JP2017064819A - 旋盤、振れ止め装置、及び切削加工方法 - Google Patents

旋盤、振れ止め装置、及び切削加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 作業工数を削減することが可能な旋盤を提供する。【解決手段】 旋盤100は、加工対象物Wの一端を支持し、加工対象物Wを軸線A回りに回転させる回転台3と、加工対象物Wに当接して加工対象物Wを切削加工する切削部4と、加工対象物W上で、切削部4が当接する部分とは異なる他の部分で、加工対象物Wを支持する振れ止め装置5と、を備え、振れ止め装置5は、加工対象物Wを支持する支持面55が形成されるとともに、軸線Aの径方向に移動する複数の支持部51を有し、複数の支持部51は、軸線Aの延びる軸線A方向に隣接して配列されるとともに、それぞれが独立して軸線Aの径方向に移動する。【選択図】図2

Description

本発明は、旋盤、振れ止め装置、及び切削加工方法に関する。
例えばガスタービン等の回転機械は、動翼列を備えるロータを軸線回りに回転駆動することで運転される。すなわち、ロータは軸線を基準として回転対称の形状を有している。このような回転対称の部品を切削加工で得るに当たっては、従来、旋盤を用いる例が一般的である。
一般的に、旋盤を用いる場合、加工対象物(ワーク)の一端をチャックによって保持した状態で回転させ、バイト(刃先)を当接させることで切削加工が進められる。しかし、ガスタービンのロータのように比較的に大型長尺の部材を切削加工するに当たっては、上記のようにワークの一端を保持するのみでは、ワークに撓みや振れ回りを生じる可能性がある。
そこで、例えば下記特許文献1に記載されているように、チャック(主軸面板)による保持に加えて、振れ止めによってワークを下方から支持する構成を採る方法が提唱されている。
特開昭61−131854号公報
しかしながら、上記特許文献1のような技術では、振れ止めによって支持されている領域にも切削加工を行いたい場合、旋盤からワークをクレーン等で取り除き、振れ止めの位置を変更した上で再度ワークを下ろし、支持し直す必要がある。特に、このときワークの芯出しをワークの揚げ降ろしの都度行う必要がある。このため、作業工数の増加につながる可能性がある。また、クレーン等によるワークの取り回しが必要となることから、安全上の高度な配慮も必要となる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、作業工数を削減することが可能な旋盤、振れ止め装置、及び切削加工方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係る旋盤は、加工対象物の一端を保持し、前記加工対象物を軸線回りに回転させる回転台と、前記加工対象物に当接して該加工対象物を切削加工する切削部と、前記加工対象物上で、前記切削部が当接する部分とは異なる他の部分で、前記加工対象物を支持する振れ止め装置と、を備え、前記振れ止め装置は、前記加工対象物を支持する支持面が形成されるとともに、前記軸線の径方向に移動する複数の支持部を有し、前記複数の支持部は、前記軸線の延びる軸線方向に隣接して配列されるとともに、それぞれが独立して前記軸線の径方向に移動する。
この構成によれば、一の支持部によって加工対象物を支持した状態で切削加工を行い、他の支持部を径方向内側に移動させた後に、この一の支持部を軸線の径方向外側に移動させることで、継続して加工対象物を支持することができる。すなわち、一の支持部が支持していた加工対象物の表面にも切削加工を施すことができる。さらに、支持部を受け替えるに当たり、加工対象物の移動や芯出し等を行う必要がないため、作業工数を削減することができる。
本発明の第二の態様に係る旋盤では、前記支持部は、前記軸線の周方向に配列され、前記支持面が形成され、前記軸線の径方向に移動する複数の支持体を有してもよい。
この構成によれば、支持体が周方向に複数設けられることから、加工対象物をさらに安定的に支持することができる。
