JP2017065409A - エアバッグ装置の取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグ装置の取付けに要するスペースを小さくする。【解決手段】エアバッグ装置の取付け構造は、ステアリングホイール本体12及びエアバッグ装置20を備えるステアリングホイール10に適用される。上記取付け構造は、バッグホルダ22及び複数の支持部材32を備える。バッグホルダ22は、エアバッグ装置20におけるエアバッグを保持し、かつ前後方向に貫通する取付け孔22bを複数箇所に有する。複数の支持部材32は、バッグホルダ22とは別体の板材により形成され、後端部においてエアバッグ装置20を支持する。バッグホルダ22の各取付け孔22bに挿通された状態の各支持部材32は、それぞれの前端部においてステアリングホイール本体12に対しスナップフィット構造を用いて取付けられている。【選択図】図3
Description
本発明は、ステアリングホイール本体及びエアバッグ装置を備えるステアリングホイールにおいて、エアバッグ装置をステアリングホイール本体に取付ける、エアバッグ装置の取付け構造に関する。
ステアリングホイールの一形態として、回転操作されるステアリングホイール本体と、車両等の乗物に前方から衝撃が加わった場合に、その衝撃から運転者を保護するためのエアバッグ装置(エアバッグモジュール)とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記ステアリングホイールでは、エアバッグ装置をステアリングホイール本体に取付けるために、次の構造が採用されている。この取付け構造は、エアバッグ装置におけるエアバッグを保持する略平坦なバッグホルダ(ベースプレート)と、そのバッグホルダ(ベースプレート)の周縁部の複数箇所に一体に形成された平坦な支持部材(取り付け部材)とを備えている。上記バッグホルダ(ベースプレート)と複数の支持部材(取り付け部材)とは、単一の略平坦な板材(ブランク材料)によって形成されている。各支持部材(取り付け部材)は、上記板材(ブランク材料)を、バッグホルダ(ベースプレート)に対し直交するように折り曲げることによって形成されている。
そして、各支持部材(取り付け部材)の前端部がステアリングホイール本体に対しスナップフィット構造を用いて取付けられている。すなわち、ステアリングホイール本体には、前後方向に貫通する貫通孔が設けられている。各支持部材(取り付け部材)の前端部にはそれぞれ係止凹部(スロット)が設けられている。ステアリングホイール本体において各貫通孔の前方にはクリップ(スプリングエレメント)が配置されている。貫通孔に挿通された状態の各支持部材(取り付け部材)の係止凹部(スロット)にクリップ(スプリングエレメント)が係合されている。
なお、上記特許文献1に関する記載中、部材名称に続くかっこ内の名称は、同特許文献1で使用されている部材名称である。
ところで、エアバッグ装置付きステアリングホイールでは、中心部分に位置するエアバッグ装置を小型化したいという要請がある。そのためには、エアバッグ装置のステアリングホイール本体に対する取付け構造をコンパクトにすることが要求される。
ところが、上記特許文献1に記載されたステアリングホイールでは、単一の板材(ブランク材料)を所定形状に打ち抜くことでバッグホルダ(ベースプレート)を形成するとともに、同板材(ブランク材料)を折り曲げることでバッグホルダ(ベースプレート)の周縁部に支持部材(取り付け部材)を形成している。そのため、各支持部材(取り付け部材)を形成する箇所が、バッグホルダ(ベースプレート)によって制約を受ける。従って、エアバッグ装置のステアリングホイール本体に対する取付け構造を小さくするにも限度があり、改善の余地がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エアバッグ装置の取付けに要するスペースを小さくできるエアバッグ装置の取付け構造を提供することにある。
上記課題を解決するエアバッグ装置の取付け構造は、ステアリングホイール本体及びエアバッグ装置を備えるステアリングホイールに適用されるものであり、前記エアバッグ装置におけるエアバッグを保持し、かつ前後方向に貫通する取付け孔を複数箇所に有するバッグホルダと、前記バッグホルダとは別体の板材により形成され、かつそれぞれの後端部において前記エアバッグ装置を支持する複数の支持部材とを備え、各取付け孔に挿通された状態の各支持部材は、それぞれの前端部においてステアリングホイール本体に対しスナップフィット構造を用いて取付けられている。
上記の構成によれば、エアバッグ装置のステアリングホイール本体に対する取付けは、バッグホルダを前後方向に貫通する取付け孔に挿通され、かつ後端部においてエアバッグ装置を支持する複数の支持部材が、それらの前端部においてステアリングホイール本体に対しスナップフィット構造を用いて取付けられることによりなされる。各支持部材は、バッグホルダとは別体の板材によって形成されたものであり、同バッグホルダから独立している。そのため、各支持部材とバッグホルダとが単一の板材によって一体に形成されたもの(特許文献1)に比べ、各支持部材の位置がバッグホルダから制約を受けにくい。各取付け孔をバッグホルダの周縁部から離れた箇所に位置させることで、各支持部材も同周縁部から離れた箇所に位置する。これに伴い、複数の支持部材が互いに接近し、エアバッグ装置の取付けに要するスペースが小さくなる。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、各支持部材は、前後方向へ延びて各取付け孔に挿通された状態で配置される支持本体部と、前記取付け孔よりも後側において前記支持本体部から同支持本体部の厚み方向の少なくとも片側へ延びる頭部とを備え、前記厚み方向における前記頭部の寸法が、同厚み方向における前記取付け孔の寸法よりも大きくなるように、前記頭部及び前記取付け孔が形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、エアバッグ装置が作動すると、エアバッグが後方へ向けて展開及び膨張する。この際、エアバッグを保持するバッグホルダに対し後方へ向かう力が加わる。この点、各支持部材は、その前端部においてステアリングホイール本体に対しスナップフィット構造により取付けられている。各支持部材の頭部はバッグホルダの取付け孔よりも後側に位置している。支持本体部の厚み方向における頭部の寸法は、同厚み方向における取付け孔の寸法よりも大きい。そのため、頭部は、バッグホルダが後方へ動いた場合には、そのバッグホルダにおいて取付け孔の周辺部分に当接することでストッパとして機能する。このストッパとして機能する頭部により、バッグホルダひいてはエアバッグ装置が後方へ過度に動くことが規制される。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、前記エアバッグ装置は、ダイナミックダンパのダンパマスとして機能するものであり、各支持部材と前記バッグホルダの各取付け孔との間には弾性部材が配置されており、前記弾性部材は、ダイナミックダンパのばねとして機能する弾性本体部を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、各支持部材の後端部に支持されたエアバッグ装置がダイナミックダンパのダンパマスとして機能する。各支持部材とバッグホルダの各取付け孔との間に配置された弾性部材の弾性本体部がダイナミックダンパのばねとして機能する。そのため、ステアリングホイールが所定の周波数で振動すると、その周波数と同一又は近い共振周波数で、弾性本体部が弾性変形しながら、エアバッグ装置を伴って振動(エアバッグ装置及び弾性本体部が共振)し、ステアリングホイールの振動エネルギーを吸収する。この吸収により、ステアリングホイールの振動が抑制(制振)される。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、各支持部材は、前記頭部よりも前側であり、かつ前記取付け孔よりも後側に、前記支持本体部から同支持本体部の厚み方向に延びる腕部を有しており、各弾性部材の少なくとも前記弾性本体部は、前記支持部材における腕部と前記頭部とにより前後両側から挟み込まれていることが好ましい。
上記の構成によれば、各弾性部材の少なくとも弾性本体部が、支持部材における腕部と頭部とにより前後両側から挟み込まれることで、弾性部材が支持部材に取付けられる。
このように取付けられた状態では、各弾性部材の少なくとも弾性本体部の後側には、支持部材の頭部が位置し、前側には同支持部材の腕部が位置する。頭部は、弾性部材の後方への動きを規制する。腕部は、弾性部材の前方への動きを規制する。そのため、弾性部材の前後方向のがたつきが抑制される。
