JP2017066643A - 車両用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバーへの操作力伝達部材の端部の連結作業と、ハウジングへの補助カバーの装着作業とを、一定方向から効率よく行いうるようにした車両用ドアラッチ装置を提供する。【解決手段】補助カバー21をハウジング6のカバー7とは別体に形成し、操作力伝達部材8の連結部15を球形とし、操作レバー9の被連結部を、前記球形をなす連結部15が連結領域部14の外側方より嵌合可能な凹部18とすることにより、この凹部18に連結部15を嵌合させた状態で、連結領域部14に補助カバー21を外方より装着可能とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用ドアラッチ装置に関する。
従来の車両用ドアラッチ装置としては、合成樹脂製のハウジング内に回動可能に枢支されたインサイドレバーやロッキングレバー等の操作レバーの端部を、ハウジングに設けたケーブル連結領域部に露出させ、この操作レバーの端部に、操作力伝達部材であるボーデンケーブルのインナケーブルの端末部を連結した後、インナケーブルと操作レバーとの連結部及びアウタチューブの端部を、補助カバー(特許文献2ではカバー本体)により覆ったものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2012−180702号公報 特許第4293116号公報
しかし、特許文献1に記載の車両用ドアラッチ装置においては、ケーブル連結領域部を閉塞可能な補助カバーが、ハウジングに、ヒンジを介して開閉可能に連結された構成であり、また、特許文献2に記載の車両用ドアラッチ装置においては、カバー本体が、ハウジングに、ヒンジ部として機能する連結片を介して開閉可能に一体的に形成された構成であるため、操作レバーへのインナケーブルの端末部の組付作業性、及びケーブル連結領域部へのアウタチューブの組付作業性が悪くなる場合がある。
すなわち、ドアラッチ装置は、補助カバーやカバー本体を開いた状態で車両メーカー等に納入され、この状態で、操作レバーにインナケーブルの端末部を連結したり、ケーブル連結領域部にアウタチューブの端部を固定しようとすると、補助カバーやカバー本体がヒンジ部を中心として自由に回転してしまい、それらがケーブルや他物に当たるなどして、ケーブルの組付作業に支障を来すことがあるからである。
また、車両メーカー等にドアラッチ装置を納入する場合に、補助カバーやカバー本体を開いた状態でドアラッチ装置が梱包されるため、その荷姿が大きくなり、長距離輸送時等の輸送効率が悪化して輸送コストが増大する。
本発明は、上記問題点に鑑み、操作力伝達部材の組付作業性を向上させるとともに、輸送コストを低減させうるようにした車両用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
第1の発明は、ハウジングと、前記ハウジング内に回動可能に支持され、ドアに設けられる操作装置の操作力を伝達可能な操作力伝達部材の端末である連結部を連結可能な被連結部が、前記ハウジングの外側面に形成された連結領域部に露出されている操作レバーと、前記連結領域部に前記操作力伝達部材の連結部、及び前記操作レバーの被連結部を閉塞しうるように装着される補助カバーとを備える車両用ドアラッチ装置において、
前記補助カバーを前記ハウジングとは別体に形成し、前記連結部を球形とし、前記被連結部を、前記球形をなす連結部が前記連結領域部の外方より嵌合可能な凹部とすることにより、前記被連結部に前記連結部を嵌合させた状態で、前記連結領域部に前記補助カバーを外方より装着可能としたことを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記操作力伝達部材を、アウタチューブ内にインナケーブルが挿通され、当該インナケーブルの端末に前記球形の連結部が形成されたボーデンケーブルとし、前記連結領域部には、前記アウタチューブの端部を前記連結部と同方向から嵌合して固定しうるケーブル保持部を有することを特徴としている。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記補助カバーは、前記連結領域部との対向面に、前記連結部が前記被連結部から離脱するのを防止するとともに、前記連結部における前記被連結部と反対側の外周面を移動方向に沿ってガイドする離脱防止兼ガイド部を有することを特徴としている。