JP6115376B2 - パネル固定構造、及び自動取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板材にネジを介してパネルを固定するパネル固定構造に関し、特に自動取引装置の筺体の板金フレームに外装用樹脂製カバーをネジ止めする固定構造、及びこの固定構造を用いた自動取引装置に関する。
従来、自動取引装置の部品たる板金部品に樹脂製部材たるカバーをネジ止めして固定する固定構造が開発されていた(特許文献1参照)。ここで、特許文献1に記載された固定構造(以下、「従来の固定構造」と呼ぶ場合がある)について、図10を参照して概要を説明する。
従来の固定構造は、他の部品との関係による実装スペース等の条件を考慮して、図10に示すように長方形となっているプレートナット902と、樹脂製部材たるカバー901の内側に設けられ、このプレートナット902が収容される取付部911と、を主に備えて構成されていた。
特開2010−266035号公報(段落0012〜0021、図1〜図4等)
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、以下に示す問題点の改善が求められていた。この問題点について、図10ないし図12を参照して説明する。
第1に、取付部911は、取付穴911gの幅がプレートナット902の長辺の寸法xと同じ値になっているので、プレートナット902を間違った向き(図11に示す90°回転させた向き)でも取付部911に挿入できてしまうという問題があった。
そして、プレートナット902が間違った向きで挿入された場合、取付部911内でプレートナット902が斜行し、取付部911の取出孔911hを使ってプレートナット902を指で引っ掛けるだけでは取り出すのが難しい場合があるというさらなる問題が発生した。この場合には、工具を使わなければプレートナット902を取り出すことができない。
第2に、図12に示すように、プレートナット902が挿入された状態において、取付部911の挿入側の開口端面911iとプレートナット902の後端側の端面902iとが同一面のため、指でプレートナット902を押すだけでは取付部911に完全に差し込む(挿入する)ことができずに差し込み不良となるという問題があった。一方、図示していないが、プレートナット902が挿入された状態において、取付部911の挿入側の開口端面911iとプレートナット902の後端側の端面902iとが同一面でない場合においても、プレートナット902が取付部911に、確実に挿入されているのか否かが分からないという問題が発生する。これらのことは、差込み負荷(取付部911とプレートナット902の摩擦力等)が大きい場合に特に問題となる。
第3に、プレートナット902と取付部911との隙間量が大きい場合、パネルとしてのカバー901の取扱いによっては、板材とネジ止めされるプレートナット902が自重により取付部911内でずれたり、取付部911から落下したりするという問題があった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、パネルを間違いなく確実に板材に固定することができるパネル固定構造、及びこのパネル固定構造を用いた自動取引装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るパネル固定構造は、板材(3)にネジを介してパネル(1)を固定するパネル固定構造(A)であって、前記板材を貫通する前記ネジが螺合するネジ孔が形成された長方形の本体部(2m)、前記本体部の長辺の一部から突起した第1の突起部(2b)、及び前記本体部の他の長辺から突起した第2の突起部(2c)を有し、前記パネルと分離可能なプレートナット(2)と、前記本体部を内部に収めることができる取付穴(11g)、及び前記取付穴の前記プレートナットが当接する当接面に前記第1の突起部が延出する延出孔(取出孔11h)を有し、前記パネルの内面側に設けられた取付部(11)と、を備え、前記プレートナットは、前記本体部の短辺、前記第1の突起部の高さ、及び前記第2の突起部の高さを含めた全体の長さが前記本体部の長辺よりも長く、前記取付部は、前記取付穴の幅が前記プレートナットの全体の長さより短く、かつ本体部の長辺よりも長く、さらに、前記取付穴の奥行きが前記本体部の短辺に前記第2の突起部の高さを加えた長さよりも短い、ことを特徴とする。但し、括弧内の符号は例示である。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る自動取引装置は、前記パネル固定構造を備える自動取引装置であって、前記板材は、前記自動取引装置の金属フレームであり、前記パネルは、化粧パネルであり、前記化粧パネル及び前記取付部は、一体形成された樹脂性部材であることを特徴とする。
