JP2017067806A - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全長を変化させずに合焦可能で、焦点調節範囲が広く、合焦による収差変動が抑えられて良好な光学性能を有する撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像レンズは、物体側から順に、合焦の際に不動の第1レンズ群G1、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に物体側へ移動する正の第2レンズ群G2、合焦の際に不動で1枚の正レンズからなる第3レンズ群G3から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズおよび像側より物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズを接合してなる第1接合レンズ、物体側より像側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズおよび像側より物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい正レンズを接合してなり正の屈折力を有する第2接合レンズから構成される。所定の条件式が満足される。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像レンズおよび撮像装置に関し、特に、FA(factory automation)、マシンビジョン、監視カメラ、交換レンズ等に好適な単焦点の撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置に関するものである。
単焦点の撮像レンズの従来よく知られた構成として、物体側に負の屈折力を有するレンズ群、像側に正の屈折力を有するレンズ群を配置したレトロフォーカスタイプが挙げられる。例えば、下記特許文献1には、絞りより物体側のレンズ群が負の屈折力を有し、絞りより像側のレンズ群が正の屈折力を有するレトロフォーカスタイプのレンズ系が記載されている。また、下記特許文献2には、最も物体側から順に連続して2枚の負レンズを配置し、像側に正の屈折力を有するレンズ群を配置したレトロフォーカスタイプのレンズ系が記載されている。
特開昭61−188512号公報 特許第5418884号公報
ところで、近年、撮像レンズで物体を撮像して自動で検出、測定等を行うマシンビジョンが繁用されている。撮像対象となる物体の形状や撮像レンズから物体までの距離は様々であるため、使用される撮像レンズは合焦機能を有し、その焦点調節範囲は広いことが望まれる。それに加え、検出や測定では正確さが要求されるため、合焦の際の収差変動が少ないことも望まれる。一方、FAやマシンビジョンでは撮像装置の設置条件が限定されていることが多く、監視カメラでは合焦の際に最も物体側のレンズが不動のタイプが好まれることから、これらに使用される撮像レンズは合焦の際にレンズ全長が変化しないことが望まれる。
特許文献1、2には合焦動作に関する記載はあるが、特許文献1、2に記載のレンズ系は、焦点調節範囲が十分広いとは言えず、また、合焦による球面収差や非点収差の変動が十分に抑えられていない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、全長を変化させず合焦可能で、広い焦点調節範囲を有し、合焦による収差変動が抑えられて、良好な光学性能を有する撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の撮像レンズは、物体側から順に、合焦の際に像面に対して固定されている第1レンズ群と、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に一体となって像側から物体側へ移動し全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、合焦の際に像面に対して固定されている第3レンズ群とから実質的になり、第2レンズ群が、物体側から順に、両凸レンズおよび像側よりも物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズを物体側から順に接合してなる第1接合レンズと、物体側よりも像側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズおよび像側よりも物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい正レンズを物体側から順に接合してなり全体として正の屈折力を有する第2接合レンズとから実質的になり、第3レンズ群が、1枚の正レンズから実質的になり、第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から第2レンズ群の最も物体側のレンズ面までの間に合焦の際に像面に対して固定されている絞りが配置されており、下記条件式(1)〜(5)全てを満足することを特徴とする。
N21<N22 (1)
ν22<ν21 (2)
N24<N23 (3)
ν23<ν24 (4)
0.2<D/f<0.8 (5)
ただし、
N21:第1接合レンズの両凸レンズのd線に関する屈折率
N22:第1接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
N23:第2接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
N24:第2接合レンズの正レンズのd線に関する屈折率
ν21:第1接合レンズの両凸レンズのd線基準のアッベ数
ν22:第1接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