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記操作レバーは、前記被連結部が形成されている端部に、前記ハウジング内に突出して、その内側面に当接または近接する撓み抑制部を有することを特徴としている。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれかにおいて、前記操作レバーは、前記操作装置であるロックノブのロック及びアンロック方向への操作により回動させられるロックレバーであり、前記ハウジングには、前記ロックノブがロック方向へ操作され、ストッパに当接して停止する直前に、前記ロックレバーにおける前記被連結部の移動方向側の側面が当接するようになっているストッパ壁が設けられていることを特徴としている。
第6の発明は、上記第1〜第5の発明のいずれかにおいて、前記ハウジングと前記補助カバーとのいずれか一方に複数の係合部を、かつ他方に、前記補助カバーの装着時に前記係合部に係合する複数の被係合部を設けるとともに、前記ハウジングと前記補助カバーとに、一方が他方に嵌合することにより、前記補助カバーを前記連結領域部に位置決めしながら装着しうる複数のガイド部を設けたことを特徴としている。
本発明の車両用ドアラッチ装置によると、補助カバーをハウジングとは別体に形成し、かつ操作力伝達部材の連結部を球形に形成して、操作レバーの被連結部である凹部に、連結領域部の外方より嵌合されるようにしたことにより、補助カバーに影響されることなく、操作力伝達部材を操作レバーに容易に連結することができ、組付作業性を向上させることができる。また、補助カバーを別納形態としうるので、ドアラッチ装置梱包時の荷姿がコンパクトとなり、輸送効率が向上して輸送コストが低減される。
補助カバー装着前の本発明に係るドアラッチ装置を、車内側より見た斜視図である。 同じく、補助カバー装着後のドアラッチ装置の下半部を車内側より見た側面図である。 同じく、補助カバー装着前のドアラッチ装置の下半部を車内側より見た側面図である。 同じく、補助カバー装着後のドアラッチ装置の下部を斜め前下方より見た斜視図である。 補助カバーを車内側の斜め後方より見た拡大斜視図である。 図2のVI−VI線における拡大横断面図である。 同じく、VII−VII線における拡大横断面図である。 同じく、VIII−VIIIにおける拡大縦断面図である。 同じく、IX−IX線における拡大横断面図である。 同じく、X−X線における拡大縦断面図である。 同じく、XI−XI線における拡大縦断面図である。
以下、本発明の車両用ドアラッチ装置の一実施形態を、図1〜図11に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、ドアラッチ装置は車両の右側サイドドアに取付けられ、図1の斜め左上方をドアラッチ装置の前側、斜め右下方を後側、斜め左下方を車内側、斜め右上方を車外側とする。
ドアラッチ装置1は、右側サイドドア(図示略)内の後端部に取り付けられ、ドアを閉状態に保持するための噛合ユニット2と、噛合ユニット2に結合されている操作ユニット3とを備えている。
噛合ユニット2は、ドア内においてそのインナーパネルにボルト(図示略)によって固定される合成樹脂製のボディ4を備え、ボディ4内には、車体側のストライカ(図示略)と係合可能なラッチ5(図1参照)、及びラッチ5に係合可能なポール(図示略)を含む噛合機構が設けられ、ドアを閉じると、ラッチ5がストライカに噛合するとともに、ポールがラッチ5に係合することにより、ドアが閉状態に保持されるようになっている。なお、噛合ユニット2自体は、公知のものであり、また本発明には直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
操作ユニット3は、噛合ユニット2のボディ4に固定された、車内側が開口する合成樹脂製のハウジング6と、このハウジング6に、車内側の開口面を塞ぐように固定され、ハウジング6内に組み込まれる各種操作レバーやモータ等の操作機構を車内側から覆う合成樹脂製のカバー7とを備えている。なお、カバー7は、本発明に係るハウジング6の一部を構成している。
ハウジング6内に組み込まれる各種操作レバーには、ドアの車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブ(図示略)に、操作力伝達部材をなす第1ボーデンケーブル8を介して連結されているロッキングレバー9と、ドアの車内側に設けられているドア開扉操作用のインサイドハンドル(図示略)に、操作力伝達部材である第2ボーデンケーブル10を介して連結されるインサイドレバー11等がある。なお、ロックノブ及びインサイドハンドルは、本発明に係る操作装置に相当する。
