23Lからシールド部品40のシールドフランジ部43Lへ向かって突出する位置規制用凸部27が、1つ以上形成されている。一方、シールド部品40のシールドフランジ部43Lには、位置規制用凸部27が嵌合する位置規制用穴46が形成されている。位置規制用凸部27が位置規制用穴46に嵌合することにより、筐体側壁22Lとシールド側壁42Lの位置を規制し、シールド側壁42Lの過度な内倒れを防止する。図11の例では、位置規制用凸部27はダボであるが、位置規制用穴46に嵌合できる形状であればどのような形状であってもよい。
他方、シールド側壁42Lの外倒れは、クリアランス用凸部26がシールド側壁42Lを付勢することによりある程度規制されている。そのため、仮に、シールド側壁42Lが多少外倒れしたとしても、嵌合用爪45と嵌合用穴25のかかり量が増す方向へ倒れるため、位置を規制する必要はない。
そこで、図11の例では、位置規制用穴46を、位置規制用凸部27と同心の形状にせず、内倒れ方向Oであるシールドベース面41側に偏心させ、シールドベース面41側において位置規制用穴46と位置規制用凸部27との間にクリアランスを設ける。これにより、位置規制用凸部27は、シールドベース面41から遠い側で位置規制用穴46の縁に当接して内倒れを防止し、シールドベース面41に近い側では位置規制用穴46の縁に当接せず外倒れを許容している。また、偏心した位置規制用穴46は、位置規制用凸部27より大きいため、筐体20とシールド部品40の組立時に位置規制用凸部27を位置規制用穴46に挿入しやすくなる。
シールドフランジ部43Rには、シールドフランジ部43Lと同様に、位置規制用穴46が形成されている。また、筐体フランジ部23Rにも、筐体フランジ部23Lと同様に、位置規制用凸部27が形成され、シールドフランジ部43Rの位置規制用穴46に嵌合する。
図6に示すように、シールドフランジ部43Rにおいても、位置規制用穴46をシールドベース面41側に偏心させ、シールドベース面41側において位置規制用穴46と位置規制用凸部27との間にクリアランスを設けてある。
図6の例では、位置規制用穴46は偏心した長穴または角穴等であるが、シールドベース面41側において位置規制用凸部27との間にクリアランスを設けることができる形状であればどのような形状であってもよい。
車両のような特殊環境下では、電子機器1が高温になったり低温になったりする。その際、樹脂製の筐体20と板金製のシールド部品40は、線膨張係数の差から熱膨張または熱収縮に差が生じ、位置規制用穴46に嵌合している位置規制用凸部27に繰り返しの応力がかかる。位置規制用凸部27の根元が筐体フランジ部23Lに対して直角に交わっている場合、根元の角隅に応力が集中しやすいため、位置規制用凸部27が折れる可能性がある。
そこで、図11の例では、位置規制用凸部27の根元に丸みをつけ、丸め部28としている。丸め部28を形成することで応力が分散し、位置規制用凸部27が折れにくくなる。また、位置規制用穴46を偏心させることによって外倒れを許容する構成にしたので、位置規制用凸部27と位置規制用穴46の嵌合が緩くなり、位置規制用凸部27にかかる応力が軽減されて折れにくくなる。
なお、丸め部28が位置規制用穴46の縁に当接すると、内倒れを防止するための位置規制の精度が低くなる。そこで、図11の例では、位置規制用凸部27の根元の面を周囲の面よりも一段下げて凹部29を形成することにより、丸め部28の位置を位置規制用穴46より下にずらし、位置規制の精度を高めている。
丸め部28は、位置規制用凸部27の根元全周にわたって形成する必要はなく、少なくとも、位置規制用穴46の縁に当接する根元部分に形成されていればよい。
以上より、実施の形態1に係る電子機器1は、筐体ベース面21および向かい合う一対の筐体側壁22L,22Rを有する筐体20と、シールドベース面41および向かい合う一対のシールド側壁42L,42Rを有するシールド部品40と、筐体ベース面21から浮き上がる方向Mへシールドベース面41を付勢する付勢用凸部24と、筐体側壁22L,22Rに形成された嵌合用穴25と、シールド側壁42L,42Rに形成され、嵌合用穴25に嵌合してシールド部品40を浮き上がる方向Mとは反対の方向へ押さえる、弾性を有する嵌合用爪45とを備える構成である。これにより、シールド部品40が振れにくくなり、異音の発生を抑制することができる。
また、実施の形態1の取り付け構造により、シールド部品40が振れにくくなるため、車両のような振動がある環境において使用される電子機器1に用いるのに好適である。上記説明では、電子機器1として表示装置を例示したが、筐体20とシールド部品40を備えるものであればどのような装置であってもよい。
実施の形態1では、筐体側壁22L,22Rに嵌合用穴25を形成し、シールド側壁42L,42Rに嵌合用爪45を形成したが、反対に、筐体側壁22L,22Rに嵌合用爪45を形成し、シールド側壁42L,42Rに嵌合用穴25を形成してもよい。
ここで、図12にシールド部品40の変形例を示し、図13に筐体20の変形例を示す。図12の斜視図において、シールド部品40のシールド側壁42L,42Rに、嵌合用穴25aが形成されている。図13の斜視図において、筐体20の筐体側壁22L,22Rに、樹脂製の嵌合用爪45aが形成されている。