ν23:第2接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
ν24:第2接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
D:第1接合レンズと第2接合レンズの光軸上の空気換算長での間隔
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
本発明の撮像レンズにおいては、第1接合レンズが全体として正の屈折力を有することが好ましい。
本発明の撮像レンズにおいては、第1レンズ群が全体として正の屈折力を有することが好ましい。
本発明の撮像レンズにおいては、下記条件式(6)〜(12)、(5−1)〜(8−1)のいずれか1つ、あるいは任意の組み合わせを満足することが好ましい。
0<f/f1<0.6 (6)
0.4<f/f2<0.8 (7)
0<β2<0.6 (8)
0.25<N22−N21<0.6 (9)
25<ν21−ν22<70 (10)
0.2<N23−N24<0.7 (11)
40<ν24−ν23<75 (12)
0.25<D/f<0.7 (5−1)
0.12<f/f1<0.5 (6−1)
0.45<f/f2<0.7 (7−1)
0.15<β2<0.5 (8−1)
ただし、
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
β2:無限遠物体に合焦した状態での第2レンズ群の横倍率
N21:第1接合レンズの両凸レンズのd線に関する屈折率
N22:第1接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
N23:第2接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
N24:第2接合レンズの正レンズのd線に関する屈折率
ν21:第1接合レンズの両凸レンズのd線基準のアッベ数
ν22:第1接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
ν23:第2接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
ν24:第2接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
D:第1接合レンズと第2接合レンズの光軸上の空気換算長での間隔
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
本発明の撮像レンズにおいては、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、正の屈折力を有する単レンズと、負の屈折力を有する単レンズとを含むことが好ましい。
本発明の撮像レンズにおいては、第1レンズ群は、最も像側から順に連続して、正レンズと、正レンズと、負レンズとを含むことが好ましい。
本発明の撮像レンズにおいては、第1レンズ群は7枚のレンズから実質的になることが好ましい。
本発明の撮像装置は、本発明の撮像レンズを備えたものである。
なお、上記の「本発明の撮像レンズは〜から実質的になり」は、本発明の撮像レンズが、挙げた構成要素以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞りやカバーガラスやフィルタ等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、手ぶれ補正機構等の機構部分、等を持つものも含むことを意味する。上記の「第2レンズ群が〜から実質的になり」、「第3レンズ群が〜から実質的になり」、「第1レンズ群は〜実質的になる」も同様である。
なお、上記の本発明の撮像レンズにおけるレンズ群の屈折力の符号、レンズの屈折力の符号、レンズの面形状は、非球面が含まれているものについては近軸領域で考えるものとする。また、「単レンズ」とは、接合されていない1枚のレンズからなるものを意味する。また、上記の各条件式の値はd線(波長587.6nm)を基準波長としたものである。なお、「レンズ群」とは、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。
なお、横倍率の符号は以下のように定義する。すなわち、水平方向に配置された光軸を含む断面において、光軸より上方向の物体高、像高の符号を正とし、光軸より下方向の物体高、像高の符号を負としたとき、物体高と像高が同符号の場合は横倍率の符号が正、物体高と像高が異符号の場合は横倍率の符号が負であるとする。
本発明によれば、物体側から順に、合焦の際に固定の第1レンズ群、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に物体側へ移動する正の第2レンズ群、合焦の際に固定の第3レンズ群からなるレンズ系において、第2レンズ群および第3レンズ群の構成を詳細に設定し、合焦の際に固定の絞りを好適な範囲に配置し、所定の条件式を満足するように構成しているため、全長を変化させずに合焦可能で、広い焦点調節範囲を有し、合焦による収差変動が抑えられて、良好な光学性能を有する撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例4の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例5の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例6の撮像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1の撮像レンズの各収差図であり、左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。 