JP2017069332A - ノズル作成支援装置、ノズル作成装置、部品実装機、最適化装置、ノズル作成支援方法、ノズル作成支援プログラム、記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル7の作成に必要なノズル7の設計データ321を簡便に準備することを可能とする技術を提供する。
【解決手段】部品実装システム1の実装ヘッド6に装着されて異型部品8を吸着するノズル7の使用環境に関するパラメーターPを、パラメーター取得部311が取得する。そして、取得されたパラメーターPに基づきノズル7の構成を決定して、ノズル7の構成を示す設計データ321を生成する演算を、設計演算部312が自動で行う。よって、ノズル7の作成に必要なノズル7の設計データ321を簡便に準備することが可能となっている。
【選択図】図7

Description

この発明は、部品実装機において部品の吸着に用いられるノズルの作成を支援する技術に関する。
部品を基板に実装する部品実装機では、部品を吸着するためにノズルが一般的に用いられている。また、部品を確実に吸着するためには、部品の種類に応じてノズルの種類を適宜使い分けることが求められる。そこで、例えば特許文献1に記載の装置は、部品を撮像した画像に基づき部品の種類を判断し、部品の吸着に適したノズルを選択する。
特開2009−302265号公報
ところで、基板の生産現場では、例えばノズルが破損したり、生産する基板品種の変更に伴って特定の部品の実装点数が増えたりといった理由により、特定のノズルが急遽必要になる場合がある。このような場合、新たにノズルを作成するために、ノズルの設計データを準備する必要がある。しかしながら、基板の生産現場の作業者がノズルの設計データの作成に必要な専門知識を有しているとは限らず、ノズルの設計データを速やかに準備できないおそれがあった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ノズルの作成に必要なノズルの設計データを簡便に準備することを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明に係るノズル作成支援装置は、部品実装機の実装ヘッドに装着されて部品を吸着するノズルの使用環境に関するパラメーターを取得するパラメーター取得部と、パラメーター取得部が取得したパラメーターに基づきノズルの構成を決定し、決定されたノズルの構成を示す設計データを生成する演算を自動で行うノズル設計部とを備える。
本発明に係るノズル作成支援方法は、部品実装機の実装ヘッドに装着されて部品を吸着するノズルの使用環境に関するパラメーターを取得する工程と、パラメーター取得部が取得したパラメーターに基づきノズルの構成を決定し、決定されたノズルの構成を示す設計データを生成する演算を自動で行う工程とを備える。
本発明に係るノズル作成支援プログラムは、部品実装機の実装ヘッドに装着されて部品を吸着するノズルの使用環境に関するパラメーターを取得するパラメーター取得部と、パラメーター取得部が取得したパラメーターに基づきノズルの構成を決定し、決定されたノズルの構成を示す設計データを生成する演算を自動で行うノズル設計部としてコンピューターを機能させる。
本発明に係る記録媒体は、コンピューターにより読み出し可能に上記のノズル作成支援プログラムを記録する。
このように構成された本発明(ノズル作成支援装置、ノズル作成支援方法、ノズル作成支援プログラム、記録媒体)は、部品実装機の実装ヘッドに装着されて部品を吸着するノズルの使用環境に関するパラメーターを取得する。そして、取得されたパラメーターに基づきノズルの構成を決定し、決定されたノズルの構成を示す設計データを生成する演算を自動で行う。よって、ノズルの作成に必要なノズルの設計データを簡便に準備することが可能となっている。
具体的には、ノズル設計部は、可変な構成要素を有してノズルの構成を表すノズルモデルと、パラメーターと構成要素との対応関係を規定する対応関係情報とを記憶し、パラメーター取得部が取得したパラメーターから対応関係情報に従ってノズルモデルの構成要素を決定することで、ノズルの構成を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、パラメーターと構成要素との対応関係を規定する対応関係情報に従って取得されたパラメーターからノズルモデルの構成要素を決定するといった簡便な演算により、ノズルの設計データを生成できる。したがって、ノズルの設計データの生成に必要な演算処理の負担を軽減できる。
この際、パラメーター取得部は、ノズルが吸着する部品に関する部品パラメーターをパラメーターとして取得し、ノズル設計部は、パラメーター取得部が取得した部品パラメーターに基づきノズルの構成を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、吸着対象である部品に適した構成を備えるノズルの設計データを生成することができる。
また、パラメーター取得部は、部品のうちノズルにより吸着可能な吸着対象範囲を部品パラメーターとして取得し、ノズル設計部は、吸着対象範囲に基づきノズルの構成を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、部品の吸着対象範囲を吸着するのに適した構成を備えるノズルの設計データを生成することができる。
また、ノズル設計部は、吸着対象範囲の外周形状に応じてノズルの先端の外周形状を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、部品の吸着対象範囲を吸着するのに適した外周形状を有する先端を備えるノズルの設計データを生成することができる。
また、ノズル設計部は、吸着対象範囲に応じてノズルの開口面積を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、部品の吸着対象範囲を吸着するのに適した開口面積を備えるノズルの設計データを生成することができる。
具体的には、ノズル設計部は、吸着対象範囲と部品の重心との位置関係に応じてノズルの開口面積を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。つまり、部品の吸着対象範囲の位置が部品の重心からずれていると、ノズルによる吸着時に部品にモーメントが働く。したがって、部品を確実に吸着するためには、ノズルに相当の吸着力を生じさせることが求められる。これに対して、ノズルに発生する吸着力はノズルの開口面積に依存する。そこで、上記のように構成することで、ノズルによる吸着時に部品に働くモーメントに抗して部品を確実に吸着できるノズルの設計データを生成することができる。
この際、ノズル設計部は、吸着対象範囲と部品の重心との位置関係および部品の重量に応じてノズルの開口面積を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。これによって、ノズルによる吸着時に部品に働くモーメントに抗して部品をより確実に吸着できるノズルの設計データを生成することができる。
また、ノズル設計部は、吸着対象範囲の表面形状に応じてノズルの先端の底面形状を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、部品の吸着対象範囲を吸着するのに適した表面形状を有する先端を備えるノズルの設計データを生成することができる。