図14に、シールド側壁42Lの嵌合用穴25aと筐体側壁22Lの嵌合用爪45aとが嵌合した状態の断面図を示す。この図14は、筐体20とシールド部品40を、図13のG−G’線に相当する位置で切断した断面図である。嵌合用爪45aが嵌合用穴25aに嵌合することにより、シールド部品40を浮き上がる方向Mとは反対の方向へ押さえる。
また、実施の形態1に係る電子機器1は、少なくとも嵌合用爪45と嵌合用穴25とが嵌合した部分を除き、筐体20とシールド部品40との間にクリアランスが設けられている構成である。これにより、シールド部品40が振れたとしても、筐体20への接触を防止できる。
また、実施の形態1に係る電子機器1は、付勢部として、筐体ベース面21からシールドベース面41に向かって突出する付勢用凸部24を備える構成にした。これにより、簡易な構造で、シールド部品40を浮き上がる方向Mへ付勢することができる。
なお、図9等では付勢用凸部24としてリブに設けた凸形状を例示したが、これ以外の構造であってもよい。
ここで、付勢用凸部24の変形例として、図13と図14に付勢用凸部24aを示し、図15に付勢用凸部24bを示す。図15は、筐体20とシールド部品40を、図6のC−C’線に沿って切断した断面図である。
図13〜図15に示すように、シールドベース面41が浮き上がる方向Mに弾性変形が可能な板バネを樹脂製の筐体ベース面21に形成し、この板バネを付勢用凸部24a,24bとして用いる。付勢用凸部24aを形成するときに筐体ベース面21に穴が開くと、この穴から電子機器1内部へ異物混入の恐れがあるため、穴は無いほうがよい。
図9等では筐体ベース面21に付勢用凸部24を形成したが、反対に、シールドベース面41に付勢用凸部24を形成してもよい。
ここで、付勢用凸部24の変形例として、図16に付勢用凸部24cを示す。図16は、筐体20とシールド部品40を、図6のC−C’線に沿って切断した断面図である。
図16に示すように、シールドベース面41に、このシールドベース面41から筐体ベース面21に向かって突出するダボ等を形成し、このダボ等を付勢用凸部24cとして用いる。
また、図示は省略するが、付勢用凸部24a,24bのような、浮き上がる方向Mに弾性変形が可能な板バネを板金製のシールドベース面41に形成し、この板バネを付勢用凸部として用いてもよい。ただし、付勢用凸部となる板バネ状を形成するときにシールドベース面41に穴が開くと、シールド性が低下するため、穴は無いほうがよい。
また、実施の形態1によれば、付勢用凸部24は、筐体ベース面21に平行な方向から見て、嵌合用穴25が形成された筐体側壁22L,22Rから予め定められた距離以上離れた位置の筐体ベース面21に形成されている。これにより、シールドベース面41の弾性変形を利用して、シールド部品40に対して浮き上がる方向Mのテンションをかけることができる。
付勢用凸部24a,24bも同様に、嵌合用穴25が形成された筐体側壁22L,22Rから予め定められた距離以上離れた位置の筐体ベース面21に形成する。一方、付勢用凸部24cは、嵌合用爪45が形成されたシールド側壁42L,42Rから予め定められた距離以上離れた位置のシールドベース面41に形成する。
また、実施の形態1によれば、電子機器1は、筐体20の筐体側壁22L,22Rからシールド部品40のシールド側壁42L,42Rに向かって突出し、シールド部品40のシールド側壁42L,42Rを付勢して筐体20の筐体側壁22L,22Rとの間のクリアランスを確保するクリアランス用凸部26を備える構成である。これにより、シールド側壁42L,42Rが振れたとしても、筐体側壁22L,22Rへの接触を防止することができる。
また、実施の形態1によれば、電子機器1は、シールド部品40のシールド側壁42L,42Rから外側へ突出し、筐体20の筐体フランジ部23L,23Rに向かい合うシールドフランジ部43L,43Rと、シールドフランジ部43L,43Rに形成された位置規制用穴46と、筐体フランジ部23L,23Rに形成され、位置規制用穴46に嵌合して筐体側壁22L,22Rとシールド側壁42L,42Rの位置を規制する位置規制用凸部27とを備える構成である。これにより、シールド側壁42L,42Rの過度な内倒れを防止することができる。
図11等では、筐体側壁22L,22Rの各先端部を外側に突出させた筐体フランジ部23L,23Rを形成することによって、筐体側壁22L,22Rの端面となる部位を形成したが、これに限定されるものではなく、例えば筐体側壁22L,22Rの厚みを厚くして端面を形成してもよい。
また、図11等では、筐体20の筐体フランジ部23L,23Rに位置規制用凸部27を形成し、シールド部品40のシールドフランジ部43L,43Rに位置規制用穴46を形成したが、反対に筐体フランジ部23L,23Rに位置規制用穴46を形成し、シールドフランジ部43L,43Rに位置規制用凸部27を形成してもよい。
ここで、位置規制用凸部27と位置規制用穴46の変形例として、図17に位置規制用凸部27aと位置規制用穴46aを示し、図18に位置規制用凸部27bと位置規制用穴46bを示す。図17と図18は、筐体20とシールド部品40を、図6のF−F’線に沿って切断した断面図である。
図17に示すように、シールドフランジ部43Lの外側端部を折り曲げて位置規制用凸部27aを形成し、この位置規制用凸部27aを、筐体フランジ部23Lに形成した位置規制用穴46aに嵌合する。あるいは、図18に示すように、シールドフランジ部43Lにダボ等を形成して位置規制用凸部27bとして用い、この位置規制用凸部27bを、筐体フランジ部23Lに形成した位置規制用穴46bに嵌合する。
