JP6559109B2 - 結像レンズおよび光学装置 - Google Patents

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Description

本発明は、結像レンズおよび光学装置に関し、より詳しくは、FA(factory automation)用カメラ、デジタルカメラ、監視カメラ、シネマ用カメラ、および投写型表示装置等に好適で、像面湾曲の調整が可能な結像レンズ、並びにこの結像レンズを備えた光学装置に関するものである。
上記カメラにおいては物体距離の変動による収差変動を小さくするために、また投写型表示装置においては投写距離の変動による収差変動を小さくするために、リアフォーカス方式、およびインナーフォーカス方式の結像レンズが種々提案されている。例えば下記特許文献1には、インナーフォーカス方式のズームレンズが記載されている。特許文献1のズームレンズでは、絞りより像側に位置するリレーレンズ内に像面湾曲を調整するアフォーカル系が設けられている。
特開2016−024344号公報
リアフォーカス方式、またはインナーフォーカス方式のレンズ系を、フランジバックに有意な誤差があるカメラに取り付けた場合、設計値と異なる像面湾曲が発生してしまうという問題があった。また、結像レンズにより形成された像を撮像する撮像素子がたわみを持っている場合、撮像素子の周辺部で焦点ずれが発生してしまうという問題があった。さらに、FA分野およびMV(Machine Vision)分野では、異なる距離にある被写体を同時に観察したいという要望があるが、従来の一般的な結像レンズでは光軸に垂直な一つの平面内でしか焦点が合わないという問題があった。これらの問題に対応するために像面湾曲を調整可能な結像レンズが求められている。
特許文献1に記載のズームレンズは像面湾曲を調整可能な構成を有しているが、絞りより像側に像面湾曲調整用のアフォーカル系を設けることを基本構成にしている。この基本構成を有しつつ、像面湾曲の調整の際に結像領域中心部の合焦を維持するためには、絞りより物体側の群もアフォーカル系になっている必要がある。このようなことから、レンズ構成が制約を受けることになり、レンズ系全長が長くなってしまうという不具合があった。
FA用カメラ、監視カメラ、および据置型の投写型表示装置では設置スペースが限定されている場合が多いことから小型に構成可能なレンズ系が望まれている。また、デジタルカメラ、シネマ用カメラ、および携帯型の投写型表示装置においても、携帯性の点からレンズ系の小型化が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、結像領域中心部の焦点ずれを抑えながら像面湾曲の調整が可能で、小型に構成でき、良好な光学性能を有する結像レンズ、およびこの結像レンズを備えた光学装置を提供することを目的とするものである。
本発明の結像レンズは、最も物体側から順に、合焦の際に像面に対して固定されている第1レンズ群と、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に像側から物体側へ移動し全体として正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、第1レンズ群全体、もしくは最も物体側のレンズを含む第1レンズ群内のサブレンズ群を調整群として光軸方向に移動させることにより像面湾曲の調整が行われ、像面湾曲の調整の際に像面に対して固定されている絞りが調整群より像側に配置され、下記条件式(1)および(2)を満足することを特徴とする。
−0.05<f/fA<0.05 (1)
0.1<h1/h2<0.9 (2)
ただし、
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
fA:調整群の焦点距離
h1:前記調整群の最も物体側のレンズ面における近軸軸上光線の高さ
h2:前記調整群の最も像側のレンズ面における近軸軸上光線の高さ
とする。
本発明の結像レンズにおいては、下記条件式(1−1)および/または(2−1)を満足することが好ましい。
−0.03<f/fA<0.03 (1−1)
0.3<h1/h2<0.75 (2−1)
本発明の結像レンズにおいては、調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、前群と後群は、前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、前群を構成する全レンズについて下記条件式(3)を満足することが好ましく、下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
ただし、
Ymax:最大像高
k:前群が有するレンズの総数
di:前群の物体側からi番目のレンズの中心厚
νi:前群の物体側からi番目のレンズのd線基準のアッベ数
とする。
本発明の結像レンズにおいては、調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、前群と後群は、前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、下記条件式(4)を満足することが好ましく、下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
−2<Ymax/fAf<0 (4)
−1.2<Ymax/fAf<−0.2 (4−1)
ただし、
Ymax:最大像高
fAf:前群の焦点距離
とする。