ロッキングレバー9及びインサイドレバー11は、それぞれ、ハウジング6の内側面に突設された内外方向を向く枢軸12、13により回動可能に枢支されている。なお、ロッキングレバー9とインサイドレバー11は、それぞれ枢軸12、13に組み付けられる。
カバー7における車内側の下部には、車内方向に突出し、前後方向を向くとともに、後下がりに傾斜する3本の突条13a、13b、13cが、上下に離間させて形成されている。下位及び中位の突条13a、13bは、互いに平行をなし、最上位の突条13cの前端部は、中位の突条13bの前端部に連結され、かつ後方に向かうに従って上向傾斜して、中位の突条13bより離間している。
カバー7における下位の突条13aの下方の車内側の側面は、第1ボーデンケーブル8及び第2ボーデンケーブル10の後端部を連結するためのケーブル連結領域14となっている。ケーブル連結領域部14のほぼ後半部は、ハウジング6内に収容されたロッキングレバー9及びインサイドレバー11の下端部91、111が車内側に露出するように開口されている。なお、突条13a、13b、13cは、ドア内に入り込んだ雨水が、カバー7を伝ってケーブル連結領域部14に浸入するのを防止するためのものである。
第1ボーデンケーブル8及び第2ボーデンケーブル10は、それぞれ、可撓性のアウタチューブ8a、10a内に、可撓性のインナケーブル8b、10bを、摺動自在に挿通したもので、インナケーブル8b、10bにおけるロッキングレバー9及びインサイドレバー11に連結されるそれぞれの端末(後端)には、塊状の連結部15、16がそれぞれ固着されている(図3参照)。
第1ボーデンケーブル8におけるインナケーブル8bの連結部15は球形をなし、第2ボーデンケーブル10におけるインナケーブル10bの連結部16は、図7及び図9に示すように、前向部161と、それより車内外方向の寸法を小とした後向部162と、それらを連結する車内外方向の軸状部163とにより、平面視クランク状に形成されている。軸状部163の直径は、インサイドレバー11の下端部111に形成された、被連結部としての車内外方向の連結孔17に嵌合しうる寸法とされている。なお、第2ボーデンケーブル10の連結部16を、第1ボーデンケーブル8の連結部15の形状と異ならせてあるのは、第2ボーデンケーブル10の連結部16を第1ボーデンケーブル8の連結部15と同形状とすると、第2ボーデンケーブル10の連結部16が、ロッキングレバー9における後述する凹部18に、誤って組み付けられるおそれがあるからである。
第2ボーデンケーブル10の連結部16の後向部162を、インサイドレバー11の連結孔17に車内側から挿入すると、軸状部163が連結孔17に嵌合されるとともに、後向部162がインサイドレバー11の下端部111の車外側に位置して抜け止めされる。なお、後向部162の車内外方向の寸法は、連結孔17よりもかなり小さく設定されている。
ロッキングレバー9における第1ボーデンケーブル8の連結部15が連結される下端部91は、第1ボーデンケーブル8の連結部15が車内側から連結可能なように、ケーブル連結領域部14内に露出している。また、インサイドレバー11における第2ボーデンケーブル10の下端部111も、第2ボーデンケーブル10の連結部16が車内側から連結可能なように、ケーブル連結領域部14内に露出している。
図1及び図6に示すように、ケーブル連結領域部14内に露出しているロッキングレバー9の下端部91には、車内方向に向かって突出する突軸92が一体的に形成され、この突軸92の車内側の端面には、第1ボーデンケーブル8の連結部15が車内側から嵌合可能な、被連結部としての車内方向に開口する半球状断面の凹部18が形成されている。凹部18における第1ボーデンケーブル8との対向面は、インナケーブル8aが挿通しうるように切り欠いてある。
ロッキングレバー9は、ドアのロックノブがロック操作されると、第1ボーデンケーブル8を介して、ドアを開扉可能とする図1及び図3のアンロック位置から、ドアを開扉不能とするロック位置まで反時計方向に回動させられる。ロッキングレバー9がロック位置まで回動すると、その下端部91または突軸92における第1ボーデンケーブル8との対向面が、ハウジング6の車内側の側面に突設された車内方向を向くストッパ壁61に当接するようになっている(図1、図6参照)。なお、下端部91または突軸92がストッパ壁61に当接するタイミングは、ロック操作されたロックノブがストッパに当接する直前としてある。そのため、ロックノブをロック操作した場合に、ロッキングレバー9は、確実にロック位置まで移動したところで停止する。