このように取付けられた状態では、各弾性部材の少なくとも弾性本体部の後側には、支持部材の頭部が位置し、前側には同支持部材の腕部が位置する。頭部は、弾性部材の後方への動きを規制する。腕部は、弾性部材の前方への動きを規制する。そのため、弾性部材の前後方向のがたつきが抑制される。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、各弾性部材の弾性本体部は、前記支持部材の支持本体部に対し、同支持本体部の厚み方向における片側にのみ配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、支持本体部の厚み方向における弾性本体部の寸法は、同弾性本体部が支持本体部に対しその厚み方向の両側に配置された場合よりも小さくなる。これに伴い、弾性本体部、ひいては弾性部材が支持本体部の厚み方向に占めるスペースが小さくなる。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、前記エアバッグ装置におけるインフレータは、前記バッグホルダのインフレータ孔に挿通された状態で同バッグホルダに取付けられており、複数の支持部材は、前記インフレータ孔の中心を中心とする円上であって、互いに点対称の関係にない互いに離れた箇所において、前記支持本体部における厚み方向を、前記円の径方向に合致させた状態で配置されていることが好ましい。
複数の支持部材が上記の条件を満たす箇所に配置されることで、弾性部材の弾性本体部は互いに異なる方向を向いた姿勢で配置される。これに伴い、複数の弾性本体部が制振機能を発揮する方向が互いに異なる。従って、複数の弾性本体部がそれぞれ制振機能を発揮することで、いろいろな方向の振動、例えば上下方向や左右方向の振動を抑制することが可能となる。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、各弾性部材の弾性本体部は、前記径方向における前記支持本体部の外側に配置されていることが好ましい。
弾性部材毎の弾性本体部が上記の条件を満たす箇所に配置されることで、複数の弾性本体部が径方向に互いに遠ざかることとなる。複数の弾性本体部によって囲まれるスペースは、弾性本体部が、径方向における支持本体部の内側に配置された場合よりも大きくなり、その分、エアバッグ装置の構成部品を配置しやすくなる。
弾性部材毎の弾性本体部が上記の条件を満たす箇所に配置されることで、複数の弾性本体部が径方向に互いに遠ざかることとなる。複数の弾性本体部によって囲まれるスペースは、弾性本体部が、径方向における支持本体部の内側に配置された場合よりも大きくなり、その分、エアバッグ装置の構成部品を配置しやすくなる。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、前記弾性本体部の後面及び前面の少なくとも一方は対象面とされ、その対象面の一部には、前記弾性本体部の前側に位置する部材と後側に位置する部材とのうち、同対象面に対向する部材に向けて突出して同部材に接触するリブが形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、弾性本体部の対象面と、その対象面に対向する部材との間であって、リブが形成されていない箇所は空隙部となる。弾性本体部はこの空隙部でも弾性変形することが可能となる。弾性本体部は、空隙部の形成されていないものに比べ、部材に近づく側へ弾性変形しやすくなる。従って、狙いとする共振周波数で弾性本体部を弾性変形させながらエアバッグ装置を伴って振動させることが容易となる。
また、弾性本体部の対象面の多くが部材に対し面接触していると、その接触に伴い両者の間に生ずる摩擦力が大きくなり、弾性本体部が弾性変形しにくくなる。しかし、リブにおいてのみ部材に接触することで、部材との接触面積が少なくなり、接触に伴い発生する摩擦力が小さくなる。弾性本体部は部材側へ弾性変形しやすくなる。
上記エアバッグ装置の取付け構造において、前記前後方向へ延びて前記弾性部材と前記支持部材の少なくとも前記頭部とを取り囲む周壁部を備えるキャップ部材がさらに設けられており、前記弾性部材は、前記支持本体部の厚み方向における前記弾性本体部の外端部が前記頭部の先端部と前記周壁部との間に位置するように配置されていることが好ましい。
弾性部材が上記の条件を満たす箇所に配置されることで、ステアリングホイールから大きな振動が伝わっても、軟質の弾性部材が硬質の周壁部に接触する。そのため、同周壁部が硬質の支持部材の頭部に接触して打音を発生する現象が抑制される。
上記エアバッグ装置の取付け構造によれば、エアバッグ装置の取付けに要するスペースを小さくすることができる。
以下、エアバッグ装置の取付け構造の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両には、後側ほど高くなるように傾斜した軸線L1を中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)11が設けられている。ステアリングシャフト11の後端部には、ステアリングホイール10が取付けられている。
図1に示すように、車両には、後側ほど高くなるように傾斜した軸線L1を中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)11が設けられている。ステアリングシャフト11の後端部には、ステアリングホイール10が取付けられている。
本実施形態では、ステアリングホイール10の各部について説明する際には、ステアリングシャフト11の軸線L1を基準とする。この軸線L1に沿う方向をステアリングホイール10の「前後方向」といい、軸線L1に直交する面に沿う方向のうち、ステアリングホイール10の起立する方向を「上下方向」というものとする。従って、ステアリングホイール10の前後方向及び上下方向は、車両の前後方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に対し若干傾いていることとなる。
なお、図3及び図10では、便宜上、ステアリングホイール10の前後方向が水平方向に合致し、同ステアリングホイール10の上下方向が鉛直方向に合致した状態で図示されている。
図2に示すように、ステアリングホイール10は、運転者によって回転操作されるステアリングホイール本体12と、ステアリングホイール本体12に取付けられたエアバッグ装置(エアバッグモジュール)20とを備えている。
図3に示すように、ステアリングホイール本体12の骨格部分は芯金13によって構成されている。芯金13は、鉄、アルミニウム、マグネシウム又はそれらの合金等によって形成されている。芯金13は、その中心部分に位置するボス部(図示略)において上記ステアリングシャフト11に取付けられており、同ステアリングシャフト11と一体となって回転する。
芯金13において、ボス部の周囲の複数箇所、本実施形態では3箇所には、前後方向に貫通する貫通孔13aが形成されている。これらの貫通孔13aは、後述するバッグホルダ22のインフレータ孔22dの中心A1を中心とする円C上であって、互いに点対称の関係になく、互いに等距離ずつ離れた箇所に形成されている(図9参照)。各貫通孔13aの内壁面は、後側ほど拡径するテーパ状をなしている。
芯金13の前側の複数箇所にはクリップ14がそれぞれ配置されている。各クリップ14は、導電性を有するばね綱等の金属からなる線材を所定形状に屈曲させることによって形成されており、少なくともその一部において芯金13に接触している。各クリップ14は、図示しない保持部によって芯金13に保持されている。
図8及び図9に示すように、本実施形態では、各クリップ14は、互いに平行の関係にある一対の直線部14aと、両直線部14aに対し直交する方向に延びて両直線部14aの片方の端部同士を連結する連結部14bとを備えて構成されている。複数のクリップ14は、両直線部14aが上記円Cの径方向に延びる姿勢で配置されている。各クリップ14の一部は、貫通孔13aの前方近傍に位置している(図3参照)。
図3及び図9に示すように、車両にはホーン装置40が設けられており、上記エアバッグ装置20に対する押圧操作により、上記ホーン装置40を作動させるための複数のホーンスイッチ機構30が、スナップフィット構造によって芯金13に取付けられている。各ホーンスイッチ機構30は互いに同一の構成を有している。そして、これらのホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20が芯金13に支持されている。このように、各ホーンスイッチ機構30は、エアバッグ装置20を支持する機能とホーン装置40のスイッチ機能とを兼ね備えている。
さらに、本実施形態では、エアバッグ装置20におけるバッグホルダ22と各ホーンスイッチ機構30との間に弾性部材37が介在されている。そして、芯金13、エアバッグ装置20、ホーンスイッチ機構30、弾性部材37等によって、ステアリングホイール10の振動を抑制、すなわち、制振するための制振構造が構成されている。次に、上記制振構造を構成する各部について説明する。
