JP2017061296A - スライド可能なエアカップリングを有する車両シート - Google Patents

Abstract

【課題】シート調節中にフレキシブルダクトが圧潰され難い車両シートのための調和空気供給システム。
【解決手段】車両シートのための調和空気供給システム１０が、調和空気供給源３８と、不動支持構造物１４とを含む。シート１２が前記不動支持構造物１４に取り付けられ、外面と、当該外面に流体連通している空気分配プレナム３４とを含む。シートアジャスタ１８，２０が前記シート１２と前記不動支持構造物１４との間に動作的に接続されている。前記シートアジャスタ１８，２０は、前記シート１２を複数の位置間で移動させるように構成されている。調節可能ダクト４０が、固定ダクト部４２と、前記シート１２が前記複数位置間を移動するときに当該固定ダクト部４２に対してスライドするように構成された可動ダクト部４４とを有する。前記調節可能ダクト４０は、前記調和空気供給源３８から前記空気分配プレナム３４に空気を供給するように構成されている。
【選択図】図１

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０１５年７月１５日に出願された米国仮特許出願第６２／１９２，８８６号の優先権を主張し、この出願を参照により本明細書に援用する。

技術分野
本開示は、車両シート（座席）のための調和空気供給システム、及び、当該システムのための調節可能ダクトに関する。

より微細に調整される熱的調和環境を車両乗員に提供することが、益々望ましくなっている。その結果、車両シートを何らかの方法で調整することが一般的である。調整シートの一例は、美的シートカバーの下の空気分配プレナムに供給される調和空気を利用する。調和空気は調和空気源から空気分配プレナムに供給され、空気分配プレナムは調和空気を、カバー内の穿孔部を通して、着席している乗員付近に放出する。

このようなシート（座席）空調システムにおける１つの課題は、その支持構造物に対して調節可能なシートへの空気の供給である。１つの方法は、比較的長いフレキシブルダクトを、調和空気源から、シートにより支持されているブロワに接続することであった。シートが前／後又は上／下に調節されるときに、フレキシブルダクトが幾分圧迫される場合があり、これが、シートへの調和空気流を妨害する場合がある。このように生じ得る問題に対処するために、網状泡又は多孔質材料がフレキシブルダクトに設けられて、シート調節中にフレキシブルダクトが圧潰され難いようにしている。

例示的な一実施形態において、車両シートのための調和空気供給システムが、調和空気供給源と、不動支持構造物とを含む。シートが前記不動支持構造物に取り付けられている。前記シートは、外面と、当該外面に流体連通している空気分配プレナムとを含む。シートアジャスタが前記シートと前記不動支持構造物との間に動作的に接続されている。前記シートアジャスタは、前記シートを複数の位置間で移動させるように構成されている。調節可能ダクトが、固定ダクト部と、前記シートが前記複数位置間を移動するときに当該固定ダクト部に対してスライドするように構成された可動ダクト部とを有する。前記調節可能ダクトは、前記調和空気供給源から前記空気分配プレナムに空気を供給するように構成されている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記調和空気供給源は車両のＨＶＡＣシステムである。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、マイクロポンプを有する冷却ループを含むセンターコンソールが存在する。当該冷却ループが調和空気供給源を提供する。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記固定ダクト部は前記センターコンソールに取り付けられている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、シートトラックが、前記不動支持構造物と前記シートとの間に相互接続されている。前記複数位置が、前記シートトラックに沿った前後方向に対応している。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記調節可能ダクトは、前記シートトラック間に水平方向に配置されている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記固定ダクト部は、前記不動支持構造物により提供される床に取り付けられている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記可動ダクト部は前記シートに取り付けられている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記シートは、前記調節可能ダクトと前記空気分配プレナムとを流体連通させているブロワを含む。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記固定ダクト部が第１の開口部及びアパーチャを有する。前記可動ダクト部は前記アパーチャ内にスライド可能に受け入れられる。前記可動ダクト部は、前記アパーチャを通じて前記第１開口部に流体連通している第２の開口部を含む。前記アパーチャにおいて、シールが、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部との間に、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部とを互いに対してシールするように配置されている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記固定ダクト部が、間隔を有して配置されたチャネルを含む。前記可動ダクト部及び前記シールは前記チャネル内でスライド可能である。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、シールが前記可動ダクト部の両側に設けられている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記第２開口部は、前記シートにおける入口から、前記第２開口部と当該入口との間に間隙が設けられるように間隔を有して配置されている。前記入口は、前記空気分配プレナムに調和空気を供給するように構成されている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記固定ダクト部がキャビティを含む。前記可動ダクト部は、前記キャビティ内にデッドボリュームを提供するように前記キャビティ内に延在するバフルを含む。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、可撓性管が、前記可動ダクト部を前記シートに相互接続して前記調節可能ダクトを前記空気分配プレナムに流体接続させる。