また、ノズルは、その先端部分を部品が有する凹部に挿入して凹部の底部を吸着する用途に用いられ、パラメーター取得部は、部品パラメーターとして凹部の形状に関する値を取得し、ノズル設計部は、凹部の形状に関する値に基づきノズルの構成を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、部品の凹部に挿入するのに適した構成を備えるノズルの設計データを生成することができる。
具体的には、パラメーター取得部は、凹部の深さを取得し、ノズル設計部は、凹部の深さに基づきノズルの先端部分の長さを決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、部品の凹部に挿入するのに適した長さを有する先端部分を備えるノズルの設計データを生成することができる。
あるいは、パラメーター取得部は、凹部の内周形状を取得し、ノズル設計部は、凹部の内周形状に基づきノズルの先端部分の外周形状を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、部品の凹部に挿入するのに適した外周形状を有する先端部分を備えるノズルの設計データを生成することができる。
また、ノズルは、所定方向に並ぶ複数の収容部のそれぞれに部品を収容したテープが所定方向に送られることで所定位置に供給される部品を吸着する用途に用いられ、パラメーター取得部は、収容部に対する部品の位置のばらつきを示す値を部品パラメーターとして取得し、ノズル設計部は、収容部に対する部品の位置のばらつきを示す値に基づきノズルの先端の外周形状を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、テープの収容部における部品の位置のばらつきによらず部品を的確に吸着するのに適した構成を備えるノズルの設計データを生成することができる。
また、パラメーター取得部は、実装ヘッドのうちノズルが装着される装着部分の形状をパラメーターとして取得し、ノズル設計部は、パラメーター取得部が取得した装着部分の形状に基づきノズルの構成を決定するように、ノズル作成支援装置を構成しても良い。かかる構成では、実装ヘッドに適切に装着可能な構成を備えるノズルの設計データを生成することができる。
本発明に係るノズル作成装置は、上記のノズル作成支援装置と、ノズル作成支援装置が生成したノズルの設計データに基づきノズルを作成するノズル作成部とを備える。このように構成されたノズル作成装置では、上述の要領で生成された設計データに基づきノズルを簡便に作成することができる。
また、本発明に係る部品実装機は、基板を支持する基板支持部と、部品を供給する部品供給部と、正規ノズルおよび上記のノズル作成装置で作成された簡易ノズルの両方が択一的に着脱可能であり、正規ノズルおよび簡易ノズルのうち装着された一方のノズルにより部品を部品供給部から吸着して基板に移載する実装ヘッドと、実装ヘッドが正規ノズルを装着している場合と比較して、実装ヘッドが簡易ノズルを装着している場合は、実装ヘッドがノズルを移動させる速度および加速度の少なくとも一方を減少させる制御部とを備える。
このように構成された部品実装機は、実装ヘッドがノズル作成装置で作成された簡易ノズルを装着している場合は、実装ヘッドがノズルを移動させる速度および加速度の少なくとも一方を減少させる。したがって、簡易ノズルが正規ノズルほどの性能を有さない場合であっても、簡易ノズルにより部品を確実に吸着することができる。
また、制御部は、簡易ノズルが部品を吸着する位置と部品の重心との位置関係と、簡易ノズルに発生する吸着力とを比較した結果に基づき、実装ヘッドがノズルを移動させる速度および加速度の少なくとも一方を決定するように、部品実装機を構成しても良い。これによって、簡易ノズルの吸着力(性能)に応じて、実装ヘッドがノズルを移動させる速度および加速度の少なくとも一方を決定することができる。
本発明に係る最適化装置は、部品実装機において基板に部品を実装する実装手順を最適化する最適化演算部を備え、部品実装機は、上記のノズル作成装置で作成されたノズルを着脱可能な実装ヘッドを含む複数の実装ヘッドにより基板への部品実装を実行可能であり、最適化演算部は、ノズル作成装置で作成されたノズルを追加して実装ヘッドによる部品実装に用いることで、部品実装機が基板への部品実装の完了に要する時間が短縮すると予測すると、ノズル作成装置によるノズルの作成を指示する。
このように構成された最適化装置では、ノズル作成装置で作成されたノズルを追加することで部品実装機が基板への部品実装の完了に要する時間が短縮すると予測すると、ノズル作成装置によるノズルの作成を指示する。したがって、部品実装機のタクトタイムの短縮を図ることが可能となる。
また、作業者に対して表示を行う表示部をさらに備え、最適化演算部は、ノズル作成装置で作成されたノズルを追加することで部品実装機が基板への部品実装の完了に要する時間が短縮すると予測すると、ノズル作成装置によるノズルの作成を指示する旨の表示を表示部に実行させるように、最適化装置を構成しても良い。これによって、作業者はノズルの作成を適宜行って、部品実装機のタクトタイムの短縮を図ることができる。
以上のように、本発明によれば、ノズルの作成に必要なノズルの設計データを簡便に準備することが可能となっている。
本発明のノズル作成支援装置の一例に係るサーバーを備えた部品実装システムの一例を模式的に示すブロック図である。 部品実装機の一例を模式的に示す部分平面図である。 実装ヘッドの下端に着脱可能に装着されるノズルの構成の一例を模式的に示す図である。 異型部品の一例を模式的に示す図である。 サーバーが備える電気的構成の一例を示すブロック図である。 ノズルの使用環境に関するパラメーターとノズルの構成要素との対応関係を規定する対応関係情報の一例を表として示す図である。 ノズル作成支援の一例を示すフローチャートである。 簡易ノズルが装着された実装ヘッドを用いた部品実装の制御の一例を模式的に示す図である。 最適化処理により算出された実装ヘッドの部品実装手順の一例を模式的に示す図である。 最適化処理により算出された実装ヘッドの部品実装手順の他の例を模式的に示す図である。
図1は本発明のノズル作成支援装置の一例に係るサーバーを備えた部品実装システムの一例を模式的に示すブロック図である。同図では、部品実装システム1の他に、DVD(Digital Versatile Disc)等で構成されて部品実装システム1で実行されるプログラム等を記憶した記録媒体10が併記されている。
部品実装システム1は、3台の部品実装機2へ順番に基板S(図2)を搬送しつつ、各部品実装機2に基板Sへの部品の実装を実行させる。また、部品実装システム1はコンピューターで構成されたサーバー3を備え、サーバー3が例えば記録媒体10に記録されるプログラムなどに基づき各部品実装機2での部品実装を統括的に制御する。さらに、部品実装システム1は3D(three-dimensional)プリンター4を備えており、サーバー3と3Dプリンター4とが協働して、部品実装機2で使用されるノズル7(図3)を3Dプリンター4に作成するノズル作成装置100として機能する。なお、3Dプリンター4としては種々のものを使用でき、例えば熱溶解積層方式、光造形方式、粉末固着方式、粉末焼結方式、インクジェット方式あるいは切削加工方式のものを使用できる。
図2は部品実装機の一例を模式的に示す部分平面図である。なお、3台の部品実装機2は共通する構成を具備するため、ここでは1台の部品実装機2について説明を行う。部品実装機2は、基台21の上に設けられた一対のコンベア22、22を備える。そして、部品実装機2は、コンベア22によりX方向(基板搬送方向)の上流側から作業位置(図2の基板Sの位置)に搬入した基板Sに対して部品を実装し、部品実装を完了した基板Sをコンベア22により作業位置からX方向の下流側へ搬出する。