<エアバッグ装置20>
図2及び図3に示すように、エアバッグ装置20は、パッド部21と、パッド部21との間にバッグ収容空間(図示略)を形成するためのバッグホルダ22とを備えている。バッグ収納空間には、エアバッグ(図示略)が折り畳まれた状態で収納されている。
図2及び図3に示すように、エアバッグ装置20は、パッド部21と、パッド部21との間にバッグ収容空間(図示略)を形成するためのバッグホルダ22とを備えている。バッグ収納空間には、エアバッグ(図示略)が折り畳まれた状態で収納されている。
バッグホルダ22は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成されている。これに代えて、バッグホルダ22は、導電性を有する金属材料を用い、ダイカスト成形等を行なうことにより形成されてもよい。
バッグホルダ22には、エアバッグと、そのエアバッグに供給する膨張用ガスを発生するインフレータ(図示略)とがそれぞれ取付けられている。インフレータは、バッグホルダ22のインフレータ孔22d(図9参照)に挿通された状態で同バッグホルダ22に取付けられている。
図3及び図9に示すように、バッグホルダ22は、ホーンスイッチ機構30を取付けるための取付け部22aを複数箇所、本実施形態では3箇所に有している。これらの取付け部22aは、上記円C上であって、互いに点対称の関係になく、互いに等距離ずつ離れた箇所に形成されている。各取付け部22aには、バッグホルダ22を前後方向に貫通する取付け孔22bが形成されている。
各取付け部22aにおける各取付け孔22bの周りには、前後方向に貫通する伝達孔22cが形成されている。
<ホーンスイッチ機構30>
図3及び図10に示すように、各ホーンスイッチ機構30は、後ばね受け31、支持部材32、キャップ部材33、可動側接点部34、前ばね受け35及びばね36を備えている。次に、ホーンスイッチ機構30の各構成部材について説明する。
<ホーンスイッチ機構30>
図3及び図10に示すように、各ホーンスイッチ機構30は、後ばね受け31、支持部材32、キャップ部材33、可動側接点部34、前ばね受け35及びばね36を備えている。次に、ホーンスイッチ機構30の各構成部材について説明する。
<後ばね受け31>
後ばね受け31は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。後ばね受け31は、図示しない係止部によってバッグホルダ22に係止されており、バッグホルダ22から後方へ移動することを規制されている。
後ばね受け31は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。後ばね受け31は、図示しない係止部によってバッグホルダ22に係止されており、バッグホルダ22から後方へ移動することを規制されている。
後ばね受け31の一部は、前後方向へ延びる筒状部31aによって構成されており、この筒状部31aが上記取付け孔22bに対し後方から嵌入されている。筒状部31aの前端部の一部(図3、図10では下部)には、その筒状部31a内へ膨らむ膨出部31bが形成されている。
上記筒状部31aの後端部の周りには、前後方向に対し直交する基部31cが形成されている。基部31cにおいて、上記筒状部31aから径方向(図3、図10の下方)へ離間した箇所には、前方へ向けて伝達突部31dが突設されている。伝達突部31dは、バッグホルダ22の上記伝達孔22cに係合されている。これらの伝達突部31d及び伝達孔22cは、後ばね受け31とバッグホルダ22との間で振動を伝達するために設けられている。
さらに、基部31cにおいて、上記筒状部31aから径方向(図3、図10の下方)へ離間した箇所には、後方へ向けて突部31eが突設されている。突部31eには、前側ほど、後述する支持部材32(支持本体部32a)に近づくように、前後方向に対し傾斜する傾斜面31fが形成されている。
<支持部材32>
支持部材32は、その後端部においてエアバッグ装置20を支持するとともに、前端部においてスナップフィット構造により芯金13に取付けられる部材である。支持部材32は、導電性を有する金属材料によって形成されている。支持部材32は、バッグホルダ22とは別体の板材25(図4参照)により形成されている。
支持部材32は、その後端部においてエアバッグ装置20を支持するとともに、前端部においてスナップフィット構造により芯金13に取付けられる部材である。支持部材32は、導電性を有する金属材料によって形成されている。支持部材32は、バッグホルダ22とは別体の板材25(図4参照)により形成されている。
支持部材32の主要部は、前後方向へ延びる支持本体部32aによって構成されている。支持部材32は、支持本体部32aにおいて、バッグホルダ22の取付け孔22b内であって、後ばね受け31の筒状部31aに挿通されている。支持部材32は、樹脂製の後ばね受け31によって、金属製のバッグホルダ22と接触して導通することを規制されている。
ここで、複数のホーンスイッチ機構30を取付けるための複数の取付け部22aが円C上であって、互いに点対称の関係になく、互いに等距離ずつ離れた箇所に形成されている点については既述した通りである。また、取付け部22a毎に取付け孔22bが形成されている点も既述した通りである。複数の支持部材32は、それらの支持本体部32aにおける厚み方向(図3、図10の上下方向)を、上記円Cの径方向に合致させた状態で配置されている。
支持部材32は、支持本体部32aの後端部から同支持本体部32aの厚み方向の両側へ延びる一対の頭部32b,32cを備えている。
上記厚み方向における両頭部32b,32cの寸法D1は、同厚み方向における取付け孔22bの寸法D2より大きく設定されている。支持部材32の後端部に位置する両頭部32b,32cは、ホーンスイッチ機構30における固定側接点部を構成している。
上記厚み方向における両頭部32b,32cの寸法D1は、同厚み方向における取付け孔22bの寸法D2より大きく設定されている。支持部材32の後端部に位置する両頭部32b,32cは、ホーンスイッチ機構30における固定側接点部を構成している。
支持部材32は、頭部32b,32cよりも前側であり、かつ取付け孔22bよりも後側に、支持本体部32aから同支持本体部32aの厚み方向であって頭部32bの延びる方向と同じ方向(図3、図10の下方)へ延びる腕部32dを備えている。
図5に示すように、支持本体部32aの前部であって、幅方向における両側部には、各側縁から対向する側縁に向けて凹む係止凹部32eが形成されている。そして、各係止凹部32eに上記クリップ14の直線部14aが係合されている。
上記の構成を有する支持部材32は、例えば、図4に示すように前後方向に細長い形状をなす板材25を用い、これを以下のように加工することによって形成される。
板材25の後部に切込み25aが入れられる。板材25の幅方向に延びて、切込み25aの前端を通る折り線25bが設定される。板材25の後部において切込み25aによって囲まれた部分25cが、折り線25bに沿って板材25の厚み方向の一方(図4の上方)へ直角又は略直角に折り曲げられる。また、板材25の後部において切込み25aの周りの部分25dが、折り線25bに沿って板材25の厚み方向の他方(図4の下方)へ直角又は略直角に折り曲げられる。これらの折り曲げにより図5に示す頭部32c,32bが形成される。
板材25の後部に切込み25aが入れられる。板材25の幅方向に延びて、切込み25aの前端を通る折り線25bが設定される。板材25の後部において切込み25aによって囲まれた部分25cが、折り線25bに沿って板材25の厚み方向の一方(図4の上方)へ直角又は略直角に折り曲げられる。また、板材25の後部において切込み25aの周りの部分25dが、折り線25bに沿って板材25の厚み方向の他方(図4の下方)へ直角又は略直角に折り曲げられる。これらの折り曲げにより図5に示す頭部32c,32bが形成される。
また、図4に示すように、板材25において上記切込み25aから前方へ離れた箇所に切込み25eが入れられる。板材25の幅方向に延びて、切込み25eの前端を通る折り線25fが設定される。板材25において切込み25eによって囲まれた部分25gが、折り線25fに沿って上記部分25dと同一方向(図4の下方)へ直角又は略直角に折り曲げられる。この折り曲げにより図5に示す腕部32dが形成される。
さらに、両係止凹部32eは板材25の前部であって、幅方向における両側部を打ち抜くことによって形成される。
<キャップ部材33>
