JP6406150B2 - ステアリングホイール - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の乗物において進行方向又は後退方向を変える際に回転操作されるステアリングホイールに関する。
ステアリングホイールの一形態として、車両等の乗物に前方から衝撃が加わった場合に、その衝撃から運転者を保護するためのエアバッグ装置が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。図13〜図15に示すように、このステアリングホイール50は、エアバッグ装置52のほかに、ホーン装置54を作動させるための複数のホーンスイッチ機構55を備えている。各ホーンスイッチ機構55は、支持部材56、スライダ57、ばね58、キャップ部材59、可動側接点部61、ダンパホルダ62及び弾性部材63を備えている。
支持部材56は、エアバッグ装置52のバッグホルダ53に挿通された状態で、ステアリングホイール50の芯金51に支持されている。支持部材56の後端部は固定側接点部56aを構成している。スライダ57は、筒状をなしており、支持部材56に前後方向へスライド可能に被せられており、ばね58によって後方へ付勢されている。キャップ部材59は、支持部材56及びスライダ57の少なくとも各後端部を覆う筒状の周壁部59aを有している。可動側接点部61はキャップ部材59内に取付けられており、バッグホルダ53を介してホーン装置54に対し電気的に接続されている。ダンパホルダ62は、環状をなし、キャップ部材59内でスライダ57の軸方向の領域の一部を覆っている。弾性部材63は、環状をなし、スライダ57及びダンパホルダ62の間に介装されている。
上記構成を有するステアリングホイール50では、エアバッグ装置52が押下げられないときには、図15に示すように、可動側接点部61が固定側接点部56aから後方へ離間する。両接点部61,56aが導通を遮断された状態となり、ホーン装置54が作動しない。また、このときには、エアバッグ装置52がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、かつ弾性部材63がダイナミックダンパのばねとして機能する。そのため、ステアリングホイール50が上下方向や左右方向へ振動すると、その振動の周波数と同一又は近い共振周波数で弾性部材63が弾性変形しながら、エアバッグ装置52を伴って振動し、ステアリングホイール50の振動エネルギーを吸収する。この吸収により、ステアリングホイール50の振動が抑制(制振)される。
これに対し、エアバッグ装置52が押下げられると、そのエアバッグ装置52に加えられた力が、キャップ部材59を介して可動側接点部61及びスライダ57に伝達される。キャップ部材59によってスライダ57が押圧されて、そのスライダ57がばね58に抗して前方へスライドさせられる。また、キャップ部材59と一緒に可動側接点部61が前方へ移動し、固定側接点部56aに接触して導通すると、ホーン装置54が作動する。
さらに、上記ステアリングホイール50に対し、上下方向や左右方向の振動が伝わった場合に、その振動をエアバッグ装置52のバッグホルダ53に効率よく伝えるために、次の構造が採用されている。
ダンパホルダ62は、支持部材56の軸線を自身の軸線とする円環板状の底壁部62aを備えている。底壁部62aにおいて互いに周方向に離間した2箇所であって、同底壁部62aの外周面よりも径方向の内方には、それぞれ前方へ向けて突出する伝達突部62bが設けられている。一方、バッグホルダ53において、上記伝達突部62bに対応する箇所には伝達孔53aがあけられている。そして、ダンパホルダ62の各伝達突部62bが、バッグホルダ53の対応する伝達孔53aに係合されている。
特開2014−111426号公報
上記特許文献1に記載されたステアリングホイール50では、その振動を、伝達突部62b及び伝達孔53aを介してバッグホルダ53に伝達することができる。ところが、一対の伝達突部62bが互いに接近した箇所に設けられているため、ダンパホルダ62をバッグホルダ53に安定した状態で組付ける観点からは、改善の余地が残されている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ダンパホルダをバッグホルダに対し、より安定した状態で組付けることのできるステアリングホイールを提供することにある。
上記課題を解決するステアリングホイールは、エアバッグ装置のバッグホルダに挿通された支持部材と、前記支持部材に前後方向へスライド可能に被せられた筒状のスライダと、前記支持部材及び前記スライダの少なくとも各後端部を覆う筒状の周壁部を有するキャップ部材と、前記キャップ部材内で前記スライダの軸方向の領域の一部を覆う環状のダンパホルダと、前記スライダ及び前記ダンパホルダの間に介装された環状の弾性部材とを備え、前記ダンパホルダが、前記支持部材の軸線を自身の軸線とする円環板状の底壁部を備え、前記底壁部において互いに周方向に離間した複数箇所からそれぞれ前方へ向けて突出する伝達突部が、前記バッグホルダに設けられた伝達孔に係合され、前記エアバッグ装置をダイナミックダンパのダンパマスとして機能させ、かつ前記弾性部材をダイナミックダンパのばねとして機能させるように構成されたステアリングホイールであって、各伝達突部は、前記底壁部の径方向における同伝達突部の外面を、同底壁部の外周面よりも同方向の外方に位置させた状態で設けられている。
上記の構成を有するステアリングホイールでは、ダンパホルダの底壁部において互いに周方向に離間した複数箇所からそれぞれ前方へ向けて突出する伝達突部が、バッグホルダの伝達孔に係合されることで、ダンパホルダがバッグホルダに組付けられる。
この際、底壁部の径方向における各伝達突部の外面が、同底壁部の外周面よりも同方向の外方に位置している。そのため、伝達突部間の間隔が、各伝達突部の外面が、底壁部の外周面よりも上記方向の内方に位置しているものよりも大きくなる。ダンパホルダは、このように間隔の大きくなった伝達突部において、バッグホルダに対しより安定した状態で組付けられる。
なお、底壁部の外径を拡大し、それに伴い各伝達突部を底壁部の径方向外方へずらすことによっても、伝達突部間の間隔を拡大することが可能である。しかし、この場合には、ダンパホルダやキャップ部材の大型化を招く。
これに対し、上記構成を有するステアリングホイールでは、伝達突部間の間隔の拡大は、底壁部の径方向における各伝達突部の位置のみが変更されることにより実現される。そのため、底壁部の外径を拡大しなくてもすみ、ダンパホルダやキャップ部材の大型化を抑制することが可能である。
ところで、ステアリングホイールが振動すると、その振動は、支持部材、スライダ、弾性部材、及びダンパホルダを介して、キャップ部材及びバッグホルダに伝達される。ダンパホルダとバッグホルダとの間での振動の伝達は、伝達突部及び伝達孔を通じて行なわれる。
振動が上記のようにして伝達されると、エアバッグ装置がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、弾性部材がダイナミックダンパのばねとして機能する。そのため、ステアリングホイールが上下方向や左右方向へ振動すると、その振動の周波数と同一又は近い共振周波数で弾性部材が弾性変形しながら、エアバッグ装置を伴って振動し、ステアリングホイールの振動エネルギーを吸収する。
