JP2017063660A

JP2017063660A - 移植機

Info

Publication number: JP2017063660A
Application number: JP2015191415A
Authority: JP
Inventors: 村並　昌実; Masami Muranami; 村並　　昌実; 暢宏山根; Nobuhiro Yamane; 幸太東; Kota Azuma; 昭雄田▲崎▼; Akio Tazaki; 大久保　嘉彦; Yoshihiko Okubo; 大久保　　嘉彦
Original assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date: 2015-09-29
Filing date: 2015-09-29
Publication date: 2017-04-06
Anticipated expiration: 2035-09-29
Also published as: JP6330771B2

Abstract

【課題】野菜苗等の移植について、近接した植付条間による移植を可能とする植付部を備える移植機を提供する。
【解決手段】移植機は、収容した野菜苗等を圃場に植付けする開閉式分割体構成の植付具(２０)と、この植付具(２０)を上下動作可能に下垂状に支持する上下動機構(２１)と、前記植付具(２０)によって植付けられた移植物の左右位置を傾斜姿勢で覆土鎮圧する左右の鎮圧輪とからなる植付部(４)を備えて圃場走行可能に構成され、前記植付具(２０)を傾斜支持して植付位置を左右の一方に寄せるとともに、前記左右の一方の側の鎮圧輪(３７ｂ)の傾斜を他方の側の鎮圧輪(３７ａ)よりも起こして配置することにより、近接条間の植付を可能とするものである。
【選択図】図３

Description

本発明は、上下動作する植付具と覆土鎮圧輪とを備えて野菜苗や種子等の移植物を移植する移植機に関するものである。

玉ねぎなどの野菜苗を植付ける移植機が知られており、具体的には、鳥のくちばし状の開閉部を備えて苗を植付け可能に収容する植付具を上下動機構によって支持し、その上昇端で受けた苗を収容し、下降端で圃場面に突入するとともに、開閉部を開き、この突入穴に野菜苗を残留して上昇しつつ閉じる動作を繰返すことにより、圃場に野菜苗を植付けることができる。

そして、植付けた苗の定着を図るために、植付具と対応して傾斜姿勢の左右の鎮圧輪を備え、植付苗列を結ぶ植付線の両側方から植付苗の根元に覆土しつつ鎮圧する。
また、複数の植付具を左右に並べて配置し、植付具を傾斜してそれぞれの植付線位置を互いに近付けることにより、隣接苗と近接した植付けが可能となる。

特開２０１５−８０４４８号公報

しかしながら、植付具の傾斜によって植付線位置を所要の位置に近付けても、それぞれの植付線を挟んで左右に配置されている鎮圧輪の構成幅によって調節可能な範囲が制限されるという問題があった。

本発明は、畝端等の所望位置への移植や近接した植付条間による苗や種の移植を可能とする植付部を備える移植機を提供することにある。

請求項１に係る発明は、
収容した移植物を圃場に植付けする開閉式分割体構成の植付具(２０)と、この植付具(２０)を上下動作可能に下垂状に支持する上下動機構(２１)と、前記植付具(２０)によって植付けられた移植物の左右位置を傾斜姿勢で覆土鎮圧する左右の鎮圧輪とからなる植付部(４)を備えて圃場走行可能に構成した移植機において、前記植付具(２０)を傾斜支持して植付位置を左右の一方に寄せるとともに、前記左右の一方の側の鎮圧輪(３７ｂ)の傾斜を他方の側の鎮圧輪(３７ａ)よりも起こして配置することを特徴とする。

請求項２に係る発明は、請求項１の構成において、
前記植付具(２０)を左右に並べて配置し、植付位置が互いに近づく向きにそれぞれを傾斜して構成することを特徴とする。

請求項３に係る発明は、請求項２の構成において、前記左右の植付具(２０，２０)の間に位置する内側配置の鎮圧輪(３７ｂ，３７ｂ)は、外側配置の鎮圧輪(３７ａ，３７ａ)より小径に形成してなることを特徴とする。

請求項４に係る発明は、請求項１から請求項３のいずれかの構成において、機体を走行支持する左右の走行車輪(６，７)を配置してその左右位置に合わせて前記左右の上下動機構(２１，２１)を配置し、それぞれの上下動機構(２１，２１)の側方に前記植付具(２０，２０)を配置することを特徴とする。