本発明によれば、パネルを間違いなく確実に板材に固定することができる。
第1実施形態に係るパネル固定構造の全体構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係るパネル固定構造の一部を拡大した分解斜視図である。 第1実施形態に係るパネル固定構造を構成する取付部にプレートナットが装着された状態を示す図(斜視図)である。 第1実施形態に係るパネル固定構造を説明するための図であり、図4(a)は取付部にプレートナットが装着された状態を示す図(Y−Y線断面図)であり、図4(b)は図4(a)の拡大図である。 第1実施形態に係るパネル固定構造のX−X線断面図である。 第2実施形態に係るパネル固定構造の一部を拡大した分解斜視図である。 第2実施形態に係るパネル固定構造を構成する取付部にプレートナットが装着された状態を示す図(斜視図)である。 第2実施形態に係るパネル固定構造を構成する取付部にプレートナットが装着された状態を示す図(Z−Z線断面図)である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るパネル固定構造を用いた自動取引装置を説明するための図である。 従来のパネル固定構造の一部を拡大した分解斜視図(その1)である。 従来のパネル固定構造の一部を拡大した分解斜視図(その2)である。 従来のパネル固定構造を構成する取付部にプレートナットが装着された状態を示す図(斜視図)である。
以下、本発明の実施するための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
≪第1実施形態に係るパネル固定構造の構成≫
図1を参照して、第1実施形態に係るパネル固定構造の構成を説明する。ここで、図1は、第1実施形態に係るパネル固定構造Aの全体構成を示す分解斜視図である。図1に示すパネル固定構造Aは、板材である板金部品3にパネルであるカバー1を固定するためのものである。ここで、板金部品3は、例えば、自動取引装置(ATM)の板金フレームであり、カバー1は、例えば、自動取引装置(ATM)のフロントカバー(化粧パネル)である。
パネル固定構造Aは、カバー1と、プレートナット2と、板金部品3と、フランジカラー4と、ワッシャ5と、Eリング6と、ネジ7と、から主に構成されている。なお、本実施形態では、カバー1と板金部品3とを2箇所で固定しているが、これに限定されることなく、例えば、3箇所以上で固定してもよい。
(カバー)
カバー1は、図示しない筐体の外観を装飾する部材であり、合成樹脂素材で形成されている。カバー1の裏面1a(筐体の外側に露出しない面)には、図1に示すように、プレートナット2を取り付けるための2つの取付部11,11が一体的に形成されている。取付部11、11は、板金部品3の長手方向に所定間隔を空けて形成される取付孔31,32に対応する位置に形成されている。
図2ないし図4を参照して、取付部11の構成を説明する。ここで、図2は、パネル固定構造Aの取付孔31側を拡大した分解斜視図である。図3は、プレートナット2が装着された取付部11の状態を示す図(斜視図)である。図4は、プレートナット2が装着された取付部11の状態を示す図(縦断面図)である。
取付部11は、カバー1の裏面1aに沿って延在する底壁11aと、この底壁11aから離間して対向配置された上壁11bと、底壁11aと上壁11bとを繋ぐ3つの側壁11c〜11eと、から主に構成されている。これにより、取付部11は、側壁11eの反対側からプレートナット2が挿入される取付穴11gを有する。この取付穴11gは、平面視矩形状を呈する。なお、側壁11eは、取付部11のリブとしての役割を果たす。
また、取付部11は、上壁11bに取付穴11gからプレートナット2を取り出す際に利用される取出孔11hが貫通形成されている。取出孔11hは、平面視U字状を呈し、上壁11bの一端部(側壁11e側の端部)から他端部(取付穴11gが開口する開口端面11i側の端部)近傍まで、及び側壁11eの上端部から底壁11aの高さまで一体的に形成されている。この取出孔11hは、その幅がフランジカラー4の軸部41の直径より大きく形成されている。なお、取付部11は、側壁11eの取出孔11hが形成された両側が、プレートナット2が当接する当接面11kとなる。そのため、プレートナット2は突き抜けることなく当接面11kで衝止する。
