JP2017065741A - 液状物収容容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】指による押圧によってシール部の注出起点部のみが剥離されて液状物を注出することができ、且つ、使用者は、容器本体のどこに指により押圧を加えるべきかが分かり易くなる液状物収容容器を提供すること。【解決手段】開口部11を備えフランジ部12が形成された容器本体10と、開口部11を覆う蓋材30とを備え、フランジ部12には、周状のシール部20が形成されている液状物収容容器1であって、シール部20の一部には、シール部20を剥離して液状物を注出可能な注出起点部21が形成されており、容器本体20は、底部14と、底部14から立設された壁部13とを備えており、壁部13には、壁部13側又は底部14側からの指による押圧を補助するための凸部又は/及び凹部で構成される押圧補助部が形成された液状物収容容器1である。【選択図】図2
Description
本発明は、開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、開口部を覆う蓋材とを備え、フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器に関する。
従来、液状の流動性を有する内容物を、プラスチック製の容器に収容し、フィルムなどからなる蓋で密封した蓋付容器が多く市場に出回っている。このような蓋付容器のうち特に小型のものは、ポーション、ポーション容器やポーションカップなどとも称される。小型の蓋付容器は、ガムシロップ、コーヒーフレッシュ、調味料、濃縮飲料など、様々な液状物を収容するために利用されている。
特許文献1のポーション容器は、希釈用ボトル内に装着して使用されるものであり。特許文献1の図2に示すように、ボトル内に濃縮飲料が収容されたポーション容器をセットし、装置を利用して容器本体の底部を押圧することにより、所望の濃度の飲料を生成することもできる。
従来のポーション容器は、通常、容器本体のフランジ部の先端部に折り曲げ用の罫線付のヒンジ部が形成されており、この罫線に沿ってヒンジ部を折り曲げると同時に蓋材を剥離していく構成になっている。このため、両手で開封することが必要である。また、開封の際に内容物がどうしても手についてしまい、衛生的でないという問題を有している。
また、特許文献1のようなポーション容器は、容器をボトル等の装置内の決められた位置にセットする場合には問題ないのであるが、この容器をそのまま指による押圧によってシール部の一部を剥離して液状物を注出しようとすると、使用者は、容器本体又は蓋材のあらゆる場所を指で押圧する恐れがある。しかし、注出位置との関係で、うまく注出位置を避けて押圧しないと、注出の際に内容物が手についてしまう。
このように、注出位置が決まっている場合に、指による容器本体の押圧位置は必然的に決まってくるのであって、そこにうまく指が行くように誘導することが必要となる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る液状物収容容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部を設け、且つ壁部に指による押圧を補助するための押圧補助部が形成された液状物収容容器であれば上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、前記開口部を覆う蓋材とを備え、前記フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器であって、
前記シール部の一部には、前記シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部が形成されており、
前記容器本体は、底部と、前記底部から立設された壁部とを備えており、
前記壁部には、前記壁部側又は前記底部側からの指による押圧を補助するための凸部又は/及び凹部で構成される押圧補助部が形成されており、
前記押圧補助部は、平面視において、前記開口部の重心と、前記注出起点部の重心とを結ぶ左右分割線に対して各々配置されている液状物収容容器。
前記シール部の一部には、前記シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部が形成されており、
前記容器本体は、底部と、前記底部から立設された壁部とを備えており、
前記壁部には、前記壁部側又は前記底部側からの指による押圧を補助するための凸部又は/及び凹部で構成される押圧補助部が形成されており、
前記押圧補助部は、平面視において、前記開口部の重心と、前記注出起点部の重心とを結ぶ左右分割線に対して各々配置されている液状物収容容器。
(2)前記押圧補助部は、前記左右分割線に対して略対照に配置されている(1)に記載の液状物収容容器。
(3)前記壁部に形成される前記押圧補助部である前記凹部が、前記底部側からの指による押圧によって前記壁部が座屈可能な凹状座屈罫線部である(1)又は(2)に記載の液状物収容容器。
本発明の液状物収容容器は、指による押圧によってシール部の注出起点部を剥離することにより液状物を注出することができる。また、容器本体の壁部に押圧補助部を備えるため、使用者は、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<液状物収容容器>