請求項５に係る発明は、請求項２又は請求項３の構成において、前記左右の植付具(２０，２０)は、それぞれを片側の可動分割体(２０ａ)と他側の固定分割体(２０ｂ)とによって片側に開閉可能に構成した上で、左右配置の両外側にそれぞれの可動分割体(２０ａ，２０ａ)を配置し、かつ、内側配置の固定分割体(２０ｂ，２０ｂ)を左右間隔調節可能な連結調節体(２０ｃ)によって連結してなることを特徴とする。

請求項６に係る発明は、請求項１から請求項５のいずれかの構成において、前記鎮圧輪は、傾斜する回転支軸(３８ａ，３８ａ)に沿ってハブ部の上端から装填可能にウエイト(Ｗ，Ｗ)を備えることを特徴とする。

請求項７に係る発明は、請求項１から請求項６のいずれかの構成において、水タンク(５１)と、ポンプ(５２)と、潅水ホース(５３)とを設けて順次連通し、移植物に潅水する潅水装置を構成するとともに、前記潅水ホース(５３)から分岐して走行車輪(６，７)を洗浄可能に分岐切替弁(５４)と洗浄ホース(５５)とを設けることを特徴とする。

請求項１に係る発明により、下垂状の植付具(２０)を傾斜して植付位置を左右の一方に寄せることができ、また、寄せた側にある鎮圧輪(３７ｂ)の傾斜を他方の側の鎮圧輪(３７ａ)よりも起こすことによって左右方向の構成幅が小さくなることから、鎮圧作用を確保しつつ、植付位置の設定に幅広く対応することができる。

請求項２に係る発明により、請求項１の効果に加え、左右配置の植付具(２０)の植付位置が互いに近接するので、条間距離を抑えた近接植付けが可能となる。

請求項３に係る発明により、請求項２の効果に加え、内側配置の鎮圧輪(３７ｂ，３７ｂ)は、外側配置の鎮圧輪(３７ａ，３７ａ)より小径に形成することにより、その左右構成幅が小さくなることから、２つの植付位置の間隔を低減できるので、鎮圧作用を確保しつつ、植付条間距離を最小限に抑えることができる。

請求項４に係る発明により、請求項１から請求項３のいずれかの効果に加え、左右の駆動車輪(６，６)と同じ左右位置で左右の上下動機構(２１，２１)がそれぞれの側方に支持した植付具(２０，２０)を上下動して植付けすることから、畝幅が狭い場合等の側縁寄りの植付けが可能となる。

請求項５に係る発明により、請求項２または請求項３の効果に加え、左右の植付具(２０，２０)は、それぞれの可動分割体(２０ａ，２０ａ)を外に開いて収容移植物を圃場に植付け、このとき、左右の植付具(２０，２０)の間隔が連結調節体(２０ｃ)によって設定距離に保持されることから、植付条間がきわめて狭い場合でも、設定された条間距離を確保して安定植付けが可能となる。

請求項６に係る発明により、請求項１から請求項５のいずれかの効果に加え、鎮圧輪(３７)は、荷重設定が容易なウエイト(Ｗ)をハブ部に装填することによって鎮圧荷重を調節することができる。

請求項７に係る発明により、請求項１から請求項６のいずれかの効果に加え、潅水装置によって移植物に潅水することができ、また、分岐切替弁(５４)の切替えによって洗浄ホース(５５)による走行車輪(６，７)の洗浄が可能となる。

本発明の実施形態にかかる苗移植機の側面図図１の苗移植機の平面図図１の苗移植機の正面図２条用植付具の背面図マルチ用鎮圧輪の背面図（ａ）とその支持構成の斜視図（ｂ）

上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、機体の前進方向を基準として、「前後」、「左右」と云う。

