JP2017061813A - 管材の接続構造及び管材の接続方法 - Google Patents

管材の接続構造及び管材の接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一対の管材を確実に接続するとともに一対の管材を容易に着脱することができる管材の接続構造を提供する。【解決手段】管材の接続構造1は、内部管材10の外周面10aに設けられ、内部管材の外周面から突出する係合部11と、外部管材15の内周面15aに形成され、外部管材の内周面から凹むとともに外部管材の内周面の軸線方向Xの端15cから軸線方向の一方側X1に延びるように配置され、内部を係合部が軸線方向に移動可能な案内部16と、外部管材の内周面に形成され、外部管材の内周面から凹むとともに案内部に連通して案内部から内部管材の周方向Yに延び、内部を係合部が周方向に移動可能な被係合部17と、外部管材の管路に内部管材が挿通され、被係合部に係合部が係合したときに案内部内に嵌め込まれて案内部に係合する戻り防止部30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、管材の接続構造及び管材の接続方法に関する。
従来、一対の管材を、作業現場にて着脱可能に接続する管材の接続構造には、一対の管材をボルトやねじ等で結合するタイプのものがある。これらの接続構造は、ねじ山に砂がかみこんだり、ねじ部が変形したりすることで一対の管材を取外しできなくなることがある。
また、杭施工で転用されるヤットコの接続構造として、駒部(係合部)と、駒部を引っ掛かける鍵部(被係合部)を設けた物が使われている(例えば、特許文献1参照)。この接続構造では、鍵部に駒部を出し入れするために、鍵部に連通するスリット(案内部)を設けている。
特許第3886516号公報
しかしながら、特許文献1の管材の接続構造では、施工時に鍵部に駒部が引っ掛かっていないと、杭(管材)を引き上げた時に鍵部から駒部が外れてしまうことがある。この場合、両管材を確実に接続することができなくなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、一対の管材を確実に接続するとともに一対の管材を容易に着脱することができる管材の接続構造及び管材の接続方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の管材の接続構造は、内部管材と、前記内部管材の外径以上の内径を有し前記内部管材と同一の軸線上に配置された外部管材とを着脱可能に接続するための管材の接続構造であって、前記内部管材の外周面に設けられ、前記内部管材の外周面から突出する係合部と、前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記外部管材の内周面の前記軸線方向の端から前記軸線方向の一方側に延びるように配置され、内部を前記係合部が前記軸線方向に移動可能な案内部と、前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記案内部に連通して前記案内部から前記内部管材の周方向に延び、内部を前記係合部が前記周方向に移動可能な被係合部と、前記外部管材の管路に前記内部管材が挿通され、前記被係合部に前記係合部が係合したときに前記案内部内に嵌め込まれて前記案内部に係合する戻り防止部と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の他の管材の接続構造は、内部管材と、前記内部管材の外径以上の内径を有し前記内部管材と同一の軸線上に配置された外部管材とを着脱可能に接続するための管材の接続構造であって、前記外部管材の内周面に設けられ、前記外部管材の内周面から突出する係合部と、前記内部管材の外周面に形成され、前記内部管材の外周面から凹むとともに前記内部管材の外周面の前記軸線方向の端から前記軸線方向の一方側に延びるように配置され、内部を前記係合部が前記軸線方向に移動可能な案内部と、前記内部管材の外周面に形成され、前記内部管材の外周面から凹むとともに前記案内部に連通して前記案内部から前記内部管材の周方向に延び、内部を前記係合部が前記周方向に移動可能な被係合部と、前記外部管材の管路に前記内部管材が挿通され、前記被係合部に前記係合部が係合したときに前記案内部内に嵌め込まれて前記案内部に係合する戻り防止部と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の管材の接続方法は、内部管材と、前記内部管材と同