JP2020120473A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100という)は、感光ドラム101、帯電部102、現像部103を備えている。感光ドラム101は、静電潜像が形成される像担持体である。帯電部102は、感光ドラム101を一様に帯電する。現像部103は、感光ドラム101に形成された静電潜像をトナーにより現像することでトナー像を形成する。感光ドラム101上(像担持体上)に形成されたトナー像をカセット104から供給された記録材としてのシートPに転写部105によって転写し、シートPに転写した未定着のトナー像を定着器106によって定着してトレイ107に排出する。この感光ドラム101、帯電部102、現像部103、転写部105が画像形成部(画像形成手段)である。また、プリンタ100は、電源装置108を備え、電源装置108からモータ等の駆動部と制御部500へ電力を供給している。制御部500は、CPU(不図示)及びメモリ501を有しており、画像形成部による画像形成動作やシートPの搬送動作等を制御している。CPUの要求電圧精度から、実施例1の電圧精度の規格は、例えば5V±5%(Vmin=4.75V〜Vmax=5.25V)とする。プリンタ100は、プリント動作を終了させると所定時間が経過した後、プリント動作をすぐに実行できるスタンバイ状態に遷移する。更に所定時間が経過した後、プリンタ100は待機時の消費電力を低減するため、スタンバイ状態から低消費電力モードであるスリープ状態に遷移する。プリンタ100は第2の状態であるスリープ状態、第1の状態であるスタンバイ状態、プリント状態の3つの状態を持ち、制御部500がそれぞれの状態に遷移させる。なお、本発明の電源装置を適用することができる画像形成装置は、図1に例示された構成に限定されない。
図2に電源装置108の概略構成の一例を示す。交流電源110から入力された交流電圧は、第1の電源200(以下、ACDCコンバータ200という)に入力され、ACDCコンバータ200によって第1の直流電圧である直流出力電圧218(以下、出力電圧218という)に変換され降圧される。出力電圧218は、第2の電源300(以下、DCDCコンバータ300という)に入力され、DCDCコンバータ300によって第2の直流電圧である直流出力電圧318(以下、出力電圧318という)に降圧される。第3の電源400(以下、レギュレータ400という)は、DCDCコンバータ300の入出力間に接続されている。ロードスイッチ(以下、ロードSWと表記する)600には、出力電圧318が入力されており、ロードSW600のスイッチ素子をオン状態(接続状態)又はオフ状態(遮断)(非接続状態)にすることで、負荷への出力電圧518の出力を制御している。
図3にACDCコンバータ200の回路構成の一例を示す。ACDCコンバータ200の回路構成を説明する。交流電源110から入力された交流電圧は、回路保護用の電流ヒューズ203と整流ダイオードブリッジ204を介して全波整流され、1次平滑コンデンサ205(以下、平滑コンデンサ205という)により平滑され直流電圧となる。更に、平滑コンデンサ205に充電された直流電圧は、起動抵抗206を介し、電源IC209のST端子に供給され、電源IC209の起動電圧に達すると、電源IC209が起動する。電源IC209は、スイッチング素子である電界効果トランジスタ(以下、FETと表記する)207の制御手段である。電源IC209が起動すると、電源IC209は、DRV端子から抵抗210を介してFET207のゲート端子にFET207を駆動するためのパルス信号を出力する。パルス信号がハイレベルとなっている期間において、FET207が導通状態になると、トランス208の1次巻線Npの両端に平滑コンデンサ205の直流電圧が印加される。このとき、トランス208の2次巻線Ns側にも電圧が誘起されるが、ダイオード216のアノード側を負とする電圧であるため、ダイオード216は導通状態とならず、トランス208の2次側にエネルギーは伝達されない。同様に、トランス208の補助巻線Nb側にも電圧が誘起されるが、ダイオード211のアノード側を負とする電圧であるため、ダイオード211は導通状態とはならず、補助巻線Nbにもエネルギーは伝達されない。したがって、トランス208の1次巻線Npを流れる電流はトランス208の励磁電流だけで、トランス208には励磁電流の2乗に比例したエネルギーが蓄積される。なお、励磁電流は時間に比例して増大する。
(PWM信号135のオンデューティが0%の場合)
(スタンバイ状態及びプリント状態)
