JPH0516032U - カムシヤフト加工機のワークレスト装置 - Google Patents

カムシヤフト加工機のワークレスト装置

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JPH0516032U
JPH0516032U JP6887191U JP6887191U JPH0516032U JP H0516032 U JPH0516032 U JP H0516032U JP 6887191 U JP6887191 U JP 6887191U JP 6887191 U JP6887191 U JP 6887191U JP H0516032 U JPH0516032 U JP H0516032U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種類の異なるワークにも対応できるワークレ
スト装置を簡単な構成で安価に提供することにある。 【構成】 加工すべきワーク4の両端を把持してワーク
4を回転させる左右ワークヘッドの間に、上記ワーク4
のジャーナル4aを支持する複数のレスト部材10をワ
ーク4の長手方向に移動自在に設けると共に、各レスト
部材10に、ワーク長手方向のレスト基準面7bにレス
ト部材10を圧接する圧接機構13を設けたもので、ワ
ーク4に合せてレスト部材10を移動しても、圧接機構
13によりレスト部材10がワーク長手方向のレスト基
準面7bに圧接されているため、移動後の芯合せが不要
となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は種類の異なるワークに対応することができるカムシャフト加工機の ワークレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来エンジンなどに使用されるカムシャフトはエンジンの機種によって各部の 寸法が異なるが、ジャーナル間の寸法が同一で、ワークのチャッキング部(端部 )からジャーナル間の寸法が異なるカムシャフトも多い。 このようなカムシャフトをカムシャフト加工機で加工する場合、従来では図6 の(イ)及び(ロ)に示すように、ワークa及びワークレストbの位置を変えず に、左右のワークヘッドc,dをワークaに合せて移動することにより対応して いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし従来のカムシャフト加工機のように、ワークaの種類が変る毎に左右の ワークヘッドc,dを移動するようにしたものでは、段取り時間を短縮するため 、油圧によりワークヘッドc,dを移動した後油圧クランプにより移動位置に固 定する構造を採用しており、構造が複雑で高価となる不具合がある。 またワークレストbを段取り替えするために固定ボルトを緩めた場合、位置変 更後改めて芯出し作業をしなければならず、ワークレストbが複数個ある場合、 段取り後の芯出し作業に多くの時間を必要として作業能率が悪いなどの不具合も あった。 この考案は上記従来の不具合を改善する目的でなされたもので、複数種のワー クに容易に対応できるカムシャフト加工機のワークレスト装置を安価に提供しよ うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この考案は上記目的を達成するために、加工すべきワーク4の両端を把持して ワークを回転させる左右ワークヘッドの間に、上記ワークのジャーナルを支持す る複数のレスト部材をワークの長手方向に移動自在に設けると共に、各レスト部 材に、ワーク長手方向のレスト基準にレスト部材を圧接する圧接機構を設けたも のである。
【0005】
【作 用】
上記構成によりワークの種類が変ってもレスト部材を移動するだけで対応でき ると共に、圧接機構によって各レスト部材はワーク長手方向のレスト基準面に圧 接されることにより位置決めされているため、移動後の芯出し作業も必要としな い。
【0006】
【実 施 例】
この考案の一実施例を図面を参照して詳述する。 図において1はカムシャフト加工機で、左右のワークヘッド2,3にワーク4 の両端を把持するチャック2a,3bが設けられている。 5はワークレスト装置本体で、左右ワークヘッド2,3の間に、カムシャフト 加工機1のベッド1a上に固定された基台6を有している。 上記基台6の上面6aは手前側が低くなるように傾斜されていて、この上面6 aにスライドベース7が固着具8により固着されている。
【0007】 上記スライドベース7の上面にはワーク4の軸線と平行するようにT溝7aが 形成されていて、このT溝7a内にT字形の移動子9が移動自在に収容されてい る。 そしてこれら移動子9にスライドベース7上に摺動自在に設けられた複数個、 例えば3個のレスト部材10がレスト固定用ボルト11により接続されている。
【0008】 また上記T溝7aの開口部には、上記レスト部材10の底面に固着されたキー 12が摺動自在に嵌合されていると共に、上記レスト部材10の下部側端面には 、上記キー12をT溝7aの開口部に形成されたワーク長手方向のレスト基準面 7bに圧接させる圧接機構13が設けられている。