本発明の実施例2の撮像レンズの各収差図であり、左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。 本発明の実施例3の撮像レンズの各収差図であり、左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。 本発明の実施例4の撮像レンズの各収差図であり、左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。 本発明の実施例5の撮像レンズの各収差図であり、左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。 本発明の実施例6の撮像レンズの各収差図であり、左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1〜図6は、本発明の実施形態に係る撮像レンズの構成と光路を示す断面図であり、それぞれ後述の実施例1〜6に対応している。図1〜図6に示す例の基本構成や図示方法は同様であるため、以下では主に図1に示す例を参照しながら説明する。図1では、左側が物体側、右側が像側であり、光路として軸上光束2、最大画角の軸外光束3の光路を示している。
この撮像レンズは、単焦点レンズであり、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、合焦の際に像面Simに対して固定されている第1レンズ群G1と、合焦の際に像面Simに対して移動する第2レンズ群G2と、合焦の際に像面Simに対して固定されている第3レンズ群G3とから実質的になる。すなわち、この撮像レンズは第2レンズ群G2をフォーカス群とするインナーフォーカス方式を採っている。図1の「無限遠」という語句を付した上段には無限遠物体に合焦した状態を示し、「200mm」という語句を付した下段には物体距離が200mmの近距離物体に合焦した状態を示している。ここで、物体距離とは、最も物体側のレンズ面から物体までの光軸Z上の距離である。
なお、図1では最も像側のレンズと像面Simとの間に平行平板状の光学部材PPを配置した例を示しているが、光学部材PPは図1の例とは異なる位置に配置してもよく、また光学部材PPを省略した構成も可能である。光学部材PPは、赤外線カットフィルタ、ローパスフィルタなどの各種フィルタやカバーガラス等を想定したものである。
また、この撮像レンズでは、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面から第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面までの間に、合焦の際に像面Simに対して固定されている開口絞りStが配置される。これにより、合焦によるFナンバーの変動を小さくできる。なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
第1レンズ群G1を合焦の際に不動とすることで、合焦動作中の撮像レンズと他の構造物との干渉を避けることが容易となる。例えば、この撮像レンズをドーム型監視カメラに適用した場合、合焦動作を行っても撮像レンズとドームとが干渉しない構成とすることが容易である。
第2レンズ群G2は無限遠物体から近距離物体への合焦の際に一体となって像側から物体側へ移動するように構成されている。図1の上段の第2レンズ群G2の下の矢印は、合焦の際のこの移動方向を示すものである。なお、「第2レンズ群G2は一体となって〜移動する」とは、第2レンズ群G2の全構成要素が、同時に、同方向に、同量移動することを意味する。
以下に、第2レンズ群G2の構成について詳しく述べる。第2レンズ群G2は全体として正の屈折力を有するレンズ群であり、これにより、周辺画角の主光線の像面Simへの入射角を小さくすることができる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1接合レンズと、第2接合レンズとから実質的になるように構成される。第1接合レンズは、両凸レンズであるレンズL21と、像側よりも物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズであるレンズL22を物体側から順に接合してなる。第2接合レンズは、物体側よりも像側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズであるレンズL23と、像側よりも物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい正レンズであるレンズL24とを物体側から順に接合してなり、全体として正の屈折力を有する。
そして第2レンズ群G2は、下記条件式(1)〜(5)全てを満足するように構成される。
N21<N22 (1)
ν22<ν21 (2)
N24<N23 (3)
ν23<ν24 (4)
0.2<D/f<0.8 (5)
ただし、
N21:第1接合レンズの両凸レンズのd線に関する屈折率
N22:第1接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
ν21:第1接合レンズの両凸レンズのd線基準のアッベ数
ν22:第1接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
N23:第2接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
N24:第2接合レンズの正レンズのd線に関する屈折率
ν23:第2接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
ν24:第2接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
D:第1接合レンズと第2接合レンズの光軸上の空気換算長での間隔
