JP2017063537A - 電源装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力モードのとき、DCDCコンバーターで消費される電力を減らす。【解決手段】電源装置は、通常電圧と通常電圧よりも小さい省エネ電圧を生成し、何れか一方を第1電圧として出力するAC−DC電源部5と、省エネ電圧よりも大きく通常電圧よりも小さい設定電圧を第1電圧に基づき生成し、第2電圧として出力するDCDCコンバーター6と、通常モードのときAC−DC電源部に通常電圧を出力させ、省電力モードではAC−DC電源部に省エネ電圧を出力させる制御回路21と、第1電圧及び第2電圧の何れか一方に基づく電圧を第3電圧として制御回路に入力する切替部7と、省電力モードでは第1電圧を第3電圧として切替部に出力させるとともにDCDCコンバーターを停止させ、通常モードではDCDCコンバーターを動作させ、第2電圧を第3電圧として切替部に出力させる監視回路部8を含む。【選択図】図3
Description
本発明は、省電力モードを有するDCDCコンバーターを含む電源装置に関する。又、この電源装置を含む画像形成装置に関する。
プリンター、複合機、複写機、ファクシミリ装置のような画像形成装置には、回路、素子、電子部品が搭載された基板が1又は複数設けられる。これらの回路、素子、電子部品に適切な大きさの電圧を生成するため、DCDCコンバーターのような電力変換回路が画像形成装置に搭載される。そして、特許文献1には、スリープ(省電力状態)でのDCDCコンバーターの出力電圧を低くし、消費電流を減らして省電力を実現しようとする電源装置の一例が記載されている。
具体的に、特許文献1には、スリープ時のAC−DCコンバーター301の電圧Vaの目標値を3.1V程度まで下げ、AC−DCコンバーター301から3.1Vの出力電圧Vaが出力された場合、DC−DCコンバーター302はオンデューティを100%とし、スイッチング動作を行わない。スリープ時には、流れる電流も少ないため、DC−DCコンバーター302は、入力された電圧3.1VをそのままCPU303に出力し、入力電圧をスルーして出力電圧とする電源装置が記載されている。この構成により、消費電力を低減し省電力化を図ろうとする(特許文献1:段落[0033]等参照)。
DCDCコンバーターは、通常、コンデンサーとコンデンサーよりも前段に設けられたスイッチング素子を含む。単位時間内でのコンデンサーに電圧を印加する時間(オンデューティ)を調整することにより、設定された大きさの電圧がDCDCコンバーターから出力される。また、DCDCコンバーター内には、スイッチング素子を制御し、DCDCコンバーターの出力電圧の大きさを認識し、認識した出力電圧の大きさに基づきオンデューティを調整するコントローラーが設けられる。
特許文献1記載の電源装置では、DC−DCコンバーター302は、オンデューティを100%とし、入力電圧3.1VをそのままCPU303に出力する(入力電圧をスルーして出力電圧とする)。これにより、出力電圧を下げ、省電力を実現しようとする。しかし、特許文献1記載の技術では、省電力モード中、DCDCコンバーター内のコントローラーやフィードバック制御用の回路が動作を続けている。従って、特許文献1記載の技術には、省電力モード中、DCDCコンバーターが動作し続け、コントローラーのような回路で電力の消費が続けられているという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、省電力モードのとき、DCDCコンバーターで消費される電力を減らす。
上記課題を解決するため、請求項1に係る電源装置は、AC−DC電源部、DCDCコンバーター、制御回路、切替部、監視回路部を含む。前記AC−DC電源部は、直流の通常電圧と、前記通常電圧よりも小さい直流電圧である省エネ電圧を生成可能であり、何れか一方を第1電圧として出力する。前記DCDCコンバーターは、通常モードでは、前記省エネ電圧よりも大きく、前記通常電圧よりも小さい電圧であって、予め定められた大きさの設定電圧を前記第1電圧に基づき生成し、第2電圧として出力する。前記制御回路は、省電力モードでも動作し、また、前記通常モードのとき前記AC−DC電源部に前記通常電圧を生成、出力させ、前記通常モードで予め定められた移行条件が満たされたことにより前記省電力モードに移行し、前記省電力モードでは前記AC−DC電源部に前記省エネ電圧を生成、出力させ、前記省電力モードで予め定められた復帰条件が満たされたことにより前記通常モードに復帰する。前記切替部は、前記第1電圧及び前記第2電圧が入力され、前記第1電圧及び前記第2電圧の何れか一方に基づく電圧を第3電圧として出力し、前記第3電圧を前記制御回路に入力して前記制御回路を動作させる。前記監視回路部は、前記省電力モードでは前記第1電圧を前記第3電圧として前記切替部に出力させるとともに前記DCDCコンバーターを停止させ、前記通常モードでは前記DCDCコンバーターを動作させ、前記第2電圧を前記第3電圧として前記切替部に出力させる。
省電力モードのとき、DCDCコンバーターを停止させ、DCDCコンバーターで消費される電力が従来よりも少ない電源装置、画像形成装置を提供することができる。
以下、図1〜図8を用いて、本発明の実施形態に係る電源装置1を含む画像形成装置を説明する。画像形成装置としてプリンター100を例にあげて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置のような各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概要)
まず、図1に基づき、実施形態に係るプリンター100を説明する。図1は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。
まず、図1に基づき、実施形態に係るプリンター100を説明する。図1は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。
図1に示すように、プリンター100は、制御部2を有する。制御部2は、装置全体の動作を統括しプリンター100の各部を制御する。そして、制御部2にはCPU21(制御回路に相当)が設けられる。又、制御部2は、制御用プログラムやデータを記憶するROMやRAMのようなメモリー22や、印刷に必要な画像処理を行う画像処理部23のような回路を実装する。また、プリンター100は、HDD24のような大容量記憶装置を含む。
又、制御部2は、操作パネル3と通信可能に接続される。操作パネル3は、設定用の画面やプリンター100の状態やメッセージを表示する表示パネル31を含む。制御部2は、表示パネル31の表示を制御する。また、操作パネル3は、タッチパネルやハードキーのような使用者の操作を受け付ける操作受付部32を含む。制御部2は、操作受付部32になされた設定操作内容を認識する。そして、制御部2は、使用者の設定にあわせてプリンター100を制御する。
又、プリンター100は、印刷部4を含む。印刷部4を用いて、カラー印刷が可能である。印刷部4は、エンジン制御部40、給紙部4a、搬送部4b、画像形成部4c、中間転写部4d、定着部4eを含む。制御部2は、印刷指示、印刷ジョブの内容、印刷に用いる画像データをエンジン制御部40に与える。エンジン制御部40は給紙部4a、搬送部4b、画像形成部4c、中間転写部4d、定着部4eの動作を制御して、給紙、用紙搬送、トナー像の形成、転写、定着のような印刷関連処理を実際に制御する。
