JP2010256506A - 表示装置 - Google Patents

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隆伸 和田
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Abstract

【課題】表示装置本体に壁掛け用部材を取り付けるための取り付け具を第1の取り付け部材と第2の取り付け部材によって構成した場合に、ネジを使用することなく第2の取り付け部材を第1の取り付け部材に固定できる仕組みを提供する。
【解決手段】表示装置本体の背面部に壁掛け用部材を取り付けるための取り付け具20を2種類の取り付け部材21,22で構成している。第1の取り付け部材21は、回転支持部26と、第1の係止孔27と、第2の係止孔28を有し、第2の取り付け部材22は、嵌合孔38と、第1の引っ掛け部41と、第2の引っ掛け部42と、壁掛け用部材を固定するための固定用孔46とを有する。第2の取り付け部材22は、第1の引っ掛け部41を第1の係止孔27に引っ掛け、かつ、第2の引っ掛け部42を第2の係止孔28に引っ掛けた状態で、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力で第1の取り付け部材21に固定される。
【選択図】図10

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、壁掛け対応の表示装置に関する。
液晶表示装置やプラズマ表示装置に代表される平面型(薄型)の表示装置を設置する場合の一つの形態として、表示装置を壁面に設置する壁掛け方式が知られている。表示装置を壁掛け方式で設置する場合は、表示装置本体の背面部に壁掛け用部材を取り付けるとともに、表示装置の設置場所となる壁面に支持部材を取り付けて、壁掛け用部材を支持部材に引っ掛ける構造が知られている(例えば、特許文献1)。
壁掛け方式に対応した表示装置には、表示装置本体の背面部に壁掛け用部材を取り付けるための取り付け具が装着されている。この取り付け具には、壁掛け用部材を固定するための固定用孔が設けられている。また、表示装置本体の背面部には、取り付け具の装着によって複数の固定用孔が設けられている。壁掛け用途で表示装置本体の背面部に設けられる固定用孔の間隔は、表示サイズごとにVESA(Video Electoronics Standard Association)規格で決められている。
一般に、表示装置本体の背面には、これを覆うように樹脂製のカバーが取り付けられている。表示装置本体の背面にカバーを取り付けた状態では、当該カバーに設けられた下孔に臨む状態で固定用孔が配置される。その際、カバーは適度な膨らみをもって表示装置本体の背面部を覆うように取り付けられるため、固定用孔をカバーの下孔に臨ませるには、固定用孔が設けられる部分を表示装置本体からカバー側に突出させて配置する必要がある。したがって、表示装置本体の背面部に取り付け具を装着すると、固定用孔を設けた部分が他の部分よりも出っ張った構造になる。そうした場合、取り付け具の出っ張りによって、例えば、表示装置本体の輸送効率が低下したり、工場での取り扱いが悪くなったりする。
そこで従来の表示装置においては、取り付け具を構造的に2種類の取り付け部材、すなわち第1の取り付け部材と第2の取り付け部材に分けて構成している。このような分割型の取り付け具では、第1の取り付け部材が表示装置本体の背面部に固定され、第2の取り付け部材が第1の取り付け部材に固定されるようになっている。また、壁掛け用部材を固定するための固定用孔は第2の取り付け部材に設けられている。
特開2008−52133号公報
しかしながら上記従来の表示装置においては、第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける場合に、ネジを用いて第2の取り付け部材を第1の取り付け部材に固定している。こうしたネジ止めによる構造を採用する場合は、第1の取り付け部材にネジ孔を設ける一方、第2の取り付け部材に貫通孔を設ける必要がある。また、実際の取り付け作業では、第1の取り付け部材のネジ孔と第2の取り付け部材の貫通孔を位置合わせて、固定用のネジを、貫通孔を通してネジ孔に装着する必要がある。したがって、組立の作業効率が悪い、ネジの使用によって部品点数が増える、などの問題がある。
本発明の目的は、表示装置本体に壁掛け用部材を取り付けるための取り付け具を第1の取り付け部材と第2の取り付け部材によって構成した場合に、ネジを使用することなく第2の取り付け部材を第1の取り付け部材に固定できる仕組みを提供することにある。
本発明に係る表示装置は、表示装置本体と、前記表示装置本体の背面部に壁掛け用部材を取り付けるための取り付け具とを備えている。前記取り付け具は、前記表示装置本体に固定される第1の取り付け部材と、前記壁掛け用部材を固定するための固定用孔を有し、前記第1の取り付け部材に固定される第2の取り付け部材とによって構成されている。前記第1の取り付け部材は、回転支持部と、前記回転支持部から一方側に離れて設けられた第1の係止部と、前記回転支持部から他方側から離れて設けられた第2の係止部とを有する。前記第2の取り付け部材は、当該第2の取り付け部材が前記回転支持部を中心に回転するように前記回転支持部に嵌合する嵌合部と、前記回転支持部を中心とした円の直径方向で前記第1の係止部に引っ掛けられる第1の引っ掛け部と、前記回転支持部を中心とした円の円周方向で前記第2の係止部に引っ掛けられる第2の引っ掛け部とを有し、前記第1の引っ掛け部と前記第2の引っ掛け部との間で前記第2の取り付け部材自身の弾性変形による反力で第1の取り付け部材に固定されている。