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
レンズL21、L22が上記形状と上記屈折力を有し条件式(1)を満足することで、球面収差を良好に補正することができる。レンズL21、L22が上記形状と上記屈折力を有し条件式(1)、(5)を満足することで、合焦の全域にわたり均等性高く球面収差をコントロールすることができる。レンズL21、L22が条件式(2)を満足することで、軸上色収差を良好に補正することができる。レンズL21、L22が条件式(2)、(5)を満足することで、合焦の全域にわたり均等性高く軸上色収差をコントロールすることができる。
レンズL23、L24が上記形状と上記屈折力を有し条件式(3)を満足することで、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に、第2接合レンズの接合面に入射する軸上マージナル光線2aの高さが高くなり、球面収差の補正効果を増大させることができる。なお、本実施形態の撮像レンズとは異なり、合焦の際にレンズ系全体を移動させる全体繰り出し方式のレンズ系では、近距離物体に合焦した状態で球面収差が補正不足になりやすい。これに対して本実施形態の撮像レンズでは、インナーフォーカス方式を採り、レンズL23、L24が上記形状と上記屈折力を有し条件式(3)を満足することで、全体繰り出し方式のレンズ系に較べて合焦による球面収差の変動を少なくすることができる。また、レンズL23、L24が条件式(4)を満足することで、合焦による軸上色収差の変動を少なくすることができる。
第1接合レンズと第2接合レンズの間隔を条件式(5)の下限以下とならないようにすることで、第1接合レンズと第2接合レンズの間隔を確保することができ、合焦による第1接合レンズと第2接合レンズそれぞれの接合面における軸上マージナル光線2aの高さの変化、および最大画角の主光線3c等の軸外主光線の高さの変化をうまく利用して収差補正を行うことができる。例えば、合焦の際、第1接合レンズの接合面での軸上マージナル光線2aの高さの変化が少なく、第2接合レンズの接合面での軸上マージナル光線2aの高さの変化量が多い場合には、第1接合レンズでは物体距離にかかわらず全体的な球面収差の補正を行い、第2接合レンズでは合焦による球面収差の変動を抑える等、第1接合レンズと第2接合レンズに異なる役割分担をさせて効果的に収差補正を行うことができる。
また、条件式(5)の下限以下とならないようにすることで、上記2つの接合面の合焦による球面収差と非点収差に対する作用の違いを利用しやすくなる。これにより、合焦による縦の球面収差と非点収差の変動の差分の符号を同一にすることが可能となり、合焦の全域にわたり、結像領域中心部についての光軸方向の最良像面位置と結像領域周辺部についての光軸方向の最良像面位置とを合わせること、もしくは近づけることが容易となる。
条件式(5)の上限以上とならないようにすることで、レンズ全長を短く抑えることができる。条件式(5)に関する効果をより高めるためには、下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
0.25<D/f<0.7 (5−1)
第2レンズ群G2の合焦の際の移動方向とレンズを上記構成とすることで、合焦による収差の変動、特に球面収差と像面湾曲の変動を抑えることができ、広い焦点調節範囲を有する撮像レンズを実現することが容易となる。
第2レンズ群G2に関して、さらに下記条件式(7)〜(12)のいずれか1つ、あるいは任意の組み合わせを満足することが好ましい。
0.4<f/f2<0.8 (7)
0<β2<0.6 (8)
0.25<N22−N21<0.6 (9)
25<ν21−ν22<70 (10)
0.2<N23−N24<0.7 (11)
40<ν24−ν23<75 (12)
ただし、
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
β2:無限遠物体に合焦した状態での第2レンズ群の横倍率
N21:第1接合レンズの両凸レンズのd線に関する屈折率
N22:第1接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
N23:第2接合レンズの負レンズのd線に関する屈折率
N24:第2接合レンズの正レンズのd線に関する屈折率
ν21:第1接合レンズの両凸レンズのd線基準のアッベ数
ν22:第1接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
ν23:第2接合レンズの負レンズのd線基準のアッベ数
ν24:第2接合レンズの正レンズのd線基準のアッベ数
条件式(7)の下限以下とならないようにすることで、合焦の際の第2レンズ群G2の移動量を小さくすることができる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることで、合焦による歪曲収差の変動を抑えることができる。
条件式(8)の下限以下とならないようにすることで、合焦の際の第2レンズ群G2の移動量を小さくすることができる。なお、β2が−1倍となる近辺は合焦の際の第2レンズ群G2の移動量が急激に増え、−1倍になるとフォーカシングが不能になる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることで、合焦による球面収差、軸上色収差の変動を抑えることができる。
条件式(9)の下限以下とならないようにすることで、球面収差の良好な補正に有利となる。条件式(9)の上限以上とならないようにすることで、第2レンズ群G2の正の屈折力を適切に保ち、合焦の際の第2レンズ群G2の移動量を抑えることができる。
条件式(10)の下限以下とならないようにすることで、軸上色収差の良好な補正に有利となる。条件式(10)の上限以上とならないようにすることで、軸上色収差が補正過剰となるのを防ぐことが容易となる。