図3に示すように、キャップ部材33は、絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。キャップ部材33は、略円板状をなす天板部33aと、その天板部33aの外周縁から前方に延びる略円筒状の周壁部33bとを備えている。周壁部33bは、後ばね受け31における基部31cの周縁部の後方に位置している。キャップ部材33は、支持部材32の両頭部32b,32cから後方へ離間した状態で、同支持部材32の後部を覆っている。
<キャップ部材33>
図3に示すように、キャップ部材33は、絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。キャップ部材33は、略円板状をなす天板部33aと、その天板部33aの外周縁から前方に延びる略円筒状の周壁部33bとを備えている。周壁部33bは、後ばね受け31における基部31cの周縁部の後方に位置している。キャップ部材33は、支持部材32の両頭部32b,32cから後方へ離間した状態で、同支持部材32の後部を覆っている。
キャップ部材33は、図示しない連結部により上記後ばね受け31に連結されており、後ばね受け31と一体になっている。
<可動側接点部34>
可動側接点部34は、導電性を有する帯状の金属板をプレス加工することにより形成されている。可動側接点部34は、キャップ部材33の径方向に延びる本体部34aと、同本体部34aの両端から前方へ延びる一対の側部34bとを備えている。
<可動側接点部34>
可動側接点部34は、導電性を有する帯状の金属板をプレス加工することにより形成されている。可動側接点部34は、キャップ部材33の径方向に延びる本体部34aと、同本体部34aの両端から前方へ延びる一対の側部34bとを備えている。
本体部34aの長さ方向における複数箇所には、前側へ突出する複数の接触突部34cがそれぞれ形成されている。本体部34aの後面であって、接触突部34cを除く部分の多くは、キャップ部材33の天板部33aに接触している。
各側部34bは、キャップ部材33の周壁部33bの内壁面に接触している。各側部34bの前部の一部は、後ばね受け31の基部31cと、キャップ部材33の周壁部33bの前端との間に配置されている。各側部34bの前端部は上記基部31cの外部に配置され、上記バッグホルダ22に接触されている。この接触により、バッグホルダ22と可動側接点部34とが導通された状態となっている。
<前ばね受け35>
前ばね受け35は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されており、支持本体部32aの前部であって両係止凹部32eの直後に固定されている。前ばね受け35の外周面は、上記貫通孔13aに対応した形状、すなわち、後側ほど拡径するテーパ状に形成されている。前ばね受け35の後面の外径は、後述するばね36の外径、及び貫通孔13aの内壁面における後端部の外径、すなわち、テーパ状の内壁面における最大径と同程度に設定されている。
前ばね受け35は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されており、支持本体部32aの前部であって両係止凹部32eの直後に固定されている。前ばね受け35の外周面は、上記貫通孔13aに対応した形状、すなわち、後側ほど拡径するテーパ状に形成されている。前ばね受け35の後面の外径は、後述するばね36の外径、及び貫通孔13aの内壁面における後端部の外径、すなわち、テーパ状の内壁面における最大径と同程度に設定されている。
<ばね36>
ばね36は、支持部材32の支持本体部32aの周りに配置されたコイルばねによって構成されている。ばね36は、後ばね受け31の前端部と前ばね受け35との間に、圧縮させられた状態で配置されており、後ばね受け31を後方へ付勢している。
ばね36は、支持部材32の支持本体部32aの周りに配置されたコイルばねによって構成されている。ばね36は、後ばね受け31の前端部と前ばね受け35との間に、圧縮させられた状態で配置されており、後ばね受け31を後方へ付勢している。
このようにして、複数の単体部品、すなわち、後ばね受け31、支持部材32、キャップ部材33、可動側接点部34、前ばね受け35及びばね36がユニット化されて、アセンブリとされたホーンスイッチ機構30が構成されている。そのため、ホーンスイッチ機構30の取付けや交換の際に、ユニット化されたホーンスイッチ機構30を1つの集合体として扱うことが可能である。
<弾性部材37>
図3及び図6に示すように、弾性部材37は、その全体が、ゴム(例えば、EPDM、シリコンゴム等)、エラストマー等の弾性材料によって形成されている。弾性部材37は、支持部材32とバッグホルダ22の取付け孔22bとの間に配置されている。弾性部材37は、弾性本体部37a及び一対の弾性固定部37fを備えている。
図3及び図6に示すように、弾性部材37は、その全体が、ゴム(例えば、EPDM、シリコンゴム等)、エラストマー等の弾性材料によって形成されている。弾性部材37は、支持部材32とバッグホルダ22の取付け孔22bとの間に配置されている。弾性部材37は、弾性本体部37a及び一対の弾性固定部37fを備えている。
弾性本体部37aは、支持部材32の支持本体部32aに対し、同支持本体部32aの厚み方向における片側(図3では下側)にのみ配置されている。
より詳しくは、図9に示すように、ホーンスイッチ機構30が複数用いられていて、ホーンスイッチ機構30毎の支持部材32が、それらの支持本体部32aにおける厚み方向を、上記円Cの径方向に合致させた状態で配置されている点については既述した通りである。本実施形態では、各弾性部材37の弾性本体部37aは、上記径方向における支持本体部32aの外側にのみ配置されている。
より詳しくは、図9に示すように、ホーンスイッチ機構30が複数用いられていて、ホーンスイッチ機構30毎の支持部材32が、それらの支持本体部32aにおける厚み方向を、上記円Cの径方向に合致させた状態で配置されている点については既述した通りである。本実施形態では、各弾性部材37の弾性本体部37aは、上記径方向における支持本体部32aの外側にのみ配置されている。
図7に示すように、支持本体部32aの幅方向(図7の左右方向)における弾性本体部37aの寸法D3は、同方向における支持本体部32aの寸法D4よりも大きく設定されている。
図3に示すように、弾性本体部37aは、支持部材32における腕部32dと同腕部32dの後方の頭部32bとによって前後両側から挟み込まれている。
さらに、弾性本体部37aにおいて、後ばね受け31の突部31eに対応する箇所、より詳しくは、同後ばね受け31の筒状部31aから径方向(図3の下方)へ離間した箇所には、後方へ向けて凹む凹部37bが形成されている。凹部37bにおいて、上記突部31eの傾斜面31fに対向する箇所には、同傾斜面31fと同様に、前側ほど支持部材32(支持本体部32a)に近づくように、前後方向に対し傾斜する傾斜面37cが形成されている。
さらに、弾性本体部37aにおいて、後ばね受け31の突部31eに対応する箇所、より詳しくは、同後ばね受け31の筒状部31aから径方向(図3の下方)へ離間した箇所には、後方へ向けて凹む凹部37bが形成されている。凹部37bにおいて、上記突部31eの傾斜面31fに対向する箇所には、同傾斜面31fと同様に、前側ほど支持部材32(支持本体部32a)に近づくように、前後方向に対し傾斜する傾斜面37cが形成されている。
図3及び図6に示すように、弾性本体部37aの後面の一部には、後方へ向けて突出する複数のリブ37dが形成されている。これらのリブ37dはいずれも直線状をなし、弾性本体部37aの後側に位置する部材である支持部材32の頭部32bに接触している。このように、弾性本体部37aの後面は、リブ37dが形成される対象面とされている。
弾性本体部37aの前面の一部には、前方へ向けて突出するリブ37eが形成されている。このリブ37eは直線状をなし、弾性本体部37aの前側に位置する部材である支持部材32の腕部32dと、後ばね受け31の基部31cとに接触している。このように、弾性本体部37aの前面は、リブ37eが形成される対象面とされている。
図6及び図7に示すように、各弾性固定部37fは、延出部37g及び鈎部37hを備えている。両延出部37gは、支持本体部32aの幅方向における弾性本体部37aの両側部から上方へ延びており、支持本体部32aを上記幅方向両側から挟み込んでいる。各鈎部37hは、各延出部37gの上端部から対向する延出部37g側へ延びている。ただし、両鈎部37hは、支持本体部32aの幅方向に互いに離間している。両鈎部37h間の隙間は、弾性部材37を支持部材32に組付ける際に、同支持部材32の支持本体部32aが通る通路として設けられている。両鈎部37hと弾性本体部37aとは、支持本体部32aを上下両側から挟み込んでいる。
図3に示すように、両弾性固定部37fは、後ばね受け31の基部31cと、支持部材32の頭部32cとによって前後両側から挟み込まれている。