本発明の第三の態様に係る旋盤は、前記支持面と前記加工対象物との間に潤滑油を供給する油供給部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、支持面と加工対象物との間に潤滑油が介在することから、加工対象物を円滑に回転させることができるとともに、加工対象物の表面にキズ等が付く可能性を低減することができる。
本発明の第四の態様に係る旋盤では、前記軸線方向に移動する前記切削部が、前記振れ止め装置と、前記軸線方向で同じ位置にある場合に、前記振れ止め装置及び前記切削部は上面視で互いに重なる部分があるとともに、前記軸線方向から見て互いに重ならない外形状を有してもよい。
この構成によれば、切削部が軸線方向に移動しても、振れ止め装置に干渉することがない。このため、振れ止め装置の配置の影響を受けずに、切削部を軸線方向に自由に移動させることができる。
本発明の第五の態様に係る旋盤は、前記複数の支持部が設けられ、前記軸線方向に移動する受台部を備えてもよい。
本発明の第六の態様に係る振れ止め装置は、回転する加工対象物の軸線に沿って移動する一の受台部と、前記一の受台部に設けられて、前記加工対象物を前記軸線の径方向から支持し、前記軸線の延びる軸線方向に隣接して配列されるとともに、それぞれが独立して前記軸線の径方向に移動する複数の支持部と、を有する。
本発明の第七の態様に係る切削加工方法は、加工対象物の一端を保持し、前記加工対象物を軸線回りに回転させる回転台と、前記加工対象物に当接して該加工対象物を切削加工する切削部と、前記切削部が当接する部分とは異なる他の部分で、前記加工対象物を支持する振れ止め装置と、を備え、前記振れ止め装置は、前記加工対象物を支持する支持面が形成されるとともに、前記軸線の径方向に移動する複数の支持部を有し、前記複数の支持部は、一の支持部及び前記一の支持部に前記軸線の延びる軸線方向に隣接して配列される他の支持部を有し、それぞれが独立して前記軸線の径方向に移動する旋盤を用いた切削加工方法であって、前記一の支持部における前記支持面によって、予め定められた前記加工対象物の支持対象領域を支持するステップと、前記他の支持部を径方向内側に移動させて前記加工対象物を支持した後、前記一の支持部を径方向外側に移動させて、前記加工対象物から前記一の支持部の前記支持面を離間させるステップと、前記支持対象領域を前記切削部によって切削加工するステップと、を含む。
この方法によれば、一の支持部によって加工対象物を支持した状態で切削加工を行った後、この支持部を軸線の径方向外側に移動させるとともに、他の支持部を径方向内側に移動させることで、継続して加工対象物を支持することができる。すなわち、一の支持部が支持していた支持対象領域にも切削加工を施すことができる。さらに、支持部を受け替えるに当たり、加工対象物の移動や芯出し等を行う必要がないため、作業工数を削減することができる。
本発明の第七の態様に係る切削加工方法は、前記一の支持部を、前記加工対象物の前記支持対象領域と前記軸線方向において同じ位置に移動させ、前記他の支持部を、前記加工対象物の前記支持対象領域と前記軸線方向において異なる位置に移動させるステップを含んでもよい。
本発明によれば、旋盤、振れ止め装置、及び切削加工方法において、作業工数を削減することができる。
本発明の実施形態に係る旋盤の平面図である。 図1のII矢視図である。 図1のIII−III線における断面図である。 本発明の実施形態に係る切削加工方法の工程図である。 本発明の実施形態に係る切削加工方法の一工程を示す図である。 本発明の実施形態に係る切削加工方法の一工程を示す図である。 本発明の実施形態に係る切削加工方法の一工程を示す図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る旋盤100は、加工対象物Wを支持するチャック1と、チャック1を軸線A回りに回転させる回転台3と、加工対象物Wを切削加工する切削部4と、加工対象物Wの振れ回りを防ぐための振れ止め装置5と、これら回転台3、切削部4、及び振れ止め装置5を支持するプラットフォーム6と、を備えている。