給紙部4aは、印刷に用いる用紙を一枚ずつ供給する。搬送部4bは、供給された用紙を、画像形成部4c、中間転写部4d、定着部4eを経て排出トレイ(不図示)まで搬送する。画像形成部4cは、搬送部4bより搬送される用紙にのせるトナー像を形成する。プリンター100はカラー印刷対応であるので、画像形成部4cは、各色のトナー像を形成する画像形成ユニット(不図示)を複数含む。中間転写部4dは、各画像形成ユニットで形成された各色のトナー像の1次転写を受ける中間転写ベルト(不図示)を含む。中間転写部4dは中間転写ベルトを回転させ、搬送される用紙に重畳されたトナー像を2次転写する。定着部4eは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。搬送部4bは、トナー像が定着された用紙を排出トレイに排出する。
又、プリンター100は、通信部25を含む。通信部25は、PCやサーバーのようなコンピューター200と、ネットワークやケーブルにより、通信可能に接続される。通信部25は、コンピューター200から画像データのような印刷内容を示すデータと印刷に関する設定を示すデータを含む印刷用データを受信する。制御部2は、印刷用データに基づく印刷を印刷部4に行わせる。
(電力供給系統)
次に、図2を用いて、実施形態に係るプリンター100での電力供給系統の一例を説明する。図2は、実施形態に係るプリンター100の電力供給系統の一例を示す図である。尚、図2では電力の流れを白抜矢印で示している。
次に、図2を用いて、実施形態に係るプリンター100での電力供給系統の一例を説明する。図2は、実施形態に係るプリンター100の電力供給系統の一例を示す図である。尚、図2では電力の流れを白抜矢印で示している。
図2に示すように、プリンター100は、制御部2(主制御基板)に電力供給を行う部分として、AC−DC電源部5とDCDCコンバーター6を含む。AC−DC電源部5は、電源ケーブル(不図示)により商用電源と接続される。AC−DC電源部5は、整流回路、トランス、スイッチング素子、平滑回路を有するスイッチング電源である。AC−DC電源部5は、商用電源が接続されると交流電力を整流、降圧し、直流電圧を出力する。
AC−DC電源部5は、直流の通常電圧と、通常電圧よりも小さい直流電圧である省エネ電圧を生成可能であり、何れか一方を第1電圧V1として出力する。通常電圧は、例えば、DC24Vであり、省エネ電圧は、例えば、DC3.0Vである。AC−DC電源部5は、CPU21の指示(電源制御信号S1)に基づき、第1電圧V1の大きさを切り替える。第1電圧V1の大きさを変更するため、電圧制御部50がAC−DC電源部5の内部に設けられる。電圧制御部50は、AC−DC電源部5のスイッチングでのONデューティやスイッチング周波数を調整して、通常電圧と省エネ電圧の何れかを出力する。
DCDCコンバーター6は、主制御基板に設けられたCPU21の動作に必要な電圧を生成する。なお、DCDCコンバーター6の生成した電圧は、メモリー22、画像処理部23、通信部25、その他の回路、素子のようなデバイスにも供給されてもよい。また、メモリー22、画像処理部23、通信部25の動作に必要な電圧を生成する電力変換回路が別途設けられてもよい。DCDCコンバーター6は、通常モードにおいて、AC−DC電源部5の第1電圧V1(通常電圧)が入力され、生成した電圧を第2電圧V2として出力する。CPU21に供給すべき電圧範囲は、定められている。DCDCコンバーター6は、供給すべき電圧の範囲内で予め定められている設定電圧を出力する。
また、プリンター内には、他にエンジン制御部40(エンジン基板)、操作パネル3(パネル基板)のような基板が設けられる。AC−DC電源部は各基板に電力を供給する。エンジン基板には、2次電源部5aが設けられる。パネル基板には2次電源部5bが設けられる。2次電源部5a、5bは、AC−DC電源部からの電圧を変換し、各基板に設けられたデバイス(CPU、マイコン、メモリーのような回路や素子)の動作に必要な電圧を生成する。
(通常モードと省電力モード)
次に、図2を用いて、実施形態に係るプリンター100(電源装置1)での通常モードと省電力モードを説明する。
次に、図2を用いて、実施形態に係るプリンター100(電源装置1)での通常モードと省電力モードを説明する。
実施形態に係るプリンター100(電源装置1)は、通常モードと省電力モードを有する。省電力モードでは、予め定められた供給停止部分への電力供給が停止される。本実施形態のプリンター100では、供給停止部分は、操作パネル3、印刷部4である。図2のうち、省電力モードでは、2次電源部5a、5bは、エンジン制御部40(エンジン基板)、操作パネル3(パネル基板)内のデバイスへの電力供給を停止する。一方、通常モードは、直ちに印刷できる状態であり、供給停止部分への電力供給がなされる。なお、主電源投入時、プリンター100(電源装置1)は、通常モードで起動する。
制御部2のうち、CPU21や通信部25は、省電力モードでも電力が供給され、動作する。CPU21は、通常モードに復帰するとき通常電圧の生成をAC−DC電源部5に指示し、AC−DC電源部5に通常電圧を出力させる。CPU21は、通常モードで予め定められた移行条件が満たされたことを認識する。これにより、CPU21は、プリンター100(電源装置1)を省電力モードに移行させる。CPU21は、省電力モードに移行するとき、省エネ電圧の生成をAC−DC電源部5に指示し、省エネ電圧をAC−DC電源部5に出力させる。CPU21は、省電力モードで予め定められた復帰条件が満たされたことを認識する。これにより、CPU21は、プリンター100(電源装置1)を通常モードに復帰させる。
「移行条件」は適宜定められる。制御部2(CPU21)は、通常モードとなってから、あるいは、印刷ジョブが完了してから、通信部25に次の印刷ジョブの入力がないまま、数分のような予め定められた時間が経過したとき、移行条件が満たされたと判断する。また、制御部2は、操作パネル3に省電力モードの移行の指示入力がなされたとき、移行条件が満たされたと判断する。尚、移行条件は上記に限られず、他の条件が設けられてもよい。
「復帰条件」も適宜定められる。制御部2(CPU21)は、省電力モード中に通信部25に印刷ジョブ(印刷用データ)の入力があったとき、復帰条件が満たされたと判断する。また、制御部2は、操作パネル3が操作されたとき、復帰条件が満たされたと判断する。そのため、省電力モードでも操作パネル3の操作受付部32には電力を供給してもよい。尚、復帰条件は上記に限られず、他の条件が設けられてもよい。
(電源装置1の概要)
次に、図3を用いて、実施形態に係る電源装置1の概要を説明する。図3は、実施形態に係る電源装置1の一例を示す図である。
次に、図3を用いて、実施形態に係る電源装置1の概要を説明する。図3は、実施形態に係る電源装置1の一例を示す図である。
電源装置1は、プリンター100の一部を構成する。電源装置1は、CPU21、AC−DC電源部5、DCDCコンバーター6、切替部7、監視回路部8を含む。
AC−DC電源部5は、CPU21の指示(電源制御信号S1)に基づき、通常電圧又は省エネ電圧を生成する。CPU21は、AC−DC電源部5に電源制御信号S1を入力する。通常モードのとき、CPU21は、電源制御信号S1のレベルを通常電圧の生成を指示するレベル(High)とする。本実施形態では、通常電圧の大きさは、モーター41を駆動するためのDC24Vである。モーター41は、印刷部4の給紙、用紙搬送、トナー像形成、転写、定着のための回転体を回転させる。なお、省電力モードでは、スイッチ部42によって、モーター41への電力供給が遮断される。
