以下に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態が適用されたコンテナ在庫管理システムの概略図である。
図示するように、本実施形態のコンテナ在庫管理システムは、コンテナ管理センタに設置された在庫管理装置1およびコンテナ管理センタ側端末2と、培養センタに設置された培養センタ側端末3と、各病院に設置された病院側端末4と、運送手配センタに設置された運送手配センタ側端末5とが、インターネット等のネットワーク7を介して相互接続されて構成されている。ここで、培養センタは、病院からの依頼に基づいて細胞を培養する。各病院は、患者から細胞を採取し、採取した細胞の培養を培養センタに依頼し、培養センタによって培養された細胞を用いて患者を治療する。コンテナ管理センタは、病院で採取した細胞の培養センタへの搬送(往路搬送)および培養センタで培養した細胞の病院への搬送(復路搬送)に用いるコンテナ8の在庫管理を行なうと共に、搬送に必要なトラック9の手配を運送手配センタに依頼する。そして、運送手配センタは、コンテナ管理センタからの依頼に従ってトラック9を手配して、コンテナ管理センタ、病院および培養センタ間のコンテナ8の搬送を行う。
先ず、在庫管理装置1について説明する。
在庫管理装置1は、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3および病院側端末4からの情報を利用して、コンテナ管理センタ、病院および培養センタ各々のコンテナ8の在庫を管理する。また、病院側端末4からの搬送依頼に従い、当該病院で採取した細胞の培養を培養センタに搬送する往路搬送、および、培養センタで当該細胞から培養した細胞を当該病院へ搬送する復路搬送に用いるコンテナ8の在庫が、当該病院および培養センタにあるか否かを調べる。そして、ある場合は、当該在庫から搬送に用いるコンテナ8を引当てて、当該病院および培養センタ間のコンテナ搬送のためのトラック手配依頼を運送手配センタ側端末5に送信する。一方、ない場合は、コンテナ調達拠点を決定し、当該調達拠点のコンテナ在庫から搬送に用いるコンテナを引当てて、当該コンテナ調達拠点、当該病院および培養センタ間のコンテナ搬送のためのトラック手配依頼を運送手配センタ側端末5に送信する。
図2は、在庫管理装置1の概略構成図である。
図示するように、本実施形態の在庫管理装置1は、演算部100と、記憶部120と、キーボード、ディスプレイ、CD-ROMドライブ等の周辺装置と情報の入出力を行なう入出力部140と、ネットワーク7に接続するためのネットワークIF(インターフェース)部160と、を有する。
記憶部120は、コンテナ在庫データ記憶部121と、コンテナ入出庫データ記憶部122と、コンテナ環境履歴データ記憶部123と、作業コード管理データ記憶部124と、拠点データ記憶部125と、拠点リンクデータ記憶部126と、を有する。
コンテナ在庫データ記憶部121には、コンテナ8毎に、当該コンテナ8の状態(所在拠点および使用可否)を示すコンテナ在庫データが記憶されている。
図3は、コンテナ在庫データ記憶部121の登録内容例を示す図である。図示するように、コンテナ8毎にコンテナ在庫データのレコード1210が登録されている。レコード1210は、コンテナ8の識別情報であるコンテナIDを登録するフィールド1211と、当該コンテナ8の残存時間を登録するフィールド1212と、当該コンテナ8が存在する拠点の識別情報である拠点IDを登録するフィールド1213と、当該コンテナ8の状態(使用可能か否か)を示す状態フラグを登録するフィールド1214と、を有する。
ここで、コンテナ8の残存時間とは、コンテナ管理センタが保守点検のために当該コンテナ8を回収する必要が生じるまでの残り時間を意味する。また、フィールド1213に登録される拠点IDは、病院、培養センタ、および、コンテナ管理センタのいずれかの識別情報である。また、フィールド1214に登録される状態フラグは、対象とするコンテナ8が搬送に引当てられている場合、バッテリ切れや洗浄中等の障害が発生している場合、あるいは、フィールド1212の残存時間がなくなった場合に「使用不可」となる。そして、それ以外の場合に「使用可」となる。なお、後述するように、コンテナ8は、収容する細胞(シャーレに収められた細胞)の状態管理のための仕組みを備えている。具体的には、内蔵バッテリで駆動して温度や湿度等の環境情報をモニタし、その結果を履歴データとしてメモリ等に記憶する仕組みを有する。コンテナ8の詳細については後述する。
コンテナ入出庫データ記憶部122には、コンテナ8の拠点間の移動の実績および予定を示すコンテナ入出庫データが記憶されている。