本発明に係る表示装置では、第1の引っ掛け部を第1の係止部に引っ掛けた状態で、回転支持部に嵌合部を嵌合させ、その状態で回転支持部を中心に第2の取り付け部材を回転させることにより、第2の引っ掛け部を第2の係止部に引っ掛けることが可能となる。また、第1,第2の引っ掛け部をそれぞれ第1,第2の係止部に引っ掛けた状態では、第2の取り付け部自身の弾性変形による反力を利用して、第2の取り付け部材の固定状態を維持することが可能となる。
本発明によれば、表示装置本体に壁掛け用部材を取り付けるための取り付け具を第1の取り付け部材と第2の取り付け部材によって構成した場合に、ネジを使用することなく第2の取り付け部材を第1の取り付け部材に固定することができる。
本発明に係る表示装置を壁掛け方式で設置するときの状態を説明する側面図である。 壁掛け用部材の取り付け構造を説明する分解斜視図である。 壁面に固定される支持部材に表示装置を取り付けるときの状態を説明する図である。 表示装置本体の背面部に取り付け具を装着した状態を示す図である。 第1の取り付け部材の構造を示す4面図である。 (A)は図5のE部を拡大図であり、(B)は第1の取り付け部材の構造を示す斜視図である。 第2の取り付け部材の構造を示す3面図である。 (A)は図7のF矢視図、(B)は図7のG矢視図、(C)は第2の取り付け部材の構造を示す斜視図である。 回転止め用の凸部の形状例を示す図である。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その1)。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その2)。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その3)。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その4)。 取り付けの途中で第2の取り付け部材を撓ませるときの撓み量の設定手法の一例を説明する図である。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その5)。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その6)。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その7)。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その8)。 第1の取り付け部材に第2の取り付け部材を取り付ける際の手順を説明する図である(その9)。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲は以下に記述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
本発明の実施の形態については、以下の順序で説明する。
1.表示装置の構成
2.取り付け具の構成
3.第1の取り付け部材の構成
4.第2の取り付け部材の構成
5.第2の取り付け部材の取り付けの手順
6.第2の取り付け部材の取り外しの手順
7.変形例
<1.表示装置の構成>
図1は本発明に係る表示装置を壁掛け方式で設置するときの状態を説明する側面図である。図1において、表示装置1の本体(以下、「表示装置本体」)2には、壁掛け用部材3が取り付けられている。
壁掛け用部材3は、図2に示すように、表示装置本体2の背面部に合計4つのネジ4及びワッシャ5を用いて固定されている。表示装置本体2の背面部は絶縁性(例えば、樹脂製)のカバー11で覆われている。カバー11には、ネジ4の個数に応じて4つの下孔12が設けられている。また、表示装置本体2の背面部でかつカバー11により遮蔽される部分には、図示しない取り付け具が装着されている。
取り付け具は、表示装置本体2の背面部に壁掛け用部材3を取り付けるために、予め表示装置本体2の背面部に装着(装備)されるものである。取り付け具には壁掛け用部材3を固定するための固定用孔が設けられている。この固定用孔はカバー11の下孔12に臨む状態で配置されている。上述したネジ4は、カバー11の下孔12を通して取り付け具の固定用孔(ネジ孔)に装着されるようになっている。
壁掛け用部材3は、1台の表示装置1につき、2つずつ固定されている。2つの壁掛け用部材3は、表示装置本体2の左右方向(表示画面の長手方向)に適度な間隔をあけて固定されている。壁掛け用部材3の上端側にはフック部6が設けられている。壁掛け用部材3の下端側には取り付け片7が設けられている。
一方、壁面8には、垂直方向(上下方向)に間隔をあけて2つの支持部材9が固定されている。支持部材9は、図3にも示すように、横長の長尺部材であっって、互いに平行に配置されている。各々の支持部材9には複数の孔10が設けられている。
表示装置1を壁掛け方式で設置する場合は、表示装置本体2の背面部にネジ4とワッシャ5を用いて固定した壁掛け用部材3のフック部6を、壁面8に固定してある上側の支持部材9の孔10に上から差し込んで引っ掛ける。この状態で壁掛け用部材3の取り付け片7を下側の支持部材9に接触又は近接させ、図示しないネジを用いて取り付け片7を支持部材9に固定する。
本発明に係る表示装置1は、壁掛け方式及び据え置き方式のいずれかの形態で設置されるものである。そして、上述した壁掛け用部材3と支持部材9は、表示装置1を壁掛け方式で設置する場合に必要となる部材である。壁掛け用部材3及び支持部材9の構造については、特に本発明を実現するうえでの制約はなく、種々の変形が可能である。ただし、表示装置本体2の背面部に複数(図例では4つ)のネジ4を用いて壁掛け用部材3を取り付ける場合は、壁掛け用部材3を固定するための固定用孔(ネジ孔)の間隔がVESA規格で決められている。したがって、表示装置本体2の背面部には、VESA規格に適合する間隔で複数の固定用孔を設ける必要がある。