省電力モードのとき、CPU21は、電源制御信号S1のレベルを省エネ電圧の生成を指示するレベル(Low)とする。省エネ電圧の大きさは、CPU21を動作可能な3.0Vである。CPU21は、AC−DC電源部5が生成する省エネ電圧に基づき、省電力モードでも動作を続ける。CPU21は、省電力モードで復帰条件が満たされたか否かの確認を続ける。CPU21の動作電圧範囲は、およそ3.0V〜3.8V程度とされる。
ここで、CPU21は、消費電力に差がある複数のモードを有する。CPU21は、通常動作モード、ナップモード、スリープモードを有する。通常動作モードは、CPU21内の全ての回路を通常周波数で動作させるモードであり、消費電力が最も大きい。ナップモードは、CPU21内の一部の回路の使用しないようにしたり、動作周波数を通常動作モードよりも低くしたりして、消費電力を通常動作モードよりも減らすモードである。スリープモードは、ナップモードよりもCPU21の内部で使用する回路を減らしたり、動作周波数をナップモードよりも低くしたりして、消費電力をナップモードよりも減らすモードである。
DCDCコンバーター6は、予め設定された設定電圧を生成し、第2電圧V2として出力する。本実施形態のDCDCコンバーター6の設定電圧は、3.3Vである。DCDCコンバーター6は、設定電圧を出力する。DCDCコンバーター6は、通常モードで制御部2のCPU21に電力供給を行う。CPU21は、省電力モードでは、DCDCコンバーター6を停止させる(詳細は後述)。
切替部7は、第2電圧V2(DCDCコンバーター6の出力)及び第1電圧V1(AC−DC電源部5の出力)が入力される。そして、CPU21(制御回路)を動作させるため、切替部7は、何れか一方を第3電圧V3として出力する。第3電圧V3はCPU21に入力される。
監視回路部8は、省電力モードでは第1電圧V1(省エネ電圧)を第3電圧V3として切替部7に出力させる。その結果、切替部7は、省電力モードでは、省エネ電圧を第3電圧V3としてCPU21に入力する。監視回路部8は、通常モードでは、DCDCコンバーター6を動作させ、第2電圧V2(DCDCコンバーター6の出力電圧)を第3電圧V3として切替部7に出力させる。その結果、切替部7は、通常モードでは、第2電圧V2を第3電圧V3としてCPU21に入力する。
また、監視回路部8は、DCDCコンバーター6にイネーブル信号S2を出力する。イネーブル信号S2のレベルが動作指示レベルのとき、DCDCコンバーター6は動作する。イネーブル信号S2のレベルが停止指示レベルのとき、DCDCコンバーター6は停止する(出力電圧ゼロ)。監視回路部8は、省電力モードでは、DCDCコンバーター6を停止させる。
また、監視回路部8は切替通知信号S3をCPU21に入力する。切替通知信号S3は第3電圧V3の切替(第1電圧V1から第2電圧V2への切替、又は、第2電圧V2から第1電圧V1への切替)がなされることを事前にCPU21に通知する信号である。
電圧の切替時、CPU21に流す電流を抑えないと、CPU21に入力される電圧の降下が大きくなり、CPU21が停止するおそれがある(詳細は後述)。そこで、切替通知信号S3によって切替部7からの第3電圧V3の切替がまもなく行われるとき、CPU21は、予め定められた時間、複数のモードのうち、消費電力が最も小さいモード(スリープモード)を維持する。
(切替部7)
次に、図4を用いて、実施形態に係る切替部7を説明する。図4は、実施形態に係る切替部7の一例を示す図である。
次に、図4を用いて、実施形態に係る切替部7を説明する。図4は、実施形態に係る切替部7の一例を示す図である。
切替部7は、第1トランジスタ71、第2トランジスタ72、第3トランジスタ73、第4トランジスタ74、第5トランジスタ75、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R4、抵抗R5を含む。第1トランジスタ71と第2トランジスタ72は、MOSFETである(他種のトランジスタでも良い)。第1トランジスタ71と第2トランジスタ72には、on抵抗が極力小さく電圧低下を無視できるレベルのものを用いることができる。第3トランジスタ73、第4トランジスタ74、及び第5トランジスタ75は、バイポーラトランジスタである(他種のトランジスタでも良い)。
第1トランジスタ71のソースは、AC−DC電源部5の出力端子と接続される。その結果、第1トランジスタ71のソースには、第1電圧V1が印加される。第1トランジスタ71のゲートは、第5トランジスタ75のコレクタと接続される。第1トランジスタ71のドレインは、CPU21と接続される。
第2トランジスタ72のソースとDCDCコンバーター6の出力端子が接続される。その結果、第2トランジスタ72のソースには、第2電圧V2が印加される。第2トランジスタ72のゲートは、第3トランジスタ73のコレクタと接続される。第2トランジスタ72のドレインは、CPU21と接続される。
第3トランジスタ73のベースには、抵抗R2を介して切替指示信号S4が入力される。第3トランジスタ73のコレクタは、抵抗R1を介してAC−DC電源部5の出力端子と接続される。また、第3トランジスタ73のコレクタは、第2トランジスタ72のゲートにも接続される。また、抵抗R1と第3トランジスタ73のコレクタの間に設けられた接続点が第2トランジスタ72のゲートと接続される。第3トランジスタ73のエミッタは、グランドに接続される。
第4トランジスタ74のベースには、抵抗R3を介して切替指示信号S4が入力される。第4トランジスタ74のコレクタは、抵抗R4を介してAC−DC電源部5の出力端子と接続される。第4トランジスタ7474のエミッタは、グランドに接続される。
第5トランジスタ75のベースは、抵抗R4と第4トランジスタ74のコレクタの間に設けられた接続点と接続される。第5トランジスタ75のコレクタは、抵抗R5を介してAC−DC電源部5の出力端子と接続される。抵抗R5と第5トランジスタ75のコレクタの間に設けられた接続点が第1トランジスタ71のゲートと接続される。第5トランジスタ75のエミッタは、グランドに接続される。
切替指示信号S4がHighのとき(通常モードのとき、AC−DC電源部5が通常電圧を出力するとき)、第4トランジスタ74がON状態となる。そして、第5トランジスタ75のベースの電位がグランドレベルとなる。これにより、第5トランジスタ75がOFF状態となる。そして、第1トランジスタ71のゲートの電位がAC−DC電源部5が出力する第1電圧V1となる。第1トランジスタ71のソースにもAC−DC電源部5が出力する第1電圧V1が印加されているので、第1トランジスタ71のゲート−ソース間電圧が等しくなる。その結果、切替指示信号S4がHighのとき、第1トランジスタ71は、OFF状態となる。
一方、切替指示信号S4がHighのとき、第3トランジスタ73がON状態となる。そして、第2トランジスタ72のゲートの電位がグランドレベルとなる。そのため、第2トランジスタ72がON状態となる。
つまり、切替指示信号S4がHighのとき、切替部7は、DCDCコンバーター6の第2電圧V2を第3電圧V3として出力する。その結果、DCDCコンバーター6の第2電圧V2がCPU21に印加される。