また、取付部11は、底壁11aの中央部に、底壁11aを分割するように平面視矩形状の溝部11fが貫通形成されている。溝部11fは、取付穴11gに装着されたプレートナット2に螺合するネジ7の先端が底壁11aに当接するのを防止するためのものである。溝部11fは、取付穴11gに連通するように形成されるとともに、その幅が取付穴11gの幅よりも狭く形成されている。さらに、取付部11は、溝部11fの側壁11d側の位置に、側壁11eから一体的に形成されている土台部11nを有する。
土台部11nは、上部に爪部11j(図4(a),(b)参照)を有する。爪部11jは、取付穴11gに装着されたプレートナット2が離脱するのを防止するためのものである。爪部11jは、プレートナット2の挿入方向に対して挿入負荷を軽減させるために挿入方向に対して傾斜が緩やかな傾斜面が形成されると共に、プレートナット2の離脱方向(挿入方向の反対方向)に対して離脱負荷を増大させるために角孔2dに当接する当接面が形成されている。
(プレートナット)
図2ないし図4を参照して、プレートナット2の構成を説明する。
プレートナット2は、取付部11に収容(装着)された状態で、ネジ7と共に板金部品3にカバー1を固定するものである。プレートナット2は、平面視十字形状を呈する板状(平板状)の平板状部材である。具体的にプレートナット2は、長辺(寸法x)と短辺(寸法y)とで構成される長方形の本体部2mと、本体部2mの長辺の中央部から同一面内に突起する2つの突起部2b,2cと、から主に構成されている。ここで、長辺の寸法xは、取付穴11gの幅と同じ(公差)であり、短辺の寸法yは、取付穴11gの深さ(奥行き方向の深さ)と同じ(公差)である。なお、突起部2b,2cは、形状(寸法を含む)が略同一である。
突起部2b,2cは、高さ(突出する方向の長さ)の寸法がyであり、幅の寸法がxである。ここで、突起部2b,2cの高さの寸法yは、プレートナット2の突起部2b,2cを含めた挿入方向の寸法y(2×y+y)が長辺の寸法xよりも大きな値になるようにする。すなわち、プレートナット2は、寸法y>寸法xとなる。また、突起部2b,2cの高さの寸法yは、取付部11の側壁11eの厚さよりも大きい値がよい。また、突起部2b,2cの幅の寸法xは、取付部11の取出孔11hの幅と同じであるか、この幅よりも短い値にする。なお、プレートナット2は、厚さが取付穴11gの高さと同じ(公差)である。
これにより、プレートナット2は、図2に示した状態から90°回転させた場合に、取付部11に装着することができない。また、図3に示すように、プレートナット2が取付部11に装着された状態において、プレートナット2は、底壁11aと上壁11bとの間に挟持されている。また、この状態のプレートナット2は、一方の突起部2bが取出孔11hから取付部11の外部に延出すると共に、突起部2bの両側の端面が側壁11e(図2参照)の当接面11k(図2参照)に当接する。また、この状態のプレートナット2は、他方の突起部2cが開口端面11i側から取付部11の外部に延出すると共に、突起部2cの両側の端面2fが開口端面11iに面一になっている。なお、プレートナット2は、遊びを持たせて取付穴11gに取り付けられてもよい。
また、図2に示すように、プレートナット2は、雄ネジであるネジ7が螺合するネジ孔2aが、中央に貫通形成されている。プレートナット2が取付部11に装着された状態(図3参照)において、プレートナット2は、取出孔11hを介してネジ孔2aが取付部11の外側に露出している。なお、プレートナット2の厚さが薄い場合には、ネジ孔2aにバーリング加工を行うのがよい。
また、プレートナット2は、取付部11に装着された状態(図3参照)で、爪部11jに対応する位置に形成される角孔2dと、プレートナット2の中心に対して角孔2dに対向する位置に形成される角孔2eとを有する。角孔2dは、図2に示した状態でプレートナット2が取付部11に装着された場合に、爪部11jが引っ掛かるようになっている。一方、角孔2eは、図2からプレートナット2を180°回転させた状態で取付部11に装着された場合に、爪部11jが引っ掛かるようになっている。これにより、プレートナット2は、突起部2b側及び突起部2c側の両方向から挿入可能である。
なお、本実施形態では、取出孔11hが上壁11bから側壁11eにかけて一体的に形成されていたが、突起部2bが延出する孔とネジ孔2aを露出するための孔とを別々に形成してもよい。また、取出孔11hの形状を、適宜設定することも可能である。
(板金部品)