また、本発明に係る表示装置1を据え置き方式で設置する場合は、表示装置本体2の背面部に壁掛け用部材3を取り付ける代わりに、表示装置本体2の背面側の下部に図示しない据え置き用の台座を取り付ける必要がある。ただし、壁掛け方式及び据え置き方式のいずれかの形態で表示装置1を設置する場合でも、表示装置1の製造工程(組立工程)の中では、表示装置本体2の背面部に上述した壁掛け用部材3を取り付けるための取り付け具が装着される。このため、取り付け具は表示装置1の構成要素の1つとなる。
なお、ここでは固定用孔の間隔がVESA規格で決定されるものとしたが、本発明はこれに限らず、例えば表示装置のメーカー独自の規格で固定用孔の間隔が決定される場合にも適用可能である。
<2.取り付け具の構成>
図4は表示装置本体の背面部に取り付け具を装着した状態を示す図である。取り付け具20は、第1の取り付け部材21と第2の取り付け部材22とによって構成されている。第1の取り付け部材21は、1つの壁掛け用部材3につき、1つずつ必要となる部材である。第2の取り付け部材22は、1つの壁掛け用部材3につき、2つずつ必要となる部材である。このため、表示装置1を壁掛け方式で設置するにあたって、上述のように表示装置本体2の背面部に2つの壁掛け用部材3を取り付ける場合は、第1の取り付け部材21が2つ必要になり、第2の取り付け部材22は4つ必要になる。
第1の取り付け部材21は、表示装置本体2に固定される長尺状の部材である。第1の取り付け部材21は、例えば図示しない複数の取り付け片を一体に有し、この取り付け片を、例えばネジを用いて表示装置本体2のフレームに止め付けることで、表示装置本体2の背面部に垂直(縦向き)に固定されている。第1の取り付け部材21には、当該第1の取り付け部材21の長手方向に適度な間隔をあけて部材装着部23が設けられている。第2の取り付け部材22は、第1の取り付け部材21に固定される部材である。第2の取り付け部材22には、後述する固定用孔46が設けられている。第2の取り付け部材22は、第1の取り付け部材21に2つずつ取り付けられている。このため、第1の取り付け部材21には、長手方向の一方(上側)と他方(下側)に部材装着部23が設けられている。そして、各々の部材装着部23に1つずつ第2の取り付け部材22が装着されている。
<3.第1の取り付け部材の構成>
図5は第1の取り付け部材の構造を示す4面図である。また、図6(A)は図5のE部を拡大した図であり、図6(B)は第1の取り付け部材の構造を示す斜視図である。なお、図5及び図6においては、第1の取り付け部材21の部材装着部23だけを抜き出している。
第1の取り付け部材21は、例えば、電気亜鉛めっき鋼板(SECC)などの金属製の板を用いて、長尺状に形成されている。第1の取り付け部材21は、主板部24と、2つの側板部25とを一体に有している。第1の取り付け部材21を長手方向から見ると、主板部24と2つの側板部25はコ字形に形成されている。
第1の取り付け部材21の主板部24には、回転支持部26と、第1の係止孔27と、第2の係止孔28と、回転止め用の凸部29と、ネジ孔30と、貫通孔31とが形成されている。第1の係止孔27は「第1の係止部」として設けられ、第2の係止孔28は「第2の係止部」として設けられたものである。
回転支持部26は、主板部24の主面(表面)から厚み方向に突出する状態で平面視円形(真円)に形成されている。回転支持部26は、図6(A)に示すように、平坦面部26aと、傾斜部26bと、基準外周部26cとを有している。平坦面部26aは、主板部24の主面から最も突出する位置に形成されている。傾斜部26bは、平坦面部26aの外周からテーパー状(面取り状)に傾斜する状態で形成されている。基準外周部26cは、主板部24の主面から傾斜部26bの最外周部に向かって垂直に起立する状態で形成されている。回転支持部26(基準外周部26c)の外径(直径)は、設計上、数μm〜数十μmオーダーの高い精度で規定されている。
第1の係止孔27は、主板部24を貫通する状態で略長方形の孔形状に形成されている。第1の係止孔27の長軸方向は主板部24の短手方向に一致し、第1の係止孔27の短軸方向は主板部24の長手方向に一致している。主板部24の長手方向Yは、第1の取り付け部材21の長手方向とも一致している。主板部24の長手方向Yを第1の方向y1と第2の方向y2に分けて考えると、第1の係止孔27は回転支持部26から見て第1の方向yに形成されている。
第2の係止孔28は、主板部24を貫通する状態で略長方形の孔形状に形成されている。第2の係止孔28の長軸方向は主板部24の短手方向に一致し、第2の係止孔28の短軸方向は主板部24の長手方向Yに一致している。第2の係止孔28は、回転支持部26から見て第2の方向y2に形成されている。つまり、第1の係止孔27は回転支持部26から一方側に離れて設けられ、第2の係止孔28は回転支持部26から他方側に離れて設けられている。また、回転支持部26は、主板部24の長手方向Yにおいて、第1の係止孔27と第2の係止孔28との間に設けられている。また、主板部24の長手方向Yにおいて、回転支持部26の中心から第2の係止孔28の中心までの距離は、回転支持部26の中心から第1の係止孔27の中心までの距離よりも長く設定されている。
凸部29は、主板部24の主面から厚み方向に突出する状態で平面視円形(真円)に形成されている。主板部24の主面を基準にした凸部29の突出寸法は、回転支持部26の突出寸法よりも小さく設定されている。例えば、主板部24の主面を基準とした回転支持部26の突出寸法は2.4mmに設定され、主板部24の主面を基準とした凸部29の突出寸法は0.5mmに設定されている。凸部29は、主板部24の長手方向Yにおいて、回転支持部26と第2の係止孔28との間に配置されている。また、凸部29は、回転支持部26と第2の係止孔28との間で、回転支持部26寄りの位置に配置されている。
ネジ孔30は、主板部24の長手方向Yにおいて、凸部29と第2の係止孔28との間に配置されている。ネジ孔30は、主板部24の主面から裏面側に突出した部分32に形成されている。ネジ孔30は、表示装置本体2の背面部に取り付けられる絶縁性のカバー(不図示)の一部をネジで第1の取り付け部材21に止め付けるために形成されたものである。貫通孔31は、主板部24の長手方向に長い縦長の長方形に形成されている。貫通孔31は、第1の係止孔27を間に挟んで、回転支持部26の反対側に設けられている。