図１〜図３は、それぞれ、苗移植機の側面図、平面図、背面図である。
苗移植機１は、エンジン５とミッションケース８および後部に延びるハンドルフレーム２ｂを一体に構成し、左右の前輪７，７と駆動用の左右の後輪６，６とによって圃場走行可能に構成するとともに、ハンドルフレーム２ｂに植付伝動部３ｍを支持してミッションケース８から伝動ロッド３ｔを連結し、回転テーブルによって所定位置で移植物である苗を投下する苗移送装置３と投下苗を受ける左右配置の苗植付部４，４とを備えて２条植え可能に構成する。

ハンドルフレーム２ｂは、車幅中央位置の機体低部から立ち上がって後方に延びて左右のハンドル２ａ，２ａを含む操縦部２を構成する。前輪７，７と後輪６，６はトレッド調節可能で、また、後輪６，６は、後輪伝動部９，９の回動によって左右の機体支持高さを調節可能に構成し、さらに、苗載台４１と嵌水用の水タンク５１等を備える。

（苗植付部）
本例の苗植付部４は、受けた苗を圃場に植付け可能に収容する植付具２０と、この植付具２０を上下動可能に下垂支持する上下動機構２１と、左右一対の鎮圧輪３７ａ，３７ｂとから構成され、植付具２０の下降によってその下端位置で苗を植付けるとともに、ハンドルフレーム２ｂに軸支した支持フレーム３９に左右の鎮圧輪３７ａ，３７ｂを支持して植付苗列による植付線の両側部を覆土鎮圧可能に構成する。

詳細に説明すると、植付具２０は、２つの可動分割体２０ａ，２０ａによってくちばし状に開閉可能に構成し、左右配置の２つの植付具２０，２０の下端位置が互いに近づく側に左右に傾斜してそれぞれ上下動機構２１，２１に支持することにより、左右の植付位置を近づけることができる。

左右の上下動機構２１，２１は、左右の駆動後輪６，６を小径に構成した上で、その左右位置に合わせて配置し、それぞれの内側方に植付具２０，２０を支持することにより、畝幅が狭い場合等の畝の側縁寄りの苗植付けが可能となる。

（覆土具）
左右の鎮圧輪３７ａ，３７ｂは、径の異なる車輪を異なる傾斜角で外側から支持フレーム３９で植付線の左右位置に片持ち支持し、移植苗との干渉を避けつつ移植苗の根元を覆土鎮圧可能に構成する。２条植え構成の内側配置の鎮圧輪３７ｂ，３７ｂは、外側配置の鎮圧輪３７ａ，３７ａより小径で、かつ、回転軸の傾斜を外側配置の鎮圧輪３７ａ，３７ａより起こした角度に構成することにより、２条の植付線を互いに近接することができる。

（苗配給）
植付け走行時の苗移送装置３による苗送りは、周回配置した複数の苗カップ３ａ…を１ピッチずつ回動して左右の植付具２０，２０に交互に苗を供給することにより、千鳥植えが可能となる。

（２条一体構成）
次に、２条一体構成の植付具について説明する。
２条一体構成の植付具は、その背面図を図４に示すように、左右に並ぶ植付具２０，２０をそれぞれ可動分割体２０ａと固定分割体２０ｂとによって片側に開閉可能に構成した上で、左右配置の両外側位置に可動分割体２０ａ，２０ａを配置し、両内側位置に固定分割体２０ｂ，２０ｂを所定の最小〜最大の範囲で間隔調節可能な連結調節体２０ｃによって連結する。

左右の植付具２０，２０の入口には、苗を個別案内する仕切付きの苗ガイド２２と、更に下方に案内する左右のシュータ２３，２３を設けて２条一体に構成することにより、２株の苗を受けて左右の植付具２０，２０にそれぞれ収容し、左右の可動分割体２０ａ，２０ａを外に開いて収容苗を植付けし、このとき、連結調節体２０ｃにより、左右の植付具２０，２０が設定の間隔で保持されることから、植付条間が近接する場合の条間精度を確保して安定植付けが可能となる。

（マルチ用鎮圧輪）
次に、マルチ用鎮圧輪について説明すると、鎮圧輪の要部断面表示の背面図（ａ）とその支持構成の斜視図（ｂ）を図５に示すように、角を落とした球状の曲面で幅広に形成した左右の鎮圧車輪３８，３８を左右に傾斜する回転支軸３８ａ,３８ａに沿ってハブ部の上端からそれぞれウエイトＷを装填可能に構成し、回転支軸３８ａ,３８ａの下端部を外側から伸縮可能な左右の支持フレーム３９ａ，３９ａによって前後に位置調節可能に支持する。