板金部品3は、図示しない筐体を構成する部材である。板金部品3は、図1に示すように平面視矩形状を呈する板状の部材であり、金属素材で形成されている。板金部品3には、取付部11,11に対向する位置に2つの取付孔31,32が貫通形成されている。換言すると、取付孔31,32は、取付部11,11に装着されたプレートナット2のネジ孔2aに対向する位置に形成されている。取付孔31は、平面視円形状を呈する。取付孔32は、平面視長方形状を呈し、板金部品3の長手方向(取付孔31が位置する方向と同一方向)に細長く形成されている。
(フランジカラー)
フランジカラー4は、図2に示すように、略円柱状の軸部41と、軸部41の一端に連続して形成され且つ軸部41より大径に形成された円板状のフランジ部42と、から主に構成されている。フランジカラー4には、ネジ7が挿通されるネジ挿通孔4aが貫通形成されている。
軸部41の直径は、取付孔31の直径と略同一に形成されている。また、軸部41の直径は、取付孔32の短手方向の幅寸法と略同一に形成されているとともに、取付孔32の長手方向の幅寸法より小さく形成されている。
これにより、フランジカラー4は、軸部41が取付部11の取出孔11h及び板金部品3の取付孔31,32に挿通可能である。また、この状態において、フランジカラー4は、ネジ7が螺合される前において、取付孔32の長手方向に沿って移動自在である。
軸部41の外周面には、図2に示すように、環状の凹溝41aが全周に亘って形成されている。また、軸部41の外周面には、フランジ部42側から順に、板金部品3と、ワッシャ5と、Eリング6と、が装着される。なお、Eリング6は、板金部品3、フランジカラー4及びワッシャ5を一体的に固定するための部材であり、凹溝41aを介して、軸部41の外周面に装着されている。
フランジ部42は、その直径が取付孔31の直径より大きな値に形成されるとともに、取付孔32の短手方向の幅寸法より大きく形成されている。取付孔31側に位置するフランジ部42は、その下面が取付孔31の開口縁に当接しており、取付孔32側に位置するフランジ部42は、その下面が取付孔32の短手方向の開口縁に当接している。
(ネジ)
ネジ7は、板金部品3にカバー1を固定するための部材であり、公知のネジの中から適宜選択して用いることができる。ネジ7は、図2に示すように、細長い円柱状の軸部71と、軸部71の一端に連続して形成された頭部72と、から主に構成されている。軸部71の外周面には、雄ネジが形成されている。軸部71は、ネジ挿通孔4aに挿通されるとともに、ネジ孔2aに螺合される。頭部72の軸部71側の端部には、フランジ72aが形成されている。フランジ72aは、フランジカラー4のネジ挿通孔4aより大径に形成されており、ネジ挿通孔4aの開口縁に当接している。
以上で、第1実施形態に係るパネル固定構造Aの構成についての説明を終了する。
≪第1実施形態に係るパネル固定構造を用いた固定・解体作業≫
続いて、図1ないし図5を参照して、パネル固定構造Aを用いた板金部品3へのカバー1の固定作業について説明する。図5は、第1実施形態に係るパネル固定構造Aの縦断面図である。
最初に、板金部品3の取付孔31,32にそれぞれフランジカラー4の軸部41を挿入する。そして、軸部41の先端からワッシャ5を装着するとともに、Eリング6を装着して、板金部品3、フランジカラー4及びワッシャ5をEリング6で一体的に固定する。
次に、取付部11の取付穴11gにプレートナット2を挿入する(嵌め入れる)。そして、取付部11の取出孔11hを介して、フランジカラー4をプレートナット2上に載置する。このとき、プレートナット2のネジ孔2aとフランジカラー4のネジ挿通孔4aとが連通するようにフランジカラー4を載置する。そして、フランジカラー4のネジ挿通孔4aにネジ7を挿通するとともに、プレートナット2のネジ孔2aにネジ7を螺入して、ネジ7を締めこむ。以上の工程を経て、カバー1が板金部品3に固定される(図5参照)。
このとき、プレートナット2を間違った向き(図2の状態から90°回転させた向き)に挿入しようとしても、プレートナット2の突起部2b,2cを含めた寸法yが取付部11の取付穴11gの幅よりも大きな値のために挿入することができない。
また、プレートナット2が取付部11に挿入されたときに、突起部2cが取付部11から外部に延出するので、突起部2bの両側の端面が側壁11eの内面(当接面11k)に確実に突き当たる位置までプレートナット2を指で押し込むことができる。
また、プレートナット2が取付部11の特定の位置まで挿入されると、取付部11の爪部11jがプレートナット2の角孔2dに引っ掛かり、プレートナット2の自重で取付部11から抜け落ちなくなる。
続いて、図1ないし図5を参照して、パネル固定構造Aを用いて板金部品3にカバー1が固定されている状態からの解体作業について説明する。