ここで、第1の取り付け部材21の長手方向Yに沿って主板部24の短手方向の中心を通る中心軸を主板部24の中心軸K1(図5参照)と定義する。そうした場合、上述した回転支持部26、第1の係止孔27、凸部29、ネジ孔30、貫通孔31の各中心は、主板部24の中心軸K1上に配置されている。また、第2の係止孔28の中心は、主板部24の中心軸K1よりも一方側に片寄った位置に配置されている。
<4.第2の取り付け部材の構成>
図7は第2の取り付け部材の構造を示す3面図である。また、図8(A)は図7のF矢視図、図8(B)は図7のG矢視図、図8(C)は第2の取り付け部材の構造を示す斜視図である。
第2の取り付け部材22は、例えば、上記第1の取り付け部材21と同様に、電気亜鉛めっき鋼板(SECC)などの金属製の板を用いて形成されている。第2の取り付け部材22は、ベース部35と、アーム部36と、受け部37とを一体に有している。アーム部36はベース部35の一方の側辺部から略直角に折れ曲がった状態で形成されている。受け部37はアーム部36の一端部から略直角に折れ曲がった状態で形成されている。受け部37はベース部35と対向する状態に配置されている。また、受け部37はベース部35と平行に配置されている。
ベース部35は全体に平板状に形成されている。ベース部35には、嵌合部となる円形(真円)の嵌合孔38と、回転止め用の長孔部39と、抜き孔40とが形成されている。嵌合孔38は、第1の取り付け部材21に設けられた回転支持部26に対応して形成されたものである。嵌合孔38の孔径(直径)は、設計上、数μm〜数十μmオーダーの高い精度で規定されている。嵌合孔38の孔径は、回転支持部26の外径よりも僅かに大きく設定されている。嵌合孔38の孔径と回転支持部26の外径の寸法差は、回転支持部26に嵌合孔38を嵌め込んだときに、上記寸法差によって取り付けのガタが生じず、かつ第2の取り付け部材22が回転支持部26を中心に円滑に回転する条件を満たすように設定されている。具体的には、嵌合孔38の孔径と回転支持部26の外径の寸法差は、例えば0.1mmに設定するとよい。
長孔部39は、第1の取り付け部材21の凸部29に対応して形成されたものである。長孔部39は、ベース部35の長手方向を孔の長軸方向として形成されている。長孔部39の短手寸法は凸部29の外径(直径)寸法に合わせて設定されている。長孔部39及び凸部29は、第2の取り付け部材22を第1の取り付け部材21に装着するときに、互いに嵌合することで、回転支持部26を中心とした第2の取り付け部材22の回転を抑制する「回転止め部」となる。ただし、第2の取り付け部材22を着脱可能とし、かつ当該着脱作業を容易にするために、凸部29は図9(A)のように第1の取り付け部材21の主板部24の主面からテーパー状に傾斜した状態で突出するドーム型に形成されている。仮に、凸部29を図9(B)のような形状で形成した場合は、主板部24の主面から垂直に立ち上がる凸部29の側面に長孔部39の側壁が引っ掛かることになる。これに対して、凸部29をドーム型に形成すれば、そうした引っ掛かりを生じさせることなく、長孔部39と凸部29の嵌合状態を解除することが可能となる。
抜き孔40は、第1の取り付け部材21の主板部24に設けられたネジ孔30に対応して第2の取り付け部材22に設けられたものである。抜き孔40の孔径(直径)は、第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を装着したときに、抜き孔40の内側にネジ孔30が同軸に配置されるように、ネジ孔30の孔径(直径)よりも大きく設定されている。
ベース部35の長手方向の一端部には第1の引っ掛け部41が形成されている。また、ベース部35の長手方向の他端部には第2の引っ掛け部42が形成されている。第1の引っ掛け部41は上述した第1の係止孔27に対応して設けられたものである。第2の引っ掛け部42は上述した第2の係止孔28に対応して設けられたものである。
第1の引っ掛け部41は、ベース部35の一端部から当該ベース部35の長手方向に延出する状態で形成されている。第1の引っ掛け部41は、略L字形に折れ曲がった状態で形成されている。第1の引っ掛け部41は、ベース部35の幅寸法(短手方向の寸法)よりも小さい幅寸法で、ベース部35の短手方向の中央部から延出している。ベース部35の一端部から延出する第1の引っ掛け部41の基端部(付け根部分)には半円形状の切り込み部43が設けられている。切り込み部43は、ベース部35と独立したかたちで第1の引っ掛け部41を弾性変形させるために形成されたものである。切り込み部43は、第1の引っ掛け部41を挟むように左右両側に1つずつ形成されている。また、第1の引っ掛け部41には突起44が形成されている。突起44は、ベース部35の主面と段差Ldをなすように形成されている。この段差Ldは、第1の取り付け部材21の主板部24の厚み寸法よりも小さく設定されている。
第1の引っ掛け部41は、第1の取り付け部材21の回転支持部26を中心とした円の直径方向(主板部24の中心軸K1の方向)で第1の係止孔27に引っ掛けられるものである。第1の引っ掛け部41は第1の係止孔27に差し込んだ状態で当該第1の係止孔27の縁に引っ掛けられる。このため、第1の引っ掛け部41の幅寸法W1は、上記図5に示す第1の係止孔27の幅寸法(長手寸法)W2よりも小さく設定されている。例えば、第1の引っ掛け部41の幅寸法W1は、第1の係止孔27の幅寸法W2の1/2程度に設定されている。第1の引っ掛け部41を第1の係止孔27に引っ掛けた状態では、第1の引っ掛け部41に設けられた突起44が第1の取り付け部材21の主板部24の裏面(主面と反対側の面)に接触した状態となる。