上記構成のマルチ用鎮圧輪３８，３８は、複数のリング状部材によってウエイトＷを構成し、左右の鎮圧車輪３８，３８がマルチフィルムの上から適正に鎮圧作用するように、ウエイトＷの装填数量によって鎮圧荷重を調節することができる。

（灌水装置）
灌水装置は、前掲の図１および図２に示すように、水タンク５１と、ポンプ５２と、潅水ホース５３とを設け、植付具２０による植付位置に潅水可能に構成するとともに、潅水ホース５３から分岐して走行車輪６，７を洗浄可能に分岐切替弁５４と前後に延びる洗浄ホース５５とを設ける。

ポンプ５２は植付伝動部３ｍに配置して水タンク５１から配水ホース５１ａで連通し、その近傍に分岐切替弁５４を配置し、洗浄ホース５５の分岐先端にノズル５５ａ，５５ａを設け、左右の前輪７，７と左右の後輪６，６に臨んで配置することにより、分岐切替弁５４の操作によって植付苗の潅水と車輪洗浄が可能となる。

４苗植付部
６走行車輪
７走行車輪
２０植付具
２０ａ可動分割体
２０ｂ固定分割体
２０ｃ連結調節体
２１上下動機構
３７鎮圧輪
３７ａ鎮圧輪
３７ｂ鎮圧輪
３８鎮圧輪
３８ａ回転支軸
５１水タンク
５２ポンプ
５３潅水ホース
５４分岐切替弁
５５洗浄ホース
Ｗウエイト

Claims

収容した移植物を圃場に植付けする開閉式分割体構成の植付具(２０)と、この植付具(２０)を上下動作可能に下垂状に支持する上下動機構(２１)と、前記植付具(２０)によって植付けられた移植物の左右位置を傾斜姿勢で覆土鎮圧する左右の鎮圧輪とからなる植付部(４)を備えて圃場走行可能に構成した移植機において、
前記植付具(２０)を傾斜支持して植付位置を左右の一方に寄せるとともに、前記左右の一方の側の鎮圧輪(３７ｂ)の傾斜を他方の側の鎮圧輪(３７ａ)よりも起こして配置することを特徴とする移植機。
前記植付具(２０)を左右に並べて配置し、植付位置が互いに近づく向きにそれぞれを傾斜して構成することを特徴とする請求項１に記載の移植機。
前記左右の植付具(２０，２０)の間に位置する内側配置の鎮圧輪(３７ｂ，３７ｂ)は、外側配置の鎮圧輪(３７ａ，３７ａ)より小径に形成してなることを特徴とする請求項２に記載の移植機。
機体を走行支持する左右の走行車輪(６，７)を配置してその左右位置に合わせて前記左右の上下動機構(２１，２１)を配置し、それぞれの上下動機構(２１，２１)の側方に前記植付具(２０，２０)を配置することを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載の移植機。
前記左右の植付具(２０，２０)は、それぞれを片側の可動分割体(２０ａ)と他側の固定分割体(２０ｂ)とによって片側に開閉可能に構成した上で、左右配置の両外側にそれぞれの可動分割体(２０ａ，２０ａ)を配置し、かつ、内側配置の固定分割体(２０ｂ，２０ｂ)を左右間隔調節可能な連結調節体(２０ｃ)によって連結してなることを特徴とする請求項２または請求項３に記載の移植機。
前記鎮圧輪は、傾斜する回転支軸(３８ａ，３８ａ)に沿ってハブ部の上端から装填可能にウエイト(Ｗ，Ｗ)を備えることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれかに記載の移植機。
水タンク(５１)と、ポンプ(５２)と、潅水ホース(５３)とを設けて順次連通し、移植物に潅水する潅水装置を構成するとともに、前記潅水ホース(５３)から分岐して走行車輪(６，７)を洗浄可能に分岐切替弁(５４)と洗浄ホース(５５)とを設けることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれかに記載の移植機。