JP2017065743A - 液状物収容容器 - Google Patents

液状物収容容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017065743A
JP2017065743A JP2015194027A JP2015194027A JP2017065743A JP 2017065743 A JP2017065743 A JP 2017065743A JP 2015194027 A JP2015194027 A JP 2015194027A JP 2015194027 A JP2015194027 A JP 2015194027A JP 2017065743 A JP2017065743 A JP 2017065743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
container
seal part
liquid material
start point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015194027A
Other languages
English (en)
Inventor
加戸 卓
Taku Kato
卓 加戸
亀田 克巳
Katsumi Kameda
克巳 亀田
浩二郎 中川
Kojiro Nakagawa
浩二郎 中川
崇義 鶴田
Takayoshi Tsuruta
崇義 鶴田
克美 矢野
Katsumi Yano
克美 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2015194027A priority Critical patent/JP2017065743A/ja
Publication of JP2017065743A publication Critical patent/JP2017065743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】指による押圧によってシール部の注出起点部のみが破壊されて液状物を注出することができる液状物収容容器を提供すること。【解決手段】開口部11を備えフランジ部12が形成された容器本体10と、開口部11を覆う蓋材30とを備え、フランジ部12には、周状のシール部20が形成されている液状物収容容器1であって、シール部30の一部には、シール部20を剥離して液状物を注出可能な注出起点部21が形成されており、平面視において、前記シール部で囲まれる領域の重心を通り、シール部20の外縁の最短距離を結ぶ線を短軸とし、前記短軸と直交しシール部20の外縁を結ぶ線を長軸と定義した場合に、領域内における短軸b1の長さに対する長軸a1の長さの比a1/b1が1.1以上であり、シール部20の注出起点部21が長軸上の一端側に配置されている液状物収容容器1である。【選択図】図1

Description

本発明は、開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、開口部を覆う蓋材とを備え、フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器に関する。
従来、液状の流動性を有する内容物を、プラスチック製の容器に収容し、フィルムなどからなる蓋で密封した蓋付容器が多く市場に出回っている。このような蓋付容器のうち特に小型のものは、ポーション、ポーション容器やポーションカップなどとも称される。小型の蓋付容器は、ガムシロップ、コーヒーフレッシュ、調味料、濃縮飲料など、様々な液状物を収容するために利用されている。
蓋付容器の一形態として、例えば特許文献1に開示されているように、ポーション容器の底面に外力を加えて容器本体を変形させ、これによって容器本体内部の圧力を上昇させ、このことによりシール部が部分的に分離するよう構成されたタイプのものが知られている。
特許文献1のポーション容器は、希釈用ボトル内に装着して使用されるものであり。特許文献1の図2に示すように、ボトル内に濃縮飲料が収容されたポーション容器をセットし、装置を利用して容器本体の底面を押圧することにより、所望の濃度の飲料を生成することもできる。
特開2015−9051号公報
ポーション容器は、通常、容器本体のフランジ部の先端部に折り曲げ罫線が付与されており、ここを折り曲げると同時に蓋材を剥離していく構成になっている。このため、両手で開封することが必要である。また、開封の際に内容物がどうしても手についてしまい、衛生的でないという問題を有している。
この点、特許文献1においても、ポーション容器は、希釈用ボトル内に装着して使用されるものであり、片手の指のみで内容物を注出できるポーション容器は存在しないのが実情である。
本発明は、上記の課題に鑑み、片手の指のみで内容物を注出できる液状物収容容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部を設け、且つ、蓋材の平面視におけるシール部の形状に着目し、シール部で囲まれる領域における短軸と長軸との比を調整した液状物収容容器であれば上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、前記開口部を覆う蓋材とを備え、前記フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器であって、