第2の引っ掛け部42は、ベース部35の他端部から厚み方向に折れ曲がる状態で形成されている。第2の引っ掛け部42の折り曲げ方向は、アーム部36の折り曲げ方向と反対方向になっている。第2の引っ掛け部42は、ベース部35の長手方向から見ると、アーム部36側に近づく方向で略L字のフック形状(鉤型)に形成されている。
第2の引っ掛け部42は、第1の取り付け部材21の回転支持部26を中心とした円の円周方向(第2の係止孔28の長軸方向)で第2の係止孔28に引っ掛けられるものである。第2の引っ掛け部42は第2の係止孔28に差し込んだ状態で当該第2の係止孔28の縁に引っ掛けられるものである。このため、第2の引っ掛け部42の幅寸法W3は、第2の係止孔28の幅寸法(長手寸法)W4よりも小さく設定されている。例えば、第2の引っ掛け部42の幅寸法W3は、第2の係止孔28の幅寸法W4よりも2mm程度小さく設定されている。第2の引っ掛け部42を第2の係止孔28に引っ掛けた状態では、第2の引っ掛け部42のフック形状部が第1の取り付け部材21の主板部24の裏面に接触した状態となる。
ここで、ベース部35の長手方向に沿って当該ベース部35の短手方向の中心を通る中心軸をベース部35の中心軸K2(図7参照)と定義する。そうした場合、上述した嵌合孔38、長孔部39及び抜き孔40の各中心と、ベース部35の一端側に形成された第1の引っ掛け部41の突起44の中心は、ベース部35の中心軸K2上に配置されている。また、ベース部35の長手方向における、嵌合孔38の中心から長孔部39の中心までの寸法は、第1の取り付け部材21の主板部24の長手方向における、回転支持部26の中心から凸部29の中心までの寸法と同一寸法に設定されている。また、ベース部35の長手方向における、嵌合孔38の中心から抜き孔40の中心までの寸法は、第1の取り付け部材21の主板部24の長手方向における、回転支持部26の中心からネジ孔30の中心までの寸法と同一寸法に設定されている。
アーム部36は全体に平板状に形成されている。アーム部36は、ベース部35の短手方向から見ると、ベース部35の厚み方向に沿う軸に対して斜めに傾いた状態で形成されている。受け部37は、平面視略長方形に形成されている。受け部37の中央にはピン部材45が組み付けられている。ピン部材45は、中心軸方向の一方を閉止し、かつ他方を開口した円筒状に形成されている。ピン部材45は、受け部37の中央に設けられた圧入用の孔にベース部35側から加圧挿入(圧入)されることにより、受け部37に一体に設けられている。ピン部材45の内部(内周壁)には、先述した壁掛け用部材3を固定するための固定用孔46が形成されている。固定用孔46は、壁掛け用部材3の固定構造がネジ止め構造になっていることから、ネジ孔(雌ネジ)46で構成されている。この固定用孔46は、受け部37の圧入孔の部分で外部に露出している。また、固定用孔46は、ベース部35に設けられた嵌合孔38と同軸状に設けられている。すなわち、ベース部35に設けられた嵌合孔38と、受け部37に設けられた固定用孔46は、互いに同じ中心軸をもって形成されている。
上記構成からなる第1の取り付け部材21と第2の取り付け部材22のうち、第1の取り付け部材21は、第1の係止孔27を下側とし、第2の係止孔28を上側とする向きで、表示装置本体2の背面部に縦向き(垂直)に固定される。このため、表示装置本体2の背面部に固定された第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を取り付ける場合は、第1の引っ掛け部41を下側とし、第2の引っ掛け部材42を上側とする向きで、第2の取り付け部材22が取り付けられる。また、VESA規格に適合する壁掛け用部材3を表示装置本体2に取り付ける場合は、第1の取り付け部材21の長手方向で、各々の第2の取り付け部材22に設けられる固定用孔46の間隔Lp(図4参照)を、規格通りの寸法に精度良く合わせる必要がある。
<5.第2の取り付け部材の取り付けの手順>
次に、第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を取り付ける場合の手順について説明する。なお、第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を取り付ける場合の手順は、上記図4に示す4つの部材装着部23で共通するため、ここでは1つの部材装着部23での取り付け手順について説明する。
まず、図10に示すように、第1の取り付け部材21に設けられた第1の係止孔27に第2の取り付け部材22の第1の引っ掛け部41を差し込む。このとき、第1の取り付け部材21の主板部24に対して、第2の引っ掛け部42側が大きく離間する方向で、第2の取り付け部材22を斜めに傾ける。そして、その状態から図11に示すように第1の引っ掛け部41を第1の係止孔27に差し込む。これにより、第1の引っ掛け部41の突起44の部分が、が第1の係止孔27を通して主板部24の裏側に配置される。また、突起44の部分は、回転支持部26側から見て第1の係止孔27よりも遠い位置に配置される。
次に、第2の引っ掛け部42を第2の係止孔28に近づける方向で、第2の取り付け部材22を第1の取り付け部材21側に倒す。このとき、図12に示すように、第1の取り付け部材21の回転支持部26に第2の取り付け部材22の嵌合孔38を嵌め込むようにする。また、第2の取り付け部材22の第2の引っ掛け部42が第1の取り付け部材21の第2の係止孔28内に収まるように、第1の取り付け部材21の主板部24の中心軸K1に対して第2の取り付け部材22のベース部35の中心軸K2を少し傾けた状態にする。そうすると、図13に示すように、第1の取り付け部材21の主板部24の主面に対して、第2の取り付け部材22のベース部35の裏面が斜めに傾いて浮いた状態となる。