また、実施の形態1によれば、位置規制用穴46は、シールドベース面41側へ偏心した形状にした。これにより、シールドベース面41側において位置規制用穴46と位置規制用凸部27との間にクリアランスが確保され、位置規制用凸部27にかかる応力が軽減されて折れにくくなる。
また、実施の形態1によれば、位置規制用凸部27は、根元側の隅が丸められた丸め部28を有する。これにより、位置規制用凸部27が位置規制用穴46の縁に当接したとしても、位置規制用凸部27の根元にかかる応力が分散されて折れにくくなる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 電子機器、10 タッチパネル、11 液晶ディスプレイ、12 ホルダ、13 基板、20 筐体、21 筐体ベース面、22L,22R 筐体側壁、23L,23R 筐体フランジ部、24,24a,24b 付勢用凸部、25,25a 嵌合用穴、26 クリアランス用凸部、27,27a,27b 位置規制用凸部、28 丸め部、29 凹部、30 クリアランス用凹部、40 シールド部品、41 シールドベース面、42L,42R シールド側壁、43L,43R シールドフランジ部、44 ネジ穴、45,45a 嵌合用爪、46,46a,46b 位置規制用穴。

Claims (10)

  1. ベース面および向かい合う一対の側壁を有する筐体と、
    ベース面および向かい合う一対の側壁を有し、前記筐体に固定される金属製のシールド部品と、
    前記筐体のベース面から浮き上がる方向へ前記シールド部品のベース面を付勢する付勢部と、
    前記筐体の側壁または前記シールド部品の側壁のいずれか一方に形成された嵌合用穴と、
    前記筐体の側壁または前記シールド部品の側壁のいずれか他方に形成され、前記嵌合用穴に嵌合して前記シールド部品を前記浮き上がる方向とは反対の方向に押さえる、弾性を有する嵌合用爪とを備える電子機器。
  2. 少なくとも前記嵌合用爪と前記嵌合用穴とが嵌合した部分を除き、前記筐体と前記シールド部品との間にクリアランスが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記付勢部は、前記筐体のベース面から前記シールド部品のベース面に向かって突出した付勢用凸部、または、前記シールド部品のベース面から前記筐体のベース面に向かって突出した付勢用凸部であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  4. 前記付勢用凸部は、前記筐体のベース面に平行な方向から見て、前記嵌合用穴または前記嵌合用爪が形成された前記筐体の側壁から予め定められた距離以上離れた位置の前記筐体のベース面に形成されていることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  5. 前記付勢用凸部は、前記シールド部品のベース面に平行な方向から見て、前記嵌合用穴または前記嵌合用爪が形成された前記シールド部品の側壁から予め定められた距離以上離れた位置の前記シールド部品のベース面に形成されていることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  6. 前記筐体の側壁から前記シールド部品の側壁に向かって突出し、前記シールド部品の側壁を付勢して前記筐体の側壁との間のクリアランスを確保するクリアランス用凸部を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  7. 前記シールド部品の側壁から外側へ突出し、前記筐体の側壁の端面に向かい合うフランジ部と、
    前記筐体の側壁の端面または前記フランジ部のいずれか一方に形成された位置規制用穴と、
    前記筐体の側壁の端面または前記フランジ部のいずれか他方に形成され、前記位置規制用穴に嵌合して前記筐体の側壁と前記シールド部品の側壁の位置を規制する位置規制用凸部とを備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  8. 前記位置規制用穴は、前記ベース面側へ偏心した形状であることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
  9. 前記位置規制用凸部は、根元側の隅が丸められていることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
  10. 車両に搭載されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
JP2015196734A 2015-10-02 2015-10-02 電子機器 Active JP6552370B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015196734A JP6552370B2 (ja) 2015-10-02 2015-10-02 電子機器
CN201620133440.9U CN205408389U (zh) 2015-10-02 2016-02-22 电子设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015196734A JP6552370B2 (ja) 2015-10-02 2015-10-02 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017069514A true JP2017069514A (ja) 2017-04-06