本発明の結像レンズにおいては、調整群が有するレンズの枚数は5枚以下であることが好ましい。
本発明の結像レンズにおいては、調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、前群と後群は、前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、下記条件式(5)を満足することが好ましく、下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
0.01<dAfr/dA<0.7 (5)
0.05<dAfr/dA<0.5 (5−1)
ただし、
dAfr:前群と後群との光軸上の間隔
dA:調整群の最も物体側のレンズ面から調整群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離
とする。
本発明の結像レンズにおいては、最も物体側のレンズは負レンズであることが好ましい。
本発明の結像レンズにおいては、調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、前群と後群は、前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、前群は2枚以上の負レンズを有することが好ましい。
本発明の光学装置は、本発明の結像レンズを備えたものである。
なお、上記の「物体側から順に、〜を有し」は、連続的および不連続的に挙げた構成要素を順に有するものを全て含むものとする。上記の「〜レンズ群」、「調整群」、「前群」、および「後群」は、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。また、あるレンズ群内の「サブレンズ群」とは、あるレンズ群が複数のレンズで構成される場合、これら複数のレンズのうち、いずれか1枚のレンズ、または隣り合った複数のレンズをいう。
なお、上記のレンズの枚数は、構成要素となるレンズの枚数であり、例えば、材質の異なる複数の単レンズが接合された接合レンズにおけるレンズの枚数は、この接合レンズを構成する単レンズの枚数で表すことにする。ただし、複合非球面レンズ(球面レンズと、その球面レンズ上に形成された非球面形状の膜とが一体的に構成されて、全体として1つの非球面レンズとして機能するレンズ)は、接合レンズとは見なさず、1枚のレンズとして扱うものとする。
なお、上記の「〜からなり」は、実質的なことを意味するものであり、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞り、フィルタ、カバーガラス等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、および振動補正機構等の機構部分等を含んでもよい。
なお、上記の群の屈折力の符号、およびレンズの屈折力の符号は、非球面が含まれているものは近軸領域で考えることとする。上記条件式は全て、無限遠物体に合焦した状態でd線(波長587.56nm)を基準としたものである。また上記条件式のYmaxは正の値をとるものとする。
本発明によれば、物体側から順に、合焦の際に固定の第1レンズ群、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に物体側へ移動する正の第2レンズ群を有するレンズ系において、全系の最も物体側に像面湾曲の調整を行うための調整群を配置し、この調整群より像側に像面湾曲調整の際に固定されている絞りを配置し、所定の条件式を満足するように構成しているため、結像領域中心部の焦点ずれを抑えながら像面湾曲の調整が可能で、小型に構成でき、良好な光学性能を有する結像レンズ、およびこの結像レンズを備えた光学装置を提供することができる。
本発明の実施例1の結像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2の結像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3の結像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例4の結像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例5の結像レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1の結像レンズの各収差図である。 本発明の実施例2の結像レンズの各収差図である。 本発明の実施例3の結像レンズの各収差図である。 本発明の実施例4の結像レンズの各収差図である。 本発明の実施例5の結像レンズの各収差図である。 本発明の一実施形態に係る光学装置の概略構成図である。 本発明の別の実施形態に係る光学装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る結像レンズの構成と光路を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1の結像レンズに対応している。図1では、無限遠物体に合焦している状態を示し、左側が物体側、右側が像側であり、光路は軸上光束2および最大画角の軸外光束3について示している。