一方、切替指示信号S4がLowのとき(省電力モードのとき、AC−DC電源部5が省エネ電圧を出力するとき)、第3トランジスタ73がOFF状態となる。そして、第2トランジスタ72のゲートの電位がAC−DC電源部5が出力する第1電圧V1となる。第2トランジスタ72のソースは、DCDCコンバーター6の出力端子と接続される。ここで、DCDCコンバーター6は、省電力モードでは停止する。そのため、第2トランジスタ72がOFF状態となる。
また、切替指示信号S4がLowのとき、第4トランジスタ74がOFF状態となる。そして、第5トランジスタ75のベースの電位がAC−DC電源部5が出力する第1電圧V1となる。これにより、第5トランジスタ75がON状態となる。そして、第1トランジスタ71のゲートの電位がグランドレベルとなる。第1トランジスタ71のソースにはAC−DC電源部5が出力する第1電圧V1が印加されているので、第1トランジスタ71のゲート−ソース間電圧の電位差が十分確保される。その結果、切替指示信号S4がLowのとき、第1トランジスタ71は、ON状態となる。
つまり、切替指示信号S4がLowのとき、切替部7は、AC−DC電源部5の第1電圧V1を第3電圧V3として出力する。その結果、AC−DC電源部5の第1電圧V1(省エネ電圧)がCPU21に印加される。
このように、第1トランジスタ71と第2トランジスタ72は、通常モードと省電力モードでは何れか一方がONする。そして、第1トランジスタ71は、AC−DC電源部5の出力が印加される。第1トランジスタ71は、切替指示信号S4がLowのときON状態となり、ON状態では省エネ電圧に基づく電圧を第3電圧V3として出力するスイッチとして機能する。第2トランジスタ72は、DCDCコンバーター6の出力が印加され、切替指示信号S4がHighのときON状態となり、ON状態では第2電圧V2に基づく電圧を第3電圧V3として出力するスイッチとして機能する。
(監視回路部8)
次に、図5を用いて、実施形態に係る監視回路部8のハードウェアを説明する。図5は、実施形態に係る監視回路部8のハードウェアの一例を示す図である。
次に、図5を用いて、実施形態に係る監視回路部8のハードウェアを説明する。図5は、実施形態に係る監視回路部8のハードウェアの一例を示す図である。
監視回路部8は、第1コンパレーター81、第1ツェナーダイオードZ1、第2コンパレーター82、第2ツェナーダイオードZ2、論理和回路83、排他的論理和回路84を含む。このように、監視回路部8は、ハードウェア(回路)のみで構成される。
第1コンパレーター81は、切替指示信号S4を出力する。第1コンパレーター81のプラスの入力端子には、AC−DC電源部5の第1電圧V1が入力される。第1コンパレーター81のマイナスの入力端子には第1参照電圧Vr1が入力される。
第1参照電圧Vr1は、切替部7の出力電圧(第3電圧V3)に基づき生成される。具体的に、抵抗R6を介して、切替部7に第1ツェナーダイオードZ1が接続される。第1ツェナーダイオードZ1のツェナー電圧は、3.6Vである。第1ツェナーダイオードZ1のツェナー電圧を3.6Vとする根拠の1つは、CPU21のような3.3V系の電子部品で推奨される入力電圧範囲の一般的な上限値が3.6Vが多いことである。なお、第1参照電圧Vr1の大きさは、CPU21の駆動電圧範囲に応じて変更される。そして、抵抗R6と第1ツェナーダイオードZ1の間の電圧が第1参照電圧Vr1として、第1コンパレーター81のマイナスの入力端子に入力される。
つまり、第1コンパレーター81は、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.6V以上であるとHighを出力し、3.6V未満になるとLowを出力する。DCDCコンバーター6の出力電圧(第2電圧V2)の定格出力電圧は、3.3Vである。AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.6V以上であれば、DCDCコンバーター6は定格出力電圧を出力できる。
第1コンパレーター81の出力は、切替指示信号S4として切替部7に入力される。つまり、第1コンパレーター81の出力がHighのとき、切替部7は、DCDCコンバーター6の出力電圧(第2電圧V2)を第3電圧V3としてCPU21に印加する。第1コンパレーター81の出力がLowのとき、切替部7は、AC−DC電源部5の第1電圧V1(省エネ電圧)を第3電圧V3としてCPU21に印加する。
また、論理和回路83は、DCDCコンバーター6に入力するイネーブル信号S2を生成する。第1コンパレーター81は、論理和回路83の一方の入力端子に出力を入力する。また、制御回路は、論理和回路83の他方の入力端子に電源制御信号S1を入力する。
ここで、通常モードと省電力モードの遷移にあわせ、AC−DC電源部5からの第1電圧V1を切り替えるため、CPU21は、電源制御信号S1をAC−DC電源部5に入力する。本実施形態のプリンター100では、電源制御信号S1がHighのとき、AC−DC電源部5は、通常電圧を生成する。電源制御信号S1がLowのとき、AC−DC電源部5は、省エネ電圧を生成する。
つまり、論理和回路83は、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.6V以上であることと、電源制御信号S1がHighであること(通常電圧の生成を指示していること)の何れか一方の条件が満たされているとき、Highを出力する。論理和回路83は、出力をイネーブル信号S2としてDCDCコンバーター6に入力する。通常モードでは、DCDCコンバーター6を動作させる。そのため、論理和回路83の出力(イネーブル信号S2)のHighは、イネーブル信号S2がDCDCコンバーター6の動作を指示するレベルとなる。DCDCコンバーター6は、イネーブル信号S2がHighの間、動作して第2電圧V2を生成する。
一方、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.6V未満かつ、電源制御信号S1がLowである(省エネ電圧の生成を指示している)状態では、論理和回路83の出力は、Lowとなる。このような状態は、省電力モードに移行した、又は、省電力モードへの移行が進んでいる状態である。DCDCコンバーター6は動作させる必要がない。そこで、DCDCコンバーター6は、イネーブル信号S2がLowになると停止する。これにより、省電力モードで消費される電力を減らすことができる。
第2コンパレーター82、第2ツェナーダイオードZ2、排他的論理和回路84は、切替通知信号S3の生成のために設けられる。第2コンパレーター82のプラスの入力端子には、AC−DC電源部5の第1電圧V1が入力される。第2コンパレーター82のマイナスの入力端子には第2参照電圧Vr2が入力される。
第2参照電圧Vr2は、切替部7の出力電圧(第3電圧V3)に基づき生成される。具体的に、抵抗R7を介して、切替部7に第2ツェナーダイオードZ2が接続される。第2ツェナーダイオードZ2のツェナー電圧は、3.8Vである。第2参照電圧Vr2は、第1参照電圧Vr1及び省エネ電圧よりも大きく、AC−DC電源部5が出力する通常電圧よりも小さい。
切替通知信号S3は、切替部7でまもなく切替がなされることをCPU21に通知する信号である。通常電圧から省エネ電圧に出力目標を切り替えたとき(電源制御信号S1がHighからLowになったとき)から単位時間あたりのAC−DC電源部5の電圧降下率に、前もって知っておきたい時間を乗じて得られる値を求める。乗じた値を第1参照電圧Vr1に加えることにより、第2参照電圧Vr2の大きさを定めることができる。そして、抵抗R3と第2ツェナーダイオードZ2の間の電圧(3.8V)が第2参照電圧Vr2として、第2コンパレーター82のマイナスの入力端子に入力される。