別の例示的な実施形態において、流体を供給するための調節可能ダクトが、第１の開口部及びアパーチャを有する固定ダクト部を含む。可動ダクト部が前記アパーチャ内にスライド可能に受け入れられる。前記可動ダクト部は、前記アパーチャを通じて前記第１開口部に流体連通している第２の開口部を含む。シールが、前記アパーチャにおいて、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部との間に、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部とを互いに対してシールするように配置されている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記固定ダクト部は、間隔を有して配置されたチャネルを含む。前記可動ダクト部及び前記シールは前記チャネル内でスライド可能である。シールが前記可動ダクト部の両側に設けられている。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記固定ダクト部がキャビティを含む。前記可動ダクト部は、前記キャビティ内にデッドボリュームを提供するように前記キャビティ内に延在するバフルを含む。

別の例示的な実施形態において、調節可能な車両シートに調和空気を供給する方法が、流体を固定構造物からダクトに供給するステップと、車両シート位置を調節するステップと、前記シート位置調節ステップに応答して、前記ダクトの可動部を前記ダクトの固定部に対してスライドさせるステップとを含む。前記ダクトからの流体が前記車両シートに供給される。

上記のいずれかのさらなる実施形態において、前記スライドさせるステップが、前記可動部を前記固定部におけるアパーチャ内で長手方向にスライドさせるステップを含む。

以下の詳細な説明を添付図面に関連付けて参照することにより、本開示がさらに理解されよう。

調節可能ダクトを有する車両シートのための調和空気供給システムの概略図である。 調節可能ダクトに調和空気を供給するために用いられる空調システムの一例の概略図である。 調節可能ダクトに調和空気を供給するために用いられる空調システムの別の例の概略図である。 調節可能なシート（座席）の一例である。 調節可能なシートの別の例である。 固定ダクト部及び可動ダクト部を有する例示的な調節可能ダクトの斜視図である。 図４に示した調節可能ダクトの線５Ａ−５Ａに沿った断面図である。 図４に示した調節可能ダクトの線５Ｂ−５Ｂに沿った断面図である。 図４に示した調節可能ダクトの線５Ｃ−５Ｃに沿った断面図である。 調和空気を流通させ得る開口部の位置の例を示す、調節可能ダクトの概略図である。

上記の段落の実施形態、例、及び代替例、請求項、又は、以下の説明及び図面を、これらの様々な態様又はそれぞれの個々の特徴のいずれも含めて、個々に、又は、任意の組合せで用い得る。１つの実施形態に関して記載される特徴は、そのような特徴が不適合でない限り、全ての実施形態に適用可能である。

調和空気供給（デリバリ）システム１０が、図１に概略的に示されている。システム１０は、不動の支持構造物１４（例えば車両床）に移動可能に取り付けられた車両シート（座席）１２を含む。シートトラック１６が、シート１２を支持構造物１４に、シート１２の前／後移動を可能にするように相互接続している。第１のシートアジャスタ１８及び第２のシートアジャスタ２０がシート１２とトラック１６との間に設けられている。一例において、第１シートアジャスタ１８はシート１２の前／後位置を、トラック１６を互いに対してスライドさせることにより調節する。そして、第２シートアジャスタ２０はシート１２の鉛直方向位置を調節する。必要に応じて、傾きアジャスタも、また、その他のシートアジャスタも設け得る。

シート１２は、座部２６及び背もたれ２８を含む。座部２６は、ブラケット２４によりトラック１６上に支持されたフレーム２２を含む。美的カバー３０がシートの座部２６及び背もたれ２８上に設けられ、穿孔部３２を含む。空気分配プレナム３４が座部２６及び背もたれ２８の各々に設けられ、穴３６を含む。調和空気（矢印により示す）が空気分配プレナム３４に提供され、そして穴３６を通って穿孔部３２に、車両乗員（図示せず）付近の位置で放出される。