一の軸線上に配置された外部管材とを着脱可能に接続する管材の接続方法であって、前記外部管材の管路に前記内部管材を挿通させ、前記内部管材の外周面に設けられ、前記内部管材の外周面から突出する係合部を、前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記外部管材の内周面の前記軸線方向の端から前記軸線方向の一方側に延びるように配置された案内部内で移動させ、前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記案内部に連通して前記案内部から前記内部管材の周方向に延びる被係合部に前記係合部を係合させ、前記案内部内に戻り防止部を嵌め込んで前記案内部に前記戻り防止部を係合させることを特徴としている。
これらの発明によれば、外部管材の管路に内部管材を挿通させた状態で、案内部内で係合部を軸線方向の一方側に移動させ、被係合部に係合部に係合させる。案内部に戻り防止部を嵌め込むと、係合部が案内部内に移動できなくなる。このように、案内部及び被係合部に沿って係合部を移動させ、案内部に戻り防止部を係合させると、内部管材と外部管材とが取付けられる(装着される)。案内部に戻り防止部が係合している限り、内部管材と外部管材とが接続された状態が保持される。
一方で、案内部と戻り防止部との係合を解除し、被係合部及び案内部に沿って係合部を移動させると、内部管材と外部管材とが取外される(離脱される)。
一般的に、戻り防止部はねじ山に比べて大きな部材となるため、砂がかみこんだり変形したりしにくい。
また、上記の管材の接続構造において、前記案内部及び前記被係合部は、前記外部管材の外周面に達するまで凹んでもよい。
この発明によれば、案内部内及び被係合部内に配置された係合部や、案内部内に嵌め込まれた戻り防止部が外部から見やすくなる。
また、上記の管材の接続構造において、前記案内部の幅は、前記軸線方向の一方側に向かうにしたがって狭くなってもよい。
また、上記の管材の接続構造において、前記案内部の幅は、前記内部管材の径方向外側に向かうにしたがって狭くなってもよい。
また、上記の管材の接続構造において、前記案内部内に嵌め込まれた前記戻り防止部が、前記案内部に対して前記軸線方向の他方側に移動するのを抑制するストッパ部材を備えてもよい。
本発明において、請求項1及び6に記載の管材の接続構造、及び請求項7に記載の管材の接続方法によれば、一対の管材を確実に接続するとともに一対の管材を容易に着脱することができる。
請求項2に記載の管材の接続構造によれば、被係合部に係合する係合部や、案内部に係合する戻り防止部を被係合部及び案内部を通して外部から目視で確認することができる。
請求項3に記載の管材の接続構造によれば、案内部に対して軸線方向の一方側に移動させることで嵌め込まれた戻り防止部を、案内部と戻り防止部との間に作用する摩擦力により確実に係合させることができる。
請求項4に記載の管材の接続構造によれば、案内部内に嵌め込まれた戻り防止部が案内部に対して径方向外側に移動して、案内部内から戻り防止部が外れるのを抑制することができる。
請求項5に記載の管材の接続構造によれば、案内部内に嵌め込まれた戻り防止部が案内部に対して軸線方向の他方側に移動して、案内部内から戻り防止部が外れるのをより確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態の管材の接続構造の一部を破断した側面図である。 同管材の接続構造の一部を破断した分解図である。 図1中の切断線A1−A1の断面図である。 図1中の切断線A2−A2の断面図である。 本発明の一実施形態の管材の接続方法を説明する一部を破断した側面図である。 同管材の接続構造を用いて斜面を安定補強する施工例を説明する模式図である。 同管材の接続構造を用いて地盤に仮設利用の杭を施工する例を説明する模式図である。 本発明の変形例の実施形態における管材の接続構造の正面の断面図である。
以下、本発明に係る管材の接続構造の一実施形態を、図1から図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の管材の接続構造(以下、接続構造とも略称する)1は、第一の内部管材(内部管材)10と、第一の内部管材10の外径以上の内径を有する外部管材15とを着脱可能に接続するためのものである。
第一の内部管材10及び外部管材15は、鋼管等で形成することができる。以下では、接続構造1を図1の組立て図に代えて図2に示す分解図を用いて説明する。