この結像レンズは、光軸Zに沿って最も物体側から像側へ向かって順に、合焦の際に像面Simに対して固定されている第1レンズ群G1と、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に像側から物体側へ移動し全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有する。このような構成を採ることで物体距離の変動に対する像面湾曲および球面収差の変動を抑えるのに有利となる。なお、図1の第2レンズ群G2の下の矢印は、合焦の際の上記移動方向を示すものである。
図1の例では、第1レンズ群G1は、物体側から順に、レンズL11〜L16の6枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は、物体側から順に、レンズL21〜L25の5枚のレンズからなる。また、図1の例では、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に開口絞りStが配置されている。図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
なお、図1の例ではレンズ系と像面Simとの間に平行平板状の光学部材PPが配置されている。光学部材PPは、各種フィルタ、および/またはカバーガラス等を想定したものである。本発明においては、光学部材PPは図1の例とは異なる位置に配置されていてもよく、また光学部材PPを省略した構成も可能である。
本発明の結像レンズは特長として、像面湾曲の調整を行うために光軸方向に移動する調整群GAを有する。調整群GAは、第1レンズ群G1全体であってもよく、最も物体側のレンズを含む第1レンズ群G1内のサブレンズ群であってもよい。図1の例ではレンズL11〜L14の4枚のレンズからなるサブレンズ群が調整群GAであり、この調整群GAを移動させることにより像面湾曲の調整が行われる。図1のレンズL11〜L14の下の両矢印は、像面湾曲の調整の際にこれらのレンズが移動することを意味する。
像面湾曲の調整の際には開口絞りStは像面Simに対して固定されており、開口絞りStは調整群GAより像側に配置されるように構成される。これにより、開口絞りStと調整群GAの距離を変化させることにより、調整群GAに入射する軸外主光線の高さを変化させることができるため、像面湾曲を可変にすることができる。
そして、調整群GAについて、下記条件式(1)および(2)を満足するように構成されている。
−0.05<f/fA<0.05 (1)
0.1<h1/h2<0.9 (2)
ただし、
f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
fA:調整群の焦点距離
h1:前記調整群の最も物体側のレンズ面における近軸軸上光線の高さ
h2:前記調整群の最も像側のレンズ面における近軸軸上光線の高さ
とする。なお、h1、h2については「光学技術シリーズ1 レンズ設計法」(松居吉哉著、共立出版)のpp.19、(2.10)〜(2.12)式による近軸光線追跡における定義に準ずる。
条件式(1)を満足することで、調整群GAを光軸方向に移動した際のバックフォーカスの変動を抑えることができ、像面湾曲を調整した後で焦点を再度調整する必要が無くなる。また、調整群GAを、第1レンズ群G1全体、もしくは最も物体側のレンズを含む第1レンズ群G1内のサブレンズ群とし、開口絞りStは像面湾曲の補正の際に固定されているようにし、開口絞りStと調整群GAの位置関係を上記のように設定し、条件式(1)を満足することで、小型に構成しながら、結像領域中心部の焦点ずれを抑えつつ結像領域周辺部の焦点を変化させることができる。条件式(1)に関する効果を高めるためには、下記条件式(1−1)を満足することがより好ましい。
−0.03<f/fA<0.03 (1−1)
条件式(2)の下限以下とならないようにすることで、調整群GAおよび調整群GAより像側のレンズに入射する軸上マージナル光線の高さを抑えることができるので、小型化、および良好な球面収差の補正に有利となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることで、調整群GAおよび調整群GAより像側のレンズへの軸外主光線の入射角度が急峻になりすぎるのを防ぐことができ、広角化が容易となる。また、条件式(2)の上限以上とならないようにすることで、調整群GAの移動量に対する像面湾曲の変化量が小さくなりすぎるのを防ぐことができ、所望の像面湾曲の変化を得るための調整群GAの移動スペースが大きくなりすぎるのを抑えることができる。条件式(2)に関する効果を高めるためには、下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
0.3<h1/h2<0.75 (2−1)
また、調整群GAが有するレンズの枚数は5枚以下であることが好ましい。このようにした場合は、光軸方向のレンズ系全長の短縮化に有利となる。また、全系の最も物体側のレンズは負レンズであることが好ましい。このようにした場合は、径方向の小型化に有利となる。
調整群GAは、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群GAfと、全体として正の屈折力を有する後群GArとからなり、前群GAfと後群GArは、前群GAfの負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられている態様とすることが好ましい。例えば図1の例では、調整群GA内の空気間隔は、レンズL11とレンズL12間の空気間隔と、レンズL12とレンズL13間の空気間隔の2つがあるが、レンズL11のみからなるレンズ群よりも、レンズL11およびレンズL12からなるレンズ群の方が負の屈折力の絶対値が大きいため、レンズL12とレンズL13の間の空気間隔によって前群GAfと後群GArとに分けられることになる。