つまり、第2コンパレーター82は、AC−DC電源部5の第1電圧V1が3.8V以上のときHighを出力し、3.8V未満のときLowを出力する。そして、第2コンパレーター82の出力は、排他的論理和回路84の一方の入力端子に入力される。また、DCDCコンバーター6の出力が、排他的論理和回路84の他方の入力端子に入力される。
その結果、排他的論理和回路84の出力は、以下のとき、LowからHighに変化する。つまり、モード遷移にともなう切替部7での切り替えが一定時間内に、まもなく行われる状態である。
(1)DCDCコンバーター6が動作している状態(設定電圧を出力している状態)で、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.8V未満となったとき
・省電力モードへの移行時、省エネ電圧(3.0V)へのAC−DC電源部5が出力する電圧の切り替えがなされる。それにより、電圧AC−DC電源部5の生成電圧(第1電圧V1)が低下する。つまり、第1電圧V1が3.6V(DCDCコンバーター6の第2電圧V2から第1電圧V1への切替時点)に近づいている状態である。
(2)DCDCコンバーター6が動作している状態(設定電圧を出力している状態)であるが、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.8Vをまだ超えていないとき
・通常モードへの復帰開始時、Highの電源制御信号S1が論理和回路83に入力されることによって、イネーブル信号S2がHighとなる。その結果、通常モードへの復帰開始当初からDCDCコンバーター6の動作が開始されている。そして、第1電圧V1が3.6V(DCDCコンバーター6が停止する電圧値)に近づいている状態である。つまり、AC−DC電源部5の第1電圧V1が、3.6V(第1電圧V1からDCDCコンバーター6の第2電圧V2への切替時点)に近づいている状態である。
(1)DCDCコンバーター6が動作している状態(設定電圧を出力している状態)で、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.8V未満となったとき
・省電力モードへの移行時、省エネ電圧(3.0V)へのAC−DC電源部5が出力する電圧の切り替えがなされる。それにより、電圧AC−DC電源部5の生成電圧(第1電圧V1)が低下する。つまり、第1電圧V1が3.6V(DCDCコンバーター6の第2電圧V2から第1電圧V1への切替時点)に近づいている状態である。
(2)DCDCコンバーター6が動作している状態(設定電圧を出力している状態)であるが、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.8Vをまだ超えていないとき
・通常モードへの復帰開始時、Highの電源制御信号S1が論理和回路83に入力されることによって、イネーブル信号S2がHighとなる。その結果、通常モードへの復帰開始当初からDCDCコンバーター6の動作が開始されている。そして、第1電圧V1が3.6V(DCDCコンバーター6が停止する電圧値)に近づいている状態である。つまり、AC−DC電源部5の第1電圧V1が、3.6V(第1電圧V1からDCDCコンバーター6の第2電圧V2への切替時点)に近づいている状態である。
一方、排他的論理和回路84の出力は、以下のとき、HighからLowに変化する。
(1)通常モードとするため、DCDCコンバーター6が設定電圧を出力し、かつ、AC−DC電源部5の第1電圧V1が3.8V以上になったとき(切替部7が第1電圧V1から第2電圧V2に切り替え済の時点)
(2)省電力モードとするため、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.8V以下に降下し、かつ、DCDCコンバーター6の動作が停止したとき(切替部7が第2電圧V2から第1電圧V1に切り替え済の時点)
(1)通常モードとするため、DCDCコンバーター6が設定電圧を出力し、かつ、AC−DC電源部5の第1電圧V1が3.8V以上になったとき(切替部7が第1電圧V1から第2電圧V2に切り替え済の時点)
(2)省電力モードとするため、AC−DC電源部5からの第1電圧V1が3.8V以下に降下し、かつ、DCDCコンバーター6の動作が停止したとき(切替部7が第2電圧V2から第1電圧V1に切り替え済の時点)
(主電源投入時の起動動作)
次に、図6を用いて、実施形態に係る電源装置1の主電源投入時の動作の流れを説明する。図6は、実施形態に係る電源装置1の主電源投入時の動作の流れを示すタイミングチャートである。
次に、図6を用いて、実施形態に係る電源装置1の主電源投入時の動作の流れを説明する。図6は、実施形態に係る電源装置1の主電源投入時の動作の流れを示すタイミングチャートである。
プリンター100の主電源のON/OFFのため、プリンター100には、主電源スイッチ101が設けられる(図3参照)。主電源スイッチ101によって主電源が投入されると、起動が開始される。起動完了後、電源装置1(プリンター100)のモードは、通常モードとなる。なお、主電源がOFFされているとき、AC−DC電源部5は、CPU21への電力供給を停止している。
主電源スイッチ101のON操作がなされた旨の信号は、AC−DC電源部5に入力される。この信号を受け、AC−DC電源部5の電圧制御部50は、通常電圧の生成を開始する(図6のA1の時点)。このとき、まだ、切替指示信号S4はLowなので、切替部7は、AC−DC電源部5からの第1電圧V1をCPU21に印加する。
AC−DC電源部5の第1電圧V1がCPU21の動作電圧範囲の下限値を上回ると、CPU21が動作を開始する。これに伴い、CPU21は、電源制御信号S1をLowからHighに変化させる(図6のA2の時点)。これに伴い、イネーブル信号S2(論理和回路83の出力信号)がLowからHighに変化し、DCDCコンバーター6が動作を開始する(図6のA2の時点)。
AC−DC電源部5の第1電圧V1は、通常電圧(24V)に向けて次第に上昇する。その結果、第1電圧V1は、3.6V以上となる(図6のA3の時点)。これに伴い、切替指示信号S4(第1コンパレーター81)がLowからHighに変化する(図6のA3の時点)。その結果、切替部7は、第3電圧V3として、第2電圧V2(DCDCコンバーター6の3.3V)に基づく電圧を出力する。
その後、第1電圧V1は、最終的に通常電圧(24V)に到達する(図6のA4の時点)。これにより、モーター41を回転させて印刷が可能な状態となる。そして、電源装置1(プリンター100)は、通常モードで立ち上がる。
(省電力モードへの移行)
次に、図7を用いて、実施形態に係る電源装置1の省電力モード移行時の動作の流れを説明する。図7は、実施形態に係る電源装置1の省電力モード移行時の動作の流れを示すタイミングチャートである。
次に、図7を用いて、実施形態に係る電源装置1の省電力モード移行時の動作の流れを説明する。図7は、実施形態に係る電源装置1の省電力モード移行時の動作の流れを示すタイミングチャートである。
省電力モードへの移行条件が満たされると、CPU21は、電源制御信号S1のレベルを省エネ電圧の生成を指示するレベル(Low)に変化させる(図7のB1の時点)。AC−DC電源部5は、省エネ電圧(3.0V)に向けて第1電圧V1の降圧を開始する。