上記ステアリングホイールにおいて、各伝達突部は、前記底壁部の外周面よりも同底壁部の径方向の内側の領域と外側の領域とに跨った状態で設けられてもよい。
各伝達突部が、上記の条件を満たすように設けられた場合であっても、伝達突部間の間隔は、各伝達突部の外面が、底壁部の外周面よりも上記方向の内方に位置している場合よりも大きくなる。そのため、各伝達突部の全体が、底壁部の外周面よりも径方向の外側の領域に設けられるほどではないものの、ダンパホルダをバッグホルダに対しより安定した状態で組付ける効果は得られる。
上記ステアリングホイールにおいて、各伝達突部は、同伝達突部のうち、前記外側の領域に位置する部分が、前記内側の領域に位置する部分よりも多くなるように設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、各伝達突部のうち、底壁部の外周面よりも内側の領域に位置する部分の量と、外側の領域に位置する部分の量とが同一である場合よりも、伝達突部間の間隔が大きくなり、ダンパホルダがバッグホルダに対しより安定した状態で組付けられる。
上記ステアリングホイールにおいて、前記底壁部の外周面において周方向に互いに離間した複数箇所には、同底壁部の径方向外方へ向けて突出する係合突部がそれぞれ設けられ、前記キャップ部材の前記周壁部の前端部には、前記係合突部が係合される切欠きが設けられており、各伝達突部の少なくとも一部は、前記係合突部に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、ダンパホルダの底壁部の外周面から突出する係合突部が、キャップ部材の周壁部の前端部に設けられた切欠きに係合されることで、ダンパホルダのキャップ部材に対する周方向の位置決めが少なくともなされる。この係合突部は、伝達突部の設置箇所として利用される。各伝達突部の少なくとも一部が、係合突部に設けられることで、底壁部の径方向における各伝達突部の外面が、同底壁部の外周面よりも同方向の外方に位置する。
上記ステアリングホイールにおいて、各伝達突部は、前記底壁部の径方向における同伝達突部の外面を、同底壁部の外周面よりも前記係合突部の外面に近い箇所に位置させた状態で設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、各伝達突部が上記の条件を満たす箇所に設けられることで、同伝達突部のうち、底壁部の径方向の外側の領域に位置する部分が、同方向の内側の領域に位置する部分よりも多くなる。
上記ステアリングホイールにおいて、前記底壁部の周方向における各伝達突部の両端面は、同方向における各係合突部の両端面により挟まれた領域に位置していることが好ましい。
上記の構成によれば、各伝達突部が上記の条件を満たす箇所に設けられることで、同伝達突部の多くの部分が係合突部に位置することになる。
上記ステアリングホイールにおいて、前記底壁部の外周面において隣り合う前記係合突部の間には、同底壁部の径方向外方へ向けて突出して、前記キャップ部材の前記周壁部の内周面に接触する突起部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、底壁部の突起部が周壁部の内周面に接触させられることで、ダンパホルダがキャップ部材に対し、径方向へ動くことを規制され、両者の間における径方向のがたつきが抑制される。
上記突起部は、底壁部の外周面の近傍に位置する。係合突部及び切欠きも、伝達突部も、上記突起部と同様に、底壁部の外周面の近傍に位置する。従って、突起部と、係合突部、切欠き及び伝達突部とは、互いに干渉しあわないように配置される必要がある。
この点、上記のように、各伝達突部の少なくとも一部が係合突部に設けられることで、係合突部及び切欠きと伝達突部とが底壁部の周方向に占める領域は少なくなる。突起部と、係合突部、切欠き及び伝達突部とが、互いに干渉しにくくなる。その結果、突起部の数を増やしたいといった要求があった場合に、対処がしやすい。
上記ステアリングホイールによれば、ダンパホルダをバッグホルダに対し、より安定した状態で組付けることができる。
車両用のステアリングホイールに具体化した一実施形態において、そのステアリングホイールの側面図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるエアバッグ装置の位置関係を示す正面図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるエアバッグ装置の斜視図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構を斜め後方から見た斜視図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構を斜め前方から見た斜視図。 一実施形態のステアリングホイールの部分縦断面図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるエアバッグ装置の分解斜視図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構の構成部品をバッグホルダとともに示す分解斜視図。 (a)は、一実施形態のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構の背面図、(b)は図9(a)の一部を拡大して示す部分背面図。 一実施形態のステアリングホイールにおいて、ホーンスイッチ機構及びその周辺部分の断面構造を示す部分縦断面図。 同じく、ホーンスイッチ機構及びその周辺部分について、図10とは異なる断面での断面構造を示す部分縦断面図。 図11の状態からエアバッグ装置が押下げられたときのホーンスイッチ機構及びその周辺部分の断面構造の一部を示す部分縦断面図。 従来のステアリングホイールにおけるエアバッグ装置の一部を示す部分斜視図。 図13におけるホーンスイッチ機構の斜視図。 従来のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構及びその周辺部分の断面構造を示す部分縦断面図。
以下、車両用のステアリングホイールに具体化した一実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1に示すように、車両には、軸線L1に沿って同車両の略前後方向に延び、かつ同軸線L1を中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)14が、後側ほど高くなるように傾斜した状態で配設されている。ステアリングシャフト14の後端部には、ステアリングホイール10が取付けられている。
本実施形態では、ステアリングホイール10の各部について説明する際には、ステアリングシャフト14の軸線L1を基準とする。この軸線L1に沿う方向をステアリングホイール10の「前後方向」といい、軸線L1に直交する面に沿う方向のうち、ステアリングホイール10の起立する方向を「上下方向」というものとする。従って、ステアリングホイール10の前後方向及び上下方向は、車両の前後方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に対し若干傾いていることとなる。