図6及び図11に示すように、ロッキングレバー9の下端部91の車外側の側面には、ハウジング6方向に突出して、その車内側の側面に当接可能な撓み抑制部93が連続して形成されている。この撓み抑制部93により、ロッキングレバー9が車外方向へ撓むのが防止されるので、これをロック及びアンロック位置方向に安定よく回動させることができ、かつ第1ボーデンケーブル8の連結部15を凹部18に嵌合して連結する際に、ロッキングレバー9が車外方向へ撓むのが防止される。
インサイドレバー11は、インサイドハンドルの開操作に基づいて、図1及び図3に示す中立位置から、ドアの開きを可能にするドアオープン位置まで、時計方向に回動する。図3及び図7に示すように、インサイドレバー11の下端部111と対向するハウジング6の車内側の側面には、インサイドレバー11の下端部の車外側の側面が当接または近接することにより、インサイドレバー11の下端部の移動をガイドするとともに、インサイドレバー11の車外方向への撓みを防止しうる円弧状のガイド突条62が、インサイドレバー11の下端部の移動軌跡に沿って形成されている。
図3に示すように、ケーブル連結領域部14の前部の車外側の側面には、前後方向と車内方向に開口しているU字状の保持溝19aを有する上下2個のケーブル保持部19、19が突設されている。上下の保持溝19a、19aに、第1ボーデンケーブル8のアウタチューブ8aの先端部(後端部)に形成された環状溝8cと、第2ボーデンケーブル10のアウタチューブ10aの先端部(後端部)に形成された環状溝10cとを、車内側より嵌合して保持することにより、第1ボーデンケーブル8及び第2ボーデンケーブル10のアウタチューブ8a、10aの先端部の大径部は、上下方向及び軸方向(前後方向)に移動不能に固定されている。
ケーブル連結領域部14における上下のケーブル保持部19と離間する前部側にも、車内方向に開口する保持溝20aを有するケーブル保持部20、20が形成され、この両保持溝20aにより、第1ボーデンケーブル8及び第2ボーデンケーブル10のアウタチューブ8a、10aにおける環状溝8c、10cの前部側の大径部が保持されている。
図1に示すように、カバー7のケーブル連結領域部14には、カバー7とは別体をなす合成樹脂製の補助カバー21が車内側から装着されるようになっている。
図4及び図5にも示すように、補助カバー21は、側面視における外形がケーブル連結領域部14の側面形とほぼ同形をなすとともに、ケーブル連結領域部14と対向する車外側の面が開口するケース状に形成されている。
補助カバー21における垂直をなすカバー本体211の上縁には、車外方向に突出する上片212が形成され、この上片212の先端部は、補助カバー21をケーブル連結領域部14に装着したとき、カバー7の下位及び中位の突条13a、13b間に嵌合されるようになっている。カバー本体211の下縁には、車外方向に突出する下片213が形成され、この下片213とハウジング6の下面とにより、ケーブル連結領域部16の下面が塞がれる。上片212を、カバー7の突条13a、13b間に嵌合すると、それらの嵌合部に形成されるラビリンス効果により、ドア内に入り込んだ雨水等がケーブル連結領域部14内に浸入するのが防止される(図10参照)。
カバー本体211の下片213の前端部と中間部の下面、後縁上部、及び前縁上部には、それぞれ、係合孔214を有する弾性係合片215が、車外方向に向かって突設されている。一方、ハウジング6の下部外周面におけるカバー本体211側の各弾性係合片215と対応する位置には、4個の係合爪63が突設されている(図3参照)。
4個の各弾性係合片215の係合孔214は、図8及び図9に示すように(全て同じ係合態様につき、2箇所のみ図示する)、補助カバー21をケーブル連結領域部14に車内方向から装着する際に、対応する4個の係合爪63に係合するようになっている。なお、補助カバー21側の弾性係合片215及びハウジング6側の係合爪63は、それぞれ本発明に係る被係合部と係合部に相当する。