AC−DC電源部5の第1電圧V1の降下が続き、やがて3.8Vに到達する(図7のB2の時点)。これにより、排他的論理和回路84の出力(切替通知信号S3)がLow→Highに変化する(図7のB2の時点)。切替通知信号S3はCPU21に入力される。その結果、図7のうち、網掛けで示す予め定められた時間、CPU21は、複数のモードのうち、最も消費電力の少ないモードにする(CPU21のスリープモード)。
第1電圧V1の降下が続き、やがて3.6Vに到達する(図7のB3の時点)。これにより、第1コンパレーター81の出力(切替指示信号S4)がHigh→Lowに変化する(図7のB3の時点)。切替指示信号S4は切替部7に入力される。その結果、切替部7からの第3電圧V3は、DCDCコンバーター6の第2電圧V2から、第1電圧V1に基づく電圧に切り替えられる(図7のB3の時点、3.6Vに一時的に上昇)。
ここで、モード切替に伴う切替部7の出力電圧の切替では、第1トランジスタ71と第2トランジスタ72のON、OFFの切替がなされる。このとき、一時的に第1トランジスタ71と第2トランジスタ72ともにOFF状態となることがある。この状態では、新たな電力が供給されないのでCPU21に電力を供給するラインに残った電荷が消費される。このとき、CPU21の状態が電流の消費が大きい状態であると、CPU21に印加される電圧のドロップが大きくなる。CPU21の動作に必要な電圧の最低値を下回るほどの電圧ドロップが生ずると、CPU21が停止する。切替通知信号S3がLow→Highに変化した時点(図7のB2の時点)、つまり、切替部7での第3電圧V3の切り替えの前の時点で、CPU21の停止を防ぐため、CPU21は、最も消費電力の少ないモードに移行する。
また、電源制御信号S1及び第1コンパレーター81が何れもLowとなり、論理和回路83の出力信号(イネーブル信号S2)もLowとなる。その結果、イネーブル信号S2が停止指示レベルとなり、DCDCコンバーター6が停止する(図7のB3の時点)。DCDCコンバーター6の停止によって、排他的論理和回路84(切替通知信号S3)のレベルもLowとなる。また、CPU21は、切替通知信号S3がLowになっても、第1トランジスタ71と第2トランジスタ72の何れかが確実にONしている時点まで、最も消費電力の少ないモードを継続する。マージンを持たせるため、予め定められた時間は、切替通知信号S3がHighからLowに変化するまでの時間よりも長い。
その後、AC−DC電源部5の第1電圧V1は、最終的に省エネ電圧(3.0V)に到達する(図7のB4の時点)。切替部7からの第3電圧V3も省エネ電圧となる(図7のB4の時点)。そして、省電力モードでもCPU21への電力供給が続けられる。
(通常モードへの復帰)
次に、図8を用いて、実施形態に係る電源装置1の通常モードへの復帰時の動作の流れを説明する。図8は、実施形態に係る電源装置1の通常モードへの復帰時の動作の流れを示すタイミングチャートである。
次に、図8を用いて、実施形態に係る電源装置1の通常モードへの復帰時の動作の流れを説明する。図8は、実施形態に係る電源装置1の通常モードへの復帰時の動作の流れを示すタイミングチャートである。
通常モードへの復帰条件が満たされると、CPU21は、電源制御信号S1のレベルを通常電圧の生成を指示するレベル(High)に変化させる(図8のC1の時点)。これにより、AC−DC電源部5は、通常電圧(24V)に向けて第1電圧V1の昇圧を開始する。また、電源制御信号S1がHighとなるので、論理和回路83の出力信号(イネーブル信号S2)はHighとなる。その結果、DCDCコンバーター6の動作が開始される(3.3Vの生成が開始される。図8のC1の時点)。
DCDCコンバーター6の出力上昇によって、排他的論理和回路84のうち、一方の入力端子(DCDCコンバーター6の第2電圧V2)のみがHighとなる(図8のC2の時点)。これにより、排他的論理和回路84の出力(切替通知信号S3)がLowからHighに変化する(図8のC2の時点)。切替通知信号S3はCPU21に入力される。その結果、図8のうち、網掛けで示す予め定められた時間、CPU21は、複数のモードのうち、最も消費電力の少ないモードにする(CPU21のスリープモード)。
AC−DC電源部5の第1電圧V1は、通常電圧(24V)に向けて次第に上昇を続ける。その結果、AC−DC電源部5からの第1電圧V1は、3.6V以上となる(図8のC3の時点)。これに伴い、切替指示信号S4(第1コンパレーター81)がLowからHighに変化する。(図8のC3の時点)。その結果、切替部7は、第3電圧V3として、第2電圧V2(DCDCコンバーター6の3.3V)に基づく電圧を出力する。
第1電圧V1の昇圧が続き、やがて3.8Vに到達する(図8のC4の時点)。第2コンパレーター82の出力とDCDCコンバーター6の出力のいずれもがHighレベルとなる。これにより、排他的論理和回路84の出力(切替通知信号S3)がHighからLowに変化する(図8のC4の時点)。CPU21は、切替通知信号S3がLowになっても、第1トランジスタ71と第2トランジスタ72の何れかが確実にONしている時点まで、最も消費電力の少ないモードを継続する。つまり、マージンを持たせるため、予め定められた時間は、切替通知信号S3がHighからLowに変化するまでの時間よりも長くする。
その後、AC−DC電源部5からの第1電圧V1は、最終的に、通常電圧(24V)に到達する(図8のC5の時点)。これにより、モーター41を回転させて印刷が可能な状態となる。そして、電源装置1(プリンター100)は、通常モードで立ち上がる。
このようにして、実施形態に係る電源装置1は、直流の通常電圧と、通常電圧よりも小さい直流電圧である省エネ電圧を生成可能であり、何れか一方を第1電圧V1として出力するAC−DC電源部5と、省エネ電圧よりも大きく、通常電圧よりも小さい電圧であって、予め定められた大きさの設定電圧を第1電圧V1に基づき生成し、第2電圧V2として出力するDCDCコンバーター6と、省電力モードでも動作し、また、通常モードのときAC−DC電源部5に通常電圧を生成、出力させ、通常モードで予め定められた移行条件が満たされたことにより省電力モードに移行し、省電力モードではAC−DC電源部5に省エネ電圧を生成、出力させ、省電力モードで予め定められた復帰条件が満たされたことにより通常モードに復帰する制御回路(CPU21)と、第1電圧V1及び第2電圧V2が入力され、第1電圧V1及び第2電圧V2の何れか一方に基づく電圧を第3電圧V3として出力し、第3電圧V3を制御回路に入力して制御回路を動作させる切替部7と、省電力モードでは第1電圧V1を第3電圧V3として切替部7に出力させるとともにDCDCコンバーター6を停止させ、通常モードではDCDCコンバーター6を動作させ、第2電圧V2を第3電圧V3として切替部7に出力させる監視回路部8と、を含む。これにより、省電力モードでは、DCDCコンバーター6をOFFする(停止させる)ことができる。従って、従来よりも省電力モードでの消費電力を減らすことができる。
また、監視回路部8は、プラスの入力端子に第1電圧V1が入力され、マイナスの入力端子には省エネ電圧よりも大きく通常電圧よりも小さい第1参照電圧Vr1が入力される第1コンパレーター81と、論理和回路83を含む。制御回路(CPU21)は、AC−DC電源部5に生成すべき電圧を指示する電源制御信号S1を出力し、通常モードとするため通常電圧を生成させるとき、電源制御信号S1のレベルをHighとし、省電力モードとするため省エネ電圧を生成させるとき、電源制御信号S1のレベルをLowとし、第1コンパレーター81は、論理和回路83の一方の入力端子に第1コンパレーター81の出力を入力する。制御回路は、論理和回路83の他方の入力端子に電源制御信号S1を入力する。論理和回路83は、出力をイネーブル信号S2としてDCDCコンバーター6に入力する。DCDCコンバーター6は、イネーブル信号S2がHighの間、動作して第2電圧V2を生成し、イネーブル信号S2がLowになると停止する。