なお、図2〜図12では、便宜上、ステアリングホイール10の前後方向が水平方向に合致し、同ステアリングホイール10の上下方向が鉛直方向に合致した状態で図示されている。従来技術を示す図13〜図15についても同様である。
図2に示すように、ステアリングホイール10は、中央部分にエアバッグ装置(エアバッグモジュール)20を備えている。図6に示すように、ステアリングホイール10の骨格部分は芯金12によって構成されている。芯金12は、鉄、アルミニウム、マグネシウム又はそれらの合金等によって形成されている。芯金12は、その中心部分に位置するボス部12aにおいてステアリングシャフト14に取付けられており、同ステアリングシャフト14と一体となって回転する。
芯金12において、ボス部12aの周囲の複数箇所には、それぞれ貫通孔12cを有する保持部12bが設けられている。各貫通孔12cの内壁面は、後側ほど拡径するテーパ状をなしている。
図10及び図11に示すように、各保持部12bの前側には、クリップ13が配置されている。クリップ13は、導電性を有するばね綱等の金属からなる線材を所定形状に屈曲させることによって形成されており、その一部において芯金12に接触している。各クリップ13の一部は、貫通孔12cの前方近傍に位置している。
車両にはホーン装置40が設けられており、このホーン装置40を作動させるための複数のホーンスイッチ機構30(図4、図5参照)が、各保持部12bにおいて、スナップフィット構造にて芯金12に装着されている。各ホーンスイッチ機構30は互いに同一の構成を有している。そして、これらのホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20が芯金12に支持されている。このように、各ホーンスイッチ機構30は、エアバッグ装置20を支持する機能とホーン装置40のスイッチ機能とを兼ね備えている。
さらに、本実施形態では、エアバッグ装置20におけるバッグホルダ21と各ホーンスイッチ機構30との間に弾性部材41及びダンパホルダ42が介在されている。そして、芯金12、エアバッグ装置20、ホーンスイッチ機構30、弾性部材41、ダンパホルダ42等によって、ステアリングホイール10の振動を抑制、すなわち、制振するための制振構造が構成されている。次に、上記制振構造を構成する各部について説明する。
<エアバッグ装置20>
図3、図6及び図7に示すように、エアバッグ装置20は、パッド部24、リングリテーナ25、エアバッグ(図示略)及びインフレータ23を、バッグホルダ21に組付けることによって構成されている。
パッド部24は、表面(後面)が意匠面をなす外皮部24aと、その外皮部24aの裏面側(前側)に立設された略四角環状の収容壁部24bとを有している。外皮部24aと収容壁部24bとバッグホルダ21とによって囲まれる空間は、主としてエアバッグ(図示略)を収容するためのバッグ収容空間xを構成している。外皮部24aのバッグ収容空間xを形成する部位には、エアバッグが展開及び膨張するときに押し破られる薄肉部24cが形成されている。
収容壁部24bの前端部には、それぞれ矩形板状をなす複数の係止爪24dが一体に形成されている。各係止爪24dの前端部には、バッグ収容空間xから遠ざかる側へ突出する係止突起24eが形成されている。
パッド部24の複数箇所には、ホーンスイッチ機構30を支持するためのスイッチ支持部24fがそれぞれ形成されている。各スイッチ支持部24fは、パッド部24の外皮部24aから裏面側(前側)へ延びるように、収容壁部24bと一体に形成されている。
図3、図7及び図8に示すように、バッグホルダ21は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成されている。これに代えて、バッグホルダ21は、導電性を有する金属材料を用い、ダイカスト成形等を行なうことにより形成されてもよい。バッグホルダ21の周縁部は、パッド部24を固定するための略四角環状の周縁固定部21aとして構成されている。
周縁固定部21aにおいて、上記各係止爪24dの前方となる箇所には、それぞれスリット状の爪係止孔21bが形成されており、ここに各係止爪24dの前端部が挿通されて係止されている。
上記周縁固定部21aの内側部分は台座部21cを構成している。台座部21cの中心部には、円形状の開口部21dが形成されている。台座部21cであって、開口部21dの周縁部近傍の複数箇所には、それぞれねじ挿通孔21eが形成されている。台座部21cには、インフレータ23の一部が開口部21dに挿通された状態で取付けられている。
より詳しくは、インフレータ23は低円柱状の本体23aを有しており、その本体23aの外周面にはフランジ部23bが形成されている。フランジ部23bには、複数の取付片23cが本体23aの径方向外方へ延出されている。各取付片23cにおいて、バッグホルダ21の上記ねじ挿通孔21eの前方となる箇所には、それぞれねじ挿通孔23dが形成されている。インフレータ23において、フランジ部23bよりも後方側となる部分は、膨張用ガスを噴出するガス噴出部23eとして構成されている。そして、インフレータ23のガス噴出部23eがバッグ収容空間x側に突出するように、前側からバッグホルダ21の開口部21dに挿通されている。さらに、フランジ部23bが開口部21dの周縁部に接触させられ、この状態で、インフレータ23はリングリテーナ25とともにバッグホルダ21に取付けられている。
より詳しくは、リングリテーナ25は、バッグホルダ21の開口部21dと同等の円形状の開口部25aを有している。また、リングリテーナ25は、バッグホルダ21の各ねじ挿通孔21eの後方となる複数箇所に取付ねじ25bを有している。リングリテーナ25とバッグホルダ21との間には、展開及び膨張可能に折り畳まれた状態のエアバッグ(図示略)の開口部が配置されている。リングリテーナ25の複数の取付ねじ25bは、エアバッグの開口部の周縁部分に設けられたねじ挿通孔(図示略)と、バッグホルダ21及びインフレータ23の各ねじ挿通孔21e,23dとに対し、後側から挿通されている。さらに、挿通後の各取付ねじ25bに前側からナット26が締付けられることにより、エアバッグがリングリテーナ25を介してバッグホルダ21に固定されるとともに、インフレータ23がバッグホルダ21に固定されている。
バッグホルダ21の周縁固定部21aの複数箇所には、ホーンスイッチ機構30を取付けるための取付部21fが、円形の開口部21dの径方向外方へそれぞれ突出形成されている。各取付部21fは、上述したパッド部24のスイッチ支持部24fの前方となる箇所に位置している。各取付部21fには取付孔21gが形成されている。バッグホルダ21における各取付孔21gの周辺部には、それぞれ後方へ延びる複数の挟持部21iが一体に形成されている。本実施形態では、バッグホルダ21において各取付孔21gを挟んで相対向する箇所を後方へ折り曲げることにより、各挟持部21iが形成されている。各挟持部21iの上記折り曲げ形成により、バッグホルダ21において各挟持部21iの外側、すなわち、各挟持部21iを挟んで取付孔21gとは反対側には孔21j(図11参照)が形成されている。
バッグホルダ21において、各取付孔21gの周りであって、互いに周方向に離間し、かつ上記挟持部21iから離間した複数箇所には伝達孔21hが貫通されている。各伝達孔21hは、各取付孔21gの径方向の外方へ膨らむように湾曲している。本実施形態では、取付孔21g毎に2つの伝達孔21hが、各取付孔21gの軸線(図示略)を挟んで相対向する箇所に形成されている。