図2及び3に示すように、第一の内部管材10の外周面10aには、外周面10aから突出する駒部(係合部)11が設けられている。この例では、駒部11は、図2に示す駒部11が突出する方向に見たときに矩形状に形成されている。駒部11には、第一の内部管材10の軸線Cに平行な一対の側面11a、及び一対の側面11aにほぼ直交する一対の側面11bが形成されている。駒部11は、第一の内部管材10と同一の材料で形成することができる。駒部11が突出する長さは、外部管材15の厚さ程度である。
駒部11は、第一の内部管材10の外周面10aに溶接等により固定されている。駒部11は、軸線C周りに等角度ごとに2つ設けられている(図3参照)。
図2及び3に示すように、外部管材15は第一の内部管材10と同一の軸線C上に配置されている。外部管材15の内周面15aには、スリット(案内部)16及び鍵部(被係合部)17が形成されている。
スリット16は、外部管材15において内周面15aから凹んでいる。ここで言う内周面15aから凹むとは、文字通りに案内部が外部管材15の内周面15aから凹んで外部管材15の外周面15bに達しない場合だけでなく、案内部が外部管材15の内周面15aから凹んで外部管材15の外周面15bに達してスリット16になっている場合も含む。スリット16は、外部管材15の外周面15bに達するまで凹んでいる。すなわち、スリット16は、外部管材15を貫通している。
スリット16は、外部管材15の内周面15aの軸線方向Xの端15cから内周面15aに沿った軸線方向Xの一方側X1に延びるように配置されている。本実施形態では、軸線方向Xは、軸線Cに沿う方向である。
図2に示すように、スリット16の幅L(第一の内部管材10の周方向の長さ)は、軸線方向Xの一方側X1に向かうにしたがって狭くなる。幅Lを規定するスリット16の一方の側面16aは、軸線Cに対して平行である。幅Lを規定するスリット16のもう一方の側面16bは、軸線Cに対して傾斜している(捻じれの向きである)。
図3に示すように、スリット16の幅Lは、第一の内部管材10の径方向外側に向かうにしたがって狭くなる。内周面15aの端15cからスリット16内に挿入された駒部11は、スリット16の内部を軸線方向Xに移動することができる。
図2及び3に示すように、鍵部17は、外部管材15の内周面15aから外部管材15の外周面15bに達するまで凹んでいる。鍵部17は、側面16aでスリット16に連通している。鍵部17は、スリット16の軸線方向Xの中間部から第一の内部管材10の周方向Yの一方側Y1に延びている。駒部11は、鍵部17の内部を周方向Yに移動することができる。
組となったスリット16及び鍵部17は、軸線C周りに等角度ごとに2組設けられている(図3参照)。
図2及び4に示すように、外部管材15の軸線方向Xの他方側X2の端部の外周面には、円筒状のバンド部19が設けられている。バンド部19は、外部管材15と同軸に配置され、外部管材15よりも軸線方向Xの他方側X2に突出している。バンド部19は、外部管材15に溶接等の接続部20により固定されている。
バンド部19の内周面における他方側X2の端部には、ストッパ部材22が設けられている。ストッパ部材22は、バンド部19を介して外部管材15に取付けられている。ストッパ部材22は、径方向におけるスリット16の中間部まで延びている。
ストッパ部材22及び前述のバンド部19は、第一の内部管材10と同一の材料で形成することができる。ストッパ部材22は、スリット16と軸線方向Xで重なるように、軸線C周りに等角度ごとに2つ設けられている(図4参照)。
図2に示すように、外部管材15の軸線方向Xの一方側X1の端部の内周面には、鋼管等で形成された第二の内部管材24が設けられている。第二の内部管材24と第一の内部管材10とは、互いの内径、外形がそれぞれ等しい。第二の内部管材24は、第一の内部管材10から軸線方向Xの一方側X1に位置をずらして、軸線C上に配置されている。第二の内部管材24は、スリット16及び鍵部17よりも軸線方向Xの一方側X1に配置されている。
第二の内部管材24は、外部管材15に溶接等の接続部25により固定されている。
図2及び4に示すように、スリット16内には、くさび(戻り防止部)30が嵌め込まれている。スリット16内に嵌め込まれたくさび30は、スリット16に係合している。なお、駒部11、スリット16、鍵部17、及びくさび30で、前述の接続構造1を構成する。
くさび30は、スリット16に対応した形状に形成されている。すなわち、くさび30の幅は、軸線方向Xの一方側X1に向かうにしたがって狭くなる。くさび30の幅は、径方向外側に向かうにしたがって狭くなる。くさび30の軸線方向Xの一方側X1の端の幅は、スリット16の軸線方向Xの一方側X1の端の幅よりも広いか、この端の幅に均しい。