PWM信号135が出力されていない、すなわち、図3中、PWM信号135のオンデューティが0%である場合を例にして、出力電圧218の切替え制御について説明する。なお、PWM信号135のオンデューティとは、PWM信号135の1周期に対するオン時間の比率であり、以下、単にデューティともいう。出力電圧218の具体的な電圧値は、スタンバイ状態及びプリント状態においては、例えば約24Vであり、スリープ状態では約5Vである。
次にプリンタ100のスリープ状態において、電源装置108は出力電圧218をスタンバイ状態及びプリント状態に比べて下げている状態であり、その出力電圧値は約5Vである。このとき、制御部500は、ローレベルのACDCコンバータ出力電圧切替え信号201を出力し、抵抗228と抵抗229で分圧された電圧がFET227のゲート端子に供給される。これによりFET227がオフし、抵抗226の両端がオープンしている状態となる。計算の簡略化のためFET227のオフ時に流れる電流を0Aとすると、5V出力時における出力電圧218(V5V_OFF)は、次の式(3)で求められる値となるように制御される。
図4に降圧型DCDCコンバータ300、レギュレータ400の内部回路の一例を示す。降圧型DCDCコンバータ300(以下、DCDCコンバータ300という)の回路構成を説明する。DCDCコンバータ300は、スイッチング素子であるNチャンネルハイサイドFET360(以下、ハイサイドFET360という)をオンしている間は、インダクタ352を介してコンデンサ353に電流が流れる。一方、ハイサイドFET360をオフしている間は、インダクタ352に蓄えられたエネルギーがNチャンネルローサイドFET351(以下、ローサイドFET351という)を介して出力される。なお、ハイサイドFET360はPチャンネルFET、ローサイドFET351はPチャンネルFET又は整流ダイオードであってもよい。
第2の制御手段である電源IC358は、PWM制御によってハイサイドFET360、ローサイドFET351を交互にオンさせる。これにより電源IC358は、出力電圧318をフィードバックしながら、目標電圧になるようにハイサイドFET360とローサイドFET351のオンデューティを制御している。VCC端子は、電源IC358の電源端子であり、出力電圧218が入力されている。DRVH端子は、抵抗359を介してハイサイドFET360のゲート端子に接続されている。DRVL端子は、抵抗361を介して、ローサイドFET351のゲート端子に接続されている。FB端子は、出力電圧318を抵抗354と抵抗355で分圧した電圧が入力されている。電源IC358は、FB端子に入力された電圧と電源IC358の内部の基準電圧とを比較し、出力電圧318が目標電圧になるようにDRVH端子とDRVL端子に駆動信号を出力している。電源IC358は、出力電圧318が目標電圧よりも低い場合はハイサイドFET360のオンデューティが高くなるようにDRVH端子に駆動信号を出力する。電源IC358は、出力電圧318が目標電圧よりも高い場合はローサイドFET351のオンデューティが高くなるようにDRVL端子に駆動信号を出力する。EN端子は、電源IC358の起動及び停止を制御する端子である。EN端子にハイレベルのDCDCコンバータ起動信号301が入力されると、電源IC358は起動し、EN端子にローレベルのDCDCコンバータ起動信号301が入力されると、電源IC358は停止する。EN端子には、抵抗330を介してDCDCコンバータ起動信号301が入力される。
次に、入力電圧(ACDCコンバータ200の出力電圧218)の違いによるDCDCコンバータ300の出力電圧318の電圧精度について説明する。入力電圧が高い場合(スタンバイ状態及びプリント状態)(出力電圧218(V24V))は、入力電圧(24V)と出力電圧(5.21V)との電圧差が大きく、DCDCコンバータ300のオンデューティが低い。すなわち、DCDCコンバータ300のスイッチング時のハイサイドFET360のオフ期間が長い。そのため、電源IC358の内部にあるブートストラップ回路(不図示)内のコンデンサへの充電期間が十分あり、ハイサイドFET360を駆動するのに必要な電圧まで昇圧することができ、ハイサイドFET360を駆動することができる。つまり、入力電圧が高い場合では、ハイサイドFET360を駆動できるため、出力電圧318を目標電圧に制御することができる。