<ホーンスイッチ機構30>
図4、図5及び図8に示すように、各ホーンスイッチ機構30は、支持部材としてのスナップピン31、スライダとしてのピンホルダ32、キャップ部材としてのコンタクトホルダ33、可動側接点部としての接点端子34、ばね受け35、及び付勢部材としてのコイルばね36を備えている。次に、ホーンスイッチ機構30の各構成部材について説明する。
<スナップピン31(支持部材)>
図8及び図11に示すように、スナップピン31は、導電性を有する金属材料によって形成されている。このスナップピン31の芯金12に対する支持構造については、後述する。スナップピン31の主要部は、上記ステアリングシャフト14の軸線L1に対し平行の関係にある軸線L2に沿って前後方向に延び、かつバッグホルダ21の取付孔21gの内径よりも小径の長尺状の軸部31fによって構成されている。スナップピン31は、この軸部31fにおいて取付孔21gに挿通されている。軸部31fの後端部は、固定側接点部として機能する。軸部31fにおける前端部31cの後側には、環状の係止溝31bが形成されている。軸部31fの後端外周部には、同軸部31fの他の部分よりも大径状をなす鍔部31aが形成されている。鍔部31aの外径は、バッグホルダ21の取付孔21gの内径よりも大きく設定されている。
<ピンホルダ32(スライダ)>
ピンホルダ32は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。ピンホルダ32の主要部は、前後両端が開放された筒状部32aによって構成されている。筒状部32aは、スナップピン31の軸部31fの外側に被せられている。ピンホルダ32は、ホーンスイッチ機構30の作動に際し、軸部31fに沿って前後方向へスライドするスライダとして用いられている。
筒状部32aにおける前後方向の中間部には、同筒状部32aの径方向外方へ突出する円環状の受け部32cが形成されている。受け部32cは、コイルばね36の後端部を受け止める機能を有している。また、受け部32cは、筒状部32aの外周部であって、後述する伝達部42eの直前となる箇所に形成されている。受け部32cは、ダンパホルダ42の前方への動きが伝達部42eを通じて伝達される被伝達部も兼ねている。
<コンタクトホルダ33(キャップ部材)>
コンタクトホルダ33は、絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。コンタクトホルダ33は、略円板状をなす天板部33aと、その天板部33aの周縁部から前方に延びる略円筒状の周壁部33bとを備えている。天板部33aは、ピンホルダ32における筒状部32aの後端部から後方へ離間している。周壁部33bは、スナップピン31の少なくとも鍔部31aと、ピンホルダ32の筒状部32aの少なくとも後端部とを覆っている。図4及び図5に示すように、周壁部33bの周方向に互いに離間した複数箇所には、フック部33cが径方向へ弾性変形可能に形成されている。
周壁部33bの前後方向の中間部であって、周方向に互いに離間した複数箇所には、爪係合孔33dが形成されている。また、図4、図5及び図9(a)に示すように、周壁部33bの前端部であって、互いに周方向に離間した複数箇所には円弧状の切欠き33eが形成されている。本実施形態では、4つの切欠き33eが等角度(略90度)毎に形成されている。従って、各切欠き33eに対し、スナップピン31の軸線L2を挟んで相対向する箇所に別の切欠き33eが位置することになる。
<接点端子34(可動側接点部)>
図8及び図11に示すように、接点端子34は、導電性を有する帯状の金属板をプレス加工することにより形成されている。接点端子34は、コンタクトホルダ33の径方向に延びる本体部34aと、同本体部34aの両端から前方へ延びる一対の側部34bとを備えている。
本体部34aの長さ方向についての複数箇所には、前側へ突出する複数の接触突部34cがそれぞれ形成されている。本体部34aの後面であって、接触突部34cを除く部分の多くは、コンタクトホルダ33の天板部33aの前面に接触している。
各側部34bは、コンタクトホルダ33の周壁部33bの内壁面に対し、係合した状態で接触している。この係合により、接点端子34はコンタクトホルダ33に位置決めされた状態で装着されている。
<ばね受け35>
図5及び図11に示すように、ばね受け35は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。ばね受け35の一部は、円環板状をなす受け部35bによって構成されている。受け部35bの外径は、コイルばね36の外径、及び貫通孔12cの内壁面における後端部の外径、すなわち、テーパ状の内壁面における最大径と同程度に設定されている。
受け部35bの周方向に互いに離間した複数箇所からは、前方へ向けて係止片35cがそれぞれ延びている。各係止片35cの前端部には、爪部35dが径方向内方へ突設されている。また、受け部35bにおいて、周方向に隣り合う係止片35c間からは、前方へ向けて複数の係合片35eが延びている(図10参照)。各係合片35eの外側面の少なくとも一部は、後側ほど拡径するテーパ面の一部を構成している。
受け部35bからは、一対の装着部35fが後方へ向けて延びている。各装着部35fは、スナップピン31の軸部31fの外形形状に対応して、受け部35bの径方向外方へ膨らむように湾曲形成されている。
ばね受け35は、受け部35b及び両装着部35fにおいてスナップピン31の軸部31fに嵌合され、かつ各爪部35dが係止溝31bに入り込むことにより、同スナップピン31に脱落不能に装着されている。上記のように、ばね受け35では、複数の係合片35eの外側面が複数の係止片35cを挟んで、周方向に間欠的に配置されている。こうした構成により、ばね受け35は、全体として、後側ほど拡径するテーパ状の外周面を有するものと同様な形態を有している。
<コイルばね36(付勢部材)>
コイルばね36は、スナップピン31の軸部31f、ピンホルダ32の筒状部32a、ばね受け35の両装着部35fのそれぞれの周りに巻回されている。コイルばね36は、ピンホルダ32の受け部32cとばね受け35の受け部35bとの間に、圧縮させられた状態で配置されている。
このようにして、複数の単体部品、すなわち、スナップピン31、ピンホルダ32、コンタクトホルダ33、接点端子34、コイルばね36及びばね受け35がユニット化されて、アセンブリとされたホーンスイッチ機構30が構成されている。そのため、ホーンスイッチ機構30の取付けや交換の際に、ユニット化されたホーンスイッチ機構30を1つの集合体として扱うことが可能である。
<弾性部材41>
図8、図10及び図11に示すように、弾性部材41は、ゴム(例えば、EPDM、シリコンゴム等)、エラストマー等の弾性材料によって環状に形成されており、ピンホルダ32と、後述するダンパホルダ42との間に介装されている。
弾性部材41の後部の主要部は、円環状の弾性本体部41aによって構成され、同弾性部材41の前部は、弾性筒状部41b及び弾性板状部41cによって構成されている。