外部管材15の管路に第一の内部管材10が挿通され、鍵部17に係合部11が係合したときに、くさび30はスリット16内に嵌め込まれる。スリット16内にくさび30を嵌め込むと、スリット16がくさび30で塞がれることで駒部11がスリット16内に戻れなくなる。
次に、以上のように構成された接続構造1を用いた本実施形態の管材の接続方法について説明する。
図2に示すように、外部管材15及び第一の内部管材10を軸線C上に配置した状態で、外部管材15のスリット16に対して第一の内部管材10の駒部11の周方向Yの位置を合わせる。
図5に示すように、外部管材15の管路に第一の内部管材10を挿通させる。駒部11をスリット16内で軸線方向Xの一方側X1に移動させる。このとき、駒部11はスリット16内の位置P1に配置される。外部管材15に対して第一の内部管材10を周方向Yの一方側Y1に回転させて、鍵部17に駒部11を係合させる。このとき、駒部11は鍵部17内の位置P2に配置される。
図1に示すように、スリット16内にくさび30を嵌め込む。このとき、ストッパ部材22、バンド部19、及び第一の内部管材10を適宜撓ませて、くさび30がストッパ部材22を軸線方向Xの一方側X1に乗り越えるようにする。くさび30がストッパ部材22を乗り越えると、スリット16内に嵌め込まれたくさび30が、スリット16に対して軸線方向Xの他方側X2に移動するのが抑制される。
一般的に、くさび30はねじ山に比べて大きな部材となるため、砂がかみこんだり変形したりしにくい。
外部管材15の内周面15aにスリット16が形成されていることで、くさび30を嵌め込む入口が外部から見やすくなる。
スリット16及び鍵部17は外部管材15の外周面15bに達するまで凹んでいるため、スリット16及び鍵部17内で駒部11が移動するのを外部から目視で確認することができる。
スリット16の幅Lは、軸線方向Xの一方側X1に向かうにしたがって狭くなるため、スリット16に対してくさび30を軸線方向Xの一方側X1に嵌め込むにしたがって、スリット16とくさび30との間に作用する摩擦力が大きくなる。
スリット16の幅Lは径方向外側に向かうにしたがって狭くなるため、スリット16内に嵌め込まれたくさび30がスリット16に対して径方向外側に移動しにくい。なお、くさび30の径方向内側には第一の内部管材10があるため、くさび30はスリット16に対して径方向内側に移動しにくい。
スリット16内にくさび30を嵌め込むことで、スリット16にくさび30を係合させる。
以上の工程で、第一の内部管材10に外部管材15を介して第二の内部管材24が取付けられる(装着される)。スリット16にくさび30が係合している限り、第一の内部管材10と外部管材15とが確実に接続された状態が保持される。
一方で、外部管材15から第一の内部管材10を取外すには以下の工程を行う。
まず、スリット16からくさび30を取外す。このとき、ストッパ部材22、バンド部19、及び第一の内部管材10を適宜撓ませて、くさび30がストッパ部材22を軸線方向Xの他方側X2に乗り越えるようにする。外部管材15に対して第一の内部管材10を周方向Yの他方側Y2に回転させ、スリット16内に駒部11を配置させる。
外部管材15に対して第一の内部管材10を軸線方向Xの他方側X2に移動させ、スリット16内から駒部11を取外す。
以上の工程で、外部管材15から第一の内部管材10が取外される(離脱される)。
なお、このように第一の内部管材10に外部管材15が取付けられたら、例えば図1に示すように第一の内部管材10に施工機械との連結部材Dを溶接やボルト等により取付ける。連結部材Dは、第二の内部管材24に取付けてもよい。本接続構造1は、例えば図6に示す斜面G1の安定補強用の現場継手として用いられる。
内部管材10、24として長さ2m程度の鋼管を用い、本実施形態の接続構造1で内部管材10、24を接続していく。第二の内部管材24に駒部11を形成することで、第二の内部管材24を第一の内部管材10として用いることができる。連結部材Dに軸線C周りの一方側に回転力を与え、内部管材10、24を回転させながら、略水平方向となる軸線Cに沿う方向に10m程度圧入して施工する。
施工途中で地中G2に障害物があった場合、連結部材Dに軸線C周りの他方側に回転力を与えて逆回転させ、内部管材10、24を引き抜く。この際に、内部管材10、24から接続構造1を取外す。