前記シール部の一部には、前記シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部が形成されており、
平面視において、前記シール部で囲まれる領域の重心を通り、前記シール部の外縁の最短距離を結ぶ線を短軸とし、前記短軸と直交し前記シール部の外縁を結ぶ線を長軸と定義した場合に、前記領域内における前記短軸の長さに対する前記長軸の長さの比が1.1以上であり、
前記シール部の前記注出起点部が前記長軸上の一端側に配置されている液状物収容容器。
(2) 開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、前記開口部を覆う蓋材とを備え、前記フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器であって、
前記シール部の一部には、前記シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部が形成されており、
平面視において、前記シール部で囲まれる領域の重心を通り、前記注出起点部を二等分し前記シール部の外縁を結ぶ線を長軸とし、前記重心を通り前記長軸と直交し前記シール部の外縁を結ぶ線を短軸と定義した場合に、前記領域内における前記短軸の長さに対する前記長軸の長さの比が1.1以上である液状物収容容器。
(3) 前記注出起点部以外の前記シール部に連設され、前記注出起点部から注出された前記液状物を液状物収容容器の外部に誘導して注出可能とするガイドシール部が形成されている(1)又は(2)に記載の液状物収容容器。
本発明の液状物収容容器は、指による押圧によってシール部の注出起点部が剥離されることにより液状物を注出することができる。よって、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。
本発明の一実施形態に関する液状物収容容器の平面図である。 本発明の一実施形態に関する液状物収容容器の斜視図である。 本発明の一実施形態に関する液状物収容容器の正面図である。 本発明の一実施形態に関する液状物収容容器の底面図である。 本発明の第2実施形態におけるシール部の構成を示す概念図である。 本発明の第3実施形態におけるシール部の構成を示す概念図である。 本発明の第4実施形態におけるシール部の構成を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<液状物収容容器>
図1から図4に示すように、本実施形態の液状物収容容器1は、容器本体10と、開口部11を覆う蓋材30とを備える、いわゆるポーション容器である。容器本体10には、開口部11を備え、フランジ部12が形成されている。また、フランジ部12には、周状のシール部20が形成されている。シール部20とは、容器本体10と蓋材30とが熱、超音波、高周波などのシール手段で、蓋材30とフランジ部12とが、周状にシール接合されており、これにより内容物である液状物(図示せず)が密封されている。なお、本発明において、周状のシール部20とは一周に亘って形成されるシール部を指し、円周形状のものに限らず、多角形状であってもよいし、円周形状と多角形状を組み合わせたものであってもよい。
[容器本体]
容器本体10は、例えば、射出成形法やシート成形法により成形することができる。容器本体10を構成する材料としては、ポリスチレンやポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックを用いることができる。容器本体10は、底部14から立設された壁部13と、壁部13の上縁に連設されたフランジ部12とからなり、底部14と壁部13とで胴部15を構成している。フランジ部12は、壁部13の上縁から水平に延出する鍔状部である。更に、この実施形態においては、液状物収容容器1の平面視の注出起点部21の位置に、内側に凹む切欠き24が形成されている。この切欠き24は後述する注出位置表示部としての機能も有する。
本発明における容器本体の形状や大きさは、開口部と、その周囲に形成されているフランジ部と備えており、本発明の効果を損なわない範囲内であれば特に限定されない。しかし、本発明は、容器本体及び蓋材への指による押圧によってシール部を剥離して液状物を注出可能な構成であるので、容器本体の胴部15は指で押した際に押圧で変形する程度の可撓性を備えていることが必要である。この可撓性の観点と、容器本体の剛性維持の観点からは、材質にもよるが、容器本体10の胴部15の厚さは、100μm以上500μm以下であることが好ましく、100μm以上300μm以下であることがより好ましい。
なお、容器本体の胴部15には、胴部15側からの指による押圧を補助するための凸部又は/及び凹部で構成される押圧補助部が形成されていてもよい(図示せず)。これにより、使用者が押圧補助部を視認し、押圧補助部から指による押圧を加えることができるようになる。
[蓋材]
蓋材30は、少なくとも、基材層とシーラント層とを備える積層体である基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン等のプラスチックや、紙等を用いることができる。また、シーラント層を構成する材料としては、ポリプロピレンや、ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂等を用いることができる。ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂は、所謂イージーピールシーラントである。
