JP2017057044A - 情報処理装置、温度管理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施形態に係る温度管理システム100の概略構成を示す図である。温度管理システム100は、配送車両1の荷台17に積載される断熱箱5の内部温度を管理するシステムであって、図1に示すように、主に、配送車両1と、配送車両1内に存在する端末装置2と、真空断熱材などの断熱材により内部空間を形成する断熱箱5と、端末装置2と通信を行うサーバ装置9とを有する。図1の例では、配送車両1は、断熱箱5を積載した他の配送車両と共に、各配送車両に断熱箱5を積載するためのプラットフォーム4の近傍に存在する。
次に、断熱箱5の構成例(第1〜第3構成例)について、図2〜図6を参照して説明する。ただし、これらに限定されるものではない。
図7は、端末装置2のブロック図である。端末装置2は、主に、ディスプレイやランプなどの表示部21と、タッチパネルなどの入力部22と、記憶部23と、通信部24と、制御部25と、GPS受信機26と、音出力部27と、加速度センサ28とを備える。これらの各要素は、バスライン20を介して相互に接続されている。
図8は、温度測定モジュール7のブロック図である。温度測定モジュール7は、主に、温度センサ71と、通信部72と、記憶部73と、制御部75とを有する。これらの各要素は、バスライン70を介して相互に接続されている。
図9は、サーバ装置9のブロック図である。図9に示すように、サーバ装置9は、主に、記憶部93と、通信部94と、制御部95とを有する。
(1)測定情報蓄積処理
図11は、配送車両1の断熱箱5の積荷後に端末装置2が実行する測定情報Sdの蓄積処理の手順を示すフローチャートである。端末装置2は、図11のフローチャートの処理を、断熱箱5の温度管理を開始すべき旨の所定のユーザ入力を検知した場合又は配送車両1のエンジンがオンになった場合などの所定のタイミングで実行する。
図12は、温度調整材8の追加投入に関する警告処理の手順を示すフローチャートである。端末装置2は、図12のフローチャートの処理を、図11のステップS104の実行後の任意のタイミングで繰り返し実行する。
まず、端末装置2は、図11のステップS104の実行後に、記憶部23に蓄積した測定情報Sdをサーバ装置9へ送信する(ステップS201)。このときに送信される測定情報Sdは、箱登録リストLhに登録されているいずれかの箱IDを含む。この場合、端末装置2は、測定情報Sdに加え、配送車両1の識別情報及び現在位置情報などをサーバ装置9に送信する。
本実施形態によれば、端末装置2は、配送車両1の移動時における測定情報Sdの箱IDごとの受信強度の時間変化に基づき、配送車両1の内部に存在する断熱箱5の箱IDを特定して箱登録リストLhを生成し、箱登録リストLhに登録された箱IDを含む測定情報Sdのみをサーバ装置9へ送信する。これにより、端末装置2は、配送車両1の外部に存在する断熱箱5に付された温度測定モジュール7から発信された不要な測定情報Sdをサーバ装置9へ送信するのを防ぐことができる。この場合、端末装置2は、管理対象外の断熱箱5への警告の出力指示をサーバ装置9から受信することがないため、配送車両1の運転手に対し、管理対象外の断熱箱5に対する警告を不要に発するのを好適に抑制することができる。
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて実施形態に適用することができる。
図1の温度管理システム100では、断熱箱5の警告の要否判定などをサーバ装置9が実行していた。これに代えて、端末装置2は、サーバ装置9の代わりに、断熱箱5の警告の要否判定などを自ら実行してもよい。
図11のステップS102では、端末装置2は、配送車両1からCAN等の通信プロトコルを用いて取得するエンジンのオン及びオフの情報、GPS受信機26が出力する位置情報、又は加速度センサ28が出力する加速度情報の少なくともいずれか1つに基づき、配送車両1が移動中であるか否か判定した。しかし、端末装置2が配送車両1の移動判定に用いる配送車両1の移動情報はこれに限定されない。
図1の温度管理システム100の構成例に代えて、温度管理システム100は、端末装置2とは別に、警告を出力するための出力装置を配送車両1内に有してもよい。この場合、出力装置は、例えば音出力部や表示部などの出力部を含み、サーバ装置9から指示情報Siを受信した場合に、指示情報Siに基づき警告を出力する。この態様であっても、温度管理システム100は、実施形態と同様に、断熱箱5の内部温度に関する警告を運転手に通知することができる。
サーバ装置9が図12のステップS203で実行する警告の要否判定は、図10に示す警告用閾値を用いた方法に限定されない。
温度センサ71が測定した測定情報と、断熱箱5を特定するための識別情報とを、端末装置2へ送信する構成例は、通信部72が直接端末装置2へ送信する態様に限定されない。
端末装置2からサーバ装置9への測定情報Sdの送信の頻度は制御されていてもよい。この場合、一例として、端末装置2は、各断熱箱5の測定温度を解析し、温度変化がない、もしくは、十分に小さい場合には測定情報Sdの送信頻度を下げ、温度変化が大きい場合には測定情報Sdの送信頻度を上げる。これにより不必要な測定情報Sdの送信を減らすことができ、省エネルギー効果が得られる。一方、端末装置2は、特に急激に温度変化が発生した場合等には、即座に測定情報Sdをサーバ装置9へ送信することで、温度調整材8の追加の要否判断をサーバ装置9に実行させるとよい。この場合、温度センサ71が測定した測定情報は、端末装置2にも蓄積されることが好ましい。