調和空気供給源３８が空気分配プレナム３４に、調和空気、温風及び／又は冷風を提供する。周囲空気／通気も供給され得る。調節可能ダクト４０が、シート１２の動きに適応して調和空気の供給源３８から空気分配プレナム３４への流体連通を維持するように構成されている。調節可能ダクト４０は、互いに対して移動可能で且つ圧迫（ピンチング）されない固定ダクト部４２及び可動ダクト部４４を含むエアカップリングを提供する。例示的な実施形態において、固定ダクト部４２と可動ダクト部４４とは互いに対してスライドする。

１以上のブロワ（送風機）４６がフレーム２２に取り付けられ得る。一例において、ブロワは、座部及び背もたれの各々の空気分配プレナムに設けられ、それにより、調和空気をより高精度に制御してシートに提供し得る。圧迫されないように比較的長さが短い１以上の可撓性管４８が、調節可能ダクト４０及び／又は空気分配プレナム３４をブロワ４６に相互接続し得る。

図２Ａに示されているように、暖房、換気及び空冷（ＨＶＡＣ）システム５０に調和空気供給源２８が設けられて、調和空気を調節可能ダクト４０に連通させている。１つの例示的なシステム５０において、ポンプ５２が蒸発器５４及び凝縮器５６に冷媒を循環させる。膨張弁は図示されていない。ファン５８が空気を、蒸発器５４を通して送出して、調和空気を調節可能ダクト４０に提供する。この例において、ポンプ５２は電気モータ５３により駆動されて小型マイクロポンプを提供する。小型マイクロポンプは、システム５０が車両キャビン内の小さい空間（例えば、車両の運転席と助手席との間に設けられたセンターコンソール６０）内に少なくとも部分的に収容されることを可能にする。このようなＨＶＡＣシステムは、車両の従来のＨＶＡＣシステムの補助システムとして機能し得る。

別の例示的なＨＶＡＣシステム１５０が図２Ｂに示されている。システム１５０は、典型的な車両調和空気供給源１３８により提供される。車両調和空気供給源１３８は、車両のエンジンに関連付けられた車両暖房又は冷却システムを含む。車両エンジンがポンプ１５２を駆動させて、流体を、蒸発器５４及び凝縮器５６を通して循環させる。車両空気調和分配システム６２が、調和空気を調節可能ダクト４０に供給する。

調節可能ダクト４０は、任意の数の適切な構成でパッケージングされ得る。これらの構成の１つが図３Ａに示されている。固定ダクト４２が不動支持構造物１４（例えば、固定されたシートトラック）に取り付けられており、それにより、調和流体を、ＨＶＡＣシステム１５０に連通しているフロアベント６４を通して受け入れる。可動ダクト部４４は、シート調節中に固定ダクト部４２に対してスライドするようにシート１２に動作可能に連結されている。一例において、ブロワ４６が入口６６を含み、入口６６は、間隙６５を設けるように可動ダクト部４４から間隔を有して配置されている。この間隙６５は、鉛直方向シートアジャスタ２０がシートを不動支持構造物１４に対して上下に移動させるときに増減する。このようにして、シートの鉛直方向運動が、ブロワ４６を調節可能ダクト４０に相互接続するフレキシブルダクトを用いずに適合される。出口管６８がブロワ４６を空気分配プレナム３４に接続している。

図３Ａに示した例において、調節可能ダクト４０はトラック１６間に配置されている。図３Ｂに示した例において、調節可能ダクト４２はトラック１６の外側に配置されている。固定ダクト部４２がセンターコンソール６０から調和空気を受け入れる。入口管１６６が調節可能ダクト４０からブロワ４６に調和空気を供給する。可動ダクト部４４がシート１２に動作的に接続されている。

入口管１６６及び出口管６８は、管の圧潰を防止するために網状泡又は多孔質材料を含み得る。しかし、管の長さが比較的短いため、管がシート調節中に圧迫される可能性は少ない。

図４〜図５Ｃを参照すると、例示的な調節可能ダクト４０が示されている。固定ダクト部４２が、細長いアパーチャ７４を含む剛性ハウジングを有する。可動ダクト部４４は剛性であり、アパーチャ７４にスライド可能に受け入れられている。この例において、第１の開口部７０が、固定ダクト部４２により設けられたキャビティ７２への入口を提供している。第１開口部７０は、調和空気供給源への接続に適した位置に配置されている。可動ダクト部４４は第２の開口部７６を含み、開口部７６は、空気分配プレナムに流体接続された出口を提供している。第２開口部７６を、可動ダクト部４４上の、図示されている位置とは異なる位置に設けてもよい。