調整群GAが、上記の好ましい態様を採ることにより、条件式(2)を満足することが容易となる。また、調整群GAが、物体側から順に、負の前群GAfと、正の後群GArとからなるようにすることで、アフォーカル系を構成しやすくなり、像面湾曲の良好な調整に有利となる。
調整群GAが上記の好ましい態様を採る場合、前群GAfを構成する全レンズについて下記条件式(3)を満足することが好ましい。
ただし、
Ymax:最大像高
k:前群が有するレンズの総数
di:前群の物体側からi番目のレンズの中心厚
νi:前群の物体側からi番目のレンズのd線基準のアッベ数
とする。
前群GAfでの軸外主光線の高さは後群GArに比べて高いため、調整群GAを移動させて像面湾曲を調整する際の前群GAfで生じる倍率色収差の変動は後群GArのものに比べて大きくなる。そこで、条件式(3)の上限以上とならないようにすることで、像面湾曲を調整する際の倍率色収差の変動を抑制することができる。なお、条件式(3)の下限については、Ymax、diおよびνiが正の値であることから0となる。
条件式(3)に関する効果を高めるためには、下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
また、調整群GAが上記の好ましい態様を採る場合、下記条件式(4)を満足することが好ましい。
−2<Ymax/fAf<0 (4)
ただし、
Ymax:最大像高
fAf:前群の焦点距離
とする。
条件式(2)を維持したまま前群GAfの負の屈折力が強くなると、前群GAfでの軸外主光線の高さは後群GArに比べて高いため、調整群GAを移動させて像面湾曲を調整する際の前群GAfで生じる歪曲収差の変動は後群GArのものに比べて大きくなる。そこで、条件式(4)の下限以下とならないようにすることで、前群GAfの負の屈折力が強くなりすぎないようにすることができ、像面湾曲を調整する際の歪曲収差の変動を抑制することができる。また、条件式(4)の上限以上とならないようにすることで、前群GAfの負の屈折力が弱くなりすぎないようにすることができ、条件式(2)の上限を満足しながら調整群GAの全長が長くなるのを抑制することができる。条件式(4)に関する効果を高めるためには、下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
−1.2<Ymax/fAf<−0.2 (4−1)
また、調整群GAが上記の好ましい態様を採る場合、下記条件式(5)を満足することが好ましい。
0.01<dAfr/dA<0.7 (5)
ただし、
dAfr:前群と後群との光軸上の間隔
dA:調整群の最も物体側のレンズ面から調整群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離
とする。
条件式(2)の下限を満足するためには、前群GAfと後群GArそれぞれの屈折力の絶対値を大きくする必要があるが、そうすると収差補正が困難になる。そこで、条件式(5)の下限以下とならないようにすることで、条件式(2)の下限を満足しながら収差補正を行うことが容易になる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることで、レンズ系全長の短縮化に有利となる。条件式(5)に関する効果を高めるためには、下記条件式(5−1)を満足することが好ましい。
0.05<dAfr/dA<0.5 (5−1)
具体的には、前群GAfと後群GArは以下のように構成することができる。前群GAfは物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、像側に凹面を向けた負レンズとからなり、後群GArは1枚の正レンズと1枚の負レンズを接合した接合レンズからなるように構成することができ、この場合、後群GArの最も物体側の面は凸面であるように構成してもよい。あるいは、前群GAfは物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、像側に凹面を向けた負レンズと、正レンズと、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズとからなり、後群GArは1枚の両凸レンズからなるように構成してもよい。
また、第1レンズ群G1が有するレンズの枚数は例えば4枚以上6枚以下とすることができる。第2レンズ群G2が有するレンズの枚数は例えば4枚または5枚とすることができる。第2レンズ群G2は物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズが配列された4枚構成としてもよく、あるいは、第2レンズ群G2は物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズが配列された5枚構成としてもよい。
以上述べた好ましい構成および可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、小型に構成でき、結像領域中心部の焦点ずれを抑えながら像面湾曲を調整可能で、良好な光学性能を有する結像レンズを実現することが可能である。なお、ここでいう「小型」とは、レンズ系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をTLとし、最大像高をYmaxとした場合に、TL/Ymaxが30未満となる構成を意味する。