条件式(11)の下限以下とならないようにすることで、合焦による球面収差の変動を抑えることができる。条件式(11)の上限以上とならないようにすることで、第2レンズ群G2の正の屈折力を適切に保ち、合焦の際の第2レンズ群G2の移動量を抑えることができる。
条件式(12)の下限以下とならないようにすることで、合焦による軸上色収差の変動を抑えることができる。条件式(12)の上限以上とならないようにすることで、軸上色収差が補正過剰となるのを防ぐことが容易となる。
条件式(7)〜(12)それぞれに関する効果をより高めるためには、条件式(7)〜(12)それぞれの範囲内においてさらに下記条件式(7−1)〜(12−1)それぞれを満足することがより好ましい。
0.45<f/f2<0.7 (7−1)
0.15<β2<0.5 (8−1)
0.27<N22−N21<0.5 (9−1)
30<ν21−ν22<65 (10−1)
0.25<N23−N24<0.6 (11−1)
47<ν24−ν23<70 (12−1)
なお、第1接合レンズは、全体として正の屈折力を有してもよく、全体として負の屈折力を有してもよいが、第1接合レンズが全体として正の屈折力を有する場合は、第2接合レンズと正の屈折力を分担して、球面収差の発生を抑えることができる。
次に、第3レンズ群G3について述べる。第3レンズ群G3は、合焦の際に不動であり、全体として正の屈折力を有し、1枚の正レンズから実質的になる。上述したように第2レンズ群G2のレンズの曲率半径、面間隔、材料の最適化によって合焦による収差変動を抑えることができるが、構成レンズ枚数が限られている場合には残存収差を完全に無くすことは難しい。最も像側に正の屈折力を有する固定群として第3レンズ群G3を置くことで、合焦による収差変動を第2レンズ群G2で抑えた際に残存する軸上色収差、像面湾曲を第3レンズ群G3で調整することができる。すなわち、第3レンズ群G3によって、合焦による軸上色収差、像面湾曲の変動を抑える効果をさらに高めることができる。また、第3レンズ群G3を正レンズ群とすることで、軸外主光線の像面Simへの入射角を抑えることができる。さらに、第3レンズ群G3を1枚の単レンズからなる構成とすることで、小型化に有利となる。
次に、第1レンズ群G1に関する好ましい構成について述べる。第1レンズ群G1は全体として正の屈折力を有することが好ましく、このようにした場合は合焦による球面収差、軸上色収差の変動を抑えることができる。
また、下記条件式(6)を満足することが好ましい。
0<f/f1<0.6 (6)
ただし、
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
条件式(6)の下限以下とならないようにすることで、合焦による球面収差、軸上色収差の変動を抑えることができる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることで、合焦の際の第2レンズ群G2の移動量を小さくすることができる。条件式(6)に関する効果をより高めるためには、下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
0.12<f/f1<0.5 (6−1)
また、第1レンズ群G1は、最も物体側から順に連続して、正の屈折力を有する単レンズと、負の屈折力を有する単レンズとを含むことが好ましい。このようにした場合は、最も物体側の正の屈折力を有する単レンズにより、レンズ全長を短く抑えることができるとともに、歪曲収差を補正することができる。また、上記の負の屈折力を有する単レンズにより、軸上色収差、球面収差を補正できるとともに、バックフォーカスを確保することが容易となる。
第1レンズ群G1は、最も像側から順に連続して、正レンズと、正レンズと、負レンズとを有することが好ましい。このようにした場合は、第1レンズ群G1の像側から1、2番目の2枚の正レンズにより正の屈折力を分担することができ、これにより球面収差の発生を抑えることができる。また、第1レンズ群G1の像側から3番目のレンズである負レンズにより、球面収差、色収差を補正することができる。
第1レンズ群G1の最も像側のレンズは像側に凸面を向けていることが好ましい。このようにした場合は、第1レンズ群G1の中で最も第2レンズ群G2に近いレンズ面と、第2レンズ群G2とで正の屈折力を分担することができ、これにより球面収差の発生を抑えることができる。
第1レンズ群G1は例えば、7枚のレンズから実質的になるように構成することができる。第1レンズ群G1を7枚構成とすることで、レンズ系の小型化と合焦による収差変動の抑制を両立させることができる。
ここで、第1レンズ群G1の可能な構成例として図1に示す例について詳しく述べる。図1の第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズから実質的になる。レンズL11は両凸レンズであり、このレンズにより全長を短く抑えるとともに、歪曲収差を補正することができる。レンズL12は像側に凹面を向けた負メニスカスレンズであり、このレンズにより軸上色収差、球面収差を補正することができ、バックフォーカスの確保が容易となる。レンズL13は物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズであり、このレンズにより非点収差の発生を抑えながらレンズL12で発生した補正過剰の球面収差を補正することができる。レンズL14は両凹レンズであり、このレンズにより軸上色収差、球面収差を補正することができ、バックフォーカスの確保が容易となる。レンズL15は像側よりも物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズであり、このレンズにより軸上色収差、球面収差を補正することができ、バックフォーカスの確保が容易となる。また、レンズL14とレンズL15は上記形状とすることで、負の屈折力をこれら2枚のレンズで分担して軸上マージナル光線2aの各レンズ面での屈折角を抑え、高次の球面収差の発生を抑制することができる。レンズL16とレンズL17は物体側よりも像側の面の曲率半径の絶対値が小さい正レンズである。レンズL16とレンズL17は第1レンズ群G1の正の屈折力の確保に寄与しながら、正の屈折力を分担することにより球面収差の発生を抑えることができる。