レギュレータ400の回路構成を説明する。レギュレータ400は、シリーズレギュレータであり、FET385のゲート‐ソース間電圧を制御し、FET385のドレイン‐ソース間に印加される電圧を制御して出力電圧318を定電圧に制御している。出力電圧318は、レギュレーション抵抗374、抵抗376とで分圧され、シャントレギュレータ387のREF端子に入力される。そして、シャントレギュレータ387のREF端子に入力された電圧レベルに応じたフィードバック信号がシャントレギュレータ387のK端子から出力される。シャントレギュレータ387のK端子の電圧は、抵抗380を出力電圧218でプルアップして、ツェナーダイオード394を介し、抵抗383と抵抗393とで分圧された後、トランジスタ382のベース端子へ電気的に接続されている。抵抗381は、FET385のゲート‐ソース間に接続され、ゲート‐ソース間の電位安定のために用いられる。トランジスタ382は、シャントレギュレータ387のK端子から出力されるフィードバック信号によりFET385のゲート端子の電圧を調整している。なお、シャントレギュレータ387は、出力電圧318を目標電圧に制御できるような素子(コンパレータやオペアンプ等)であればよい。ツェナーダイオード394は、フィードバック信号の電圧を降圧し、トランジスタ382を確実にオン、オフさせるために接続されている。シャントレギュレータ387のK端子の電圧範囲が広いものであれば、K端子の電圧を降圧せずにトランジスタ382を制御できるため、ツェナーダイオード394は削除してしまってもよい。なお、トランジスタ382の暗電流が小さい場合は、暗電流によってFET385がオンしてしまうおそれがないため、抵抗393と抵抗383とで分圧する必要がなく、抵抗393を削除してしまってもよい。なお、シャントレギュレータ387のK端子には、抵抗784を介してレギュレータ起動信号401が接続されている。
レギュレータ400の定電圧制御について説明する。出力電圧318が目標電圧よりも高い場合はK端子の電圧が下がり、トランジスタ382のベース電流が低下するのでコレクタ電流も低下する。そのため、FET385のゲート‐ソース間電圧が低下し、FET385のドレイン‐ソース間のオン抵抗が上昇するので、出力電圧318が低下する。なお、出力電圧318がDCDCコンバータ300によってレギュレータ400の目標電圧よりも高い電圧に制御されている場合は、FET385はオフ状態(オン抵抗が最大)となり、レギュレータ400は停止する。出力電圧318が目標電圧よりも低い場合はK端子の電圧が上がり、トランジスタ382のベース電流が上昇するのでコレクタ電流も上昇する。そのため、FET385のゲート‐ソース間電圧が上昇し、FET385のドレイン‐ソース間のオン抵抗が低下するので、出力電圧318が上昇する。
レギュレータ400の動作について説明する。入力電圧が高い場合は(出力電圧218(V24V))、DCDCコンバータ300が出力電圧318を目標電圧となるように制御できるので、レギュレータ400は、前述した通りFET385をオフするように制御する。具体的には、DCDCコンバータ300が出力電圧318を例えばV5V_DCDC=5.21Vで制御しているときは、レギュレータ400は、DCDCコンバータ300が出力した出力電圧318の電圧をフィードバックする。そしてレギュレータ400は、レギュレータ400の出力電圧318の目標電圧V5V_REGより高いと判断する。このため、前述した通り、レギュレータ400はFET385をオフに制御する。次に、入力電圧が低い場合は(出力電圧218(V5V))、前述したようにDCDCコンバータ300が出力電圧318を目標電圧V5V_DCDC=5.21Vになるように制御できなくなり、出力電圧318が低下する。出力電圧318がレギュレータ400の出力電圧の目標電圧V5V_REG=5.2Vより低くなると、レギュレータ400が起動し出力電圧318を定電圧制御する。
次に、レギュレータ400の効果を説明する。DCDCコンバータ300は、入力電圧が低下した場合、前述した通り、ハイサイドFET360のオンデューティが高くなり、電源IC358が出力できる最大オンデューティ(例えば80%)に達する。電源IC358が出力できる最大オンデューティに達した状態では、出力電圧318をスイッチング状態では目標電圧に保つことができず、出力電圧318は目標電圧よりも低下してしまう。具体的には、出力電圧318の負荷がなく、DCDCコンバータ300の出力電圧318の目標電圧V5V_DCDC=5.21Vとする。そうすると、DCDCコンバータ300への入力電圧(ACDCコンバータ200の出力電圧218V5V=5.2V付近)が低下していった場合、ハイサイドFET360を100%で駆動できない。このため、DCDCコンバータ300の出力電圧318(V5V_DCDC=5.21V以下)が低下してしまう。そのため、そのままDCDCコンバータ300への入力電圧が低下していくと出力電圧318も低下するので、前述した電圧精度の規格を満足することができない。具体的には、V5V_DCDC<Vminとなる。