像面湾曲を調整可能な構成とすることで、例えば、カメラのフランジバックが規格値から外れている場合、または結像レンズの像面位置に配置される撮像素子が反りを有する場合でも、良好な画像を得ることが可能となる。
また、像面湾曲を調整可能な構成とすることで、結像領域内の2点で奥行きの異なる位置に物体が配置されている場合に、これら両方の点で焦点を合わせることができる。さらにこのとき、物体の配置を工夫すれば3点以上で異なる奥行きの物体に焦点を合わせることができる。取得した画像の光軸に非対称な一部を切り出すように被写体を配置することにより、3点の被写体距離の組合せに平均像面を完全に合わせることが可能である。
なお、本発明による結像レンズは、出荷後にユーザーのもとで像面湾曲を調整することを想定しているが、レンズの製造誤差によって発生する像面湾曲を補正するために使用することも可能である。
次に、本発明の結像レンズの数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の結像レンズのレンズ構成は図1に示したものであり、その構成および図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の結像レンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りStと、第2レンズ群G2とからなる。この結像レンズはリアフォーカス方式を採っており、無限遠物体から近距離物体へ合焦する際、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、第2レンズ群G2と開口絞りStが一体的に像側から物体側へ移動する。
第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L16の6枚のレンズからなる。像面湾曲を調整する調整群GAは第1レンズ群G1の一部のレンズからなる。調整群GAは物体側から順に前群GAfと後群GArとからなり、前群GAfはレンズL11〜L12からなり、後群GArはレンズL13〜L14からなる。第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L25の5枚のレンズからなる。像面湾曲の調整の際、調整群GAのみが光軸方向に移動する。
実施例1の結像レンズの基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。表1のSiの欄には最も物体側の構成要素の物体側の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するように構成要素の面に面番号を付した場合のi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示す。なお、基本レンズデータの表の記号iは条件式(3)および(3−1)とは独立して用いている。表1のNdjの欄には最も物体側の構成要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.56nm)に関する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目の構成要素のd線基準のアッベ数を示す。
ここで、曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正とし、像側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りStおよび光学部材PPも含めて示している。表1では、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号と(St)という語句を記載している。Diの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。表1では合焦の際に変化する可変面間隔については、DD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の物体側の面番号を付してDiの欄に記入している。
表2に、全系の焦点距離f’、FナンバーFNo.、最大全画角2ω、最大像高Ymax、および合焦の際の可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの単位は度であり、Ymaxの単位はmmである。表2では、無限遠物体に合焦した状態の各値を「無限遠」と表記した欄に示し、物体距離が0.1mの物体に合焦した状態の各値を「0.1m」と表記した欄に示している。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、実施例1の非球面の非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3、4、5、…20)の値である。