部品実装機2では、Y方向に延びる一対のY軸レール23、23と、Y方向に延びるY軸ボールネジ24と、Y軸ボールネジ24を回転駆動するY軸モーターMyとが設けられ、ヘッド支持部材25が一対のY軸レール23、23にY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ24のナットに固定されている。ヘッド支持部材25には、X方向に延びるX軸ボールネジ26と、X軸ボールネジ26を回転駆動するX軸モーターMxとが取り付けられており、ヘッドユニット5がヘッド支持部材25にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ26のナットに固定されている。したがって、Y軸モーターMyによりY軸ボールネジ24を回転させてヘッドユニット5をY方向に移動させ、あるいはX軸モーターMxによりX軸ボールネジ26を回転させてヘッドユニット5をX方向に移動させることができる。
一対のコンベア22、22のY方向の両側それぞれでは、2つの部品供給部27がX方向に並んでいる。各部品供給部27に対しては、複数のテープフィーダー271が着脱可能に装着されており、各テープフィーダー271には、集積回路、トランジスター、コンデンサ等の小片状の部品を所定間隔おきに収納したキャリアテープ28(図4)が巻かれたリールが配置されている。そして、テープフィーダー271は、キャリアテープ28をヘッドユニット5側に間欠的に送り出すことによって、キャリアテープ28内の部品を供給する。
ヘッドユニット5は、X方向に並ぶ複数(4本)の実装ヘッド6を有する。ヘッドユニット5には、実装ヘッド6に係合するギヤ51およびギヤ51に係合するR軸モーターMrが実装ヘッド6毎に設けられており、各実装ヘッド6は対応するR軸モーターMrから駆動力を受けることで回転する。これによって、各実装ヘッド6下端のノズル7の回転角度を調整することができる。また、部品実装機2には、ノズル7をストック可能なノズルストッカーNSが具備されており、各実装ヘッド6に装着するノズル7をノズルストッカーNSにおいて変更することができる。
このように構成された部品実装機2では、実装ヘッド6がテープフィーダー271の上方へ移動して、テープフィーダー271により供給された部品を吸着する。この際、実装ヘッド6下端のノズル7の向きと吸着対象の部品の向きとが一致するように実装ヘッド6の回転角度を調整した状態で、実装ヘッド6がノズル7により部品を吸着する。続いて、実装ヘッド6が作業位置の基板Sの上方に移動して部品の吸着を解除することで、基板Sに部品を実装する。この際、実装ヘッド6下端のノズル7に吸着される部品の向きと実装箇所の向きとが一致するように実装ヘッド6の回転角度を調整した状態で、部品が基板Sの実装箇所に実装される。このような部品の吸着・実装は、部品実装機2が備える制御部20の制御により所定の順序で実行される。
図3は実装ヘッドの下端に着脱可能に装着されるノズルの構成の一例を模式的に示す図である。同図では、「正面図」の欄においてY方向から見たノズルを示す正面図が示され、「底面図」の欄にノズル先端のみを示す底面図が示されている。なお、同図の「正面図」の欄には、実装ヘッド6のうちノズル7が装着される装着部分が破線により模式的に併記されている。
図3に示すように、実装ヘッド6の装着部分61は、ノズル7が下方から挿脱可能な中空の円筒部62と、円筒部62から下方に延設された一対の板バネ63、63とを有する。円筒部62の内周面には内側に向けて突出する突起621が設けられている。また、各板バネ63は互いに対向して配置され、互いに内向きに屈曲した屈曲部631を有する。これに対して、ノズル7は、実装ヘッド6の装着部分61に係脱可能に係合する係合部分71(上端部分)を有する。この係合部分71は、円筒部62に下方から挿脱可能な挿脱部72と、挿脱部72の下方で側方に向けて突出するフランジ73とを有する。また、挿脱部72の外周面では、切欠溝721がZ方向(鉛直方向)に延設されて上方へ開口する。
そして、周方向において実装ヘッド6の突起621とノズル7の切欠溝721とを位置合わせした状態で、ノズル7の挿脱部72を実装ヘッド6の円筒部62に下方から挿入しつつノズル7のフランジ73を板バネ63の屈曲部631の上方へ相対的に押し遣ると、実装ヘッド6の装着部分61の板バネ63にノズル7の係合部分71が係合する。こうして、図3の「正面図」の欄に示すように、板バネ63の弾性力により、ノズル7が実装ヘッド6の装着部分61に装着される。この際、突起621に切欠溝721が嵌合しており、実装ヘッド6に対するノズル7の回転は規制されている。一方、板バネ63の弾性力に抗して実装ヘッド6とノズル7とを相対的に離すことで、実装ヘッド6の装着部分61からノズル7を離脱できる。
さらに、ノズル7は、係合部分71の下方に設けられた先端部分74を有する。先端部分74はZ方向に延設されており、先端部分74の下端、すなわちノズル先端75にノズル開口76が設けられている。図3の「底面図」の欄に示すように、ノズル先端75は長方形の外周形状を有しており、X方向に長さX75を、Y方向に長さY75を有する。ノズル開口76も同様に長方形の外周形状を有しており、X方向に長さX75より短い長さX76を、Y方向に長さY75より短い長さY76を有する。先端部分74の任意の水平断面はノズル先端75と同様の形状を有しており、先端部分74のX方向両側の各側壁は、X方向において長さX75から長さX76を引いて「2」で除算した厚み(=(X75−X76)/2)を有し、先端部分74のY方向両側の各壁面は、Y方向において長さY75から長さY76を引いて「2」で除算した厚み(=(Y75−Y76)/2)を有する。
そして、実装ヘッド6からノズル開口76に負圧が供給されて、ノズル先端75に部品が吸着される。この際、ノズル先端75に吸着される部品の種類は様々あり、直方体形状のチップ部品の他に、直方体とは異なる形状を有した異型部品(次に図4に例示する)が存在する。そして、ノズル7は、吸着対象とする部品の種類に応じた構成を有する。
図4は異型部品の一例を模式的に示す図である。同図では、「平面図」の欄においてZ方向から見た異型部品を示す平面図が示され、「断面図」の欄にA−A線断面図が示されている。なお、同図においては、異型部品を収容するキャリアテープ28が模式的に併記されている。キャリアテープ28はいわゆるエンボスキャリアテープであり、Y方向(テープ送り方向)に配列された複数のポケット281のそれぞれに異型部品8を収容する。そして、テープフィーダー271がY方向にキャリアテープ28を送ることで所定位置に供給される異型部品8を、上記のノズル7が吸着する。
図4の「平面図」の欄に示すように、ポケット281は、略長方形の外周形状を有しており、X方向に長さX281を、Y方向に長さY281を有する。異型部品8は、長方形の外周形状を有しており、X方向に長さX281より短い長さX8を、Y方向に長さY281より短い長さY8を有する。こうして、ポケット281の内周は、異型部品8の外周に対して余裕を持って形成されている。そのため、平面視において異型部品8がポケット281の中心に配置された状態で、X方向において異型部品8の両側それぞれとポケット281の内壁との間には隙間ΔX(=(X281−X8)/2)が空き、Y方向において異型部品8の両側それぞれとポケット281の内壁との間には隙間ΔY(=(Y281−Y8)/2)が空く。なお、以下ではこれら隙間ΔXおよびΔYのそれぞれをキャリアテープ28の公差ΔXおよびΔYと適宜称する。