【0009】 上記圧接機構13は各レスト部材10毎に設けられていて、各レスト部材10 の下部側端面に固着されたブロック13aを有している。 これらブロック13aの間は連結杆14により連結されていて、各レスト部材 10が予め設定された間隔を維持しながら一体に移動できるようになっていると 共に、各ブロック13aの下部にばね室13bが形成されている。 そしてこれらばね室13b内に圧縮ばね13cによりスライドベース7側へ付 勢されたピストン13dが収容されている。
【0010】 上記ピストン13dの両面にはピストン杆13eが突設されていて、これらピ ストン杆13eの両端はばね室13bより外方へ突出されていると共に、スライ ドベース7側に突出されたピストン杆13eの先端には、スライドベース7の端 面を転動するローラ13fが回転自在に支承されている。 なお図中15はレスト部材10の移動範囲を規制するストッパである。 一方上記レスト部材10の上部にはワーク4のジャーナル4aを下方と、加工 方向の反対側より支持するパッド10aが設けられている。
【0011】 次に作用を説明すると、加工すべきワーク4は両端が左右ワークヘッド2,3 のチャック2a,3aに図1に示すように把持されて回転され、図示しないカッ タによりカム4bが切削加工される。 このときレスト部材10はワーク4のジャーナル4a下方にレスト固定用ボル ト11により固定されていて、各レスト部材10のパッド10aがワーク4のジ ャーナル4aを支持している。
【0012】 次にワーク端面からジャーナル4aまでの寸法が異なるワーク4を加工する場 合は、図5に示すように左右ワークヘッド2,3の位置は変えずにワーク4の両 端を把持する。 そしてレスト固定用ボルト11を緩めて各レスト部材10を移動し、ワーク4 のジャーナル4a下方へ位置させたら、レスト固定用ボルト11を締付けてレス ト部材10を固定する。 このとき圧接機構13によりキー12がワーク長手方向のレスト基準面7bに 圧接されているため、ワーク4の長手方向の位置決めも同時に行うことができる 。 なお上記実施例では各レスト部材10を連結杆14により連結して一体に移動 するようにしたが、連結杆14を取外すことにより、各レスト部材10を個々に 移動することができるので、ジャーナル4a間の寸法が異なるワーク4にも対応 することができる。
【0013】
【考案の効果】
この考案は以上詳述したように、左右ワークヘッドを移動せずにまたは一方の みを移動させることにより、種類の異なるワークの加工が可能なため、段取り時 間の大幅な短縮と、これに伴う生産性の向上が図れるようになる。 また各レスト部材をワーク長手方向のレスト基準面に圧接機構により圧接させ た状態で移動することができることから、ワークに合せて移動した後の芯出し作 業が不要となると共に、予め複数個のレスト部材を所定の間隔で連結杆により連 結しておくことにより、各レスト部材を同時に位置決めできるため、レスト部材 の移動及び位置決め作業が能率よく行えるようになる。 しかも簡単な構成のため、容易かつ安価に提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例になるワークレスト装置が
設けられたカムシャフト加工機の正面図である。
【図2】ワークレスト装置の側面図である。
【図3】ワークレスト装置の拡大断面図である。
【図4】図2のA方向からの矢視図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】(イ)従来のワークレスト装置の説明図であ
る。 (ロ)従来のワークレスト装置の説明図である。
【符号の説明】
2,3 左右ワークヘッド、4 ワーク、4a ジャー
ナル、7b ワーク長手方向のレスト基準、10 レス
ト部材、13 圧接機構、14 連結杆。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべきワーク4の両端を把持してワ
    ーク4を回転させる左右ワークヘッド2,3の間に、上
    記ワーク4のジャーナル4aを支持する複数のレスト部
    材10をワーク4の長手方向に移動自在に設けると共
    に、各レスト部材10に、ワーク長手方向のレスト基準
    7bにレスト部材10を圧接する圧接機構13を設けて
    なるカムシャフト加工機のワークレスト装置。
  2. 【請求項2】 各レスト部材10の間を、加工すべきワ
    ーク4のジャーナル4aの間隔となるように連結杆14
    で連結してなる請求項1記載のワークレスト装置。
JP1991068871U 1991-08-05 1991-08-05 カムシャフト加工機のワークレスト装置 Expired - Fee Related JP2576442Y2 (ja)

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