可動ダクト部４４の周囲部８４がダクト開口部８６を取り囲み、周囲部８４は、固定ダクト部４２において、間隔をあけて配置されたチャネル７８，８０間に捕捉されている。これが、可動ダクト部４４が固定ダクト部４２に対して長手方向の前／後スライド移動することを可能にしている。シール８２が可動ダクト部４４の両側に、アパーチャ７４内のチャネル７８，８０間に設けられている。シール８２は、可動ダクト部４４が図５Ｃの矢印により示されているように前／後に移動するときにチャネル７８，８０内をスライドする。シール８２は、図５Ｃに示された断面図により理解されるように、シール８２が固定ダクト部４２の丸みを帯びた端部周囲に沿って曲がることが可能であるという点で柔軟である。図４及び図５Ａを参照すると、シール８２は柔軟なシート８１及びスラット８３を含み、シート８１及びスラット８３は、シール８２がターン部に沿って曲がるように機能しながらアパーチャ７４をわたって延在してアパーチャ７４をシールすることを可能にする。シート８１とスラット８３とは、別個の要素であっても、或いは、単一の構造に統合されていてもよい。しかし、シール８２は、調節中に、挟まれたり圧潰したりしない。

可動ダクト部４４は、デッドボリューム（死容積）９０を提供するようにキャビティ７２内に延在するバフル８８を含み得る。これにより、調節可能ダクト４０の全容積を満たす必要がなく、より効率的な空気供給及び低減した熱損失を提供する。

図６は、調節可能ダクト１４０を、多数の位置９４〜１０６のいずれにおいても設けられるその開口部と共に概略的に示す。開口部は、シートの用途及び場所、並びに、車両内の様々な部品のパッケージングに基づいて好都合に配置される。

特定の部品配置を例示的な実施形態において開示したが、その他の配置が本発明の利益を得ることもまた理解されよう。例えば、可動ダクト部を不動支持構造物に対して固定してもよく、また、固定ダクト部をシートに取り付けてもよい。特定のステップシーケンスを図示し、記載し、特許請求の範囲に含めたが、別段の指示がない限り、これらのステップを、任意の順序で、別個に、又は組み合わせて行うことが可能であり、これらもまた本発明の利益を得ることが理解されよう。

特定の部品を有する様々な例を示したが、本発明の実施形態はこれらの特定の組合せに限定されない。１つの例による部品又は特徴の幾つかを、別の例による特徴又は部品と組み合わせて用いることが可能である。

例示的な実施形態を開示してきたが、当業者は、幾つかの改変が特許請求の範囲内に含まれることを理解するであろう。従って、以下の特許請求の範囲は、その真の範囲及び内容を決定するように検討されるべきである。

１０ 調和空気供給システム
１２ 車両シート
１４ 不動支持構造物
１６ シートトラック
１８ 第１シートアジャスタ
２０ 第２シートアジャスタ
２６ 座部
２８ 背もたれ
３０ 美的カバー
３２ 穿孔部
３４ 空気分配プレナム
３６ 穴
３８ 調和空気供給源
４０ 調節可能ダクト
４２ 固定ダクト部
４４ 可動ダクト部
４６ ブロワ
５０ ＨＶＡＣシステム
５２ ポンプ
５３ 電気モータ
５４ 蒸発器
５６ 凝縮器
５８ ファン
６５ 間隙
６６ 入口
６８ 出口管
７２ キャビティ
７４ アパーチャ
８１ シート
８２ シール
８３ スラット
９４、９６、９８、１００、１０２、１０４、１０６ 位置
１３８ 調和空気供給源
１４０ 調節可能ダクト
１５０ ＨＶＡＣシステム
１６６ 入口管

Claims (20)