弾性本体部41aは、同弾性本体部41aの前側に位置する部材から後方へ離間している。該当する部材は、後述するダンパホルダ42の底壁部42bである。また、弾性本体部41aは、同弾性本体部41aの後側に位置する部材から前方へ離間している。該当する部材は、上述したスナップピン31の鍔部31aである。また、弾性本体部41aの後端外周部には、径方向外方へ突出する環状突部41fが設けられている。環状突部41fは、コンタクトホルダ33の周壁部33bから径方向内方へ離間している。
弾性筒状部41bは、厚みの小さな円筒状をなしており、弾性本体部41aの内周部から前方へ延びている。弾性板状部41cは、弾性筒状部41bの前端外周部から径方向外方へ突出しており、厚みの小さな円環板状をなしている。弾性板状部41cの外径は、上記受け部32c(被伝達部)の外径と同程度に設定されている。
上記弾性部材41(主として弾性本体部41a)は、上述したエアバッグ装置20とともにダイナミックダンパを構成している。本実施形態では、弾性部材41(主として弾性本体部41a)をダイナミックダンパのばねとして機能させ、エアバッグ装置20をダンパマスとして機能させるようにしている。
ここで、弾性部材41(弾性本体部41a)の大きさ(径方向及び前後方向の各寸法等)をチューニングすることで、ダイナミックダンパの上下方向や左右方向における共振周波数が、ステアリングホイール10の上下方向や左右方向の振動について、狙いとする制振の周波数、換言すると制振したい周波数に設定されている。
<ダンパホルダ42>
ダンパホルダ42は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。ダンパホルダ42は、弾性部材41とバッグホルダ21における挟持部21iとの間であり、かつ同バッグホルダ21における取付部21fの後側に配置されている。
ダンパホルダ42の主要部は、周壁部42aと、同周壁部42aの前端部に形成されて同ダンパホルダ42の底部をなす底壁部42bとによって構成されている。
周壁部42aは円環状をなし、コンタクトホルダ33内において、ピンホルダ32における筒状部32aの軸方向の領域の一部を覆っている。
周壁部42aの互いに周方向に離間した複数箇所には、係合爪42cが形成されている(図4、図5参照)。これらの係合爪42cが、コンタクトホルダ33の対応する爪係合孔33dに内側から係合されている。
ダンパホルダ42の底壁部42bは、スナップピン31の軸線L2を自身の軸線とする円環板状をなしており、その内周部は、上述した受け部32cの後方に位置している。底壁部42bは、弾性部材41の弾性本体部41aから前方へ離間した箇所に配置されている。
底壁部42bの内周部からは前方へ向けて、円環状の伝達部42eが突出している。この伝達部42eは、バッグホルダ21の取付孔21gに挿通され、ピンホルダ32の上記受け部32cの直後において、弾性部材41の上記弾性板状部41cに接触されている。表現を変えると、伝達部42eは、弾性板状部41cを介して受け部32cに間接に接触されている。伝達部42eは、上記弾性部材41の弾性筒状部41bから径方向外方へ離間した箇所に配置されている。
図9(a),(b)及び図10に示すように、底壁部42bの外周面42fにおいて、周方向に互いに離間した複数箇所(4箇所)には、同底壁部42bの径方向外方へ向けて突出する係合突部42dがそれぞれ設けられている。本実施形態では、4つの係合突部42dが等角度(略90度)毎に設けられている。従って、各係合突部42dに対し、スナップピン31の軸線L2を挟んで相対向する箇所に別の係合突部42dが位置することになる。
スナップピン31の軸線L2から各係合突部42dの外面42mまでの距離と、同軸線L2からコンタクトホルダ33の周壁部33bの外周面33gまでの距離とは、同一又はそれに近い値に設定されている。これらの係合突部42dは、コンタクトホルダ33の対応する切欠き33eに係合されている。この係合により、ダンパホルダ42のコンタクトホルダ33に対する周方向の位置決めがなされている。また、各係合突部42dの切欠き33eに対する係合と、上述した各係合爪42cの爪係合孔33dに対する係合(図4、図5参照)とによって、周壁部33bが前後両方向から挟み込まれ、ダンパホルダ42のコンタクトホルダ33に対する前後方向(軸方向)の位置決めがなされている。
底壁部42bの外周面42fにおいて、周方向に互いに離間し、かつ各係合突部42dから離間した複数箇所(8箇所)には、同底壁部42bの径方向外方へ向けて突出する突起部42gが形成されている。そして、全ての突起部42gの先端面がコンタクトホルダ33における周壁部33bの内周面33hに接触させられている。
底壁部42bにおいて、互いに周方向に離間した複数箇所には、それぞれ前方へ向けて突出する伝達突部42hが形成されている。各伝達突部42hは、各係合突部42dと同様に底壁部42bの径方向の外方へ膨らむように湾曲している。底壁部42bの径方向における各伝達突部42hの厚みTは、各係合突部42dの同方向の外周面42fからの突出長さDよりも大きく設定されている。
底壁部42bの周方向における各伝達突部42hの両端面42iは、同方向における各係合突部42dの両端面42jにより挟まれた領域に位置している。各伝達突部42hのうち、底壁部42bの径方向における一部が係合突部42dに形成されている。表現を変えると、各伝達突部42hは、底壁部42bの外周面42fよりも同底壁部42bの径方向の内側の領域と外側の領域(係合突部42d)とに跨った状態で形成されている。
底壁部42bの径方向における各伝達突部42hの外面42lは、同底壁部42bの外周面42fよりも同方向の外方となる箇所、より詳しくは、係合突部42dの外面42mに近い箇所に位置している。こうした構成により、各伝達突部42hのうち、底壁部42bの径方向の外側の領域に位置する部分が、同方向の内側の領域に位置する部分よりも多くなっている。
そして、各伝達突部42hが、バッグホルダ21の対応する伝達孔21hに係合されている。
各ホーンスイッチ機構30が、上記のように、弾性部材41及びダンパホルダ42を介してバッグホルダ21に取付けられた状態では、ピンホルダ32が、スナップピン31とバッグホルダ21との接触を防ぎつつ、すなわち絶縁状態にしつつ、バッグホルダ21をスナップピン31に対し前後動可能に支持する。また、ピンホルダ32が、コイルばね36の後ろ向きの付勢力をスナップピン31の鍔部31aに伝達する。
また、図11に示すように、一対の挟持部21iが、ダンパホルダ42と接点端子34の側部34bとの間に入り込んでいる。また、コンタクトホルダ33の各フック部33cにより、上記側部34bが挟持部21iの外面に接触させられている。この接触により、バッグホルダ21と接点端子34とが導通された状態となっている。
さらに、フック部33cによって付勢された側部34bの前端部が、挟持部21iに係止されている。この側部34bにより、コンタクトホルダ33、ひいてはホーンスイッチ機構30がバッグホルダ21から後方へ移動することが規制されている。
次に、上記複数のホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20を芯金12に組付ける作業について説明する。
図10及び図11に示すように、この作業に際しては、ホーンスイッチ機構30毎のスナップピン31が芯金12において対応する保持部12bの貫通孔12cに後方から挿入される。この挿入に伴い、ばね受け35の受け部35bが保持部12bに接近し、係合片35eが貫通孔12cの内壁面に接近する。また、スナップピン31における軸部31fの前端部31cがクリップ13に接触する。さらに、クリップ13の付勢力に抗してスナップピン31等が前方へ移動されると、クリップ13がスナップピン31の径方向外方へ弾性変形させられる。そして、係止溝31bがクリップ13に対向する箇所までスナップピン31が移動されると、クリップ13が自身の弾性復元力により係止溝31bに入り込もうとする。