このような状態になる理由は、第2の取り付け部材22の構成上、ベース部35の主面と第1の引っ掛け部41の突起44との段差Ld(図7を参照)を、第1の取り付け部材21の主板部24の厚み寸法よりも小さく設定しているためである。これにより、第2の取り付け部材22を倒したときに、第2の取り付け部材22の第1の引っ掛け部41に設けられている突起44が、第1の取り付け部材21の主板部24の裏面に突き当たり、その状態で第2の取り付け部材22が少し斜めに傾いた状態になる。この状態では、各々の取り付け部材21,22の中心軸K1,K2の傾きにより、回転止め用の凸部29と長孔部39の位置がずれた状態にもなる。このため、上記図13の状態から、第1の引っ掛け部41を弾性変形させるべく、さらに第2の取り付け部材22を倒していくと、その途中で第2の取り付け部材22のベース部35の裏面に凸部29が突き当たった状態となる。その状態で第2の引っ掛け部42を第2の係止孔28に完全に差し込むように外力(荷重)を加えると、第1の引っ掛け部41と第2の引っ掛け部42との間で第2の取り付け部材22のベース部35に撓みが生じる。
第2の取り付け部材22の撓み量に関しては、第2の取り付け部材22を手作業で取り付ける場合の作業性を考慮して、取り付け時に適度な荷重となるように設定すればよい。本発明の実施の形態においては、図14に示すように、回転止め用の凸部29が第2の取り付け部材22に突き当たる点を支点として、そこから離れた位置(荷重点)に荷重Pを加えることで、第2の取り付け部材22が撓むようになっている。このため、取り付け時に適度な荷重Pになるように、下記の(1)式に示す片持ちバネの計算式にしたがって部品寸法(L、b、t)を決定すればよい。
δ={(4×P×L3)×(1−ν3)}÷(E×b×t3) …(1)
δは荷重点の撓み量、Pは荷重、Lは支点から荷重点までの距離、νはポアソン比、Eは縦弾性係数、bは板幅、tは板厚である。
上述のように第2の取り付け部材22を撓ませたら、その状態を維持したまま図15に示すように回転支持部26を中心にして第2の取り付け部材22の第2の引っ掛け部42側を第1の方向R1に回転させる。このとき、受け部37から第2の引っ掛け部42に向かってアーム部36が斜めに長く延在している。このため、第2の取り付け部材22を手作業で取り付ける場合は、アーム部36の内側面と外側面にそれぞれ親指と人差し指を添えながら、親指でアーム部36に第1の方向R1の力を加える。そうすると、回転支持部26を中心に第2の取り付け部材22を楽に回転させることができる。
上述のように第2の取り付け部材22を回転させると、第1の引っ掛け部41に設けられた突起44が、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力とベース部35の撓みによる反力をもって、主板部24の裏面に接触(圧接)しながら移動する。このとき、第1の引っ掛け部41は、第1の係止孔27の縁部で主板部24の裏面に突起44の部分だけで接触する。このため、第1の引っ掛け部41に突起44を設けずに、第1の引っ掛け部41を突起44よりも広い面積で主板部24の裏面に接触させた場合に比較して、第2の取り付け部材22の回転を円滑に行なうことができる。ただし、こうした効果は、第1の引っ掛け部41に突起44を設けることに代えて、第1の係止孔27の縁部に同様の突起を設けた場合でも得られるものである。すなわち、第1の係止部となる第1の係止孔27とこれに引っ掛けられる第1の引っ掛け部とは、第1の取り付け部材21及び第1の取り付け部材21のいずれか一方に設けられた突起の部分で接触していればよい。
また、上述のように回転支持部26を中心に第2の取り付け部材22を第1の方向R1に回転させると、第1の取り付け部材21の主板部24の中心軸K1に対する、第2の取り付け部材22のベース部35の中心軸K2の傾きが小さくなる。そして、主板部24の中心軸K1とベース部35の中心軸K2がちょうど一致する(平面的に重なり合う)ところで、図16及び図17に示すように回転止め用の凸部29と長孔部39が互いに嵌合した状態になる。また、第2の引っ掛け部42は、図18及び図19にも示すように、第2の係止孔28の縁部に引っ掛かった状態となる。
その際、凸部29との接触によってベース部35に生じていた撓みは、凸部29と長孔部39が嵌合する瞬間に解消される。凸部29と長孔部39が嵌合する瞬間は振動と接触音が発生する。このため、第2の取り付け部材22の取り付け作業を作業者の手作業で行なう場合、上記の振動と接触音の発生を作業者が触覚と聴覚で感知することになる。このため、回転支持部26を中心に第2の取り付け部材22を回転させる際に、第2の取り付け部材22が適正な位置に取り付けられたことを作業者に認識させることができる。
こうして第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を取り付けた状態では、第2の取り付け部材22の一部を構成している第1の引っ掛け部41が弾性変形した状態となる。第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力は、次のように作用する。すなわち、第1の引っ掛け部41は、第1の引っ掛け部41自身の弾性変形による反力で第1の係止孔27の縁に引っ掛けられた状態に保持される。また、第1の引っ掛け部41に設けられた突起44は、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力で主板部24の裏面に接触した状態に保持される。一方、第2の引っ掛け部42は、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力で第2の係止孔28の縁に引っ掛けられた状態に保持される。また、ベース部35は、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力で主板部24の主面に密着する状態に保持される。これにより、第2の取り付け部材22は、第1の引っ掛け部41と第2の引っ掛け部42との間で第2の取り付け部材22自身の弾性変形による反力を利用して第1の取り付け部材21に固定された状態に維持される。