図1から図4に示すように、本実施形態の液状物収容容器1は、容器本体10と、開口部11を覆う蓋材30とを備える、いわゆるポーション容器である。容器本体10は、開口部11を備え、フランジ部12が形成されている。また、フランジ部12には、周状のシール部20が形成されている。シール部20とは、容器本体10と蓋材30とが熱、超音波、高周波などのシール手段で、蓋材30とフランジ部12とが、周状にシール接合されており、これにより内容物である液状物(図示せず)が密封されている。なお、本発明において、周状のシール部20とは一周に亘って形成されるシール部を指し、円周形状のものに限らず、多角形状であってもよいし、円周形状と多角形状を組み合わせたものであってもよい。
図1から図4に示すように、本実施形態の液状物収容容器1は、容器本体10と、開口部11を覆う蓋材30とを備える、いわゆるポーション容器である。容器本体10は、開口部11を備え、フランジ部12が形成されている。また、フランジ部12には、周状のシール部20が形成されている。シール部20とは、容器本体10と蓋材30とが熱、超音波、高周波などのシール手段で、蓋材30とフランジ部12とが、周状にシール接合されており、これにより内容物である液状物(図示せず)が密封されている。なお、本発明において、周状のシール部20とは一周に亘って形成されるシール部を指し、円周形状のものに限らず、多角形状であってもよいし、円周形状と多角形状を組み合わせたものであってもよい。
[容器本体]
容器本体10は、例えば、射出成形法やシート成形法により成形することができる。容器本体10を構成する材料としては、ポリスチレンやポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックを用いることができる。容器本体10は、底部14と、底部14から立設された壁部13と、壁部13の上縁に連設されたフランジ部12と、を備え、底部14と壁部13とで胴部15を構成している。
容器本体10は、例えば、射出成形法やシート成形法により成形することができる。容器本体10を構成する材料としては、ポリスチレンやポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックを用いることができる。容器本体10は、底部14と、底部14から立設された壁部13と、壁部13の上縁に連設されたフランジ部12と、を備え、底部14と壁部13とで胴部15を構成している。
容器本体10は、壁部に壁部側からの指による押圧を補助するための押圧補助部が形成されている。押圧補助部は、液状物収容容器1の平面視において、容器本体10の開口部11の重心G1と、注出起点部21の重心g1とを結ぶ左右分割線L1に対して左右に配置されている。本実施形態において、押圧補助部は凸部130として形成されている。凸部130は、複数の第1の凸部131と第2の凸部132とで構成され、第2の凸部132の中に第1の凸部131が形成され、第1の凸部131のほうが第2の凸部132よりも外方に突出するように形成されている。また、第1の凸部131は水平方向に直線状に延びている。使用者は、凸部130を備えることにより、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。また、第1の凸部131は、指が滑りにくくする効果も奏するため、さらに、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。
なお、押圧補助部の形状は図1〜4の容器本体10のように凸部で構成されていてもよく、凹部で構成されていてもよい。押圧補助部を凹部とする場合、押圧を掛け易くなるため、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。なお、上述のように、押圧補助部は複数の凸部で構成してもよいし、複数の凹部で構成してもよいし、凸部と凹部を組み合わせて構成してもよい。例えば、凹部の内部に凸部を形成してもよいし、凸部の内部に凹部を形成してもよい。壁部側からの指による押圧を補助するための凸部又は/及び凹部で構成される押圧補助部が形成されていることで、使用者は、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。
また、本実施形態に関する押圧補助部は、液状物収容容器1の平面視において、容器本体10の開口部11の重心G1と、注出起点部21の重心g1とを結ぶ左右分割線L1に対して略対照の位置に配置されていることが好ましい。押圧補助部が左右分割線L1に対して略対照の位置に配置されていることで、使用者によって略対照の位置から押圧が加えられるようになり、液状物収容容器内の圧力を効果的に上昇させることができる。
本発明における容器本体の大きさや形状は、開口部と、その周囲に形成されているフランジ部と備えており、本発明の効果を損なわない範囲内であれば特に限定されない。しかし、本発明は、容器本体及び蓋材への指による押圧によってシール部を剥離して液状物を注出可能な構成であるので、容器本体の胴部は指で押した際に押圧で変形する程度の可撓性を備えていることが必要である。この可撓性の観点と、容器本体の剛性維持の観点からは、材質にもよるが、容器本体の胴部15の厚さは、100μm以上500μm以下であることが好ましく、100μm以上300μm以下であることがより好ましい。
[蓋材]