図3及び図7に示すように、各弾性固定部37fの後面の一部には、後方へ向けて突出するリブ37iが形成されている。これらのリブ37iは直線状をなし、両弾性固定部37fの後側に位置する部材である支持部材32の頭部32cに接触している。
図3及び図7に示すように、各弾性固定部37fの後面の一部には、後方へ向けて突出するリブ37iが形成されている。これらのリブ37iは直線状をなし、両弾性固定部37fの後側に位置する部材である支持部材32の頭部32cに接触している。
各弾性固定部37fの前面の一部には、前方へ向けて突出するリブ37jが形成されている。これらのリブ37jは直線状をなし、両弾性固定部37fの前側に位置する部材である後ばね受け31の基部31cに接触している。
さらに、弾性部材37は、支持本体部32aの厚み方向における弾性本体部37aの外端部が頭部32b,32cの先端部とキャップ部材33の周壁部33bとの間に位置するように配置されている。
本実施形態では、弾性部材37は、周壁部33bから離間した状態で配置されている。こうした配置により、弾性部材37と周壁部33bとの間に、表現を変えると弾性部材37の周りに空隙部G1が形成されている。
上記弾性部材37の弾性本体部37aは、上述したエアバッグ装置20とともにダイナミックダンパを構成している。本実施形態では、弾性本体部37aをダイナミックダンパのばねとして機能させ、エアバッグ装置20をダンパマスとして機能させるようにしている。
ここで、弾性本体部37aの大きさ(径方向及び前後方向の各寸法等)、空隙部G1の大きさ等をチューニングすることで、ダイナミックダンパにおける所定方向の共振周波数が、ステアリングホイール10の同方向の振動について、狙いとする制振の周波数、換言すると、制振したい周波数に設定されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。
図3及び図9に示すように、エアバッグ装置20の芯金13に対する取付けは、バッグホルダ22を前後方向に貫通する取付け孔22bに挿通され、かつ後端部においてエアバッグ装置20を支持する複数の支持部材32が、それらの前端部において芯金13に対しスナップフィット構造を用いて取付けられることによりなされる。
図3及び図9に示すように、エアバッグ装置20の芯金13に対する取付けは、バッグホルダ22を前後方向に貫通する取付け孔22bに挿通され、かつ後端部においてエアバッグ装置20を支持する複数の支持部材32が、それらの前端部において芯金13に対しスナップフィット構造を用いて取付けられることによりなされる。
より詳しくは、ホーンスイッチ機構30毎の支持部材32が芯金13において対応する貫通孔13aに後方から挿通される。この挿通に伴い、前ばね受け35が貫通孔13aの内壁面に接近するとともに、支持本体部32aの前端部がクリップ14の両直線部14aに接触する。さらに、クリップ14の付勢力に抗して支持部材32等が前方へ移動されると、両直線部14aが支持本体部32aの幅方向両側へ弾性変形させられる。そして、係止凹部32eがクリップ14の直線部14aに対向する箇所まで支持部材32が移動されると、両直線部14aが自身の弾性復元力により、対応する係止凹部32eに入り込む(係合する)。
このように、支持本体部32aの貫通孔13aへの挿通に伴い、芯金13に保持された、弾性を有するクリップ14を介して支持部材32が同芯金13に係止される。この係止により、ホーンスイッチ機構30が芯金13に締結される。この締結構造は、スナップフィット構造とも呼ばれる。
ここで、各支持部材32は、バッグホルダ22とは別体の板材25(図4参照)によって形成されたものであり、同バッグホルダ22から独立している。そのため、各支持部材32とバッグホルダ22とが単一の板材によって一体に形成されたもの(特許文献1がこれに該当)に比べ、各支持部材32の位置がバッグホルダ22から制約を受けにくい。各取付け孔22bをバッグホルダ22の周縁部から離れた箇所に位置させることで、各支持部材32も同周縁部から離れた箇所に位置する。これに伴い、複数の支持部材32が互いに接近し、エアバッグ装置20の取付けに要するスペースが小さくなる。
また、各弾性部材37の弾性本体部37aが、支持部材32の支持本体部32aに対し、同支持本体部32aの厚み方向における片側にのみ配置されていることから、同厚み方向における弾性本体部37aの寸法は、同弾性本体部37aが支持本体部32aに対しその厚み方向における両側に配置された場合よりも小さくなる。これに伴い、弾性本体部37a、ひいては弾性部材37が支持本体部32aの厚み方向に占めるスペースが小さくなる。
さらに、本実施形態では、各弾性部材37の弾性本体部37aが、上記円Cの径方向における支持本体部32aの外側に配置されていることから、複数の弾性本体部37aが径方向に互いに遠ざかることとなる。複数の弾性本体部37aによって囲まれるスペースは、弾性本体部37aが、径方向における支持本体部32aの内側に配置されている場合よりも大きくなる。
車両に対し、前面衝突(前突)等による前方からの衝撃が加わらない通常時には、エアバッグ装置20では、インフレータからガスが噴出されず、エアバッグが折り畳まれた状態に維持される。このときには、図3に示すように、後ばね受け31の突部31eが弾性部材37(弾性本体部37a)の凹部37bに嵌合している。突部31e及び凹部37bにおいて、それぞれ前後方向に対し傾斜する傾斜面31f,37cは互いに接触している。
上記通常時において、エアバッグ装置20が押下げられない場合には、ばね36の後ろ向きの付勢力が後ばね受け31を介してキャップ部材33及び可動側接点部34に加わる。一方、支持部材32は、その前端部においてクリップ14を介して芯金13に取付けられていて、前後方向の動きを規制されている。そのため、可動側接点部34の接触突部34cが、支持部材32の後端部の頭部32b,32c(固定側接点部)から後方へ離間する。可動側接点部34及び支持部材32が導通を遮断された状態となり、ホーン装置40が作動しない。
このとき、各ホーンスイッチ機構30では、弾性本体部37aの後側には支持部材32の頭部32bが位置し、これが弾性本体部37aの後方への動きを規制する。弾性本体部37aの前側には支持部材32の腕部32dが位置し、これが弾性本体部37aの前方への動きを規制する。また、各ホーンスイッチ機構30では、両弾性固定部37fの後側には、支持部材32の頭部32cが位置し、これが両弾性固定部37fの後方への動きを規制する。両弾性固定部37fの前側には後ばね受け31の基部31cが位置し、これが両弾性固定部37fの前方への動きを規制する。そのため、これらの規制により、ステアリングホイール10の振動に伴い弾性部材37が前後方向へがたつくことが抑制される。
また、このときには、エアバッグ装置20の荷重は、主としてキャップ部材33、後ばね受け31及び弾性部材37を介して支持部材32に伝わる。
そのため、上記通常時であって、車両の高速走行中や車載エンジンのアイドリング中に、ステアリングホイール10に対し、上下方向や左右方向の振動が伝わると、この振動は、芯金13及び各ホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20に伝わる。より具体的には、上記振動は、ホーンスイッチ機構30毎の支持部材32、弾性部材37及び後ばね受け31を介して、キャップ部材33及びバッグホルダ22に伝達される。後ばね受け31とバッグホルダ22との間での振動の伝達は、上述した伝達突部31d及び伝達孔22cを通じて行なわれる。
そのため、上記通常時であって、車両の高速走行中や車載エンジンのアイドリング中に、ステアリングホイール10に対し、上下方向や左右方向の振動が伝わると、この振動は、芯金13及び各ホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20に伝わる。より具体的には、上記振動は、ホーンスイッチ機構30毎の支持部材32、弾性部材37及び後ばね受け31を介して、キャップ部材33及びバッグホルダ22に伝達される。後ばね受け31とバッグホルダ22との間での振動の伝達は、上述した伝達突部31d及び伝達孔22cを通じて行なわれる。
上記のように振動が伝わると、その振動に応じて、エアバッグ装置20がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、弾性部材37の弾性本体部37aがダイナミックダンパのばねとして機能する。このとき、例えば図3の後ばね受け31及びキャップ部材33が上方へ動いて周壁部33bが弾性本体部37aに接触すると、同周壁部33bが上方へ圧縮される。これに伴い弾性本体部37aには下方へ向かう反発力が発生する。また、このときには、上下方向に圧縮された弾性本体部37aは前後方向に膨らもうとする。