加工対象物Wは、比較的に長尺かつ柱状をなす金属材料等である。旋盤100は、このような加工対象物Wに切削加工を施すことで、回転対称の形状を有する部材を得るために用いられる。本実施形態では、加工前の状態において円柱状をなす加工対象物Wを用いた例について説明する。ここでは、ガスタービンや蒸気タービンなどで使用されるタービンのロータを加工対象物Wとして説明する。
回転台3は、チャック1を軸線A回りに回転駆動する装置であって、その内部には電動機等の駆動部が設けられている。すなわち、この電動機の出力軸は軸線Aと同軸とされている。チャック1は加工対象物Wを外周側から把持する複数の爪部11を有している。これら複数の爪部11が加工対象物Wを外周側から保持する。チャック1によって挟持された状態で回転台3を回転駆動することで、加工対象物Wは軸線A回りに回転する。なお、回転台3上で加工対象物Wを保持するための部材は、上記のチャック1に限定されず、他の構成を用いることも可能である。他の構成としては、例えばねじ等による回転台3への加工対象物Wの固定や、スポット溶接等による仮固定等が考えられる。
切削部4は、金属加工に供される超硬等で形成されたバイト41と、このバイト41を支持するバイト取付部42と、を有している。回転台3によって回転駆動されている加工対象物Wの外周面にバイト41を当接させることで、加工対象物Wが切削される。なお、バイト41の形状や寸法は、要求される形状や加工精度に応じて適宜に選択される。さらに、バイト取付部42は、バイト用レール43に沿って移動可能である。このバイト用レール43は、軸線Aに沿ってプラットフォーム6上に延びている。すなわち、切削部4は軸線Aの延びる軸線A方向に移動可能である。
振れ止め装置5は、プラットフォーム6上の振れ止め装置用レール53に沿って移動可能な受台部52と、受台部52によって下方から支持される支持部51と、支持部51に潤滑油を供給する油供給部54と、を有している。詳しくは図2又は図3に示すように、支持部51は、受台部52上で軸線A方向に間隔をあけて配列された2つの支持部51A、支持部51Bを有している。これら支持部51Aと支持部51Bは、それぞれ独立して、軸線Aの径方向に移動することができる。
それぞれの支持部51は、軸線Aに対する周方向に間隔をあけて配列されたメイン支持体511と、2つのサブ支持体512と、を有している。より具体的には、メイン支持体511は、軸線A方向から見て、最もプラットフォーム6に近接する位置に設けられる。言い換えると、メイン支持体511は、軸線Aの鉛直下方の位置に設けられている。メイン支持体511は、軸線A方向から見て略扇形であり、上面視で略矩形である。
サブ支持体512は、メイン支持体511を、軸線Aの周方向両側から囲むようにして受台部52上に2つ配置されている。それぞれのサブ支持体512は、軸線A方向から見て略扇形であり、軸線Aに対する径方向から見て略円形である。サブ支持体512は、後述する油供給部54から供給された潤滑油を、軸線Aに対する径方向内側に向かって吹き出すように構成されている。
さらに、これらメイン支持体511、及びサブ支持体512は、受台部52によって軸線Aに対する径方向外側から支持された状態で、径方向に進退動可能とされている。なお、受台部52の内側(軸線Aに対する径方向外側の部分)には、支持部51を収容可能な空間が形成されている。すなわち、メイン支持体511、及びサブ支持体512が径方向外側に移動した際には、これらメイン支持体511、及びサブ支持体512は、この空間内に埋没する。
さらに、メイン支持体511、及びサブ支持体512における軸線Aの径方向内側を向く面は、円柱状をなす加工対象物Wの外周面に沿って広がる支持面55を形成する。支持面55は、軸線A方向から見て略円弧状である。前記支持部は、前記軸線の周方向に配列された複数の支持体を有する。この支持面55が潤滑油を介して加工対象物Wの外周面に当接した状態で、加工対象物Wは回転する。すなわち、支持面55は加工対象物Wの外周面に対して潤滑油を介して摺接する。