蓋材30は、少なくとも、基材層とシーラント層とを備える積層体である。基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン等のプラスチックや、紙等を用いることができる。また、シーラント層を構成する材料としては、ポリプロピレンや、ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂等を用いることができる。ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂は、所謂イージーピールシーラントである。
蓋材30は、少なくとも、基材層とシーラント層とを備える積層体である。基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン等のプラスチックや、紙等を用いることができる。また、シーラント層を構成する材料としては、ポリプロピレンや、ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂等を用いることができる。ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂は、所謂イージーピールシーラントである。
蓋材30を構成する積層体には、印刷層が形成されていてもよく、この印刷層の表示によって、後述する注出位置表示部を構成してもよい。また、積層体には、アルミニウム箔などの金属箔や、アルミニウムなどの無機物や酸化珪素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物などのバリア層が配置されていてもよい。
[注出起点部と注出起点シール部]
図1に示すように、本実施形態に関するシール部20の一部、具体的には、フランジ部12の切欠き24付近に、注出起点部21が形成されている。この注出起点部21は、指による押圧によって液状物収容容器内の圧力が上昇し、シール部20を剥離して液状物を注出可能とするシール部20の一部を意味し、この実施形態においては注出起点シール部21と同義である。注出起点シール部21によって、指による押圧により、液状物収容容器内の液状物を注出することができる。
図1に示すように、本実施形態に関するシール部20の一部、具体的には、フランジ部12の切欠き24付近に、注出起点部21が形成されている。この注出起点部21は、指による押圧によって液状物収容容器内の圧力が上昇し、シール部20を剥離して液状物を注出可能とするシール部20の一部を意味し、この実施形態においては注出起点シール部21と同義である。注出起点シール部21によって、指による押圧により、液状物収容容器内の液状物を注出することができる。
より具体的に説明すると、注出起点シール部21はいわゆる易接着のイージーオープン性を有する弱シール部となっている一方、注出起点シール部21以外のシール部23は、いわゆる通常強度のシール部であり、ヒートシール等によって容器本体10のと蓋材30とが強固に接着する構造となっている。すなわち、注出起点シール部21のシール強度は、注出起点シール部21以外のシール部23のシール強度よりも小さくなっている。このため、液状物収容容器内の圧力を上昇させると、シール部20のうち、弱シールの注出起点シール部21が先に剥離し易くすることができる。これによって、容器本体10のフランジ部12と蓋材30との間に隙間が形成され、液状物収容容器内の液状物を注出することができる。よって、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。なお、切欠き24は本発明において必須ではないが、切欠き24を有することで、容器本体10に圧力を加えたときに、容器本体10のフランジ部12と蓋材30との間に隙間を形成し易くすることができるため、注出起点部21から注出した液状物を外部に注出することをより容易にする機能を有する。
それぞれのシール強度は、好ましくは15mm幅におけるシール部23のシール強度が20N以上、より好ましくは20N以上50N以下(以下、強シールともいう)である。これに対して15mm幅における注出起点シール部21のシール強度が5N以上20N未満、好ましくは8N以上12N以下(以下、弱シールともいう)である。この範囲内であれば、シール部23が剥離されることを抑制し、注出起点シール部21が剥離され易くすることができるため、指による押圧のみによって注出起点部21から液状物を注出し易くすることができる。なお、15mm幅におけるシール部23と注出起点シール部21のシール強度差が8N以上12N以下であることが好ましい。
また、注出起点シール部21の面積は、周状のシール部20の面積の15%以下であることが好ましく、3%以上10%以下であることがより好ましい。
シール強度は、例えば、テンシロン引張試験機(株式会社オリエンテック製、RTC−1310A)を用いて測定することができる。以下、シール強度を測定する手順の一例について説明する。まず、蓋材30とフランジ部12とが接合された液状物収容容器サンプルを、15mm幅にカットする。次に、テンシロンの一方のつかみ治具で蓋材30の一部分を挟み、他方のつかみ治具でフランジ部12を挟む。その後、引張速度300mm/minで、蓋材30とフランジ部12とがなす角が180°になるように引っ張る。そして、計測された荷重の最大値を、シール強度とする。