一方、係止溝31b内には、コイルばね36によって前方へ付勢されたばね受け35の爪部35dが入り込んでいる。そのため、クリップ13は、係止溝31b内に入り込む過程で、コイルばね36を後方へ圧縮させながら、爪部35dと前端部31cとの間に入り込む。この入り込みにより、係止溝31b内では、爪部35dがクリップ13の後側に位置する。クリップ13において、貫通孔12cの前方に位置する部分は、コイルばね36によって前方へ付勢された爪部35dと前端部31cとによって前後から挟み込まれ、動きを規制される。一方、スナップピン31は、係止溝31b内に入り込んだクリップ13によって、前後方向の動きを規制される。このようにして、スナップピン31がクリップ13によって芯金12に係止されることで、各ホーンスイッチ機構30の芯金12に対する締結と、エアバッグ装置20の芯金12に対する装着とが行なわれる。スナップピン31が、貫通孔12cへの挿通に伴いクリップ13の弾性によって芯金12に係止される構造は、スナップフィット構造とも呼ばれる。
上記スナップフィット構造による組付け状態では、芯金12に係止されたホーンスイッチ機構30毎のスナップピン31は、ピンホルダ32を介してエアバッグ装置20のバッグホルダ21を芯金12に対して進退可能に、すなわち、芯金12に対して近付いたり離間したりすることが可能となるように、支持する。
次に、上記のようにして構成された本実施形態のステアリングホイール10の作用について説明する。
図9(a),(b)及び図10に示すように、ダンパホルダ42のバッグホルダ21への組付けに際しては、ダンパホルダ42の底壁部42bにおいて互いに周方向に離間した複数箇所(2箇所)からそれぞれ前方へ向けて突出する伝達突部42hが、バッグホルダ21の対応する伝達孔21hに係合される。
この際、底壁部42bの周方向における各伝達突部42hの両端面42iが、同方向における各係合突部42dの両端面42jにより挟まれた領域に位置していることから、同周方向については、同伝達突部42hの多くの部分が係合突部42dに位置することになる。
また、底壁部42bの径方向における各伝達突部42hの外面42lが、同底壁部42bの外周面42fよりも同方向の外方に位置している。そのため、本実施形態では、各伝達突部42hが、底壁部42bの外周面42fよりも同底壁部42bの径方向の内側の領域と外側の領域とに跨っているが、伝達突部42h間の間隔は、各伝達突部42hの外面42lが、底壁部42bの外周面42fよりも上記方向の内方に位置している場合よりも大きくなる。
特に、底壁部42bの径方向における各伝達突部42hの外面42lが、同底壁部42bの外周面42fよりも係合突部42dの外面42mに近い箇所に位置していて、同伝達突部42hのうち、上記外側の領域に位置する部分が、上記内側の領域に位置する部分よりも多い。そのため、各伝達突部42hのうち、底壁部42bの外周面42fよりも内側の領域に位置する部分と、外側の領域に位置する部分とが同一である場合よりも、伝達突部42h間の間隔が大きくなる。ダンパホルダ42は、このように間隔の大きくなった一対の伝達突部42hにおいてバッグホルダ21に組付けられる。
ところで、本実施形態では、各係合突部42dが対応する切欠き33eに係合されることで、ダンパホルダ42のコンタクトホルダ33に対する周方向の位置決めが少なくともなされるところ、これらの係合突部42dは伝達突部42hの設置箇所として利用される。各伝達突部42hの少なくとも一部が、この係合突部42dに設けられることで、底壁部42bの径方向における伝達突部42hの外面42lが、同底壁部42bの外周面42fよりも同方向の外方に位置する。係合突部42dは、ダンパホルダ42の位置決め機能を発揮するだけでなく、伝達突部42hの設置箇所としても機能する。
なお、底壁部42bの外径を拡大し、それに伴い各伝達突部42hを底壁部42bの径方向外方へずらすことによっても、伝達突部42h間の間隔を拡大することが可能である。しかし、この場合には、ダンパホルダ42やコンタクトホルダ33の大型化を招く。
これに対し、本実施形態では、伝達突部42h間の間隔の拡大が、底壁部42bの径方向における各伝達突部42hの位置のみが変更されることにより実現される。そのため、底壁部42bの外径を拡大しなくてすむ。
また、各ホーンスイッチ機構30では、底壁部42bの全ての突起部42gが周壁部33bの内周面33hに接触させられることで、ダンパホルダ42がコンタクトホルダ33に対し、径方向へ動くことを規制される。
上記突起部42gは、底壁部42bの外周面42fの近傍に位置する。一方で、係合突部42d及び切欠き33eも、伝達突部42hも、突起部42g同様に、底壁部42bの外周面42fの近傍に位置する。従って、突起部42gと、係合突部42d、切欠き33e及び伝達突部42hとは、互いに干渉しあわないように配置される必要がある。
この点、上記のように、各伝達突部42hの少なくとも一部が係合突部42dに設けられることで、係合突部42d及び切欠き33eと伝達突部42hとが、底壁部42bの周方向に占める領域が少なくなる。突起部42gと、係合突部42d、切欠き33e及び伝達突部42hとが、互いに干渉しにくくなる。
ところで、車両に対し、前面衝突(前突)等による前方からの衝撃が加わらない通常時には、エアバッグ装置20では、インフレータ23のガス噴出部23eからガスが噴出されず、エアバッグが折り畳まれた状態に維持される。
上記通常時において、エアバッグ装置20が押下げられない場合には、図10及び図11に示すように、接点端子34の接触突部34cが、スナップピン31の後端部(固定側接点部)から後方へ離間する。接点端子34及びスナップピン31が導通を遮断された状態となり、ホーン装置40が作動しない。このときには、クリップ13により芯金12に係止されたスナップピン31の鍔部31aに対し、コイルばね36の後ろ向きの付勢力がピンホルダ32を介して加わる。
また、コイルばね36の前向きの付勢力が、受け部35bを通じてばね受け35に加わり、同ばね受け35においてスナップピン31の係止溝31b内に入り込んだ爪部35dが、同係止溝31b内のクリップ13を前方へ押圧する。この押圧により、クリップ13は、前端部31cと爪部35dとによって前後から挟み込まれ、動きを規制される。
さらに、ピンホルダ32は、スナップピン31の軸部31fと接点端子34の側部34bとの間に介在して、それら軸部31f及び側部34bを絶縁状態にする。
このとき、エアバッグ装置20の荷重は、主としてコンタクトホルダ33、ダンパホルダ42及び弾性部材41を介してピンホルダ32に伝わる。
ここで、ピンホルダ32における筒状部32aの後端部が、コンタクトホルダ33の天板部33aから前方へ離間している。このことから、エアバッグ装置20の荷重がコンタクトホルダ33を介して直接ピンホルダ32に伝わることはない。