条件式に関する構成も含め、以上述べた好ましい構成や可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、全長を変化させずに合焦可能で、無限遠から近距離までの広い焦点調節範囲を有し、合焦による収差変動が抑えられて、良好な光学性能を有する撮像レンズを実現することが可能である。なお、ここでいう「広い焦点調節範囲を有し」とは、合焦可能な近側の物体距離が全系の焦点距離の10倍の距離、もしくはこれより近い距離であることを意味する。
次に、本発明の撮像レンズの数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の撮像レンズのレンズ構成は図1に示したものであり、その構成や図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。フォーカス群は第2レンズ群G2のみであり、無限遠物体から近距離物体へ合焦する際、第2レンズ群G2が一体となって像側から物体側へ移動する。なお、ここで述べた、3群構成である点、各レンズ群の屈折力の符号、合焦の方法は後述の実施例2〜6の撮像レンズについても同様である。
実施例1の撮像レンズでは、第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L24の4枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズからなる。開口絞りStはレンズL13とレンズL14の間に配置されている。
実施例1の撮像レンズの基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に示す。表1のSiの欄には最も物体側の構成要素の物体側の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するように構成要素の面に面番号を付した場合のi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示し、Ndjの欄には最も物体側の構成要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.6nm)に関する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目の構成要素のd線基準のアッベ数を示す。
ここで、曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正とし、像側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りSt、光学部材PPも合わせて示している。表1では、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号と(St)という語句を記載している。Diの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。
また、表1では合焦の際に変化する可変面間隔はDD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の物体側の面番号を記入している。表2に、全系の焦点距離f’、FナンバーFNo.、最大全画角2ωと、可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。表2では、無限遠物体に合焦した状態、物体距離が200mmの物体に合焦した状態それぞれの各値を無限遠、200mmと表記した欄に示している。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmmを用いているが、光学系は比例拡大または比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図7に実施例1の撮像レンズの各収差図を示す。図7の「無限遠」と付した上段に左から順に無限遠物体に合焦した状態での球面収差、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差(倍率の色収差)を示し、「200mm」と付した下段に左から順に物体距離が200mmの物体に合焦した状態での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm)、C線(波長656.3nm)、F線(波長486.1nm)、g線(波長435.8nm)に関する収差をそれぞれ黒の実線、長破線、短破線、灰色の実線で示す。非点収差図では、サジタル方向、タンジェンシャル方向のd線に関する収差をそれぞれ実線、短破線で示している。歪曲収差図では、d線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、g線に関する収差をそれぞれ長破線、短破線、灰色の実線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の撮像レンズのレンズ構成は図2に示したものである。実施例2の撮像レンズでは、第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L24の4枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズからなる。開口絞りStはレンズL13とレンズL14の間に配置されている。実施例2の撮像レンズの基本レンズデータを表3に、諸元と可変面間隔を表4に、各収差図を図8に示す。