上記のようなシール強度の強弱を形成する方法としては、蓋材30のシーラント層表面のシール部20における注出起点シール部21に相当する位置のみに、いわゆる易剥離コート剤をパターン塗布することにより、注出起点シール部21を弱シールとし、注出起点シール部21以外のシール部23を強シールとする方法が例示できる。易剥離コート剤としては、例えば、シリコーン樹脂とセルロース系樹脂とを主成分とし、酢酸エチルを溶剤として含むインキ(例えば、DIC株式会社、ポリコートP−91、固形分10%)などを用いることができる。
また、別の方法として、ヒートシールを2段階で行う方法が例示できる。例えば、最初のヒートシールではシール部20全体が弱シールとなるように低温でヒートシールし、2回目のヒートシールでは、注出起点シール部21以外のシール部23が強シールとなるように高温でヒートシールすることにより、注出起点シール部21を弱シールとし、注出起点シール部21以外のシール部23を強シールとすることができる。
更に別の方法としては、注出起点シール部21のシール幅を、注出起点シール部21以外のシール部23のシール幅よりも狭くすることにより、注出起点シール部21を弱シールとし、注出起点シール部21以外のシール部23を強シールとしてもよい。なお、シール幅とは、シール部が延びる方向に対して直交する方向の幅を指す。
また、図1に示すように、注出起点シール部21を内側に向かって突出した形状とした場合は、注出起点シール部21のシール強度が、注出起点シール部21以外のシール部23のシール強度よりも小さくない場合であっても、指による押圧によって液状物収容容器内の圧力が上昇し、シール部20のうち、注出起点シール部21が先に剥離し易くすることができる。このため、指による押圧により、液状物収容容器内の液状物を注出することができる。よって、使用者は、片手の指のみであっても液状物を注出することができる。
[ガイドシール部]
図1には、注出起点シール部21以外のシール部23の一端と他端に連設され、フランジ部12の外縁に至る2本のガイドシール部22が、フランジ部12の切欠き24を挟んで形成されている。
図1には、注出起点シール部21以外のシール部23の一端と他端に連設され、フランジ部12の外縁に至る2本のガイドシール部22が、フランジ部12の切欠き24を挟んで形成されている。
ガイドシール部とは、注出起点シール部21以外のシール部23に連設され、注出起点部21から注出された液状物を液状物収容容器1の外部に誘導して注出可能とするシール部をいう。ガイドシール部は、注出起点部以外のシール部23と同様に、容器本体10と蓋材30とを強固に接着する構造(強シール)とする。
ガイドシール部22は本発明の液状物収容容器において必須ではないが、本発明の液状物収容容器にはガイドシール部が形成されていることが好ましい。指による押圧によって注出起点部21の容器本体10と蓋材30とが剥離され、容器本体に収納された液状物が注出起点部から注出される。ここで、注出起点部21に連設してガイドシール部22が形成されているため、ガイドシール部22によって、注出起点部から注出された液状物が広がることなく外部に注出される。一方のガイドシール部22と他方のガイドシール部22は、フランジ部12の外縁に向かうにつれて近づくように形成される部分を含んでいてもよい。
[注出位置表示部]
本発明においては、使用者が液状物収容容器1の平面視における注出起点部21の位置、すなわち注出方向を確かに認識できるように、注出位置表示部が形成されていることが好ましい。つまり、本発明においては、従来のポーション容器などとは異なり、指で蓋材を剥がすことなく、使用者が指による押圧によってフランジ部12と蓋材30との間に隙間を形成し、液状物を注出できる構成となっている。このため、注出起点部21の位置を間違えると誤った方向から内容物が飛び出してしまう。注出位置表示部を形成することで、この注出位置の誤認を防止することができる。
本発明においては、使用者が液状物収容容器1の平面視における注出起点部21の位置、すなわち注出方向を確かに認識できるように、注出位置表示部が形成されていることが好ましい。つまり、本発明においては、従来のポーション容器などとは異なり、指で蓋材を剥がすことなく、使用者が指による押圧によってフランジ部12と蓋材30との間に隙間を形成し、液状物を注出できる構成となっている。このため、注出起点部21の位置を間違えると誤った方向から内容物が飛び出してしまう。注出位置表示部を形成することで、この注出位置の誤認を防止することができる。
注出位置表示部としては、液状物収容容器1の平面視における注出起点部21の位置を特定できる手段であれば特に限定されない。例えば、印刷等により表示でもよく、具体例には、蓋材30において注出起点部21付近に開封箇所と方向を示す矢印が表示されていてもよいし、文字情報、例えば「ここから注出できます」などの表示がされていてもよいし、注出起点部21を色や図形で識別してもよい。
また、図1に示すように、フランジ12に形成されている切欠き24も視覚的に注出位置表示部を誘導できる機能があるので好ましい。
[容器本体の他の実施形態]
本発明の液状物収容容器の第2実施形態について、図5〜8の液状物収容容器1aを用いて説明する。以下、例えば、液状物収容容器1aについては、添え字アルファベット無しの第1実施形態における液状物収容容器1と読み替えて、その説明を省略する。その他の20a〜24aなども同様である。
本発明の液状物収容容器の第2実施形態について、図5〜8の液状物収容容器1aを用いて説明する。以下、例えば、液状物収容容器1aについては、添え字アルファベット無しの第1実施形態における液状物収容容器1と読み替えて、その説明を省略する。その他の20a〜24aなども同様である。