そのため、上記通常時であって、車両の高速走行中や車載エンジンのアイドリング中に、ステアリングホイール10に対し、上下方向や左右方向の振動が伝わると、この振動は、芯金12及び各ホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20に伝わる。より具体的には、上記振動は、スナップピン31、ピンホルダ32、弾性部材41及びダンパホルダ42を介して、コンタクトホルダ33及びバッグホルダ21に伝達される。ダンパホルダ42とバッグホルダ21との間での振動の伝達は、上述した伝達突部42h及び伝達孔21hを通じて行なわれる(図10参照)。
上記のように振動がステアリングホイール10に伝わると、その振動に応じて、エアバッグ装置20がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、弾性部材41の主として弾性本体部41aがダイナミックダンパのばねとして機能する。
従って、弾性本体部41aは、ステアリングホイール10の振動の狙いとする周波数と同一又は近い共振周波数で弾性変形しながら、エアバッグ装置20を伴って上下方向、左右方向等へ振動(共振)し、ステアリングホイール10の振動エネルギーを吸収する。この吸収により、ステアリングホイール10の上下方向及び左右方向の各振動が抑制(制振)される。
一方、上記通常時において、ホーン装置40の作動のためにエアバッグ装置20が押下げられると、同エアバッグ装置20に加えられた力が、少なくとも1つのホーンスイッチ機構30におけるコンタクトホルダ33を介して接点端子34及びダンパホルダ42に伝達される。ダンパホルダ42が前方へ押圧され、そのダンパホルダ42の動きが、伝達部42e及び受け部32cを介してピンホルダ32に伝達される。すなわち、ダンパホルダ42と一緒に伝達部42eが前方へ移動するが、その動きは、伝達部42eの直前に位置する受け部32cに対し、弾性部材41の弾性板状部41cを介して間接に伝達される。受け部32cは、コイルばね36の後ろ向きの付勢力を受ける機能に加え、被伝達部としても機能し、ダンパホルダ42(伝達部42e)から伝達される前方へ向かう力を受ける。
この力の伝達により、ピンホルダ32がコイルばね36に抗して、スナップピン31の軸部31fに沿って前方へスライドさせられる。また、コンタクトホルダ33と一緒に接点端子34が前方へ移動する。
そして、図12に示すように、接点端子34の複数の接触突部34cの少なくとも1つが、スナップピン31の後端部(固定側接点部)に接触すると、グランドGND(車体アース)に接続された芯金12とバッグホルダ21とが、クリップ13、スナップピン31及び接点端子34を介して導通される。この導通により、ホーンスイッチ機構30が閉成し、バッグホルダ21に電気的に接続されたホーン装置40が作動する。
ところで、前突等により車両に対し前方から衝撃が加わると、慣性により運転者が前傾しようとする。一方、エアバッグ装置20では、前記衝撃に応じインフレータ23が作動させられ、ガス噴出部23eからガスが噴出される。このガスがエアバッグに供給されることで、同エアバッグが展開及び膨張する。このエアバッグにより、パッド部24の外皮部24aに加わる押圧力が増大していくと、同外皮部24aが薄肉部24cにおいて破断される。破断により生じた開口を通じてエアバッグが後方へ向けて引き続き展開及び膨張する。前突の衝撃により前傾しようとする運転者の前方に、展開及び膨張したエアバッグが介在し、運転者の前傾を拘束し、運転者を衝撃から保護する。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)ダンパホルダ42における円環板状の底壁部42bの互いに周方向に離間した複数箇所からそれぞれ前方へ向けて突出する伝達突部42hをバッグホルダ21の対応する伝達孔21hに係合させる。この係合により、振動をエアバッグ装置20のバッグホルダ21に効率よく伝えるようにしたステアリングホイール10にあって、底壁部42bの径方向における各伝達突部42hの外面42lを、同底壁部42bの外周面42fよりも同方向の外方に位置させている(図9(a),(b)、図10)。
そのため、伝達突部42h間の間隔を、各伝達突部42hの外面42lが、底壁部42bの外周面42fよりも上記径方向の内方に位置している場合よりも大きくすることができ、ダンパホルダ42をバッグホルダ21に対し、より安定した状態で組付けることができる。
また、底壁部42bの径方向における寸法を大きくしなくてすみ、ダンパホルダ42やコンタクトホルダ33の大型化を抑制することができる。
(2)各伝達突部42hを、底壁部42bの外周面42fよりも同底壁部42bの径方向の内側の領域と外側の領域とに跨った状態で設けている(図9(a),(b))。
そのため、各伝達突部42hの全体が、底壁部42bの外周面42fよりも径方向の外側の領域に設けられるほどではないものの、ダンパホルダ42をバッグホルダ21に対しより安定した状態で組付ける上記(1)の効果を得ることができる。
(3)各伝達突部42hを、同伝達突部42hのうち、前記外側の領域に位置する部分が、前記内側の領域に位置する部分よりも多くなるように設けている(図9(a),(b))。
そのため、各伝達突部42hのうち、底壁部42bの外周面42fよりも内側の領域に位置する部分と、外側の領域に位置する部分とが同一である場合よりも、伝達突部42h間の間隔を大きくし、上記(1)の効果を得ることができる。
(4)底壁部42bの外周面42fにおいて周方向に互いに離間した複数箇所には、同底壁部42bの径方向外方へ向けて突出する係合突部42dをそれぞれ設ける。これらの係合突部42dを、コンタクトホルダ33の周壁部33bの前端部に形成された切欠き33eに係合させる。そして、もともと底壁部42bの外周面42fから径方向外方へ突出する係合突部42dを利用して、各伝達突部42hの少なくとも一部をこの係合突部42dに設けている(図9(a),(b)、図10)。
そのため、底壁部42bの径方向における伝達突部42hの外面42lを、同底壁部42bの外周面42fよりも同径方向の外方に位置させることができる。
(5)底壁部42bの径方向における各伝達突部42hの外面42lを、同底壁部42bの外周面42fよりも係合突部42dの外面42mに近い箇所に位置させている(図9(b))。
そのため、各伝達突部42hのうち、底壁部42bの径方向の外側の領域に位置する部分を、同方向の内側の領域に位置する部分よりも多くし、上記(3)の効果を得ることができる。
(6)底壁部42bの周方向における各伝達突部42hの両端面42iを、同方向における各係合突部42dの両端面42jにより挟まれた領域に位置させている(図9(b))。
そのため、各伝達突部42hの多くの部分を係合突部42dに位置させることができる。
(7)底壁部42bの外周面42fにおいて隣り合う係合突部42dの間に、同底壁部42bの径方向外方へ向けて突出して、コンタクトホルダ33の周壁部33bの内周面33hに接触する突起部42gを設けている(図9(a),(b))。
そのため、ダンパホルダ42がコンタクトホルダ33に対し、径方向へ動くのを規制し、両者の間における径方向のがたつきを抑制することができる。
また、突起部42gと、係合突部42d、切欠き33e及び伝達突部42hとを、互いに干渉しにくくすることができる。突起部42gの数を増やして、耐久性等を向上させたいといった要求があった場合に、容易に対処することができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<ピンホルダ32(スライダ)について>