油供給部54は、振れ止め装置5の内側に配置されている。油供給部54は、潤滑油をサブ支持体512に向かって送り出す。これにより、サブ支持体512から、回転中の加工対象物Wの外周面に向かって潤滑油が供給される。すなわち、加工対象物Wの外周面がこの潤滑油によって潤滑されるため、支持部51における支持面55と加工対象物Wとを円滑に摺接させることができる。
なお、図3に示すように、振れ止め装置5と、切削部4とは、軸線A方向で同じ位置にある場合に、上面視で振れ止め装置5、及び切削部4の重なる部分があるとともに、軸線A方向から見て互いに重ならないような外形状を有している。ここで、軸線A方向に対して垂直かつ水平な方向を、幅方向Dと定義する。図3に示すように、振れ止め装置5の受台部52は、軸線Aを基準として、幅方向Dにおいて切削部4側に位置する第一半体部52Aと、この第一半体部52Aと幅方向Dにおいて反対側の第二半体部52Bと、を有している。これら第一半体部52Aと第二半体部52Bとのそれぞれに、サブ支持体512が設けられている。
バイト取付部42は、バイト41が取り付けられる取付部本体42Aと、この取付部本体42Aを下方から支持する脚部42Bと、を有している。取付部本体42Aは脚部42Bの上部に設けられており、脚部42Bに対して軸線A側に突出する突出部42Cを有している。この突出部42Cの軸線A側先端にバイト41が取り付けられている。
取付部本体42Aと、脚部42Bと、プラットフォーム6とによって、軸線Aから遠ざかる側に凹んだ空間Vが形成される。切削部4と振れ止め装置5が軸線A方向で同じ位置にあるとき、この空間Vには、受台部52における第一半体部52Aの一部が入り込んでいる。
受台部52の第一半体部52A上で、軸線Aを基準として切削部4側の端部は、軸線Aに対する径方向に斜めに切り欠かれて第一対向面F1をなしている。第一対向面F1の下側の端縁よりも下側の面は、プラットフォーム6に対して略垂直となる第一垂直面P1をなしている。
一方で、バイト取付部42の取付部本体42Aの下部は、振れ止め装置5の受台部52における第一対向面F1と対向するように斜めに切り欠かれて第二対向面F2をなしている。第二対向面F2よりも下側の面(すなわち、脚部42Bの軸線A側に位置する面)は、プラットフォーム6に対して略垂直となる第二垂直面P2をなしている。
これら第一対向面F1と第二対向面F2、及び第一垂直面P1と第二垂直面P2の間には、それぞれ一定の間隙が形成されている。このような形状を有することで、振れ止め装置5と切削部4は軸線A方向両側から互いにすれ違い可能となっている。
以上のように構成された旋盤100の動作、及びこれを用いた切削加工方法について、図4から図7を参照して説明する。図4に示すように、本実施形態に係る切削加工方法では、以下のS1〜S6の各ステップが実行される。
まず、はじめに加工対象物Wに対して振れ止め装置5における支持部51が支持すべき領域である支持対象領域Xを決定するステップS1を実行する。加工対象物Wの外周面上において、支持部51が支持する領域では切削加工は行えないため、切削加工を行うべき領域を軸線A方向に複数の区画に分割した上で、これら区画に対して予め時間的な順位を付けることが望ましい。すなわち、支持対象領域Xとは、切削加工の時間的な順位が後位の領域である。
続いて、ステップS2では、チャック1によって加工対象物Wの一端を保持する。より具体的には、上記した複数の爪部11によって、軸線A方向における加工対象物Wの一端を挟持する。これにより、加工対象物Wはチャック1と一体となって回転可能な状態となる(図5参照)。
なお、ステップS3を実行する前に、一の支持部51を、加工対象物Wの支持対象領域Xと軸線方向において同じ位置に移動させ、他方の支持部51Bを、加工対象物Wの支持対象領域Xと軸線A方向において異なる位置に移動させるステップを実行してもよい。
ステップS3では、次に、2つの支持部51のうち、一の支持部51によって加工対象物Wを支持する。すなわち、2つの支持部51のうち、一方の支持部51(51A)は、軸線Aに対する径方向内側に移動することで加工対象物Wを支持する。他方の支持部51(51B)は、軸線Aに対する径方向外側に離間することで受台部52内に収容される。すなわち、加工対象物Wと他方の支持部51Bの支持面55との間には、径方向に間隙が形成された状態となる(図5参照)。