従って、弾性本体部37aは、ステアリングホイール10が振動する方向の狙いとする周波数と同一又は近い共振周波数で弾性変形しながら、エアバッグ装置20を伴って同方向へ振動(共振)し、ステアリングホイール10の振動エネルギーを吸収する。この吸収により、ステアリングホイール10の上記方向の振動が抑制(制振)される。
ここで、本実施形態では、複数のホーンスイッチ機構30が用いられている。各ホーンスイッチ機構30における支持部材32が、上記円C上であって、互いに点対称の関係になく、互いに等距離ずつ離れた箇所において、支持本体部32aにおける厚み方向を、前記円Cの径方向に合致させた状態で配置されている(図9参照)。
複数の支持部材32のこうした配置により、弾性部材37の弾性本体部37aは互いに異なる方向を向いた姿勢で配置される。これに伴い、複数の弾性本体部37aが反発力を発生して制振機能を発揮する方向が互いに異なる。
また、本実施形態では、支持本体部32aの厚み方向における弾性本体部37aの外端部が頭部32b,32cの先端部と周壁部33bとの間に位置していることから、ステアリングホイール10から大きな振動が伝わっても、軟質の弾性部材37が硬質の周壁部33bに接触する。そのため、周壁部33bが硬質の支持部材32の頭部32b,32cに接触しにくい。
また、弾性部材37の後面の一部にリブ37d,37iが形成された本実施形態では、同弾性部材37の後面と支持部材32の頭部32b,32cとの間であって、リブ37d,37iの形成されていない箇所は空隙部となる。弾性部材37はこの空隙部でも弾性変形することが可能となる。弾性部材37は、空隙部の形成されていないものに比べ、後方へ弾性変形しやすくなる。
また、仮に、弾性部材37の後面の多くが頭部32b,32cに対し面接触していると、その接触に伴い弾性部材37と頭部32b,32cとの間に生ずる摩擦力が大きく、弾性部材37が後方へ弾性変形しにくくなる。しかし、リブ37d,37iにおいてのみ頭部32b,32cに接触することで、頭部32b,32cとの接触面積が少なくなり、接触に伴い発生する摩擦力が小さくなる。弾性部材37(弾性本体部37a)は後方へ一層弾性変形しやすくなる。
また、弾性部材37の前面の一部にリブ37e,37jが形成された本実施形態では、同弾性部材37の前面と、支持部材32の腕部32d及び後ばね受け31の基部31cとの間であって、リブ37e,37jの形成されていない箇所は空隙部となる。弾性部材37はこの空隙部でも弾性変形することが可能となる。弾性部材37は、空隙部の形成されていないものに比べ、前方へ弾性変形しやすくなる。
また、仮に弾性部材37の前面の多くが腕部32d及び基部31cに対し面接触していると、その接触に伴い弾性部材37と腕部32d及び基部31cとの間に生ずる摩擦力が大きく、弾性部材37が前方へ弾性変形しにくくなる。しかし、リブ37e,37jにおいてのみ腕部32d及び基部31cに接触することで、腕部32d及び基部31cとの接触面積が少なくなり、接触に伴い発生する摩擦力が小さくなる。弾性部材37(弾性本体部37a)は前方へ一層弾性変形しやすくなる。
一方、上記通常時において、ホーン装置40の作動のためにエアバッグ装置20が押下げられると、同エアバッグ装置20に加えられた力が、少なくとも1つのホーンスイッチ機構30におけるキャップ部材33を介して可動側接点部34及び後ばね受け31に伝達される。この力により、後ばね受け31がばね36に抗して前方へ押圧されて、前方へ移動させられる。これに対し、支持部材32はスナップフィット構造により芯金13に取付けられているため、前方への移動が規制される。支持部材32に装着されている弾性部材37についても同様で、前方への移動が規制される。そのため、後ばね受け31が弾性部材37から前方へ離れようとする。このときには、後ばね受け31の突部31eは弾性部材37の凹部37bから抜け出そうとする。ここで、突部31eと凹部37bとは、前後方向に対し傾斜する傾斜面31f,37cにおいて接触している。そのため、こうした傾斜面31f,37cによる接触がなく、前後方向に延びる面同士が接触している場合に比べ、突部31eが凹部37bから抜け出しやすい。
また、キャップ部材33と一緒に可動側接点部34が前方へ移動する。そして、図10に示すように、可動側接点部34の複数の接触突部34cの少なくとも1つが、支持部材32の頭部32b,32cの後端面(固定側接点部)に接触すると、グランドGND(車体アース)に接続された芯金13とバッグホルダ22とが、クリップ14、支持部材32(固定側接点部)及び可動側接点部34を介して導通される。この導通により、ホーンスイッチ機構30が閉成し、バッグホルダ22に電気的に接続されたホーン装置40が作動する。
ところで、前突等により車両に対し前方から衝撃が加わると、慣性により運転者が前傾しようとする。一方、エアバッグ装置20では、前記衝撃に応じインフレータが作動させられる。インフレータから噴出されたガスがエアバッグに供給されることで、同エアバッグが後方へ向けて展開及び膨張する。このエアバッグにより、パッド部21に加わる押圧力が増大していくと、同パッド部21が破断される。破断により生じた開口を通じてエアバッグが後方へ向けて引き続き展開及び膨張する。前突の衝撃により前傾しようとする運転者の前方に、展開及び膨張したエアバッグが介在し、運転者の前傾を拘束し、運転者を衝撃から保護する。
上記エアバッグの後方への膨張に際しては、バッグホルダ22に対し後方へ向かう力が加わる。この点、本実施形態では、ホーンスイッチ機構30毎の支持部材32が芯金13に対しスナップフィット構造によって取付けられていて、後方への動きを規制されている。各支持部材32の後端部に形成された頭部32b,32cはバッグホルダ22の取付け孔22bよりも後方に位置している。しかも、支持本体部32aの厚み方向における頭部32b,32cの寸法D1は、同厚み方向における取付け孔22bの寸法D2よりも大きい(図3参照)。
そのため、これらの頭部32b,32cは、バッグホルダ22が後方へ動いた場合には、そのバッグホルダ22において取付け孔22bの周辺部分に接触することでストッパとして機能する。その結果、バッグホルダ22ひいてはエアバッグ装置20の後方への動きが規制される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)エアバッグを保持するバッグホルダ22の複数箇所に、前後方向に貫通する取付け孔22bを設ける(図9)。それぞれの後端部においてエアバッグ装置20を支持する複数の支持部材32を、バッグホルダ22とは別体の板材25(図4)により形成する。各取付け孔22bに挿通された状態の各支持部材32を、それぞれの前端部においてステアリングホイール本体12の芯金13に対しスナップフィット構造を用いて取付けている(図3)。
(1)エアバッグを保持するバッグホルダ22の複数箇所に、前後方向に貫通する取付け孔22bを設ける(図9)。それぞれの後端部においてエアバッグ装置20を支持する複数の支持部材32を、バッグホルダ22とは別体の板材25(図4)により形成する。各取付け孔22bに挿通された状態の各支持部材32を、それぞれの前端部においてステアリングホイール本体12の芯金13に対しスナップフィット構造を用いて取付けている(図3)。
そのため、各取付け孔22bをバッグホルダ22の周縁部から離れた箇所に位置させることで、各支持部材32も同周縁部から離れた箇所に位置させることができ、これに伴い、複数の支持部材32を互いに接近させ、エアバッグ装置20の取付けに要するスペースを小さくすることができる。従って、エアバッグ装置20の小型化を図ることが容易となる。
(2)各支持部材32として、前後方向へ延びて各取付け孔22bに挿通された状態で配置される支持本体部32aと、取付け孔22bよりも後側において支持本体部32aから同支持本体部32aの厚み方向の両側へ延びる頭部32b,32cとを備えるものを用いる(図3、図5)。上記厚み方向における頭部32b,32cの寸法D1が、同厚み方向における取付け孔22bの寸法D2より大きくなるように、頭部32b,32c及び取付け孔22bを形成している(図3)。
そのため、エアバッグ装置20が作動してエアバッグが後方へ向けて展開及び膨張したとき、バッグホルダ22ひいてはエアバッグ装置20が後方へ過度に動くのを規制することができる。
(3)各支持部材32とバッグホルダ22の各取付け孔22bとの間には、弾性本体部37aを有する弾性部材37を配置する。そして、エアバッグ装置20をダイナミックダンパのダンパマスとして機能させ、弾性本体部37aをダイナミックダンパのばねとして機能させるようにしている(図3)。
そのため、ステアリングホイール10の振動を上記ダイナミックダンパによって抑制することができる。
(4)各支持部材32において、頭部32b,32cよりも前側であり、かつ取付け孔22bよりも後側に、支持本体部32aから同支持本体部32aの厚み方向に延びる腕部32dを形成する(図3、図5)。そして、各弾性部材37の弾性本体部37aを、腕部32d及び頭部32bによって前後両側から挟み込んでいる(図3)。