蓋材30を構成する積層体には、印刷層が形成されていてもよく、この印刷層の表示によって、後述する注出位置表示部を構成してもよい。また、積層体には、アルミニウム箔などの金属箔や、アルミニウムなどの無機物や酸化珪素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物などのバリア層が配置されていてもよい。
[注出起点部と注出起点シール部]
図1に示すように、本実施形態に関するシール部20の一部、具体的には、フランジ部12の切欠き24付近に、注出起点部21が形成されている。この注出起点部21は、指による押圧によって液状物収容容器内の圧力が上昇し、シール部20を剥離して液状物を注出可能とするシール部20の一部を意味し、この実施形態においては注出起点シール部21と同義である。注出起点シール部21によって、指による押圧により、液状物収容容器内の液状物を注出することができる。
より具体的に説明すると、注出起点シール部21はいわゆる易接着のイージーオープン性を有する弱シール部となっている一方、注出起点シール部21以外のシール部23は、いわゆる通常強度のシール部であり、ヒートシール等によって容器本体10と蓋材30とが強固に接着する構造となっている。すなわち、注出起点シール部21のシール強度は、注出起点シール部21以外のシール部23のシール強度よりも小さくなっている。このため、液状物収容容器内の圧力を上昇させると、シール部20のうち、弱シールの注出起点シール部21が先に剥離しやすくすることができる。これによって、容器本体10のフランジ部12と蓋材30との間に隙間が形成され、液状物収容容器内の液状物を注出することができる。よって、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。なお、切欠き24は本発明の液状物収容容器において必須ではないが、切欠き24を有することで、容器本体10に圧力を加えたときに、容器本体10のフランジ部12と蓋材30との間に隙間を形成しやすくすることができるため、注出起点部21から注出した液状物を外部に注出することをより容易にする機能を有する。
それぞれのシール強度は、好ましくは15mm幅におけるシール部23のシール強度が20N以上、より好ましくは20N以上50N以下(以下、強シールともいう)である。これに対して15mm幅における注出起点シール部21のシール強度が5N以上20N未満、好ましくは8N以上12N以下(以下、弱シールともいう)である。この範囲内であれば、シール部23が剥離されることを抑制し、注出起点シール部21が剥離されやすくすることができるため、指による押圧のみによって注出起点部21から液状物を注出しやすくすることができる。なお、15mm幅におけるシール部23と注出起点シール部21のシール強度差が8N以上12N以下であることが好ましい。
また、注出起点シール部21の面積は、周状のシール部20の面積の15%以下であることが好ましく、3%以上10%以下であることがより好ましい。
シール強度は、例えば、テンシロン引張試験機(株式会社オリエンテック製、RTC−1310A)を用いて測定することができる。以下、シール強度を測定する手順の一例について説明する。まず、蓋材30とフランジ部12とが接合された液状物収容容器サンプルを、15mm幅にカットする。次に、テンシロンの一方のつかみ治具で蓋材30の一部分を挟み、他方のつかみ治具でフランジ部12を挟む。その後、引張速度300mm/minで、蓋材30とフランジ部12とがなす角が180°になるように引っ張る。そして、計測された荷重の最大値を、シール強度とする。
上記のようなシール強度の強弱を形成する方法としては、蓋材30のシーラント層表面のシール部20における注出起点シール部21に相当する位置のみに、いわゆる易剥離コート剤をパターン塗布することにより、注出起点シール部21を弱シールとし、注出起点シール部21以外のシール部23を強シールとする方法が例示できる。易剥離コート剤としては、例えば、シリコーン樹脂とセルロース系樹脂とを主成分とし、酢酸エチルを溶剤として含むインキ(例えば、DIC株式会社、ポリコートP−91、固形分10%)などを用いることができる。
また、別の方法として、ヒートシールを2段階で行う方法が例示できる。例えば、最初のヒートシールではシール部20全体が弱シールとなるように低温でヒートシールし、2回目のヒートシールでは、注出起点シール部21以外のシール部23が強シールとなるように高温でヒートシールすることにより、注出起点シール部21を弱シールとし、注出起点シール部21以外のシール部23を強シールとすることができる。
更に別の方法としては、図5に示すように、注出起点シール部21aのシール幅cを、注出起点シール部21a以外のシール部23aのシール幅dよりも狭くすることにより、注出起点シール部21を弱シールとし、注出起点シール部21以外のシール部23を強シールとしてもよい。
また、図1に示すように、注出起点シール部21を内側に向かって突出した形状とした場合は、注出起点シール部21のシール強度が、注出起点シール部21以外のシール部23のシール強度よりも小さくない場合であっても、指による押圧によって液状物収容容器内の圧力が上昇し、シール部20のうち、注出起点シール部21が先に剥離しやすくすることができる。このため、指による押圧により、液状物収容容器内の液状物を注出することができる。よって、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。