次に、ステップS4において上記のように加工対象物Wの一端がチャック1によって支持されるとともに、支持対象領域Xが一の支持部51Aによって支持された状態で、加工対象物Wを回転させて、切削加工を実行する。このとき切削される領域は、支持対象領域Xを除く他の領域である。言い換えれば、このステップS4においては、支持対象領域Xは切削されず、加工前の状態を維持する。
切削加工(ステップS4)が終了した後、ステップS5を実行する。ステップS5では、まず、回転台3による加工対象物Wの回転を停止させる。続いて、支持対象領域Xを支持している一方の支持部51A(支持面55)に加えて、他方の支持部51Bも軸線Aの径方向内側に移動させることで、加工対象物Wの外周面を支持する(図6参照)。すなわち、加工対象物Wは、チャック1と、2つの支持部51(51A,51B)によって支持された状態となる。
続いて、上記の状態から、支持対象領域Xを支持していた一方の支持部51Aを、径方向外側に移動させることで、受台部52内に収容する。すなわち、支持対象領域Xは外部に露出した状態となるとともに、隣接する加工済みの領域が、他方の支持部51Bによって支持された状態となる(図7参照)。
上記の状態から次のステップS6に移って、加工対象物Wを再び回転させることで、露出した支持対象領域Xに対する切削加工が行われる。このステップにより、支持対象領域Xを含む加工対象物Wの外周面の全体が切削加工される。以上で、本実施形態に係る切削加工方法の全工程が完了する。
上述のような旋盤100によれば、一の支持部51Aによって加工対象物Wを支持した状態で切削加工を行った後、この支持部51Aを軸線Aの径方向外側に移動させるとともに、他の支持部51Bを径方向内側に移動させることで、継続して加工対象物Wを支持することができる。すなわち、一の支持部51Aが支持していた加工対象物Wの表面にも切削加工を施すことができる。さらに、支持部51A,51Bを受け替えるに当たり、加工対象物Wの移動や芯出し等を行う必要がないため、作業工数を削減することができる。
さらに、上述の構成によれば、油供給部54によって支持面55と加工対象物Wとの間に潤滑油が供給されることから、加工対象物Wを円滑に回転させることができるとともに、加工対象物Wの表面にキズ等が付く可能性を低減することができる。
加えて、上述の構成によれば、振れ止め装置5と切削部4の軸線A方向から見た断面が互いに重ならないように構成されている。これにより、振れ止め装置5と、切削部4とが軸線A方向から干渉することがない。したがって、振れ止め装置5によって支持される領域を、より広く確保することができる。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明した。しかしながら、上記実施形態はあくまで一例であって、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更や改修を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、軸線A方向において1つのみの振れ止め装置5が設けられる構成について説明した。しかしながら、振れ止め装置5は軸線A方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。このような構成によれば、加工対象物Wをさらに安定的に支持することができる。また、上記実施形態によると、一の支持部51Aと、一の支持部51Aに軸線A方向に隣接する他の支持部51Bは、いずれも1つの受台部52に設けられている。しかしながら、支持部51と受台部52の構成は上記に限定されない。例えば、一の支持部51Aと、一の支持部51Aと異なる他の支持部51Bを、それぞれ異なる受台部に設けることも可能である。その場合、一の支持部51Aと、他の支持部51Bとが、軸線A方向に隣接するように、異なる受台部を設ければよい。