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmmを用いているが、光学系は比例拡大または比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図6に実施例1の結像レンズの各収差図を示す。図6の最上段、上から2番目の段、上から3番目の段、最下段にそれぞれ後で説明する状態1、状態2、状態3、状態4での各収差図を示す。各段においては左から順に、球面収差、像面湾曲、歪曲収差(ディストーション)、および倍率色収差(倍率の色収差)を示す。球面収差図では、d線(波長587.56nm)、C線(波長656.27nm)、F線(波長486.13nm)、およびg線(波長435.84nm)に関する収差をそれぞれ黒の実線、長破線、短破線、および灰色の実線で示す。像面湾曲図では、サジタル方向のd線に関する収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線に関する収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、およびg線に関する収差をそれぞれ長破線、短破線、および灰色の実線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
状態1は、無限遠物体に合焦した状態である。状態2は、物体距離が0.1mの物体に合焦した状態である。状態3および状態4はフランジバックに誤差が有る場合に焦点を調整し、さらに像面湾曲を調整する場合を想定したものである。状態3は、状態1よりもレンズ系全体と像面Simとの距離が0.04f’短い状態の後、第2レンズ群G2のみを光軸方向に移動させてこの像面Simに合焦させた状態である。状態1と状態3の像面湾曲図を比較すると、状態1での像面湾曲に比べ状態3では像面湾曲が大きくなっていることがわかる。状態4は、状態3から調整群GAを0.036f’物体側へ移動させて像面湾曲を調整した状態である。状態4での像面湾曲は、状態3での像面湾曲に比べかなり小さくなっており状態1の像面湾曲とほぼ同程度になるまで改善されたことがわかる。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、および記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるため、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の結像レンズのレンズ構成と光路の断面図を図2に示す。実施例2の結像レンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りStと、第2レンズ群G2とからなる。この結像レンズはリアフォーカス方式を採っており、無限遠物体から近距離物体へ合焦する際、第1レンズ群G1は像面Simに対して固定されており、第2レンズ群G2と開口絞りStが一体的に像側から物体側へ移動する。
第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L14の4枚のレンズからなる。像面湾曲を調整する調整群GAは第1レンズ群G1全体である。調整群GAは物体側から順に前群GAfと後群GArとからなり、前群GAfはレンズL11〜L12からなり、後群GArはレンズL13〜L14からなる。第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L25の5枚のレンズからなる。像面湾曲の調整の際、調整群GAのみが光軸方向に移動する。
実施例2の結像レンズの基本レンズデータを表4に、諸元と可変面間隔を表5に、非球面係数を表6に、各収差図を図7に示す。図7に示す状態1〜状態4は、状態3から状態4へ移行する際の調整群GAの移動量が0.04f’である点以外は上述した実施例1のものと同様である。
[実施例3]
実施例3の結像レンズのレンズ構成と光路の断面図を図3に示す。実施例3の結像レンズは、物体側から順に、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りStと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とからなる。この結像レンズはインナーフォーカス方式を採っており、無限遠物体から近距離物体へ合焦する際、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は像面Simに対して固定されており、第2レンズ群G2と開口絞りStが一体的に像側から物体側へ移動する。
第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L15の5枚のレンズからなる。像面湾曲を調整する調整群GAは第1レンズ群G1全体である。調整群GAは物体側から順に前群GAfと後群GArとからなり、前群GAfはレンズL11〜L14からなり、後群GArはレンズL15からなる。第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L24の4枚のレンズからなる。第3レンズ群G3はレンズL31のみからなる。像面湾曲の調整の際、調整群GAのみが光軸方向に移動する。
実施例3の結像レンズの基本レンズデータを表7に、諸元と可変面間隔を表8に、非球面係数を表9に、各収差図を図8に示す。図8に示す状態1〜状態4は、状態3から状態4へ移行する際の調整群GAの移動量が0.15f’である点以外は上述した実施例1のものと同様である。
[実施例4]
実施例4の結像レンズのレンズ構成と光路の断面図を図4に示す。実施例4の結像レンズは、インナーフォーカス方式を採っており、その群構成および各レンズ群を構成するレンズ枚数は実施例3のものと同様である。
実施例4の結像レンズの基本レンズデータを表10に、諸元と可変面間隔を表11に、非球面係数を表12に、各収差図を図9に示す。図9に示す状態1〜状態4は、状態3から状態4へ移行する際の調整群GAの移動量が0.15f’である点以外は上述した実施例1のものと同様である。
[実施例5]