図4、図5及び図10に示すように、カバー本体211の下端部における前部と後部の車外側の側面には、車外方向を向く軸状の被ガイド部216、216が突設されている。一方、図3に示すように、ハウジング6側における被ガイド部216、216と対応する下面には、被ガイド部216、216が嵌合しうる車内外方向を向くガイド孔64、64が形成されている。なお、被ガイド部216とガイド孔64は、本発明に係るガイド部に相当する。
図4及び図10に示すように、軸状の被ガイド部216、216をガイド孔64、64に嵌合することにより、補助カバー21を上下方向と前後方向に位置決めしながらケーブル連結領域部14に装着することができる。また、ケーブル連結領域部14に対して補助カバー21が位置決めされると、補助カバー21側の複数の弾性係合片215とハウジング6側の複数の係合爪63も位置決めされるので、各弾性係合片の係合孔214を係合爪63に容易に係合させることができる。
図5に示すように、カバー本体211の車外側の側面には、前後方向を向くとともに、車内側の面が開放された概ね楕円形の凹状壁217が突設されている。図11に示すように、凹状壁217内には、補助カバー21をケーブル連結領域部14に装着したとき、ロッキングレバー9の突軸92の先端部が移動自在に嵌合され、移動方向に安定よくガイドされるようになっている。
凹状壁217に囲まれた内部においてカバー本体211の車外側の側面には、前後方向を向く第1ガイド突条218が、車外方向に突設されている。図6に示すように、第1ガイド突条218の車外側の側面は、補助カバー21をケーブル連結領域部14に装着したとき、ロッキングレバー9の突軸92に嵌合された第1ボーデンケーブル8の連結部15における車内側の外周面に当接または近接するようになっている。第1ガイド突条218は、ロッキングレバー9をロック位置とアンロック位置とした際における連結部15の移動軌跡に沿うように形成されている。なお、第1ガイド突条218は、本発明に係る離脱防止兼ガイド部に相当する。
凹状壁部217の後方においてカバー本体211の車外側の側面には、前後方向を向く第2ガイド突条219が、第1ガイド突条218の後端と連続するように突設されている。この第2ガイド突条219の車外側の側面は、図2に示すように、補助カバー21をケーブル連結領域部14に装着したとき、インサイドレバー11の下端部111の車内側の側面に当接または近接するようになっている。これにより、インサイドレバー11の下端部111が、第2ガイド突条219と前述したハウジング側のガイド突条62とにより挟まれてガイドされるため、インサイドレバー11は、中立位置とドアオープン位置との間を安定よく移動することができる。
図5に示すように、カバー本体211の前部における車外側の側面には、前後方向と車外方向側が開口された上下2個のU字状の保持溝22a、22aを有する前後2列のケーブル保持部22、22が突設されている。この前後のケーブル保持部22、22の上下の保持溝22a、22aは、補助カバー21をケーブル連結領域部14に装着したとき、第1、第2ボーデンケーブル8、10におけるアウタチューブ8a、10aの先端部の大径部の前後2箇所に車内方向から嵌合されて、両アウタチューブ8a、10aの先端部が固定される。
次に、第1、第2ボーデンケーブル8、10及び補助カバー21の組付要領について説明する。
まず、図3に示すように、ハウジング6にロッキングレバー9やインサイドレバー11を含む操作機構及び噛合ユニット2を予め組み付け、ハウジング6の車内側の開口面をカバー7により閉塞した状態において、カバー7のケーブル連結領域部14に、第1、第2ボーデンケーブル8、10の先端部を組み付ける。すなわち、ケーブル連結領域部14に補助カバー21を装着する前において、ケーブル保持部19、20の保持溝19a、20aに、第1、第2ボーデンケーブル8、10のアウタチューブ8a、10aの先端部の大径部を車内方向より嵌合し、第1、第2ボーデンケーブル8、10の先端部を前後方向に移動不能に固定する。
次いで、第1ボーデンケーブル8と第2ボーデンケーブル10の連結部15、16を、それぞれアンロック位置にあるロッキングレバー9の下端部91の凹部18と、中立位置にあるインサイドレバー11の下端部111の連結孔17とに、車内方向より嵌合する。この際、第2ボーデンケーブル10のクランク状の連結部16に関しては、図7に示すように、インナケーブル10bを撓ませるなどして斜め前方から連結孔17に嵌合することができる。