JP6552370B2 JP6552370B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=56446127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015196734A Active JP6552370B2 (ja) 2015-10-02 2015-10-02 電子機器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6552370B2 (ja)
CN (1) CN205408389U (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0442797U (ja) * 1990-08-09 1992-04-10
JPH0533587U (ja) * 1991-10-07 1993-04-30 株式会社日立製作所 シールドケース付電子部品保持構造
JP2004349271A (ja) * 2003-04-11 2004-12-09 Shin Etsu Polymer Co Ltd シールドボックスおよびシールド方法
JP2008185764A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Mitsubishi Electric Corp シールドカバー取付け構造および表示装置
JP2010021213A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Toshiba Corp シールドケース及び高周波機器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0442797U (ja) * 1990-08-09 1992-04-10
JPH0533587U (ja) * 1991-10-07 1993-04-30 株式会社日立製作所 シールドケース付電子部品保持構造
JP2004349271A (ja) * 2003-04-11 2004-12-09 Shin Etsu Polymer Co Ltd シールドボックスおよびシールド方法
JP2008185764A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Mitsubishi Electric Corp シールドカバー取付け構造および表示装置
JP2010021213A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Toshiba Corp シールドケース及び高周波機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6552370B2 (ja) 2019-07-31
CN205408389U (zh) 2016-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9313912B2 (en) Electronic device storage case
JP2014115313A (ja) 表示装置
US20130135804A1 (en) Frame housing and display device
CN112433423B (zh) Dmd组件及投影光机
JP2000258756A (ja) 液晶モジュール
JP5881866B2 (ja) ファンの固定構造を有する電子機器
JP2007298736A (ja) 液晶表示装置
JP2017069514A (ja) 電子機器
TW201627729A (zh) 背光模組
JP2023085368A (ja) 電子制御部品用ブラケット
JP2012229762A (ja) グロメット
US20120188741A1 (en) Electronic apparatus, positioning element and electronic device fixing module
JP5194157B2 (ja) プリント基板の保持構造
JP2010256506A (ja) 表示装置
JP6199543B2 (ja) 留め具
JP2010103448A (ja) 電子回路基板の収容ケース
TW201948014A (zh) 電器盒固定機構
JP6242546B2 (ja) 電子機器の筐体
JP5723516B2 (ja) 液晶パネルの取り付け構造
JP2019050289A (ja) 固定部材
JP6289135B2 (ja) 筐体固定構造およびこれを備える表示装置
JP7254221B2 (ja) ディスプレイ装置
KR200487878Y1 (ko) 전자기기용 하우징
JP4993379B2 (ja) 電気電子機器収納箱の背面と壁面との間隙調節用スペーサ部材
JP2008311322A (ja) キャビネット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6552370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250