[ガイドシール部]
図1には、注出起点シール部21以外のシール部23の一端と他端に連設され、フランジ部12の外縁に至る2本のガイドシール部22が、フランジ部12の切欠き24を挟んで形成されている。
ガイドシール部とは、注出起点シール部21以外のシール部23に連設され、注出起点部21から注出された液状物を液状物収容容器1の外部に誘導して注出可能とするシール部をいう。ガイドシール部は、注出起点部以外のシール部23と同様に、容器本体10と蓋材30とを強固に接着する構造(強シール)とする。
ガイドシール部22は本発明の液状物収容容器において必須ではないが、本発明の液状物収容容器にはガイドシール部が形成されていることが好ましい。指による押圧によって注出起点部21の容器本体10と蓋材30とが剥離され、容器本体に収納された液状物が注出起点部から注出される。ここで、注出起点部21に連設してガイドシール部22が形成されているため、ガイドシール部22によって、注出起点部から注出された液状物が広がることなく外部に注出される。一方のガイドシール部22と他方のガイドシール部22は、フランジ部12の外縁に向かうにつれて近づくように形成される部分を含んでいてもよい。
[注出位置表示部]
本発明においては、使用者が液状物収容容器1の平面視における注出起点部21の位置、すなわち注出方向を確かに認識できるように、注出位置表示部が形成されていることが好ましい。つまり、本発明においては、従来のポーション容器などとは異なり、指で蓋材を剥がすことなく、使用者が指による押圧によってフランジ部12と蓋材30との間に隙間を形成し、液状物を注出できる構成となっている。このため、注出起点部21の位置を間違えると誤った方向から内容物が飛び出してしまう。注出位置表示部を形成することで、この注出位置の誤認を防止することができる。
注出位置表示部としては、液状物収容容器1の平面視における注出起点部21の位置を特定できる手段であれば特に限定されない。例えば、印刷等による表示でもよく、具体例には、蓋材30において注出起点部21付近に開封箇所と方向を示す矢印が表示されていてもよいし、文字情報、例えば「ここから注出できます」などの表示がされていてもよいし、注出起点部21を色や図形で識別してもよい。
また、図1に示すように、フランジ12に形成されている切欠き24も視覚的に注出位置表示部を誘導できる機能があるので好ましい。
さらに、上記のように、容器本体の胴部15などに、胴部15側からの指による押圧を補助するための凸部又は/及び凹部で構成される押圧補助部も注出位置表示部となる。この場合、使用者は、押圧補助部を視認し、両壁部の押圧補助部から指による押圧を加えることになるので、結果として、略平行な両壁部に挟まれた一方の先端側に注出起点部21、すなわち注出方向が存在することを間接的に確認することができるようになる。
[シール部における短軸と長軸]
次に、本発明の特徴であるシール部の形状について説明する。本発明においては、図1に示すように、液状物収容容器1の平面視において、シール部20で囲まれる領域の重心Gを通り、シール部20の外縁の最短距離を結ぶ線を短軸とし、短軸と直交しシール部20の外縁を結ぶ線を長軸と定義した場合に、短軸b1の長さに対する長軸a1の長さの比が1.1以上である。または、シール部20で囲まれる領域の重心Gを通り、注出起点部(注出起点シール部21)を二等分しシール部20の外縁を結ぶ線を長軸とし、重心Gを通り長軸と直交しシール部20の外縁を結ぶ線を短軸と定義した場合に、短軸b1の長さに対する長軸a1の長さの比a1/b1が1.1以上である。具体的には、図1の構成では、a1/b1=約1.3となっている。
短軸b1の長さに対する長軸a1の長さの比は1.1以上であることが好ましく、1.2以上であることがより好ましい。また、短軸b1の長さに対する長軸a1の長さの比は2.0以下であることが好ましく、1.8以下であることが好ましく、1.5以下であることが特に好ましい。
短軸b1の長さに対する長軸a1の長さの比a1/b1を1.1以上とすることで、使用者が容器本体への指による押圧を加えた場合に、長軸上の一端側に配置される注出起点部への内圧が集中し易くなる。このため、短軸の長さが長軸の長さと同じまたは短軸上の一端側に注出起点部が配置される場合に比べ、注出起点部を剥離し易くすることができる。そのため、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。
なお、本発明においては、図1に示すように、容器本体10の壁部13についても、周状のシール部20の相似形、すなわち、液状物収容容器1の平面視において、短軸b1の長さに対する長軸a1の長さの比a1/b1を1.1以上とすることが好ましい。これにより、使用者が指で壁部13を押す場合に、注出起点部を挟んで両側の壁部13を掴み易くなるという効果も奏する。
また、図1に示すように、液状物収容容器1の平面視において、シール部20で囲まれる領域の重心Gを通り、シール部20の内縁の最短距離を結ぶ線を短軸とし、短軸と直交しシール部20の内縁を結ぶ線を長軸と定義した場合に、短軸b2の長さに対する長軸a2の長さの比が1.1以上であることが好ましい。または、シール部20で囲まれる領域の重心Gを通り、注出起点部(注出起点シール部21)を二等分しシール部20の内縁を結ぶ線を長軸とし、重心Gを通り長軸と直交するしシール部20の外縁を結ぶ線を短軸と定義した場合に、短軸b2の長さに対する長軸a2の長さの比が1.1以上であることが好ましい。