サーバ装置9とは別に各配送車両1の状態を管理する管理者が使用する端末が存在する場合、サーバ装置9は、警告が必要と判断したときに、指示情報Siを端末装置2に送信するのに加え、又は、これに代えて、上述の端末へメール配信などをさらに行ってもよい。
温度調整材8を追加すべき旨の警告を出力する場合、端末装置2は、追加すべき温度調整材8の種類及び個数を指定してもよい。
サーバ装置9は、配送車両1に実際に積まれている断熱箱5の個数と、予め登録された配送車両1に積込み予定の断熱箱5の個数とを比較し、これらが異なっている場合には、運転手等への通知を行ってもよい。
端末装置2は、図11のステップS108において、測定情報Sdの受信強度が時間変化する箱IDを箱登録リストLhから削除する代わりに、箱登録リストLh上で保留扱いとしてもよい。即ち、この場合、サーバ装置9は、対象の箱IDを、箱登録リストLhに残しつつ、他の箱IDと区別できるようにする。この場合であっても、端末装置2は、箱登録リストLh上で保留扱いとした箱IDの測定情報Sdを、サーバ装置9に送信することなく削除する。この態様によっても、端末装置2は、積卸や積替等により配送車両1の外部に運び出した断熱箱5に付された温度測定モジュール7から発信された不要な測定情報Sdを、サーバ装置9へ送信するのを防ぐことができる。同様に、端末装置2は、ステップS104で測定情報Sdを削除する代わりに、当該測定情報Sdを保留扱いとしてサーバ装置9へ送信しないように他の測定情報Sdと区別して記憶してもよい。
2 端末装置
5 断熱箱
7 温度測定モジュール
8 温度調整材
9 サーバ装置
100、100A 温度管理システム
Claims (9)
- 輸送される収容箱が積載される車両の移動に関する移動情報を取得する移動情報取得部と、
収容箱の各々に設けられる温度測定部から、前記収容箱の識別情報と測定温度とを含む測定情報を受信する測定情報受信部と、
前記測定情報の各々の受信強度と、前記移動情報とに基づき、前記車両内に存在する温度測定部から発信された測定情報を特定する測定情報特定部と、
前記測定情報特定部が特定した測定情報を記憶部に記憶する測定情報記憶部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記測定情報特定部は、前記移動情報に基づき前記車両が移動もしくは停車したと判定した場合に、前記温度測定部の各々から発信される前記測定情報の受信強度の時間変化に基づき、前記車両内に存在する温度測定部から発信された測定情報を特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記測定情報記憶部は、
前記測定情報特定部が前記測定情報を特定する前では、前記測定情報受信部が受信した測定情報を全て前記記憶部に記憶し、
前記測定情報特定部が前記測定情報を特定した後、前記測定情報特定部が特定した測定情報に含まれる前記収容箱の識別情報以外の前記収容箱の識別情報を含む測定情報を、前記記憶部から削除又は前記測定情報特定部が特定した測定情報と区別して記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記収容箱の内部温度を管理する温度管理装置に対し、前記記憶部に記憶した測定情報を送信する測定情報送信部をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記温度管理装置から前記収容箱の内部温度に関する警告の指示情報を受信する指示情報受信部と、
前記指示情報に基づく警告を出力する出力部と、
をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記収容箱の内部温度を管理する温度管理装置と通信を行う端末装置に対し、前記記憶部に記憶した測定情報を送信する測定情報送信部をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 収容箱を積載する車両内に存在する請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記収容箱の内部温度を管理する温度管理装置と、を有する温度管理システムであって、
前記温度管理装置は、
前記収容箱の内部温度の輸送時の許容温度に関する情報を記憶する記憶部と、
前記情報処理装置が記憶した測定情報を受信する測定情報受信部と、
前記許容温度に関する情報と、前記測定情報とに基づき、前記収容箱の内部温度の調整の要否を判定する判定部と、
を有することを特徴とする温度管理システム。 - 前記温度管理装置は、
前記判定部が前記収容箱の内部温度の調整が必要であると判定した場合に、前記情報処理装置又は当該収容箱と同一の車両に存在する出力装置に対し、前記収容箱の内部温度に関する警告の指示情報を送信する警告制御部をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の温度管理システム。 - 収容箱の各々に設けられる温度測定部から、前記収容箱の識別情報と測定温度とを含む測定情報を受信するコンピュータが実行するプログラムであって、
輸送される収容箱が積載される車両の移動に関する移動情報を取得する移動情報取得部と、
前記測定情報の各々の受信強度と、前記移動情報とに基づき、前記車両内に存在する温度測定部から発信された測定情報を特定する測定情報特定部と、
前記測定情報特定部が特定した測定情報を記憶部に記憶する測定情報記憶部
として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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