実施例5の結像レンズのレンズ構成と光路の断面図を図5に示す。実施例5の結像レンズは、リアフォーカス方式を採っており、その群構成および各レンズ群を構成するレンズ枚数は実施例2のものと同様である。
実施例5の結像レンズの基本レンズデータを表13に、諸元と可変面間隔を表14に、各収差図を図10に示す。図10に示す状態1〜状態4は、状態3から状態4へ移行する際の調整群GAの移動量が0.04f’である点以外は上述した実施例1のものと同様である。
表15に、実施例1〜5の結像レンズについて、条件式(1)〜(5)の対応値を示す。表15に示す値はd線を基準とするものである。
以上のデータからわかるように、実施例1〜5の結像レンズは、レンズ系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をTLとし、最大像高をYmaxとした場合のTL/Ymaxが13未満であり、小型に構成されている。また、実施例1〜5の結像レンズは、結像領域中心部の焦点ずれを抑えながら像面湾曲の調整を良好に行うことができ、各収差が良好に補正されて高い光学性能を実現している。
次に、図11および図12を参照しながら、本発明の実施形態に係る光学装置について説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る光学装置10の概略構成図である。光学装置10としては、例えば、FA用カメラ、デジタルカメラ、フィルムカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、およびシネマ用カメラを挙げることができる。光学装置10は、本発明の実施形態に係る結像レンズ1、結像レンズ1の像側に配置されたフィルタ4、撮像素子5、撮像素子5からの出力信号を演算処理する信号処理部6、結像レンズ1の合焦を行うためのフォーカス制御部7、および結像レンズ1の像面湾曲の調整を行うための像面湾曲制御部8を備える。
図11では結像レンズ1が有する第1レンズ群G1、調整群GA、開口絞りSt、および第2レンズ群G2を概念的に図示している。なお、図11では、結像レンズ1が2群構成のリアフォーカス方式の例を示しているが、結像レンズ1はこの例とは異なる構成を採ることも可能である。撮像素子5は、結像レンズ1により形成された被写体の像を撮像して電気信号に変換するものであり、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。撮像素子5は、その撮像面が結像レンズ1の像面に一致するように配置される。
図12は、本発明の別の実施形態に係る光学装置100の概略構成図である。光学装置100としては、例えば、投写型表示装置を挙げることができる。図12に示す光学装置100は、光源101と、照明光学系102と、ライトバルブとしてのDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)103と、本発明の実施形態に係る結像レンズ104とを備えている。なお、図12では上記の各構成要素を概略的に図示しており、図11で図示したフォーカス制御部および像面湾曲制御部の図示は省略している。光源101より出射された光束は、不図示のカラーホイールによって、3原色光の各光に時系列的に選択変換され、照明光学系102によって光束の光軸Zと垂直な断面における光量分布の均一化が図られた後、DMD103に入射する。DMD103においては、入射光の色の切り替わりに応じて、その色光用への変調切替が行われる。DMD103により光変調された光は、結像レンズ104に入射する。結像レンズ104は、この光変調された光による光学像をスクリーン105上に投写する。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、および非球面係数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、上記実施例では無限遠物体から近距離物体に合焦するレンズ系を挙げたが、本発明は有限距離の遠距離物体から近距離物体に合焦する結像レンズに適用可能であることは言うまでもない。
1、104 結像レンズ
2 軸上光束
3 最大画角の軸外光束
4 フィルタ
5 撮像素子
6 信号処理部
7 フォーカス制御部
8 像面湾曲制御部
10、100 光学装置
101 光源
102 照明光学系
103 DMD
105 スクリーン
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
GA 調整群
GAf 前群
GAr 後群
L11〜L16、L21〜L25、L31 レンズ
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (13)

  1. 最も物体側から順に、合焦の際に像面に対して固定されている第1レンズ群と、遠距離物体から近距離物体への合焦の際に像側から物体側へ移動し全体として正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
    前記第1レンズ群全体、もしくは最も物体側のレンズを含む前記第1レンズ群内のサブレンズ群を調整群として光軸方向に移動させることにより像面湾曲の調整が行われ、
    前記像面湾曲の調整の際に像面に対して固定されている絞りが前記調整群より像側に配置され、
    下記条件式(1)および(2)を満足することを特徴とする結像レンズ。
    −0.05<f/fA<0.05 (1)
    0.1<h1/h2<0.9 (2)
    ただし、