(PWM信号135のオンデューティが0%のとき)
図3のACDCコンバータ200の回路図を用いて、PWM信号135のオンデューティが0%から100%に変化したときの出力電圧218の調整範囲について説明する。前述したように、制御部500から出力されたPWM信号135のデューティが0%のとき、24V出力時(スタンバイ状態又はプリント状態)における出力電圧218(V24V_OFF)は、式(2)で表される。また5V出力時(スリープ状態)における出力電圧218(V5V_OFF)は式(3)で表される。「_OFF」は、PWM信号135のオンデューティが0%ということを表している。このときの出力電圧218は、出力電圧218の取りうる電圧の中で最も低い電圧となる。
次にPWM信号135のオンデューティが100%のとき、トランジスタ126がオンする。ここで、抵抗224、抵抗123、抵抗125、抵抗129の合成抵抗値をR224ONとする。抵抗224、抵抗226、抵抗123、抵抗125、抵抗129の合成抵抗値をR226ONとする。計算の簡略化のためにトランジスタ126のコレクタ−エミッタ間の飽和電圧VCE(sat)及びFET227のオン抵抗を無視できる程小さいとすると、それぞれ次の式(6)及び式(7)で表される。
次にPWM信号135が0%と100%以外のデューティである場合の動作について説明する。PWM信号135は、抵抗127で制限された電流でトランジスタ126を駆動する。PWM信号135のデューティに応じた電圧が抵抗125とコンデンサ124の時定数でコンデンサ124に充電される。コンデンサ124の両端電圧を電圧136とする。ここで、抵抗125とコンデンサ124の時定数は、PWM信号135の周波数に対して大きく設定される。つまり、出力電圧218のリプル電圧を下げるために、電圧136は直流化されている。直流化された電圧136は、電流調整用の抵抗123を介して、シャントレギュレータ225のREF端子にリファレンス電圧VREFとして供給される。リファレンス電圧VREFとして供給されるシャントレギュレータ225のREF端子への電流供給量を調整することで、出力電圧218が調整される。つまり、PWM信号135のデューティに応じて出力電圧218が調整される。
目標とする出力電圧218からPWM信号135のデューティを算出する方法について説明する。説明の簡便化のため、トランジスタ126のコレクタ−エミッタ間の飽和電圧VCE(sat)を無視できる程小さいとすると、PWM信号135のデューティと出力電圧218とは、およそ比例関係にある。24V出力時と5V出力時のPWM信号135のデューティをそれぞれD24V、D5Vとする。D24V、D5Vは、目標となる出力電圧218の電圧値V24V_T及びV5V_Tを用いて、次の式(12)及び式(13)で表すことができる。
図5にプリンタ100がスタンバイ状態からスリープ状態へ遷移する場合の電源装置108の動作のタイミングチャートを示す。図5の説明において、各々の定数を前述した具体的な数値を用いることとする。つまり、VREF=2.5V、R223=39kΩ、R224=4.3kΩ、R226=33kΩ、R123=47kΩ、R125=1kΩ、R128=220kΩ、R129=1kΩ、とする。また、VFB(DCDC)=1.24V、R374=39kΩ、R376=14.7kΩ、VREF(REG)=1.24V、R354=47kΩ、R355=14.7kΩ、とする。出力電圧218の電圧調整範囲は、上述した22.29V<V24V<27.16V、4.78V<V5V<7.10Vである。出力電圧318はV5V_DCDC=5.21V、V5V_REG=5.20Vとなるように制御される。
スタンバイ状態(又はプリント状態)において、ACDCコンバータ出力電圧切り替え信号201はハイレベル、出力電圧218は24.0Vとなっている。また、レギュレータ起動信号401はオフ、DCDCコンバータ起動信号301はオン、ロードSW制御信号601はオンとなっている。出力電圧218はV24V=24.0V(D24V=35.0%)、出力電圧318はV5V_DCDC=5.21Vとなっている。レギュレータ400はオフ状態である。
次に、プリンタ100がスリープ状態からスタンバイ状態へ遷移する場合の電源装置108の動作について説明する。例えば、パーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)からプリンタ100にプリント指示が通知されると、プリント動作を開始するために制御部500はプリンタ100をスリープ状態からスタンバイ状態に遷移させる。
(PWM信号335のデューティが0%のとき)