また、異型部品8は、上方へ開口するキャビティ81を有する。図4の「平面図」の欄に示すように、キャビティ81は長方形の内周形状を有しており、X方向に長さX81を、Y方向に長さY81を有する。さらに、図4の「断面図」の欄に示すように、キャビティ81はZ方向に深さZ81を有するとともに、キャビティ81の底部82の表面は上に凸の湾曲形状を有する。このように、キャビティ81は直方体の底面を湾曲させた形状を有する。
そして、図4に示すような異型部品8の吸着は、例えばキャビティ81の底部82に設定された吸着対象範囲Rを吸着することで実行できる。つまり、ノズル7の先端部分74を上方からキャビティ81に挿入しつつノズル先端75をキャビティ81の底部82の吸着対象範囲Rに密着させた状態でノズル開口76に負圧を与えることで、異型部品8を吸着する。この際、異型部品8の吸着に適した構成を具備するノズル7が選択的に用いられる。具体的には、キャビティ81に挿入されて底部82に到達できる外周形状および長さを先端部分74が具備し、底部82に沿った湾曲形状をノズル先端75が具備するノズル7が用いられる。
ところで、部品実装機2において予め準備される異型部品8用のノズル7は、比較的少数であることが多い。したがって、例えばノズル7の破損や、生産する基板Sの品種の変更に伴って、異型部品8用のノズル7が急遽必要となった場合には、このノズル7の作成に必要な設計データを簡便に作成して、ノズル7の作成に準備できることが好ましい。そこで、本実施形態のサーバー3は、ノズル7の作成を支援するため、ノズル7の設計データを作成可能な構成を具備する。
図5はサーバーが備える電気的構成の一例を示すブロック図である。サーバー3は、CPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random
Access Memory)で構成された演算部31と、HDD(Hard Disk Drive)等で構成された記憶部32とを備える。また、サーバー3は、キーボードやマウスといった入力機器で構成された入力操作部33と、ディスプレイで構成された表示部34とを備える。なお、ここでは、入力操作部33と表示部34とを別体で構成した場合を例示したが、タッチパネルディスプレイ等で入力操作部33と表示部34とを一体的に構成しても構わない。さらに、サーバー3は入出力制御部35を備え、演算部31は入出力制御部35を介して、入力操作部33、表示部34およびその他の外部機器(部品実装機2、3Dプリンター4)それぞれとデータの送受信を実行できる。
記憶部32には、ノズル7の設計データ321を生成するためのノズル作成支援プログラム322が記憶されている。このノズル作成支援プログラム322は、例えば記録媒体10に記録された形で提供され、演算部31により記録媒体10から読み出されて、記憶部32に記憶される。そして、演算部31はノズル作成支援プログラム322を実行することで、パラメーター取得部311と設計演算部312とを内部に構築するとともに、ノズルモデル323を記憶部32に展開・保存する。
このノズルモデル323は例えば図4に示すノズル7の構成を示すデータであり、係合部分71の形状、ノズル先端75の外周形状、先端部分74の外周形状、ノズル開口76の面積、ノズル先端75の底面形状および先端部分74の長さといったノズル7の各構成要素E(P)を可変な変数として有する。そして、パラメーター取得部311がノズル7の使用環境に関するパラメーターPを取得し、設計演算部312がこのパラメーターPに基づきノズルモデル323におけるノズル7の構成要素E(P)を決定することで、ノズル7の設計データ321を生成する。これによって、使用環境に応じた構成を有するノズル7の設計データ321を生成することができる。
具体的には、演算部31がノズル作成支援プログラム322を実行することで、パラメーターPと構成要素E(P)との対応関係を規定する対応関係情報324を記憶部32に展開・保存する。そして、設計演算部312は、パラメーター取得部311が取得したパラメーターPから対応関係情報324に従ってノズルモデル323の構成要素E(P)を決定する。
図6はノズルの使用環境に関するパラメーターとノズルの構成要素との対応関係を規定する対応関係情報の一例を表として示す図である。同図では特に異型部品8に用いるノズル7に関する対応関係情報が例示されている。パラメーター取得部311は、図6の対応関係情報324の「パラメーターP」の列に示された各パラメーターP、すなわち
・実装ヘッド6の種類…P1
・部品8の重量…P2
・部品8の重心と吸着対象範囲Rとの距離…P3
・吸着対象範囲Rの表面形状…P4
・異型部品8のキャビティ81の深さZ81…P5
・キャビティ81の内周形状…P6
・キャビティ81の深さ…P7
・キャリアテープ28の公差ΔX、ΔY…P8
等を例えば取得する。なお、これらのパラメーターPのうち、パラメーターPは部品実装機2に関するマシンパラメーターPmであり、パラメーターP2〜P8は部品8に関する部品パラメーターPeである。
これらパラメーターPの具体的な取得態様は種々考えられる。例えば、パラメーター取得部311は各パラメーターPの入力画面を表示部34に表示することで作業者にパラメーターPの入力を指示し、作業者による入力操作部33への入力内容に基づき各パラメーターPを取得しても良い。また、パラメーター取得部311は、入出力制御部35を介して部品実装機2にマシンパラメーターPmを問い合わせ、部品実装機2からの返答に基づきマシンパラメーターPmを取得しても良いし、記憶部32に記憶されている部品CAD(Computer Aided Design)データ325に基づき部品パラメーターPeを取得しても良い。また、作業者による入力内容、部品実装機2への問い合わせ結果あるいは部品CADデータ325に基づく取得態様をパラメーターPによって使い分けることで、これらの取得態様を適宜組み合わせて用いても良い。
そして、設計演算部312は、図6の対応関係情報324の「ノズル構成要素E(P)」の列に示された各構成要素E(P)、すなわちノズルモデル323における
・係合部分71の形状
・ノズル先端75の外周形状
・先端部分74の外周形状
・ノズル開口76の面積
・ノズル先端75の底面形状
・先端部分74の長さ
等を取得された各パラメーターPに基づき例えば決定する。
図6の対応関係情報324に基づき詳述すると、ノズルモデル323の係合部分71の形状は、実装ヘッド6の種類に基づき決定される。つまり、図3に示したとおり、ノズル7の係合部分71は実装ヘッド6の装着部分61に係合するものであるため、装着部分61の形状に応じた形状を具備している必要がある。そこで、ノズルモデル323には、実装ヘッド6の種類に応じた各種形状の係合部分71の候補モデルが複数準備されており、設計演算部312は、これらの候補モデルのうちから実装ヘッド6の種類に適合した係合部分71の一の候補モデルを、ノズルモデル323の係合部分71として採用すると決定する。
ノズルモデル323のノズル先端75の外周形状は、キャビティ81の内周形状に基づき決定される。つまり、図3および図4を用いて説明したとおり、ノズル7のノズル先端75は異型部品8のキャビティ81に上方から進入してキャビティ81の底部82に設定された吸着対象範囲Rを吸着する。したがって、ノズル先端75はキャビティ81に進入できる形状を具備する必要がある。そこで、ノズルモデル323ではノズル先端75の外周形状が可変となっており、設計演算部312は、ノズル先端75がキャビティ81に進入できるように、ノズル先端75の外周形状(例えば長さX75、長さY75)をキャビティ81の内周形状に基づき決定する。具体的には、図4の例のようにキャビティ81の底部82に吸着対象範囲Rが設定されている場合には、吸着対象範囲Rの内側にノズル先端75が収まるように、ノズル先端75の外周形状を決定する。