この場合であっても、長軸上の一端側に配置される注出起点部への内圧が集中し易くなるため、短軸の長さが長軸の長さと同じまたは短軸上の一端側に注出起点部が配置される場合に比べ、注出起点部を剥離しやすくすることができる。そのため、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。
[他の実施形態]
シール部の形状の他の実施形態である変形例について、液状物収容容器1の平面視におけるシール形状を示す図5から図7を用いて説明する。
図5の第2実施形態は、シール部20aが長円形状であり、長円の長軸上の一端側に注出シール起点部21aが形成されている点が図1と異なっている。長円とは、二本の平行な直線と二つの円弧とで構成され、二本の平行な直線の端部同士を円弧が外に向かって凸になるように連結されたものである。
図5においては、長軸a3及び短軸b3がシール部20aの外縁同士を結んだ線であり、長軸a4及び短軸b4がシール部20aの内縁同士を結んだ線である。本実施形態においては、短軸b3の長さに対する長軸a3の長さの比であるa3/b3が1.1以上であればよく、または、短軸b4の長さに対する長軸a4の長さの比a4/b4が1.1以上であればよく、シール部20aの形状は、必ずしも注出起点シール部が内側や外側に向かって突出した形状でなくてもよい。
図6の第3実施形態は、シール部20bが二等辺三角形状であり、その頂部に注出起点シール部21b形成されている点が図1と異なっている。
図6においては、長軸a5及び短軸b5がシール部20bの外縁同士を結んだ線であり、長軸a6及び短軸b6がシール部20bの内縁同士を結んだ線である。本実施形態においては、シール部20bで囲まれる領域の重心G2を通り、注出起点部21bを二等分しシール部20bの外縁を結ぶ線を長軸とし、重心G2を通り長軸と直交しシール部20bの外縁を結ぶ線を短軸と定義した場合に、短軸b5の長さに対する長軸a5の長さの比a5/b5が1.1以上であればよい。または、短軸b6の長さに対する長軸a6の長さの比a6/b6が1.1以上であればよい。シール部20bの形状は円や楕円や長円に限定されず、この第3実施形態のように三角形などの多角形であってもよい。
図7の第4実施形態は、注出起点シール部21cがフランジ部12の外縁に向かって突出されており、注出起点シール部以外のシール部23cは円形状で形成されている。
図7においては、長軸a7及び短軸b7がシール部20cの外縁同士を結んだ線であり、長軸a8及び短軸b8がシール部20cの内縁同士を結んだ線である。本実施形態においては、シール部の全体形状は短軸b7の長さに対する長軸a7の長さの比a7/b7が1.1以上であればよく、または、短軸b8の長さに対する長軸a8の長さの比a8/b8が1.1以上であればよく、シール部20cの形状のうち、注出起点シール部以外のシール部23cが円形状であってもよい。
図5から図7の実施態様も、いずれも、容器本体10への指による押圧の際に、注出起点シール部への内圧が集中し易い構成となっており、これによって、注出起点シール部における蓋材の剥離が容易になることで、液状物が選択的に注出起点シール部から注出され易くなる構成であるので好ましい。もちろん、上記のようにガイドシール部22が併設して形成されていてもよい。なお、図5から図7の実施形態においても、容器本体の壁部は、周状のシール部20a、20b、20cの相似形とすることができる。
以上説明したように本発明の液状物収容容器は、本発明の液状物収容容器は、指による押圧によってシール部の注出起点部が剥離されることにより液状物を注出することができる。よって、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。また、使用者は、容器本体のどこに指により押圧を加えるべきかが分かりやすくなる。
1 液状物収容容器
10 容器本体
11 開口部
12 フランジ部
13 壁部
14 底部
15 胴部
20、20a、20b、20c シール部
21、21a、21b、21c 注出起点部(注出起点シール部)
22 ガイドシール部
23、23a、23b、23c 注出起点部シール部以外のシール部
24、24a、24b、24c 切欠き
30、30a、30b、30c 蓋材
a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8 長軸
b1、b2、b3、b4、b5、b6、b7、b8 短軸
G、G1、G2、G3 重心
c 注出起点シール部のシール幅
d 注出起点シール部以外のシール部のシール幅

Claims (3)

  1. 開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、前記開口部を覆う蓋材とを備え、前記フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器であって、
    前記シール部の一部には、前記シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部が形成されており、
    平面視において、前記シール部で囲まれる領域の重心を通り、前記シール部の外縁の最短距離を結ぶ線を短軸とし、前記短軸と直交し前記シール部の外縁を結ぶ線を長軸と定義した場合に、前記領域内における前記短軸の長さに対する前記長軸の長さの比が1.1以上であり、