PWM信号335のデューティが0%のとき、トランジスタ326は非導通状態となる。ここで、抵抗323、抵抗325、抵抗328、抵抗329、の抵抗値を、それぞれR323、R325、R328、R329、抵抗354、抵抗323、抵抗325、抵抗328の合成抵抗値をR354OFF、とする。そうすると、合成抵抗R354OFFは、以下の式(14)で表すことができる。
PWM信号335のデューティが100%のとき、抵抗355の抵抗値をR355、抵抗355、抵抗323、抵抗325、抵抗329の合成抵抗値R355ONとする。計算の簡略化のためにトランジスタ326のコレクタ−エミッタ間の飽和電圧VCE(sat)を無視できる程小さいとすると、式(16)で表すことができる。
実施例2においても実施例1の図5を用いて説明する。図5は、プリンタ100がスタンバイ状態からスリープ状態へ遷移する場合の電源装置108の動作のタイミングチャートを示す図である。スタンバイ状態(又はプリント状態)において、ACDCコンバータ出力電圧切り替え信号201はハイレベル、出力電圧218は24.0Vである。また、スタンバイ状態(又はプリント状態)において、レギュレータ起動信号401はオフ、DCDCコンバータ起動信号301はオン、ロードSW制御信号601はオンとなっている。出力電圧218はV24V=24.0V(D24V=35.0%)、出力電圧318はV5V_DCDC=5.24Vとなっている。レギュレータ400はオフ状態である。タイミングチャートとしては実施例1と同じであるため、説明を省略する。
(PWM信号435のデューティが0%のとき)
PWM信号435のデューティが0%のとき、抵抗423、抵抗425、抵抗428、抵抗429の抵抗値を、それぞれR423、R425、R428、R429、抵抗454、抵抗423、抵抗425、抵抗428の合成抵抗値をR454OFF、とする。そうすると、合成抵抗R454OFFは、次の式(20)で表すことができる。
PWM信号435のデューティが100%のとき、抵抗455の抵抗値をR455、抵抗455、抵抗423、抵抗425、抵抗429の合成抵抗値R455ON、とする。計算の簡略化のためにトランジスタ426のコレクタ−エミッタ間の飽和電圧VCE(sat)を無視できる程小さいとすると、次の式(22)で表すことができる。
図8にプリンタ100がスタンバイ状態からスリープ状態へ遷移する場合の電源装置108の動作のタイミングチャートを示す。図5のタイミングチャートに比べて、(iii)レギュレータ起動信号401を削除し、スリープ状態における出力電圧318を5.20Vとしている。
スタンバイ状態(及びプリント状態)において、ACDCコンバータ出力電圧切り替え信号201はハイレベル、出力電圧218は24.0V、DCDCコンバータ起動信号301はオン、ロードSW制御信号601はオンとなっている。出力電圧218はV24V=24.0V(D24V=35.0%)、出力電圧318はV5V_DCDC=5.20Vとなっている。レギュレータ400の目標電圧値V5V_REG_Tは5.15V(D5V_REG=6.8%)である。V5V_REG_Tよりも出力電圧318の方が高いため、レギュレータ400のFET385は100%オフ状態となる。このように、実施例3では、レギュレータ400にレギュレータ起動信号401を入力しなくてもよい。
次に、プリンタ100がスリープ状態からスタンバイ状態へ遷移する場合の電源装置108の動作について説明する。タイミングTdにおいて、制御部500は、ロードSW制御信号601をオフからオンに切り替え、ロードSW600をオン状態にさせることで、出力電圧518へ電力を供給する。時間T3はロードSW600のオン待ち時間である。
300 DCDCコンバータ
400 レギュレータ
500 制御部
Claims (12)
- 第1の状態と前記第1の状態よりも消費電力が低い第2の状態とで動作することが可能な電源装置であって、
交流電圧を第1の直流電圧に変換して前記第1の直流電圧を出力する第1の電源と、
前記第1の状態において前記第1の電源から出力された前記第1の直流電圧を前記第1の直流電圧よりも低い第2の直流電圧に変換して前記第2の直流電圧を出力し、前記第2の状態において動作を停止する第2の電源と、
前記第1の状態において動作を停止しており、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移すると前記第2の直流電圧を目標電圧となるように定電圧制御するように動作する第3の電源と、
前記第1の状態のときに前記第1の直流電圧が第1の電圧となるように前記第1の電源を制御し、前記第2の状態のときに前記第1の直流電圧が前記第1の電圧よりも低い第2の電圧となるように前記第1の電源を制御する第1の制御手段と、