次いで、補助カバー21の前後の軸状の被ガイド部216、216を、ハウジング6の前後のガイド孔64、64に車内方向から嵌合して位置決めしつつ、補助カバー21側の4個の弾性係合片215の各係合孔214を、ハウジング6側の4個の係合爪63に、車内方向より係合させる。これにより、補助カバー21がケーブル連結領域部14の車内側の側面に固定的に組み付けられ、ロッキングレバー9とインサイドレバー11の下端部91、111、第1及び第2ボーデンケーブル8、10のアウタチューブ8a、10aの先端部、インナケーブル8b、10bの露出部及び連結部15、16は、補助カバー21により覆われる。
補助カバー21をケーブル連結領域部14に装着すると、補助カバー21の車外側の側面に設けた第1ガイド突条218が、第1ボーデンケーブル8の連結部15の車内側の外周面に近接または当接するとともに、移動方向にガイドするので、連結部15がロッキングレバー9の凹部18より離脱するのが防止される。また同時に、補助カバー21の第2ガイド突条219も、インサイドレバー11における連結部161の車内側の側面に当接または近接し、第2ガイド突条219とハウジング6側のガイド突条62とにより、インサイドレバー11の下端部が挟まれるので、インサイドレバー11は、車内外方向に撓むのが防止されて移動することができる。
このようにして、第1、第2ボーデンケーブル8、10をロッキングレバー9とインサイドレバー11に連結し、ケーブル連結領域部14が補助カバー21により閉塞されたドアラッチ装置1は、ドア内においてそのインナーパネルに固定された後、第1、第2ボーデンケーブル8、10のインナケーブル8b、10bの他端部が、それぞれ、ドアに設けられたロックノブ及びインサイドハンドルに直接または間接的に連結される。なお、第1、第2ボーデンケーブル8、10及び補助カバー21は、それぞれ別梱包で車両メーカー等の客先に納入され、それらを車両の組立ラインサイド等において上述した要領でドアラッチ装置に組み付けてから、該ドアラッチ装置がドアのインナーパネルに固定される。
以上説明したように、上記実施形態に係るドアラッチ装置1においては、補助カバー21をカバー7と別体に形成して、ケーブル連結領域部14に車内方向から装着しうるようにするとともに、第1ボーデンケーブル8の連結部15を球形に、第2ボーデンケーブル10の連結部16をクランク状にそれぞれ形成し、それらの連結部15、16を、ロッキングレバー9の凹部18とインサイドレバー11の連結孔17に嵌合して組み付けうるようにしたことにより、連結部15、16を凹部18と連結孔17に連結する作業と、ケーブル連結領域部14への補助カバー21の装着作業とを、効率よく行うことができる。
また、補助カバー21をカバー7とは別体としてあるので、補助カバー21に影響されることなく、第1、第2ボーデンケーブル8、10の連結部15、16を、ロッキングレバー9の凹部18とインサイドレバー11の連結孔17に容易に連結することができ、組付作業性が向上する。
さらに、補助カバー21を別納形態としうるので、ドアラッチ装置梱包時の荷姿がコンパクトとなり、輸送効率が向上して輸送コストが低減される。
補助カバー21を装着すると、それに設けた第1ガイド突条218が、連結部15の車内側の外周面に近接または当接して、凹部18からの連結部15の離脱を防止しているので、ロッキングレバー9の下端部91等に、連結部15の離脱防止手段を別途設ける必要がない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
上記実施形態では、第2ボーデンケーブル10の連結部16をクランク状としたが、第1ボーデンケーブル8の連結部15と同様に球形とし、これを、インサイドハンドル11の下端部111に設けた、ロッキングレバー9の凹部18と同様の凹部に、車内方向から嵌合するようにしてもよい。この際には、第1ボーデンケーブル8の連結部15と区別して、組み間違いを防止するために、第2ボーデンケーブル10の球形とした連結部16、及びそれが嵌合される凹部の大きさを異ならせるのが好ましい。
また、上記実施形態では、補助カバー21をケーブル連結領域部14に位置決めしながら装着するために、補助カバー21側に2個の軸状の被ガイド部216を、ハウジング7側に各軸状の両被ガイド部216が嵌合されるガイド孔64を設けてあるが、これとは反対に、ハウジング7側に車内方向を向く軸状ガイドを、また補助カバー21側に被ガイド孔を設けてもよい。