この際、公差ΔX、ΔYが考慮される。つまり、キャリアテープ28のポケット281内における異型部品8の位置は公差ΔX、ΔYの範囲でばらつく。そこで、ポケット281内の異型部品8の確実な吸着を図るため、ノズルモデル323のノズル先端75の外周形状は、キャビティ81の内周形状(換言すれば、キャビティ81の底部82に設定された吸着対象範囲Rの外周形状)のみならず、キャリアテープ28の公差ΔX、ΔYにも基づき決定される。図4の例を用いて説明すると、ノズルモデル323のノズル先端75の長さX75は、吸着対象範囲RのX方向の長さXrからX方向両側の公差ΔXの合計を減算した値(=X75−2×ΔX)に決定され、ノズルモデル323のノズル先端75の長さY75は、吸着対象範囲RのY方向の長さYrからY方向両側の公差ΔYの合計を減算した値(=Y75−2×ΔX)に決定される。
ノズルモデル323の先端部分74の外周形状は、先端部分74がキャビティ81に上方から進入してキャビティ81の底部82に到達できるように、キャビティ81の内周形状に基づき決定される。図4の例を用いて説明すると、ノズルモデル323の先端部分74の外形は、その水平断面における外周形状が上記のようにして決定されたノズル先端75の外周形状に一致する直方体形状に決定される。
ノズルモデル323のノズル開口76の面積は、異型部品8の吸着に要する吸着力に応じて決定される。つまり、ノズル7に発生する発生吸着力Vgは、ノズル7に与えられる負圧とノズル開口76の面積(開口面積)との間に次式
発生吸着力Vg=負圧×開口面積 …式(1)
が成立する。一方、異型部品8の吸着に要する必要吸着力Vmは、異型部品8の重量Mと、異型部品8の重心(質量重心)と吸着対象範囲Rの中心(幾何重心)との距離Lとの間に次式
必要吸着力Vm=M×(1+L) …式(2)
が成立する。そこで、次式
発生吸着力Vg≧必要吸着力Vm …式(3)
が成立するように、ノズルモデル323のノズル開口76の面積が決定される。なお、ノズル7に与えられる負圧の取得態様は種々考えられる。つまり、パラメーター取得部311が作業者による入力操作部33への入力内容に基づきノズル7への負圧を部品パラメーターPeとして取得しても良いし、部品実装機2への問い合わせの返答に基づきノズル7への負圧を部品パラメーターPeとして取得しても良い。
ちなみに、ノズル開口76の面積の決定態様はこれに限られず、より簡便な態様であっても構わない。つまり、異型部品8を確実に吸着するという観点からは、ノズル開口76の面積は広いことが好ましい。そこで、ノズル7に最低限の強度を確保するのに必要なノズル7の最小厚みTを取得し、ノズル7が最小厚みTを有するようにノズル開口76の面積が決定されても良い。この場合、ノズル開口76の長さX76は、ノズル先端75の長さX75から最小厚みTの2倍を減算した値(=X75−2×T)に決定され、ノズル開口76の長さY76は、ノズル先端75の長さY75から最小厚みTの2倍を減算した値(=Y75−2×T)に決定される。また、最小厚みTの取得は、パラメーター取得部311が作業者による入力操作部33への入力内容に基づき取得することで実行できる。
ノズルモデル323のノズル先端75の底面形状は、ノズル先端75が吸着対象範囲Rに密着できるように、吸着対象範囲Rの表面形状に応じて決定される。図4の例を用いて説明すると、吸着対象範囲Rがキャビティ81の底部82に設定されているため、吸着対象範囲Rの表面は上に凸の湾曲形状を有する。そこで、ノズルモデル323のノズル先端75の表面形状は、吸着対象範囲Rの表面形状に沿って凹んだ湾曲形状に決定される。
ノズルモデル323の先端部分74の長さは、先端部分74がキャビティ81に上方から進入してキャビティ81の底部82に到達できるように、キャビティ81の深さZ81に基づき決定される。図4の例を用いて説明すると、ノズルモデル323の先端部分74の長さは、キャビティ81の深さZ81より長い長さに決定される。
図7はノズル作成支援の一例を示すフローチャートである。ステップS101では、パラメーター取得部311が上述の要領でパラメーターPを取得する。ステップS102では、演算部31が対応関係情報324に従って、取得されたパラメーターPからノズルモデル323の構成要素E(P)を上述の要領で決定する。ステップS103では、設計演算部312は、各構成要素E(P)が最終的に決定されたノズルモデル323の構成をCADデータに変換することでノズル7の設計データ321を生成して、記憶部32に記憶する。さらに、ステップS104では、設計演算部312は、入出力制御部35を介して3Dプリンター4にノズル7の設計データ321を含む印刷指令を送信する。そして、ステップS105では、印刷指令を受信した3Dプリンター4は、設計データ321に従って印刷を実行することで、設計データ321が示すノズル7を作成する。
以上に説明したように本実施形態では、部品実装システム1の実装ヘッド6に装着されて異型部品8を吸着するノズル7の使用環境に関するパラメーターPを、パラメーター取得部311が取得する。そして、取得されたパラメーターPに基づきノズル7の構成を決定して、ノズル7の構成を示す設計データ321を生成する演算を、設計演算部312が自動で行う。よって、ノズル7の作成に必要なノズル7の設計データ321を簡便に準備することが可能となっている。
具体的には、可変な構成要素E(P)を有してノズル7の構成を表すノズルモデル323と、パラメーターPと構成要素E(P)との対応関係を規定する対応関係情報324とが、記憶部32に記憶される。そして、設計演算部312は、パラメーター取得部311が取得したパラメーターPから対応関係情報324に従ってノズルモデル323の構成要素E(P)を決定することで、ノズル7の構成を決定する。かかる構成では、パラメーターPと構成要素E(P)との対応関係を規定する対応関係情報324に従って取得されたパラメーターPからノズルモデル323の構成要素E(P)を決定するといった簡便な演算により、ノズル7の設計データ321を生成できる。したがって、ノズル7の設計データ321の生成に必要な演算処理の負担を軽減できる。
この際、パラメーター取得部311は、ノズル7が吸着する異型部品8に関する部品パラメーターPeをパラメーターPとして取得する。そして、設計演算部312は、パラメーター取得部311が取得した部品パラメーターPeに基づきノズル7の構成を決定する。かかる構成では、吸着対象である異型部品8に適した構成を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、パラメーター取得部311は、異型部品8のうちノズル7により吸着可能な吸着対象範囲Rを部品パラメーターPeとして取得し、設計演算部312は、吸着対象範囲Rに基づきノズル7の構成を決定する。かかる構成では、異型部品8の吸着対象範囲Rを吸着するのに適した構成を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、設計演算部312は、吸着対象範囲Rの外周形状に応じてノズル先端75の外周形状を決定する。かかる構成では、異型部品8の吸着対象範囲Rを吸着するのに適した外周形状を有するノズル先端75を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、設計演算部312は、吸着対象範囲Rに応じてノズル開口76の面積を決定する。かかる構成では、異型部品8の吸着対象範囲Rを吸着するのに適した開口面積を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