また、本接続構造1は、図7に示す平坦な地盤G4に仮設利用の杭40を施工するためにも用いられる。
内部管材10、24として長さ1m程度の鋼管を用い、本実施形態の接続構造1で内部管材10、24を接続していく。連結部材Dに軸線C周りの一方側に回転力を与え、図中(A)に示すように鉛直方向に10m程度内部管材10、24を圧入して、杭40とする。
杭40を一定期間使用したら、図中(B)に示すように杭40を軸線C周りの他方側に回転して引き上げる。杭40から接続構造1を取外す。地盤G4に形成された穴G5は、砂等で埋める。
以上説明したように、本実施形態の接続構造1及び管材の接続方法によれば、外部管材15の管路に第一の内部管材10を挿通させた状態で、スリット16内で駒部11を軸線方向Xの一方側X1に移動させ、鍵部17に駒部11に係合させる。スリット16にくさび30を嵌め込むと、駒部11がスリット16内に移動できなくなる。このように、スリット16及び鍵部17に沿って駒部11を移動させ、スリット16にくさび30を係合させると、第一の内部管材10と外部管材15とが取付けられる。
一方で、スリット16とくさび30との係合を解除し、鍵部17及びスリット16に沿って駒部11を移動させると、第一の内部管材10と外部管材15とが取外される。
スリット16にくさび30が係合している限り、第一の内部管材10と外部管材15とが確実に接続された状態が保持されるため、管材10、15を確実に接続するとともに管材10、15を容易に着脱することができる。
接続構造1にメッキ等により防食処理をすることがある。接続構造にねじ山を用いると、ねじ山を形成したときに防食処理が削れてしまう。この場合、接続構造に防食処理をしねじ山を形成した後で、再びねじ山を形成した部分に再び防食処理(後処理)を行う必要がある。
本接続構造1ではねじ山を用いず駒部11と、スリット16及び鍵部17との係合で両管材10、15を着脱させているため、接続構造1を防食処理する際に後処理が不要になる。
外部管材15の内周面15aにスリット16が形成され、このスリット16にくさび30を嵌め込む。このため、くさび30を嵌め込む入口が外部から見やすくなり、くさび30の嵌め込みが容易になる。
スリット16及び鍵部17は、外部管材15の外周面15bに達するまで凹む。スリット16内及び鍵部17内に配置された駒部11や、スリット16内に嵌め込まれたくさび30が外部から見やすくなる。
スリット16の幅Lは、軸線方向Xの一方側X1に向かうにしたがって狭くなる。したがって、スリット16に対して軸線方向Xの一方側X1に移動させることで嵌め込まれたくさび30を、スリット16とくさび30との間に作用する摩擦力により確実に係合させることができる。スリット16とくさび30との遊び(隙間)、及び鍵部17と駒部11との遊びが小さくなり、くさび30をスリット16に、駒部11を鍵部17により確実に係合させることができる。
スリット16の幅Lは、径方向外側に向かうにしたがって狭くなる。このため、スリット16内に嵌め込まれたくさび30がスリット16に対して径方向外側に移動して、スリット16内からくさび30が外れるのを抑制することができる。
管材の接続構造1がストッパ部材22を備えることで、スリット16内に嵌め込まれたくさび30がスリット16に対して軸線方向Xの他方側X2に移動して、スリット16内からくさび30が外れるのをより確実に抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、駒部11が第一の内部管材10の外周面10aに設けられ、スリット16及び鍵部17が外部管材15の内周面15aに形成されるとした。しかし、図8に示すように、駒部35が外部管材15の内周面15aに設けられ、スリット36及び鍵部37が第一の内部管材10の外周面10aに形成されるとしてもよい。
この変形例では、くさび40は第一の内部管材10に形成されたスリット36に嵌め込まれる。
軸線方向Xは軸線Cに沿う方向であるとしたが、軸線方向Xは、軸線Cに直交することなく軸線Cに交差する方向であるとしてもよい。
第一の内部管材10には駒部11が2つ設けられ、外部管材15にはスリット16及び鍵部17が2組設けられているとした。しかし、第一の内部管材10に設けられる駒部11の数及び外部管材15に設けられるスリット16及び鍵部17の組数は互いに等しければ制限はなく、1つでもよいし3つ以上でもよい。
案内部及び被係合部は、外部管材15の内周面15aから外周面15bに達するまで凹むとしたが、これら案内部及び被係合部は、外部管材15の外周面15bに達するまで凹まなくてもよい。