まず、プレートナット2のネジ孔2aとフランジカラー4のネジ挿通孔4aとからネジ7を取り外す。次に、Eリング6を用いて一体的に固定された板金部品3、フランジカラー4及びワッシャ5からカバー1を取り外す。
次に、取付部11の取出孔11hに指を入れ、プレートナット2を押し出すようにして取付穴11gから取り出す。このとき、突起部2bが取付部11の取出孔11hから延出しているので、突起部2bを指で押し出すようにしてある程度押し出してから、突起部2cを指で挟んでプレートナット2を引き出すようにして取り出してもよい。以上の工程を経て、カバー1が板金部品3から取り外される。底壁11aがあるので、プレートナット2を挿入したり押し出したりするとき、プレートナット2は、カバー1の裏面を傷つけない。
以上で、第1実施形態に係るパネル固定構造Aを用いた固定・解体作業についての説明を終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係る固定構造Aは、プレートナット2の突起部2b,2cを含めた寸法yが取付部11の取付穴11gの幅よりも大きな値になるように構成した。このため、第1実施形態に係る固定構造Aは、プレートナット2を間違った向き(例えば、図2の状態から90°回転させた向き)に挿入しようとしても挿入することができない。
また、第1実施形態に係る固定構造Aは、プレートナット2が取付部11に挿入されたときに、突起部2cが取付部11から外部に延出する構成とした。このため、第1実施形態に係る固定構造Aは、突起部2bの両側の端面が側壁11eの内面(当接面11k)に確実に突き当たる位置までプレートナット2を指で押し込むことができる。さらに、第1実施形態に係る固定構造Aは、取出孔11hではプレートナット2を取り出せない場合でも、突起部2cを指で挟んでプレートナット2を引き出すようにして取り出すことができる。
また、第1実施形態に係る固定構造Aは、プレートナット2が角孔2dを有し、また取付部11が角孔2dに引っ掛かる爪部11jを有する構成とした。このため、第1実施形態に係る固定構造Aは、取付部11にプレートナット2を装着した後にカバー1を逆さにしても、取付部11からプレートナット2が外れることがない。
[第2実施形態]
第1実施形態に係るパネル固定構造Aは、プレートナット2に角孔2dを設け、取付部11の爪部11jが角孔2dに引っ掛かることにより、プレートナット2が自重で取付部11から抜け落ちることを防止する。第2実施形態では、プレートナット2が自重で取付部11から抜け落ちることを防止する他の構成を示す。
≪第2実施形態に係るパネル固定構造の構成≫
図6ないし図8を参照して第2実施形態に係るパネル固定構造の構成を説明する。
第2実施形態に係るパネル固定構造B(図示せず)は、取付部111及びプレートナット102の構成が、第1実施形態に係るパネル固定構造Aと異なる。以下、第1実施形態と同じ構成に符号を付して説明を省略し、第2実施形態に係るパネル固定構造B(図示せず)の構成の変更点について説明する。
<取付部>
取付部111は、第1実施形態に係る取付部11(図2参照)が溝部11fに有していた土台部11n及び爪部11j(図4参照)が設けられていない。それ以外の形状は、第1実施形態に係る取付部11と同様である。
<プレートナット>
プレートナット102は、角孔2d,2e(図2参照)を備えない代わりに、突起部2b,2cの底面に打出技法(鎚金技法)を用いて円錐状の凸部102d,102e(図8参照)が打ち出されている。凸部102dは、突起部2b側からプレートナット102が装着された場合において、離脱方向(挿入方向の反対方向)に力が掛かったときに取付部111の側壁11eに引っ掛かる位置に形成される。一方、凸部102eは、突起部2c側からプレートナット102が装着された場合において、離脱方向(挿入方向の反対方向)に力が掛かったときに取付部111の側壁11eに引っ掛かる位置に形成される。
以上で、第2実施形態に係るパネル固定構造Bの構成についての説明を終了する。
≪第2実施形態に係るパネル固定構造を用いた固定・解体作業≫
パネル固定構造B(図示せず)を用いた板金部品3(図1参照)へのカバー1(図1参照)の固定作業及び解体作業は、第1実施形態に係るパネル固定構造Aと同様なので説明を省略する。
以上説明したように、第2実施形態に係る固定構造B(図示せず)は、プレートナット102が突起部2b,2cの底面(取付部111の側壁11eと接触する面)に凸部102d,102eを備える構成とした。このため、第2実施形態に係る固定構造Bは、溝部11fの形状を従来から変更することなく、プレートナット102が自重により外れるのを防止することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