    前記シール部の前記注出起点部が前記長軸上の一端側に配置されている液状物収容容器。
  2. 開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、前記開口部を覆う蓋材とを備え、前記フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器であって、
    前記シール部の一部には、前記シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部が形成されており、
    平面視において、前記シール部で囲まれる領域の重心を通り、前記注出起点部を二等分し前記シール部の外縁を結ぶ線を長軸とし、前記重心を通り前記長軸と直交し前記シール部の外縁を結ぶ線を短軸と定義した場合に、前記領域内における前記短軸の長さに対する前記長軸の長さの比が1.1以上である液状物収容容器。
  3. 前記注出起点部以外の前記シール部に連設され、前記注出起点部から注出された前記液状物を液状物収容容器の外部に誘導して注出可能とするガイドシール部が形成されている請求項1又は2に記載の液状物収容容器。
JP2015194027A 2015-09-30 2015-09-30 液状物収容容器 Pending JP2017065743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015194027A JP2017065743A (ja) 2015-09-30 2015-09-30 液状物収容容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015194027A JP2017065743A (ja) 2015-09-30 2015-09-30 液状物収容容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017065743A true JP2017065743A (ja) 2017-04-06

Family

ID=58493901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015194027A Pending JP2017065743A (ja) 2015-09-30 2015-09-30 液状物収容容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017065743A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021066479A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 出光ユニテック株式会社 容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021066479A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 出光ユニテック株式会社 容器
JP7478533B2 (ja) 2019-10-24 2024-05-07 出光ユニテック株式会社 容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2605977B1 (en) Container with perforated shrink wrap sleeve
NL2006767C2 (nl) Verpakking voor een fluã¯dum.
CN112823127B (zh) 管容器及其制造方法
JP6693124B2 (ja) 液状物収容容器
JP2004262472A (ja) 易開封性包装体および易開封性包装体の製造方法
US20090272744A1 (en) Container, in particular flexible tubular-bag and/or enclosure-like packaging container
JP4462475B2 (ja) パウチ用ノズル
JP2017065743A (ja) 液状物収容容器
JP6870715B2 (ja) 液状物収容容器
JP6299257B2 (ja) 易開封性容器の開封機構
JP5656259B2 (ja) 折取りスパウト
JP2017065742A (ja) 液状物収容容器
JP2017065741A (ja) 液状物収容容器
JP2017065744A (ja) 液状物収容容器
JP2017105494A (ja) 液状物収容容器
JP7275603B2 (ja) チューブ容器
JP2010023925A (ja) ポーション容器
JP2021095160A (ja) ピロー包装袋
RU2762839C1 (ru) Упаковка с отделяемым закрывающим конструктивным элементом
JP5853603B2 (ja) 包装容器およびこれを用いた包装体の製造方法
JP5327031B2 (ja) 易開封容器
JP6930083B2 (ja) 紙容器
JPH055170Y2 (ja)
JP4672414B2 (ja) 蓋体を接着した容器
JP6277635B2 (ja) 蓋体およびそれを用いた包装容器