さらに、上記実施形態では、補助カバー21の車外側の側面に第1ガイド突条218を突設して、ロッキングレバー9の凹部18に嵌合された第1ボーデンケーブル8の連結部15を移動方向にガイドするとともに、凹部18から離脱するのを防止しているが、このようなガイド突条218を設けないで、補助カバー21の車外側の側面自体を連結部15の車内側の外周面に近接または当接させて、凹部18からの連結部15の離脱を防止しながら、ガイドするようにしてもよい。
1 ドアラッチ装置 2 噛合ユニット
3 操作ユニット 4 ボディ
5 ラッチ 6 ハウジング
7 カバー 8 第1ボーデンケーブル(操作力伝達部材)
8a、10a アウタチューブ 8b、10b インナケーブル
8c、10c 環状溝 9 ロッキングレバー(操作レバー)
10 第2ボーデンケーブル(操作力伝達部材)
11 インサイドレバー(操作レバー)
12、13 枢軸 13a、13b、13c 突条
14 ケーブル連結領域部 15、16 連結部
17 連結孔(被連結部) 18 凹部(被連結部)
19、20 ケーブル保持部 19a、20a 保持溝
21 補助カバー 22 ケーブル保持部
22a 保持溝 61 ストッパ壁
62 ガイド突条 63 係合爪(係合部)
64 ガイド孔(ガイド部) 91、111 下端部
92 突軸 93 撓み抑制部
161 前向部 162 後向部
163 軸状部 211 カバー本体
212 上片 213 下片
214 係合孔 215 弾性係合片(被係合部)
216 被ガイド部(ガイド部) 217 凹状壁
218 第1ガイド突条(離脱防止兼ガイド部)
219第2ガイド突条

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に回動可能に支持され、ドアに設けられる操作装置の操作力を伝達可能な操作力伝達部材の端末である連結部を連結可能な被連結部が、前記ハウジングの外側面に形成された連結領域部に露出されている操作レバーと、
    前記連結領域部に前記操作力伝達部材の連結部、及び前記操作レバーの被連結部を閉塞しうるように装着される補助カバーとを備える車両用ドアラッチ装置において、
    前記補助カバーを前記ハウジングとは別体に形成し、
    前記連結部を球形とし、
    前記被連結部を、前記球形をなす連結部が前記連結領域部の外方より嵌合可能な凹部とすることにより、
    前記被連結部に前記連結部を嵌合させた状態で、前記連結領域部に前記補助カバーを外方より装着可能としたことを特徴とする車両用ドアラッチ装置。
  2. 前記操作力伝達部材を、アウタチューブ内にインナケーブルが挿通され、当該インナケーブルの端末に前記球形の連結部が形成されたボーデンケーブルとし、前記連結領域部には、前記アウタチューブの端部を前記連結部と同方向から嵌合して固定しうるケーブル保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアラッチ装置。
  3. 前記補助カバーは、前記連結領域部との対向面に、前記連結部が前記被連結部から離脱するのを防止するとともに、前記連結部における前記被連結部と反対側の外周面を移動方向に沿ってガイドする離脱防止兼ガイド部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアラッチ装置。
  4. 前記操作レバーは、前記被連結部が形成されている端部に、前記ハウジング内に突出して、その内側面に当接または近接する撓み抑制部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。
  5. 前記操作レバーは、前記操作装置であるロックノブのロック及びアンロック方向への操作により回動させられるロックレバーであり、
    前記ハウジングには、前記ロックノブがロック方向へ操作され、ストッパに当接して停止する直前に、前記ロックレバーにおける前記被連結部の移動方向側の側面が当接するようになっているストッパ壁が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。
  6. 前記ハウジングと前記補助カバーとのいずれか一方に複数の係合部を、かつ他方に、前記補助カバーの装着時に前記係合部に係合する複数の被係合部を設けるとともに、前記ハウジングと前記補助カバーとに、一方が他方に嵌合することにより、前記補助カバーを前記連結領域部に位置決めしながら装着しうる複数のガイド部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。
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