第1実施形態の角孔2d,2e及び爪部11jの位置は、図2に示す位置に限定されるものではない。角孔2d,2e及び爪部11jは、ネジ孔2aにかからない位置で製造可能であれば、位置は特に限定されない。
また、前記各実施形態は、カバー1と取付部11とを樹脂素材で一体成形していたが、必ずしも一体成形する必要がない。例えば、金属カバーと金属製の取付部とを溶接することも可能である。前記各実施形態のプレートナット2は、平板状に形成したが、長方形の本体部2mの短辺から直角方向に延在させることもできる。つまり、プレートナットは、断面視コ字状に形成することもできる。
また、前記各実施形態では、プレートナット2の突起部2b,2cの高さ寸法が共にyであったが、寸法y>寸法xを満たせば突起部2b,2cの高さ寸法は異なってもよい。
また、前記各実施形態では、突起部2b,2cの根元部分と先端部分との幅の寸法がxで同じであった(図2参照)。その為、プレートナット2は、平面視で十字形状に形成されていた。しかしながら、プレートナット2の形状はこれに限定されるものではない。例えば、突起部2b,2cを面取り加工したり、突起部2b,2cの根元部分の幅の寸法に対して先端部分の幅の寸法を小さくしたり、突起部2b,2cの形状を平面視で半円形状にしたりすることで、プレートナット2が平面視で略十字形状に形成されてもよい。
また、第1実施形態では、板金部品3が水平な板状の部材である場合を想定していた。しかしながら、パネル固定構造Aは、傾斜している板金部品3にカバー1を設置する場合にも適用可能である。この場合、取付部11にプレートナット2を傾斜して装着する構成にすればよい。第2実施形態に係るパネル固定構造Bについても同様である。これにより、自動取引装置の種々のカバー(化粧パネル)を板金フレームに固定することが可能である。図9に示す自動取引装置1000は、取付部11を用いてフロントカバー(化粧パネル)を板金フレーム(図示せず)に固定する様子を示す。
1 カバー(パネル)
11,111 取付部
11g 取付穴
11h 取出孔(延出孔)
11j 爪部
2,102 プレートナット
2a ネジ孔
2b,2c 突起部
2d,2e 角孔
102d,102e 凸部
3 板金部品(板材)
4 フランジカラー
5 ワッシャ
6 Eリング
7 ネジ
1000 自動取引装置
A パネル固定構造

Claims (4)

  1. 板材にネジを介してパネルを固定するパネル固定構造であって、
    前記板材を貫通する前記ネジが螺合するネジ孔が形成された長方形の本体部、前記本体部の長辺の一部から突起した第1の突起部、及び前記本体部の他の長辺から突起した第2の突起部を有し、前記パネルと分離可能なプレートナットと、
    前記本体部を内部に収めることができる取付穴、及び前記取付穴の前記プレートナットが当接する当接面に前記第1の突起部が延出する延出孔を有し、前記パネルの内面側に設けられた取付部と、を備え、
    前記プレートナットは、前記本体部の短辺、前記第1の突起部の高さ、及び前記第2の突起部の高さを含めた全体の長さが前記本体部の長辺よりも長く、
    前記取付部は、前記取付穴の幅が前記プレートナットの全体の長さより短く、かつ本体部の長辺よりも長く、さらに、前記取付穴の奥行きが前記本体部の短辺に前記第2の突起部の高さを加えた長さよりも短い
    ことを特徴とするパネル固定構造。
  2. 前記プレートナットは、前記本体部に貫通孔を備え、
    前記取付部は、前記プレートナットが前記取付穴から離脱する方向に移動する場合に、前記貫通孔に掛止して離脱を防止する爪部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパネル固定構造。
  3. 前記プレートナットは、前記第1の突起部の表面に円錐形状の凸部を備え、
    前記プレートナットが前記取付穴から離脱する方向に移動する場合に、前記延出孔の縁が前記凸部に掛止して離脱を防止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパネル固定構造。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のパネル固定構造を備える自動取引装置であって、
    前記板材は、前記自動取引装置の金属フレームであり、
    前記パネルは、化粧パネルであり、
    前記化粧パネル及び前記取付部は、一体形成された樹脂性部材であることを特徴とする自動取引装置。
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