図5〜8の液状物収容容器1aは、図1〜4の液状物収容容器1に加えて、更に底部に底部側からの指による押圧を補助するための押圧補助部が設けられている。押圧補助部である段差部140aは、底部14aから離れるに従って先窄まり状になっている。使用者は、壁部だけではなく、底部にも押圧を加え易くすることができるため、液状物収容容器の内部にさらに圧力を加え易くすることができる。
本発明の第3実施形態について、図9、図10の液状物収容容器1bを用いて説明する。図9の液状物収容容器1bは、容器本体10bの壁部13bに、図1の液状物収容容器1のように押圧補助部である凸部130bが開口部の重心G3と、注出起点部の重心g3とを結ぶ左右分割線L3に対して左右対称に配置されている。
本発明の第4実施形態について、図11の液状物収容容器1cを用いて説明する。図11の状物収容容器1cは、容器本体10cの壁部13cに、押圧補助部である凸部130cが開口部の重心G4と、注出起点部の重心g4とを結ぶ左右分割線L4に対して左右対称に配置され、底部14に押圧補助部である凸部140cが配置されている。また、凸部130cは、複数の第1の凸部131cで構成されている。第1の凸部131cはフランジ部12cから底部14cに向かって延びている。凸部140cは、複数の第1の凸部141cで構成されている。第1の凸部141cは、左右分割線L4と交差する方向に延びている。
本発明の第5実施形態及び第6実施形態について、図12、図13の液状物収容容器を用いて説明する。図12、図13の液状物収容容器1d(1e)の壁部13d(13e)は、液状物収容容器の平面視において、注出起点部の反対側に位置する壁部が、開口部の重心G5(G6)と、注出起点部の重心g5(g6)とを結ぶ左右分割線L5(L6)に対して左右に分割されて、第1の壁部133d(133e)と第2の壁部134d(134e)を形成している。第1の壁部133d(133e)と第2の壁部134d(134e)は、凹状溝部132d(132e)を介して連設されている。また、第1の壁部133d(133e)と第2の壁部134d(134e)のそれぞれには、複数の第1の凸部131d(131e)で構成される押圧補助部である凸部130d(130e)が配置されている。第1の凸部131d(131e)は、指が滑りにくくする効果も奏する。使用者が容器本体の第1の壁部133d(133e)と第2の壁部134d(134e)から左右分割線L5(L6)に向けて指による押圧を加えることによって、壁部が座屈する。そのため、使用者は、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。
本発明の第7実施形態について、図14の容器本体10fを用いて説明する。図14の容器本体10fは、図11と同様に、底部には底部側からの指による押圧を補助するための凸部140fが設けられている。そして、壁部13fには、本発明の押圧補助部である凹部の変形例として、凹状座屈罫線部135fが、左右分割線L7に対して左右の略対照位置に2か所形成されている。凹状座屈罫線部135fは、壁部13fの外側から内側に向かって凹むように形成されている。
凹状座屈罫線部135fは、壁部13fにおいて、壁部13fの一部を上下に二分するように直線状に延びる第1の座屈罫線aと、第1の座屈罫線aの末端から、底面14f方向とフランジ部12f方向とに分岐する二本の第2の罫線b1、b2とで構成されている、全体としてY字状をなしている座屈罫線である。
本実施形態によれば、使用者が底部14fと蓋材30fとを抑えて押圧した場合に、座屈可能な凹状座屈罫線部135fによって壁部13fが内側に座屈し易くなる。このため、さらに、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。
本発明の第8実施形態について、図15及び図16の容器本体10gを用いて説明する。図15及び図16の容器本体10gの壁部13gには、本実施形態の押圧補助部として、凹部136gが、左右分割線L8に対して左右の略対照位置に2か所形成されている。凹部136gは、壁部13gの外側から内側に向かって凹む曲面によって構成されている。凹部136gは、壁部13gの上縁から下縁に亘って形成され、図16に示すように、液状物収容容器1gの平面視において、内側に凸の円弧状となるように形成されている。
本実施形態によれば、左右の略対照位置に押圧補助部である凹部136gが形成されていることによって、使用者が押圧補助部である凹部136gを抑えて押圧することにより、液状物収容容器内の略対照位置から圧力を加えやすくすることができる。そのため、液状物収容容器内の圧力を効果的に上昇させることができる。
以上説明したように本発明の液状物収容容器は、指による押圧によってシール部の注出起点部が剥離されることにより、液状物を注出することができる。また、容器本体の壁部に押圧補助部を備えるため、使用者は、液状物収容容器の内部に圧力を加え易くすることができる。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g 液状物収容容器
10,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g 容器本体
11,11a 開口部