具体的には、設計演算部312は、吸着対象範囲Rの中心と異型部品8の重心との位置関係に応じてノズル開口76の面積を決定する。つまり、異型部品8の吸着対象範囲Rの中心が異型部品8の重心からずれていると、ノズル7による吸着時に異型部品8にモーメントが働く。したがって、異型部品8を確実に吸着するためには、ノズル7に相当の吸着力を生じさせることが求められる。これに対して、ノズル7に発生する吸着力はノズル開口76の面積に依存する。そこで、上記のように構成することで、ノズル7による吸着時に異型部品8に働くモーメントに抗して異型部品8を確実に吸着できるノズル7の設計データ321を生成することができる。
特に、設計演算部312は、吸着対象範囲Rと異型部品8の重心との位置関係のみならず、異型部品8の重量にも基づきノズル開口76の面積を決定する。これによって、ノズル7による吸着時に部品に働くモーメントに抗して異型部品8をより確実に吸着できるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、設計演算部312は、吸着対象範囲Rの表面形状に応じてノズル先端75の底面形状を決定する。かかる構成では、異型部品8の吸着対象範囲Rを吸着するのに適した表面形状を有するノズル先端75を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、パラメーター取得部311は、部品パラメーターPeとして異型部品8のキャビティ81の形状に関する値を取得し、設計演算部312は、キャビティ81の形状に関する値に基づきノズル7の構成を決定する。かかる構成では、異型部品8のキャビティ81に挿入するのに適した構成を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
具体的には、パラメーター取得部311は、キャビティ81の深さZ81を取得し、設計演算部312は、キャビティ81の深さZ81に基づきノズル7の先端部分74の長さを決定する。かかる構成では、異型部品8のキャビティ81に挿入するのに適した長さを有する先端部分74を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、パラメーター取得部311は、キャビティ81の内周形状を取得し、設計演算部312は、キャビティ81の内周形状に基づきノズル7の先端部分74分の外周形状を決定する。かかる構成では、異型部品8のキャビティ81に挿入するのに適した外周形状を有する先端部分74を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、パラメーター取得部311は、キャリアテープ28のポケット281に対する異型部品8の位置のばらつきを示す値、すなわち公差ΔX、ΔYを部品パラメーターPeとして取得する。そして、設計演算部312は、これら公差ΔX、ΔYに基づきノズル先端75の先端の外周形状を決定する。かかる構成では、キャリアテープ28のポケット281における異型部品8の位置のばらつきによらず異型部品8を的確に吸着するのに適した構成を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、パラメーター取得部311は、実装ヘッド6のうちノズル7が装着される装着部分61の形状をパラメーターPとして取得する。そして、設計演算部312は、パラメーター取得部311が取得した装着部分61の形状に基づきノズル7の構成を決定する。かかる構成では、実装ヘッド6に適切に装着可能な構成を備えるノズル7の設計データ321を生成することができる。
また、部品実装システム1では、設計演算部312が生成した設計データ321に基づき3Dプリンター4によりノズル7を作成するノズル作成装置100が具備されている。したがって、生成された設計データ321に基づきノズル7を簡便に作成することが可能となっている。
そして、各部品実装機2では、サーバー3が生成した設計データ321に基づき3Dプリンター4が作成したノズル7(簡易ノズル)を用いて異型部品8の実装を実行できる。つまり、部品実装機2の実装ヘッド6の装着部分61には、ノズル7の製造業者により納品された正規ノズル7および簡易ノズル7の両方が択一的に着脱可能である。そして、実装ヘッド6は、正規ノズル7および簡易ノズル7のうち装着された一方のノズル7により異型部品8を部品供給部27から吸着して基板Sに移載する。
この際、実装ヘッド6は、部品供給部27が供給する異型部品8を吸着したノズル7を上昇させるノズル上昇動作、異型部品8を吸着するノズル7を部品供給部27の上方から基板Sの上方へ移動させるノズル移動動作、および異型部品8を吸着するノズル7を下降させるノズル下降動作を順に実行する。これによって、部品供給部27から基板Sへ異型部品8が移載される。ただし、簡易ノズル7が正規ノズル7ほどの性能を有さないために、これらの各動作を適切に実行できないことも想定される。そこで、部品実装機2の制御部20は、例えば作業者の入力内容等に基づき簡易ノズル7が装着された実装ヘッド6を判別し、この実装ヘッド6による部品実装を次のように制御する。
図8は簡易ノズルが装着された実装ヘッドを用いた部品実装の制御の一例を模式的に示す図である。同図に示す制御では、簡易ノズル7が異型部品8を吸着する確度を示す吸着確度係数(同図のグラフ横軸)に応じた調整割合(同図のグラフ縦軸)で、上記各動作での簡易ノズル7の加速度を調整する。つまり、制御部20は、実装ヘッド6が発生する負圧を求め、その結果を上の式(1)に代入することで、実装ヘッド6に装着された簡易ノズル7の発生吸着力Vgを算出する。なお、実装ヘッド6が発生する負圧は、作業者による入力内容あるいは実装ヘッド6に内蔵された圧力計の値等から取得できる。また、制御部20は、実装ヘッド6に装着された簡易ノズル7に求められる必要吸着力Vmを、上の式(2)に基づき算出する。そして、制御部20は、次式
吸着確度係数=Vg/Vm …式(4)
に基づき吸着確度係数を求める。
さらに、制御部20は、図8の関係に従って吸着確度係数から調整割合を求める。そして、制御部20は、簡易ノズル7を用いた場合の上記各動作におけるノズル7の加速度を、正規ノズル7を用いた場合の上記各動作におけるノズル7の加速度に調整割合を乗じた値に設定する。具体的には、吸着確度係数が1未満であって、発生吸着力Vgが必要吸着力Vm未満である場合には、調整割合を0%に設定、すなわち簡易ノズル7による部品実装を禁止する。吸着確度係数が1以上かつ2未満である場合は、調整割合を0%より大きく100%より小さい値に設定することで、正規ノズル7を用いた場合と比較して簡易ノズル7を移動させる加速度を減じて、簡易ノズル7による部品実装を行う。吸着確度係数が2以上である場合は、調整割合を100%に設定することで、正規ノズル7を用いた場合と同じ加速度で簡易ノズル7を移動させつつ、簡易ノズル7による部品実装を行う。
ちなみに、吸着確度係数の値が「1」であるか否かを基準として、部品実装を禁止するか許可するかを決定していたが、「1」以外の値(例えば「1」より大きい値)を基準にこれらを決定しても構わない。また、吸着確度係数の値が「2」であるか否かを基準として、部品実装の際の加速度を減じるか否かを決定していたが、「2」以外の値を基準にこれらを決定しても構わない。部品実装時の加速度を減じるか否かを決定する基準値は、部品実装を禁止するか許可するかを決定する基準値より大きく設定しておけば良い。