[実施例3]
実施例3の撮像レンズのレンズ構成は図3に示したものである。実施例3の撮像レンズでは、第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L24の4枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズからなる。開口絞りStはレンズL13とレンズL14の間に配置されている。実施例3の撮像レンズの基本レンズデータを表5に、諸元と可変面間隔を表6に、各収差図を図9に示す。
[実施例4]
実施例4の撮像レンズのレンズ構成は図4に示したものである。実施例4の撮像レンズでは、第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L24の4枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズからなる。開口絞りStはレンズL13とレンズL14の間に配置されている。実施例4の撮像レンズの基本レンズデータを表7に、諸元と可変面間隔を表8に、各収差図を図10に示す。
[実施例5]
実施例5の撮像レンズのレンズ構成は図5に示したものである。実施例5の撮像レンズでは、第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L24の4枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズからなる。開口絞りStはレンズL13とレンズL14の間に配置されている。実施例5の撮像レンズの基本レンズデータを表9に、諸元と可変面間隔を表10に、各収差図を図11に示す。
[実施例6]
実施例6の撮像レンズのレンズ構成は図6に示したものである。実施例6の撮像レンズでは、第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L24の4枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズからなる。開口絞りStはレンズL17とレンズL21の間、すなわち第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置されている。実施例6の撮像レンズの基本レンズデータを表11に、諸元と可変面間隔を表12に、各収差図を図12に示す。
表13に実施例1〜6の撮像レンズの、条件式(1)〜(4)に関連する値、条件式(5)〜(12)の対応値を示す。表13に示す値はd線を基準とするものである。
以上のデータからわかるように、実施例1〜6の撮像レンズは、全長を変化させず合焦可能であり、無限遠から全系の焦点距離の5.7倍程度の近距離まで合焦可能で広い焦点調節範囲を有し、合焦による収差変動が抑えられて、良好な光学性能が実現されている。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置について説明する。図13に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態に係る撮像レンズ1を用いた撮像装置10の概略構成図を示す。撮像装置10としては、例えば、FAやマシンビジョンの分野で用いられるカメラ、監視カメラを挙げることができる。
撮像装置10は、撮像レンズ1と、撮像レンズ1の像側に配置されたフィルタ4と、撮像素子5と、撮像素子5からの出力信号を演算処理する信号処理部6と、撮像レンズ1の合焦を行うためのフォーカス制御部7とを備える。図13では撮像レンズ1が有する第1レンズ群G1、第2レンズ群G2を概念的に図示している。撮像素子5は、撮像レンズ1により形成された被写体の像を撮像して電気信号に変換するものであり、その撮像面は撮像レンズ1の像面に一致するように配置される。撮像素子5としては例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
例えば、上記実施例では無限遠物体から近距離物体に合焦するレンズ系を挙げたが、本発明は有限距離の遠距離物体から近距離物体に合焦する撮像レンズに適用可能であることは言うまでもない。
また、上記の撮像装置の実施形態では、FAやマシンビジョンの分野で用いられるカメラ、監視カメラを挙げたが、これらに限定されず、本発明は、ビデオカメラ、デジタルカメラ、フィルムカメラ等に適用することも可能であり、またこれらの交換レンズに適用することも可能である。
1 撮像レンズ
2 軸上光束
2a 軸上マージナル光線
3 最大画角の軸外光束
3c 主光線
4 フィルタ
5 撮像素子
6 信号処理部
7 フォーカス制御部
10 撮像装置
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L11〜L17、L21〜L24、L31 レンズ
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (18)

  1. 物体側から順に、合焦の際に像面に対して固定されている第1レンズ群と、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に一体となって像側から物体側へ移動し全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、合焦の際に像面に対して固定されている第3レンズ群とから実質的になり、
    前記第2レンズ群が、物体側から順に、両凸レンズおよび像側よりも物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズを物体側から順に接合してなる第1接合レンズと、物体側よりも像側の面の曲率半径の絶対値が小さい負レンズおよび像側よりも物体側の面の曲率半径の絶対値が小さい正レンズを物体側から順に接合してなり全体として正の屈折力を有する第2接合レンズとから実質的になり、