・ピンホルダ32の筒状部32aにおける被伝達部は、受け部32cとは別の箇所に設けられてもよい。
・被伝達部は、筒状部32aに一体に形成されてもよいが、別体で形成されてもよい。
<コンタクトホルダ33(キャップ部材)について>
・コンタクトホルダ33は、スナップピン31及びピンホルダ32の各後端部に加え、それよりも前側の部分を覆うものであってもよい。
<付勢部材について>
・付勢部材としては、ピンホルダ32(スライダ)を後方へ付勢するものであることを条件として、コイルばねとは異なる種類のばねや、ばねとは異なる弾性部材が用いられてもよい。
<弾性部材41について>
・弾性部材41として、上記実施形態とは異なる形状を有するものが用いられてもよい。これに伴い、ピンホルダ32及びダンパホルダ42の各形状が変更されてもよい。
・弾性部材41は、ピンホルダ32の筒状部32aに対し一体に形成されてもよい。これは、例えば、ピンホルダ32をインサート部材として金型内に配置し、そのピンホルダ32の筒状部32aの外側に弾性材料を注入する、いわゆるインサート成形が行なわれることによって可能である。
・弾性板状部41cは必ずしも円環状をなさなくてもよい。
・弾性部材41から弾性板状部41cが省略されてもよい。この場合には、ダンパホルダ42の伝達部42eはピンホルダ32の受け部32c(被伝達部)に直接接触される。
<ダンパホルダ42について>
・伝達部42eは、必ずしも円環状をなしていなくてもよく、スナップピン31の軸線L2を中心とする円上の複数箇所において、その円に沿った円弧状に形成されてもよい。
・底壁部42bの径方向における伝達突部42hの外面42lが、同底壁部42bの外周面42fよりも同径方向の外方に位置することを条件に、各伝達突部42hの上記径方向の位置が変更されてもよい。
・底壁部42bの径方向における伝達突部42hの厚みTが、係合突部42dの外周面42fからの突出長さDと同一になるか、又は小さくなるように、厚みT及び突出長さDの少なくとも一方が変更されてもよい。
そして、各伝達突部42hの全体が、底壁部42bの外周面42fよりも外側の領域に設けられてもよい。
・各伝達突部42hは、底壁部42bの外周面42fにおいて周方向に互いに離間し、かつ係合突部42dから離間した箇所に設けられてもよい。表現を変えると、各伝達突部42hは、底壁部42bの外周面42fにおいて、隣り合う係合突部42d間に設けられてもよい。
ただし、この場合には、底壁部42bの外周面42fから径方向外方へ突出する部分が増えることになる。そのため、伝達突部42hとコンタクトホルダ33の周壁部33bとの干渉を避けるために、同周壁部33bの形状を変更する必要がある。
・底壁部42bの周方向における各伝達突部42hの大きさが変更されてもよい。例えば、同方向における各伝達突部42hの寸法が、係合突部42dの寸法と同程度に変更されてもよい。
・底壁部42bの周方向における各伝達突部42hの一部が、各係合突部42dの一部に対しオーバラップするように、同周方向における各伝達突部42hの位置が変更されてもよい。
この場合、底壁部42bの周方向における各伝達突部42hの一方の端面42iのみが、同方向における各係合突部42dの両端面42jにより挟まれた領域に位置することになる。
・伝達突部42hの数が上記実施形態よりも増やされてもよい。伝達突部42hは、例えば、係合突部42dと同数設けられてもよい。
<突起部42gについて>
・上記実施形態とは逆に、コンタクトホルダ33の周壁部33bの内周面33hであって、隣り合う切欠き33eの間に、同周壁部33bの径方向内方へ向けて突出して、底壁部42bの外周面42fに接触する突起部42gが設けられてもよい。
<その他>
・上記ステアリングホイールは、車両以外の乗物、例えば、航空機、船舶等における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。
10…ステアリングホイール、20…エアバッグ装置、21…バッグホルダ、21h…伝達孔、31…スナップピン(支持部材)、32…ピンホルダ(スライダ)、33…コンタクトホルダ(キャップ部材)、33b…周壁部、33e…切欠き、33h…内周面、41…弾性部材、42…ダンパホルダ、42b…底壁部、42d…係合突部、42f…外周面、42g…突起部、42h…伝達突部、42i,42j…端面、42l,42m…外面、L1,L2…軸線。

Claims (6)

  1. エアバッグ装置のバッグホルダに挿通された支持部材と、
    前記支持部材に前後方向へスライド可能に被せられた筒状のスライダと、
    前記支持部材及び前記スライダの少なくとも各後端部を覆う筒状の周壁部を有するキャップ部材と、
    前記キャップ部材内で前記スライダの軸方向の領域の一部を覆う環状のダンパホルダと、
    前記スライダ及び前記ダンパホルダの間に介装された環状の弾性部材と
    を備え、前記ダンパホルダが、前記支持部材の軸線を自身の軸線とする円環板状の底壁部を備え、前記底壁部において互いに周方向に離間した複数箇所からそれぞれ前方へ向けて突出する伝達突部が、前記バッグホルダに設けられた伝達孔に係合され、
    前記エアバッグ装置をダイナミックダンパのダンパマスとして機能させ、かつ前記弾性部材をダイナミックダンパのばねとして機能させるように構成されたステアリングホイールであって、
    各伝達突部は、前記底壁部の径方向における同伝達突部の外面を、同底壁部の外周面よりも同方向の外方に位置させた状態で設けられており、
    前記底壁部の外周面において周方向に互いに離間した複数箇所には、同底壁部の径方向外方へ向けて突出する係合突部がそれぞれ設けられ、
    前記キャップ部材の前記周壁部の前端部には、前記係合突部が係合される切欠きが設けられており、
    各伝達突部の少なくとも一部は、前記係合突部に設けられているステアリングホイール。
  2. 各伝達突部は、前記底壁部の外周面よりも同底壁部の径方向の内側の領域と外側の領域とに跨った状態で設けられている請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 各伝達突部は、同伝達突部のうち、前記外側の領域に位置する部分が、前記内側の領域に位置する部分よりも多くなるように設けられている請求項2に記載のステアリングホイール。
  4. 各伝達突部は、前記底壁部の径方向における同伝達突部の外面を、同底壁部の外周面よりも前記係合突部の外面に近い箇所に位置させた状態で設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のステアリングホイール。
  5. 前記底壁部の周方向における各伝達突部の両端面は、同方向における各係合突部の両端面により挟まれた領域に位置している請求項1〜4のいずれか1項に記載のステアリングホイール。
  6. 前記底壁部の外周面において隣り合う前記係合突部の間には、同底壁部の径方向外方へ向けて突出して、前記キャップ部材の前記周壁部の内周面に接触する突起部が設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のステアリングホイール。
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