なお、ここでは第2の取り付け部材22自身の弾性変形による反力として、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力を利用するものとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、ベース部35の弾性変形による反力を利用して第2の取り付け部材22を第1の取り付け部材21に固定してもよい。ただし、ベース部35を弾性変形させると、第1の取り付け部材21の主板部24からベース部35が浮いた状態になる。このため、回転支持部26と嵌合孔38の嵌合状態や、凸部29と長孔部39の嵌合状態が、ベース部35の浮きによって不安定になる恐れがある。これに対して、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力を利用して第2の取り付け部材22を固定した場合は、第1の引っ掛け部41と第2の引っ掛け部42の間でベース部35を第1の取り付け部材21の主板部24に密着させることができる。このため、回転支持部26と嵌合孔38の嵌合状態や、凸部29と長孔部39の嵌合状態が、非常に安定したものとなる。
また、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力は、第1の引っ掛け部41に設けられた突起44の突出寸法に依存したものとなる。すなわち、突起44の突出寸法を相対的に大きくすると、第1の引っ掛け部41の弾性変形によって得られる反力が相対的に大きくなる。反対に、突起44の突出寸法を相対的に小さくすると、第1の引っ掛け部41の弾性変形によって得られる反力が相対的に小さくなる。このため、突起44の突出寸法は、第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を固定するうえで必要な固定力に合わせて設定することが望ましい。
<6.第2の取り付け部材の取り外しの手順>
次に、第1の取り付け部材21から第2の取り付け部材22を取り外す場合の手順について説明する。まず、第1の取り付け部材21の部材装着部23において、第1の取り付け部材21の回転支持部26を中心に第2の取り付け部材22の第2の引っ掛け部42側を第2の方向R2(図15参照)に回転させる。第2の方向R2は、先述した第1の方向R1とは反対の方向となる。これにより、第2の係止孔28に対する第2の引っ掛け部42の引っ掛かりが外れる。つまり、第2の取り付け部材22は、回転支持部26を中心に第2の引っ掛け部42側を第1の方向R1や第2の方向R2に回転させることで、第2の係止孔28に対して第2の引っ掛け部42を係脱(係合/離脱)自在な構成になっている。
次に、第2の引っ掛かり部42を第2の係止孔28から離間させる方向で、第2の取り付け部材22を引き起こす。これにより、上記図11に示すように、第1の引っ掛かり部42から第2の係止孔28から離脱し、かつ、嵌合孔38が回転支持部26から離脱した状態になる。また、第2の取り付け部材22は第1の取り付け部材21に対して斜めに傾いた状態となる。その状態で第1の引っ掛け部41を第1の係止孔27から引き抜くようにすると、第2の取り付け部材22が第1の取り付け部材21から完全に外れる。
本発明の実施の形態に係る表示装置1においては、表示装置本体2の背面部に壁掛け用部材3を取り付けるための取り付け具20を、上述した第1の取り付け部材21と第2の取り付け部材22によって構成している。そして、第1の取り付け部材21の主板部24上では、回転支持部26と嵌合孔38との嵌合により、第2の取り付け部材22が回転支持部26を中心に回転するものとなっている。また、第2の取り付け部材22に設けられた第1の引っ掛け部41は、回転支持部26を中心とした円の直径方向で第1の係止孔27に引っ掛かるものとなっている。また、第2の取り付け部材22に設けられた第2の引っ掛け部42は、回転支持部26を中心とした円の円周方向で第2の係止孔28に引っ掛かるものとなっている。また、第2の取り付け部材22は、第1の引っ掛け部41の弾性変形による反力を利用して第1の取り付け部材21に固定されている。
このため、第1の引っ掛け部41を第1の係止孔27に引っ掛ける一方、第2の引っ掛け部42を第2の係止孔28に引っ掛けることにより、ネジを使用しなくても、第2の取り付け部材22を第1の取り付け部材21に取り付けることができる。したがって、ネジを使用する場合に比較して、第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を取り付ける際の作業効率を高めることができる。また、ネジが不要になることで、部品点数を削減することができる。また、第1の取り付け部材21の回転支持部26に第2の取り付け部材22の嵌合孔38を嵌合させた状態では、回転支持部26を中心とした円の直径方向における第2の取り付け部材22の動きが全方向にわたって規制される。このため、第1の取り付け部材21に対して取り付けのガタを生じることなく第2の取り付け部材22を取り付けることができる。したがって、ネジを用いた固定構造を採用する場合に比較して、第1の取り付け部材21に高い精度で第2の取り付け部材22を取り付けることができる。ちなみに、第1の取り付け部材にネジを用いて第2の取り付け部材を取り付ける場合は、各々の取り付け部材に設けられるネジ孔と貫通孔の位置合わせのズレが、第2の取り付け部材の取り付け位置のズレや取り付けのガタとなってあらわれる。そして、第2の取り付け部材の取り付け位置がずれると、壁掛け用部材3を固定するための固定用孔の位置や間隔もずれてしまうことになる。