    前記第3レンズ群が、1枚の正レンズから実質的になり、
    前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面までの間に合焦の際に像面に対して固定されている絞りが配置されており、
    下記条件式(1)〜(5)全てを満足することを特徴とする撮像レンズ。
    N21<N22 (1)
    ν22<ν21 (2)
    N24<N23 (3)
    ν23<ν24 (4)
    0.2<D/f<0.8 (5)
    ただし、
    N21:前記第1接合レンズの前記両凸レンズのd線に関する屈折率
    N22:前記第1接合レンズの前記負レンズのd線に関する屈折率
    N23:前記第2接合レンズの前記負レンズのd線に関する屈折率
    N24:前記第2接合レンズの前記正レンズのd線に関する屈折率
    ν21:前記第1接合レンズの前記両凸レンズのd線基準のアッベ数
    ν22:前記第1接合レンズの前記負レンズのd線基準のアッベ数
    ν23:前記第2接合レンズの前記負レンズのd線基準のアッベ数
    ν24:前記第2接合レンズの前記正レンズのd線基準のアッベ数
    D:前記第1接合レンズと前記第2接合レンズの光軸上の空気換算長での間隔
    f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
  2. 前記第1接合レンズが全体として正の屈折力を有する請求項1記載の撮像レンズ。
  3. 前記第1レンズ群が全体として正の屈折力を有する請求項1または2記載の撮像レンズ。
  4. 下記条件式(6)を満足する請求項1から3のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0<f/f1<0.6 (6)
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
  5. 下記条件式(7)を満足する請求項1から4のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.4<f/f2<0.8 (7)
    ただし、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  6. 下記条件式(8)を満足する請求項1から5のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0<β2<0.6 (8)
    ただし、
    β2:無限遠物体に合焦した状態での前記第2レンズ群の横倍率
  7. 下記条件式(9)を満足する請求項1から6のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.25<N22−N21<0.6 (9)
  8. 下記条件式(10)を満足する請求項1から7のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    25<ν21−ν22<70 (10)
  9. 下記条件式(11)を満足する請求項1から8のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.2<N23−N24<0.7 (11)
  10. 下記条件式(12)を満足する請求項1から9のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    40<ν24−ν23<75 (12)
  11. 前記第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、正の屈折力を有する単レンズと、負の屈折力を有する単レンズとを含む請求項1から10のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  12. 前記第1レンズ群は、最も像側から順に連続して、正レンズと、正レンズと、負レンズとを含む請求項1から11のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  13. 前記第1レンズ群は7枚のレンズから実質的になる請求項1から12のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  14. 下記条件式(5−1)を満足する請求項1から13のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.25<D/f<0.7 (5−1)
  15. 下記条件式(6−1)を満足する請求項1から14のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.12<f/f1<0.5 (6−1)
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
  16. 下記条件式(7−1)を満足する請求項1から15のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.45<f/f2<0.7 (7−1)
    ただし、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  17. 下記条件式(8−1)を満足する請求項1から16のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.15<β2<0.5 (8−1)
    ただし、
    β2:無限遠物体に合焦した状態での前記第2レンズ群の横倍率
  18. 請求項1から17のいずれか1項記載の撮像レンズを備えた撮像装置。
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