    f:無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離
    fA:前記調整群の焦点距離
    h1:前記調整群の最も物体側のレンズ面における近軸軸上光線の高さ
    h2:前記調整群の最も像側のレンズ面における近軸軸上光線の高さ
    とする。
  2. 前記調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群と前記後群は、前記前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、
    前記前群を構成する全レンズについて下記条件式(3)を満足する請求項1記載の結像レンズ。
    ただし、
    Ymax:最大像高
    k:前記前群が有するレンズの総数
    di:前記前群の物体側からi番目のレンズの中心厚
    νi:前記前群の物体側からi番目のレンズのd線基準のアッベ数
    とする。
  3. 前記調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群と前記後群は、前記前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、
    下記条件式(4)を満足する請求項1または2記載の結像レンズ。
    −2<Ymax/fAf<0 (4)
    ただし、
    Ymax:最大像高
    fAf:前記前群の焦点距離
    とする。
  4. 前記調整群が有するレンズの枚数は5枚以下である請求項1から3のいずれか1項記載の結像レンズ。
  5. 前記調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群と前記後群は、前記前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、
    下記条件式(5)を満足する請求項1から4のいずれか1項記載の結像レンズ。
    0.01<dAfr/dA<0.7 (5)
    ただし、
    dAfr:前記前群と前記後群との光軸上の間隔
    dA:前記調整群の最も物体側のレンズ面から前記調整群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離
    とする。
  6. 最も物体側のレンズは負レンズである請求項1から5のいずれか1項記載の結像レンズ。
  7. 前記調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群と前記後群は、前記前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、
    前記前群は2枚以上の負レンズを有する請求項1から6のいずれか1項記載の結像レンズ。
  8. 下記条件式(1−1)を満足する請求項1から7のいずれか1項記載の結像レンズ。
    −0.03<f/fA<0.03 (1−1)
  9. 下記条件式(2−1)を満足する請求項1から8のいずれか1項記載の結像レンズ。
    0.3<h1/h2<0.75 (2−1)
  10. 前記調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群と前記後群は、前記前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、
    前記前群を構成する全レンズについて下記条件式(3−1)を満足する請求項1から9のいずれか1項記載の結像レンズ。
    ただし、
    Ymax:最大像高
    k:前記前群が有するレンズの総数
    di:前記前群の物体側からi番目のレンズの中心厚
    νi:前記前群の物体側からi番目のレンズのd線基準のアッベ数
    とする。
  11. 前記調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群と前記後群は、前記前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、
    下記条件式(4−1)を満足する請求項1から10のいずれか1項記載の結像レンズ。
    −1.2<Ymax/fAf<−0.2 (4−1)
    ただし、
    Ymax:最大像高
    fAf:前記前群の焦点距離
    とする。
  12. 前記調整群は、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する前群と、全体として正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群と前記後群は、前記前群の負の屈折力の絶対値が最大となる空気間隔で隔てられており、
    下記条件式(5−1)を満足する請求項1から11のいずれか1項記載の結像レンズ。
    0.05<dAfr/dA<0.5 (5−1)
    ただし、
    dAfr:前記前群と前記後群との光軸上の間隔
    dA:前記調整群の最も物体側のレンズ面から前記調整群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離
    とする。
  13. 請求項1から12のいずれか1項記載の結像レンズを備えた光学装置。
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