また、本発明の実施の形態に係る表示装置1においては、第2の取り付け部材22の構造的な特徴として、回転支持部26に嵌合される嵌合孔38と壁掛け用部材3の固定に用いられる固定用孔46を同軸状に設けた構成を採用している。このため、回転支持部26に嵌合孔38を嵌合させた状態では、回転支持部26、嵌合孔38及び固定用孔46が互いに同軸状に配置される。また、回転支持部26を中心に第2の取り付け部材22を回転させる場合は、第2の取り付け部材22の回転中心軸に固定用孔46の中心軸が一致した状態となる。
したがって、回転支持部26を中心に第2の取り付け部材22を回転させても、回転支持部26と固定用孔46の中心軸に相対的な位置ズレが発生しない。このため、第2の取り付け部材22を回転させて第2の引っ掛け部42を第2の係止孔28に引っ掛ける場合に、第2の取り付け部材22の回転方向の位置に若干のズレが生じても、回転支持部26と固定用孔46の中心位置を合わせることができる。その結果、第1の取り付け部材21にVESA規格に適合する間隔Lp(図4参照)で2つの回転支持部26を精度良く設けておけば、この精度を維持したまま、各々の第2の取り付け部材22の固定用孔46の間隔Lpを設定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る表示装置1では、第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を取り付けた状態で、回転支持部26を中心とした第2の取り付け部材22の回転を、凸部29と長孔部39の嵌合により抑制している。このため、第1の取り付け部材21に第2の取り付け部材22を取り付けた状態では、人為的(意図的)に外部から力を加えない限り、第2の取り付け部材22が回転支持部26を中心に回転することがない。したがって、第2の取り付け部材22の取り付け状態を確実に維持することができる。
<7.変形例>
上記実施の形態においては、第1の係止孔27及び第2の係止孔28をそれぞれ第1の係止部及び第2の係止部としたが、各々の係止部については、第1の引っ掛け部41及び第2の引っ掛け部42を引っ掛けられる構造であれば、孔でなくてもよい。例えば図示はしないが、第1の取り付け部材21の主板部24の面上に、第1の係止部として、L字形に曲げた係止片を一体に設け、当該係止片に第1の引っ掛け部41を引っ掛ける構造にしてもよい。また、第2の係止部についても同様の構造を採用してもよい。
また、回転止め部を構成する凸部29と長孔部39に関しては、上記実施の形態とは反対に、長孔部39を第1の取り付け部材21に設け、凸部29を第2の取り付け部材22に設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、回転支持部26を突状(ダボ形状)に形成し、当該回転支持部26に嵌合孔38を嵌合させることで、回転支持部26を中心に第2の取り付け部材22を回転させるものとしたが、本発明はこれに限らない。例えば図示はしないが、第1の取り付け部材21に円形の貫通孔からなる回転支持部を設ける一方、第2の取り付け部材22に突状(ダボ形状)の嵌合部を設け、当該嵌合部を回転支持部(貫通孔)に嵌合させる構成を採用してもよい。
ただし、第2の取り付け部材22に固定用孔46を設けるにあたって、受け部37にベース部35側からピン部材45を圧入して固定する場合は、圧入用の治具をベース部35側から進出させる必要がある。このため、上記実施の形態のように嵌合部を嵌合孔38で構成し、その孔径を圧入用の治具の外径よりも大きく設定することが望ましい。
1…表示装置、2…表示装置本体、3…壁掛け用部材、20…取り付け具、21…第1の取り付け部材、22…第2の取り付け部材、26…回転支持部、27…第1の係止孔、28…第2の係止孔、29…凸部、38…嵌合孔、39…長孔部、41…第1の引っ掛け部、42…第2の引っ掛け部、44…突起、46…固定用孔

Claims (5)

  1. 表示装置本体と、
    前記表示装置本体の背面部に壁掛け用部材を取り付けるための取り付け具とを備え、
    前記取り付け具は、
    前記表示装置本体に固定される第1の取り付け部材と、
    前記壁掛け用部材を固定するための固定用孔を有し、前記第1の取り付け部材に固定される第2の取り付け部材とによって構成され、
    前記第1の取り付け部材は、回転支持部と、前記回転支持部から一方側に離れて設けられた第1の係止部と、前記回転支持部から他方側から離れて設けられた第2の係止部とを有し、
    前記第2の取り付け部材は、当該第2の取り付け部材が前記回転支持部を中心に回転するように前記回転支持部に嵌合する嵌合部と、前記回転支持部を中心とした円の直径方向で前記第1の係止部に引っ掛けられる第1の引っ掛け部と、前記回転支持部を中心とした円の円周方向で前記第2の係止部に引っ掛けられる第2の引っ掛け部とを有し、前記第1の引っ掛け部と前記第2の引っ掛け部との間で前記第2の取り付け部材自身の弾性変形による反力で第1の取り付け部材に固定されている
    表示装置。
  2. 前記第2の取り付け部材において、前記固定用孔が前記嵌合部と同軸状に設けられている
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記第1の係止部と前記第1の引っ掛け部とは、前記第1の取り付け部材及び前記第2の取り付け部材のいずれか一方に設けられた突起の部分で接触している
    請求項1又は2記載の表示装置。
  4. 前記第1の引っ掛け部を前記第1の係止部に引っ掛け、かつ、前記第2の引っ掛け部を前記第2の係止部に引っ掛けた状態で、前記回転支持部を中心とした前記第2の取り付け部材の回転を抑制する回転止め部が設けられている
    請求項1、2又は3記載の表示装置。
  5. 前記回転止め部は、前記第1の取り付け部材及び前記第2の取り付け部材のうち、一方の取り付け部材に設けられた凸部と、当該凸部に対応して他方の取り付け部材に設けられた孔部とからなる
    請求項4記載の表示装置。
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