(4)各支持部材32において、頭部32b,32cよりも前側であり、かつ取付け孔22bよりも後側に、支持本体部32aから同支持本体部32aの厚み方向に延びる腕部32dを形成する(図3、図5)。そして、各弾性部材37の弾性本体部37aを、腕部32d及び頭部32bによって前後両側から挟み込んでいる(図3)。
そのため、弾性部材37を支持部材32に対しがたの少ない状態で取付けることができる。また、ステアリングホイール10の振動に伴い弾性部材37ががたつくのを抑制することができる。
(5)各弾性部材37の弾性本体部37aを、支持部材32の支持本体部32aに対し、同支持本体部32aの厚み方向における片側にのみ配置している(図3、図7)。
そのため、弾性本体部37a、ひいては弾性部材37が支持本体部32aの厚み方向に占めるスペースを小さくすることができる。
そのため、弾性本体部37a、ひいては弾性部材37が支持本体部32aの厚み方向に占めるスペースを小さくすることができる。
(6)複数の支持部材32を、バッグホルダ22におけるインフレータ孔22dの中心A1を中心とする円C上であって、互いに点対称の関係にない互いに離れた箇所において、支持本体部32aにおける厚み方向を、円Cの径方向に合致させた状態で配置している(図9)。
そのため、複数の弾性本体部37aにそれぞれ制振機能を発揮させることで、いろいろな方向の振動、例えば上下方向や左右方向の振動を抑制することが可能となる。
(7)各弾性部材37の弾性本体部37aを、上記円Cの径方向における支持本体部32aの外側に配置している(図3、図9)。
(7)各弾性部材37の弾性本体部37aを、上記円Cの径方向における支持本体部32aの外側に配置している(図3、図9)。
そのため、複数の弾性本体部37aによって囲まれるスペースを、同弾性本体部37aが、径方向における支持本体部32aの内側に配置されている場合よりも大きくし、エアバッグ装置20の構成部品、例えばエアバッグ、インフレータ等を配置しやすくすることができる。
(8)弾性部材37の後面に、後方へ向けて突出して支持部材32の頭部32b,32cに接触するリブ37d,37iを形成している(図3、図6)。
そのため、弾性部材37と頭部32b,32cとの間であって、リブ37d,37iのない箇所に形成される空隙部によって弾性本体部37aを後方へ弾性変形しやすくすることができる。
そのため、弾性部材37と頭部32b,32cとの間であって、リブ37d,37iのない箇所に形成される空隙部によって弾性本体部37aを後方へ弾性変形しやすくすることができる。
また、弾性部材37と頭部32b,32cとの接触に伴い発生する摩擦力を小さくし、弾性本体部37aを後方へより一層弾性変形しやすくすることができる。
その結果、狙いとする共振周波数で弾性本体部37aを弾性変形させながらエアバッグ装置20を伴って振動させることが容易となる。
その結果、狙いとする共振周波数で弾性本体部37aを弾性変形させながらエアバッグ装置20を伴って振動させることが容易となる。
(9)弾性部材37の前面に、前方へ向けて突出して支持部材32の腕部32dと、後ばね受け31の基部31cとにそれぞれ接触するリブ37e,37jを形成している(図3)。
そのため、弾性部材37と腕部32d及び基部31cとの間であって、リブ37e,37jのない箇所に形成される空隙部によって弾性本体部37aを前方へ弾性変形しやすくすることができる。
また、弾性部材37と腕部32d及び基部31cとの接触に伴い発生する摩擦力を小さくし、弾性本体部37aを前方へより一層弾性変形しやすくすることができる。
その結果、狙いとする共振周波数で弾性本体部37aを弾性変形させながらエアバッグ装置20を伴って振動させることが容易となる。
その結果、狙いとする共振周波数で弾性本体部37aを弾性変形させながらエアバッグ装置20を伴って振動させることが容易となる。
(10)弾性部材37を、支持本体部32aの厚み方向における弾性本体部37aの外端部が頭部32b,32cの先端部と周壁部33bとの間に位置するように配置している(図3)。
そのため、ステアリングホイール10から大きな振動が伝わっても、硬質の周壁部33bが硬質の支持部材32の頭部32b,32cに接触して打音を発生するのを、弾性部材37によって抑制することができる。
(11)弾性部材37をキャップ部材33の周壁部33bから離間した状態で配置することで、同弾性部材37と周壁部33bとの間に空隙部G1を形成している(図3)。
そのため、空隙部G1の大きさを調整することで、狙いとする共振周波数で弾性本体部37aを弾性変形させながらエアバッグ装置20を伴って振動させることが容易となる。
そのため、空隙部G1の大きさを調整することで、狙いとする共振周波数で弾性本体部37aを弾性変形させながらエアバッグ装置20を伴って振動させることが容易となる。
(12)支持部材32において、支持本体部32aを円柱状に形成し、頭部32b,32cを円板状に形成することも可能である。しかし、この場合には、鍛造(冷鍛)、転造等の加工が必要となり、加工に手間が掛かったり、加工費が高くなったりする。
この点、本実施形態では、板材25に対し、打ち抜きや折り曲げといった加工を行なうことで支持部材32を形成している(図4、図5)。
そのため、加工が容易であり、加工費を削減することができる。
そのため、加工が容易であり、加工費を削減することができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<クリップ14について>
・クリップ14として、上記実施形態とは異なる形状を有するものが用いられてもよい。
<クリップ14について>
・クリップ14として、上記実施形態とは異なる形状を有するものが用いられてもよい。
・クリップ14として、単一の部材からなり、かつ複数のホーンスイッチ機構30の支持部材32の係止凹部32eに係合するものが用いられてもよい。
<後ばね受け31について>
・リブ37eが弾性本体部37aに代えて、又は加えて、後ばね受け31の基部31cに形成されてもよい。また、リブ37jが弾性固定部37fに代えて、又は加えて、後ばね受け31の基部31cに形成されてもよい。
<後ばね受け31について>
・リブ37eが弾性本体部37aに代えて、又は加えて、後ばね受け31の基部31cに形成されてもよい。また、リブ37jが弾性固定部37fに代えて、又は加えて、後ばね受け31の基部31cに形成されてもよい。
<ホーンスイッチ機構30について>
・ホーンスイッチ機構30の数及び配置箇所は、バッグホルダ22におけるインフレータ孔22dの中心A1を中心とする円C上であって、互いに点対称の関係にない互いに離れた箇所であることを条件に変更可能である。
・ホーンスイッチ機構30の数及び配置箇所は、バッグホルダ22におけるインフレータ孔22dの中心A1を中心とする円C上であって、互いに点対称の関係にない互いに離れた箇所であることを条件に変更可能である。
<支持部材32について>
・リブ37dが弾性本体部37aに代えて、又は加えて、頭部32bに形成されてもよい。リブ37iが弾性固定部37fに代えて、又は加えて、頭部32cに形成されてもよい。リブ37eが弾性本体部37aに代えて、又は加えて、腕部32dに形成されてもよい。
・リブ37dが弾性本体部37aに代えて、又は加えて、頭部32bに形成されてもよい。リブ37iが弾性固定部37fに代えて、又は加えて、頭部32cに形成されてもよい。リブ37eが弾性本体部37aに代えて、又は加えて、腕部32dに形成されてもよい。
・頭部32b,32cの一方が省略されてもよい。
・支持部材32において、頭部32cよりも前側であり、かつ取付け孔22bよりも後側にも、上記腕部32dと同様に、支持本体部32aからその厚み方向(図3の上側)に延びる腕部(図示略)が形成され、この腕部と頭部32cとによって両弾性固定部37fが前後両側から挟み込まれてもよい。
・支持部材32において、頭部32cよりも前側であり、かつ取付け孔22bよりも後側にも、上記腕部32dと同様に、支持本体部32aからその厚み方向(図3の上側)に延びる腕部(図示略)が形成され、この腕部と頭部32cとによって両弾性固定部37fが前後両側から挟み込まれてもよい。
<キャップ部材33について>
・キャップ部材33の周壁部33bの形状及び前後長さは、弾性部材37と支持部材32の少なくとも頭部32b,32cとを取り囲むものであることを条件に、上記実施形態とは異なる形状及び前後長さに変更されてもよい。
・キャップ部材33の周壁部33bの形状及び前後長さは、弾性部材37と支持部材32の少なくとも頭部32b,32cとを取り囲むものであることを条件に、上記実施形態とは異なる形状及び前後長さに変更されてもよい。
<ばね36について>