1. 車両シートのための調和空気供給システムであって、
   調和空気供給源と、
   不動支持構造物とを備え、
   シートが前記不動支持構造物に取り付けられており、前記シートが、外面と、当該外面に流体連通している空気分配プレナムとを含み、
   シートアジャスタが前記シートと前記不動支持構造物との間に動作的に接続されており、当該シートアジャスタが、前記シートを複数の位置間で移動させるように構成されており、
   調節可能ダクトが、固定ダクト部と、前記シートが前記複数位置間を移動するときに当該固定ダクト部に対してスライドするように構成された可動ダクト部とを有し、当該調節可能ダクトが、前記調和空気供給源から前記空気分配プレナムに空気を供給するように構成されている、調和空気供給システム。
2. 前記調和空気供給源が車両のＨＶＡＣシステムである、請求項１に記載のシステム。
3. マイクロポンプを有する冷却ループを含むセンターコンソールを備え、当該冷却ループが調和空気供給源を提供する、請求項１に記載のシステム。
4. 前記固定ダクト部が前記センターコンソールに取り付けられている、請求項３に記載のシステム。
5. シートトラックが前記不動支持構造物と前記シートとの間に相互接続されており、前記複数位置が、前記シートトラックに沿った前後方向に対応している、請求項１に記載のシステム。
6. 前記調節可能ダクトが、前記シートトラック間に水平方向に配置されている、請求項５に記載のシステム。
7. 前記固定ダクト部が、前記不動支持構造物により提供される床に取り付けられている、請求項１に記載のシステム。
8. 前記可動ダクト部が前記シートに取り付けられている、請求項１に記載のシステム。
9. 前記シートが、前記調節可能ダクトと前記空気分配プレナムとを流体連通させているブロワを含む、請求項１に記載のシステム。
10. 前記固定ダクト部が第１の開口部及びアパーチャを有し、前記可動ダクト部が前記アパーチャ内にスライド可能に受け入れられ、前記可動ダクト部が、前記アパーチャを通じて前記第１開口部に流体連通している第２の開口部を含み、前記アパーチャにおいて、シールが、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部との間に、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部とを互いに対してシールするように配置されている、請求項１に記載のシステム。
11. 前記固定ダクト部が、間隔を有して配置されたチャネルを含み、前記可動ダクト部及び前記シールが前記チャネル内でスライド可能である、請求項１０に記載のシステム。
12. 前記シールが前記可動ダクト部の両側に設けられている、請求項１１に記載のシステム。
13. 前記第２開口部が、前記シートにおける入口から、前記第２開口部と前記入口との間に間隙が設けられるように間隔を有して配置されており、前記入口が、前記空気分配プレナムに調和空気を供給するように構成されている、請求項１０に記載のシステム。
14. 前記固定ダクト部がキャビティを含み、前記可動ダクト部が、前記キャビティ内にデッドボリュームを提供するように前記キャビティ内に延在するバフルを含む、請求項１０に記載のシステム。
15. 前記可動ダクト部を前記シートに相互接続して前記調節可能ダクトを前記空気分配プレナムに流体接続させる可撓性管を含む、請求項１０に記載のシステム。
16. 流体を供給するための調節可能ダクトであって、
    固定ダクト部が、第１の開口部及びアパーチャを有し、
    可動ダクト部が前記アパーチャ内にスライド可能に受け入れられ、前記可動ダクト部が、前記アパーチャを通じて前記第１開口部に流体連通している第２の開口部を含み、
    前記アパーチャにおいて、シールが、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部との間に、前記固定ダクト部と前記可動ダクト部とを互いに対してシールするように配置されている、調節可能ダクト。
17. 前記固定ダクト部が、間隔を有して配置されたチャネルを含み、前記可動ダクト部及び前記シールが前記チャネル内でスライド可能であり、シールが前記可動ダクト部の両側に設けられている、請求項１６に記載のシステム。
18. 前記固定ダクト部がキャビティを含み、前記可動ダクト部が、前記キャビティ内にデッドボリュームを提供するように前記キャビティ内に延在するバフルを含む、請求項１７に記載のダクト。
19. 調節可能な車両シートに調和空気を供給する方法であって、
    流体を固定構造物からダクトに供給するステップと、
    車両シート位置を調節するステップと、
    前記シート位置調節ステップに応答して、前記ダクトの可動部を前記ダクトの固定部に対してスライドさせるステップと、
    前記ダクトから流体を前記車両シートに供給するステップとを含む、方法。
20. 前記スライドさせるステップが、前記可動部を前記固定部におけるアパーチャ内で長手方向にスライドさせるステップを含む、請求項１９に記載の方法。

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