スリット36に嵌め込んだくさび40を公知のバンド部材等で外部管材15に取付ける場合等には、スリット16の幅Lは軸線方向X及び径方向の位置によらず一定であってもよい。
スリット16とくさび30との間に作用する摩擦力が充分大きい場合等には、外部管材15にストッパ部材22は設けられなくてもよい。
1 管材の接続構造
10 内部管材
10a 外周面
11、35 駒部(係合部)
11c 端
15 外部管材
15a 内周面
15b 外周面
16、36 スリット(案内部)
17、37 鍵部(被係合部)
22 ストッパ部材
30、40 くさび(戻り防止部)
C 軸線
L 幅
X 軸線方向
X1 一方側
X2 他方側
Y 周方向

Claims (7)

  1. 内部管材と、前記内部管材の外径以上の内径を有し前記内部管材と同一の軸線上に配置された外部管材とを着脱可能に接続するための管材の接続構造であって、
    前記内部管材の外周面に設けられ、前記内部管材の外周面から突出する係合部と、
    前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記外部管材の内周面の前記軸線方向の端から前記軸線方向の一方側に延びるように配置され、内部を前記係合部が前記軸線方向に移動可能な案内部と、
    前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記案内部に連通して前記案内部から前記内部管材の周方向に延び、内部を前記係合部が前記周方向に移動可能な被係合部と、
    前記外部管材の管路に前記内部管材が挿通され、前記被係合部に前記係合部が係合したときに前記案内部内に嵌め込まれて前記案内部に係合する戻り防止部と、
    を備えることを特徴とする管材の接続構造。
  2. 前記案内部及び前記被係合部は、前記外部管材の外周面に達するまで凹むことを特徴とする請求項1に記載の管材の接続構造。
  3. 前記案内部の幅は、前記軸線方向の一方側に向かうにしたがって狭くなることを特徴とする請求項1又は2に記載の管材の接続構造。
  4. 前記案内部の幅は、前記内部管材の径方向外側に向かうにしたがって狭くなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の管材の接続構造。
  5. 前記案内部内に嵌め込まれた前記戻り防止部が、前記案内部に対して前記軸線方向の他方側に移動するのを抑制するストッパ部材を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の管材の接続構造。
  6. 内部管材と、前記内部管材の外径以上の内径を有し前記内部管材と同一の軸線上に配置された外部管材とを着脱可能に接続するための管材の接続構造であって、
    前記外部管材の内周面に設けられ、前記外部管材の内周面から突出する係合部と、
    前記内部管材の外周面に形成され、前記内部管材の外周面から凹むとともに前記内部管材の外周面の前記軸線方向の端から前記軸線方向の一方側に延びるように配置され、内部を前記係合部が前記軸線方向に移動可能な案内部と、
    前記内部管材の外周面に形成され、前記内部管材の外周面から凹むとともに前記案内部に連通して前記案内部から前記内部管材の周方向に延び、内部を前記係合部が前記周方向に移動可能な被係合部と、
    前記外部管材の管路に前記内部管材が挿通され、前記被係合部に前記係合部が係合したときに前記案内部内に嵌め込まれて前記案内部に係合する戻り防止部と、
    を備えることを特徴とする管材の接続構造。
  7. 内部管材と、前記内部管材と同一の軸線上に配置された外部管材とを着脱可能に接続する管材の接続方法であって、
    前記外部管材の管路に前記内部管材を挿通させ、
    前記内部管材の外周面に設けられ、前記内部管材の外周面から突出する係合部を、前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記外部管材の内周面の前記軸線方向の端から前記軸線方向の一方側に延びるように配置された案内部内で移動させ、
    前記外部管材の内周面に形成され、前記外部管材の内周面から凹むとともに前記案内部に連通して前記案内部から前記内部管材の周方向に延びる被係合部に前記係合部を係合させ、
    前記案内部内に戻り防止部を嵌め込んで前記案内部に前記戻り防止部を係合させることを特徴とする管材の接続方法。
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