さらに、ここでは簡易ノズル7を用いた場合における簡易ノズル7の加速度を調整する例を示したが、加速度に代えて速度を、同様に調整割合を乗じることで調整しても良い。あるいは、加速度および速度の両方を、同様に調整割合を乗じることで調整しても良い。
このように構成された部品実装機2は、実装ヘッド6が簡易ノズル7を装着している場合には、実装ヘッド6が簡易ノズル7を移動させる速度および加速度の少なくとも一方を減少させる。したがって、簡易ノズル7が正規ノズル7ほどの性能を有さない場合であっても、簡易ノズル7により異型部品8を確実に吸着することができる。
特に、制御部20は、必要吸着力Vmに対する発生吸着力Vgの比で与えられる吸着確度係数に基づき調整割合を決定している。ここで、必要吸着力Vmは、上の式(2)で与えられる量である。つまり、制御部20は、簡易ノズル7が異型部品8を吸着する位置(吸着対象範囲R)と異型部品8の重心との位置関係と、簡易ノズル7に発生する吸着力(発生吸着力Vg)とを比較した結果に基づき、実装ヘッド6がノズルを移動させる速度および加速度の少なくとも一方を決定する。これによって、簡易ノズル7の吸着力(性能)に応じて、実装ヘッド6が簡易ノズル7を移動させる速度および加速度の少なくとも一方を適切に決定することができる。
ところで、サーバー3の演算部31は、部品実装機2での部品の実装手順を最適化する最適化処理を実行する。この最適化処理によって、部品実装機2が具備する4本の実装ヘッド6のそれぞれがいずれの種類のノズル7を用いて部品を実装するかが決定される。図9は最適化処理により算出された実装ヘッドの部品実装手順の一例を模式的に示す図である。同図では4本の実装ヘッド6を区別するために符号4A〜4Dが使い分けられており、ノズル7の種類を区別するために符号7A〜7Cが使い分けられている。
図9の最適化結果によると、実装ヘッド6A〜6Dのそれぞれは、ノズル7Aを用いた部品実装を行ってから、ノズル7Bを用いた部品実装を行う。ただし、実装ヘッド6Cは、ノズル7Bを用いた部品実装を行った後、さらにノズル7Cを用いた部品実装を行う。ここで、ノズル7Cは1個しか準備されていないため、実装ヘッド6C以外の実装ヘッド6A、6B、6Dは、ノズル7Cを用いた部品実装を行うことができず、実装ヘッド6Cによるノズル7Cを用いた部品実装の完了を待つこととなる。その結果、実装ヘッド6Cによる実装時間が長く、実装ヘッド6A〜6Dの間での実装時間の平準化に改善の余地がある。
そこで、サーバー3の演算部31は、ノズル7Cを3Dプリンター4で作成した場合も予測して最適化処理を行う。図10は最適化処理により算出された実装ヘッドの部品実装手順の他の例を模式的に示す図である。図10での表記は図9でのそれと同様である。図10の最適化結果によると、ノズル7Cをさらに1個用意して、実装ヘッド6A、6Cそれぞれの部品実装にノズル7C用いることで、実装ヘッド6A〜6Dの間での実装時間が平準化して、部品実装機2が基板Sへの部品実装の完了に要する時間が短縮することが判る。この場合、サーバー3の演算部31は、ノズル7Cの作成を支持する旨の画面を表示部34に表示させとともに、図7のフローチャートを開始する。そして、作業者の入力内容からパラメーターPを取得すると、ノズル7Cの設計データ321を作成して、3Dプリンター4に印刷指令を送信する。そして、3Dプリンター4が印刷指令に従ってノズル7Cを作成する。
かかる構成では、図10の実装手順に従って部品を実装することができ、部品実装機2のタクトタイムの短縮を図ることが可能となる。特に、ノズル7の作成を支持する旨の画面が表示部34に表示される。そのため、作業者は表示部34の画面を確認することで、ノズル7の作成を適宜行って部品実装機2のタクトタイムの短縮を図ることができる。
以上に説明したように本実施形態では、サーバー3が本発明の「ノズル作成支援装置」の一例に相当し、部品実装機2が本発明の「部品実装機」の一例に相当し、実装ヘッド6が本発明の「実装ヘッド」の一例に相当し、異型部品8が本発明の「部品」の一例に相当し、ノズル7が本発明の「ノズル」の一例に相当し、パラメーター取得部311が本発明の「パラメーター取得部」の一例に相当し、パラメーターPが本発明の「パラメーター」の一例に相当し、設計演算部312と記憶部32が協働して本発明の「ノズル設計部」として機能し、設計データ321が本発明の「設計データ」の一例に相当し、ノズルモデル323が本発明の「ノズルモデル」の一例に相当し、構成要素E(P)が本発明の「構成要素」の一例に相当し、対応関係情報324が本発明の「対応関係情報」の一例に相当し、部品パラメーターPeが本発明の「部品パラメーター」の一例に相当し、吸着対象範囲Rが本発明の「吸着対象範囲」の一例に相当し、ノズル先端75が本発明の「ノズルの先端」の一例に相当し、ノズル開口76の面積が本発明の「ノズルの開口面積」の一例に相当し、先端部分74が本発明の「ノズルの先端部分」の一例に相当し、キャビティ81が本発明の「凹部」の一例に相当し、キャリアテープ28が本発明の「テープ」の一例に相当し、ポケット281が本発明の「収容部」の一例に相当し、公差ΔX、ΔYが本発明の「収容部に対する部品の位置のばらつきを示す値」に相当し、装着部分61が本発明の「装着部分」の一例に相当し、ノズル作成装置100が本発明の「ノズル作成装置」の一例に相当し、3Dプリンター4が本発明の「ノズル作成部」の一例に相当し、コンベア22が本発明の「基板支持部」の一例に相当し、サーバー3が本発明の「最適化装置」の一例に相当し、演算部31が本発明の「最適化演算部」の一例に相当し、表示部34が本発明の「表示部」の一例に相当し、ノズル作成支援プログラム322が本発明の「ノズル作成支援プログラム」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えばノズルモデル323が具備する構成のうち、パラメーターPに応じて可変な構成要素E(P)の例は上述のものに限られない。例えば、回転角度を位置決めした状態でノズル7をノズルストッカーNSにストックするために、回転方向における向きを示す切欠などがノズル7に設けられる場合がある。このような場合、パラメーター取得部311は、ノズルストッカーNSにストックする際のノズル7の回転角度をマシンパラメーターPmとして取得し、設計演算部312は、このマシンパラメーターPmに基づきノズル7の切欠の位置あるいは形状を決定しても良い。
また、ノズル7の具体的構成も図3に例示したものに限られない。したがって、ノズル先端75の形状は、上述の長方形以外に、円形あるいは楕円形などの他の各種形状であってもよい。
また、設計データ321の作成対象となるノズル7は、図4に例示した異型部品8を吸着するものに限られない。したがって、図4に示した構成とは異なる各種の異型部品8を吸着するノズル7を設計データ321の作成対象としても良いし、直方体形状のチップ部品8を吸着するノズル7を設計データ321の作成対象としても良い。あるいは、部品実装の際に働く衝撃を緩和するためにバネ等の弾性部材を備えたノズル7を設計データ321の作成対象としても良い。
また、本発明の「ノズル作成支援装置」として機能できる装置は、部品実装システム1が具備するサーバー3に限られない。したがって、インターネット上のクラウドサーバーを「ノズル作成支援装置」として機能させて、ノズル7の設計データ321の生成をクラウドサービスとして提供しても良い。
2…部品実装機
22…コンベア
28…キャリアテープ
281…ポケット
3…サーバー
31…演算部
311…パラメーター取得部
312…設計演算部
32…記憶部
321…設計データ
322…ノズル作成支援プログラム