通常モードから省電力モードへの移行時では、第1電圧V1の低下に伴い、第1コンパレーター81の出力はLowに変化する。また、通常モードから省電力モードへの移行時、電源制御信号S1もLowとなる。その結果、論理和信号の出力もLowとなる。その結果、イネーブル信号S2が停止を指示するレベルとなる。このように、通常モードから省電力モードへの移行時、第1電圧V1の低下に伴い、自動的にDCDCコンバーター6をOFFさせることができる。一方、省電力モードから通常モードへの復帰時、電源制御信号S1はHighとなる。その結果、論理和信号の出力もHighとなる。このように、省電力モードからから通常電圧への復帰時、AC−DC電源部5の生成電圧の切替に伴って、自動的にDCDCコンバーター6の動作を開始させることができる。また、コンパレーターや論理和回路83を組み合わせた簡易なハードウェア回路で監視回路部8を実現できる。従って、ソフトウェアによる制御の必要を無くすことができる。なお、第1参照電圧Vr1は、通常電圧よりも小さく、省エネ電圧よりも大きい電圧である。
また、第1コンパレーター81は、出力を切替指示信号S4として切替部7に入力する。切替部7は、切替指示信号S4がHighのとき第2電圧V2に基づく電圧を第3電圧V3として出力し、切替指示信号S4がLowのとき第1電圧V1に基づく電圧を第3電圧V3として出力する。
これにより、通常モードでは、第1コンパレーター81はHighを出力するので、切替部7からDCDCコンバーター6の第2電圧V2に基づく電圧を制御回路(CPU21)に供給することができる。省電力モードでは、第1コンパレーター81はLowを出力するので、切替部7からAC−DC電源部5の第1電圧V1(省エネ電圧)を制御回路に供給することができる。そして、モードを問わず、制御回路に電力供給を続けることができる。また、通常モードから省電力モードへの移行時、第1電圧V1の低下に伴い、第1コンパレーター81の出力はLowに変化する。移行の途中で、制御回路に印加する電圧を第2電圧V2から第1電圧V1(省エネ電圧)に基づく電圧に自動的に切り替えることができる。一方、省電力モードから通常モードへの復帰時、第1電圧V1が通常電圧まで上昇する過程で、第1コンパレーター81の出力はHighに変化する。この時点でDCDCコンバーター6は動作を開始済である。従って、復帰の途中で、制御回路に印加する電圧を第1電圧V1から第2電圧V2に自動的に切り替えることができる。
また、切替部7は、切替指示信号S4が入力される第1トランジスタ71、第2トランジスタ72を含む。第1トランジスタ71と第2トランジスタ72は、一方がONのとき他方がOFFとなる。第1トランジスタ71は、AC−DC電源部5の第1電圧V1が印加され、切替指示信号S4がHighのときOFF状態となりLowのときON状態となり、ON状態では第1電圧V1に基づく電圧を第3電圧V3として出力する。第2トランジスタ72は、DCDCコンバーター6の第2電圧V2が印加され、切替指示信号S4がLowのときOFF状態となりHighのときON状態となり、ON状態では第2電圧V2に基づく電圧を第3電圧V3として出力する。
これにより、第2電圧V2と省エネ電圧のうち何れか一方を出力する切替部7を、トランジスタによって容易に実現できる。また、切替指示信号S4の生成元や切替部7を回路(ハードウェア)で実現でき、ソフトウェア制御を行わなくて済む。
通常モードと省電力モード間のモードの遷移中に、制御回路(CPU21)に印加する電圧が切替部7によって切り替えられる。切替部7での切替時、一時的に第1トランジスタ71と第2トランジスタ72ともにOFF状態となることがある。この状態のとき、CPU21に印加される電圧のドロップが大きすぎると、CPU21が停止する。そこで、制御回路(CPU21)は、消費電力に差がある複数のモードを有する。監視回路部8は、プラスの入力端子に第1電圧V1が入力され、マイナスの入力端子には通常電圧よりも小さく、第1参照電圧Vr1と省エネ電圧よりも大きい第2参照電圧Vr2が入力される第2コンパレーター82と、排他的論理和回路84を含む。第2コンパレーター82は、第1電圧V1が第2参照電圧Vr2よりも大きい間、Highを出力する。第2コンパレーター82は、排他的論理和回路84の一方の入力端子に第2コンパレーター82の出力を入力する。DCDCコンバーター6は、排他的論理和回路84の他方の入力端子にDCDCコンバーター6の出力を入力する。排他的論理和回路84は、出力を切替通知信号S3として制御回路に入力する。制御回路は、切替通知信号S3が立ち上がった後、予め定められた時間、複数のモードのうち、消費電力が最も小さいモードを維持する。
通常モードでは、AC−DC電源部5(第1電圧V1)とDCDCコンバーター6が排他的論理和回路84の両入力端子にHighを入力するので、排他的論理和回路84の出力は、Lowとなる。省電力モードでは、DCDCコンバーター6は停止している。また、第2コンパレーター82の出力もLowとなる。そのため、排他的論理和回路84の出力は、Lowとなる。一方、省電力モードへの移行のため、2つの入力端子のうち、第1電圧V1が第2参照電圧Vr2を下回った時点で第2コンパレーター82がLowとなり排他的論理和回路84の出力は立ち上がる(Highとなる)。第2参照電圧Vr2は第1参照電圧Vr1よりも大きいので、切替部7の電圧切替の前の時点で排他的論理和回路84の出力が立ち上がる。また、省電力モードから通常モードへの復帰開始の時点で、DCDCコンバーター6が動作を開始し、DCDCコンバーター6の第2電圧V2上昇によって、切替部7の切替前(第1電圧V1が第1参照電圧Vr1を超える前)に、排他的論理和回路84の出力は立ち上がる。このように、モードの遷移中、切替部7による第3電圧V3の切替前に、排他的論理和回路84の出力は立ち上がる。ここで、モード切替に伴う切替部7の出力電圧の切替では、第1トランジスタ71と第2トランジスタ72のON、OFFの切替がなされる。このとき、一時的に第1トランジスタ71と第2トランジスタ72ともにOFF状態となることがある。この状態では、新たな電力が供給されないのでCPU21に電力を供給するラインに残った電荷が消費される。CPU21の状態が電流の消費が大きい状態であると、CPU21に印加される電圧のドロップが大きくなる。CPU21の動作に必要な電圧の最低値を下回るほどの電圧ドロップが生ずると、CPU21が停止する。そこで、この立ち上がりをトリガとして、制御回路(CPU21)のモードを消費電力が最も小さいモードとすることができる。そして、モードの切替にともなって、切替部7内のトランジスタのスイッチングが行われる時点での制御回路(CPU21)に流れ込む電流を減らしつつ、各トランジスタの切替が完了するまで、切替部7のトランジスタでの電圧ドロップを防ぐことができる。また、コンパレーターや排他的論理和回路84を組み合わせた簡易なハードウェア回路で監視回路部8を実現できる。