・後ばね受け31を後方へ付勢するものであることを条件として、コイルばねとは異なる種類のばねや、ばねとは異なる、弾性を有する部材が用いられてもよい。
・後ばね受け31を後方へ付勢するものであることを条件として、コイルばねとは異なる種類のばねや、ばねとは異なる、弾性を有する部材が用いられてもよい。
<弾性部材37について>
・弾性部材37として、上記実施形態とは異なる形状を有するものが用いられてもよい。これに伴い、後ばね受け31の形状が変更されてもよい。
・弾性部材37として、上記実施形態とは異なる形状を有するものが用いられてもよい。これに伴い、後ばね受け31の形状が変更されてもよい。
・弾性本体部37aにおけるリブ37d,37eの少なくとも一方が省略されてもよい。この場合には、弾性本体部37aの前面及び後面において、リブ37d,37eの形成される対象面が上記実施形態とは異なってくる。
また、弾性固定部37fにおけるリブ37i,37jの少なくとも一方が省略されてもよい。
・リブ37d,37e,37i,37jは、直線状とは異なる形状、例えばドット状に形成されてもよい。
・リブ37d,37e,37i,37jは、直線状とは異なる形状、例えばドット状に形成されてもよい。
<その他>
・上記エアバッグ装置の取付け構造は、車両以外の乗物、例えば、航空機、船舶等における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。
・上記エアバッグ装置の取付け構造は、車両以外の乗物、例えば、航空機、船舶等における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。
その他、前記各実施形態から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに記載する。
(A)請求項1〜9のいずれか1項に記載のエアバッグ装置の取付け構造において、
前記ステアリングホイール本体には、前記エアバッグ装置に対する押圧操作によりホーン装置を作動させるホーンスイッチ機構が、前記支持部材と同数設けられ、
各ホーンスイッチ機構は、前記支持部材の後端部に設けられた固定側接点部と、前記押圧操作に伴い前記バッグホルダと一緒に移動して、前記固定側接点部に接触して導通することで前記ホーン装置を作動させる可動側接点部とを備える。
(A)請求項1〜9のいずれか1項に記載のエアバッグ装置の取付け構造において、
前記ステアリングホイール本体には、前記エアバッグ装置に対する押圧操作によりホーン装置を作動させるホーンスイッチ機構が、前記支持部材と同数設けられ、
各ホーンスイッチ機構は、前記支持部材の後端部に設けられた固定側接点部と、前記押圧操作に伴い前記バッグホルダと一緒に移動して、前記固定側接点部に接触して導通することで前記ホーン装置を作動させる可動側接点部とを備える。
上記の構成によれば、エアバッグ装置が押圧操作されると、その押圧操作に伴い、少なくとも1つのホーンスイッチ機構における可動側接点部がバッグホルダと一緒に前方へ移動する。この可動側接点部が支持部材の後端部の固定側接点部に接触して導通すると、ホーン装置が作動させられる。
(B)請求項1〜9及び上記(A)のいずれか1項に記載のエアバッグ装置の取付け構造において、
前記ステアリングホイール本体には、前記前後方向に貫通する貫通孔が設けられ、
前記スナップフィット構造は、前記支持部材の前部に設けられた係止凹部と、前記貫通孔に対応して前記ステアリングホイール本体に保持され、かつ前記係止凹部に係合するクリップとを備える。
前記ステアリングホイール本体には、前記前後方向に貫通する貫通孔が設けられ、
前記スナップフィット構造は、前記支持部材の前部に設けられた係止凹部と、前記貫通孔に対応して前記ステアリングホイール本体に保持され、かつ前記係止凹部に係合するクリップとを備える。
上記の構成によれば、支持部材が、ステアリングホイール本体の貫通孔に挿通され、その支持部材の前部の係止凹部にクリップが係合されることで、支持部材がステアリングホイール本体に対しスナップフィット構造により取付けられる。
10…ステアリングホイール、12…ステアリングホイール本体、13a…貫通孔、14…クリップ、20…エアバッグ装置、22…バッグホルダ、22b…取付け孔、22d…インフレータ孔、25…板材、30…ホーンスイッチ機構、32…支持部材、32a…支持本体部、32b,32c…頭部(固定側接点部)、32d…腕部、32e…係止凹部、33…キャップ部材、33b…周壁部、34…可動側接点部、37…弾性部材、37a…弾性本体部、37d,37e,37i,37j…リブ、40…ホーン装置、A1…インフレータ孔の中心、C…円、D1,D2,D3,D4…寸法。
Claims (9)
- ステアリングホイール本体及びエアバッグ装置を備えるステアリングホイールに適用されるものであり、
前記エアバッグ装置におけるエアバッグを保持し、かつ前後方向に貫通する取付け孔を複数箇所に有するバッグホルダと、
前記バッグホルダとは別体の板材により形成され、かつそれぞれの後端部において前記エアバッグ装置を支持する複数の支持部材と
を備え、各取付け孔に挿通された状態の各支持部材は、それぞれの前端部においてステアリングホイール本体に対しスナップフィット構造を用いて取付けられているエアバッグ装置の取付け構造。 - 各支持部材は、前後方向へ延びて各取付け孔に挿通された状態で配置される支持本体部と、前記取付け孔よりも後側において前記支持本体部から同支持本体部の厚み方向の少なくとも片側へ延びる頭部とを備え、
前記厚み方向における前記頭部の寸法が、同厚み方向における前記取付け孔の寸法よりも大きくなるように、前記頭部及び前記取付け孔が形成されている請求項1に記載のエアバッグ装置の取付け構造。 - 前記エアバッグ装置は、ダイナミックダンパのダンパマスとして機能するものであり、
各支持部材と前記バッグホルダの各取付け孔との間には弾性部材が配置されており、
前記弾性部材は、ダイナミックダンパのばねとして機能する弾性本体部を備えている請求項2に記載のエアバッグ装置の取付け構造。 - 各支持部材は、前記頭部よりも前側であり、かつ前記取付け孔よりも後側に、前記支持本体部から同支持本体部の厚み方向に延びる腕部を有しており、
各弾性部材の少なくとも前記弾性本体部は、前記支持部材における腕部と前記頭部とにより前後両側から挟み込まれている請求項3に記載のエアバッグ装置の取付け構造。 - 各弾性部材の弾性本体部は、前記支持部材の支持本体部に対し、同支持本体部の厚み方向における片側にのみ配置されている請求項3又は4に記載のエアバッグ装置の取付け構造。
- 前記エアバッグ装置におけるインフレータは、前記バッグホルダのインフレータ孔に挿通された状態で同バッグホルダに取付けられており、
複数の支持部材は、前記インフレータ孔の中心を中心とする円上であって、互いに点対称の関係にない互いに離れた箇所において、前記支持本体部における厚み方向を、前記円の径方向に合致させた状態で配置されている請求項5に記載のエアバッグ装置の取付け構造。 - 各弾性部材の弾性本体部は、前記径方向における前記支持本体部の外側に配置されている請求項6に記載のエアバッグ装置の取付け構造。
- 前記弾性本体部の後面及び前面の少なくとも一方は対象面とされ、その対象面の一部には、前記弾性本体部の前側に位置する部材と後側に位置する部材とのうち、同対象面に対向する部材に向けて突出して同部材に接触するリブが形成されている請求項3〜7のいずれか1項に記載のエアバッグ装置の取付け構造。
- 前記前後方向へ延びて前記弾性部材と前記支持部材の少なくとも前記頭部とを取り囲む周壁部を備えるキャップ部材がさらに設けられており、
前記弾性部材は、前記支持本体部の厚み方向における前記弾性本体部の外端部が前記頭部の先端部と前記周壁部との間に位置するように配置されている請求項3〜8のいずれか1項に記載のエアバッグ装置の取付け構造。
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JP2015192175A JP2017065409A (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | エアバッグ装置の取付け構造 |
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US11634166B2 (en) | 2021-01-08 | 2023-04-25 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Support structure for airbag apparatus |
-
2015
- 2015-09-29 JP JP2015192175A patent/JP2017065409A/ja active Pending
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