を備え、
前記第1の制御手段は、前記第1の直流電圧を、前記第1の状態においては前記第1の電圧を含む第1の範囲内で調整し、前記第2の状態においては前記第2の電圧を含む第2の範囲内で調整することを特徴とする電源装置。 - 前記第1の制御手段は、前記第1の電源に第1のPWM信号を出力し、前記第1のPWM信号のオンデューティを0%から100%の間で制御することにより、前記第1の直流電圧を前記第1の範囲内又は前記第2の範囲内で調整することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記第2の電源は、少なくとも1つのスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオン又はオフを制御する第2の制御手段と、を有し、
前記第2の制御手段が前記スイッチング素子のオンデューティを制御するとき、前記オンデューティは100%より低い所定のオンデューティに制限されていることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。 - 前記第1の制御手段は、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移するときに、前記第1の直流電圧が前記第2の電圧となるように前記第1の電源を制御するとともに、前記スイッチング素子を前記所定のオンデューティよりも高いオンデューティで駆動するための前記第1の直流電圧となるように前記第1のPWM信号のオンデューティを調整することを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
- 前記第1の制御手段は、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するときに、前記第1の直流電圧が前記第2の電圧から前記第1の電圧に上昇する前に前記第2の電源の動作を開始させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
- 前記第1の制御手段は、前記第2の電源に第2のPWM信号を出力し、前記第1の状態における前記第2のPWM信号のオンデューティを0%から100%の間で制御することにより、前記第2の直流電圧を第3の範囲内で調整することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記第1の制御手段は、前記第3の電源に第3のPWM信号を出力し、前記第2の状態における前記第3のPWM信号のオンデューティを0%から100%の間で制御することにより、前記第2の直流電圧を第4の範囲内で調整することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記第2の直流電圧を負荷に供給する接続状態と、前記負荷への前記第2の直流電圧の供給を遮断する非接続状態とのいずれかの状態となるロードスイッチを備え、
前記第1の制御手段は、前記第2の電源の動作を停止させた後に前記ロードスイッチを前記非接続状態とするように制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記第2の直流電圧を負荷に供給する接続状態と、前記負荷への前記第2の直流電圧の供給を遮断する非接続状態とのいずれかの状態となるロードスイッチを備え、
前記第1の制御手段は、前記第2の電源の動作を開始させる前に前記ロードスイッチを前記接続状態とするように制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記第2の状態において、前記第3の電源が前記第2の直流電圧を制御するための目標電圧は、前記第2の電源が前記第2の直流電圧を制御するための目標電圧よりも低い値に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記第3の電源は、シリーズレギュレータであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電源装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成部と、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電源装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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