323…ノズルモデル
324…対応関係情報
34…表示部
4…3Dプリンター
6…実装ヘッド
61…装着部分
7…ノズル
74…先端部分
75…ノズル先端
76…ノズル開口
8…異型部品
81…キャビティ
100…ノズル作成装置
E(P)…構成要素
P…パラメーター
R…吸着対象範囲
ΔX,ΔY…公差

Claims (22)

  1. 部品実装機の実装ヘッドに装着されて部品を吸着するノズルの使用環境に関するパラメーターを取得するパラメーター取得部と、
    前記パラメーター取得部が取得した前記パラメーターに基づき前記ノズルの構成を決定し、決定された前記ノズルの構成を示す設計データを生成する演算を自動で行うノズル設計部と
    を備えるノズル作成支援装置。
  2. 前記ノズル設計部は、可変な構成要素を有して前記ノズルの構成を表すノズルモデルと、前記パラメーターと前記構成要素との対応関係を規定する対応関係情報とを記憶し、前記パラメーター取得部が取得した前記パラメーターから前記対応関係情報に従って前記ノズルモデルの前記構成要素を決定することで、前記ノズルの構成を決定する請求項1に記載のノズル作成支援装置。
  3. 前記パラメーター取得部は、前記ノズルが吸着する部品に関する部品パラメーターを前記パラメーターとして取得し、
    前記ノズル設計部は、前記パラメーター取得部が取得した前記部品パラメーターに基づき前記ノズルの構成を決定する請求項1または2に記載のノズル作成支援装置。
  4. 前記パラメーター取得部は、前記部品のうち前記ノズルにより吸着可能な吸着対象範囲を前記部品パラメーターとして取得し、
    前記ノズル設計部は、前記吸着対象範囲に基づき前記ノズルの構成を決定する請求項3に記載のノズル作成支援装置。
  5. 前記ノズル設計部は、前記吸着対象範囲の外周形状に応じて前記ノズルの先端の外周形状を決定する請求項4に記載のノズル作成支援装置。
  6. 前記ノズル設計部は、前記吸着対象範囲に応じて前記ノズルの開口面積を決定する請求項4または5に記載のノズル作成支援装置。
  7. 前記ノズル設計部は、前記吸着対象範囲と前記部品の重心との位置関係に応じて前記ノズルの開口面積を決定する請求項6に記載のノズル作成支援装置。
  8. 前記ノズル設計部は、前記吸着対象範囲と前記部品の重心との位置関係および前記部品の重量に応じて前記ノズルの開口面積を決定する請求項7に記載のノズル作成支援装置。
  9. 前記ノズル設計部は、前記吸着対象範囲の表面形状に応じて前記ノズルの先端の底面形状を決定する請求項4ないし8のいずれか一項に記載のノズル作成支援装置。
  10. 前記ノズルは、その先端部分を前記部品が有する凹部に挿入して前記凹部の底部を吸着する用途に用いられ、
    前記パラメーター取得部は、前記部品パラメーターとして前記凹部の形状に関する値を取得し、
    前記ノズル設計部は、前記凹部の形状に関する値に基づき前記ノズルの構成を決定する請求項3ないし9のいずれか一項に記載のノズル作成支援装置。
  11. 前記パラメーター取得部は、前記凹部の深さを取得し、
    前記ノズル設計部は、前記凹部の深さに基づき前記ノズルの前記先端部分の長さを決定する請求項10に記載のノズル作成支援装置。
  12. 前記パラメーター取得部は、前記凹部の内周形状を取得し、
    前記ノズル設計部は、前記凹部の内周形状に基づき前記ノズルの前記先端部分の外周形状を決定する請求項10または11に記載のノズル作成支援装置。
  13. 前記ノズルは、所定方向に並ぶ複数の収容部のそれぞれに前記部品を収容したテープが前記所定方向に送られることで所定位置に供給される前記部品を吸着する用途に用いられ、
    前記パラメーター取得部は、前記収容部に対する前記部品の位置のばらつきを示す値を前記部品パラメーターとして取得し、
    前記ノズル設計部は、前記収容部に対する前記部品の位置のばらつきを示す値に基づき前記ノズルの先端の外周形状を決定する請求項3ないし12のいずれか一項に記載のノズル作成支援装置。
  14. 前記パラメーター取得部は、前記実装ヘッドのうち前記ノズルが装着される装着部分の形状を前記パラメーターとして取得し、
    前記ノズル設計部は、前記パラメーター取得部が取得した前記装着部分の形状に基づき前記ノズルの構成を決定する請求項1ないし13のいずれか一項に記載のノズル作成支援装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載のノズル作成支援装置と、
    前記ノズル作成支援装置が生成したノズルの設計データに基づき前記ノズルを作成するノズル作成部と
    を備えるノズル作成装置。
  16. 基板を支持する基板支持部と、
    部品を供給する部品供給部と、
    正規ノズルおよび請求項15に記載のノズル作成装置で作成された簡易ノズルの両方が択一的に着脱可能であり、前記正規ノズルおよび前記簡易ノズルのうち装着された一方のノズルにより部品を前記部品供給部から吸着して前記基板に移載する実装ヘッドと、
    前記実装ヘッドが前記正規ノズルを装着している場合と比較して、前記実装ヘッドが前記簡易ノズルを装着している場合は、前記実装ヘッドが前記ノズルを移動させる速度および加速度の少なくとも一方を減少させる制御部と
    を備える部品実装機。
  17. 前記制御部は、前記簡易ノズルが前記部品を吸着する位置と前記部品の重心との位置関係と、前記簡易ノズルに発生する吸着力とを比較した結果に基づき、前記実装ヘッドが前記ノズルを移動させる速度および加速度の少なくとも一方を決定する請求項16に記載の部品実装機。
  18. 部品実装機において基板に部品を実装する実装手順を最適化する最適化演算部を備え、
    前記部品実装機は、請求項15に記載のノズル作成装置で作成されたノズルを着脱可能な実装ヘッドを含む複数の実装ヘッドにより基板への部品実装を実行可能であり、
    前記最適化演算部は、前記ノズル作成装置で作成された前記ノズルを追加して前記実装ヘッドによる部品実装に用いることで、前記部品実装機が前記基板への部品実装の完了に要する時間が短縮すると予測すると、前記ノズル作成装置による前記ノズルの作成を指示する最適化装置。
  19. 作業者に対して表示を行う表示部をさらに備え、
    前記最適化演算部は、前記ノズル作成装置で作成された前記ノズルを追加することで前記部品実装機が前記基板への部品実装の完了に要する時間が短縮すると予測すると、前記ノズル作成装置による前記ノズルの作成を指示する旨の表示を前記表示部に実行させる請求項18に記載の最適化装置。
  20. 部品実装機の実装ヘッドに装着されて部品を吸着するノズルの使用環境に関するパラメーターを取得する工程と、
    前記パラメーター取得部が取得した前記パラメーターに基づき前記ノズルの構成を決定し、決定された前記ノズルの構成を示す設計データを生成する演算を自動で行う工程と
    を備えるノズル作成支援方法。
  21. 部品実装機の実装ヘッドに装着されて部品を吸着するノズルの使用環境に関するパラメーターを取得するパラメーター取得部と、
    前記パラメーター取得部が取得した前記パラメーターに基づき前記ノズルの構成を決定し、決定された前記ノズルの構成を示す設計データを生成する演算を自動で行うノズル設計部と
    してコンピューターを機能させるノズル作成支援プログラム。
  22. コンピューターにより読み出し可能に請求項21に記載のノズル作成支援プログラムを記録した記録媒体。
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