また、制御回路(CPU21)は、AC−DC電源部5に生成すべき電圧を指示する電源制御信号S1を出力し、通常電圧を生成させるとき、電源制御信号S1のレベルをHighとし、省エネ電圧を生成させるとき、電源制御信号S1のレベルをLowとする。AC−DC電源部5は、入力される電源制御信号S1のレベルに応じた電圧を生成、出力する。これにより、制御回路(CPU21)は、AC−DC電源部5が生成、出力する電圧を制御することができる。また、制御回路(CPU21)は、電源制御信号S1のHigh、Lowだけを切り替えるだけで、監視回路部8の回路と、切替部7の回路の動作によって、モードと切替部7の出力を切り替えられる。
また、画像形成装置(プリンター100)は、上述の電源装置1を含む。これにより、省電力モードでは、DCDCコンバーター6をOFF(停止)させることができる。従って、従来よりも省電力モードでの消費される電力が少ない画像形成装置を提供することができる。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、DCDCコンバーターを含む電源装置と、この電源装置を備えた画像形成装置に利用可能である。
100 プリンター(画像形成装置) 1 電源装置
21 CPU(制御回路) 5 AC−DC電源部
6 DCDCコンバーター 7 切替部
71 第1トランジスタ71 72 第2トランジスタ72
8 監視回路部 81 第1コンパレーター
82 第2コンパレーター 83 論理和回路
84 排他的論理和回路 S1 電源制御信号
S2 イネーブル信号 S3 切替通知信号
S4 切替指示信号 V1 第1電圧
V2 第2電圧 V3 第3電圧V3
Vr1 第1参照電圧 Vr2 第2参照電圧
21 CPU(制御回路) 5 AC−DC電源部
6 DCDCコンバーター 7 切替部
71 第1トランジスタ71 72 第2トランジスタ72
8 監視回路部 81 第1コンパレーター
82 第2コンパレーター 83 論理和回路
84 排他的論理和回路 S1 電源制御信号
S2 イネーブル信号 S3 切替通知信号
S4 切替指示信号 V1 第1電圧
V2 第2電圧 V3 第3電圧V3
Vr1 第1参照電圧 Vr2 第2参照電圧
Claims (7)
- 直流の通常電圧と、前記通常電圧よりも小さい直流電圧である省エネ電圧を生成可能であり、何れか一方を第1電圧として出力するAC−DC電源部と、
通常モードでは、前記省エネ電圧よりも大きく、前記通常電圧よりも小さい電圧であって、予め定められた大きさの設定電圧を前記第1電圧に基づき生成し、第2電圧として出力するDCDCコンバーターと、
省電力モードでも動作し、また、前記通常モードのとき前記AC−DC電源部に前記通常電圧を生成、出力させ、前記通常モードで予め定められた移行条件が満たされたことにより前記省電力モードに移行し、前記省電力モードでは前記AC−DC電源部に前記省エネ電圧を生成、出力させ、前記省電力モードで予め定められた復帰条件が満たされたことにより前記通常モードに復帰する制御回路と、
前記第1電圧及び前記第2電圧が入力され、前記第1電圧及び前記第2電圧の何れか一方に基づく電圧を第3電圧として出力し、前記第3電圧を前記制御回路に入力して前記制御回路を動作させる切替部と、
前記省電力モードでは前記第1電圧を前記第3電圧として前記切替部に出力させるとともに前記DCDCコンバーターを停止させ、前記通常モードでは前記DCDCコンバーターを動作させ、前記第2電圧を前記第3電圧として前記切替部に出力させる監視回路部と、を含むことを特徴とする電源装置。 - 前記監視回路部は、プラスの入力端子に前記第1電圧が入力され、マイナスの入力端子には前記省エネ電圧よりも大きく前記通常電圧よりも小さい第1参照電圧が入力される第1コンパレーターと、論理和回路を含み、
前記制御回路は、前記AC−DC電源部に生成すべき電圧を指示する電源制御信号を出力し、前記通常モードとするため前記通常電圧を生成させるとき、前記電源制御信号のレベルをHighとし、前記省電力モードとするため前記省エネ電圧を生成させるとき、前記電源制御信号のレベルをLowとし、
前記第1コンパレーターは、前記論理和回路の一方の入力端子に前記第1コンパレーターの出力を入力し、
前記制御回路は、前記論理和回路の他方の入力端子に前記電源制御信号を入力し、
前記論理和回路は、出力をイネーブル信号として前記DCDCコンバーターに入力し、
前記DCDCコンバーターは、前記イネーブル信号がHighの間、動作して前記第2電圧を生成し、前記イネーブル信号がLowになると停止することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記第1コンパレーターは、出力を切替指示信号として前記切替部に入力し、
前記切替部は、前記切替指示信号がHighのとき前記第2電圧に基づく電圧を前記第3電圧として出力し、前記切替指示信号がLowのとき前記第1電圧に基づく電圧を前記第3電圧として出力することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。 - 前記切替部は、前記切替指示信号が入力される第1トランジスタ、第2トランジスタを含み、
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタは、一方がONのとき他方がOFFとなり、
前記第1トランジスタは、前記AC−DC電源部の前記第1電圧が印加され、前記切替指示信号がHighのときOFF状態となりLowのときON状態となり、ON状態では前記第1電圧に基づく電圧を前記第3電圧として出力し、
前記第2トランジスタは、前記DCDCコンバーターの前記第2電圧が印加され、前記切替指示信号がLowのときOFF状態となりHighのときON状態となり、ON状態では前記第2電圧に基づく電圧を前記第3電圧として出力することを特徴とする請求項3に記載の電源装置。 - 前記制御回路は、消費電力に差がある複数のモードを有し、
前記監視回路部は、プラスの入力端子に前記第1電圧が入力され、マイナスの入力端子には前記通常電圧よりも小さく、前記第1参照電圧と前記省エネ電圧よりも大きい第2参照電圧が入力される第2コンパレーターと、排他的論理和回路を含み、
前記第2コンパレーターは、前記第1電圧が前記第2参照電圧よりも大きい間、Highを出力し、
前記第2コンパレーターは、前記排他的論理和回路の一方の入力端子に前記第2コンパレーターの出力を入力し、
前記DCDCコンバーターは、前記排他的論理和回路の他方の入力端子に前記DCDCコンバーターの出力を入力し、
前記排他的論理和回路は、出力を切替通知信号として前記制御回路に入力し、
前記制御回路は、前記切替通知信号が立ち上がった後、予め定められた時間、複数のモードのうち、消費電力が最も小さいモードを維持することを特徴とする請求項4に記載の電源装置。 - 前記制御回路は、前記AC−DC電源部に生成すべき電圧を指示する電源制御信号を出力し、前記通常電圧を生成させるとき、前記電源制御信号のレベルをHighとし、前記省エネ電圧を生成させるとき、前記電源制御信号のレベルをLowとし、
前記AC−DC電源部は、入力される前記電源制御信号のレベルに応じた電圧を生成、出力することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電源装置。 - 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電源装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
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