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g フランジ部
13,13a,13b,13c,13d,13e,13f,13g 壁部
130,130a,130b,130c,130d,130e 凸部
131,131a,131b,131c,131d,131e 第1の凸部
132,132a,132b 第2の凸部
132d,132e 凹状溝部
133d,133e 第1の壁部
134d,134e 第2の壁部
135f 凹状座屈罫線部
136g 凹部
14,14a,14b,14c,14d,14e,14f、14g 底部
140a 段差部
140c、141c,140f 凸部
20,20a シール部
21,21a 注出起点部(注出起点シール部)
22,22a ガイドシール部
23,23a 注出起点部以外のシール部
24,24a,24b,24c,24d,24e,24f,24g 切欠き
30,30a,30b,30c,30d,30e,30f,30g 蓋材
G1,G2,G3,G4,G5,G6,G7,G8 開口部の重心
g1,g2,g3,g4,g5,g6,g7,g8 注出起点部の重心
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8 左右分割線
10,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g 容器本体
11,11a 開口部
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g フランジ部
13,13a,13b,13c,13d,13e,13f,13g 壁部
130,130a,130b,130c,130d,130e 凸部
131,131a,131b,131c,131d,131e 第1の凸部
132,132a,132b 第2の凸部
132d,132e 凹状溝部
133d,133e 第1の壁部
134d,134e 第2の壁部
135f 凹状座屈罫線部
136g 凹部
14,14a,14b,14c,14d,14e,14f、14g 底部
140a 段差部
140c、141c,140f 凸部
20,20a シール部
21,21a 注出起点部(注出起点シール部)
22,22a ガイドシール部
23,23a 注出起点部以外のシール部
24,24a,24b,24c,24d,24e,24f,24g 切欠き
30,30a,30b,30c,30d,30e,30f,30g 蓋材
G1,G2,G3,G4,G5,G6,G7,G8 開口部の重心
g1,g2,g3,g4,g5,g6,g7,g8 注出起点部の重心
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8 左右分割線
Claims (3)
- 開口部を備えフランジ部が形成された容器本体と、前記開口部を覆う蓋材とを備え、前記フランジ部には、周状のシール部が形成されている液状物収容容器であって、
前記シール部の一部には、前記シール部を剥離して液状物を注出可能な注出起点部が形成されており、
前記容器本体は、底部と、前記底部から立設された壁部とを備えており、
前記壁部には、前記壁部側又は前記底部側からの指による押圧を補助するための凸部又は/及び凹部で構成される押圧補助部が形成されており、
前記押圧補助部は、平面視において、前記開口部の重心と、前記注出起点部の重心とを結ぶ左右分割線に対して各々配置されている液状物収容容器。 - 前記押圧補助部は、前記左右分割線に対して略対照に配置されている請求項1に記載の液状物収容容器。
- 前記壁部に形成される前記押圧補助部である前記凹部が、前記底部側からの指による押圧によって前記壁部が座屈可能な凹状座屈罫線部である請求項1又は2に記載の液状物収容容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015194025A JP2017065741A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 液状物収容容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015194025A JP2017065741A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 液状物収容容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017065741A true JP2017065741A (ja) | 2017-04-06 |
Family
ID=58493922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015194025A Pending JP2017065741A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 液状物収容容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017065741A (ja) |
-
2015
- 2015-09-30 JP JP2015194025A patent/JP2017065741A/ja active Pending
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