100…旋盤 W…加工対象物 1…チャック 3…回転台 4…切削部 5…振れ止め装置 6…プラットフォーム 11…爪部 41…バイト 42…バイト取付部 42A…取付部本体 42B…脚部 42C…突出部 43…バイト用レール 53…振れ止め装置用レール 52…受台部 51,51A,51B…支持部 511…メイン支持体 512…サブ支持体 52A…第一半体部 52B…第二半体部 54…油供給部 55…支持面 A…軸線 D…幅方向 F1…第一対向面 P1…第一垂直面 F2…第二対向面 P2…第二垂直面 V…空間

Claims (8)

  1. 加工対象物の一端を保持し、前記加工対象物を軸線回りに回転させる回転台と、
    前記加工対象物に当接して該加工対象物を切削加工する切削部と、
    前記加工対象物上で、前記切削部が当接する部分とは異なる他の部分で、前記加工対象物を支持する振れ止め装置と、
    を備え、
    前記振れ止め装置は、
    前記加工対象物を支持する支持面が形成されるとともに、前記軸線の径方向に移動する複数の支持部を有し、
    前記複数の支持部は、前記軸線の延びる軸線方向に隣接して配列されるとともに、それぞれが独立して前記軸線の径方向に移動する旋盤。
  2. 前記支持部は、前記軸線の周方向に配列され、前記支持面が形成され、前記軸線の径方向に移動する複数の支持体を有する請求項1に記載の旋盤。
  3. 前記支持面と前記加工対象物との間に潤滑油を供給する油供給部をさらに備える請求項1又は2に記載の旋盤。
  4. 前記軸線方向に移動する前記切削部が、前記振れ止め装置と、前記軸線方向で同じ位置にある場合に、前記振れ止め装置及び前記切削部は上面視で互いに重なる部分があるとともに、前記軸線方向から見て互いに重ならない外形状を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の旋盤。
  5. 前記複数の支持部が設けられ、前記軸線方向に移動する受台部を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の旋盤。
  6. 回転する加工対象物の軸線に沿って移動する一の受台部と、
    前記一の受台部に設けられて、前記加工対象物を前記軸線の径方向から支持し、前記軸線の延びる軸線方向に隣接して配列されるとともに、それぞれが独立して前記軸線の径方向に移動する複数の支持部と、
    を有する振れ止め装置。
  7. 加工対象物の一端を保持し、前記加工対象物を軸線回りに回転させる回転台と、
    前記加工対象物に当接して該加工対象物を切削加工する切削部と、
    前記切削部が当接する部分とは異なる他の部分で、前記加工対象物を支持する振れ止め装置と、
    を備え、
    前記振れ止め装置は、
    前記加工対象物を支持する支持面が形成されるとともに、前記軸線の径方向に移動する複数の支持部を有し、
    前記複数の支持部は、一の支持部及び前記一の支持部に前記軸線の延びる軸線方向に隣接して配列される他の支持部を有し、それぞれが独立して前記軸線の径方向に移動する旋盤を用いた切削加工方法であって、
    前記一の支持部における前記支持面によって、予め定められた前記加工対象物の支持対象領域を支持するステップと、
    前記他の支持部を径方向内側に移動させて前記加工対象物を支持した後、前記一の支持部を径方向外側に移動させて、前記加工対象物から前記一の支持部の前記支持面を離間させるステップと、
    前記支持対象領域を前記切削部によって切削加工するステップと、
    を含む切削加工方法。
  8. 前記一の支持部を、前記加工対象物の前記支持対象領域と前記軸線方向において同じ位置に移動させ、前記他の支持部を、前記加工対象物の前記支持対象領域と前記軸線方向において異なる位置に移動させるステップを含む請求項7に記載の切削加工方法。
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