図4は、コンテナ入出庫データ記憶部122の登録内容例を示す図である。図示するように、コンテナ8の拠点への入出庫毎に、コンテナ入出庫データのレコード1220が登録されている。レコード1220は、コンテナ8のコンテナIDを登録するフィールド1221と、当該コンテナ8が入庫あるいは出庫する拠点の拠点IDを登録するフィールド1222と、当該コンテナ8が拠点に入庫するのか、それとも出庫するのかを示す入出庫フラグを登録するフィールド1223と、当該コンテナ8の入出庫の実施予定日時を登録するフィールド1224と、当該コンテナ8の入出庫の実施の有無を示す実施フラグ(「済」か「未」か)を登録するフィールド1225と、を有する。
コンテナ環境履歴データ記憶部123には、拠点間を移動中に測定されたコンテナ8内の環境データの履歴を示すコンテナ環境履歴データが記憶されている。
図5は、コンテナ環境履歴データ記憶部123の登録内容例を示す図である。図示するように、コンテナ8の拠点間の移動毎に、コンテナ環境履歴データのレコード1230が登録されている。レコード1230は、コンテナ8のコンテナIDを登録するフィールド1231と、作業コードを登録するフィールド1232と、出発拠点および到着拠点各々の拠点IDを登録するフィールド1233と、コンテナ8内の温度データ、湿度データ等の環境データの履歴を示す測定履歴データを登録するフィールド1234と、を有する。
ここで、作業コードとは、搬送作業を管理するために付与される識別情報である。この作業コードにより、往路搬送作業によって搬送される患者の採取細胞と、復路搬送作業によって搬送される培養細胞とが対応付けられる。また、フィールド1234は、測定した環境データを測定日時と共に登録するためのサブフィールド12341を複数有する。
作業コード管理データ記憶部124には、作業コードが付与された搬送作業の進捗状況を管理するための作業コード管理データが記憶される。
図6は、作業コード管理データ記憶部124の登録内容例を示す図である。図示するように、作業コード毎に、作業コード管理データのレコード1240が登録される。レコード1240は、作業コードを登録するフィールド1241と、調達搬送の諸情報を登録するフィールド1242A、1242Bと、往路搬送の諸情報を登録するフィールド1243と、復路搬送の諸情報を登録するフィールド1244と、を有する。
ここで、調達搬送とは、コンテナ8を調達するための搬送である。例えば細胞を収めたシャーレを運ぶコンテナ8が搬出拠点にない場合に、他の拠点に在庫されている空きのコンテナ8を当該搬出拠点に送る場合、および、病院や培養センタに在庫されているコンテナ8を保守点検のためにコンテナ管理センタに回収する場合(回収搬送)が該当する。また、上述したように、往路搬送とは、病院で採取した細胞の培養センタへ送る場合が該当し、復路搬送とは、培養センタで培養した細胞を病院へ送る場合が該当する。
また、病院で採取した細胞を培養センタに送り、そこで培養して病院に戻す場合において、病院および培養センタでコンテナ8の在庫が足りている場合、往路搬送および復路搬送からなる搬送作業に対して作業コードが付される。該搬送作業に調達搬送は含まれない。したがって、当該作業コードのレコード1240のフィールド1242に、調達搬送の諸情報は登録されない。また、病院で採取した細胞を培養センタに送り、そこで培養して病院に戻す場合において、病院および培養センタの一方でコンテナ8の在庫が足りていない場合、1つの調達搬送、往路搬送および復路搬送からなる搬送作業に対して作業コードが付される。したがって、当該作業コードのレコード1240のフィールド1242Aに、調達搬送の諸情報が登録される。また、病院で採取した細胞を培養センタに送り、そこで培養して病院に戻す場合において、病院および培養センタ両方でコンテナ8の在庫が足りていない場合、2つの調達搬送、往路搬送および復路搬送からなる搬送作業に対して作業コードが付される。したがって、当該作業コードのレコード1240のフィールド1242A、1242Bに、調達搬送の諸情報が登録される。また、病院や培養センタに在庫されているコンテナ8を保守点検のためにコンテナ管理センタに回収する場合、1つの調達搬送からなる搬送作業に対して作業コードが付される。したがって、当該作業コードのレコード1240のフィールド1242B、1243、1244に、往路搬送、復路搬送各々の諸情報は登録されない。
また、図6において、フィールド1242〜1244の各々は、出発拠点の拠点IDを登録するサブフィールド12451と、出発拠点の出発予定時刻を登録するサブフィールド12452と、到着拠点の拠点IDを登録するサブフィールド12453と、実際の出発日時を登録するサブフィールド12454と、実際の到着日時を登録するサブフィールド12455と、搬送に用いるコンテナ8のコンテナIDを登録するフィールド12456と、を有する。
拠点データ記憶部125には、拠点の諸情報を示す拠点データが記憶される。
図7は、拠点データ記憶部125の登録内容例を示す図である。図示するように、拠点毎に、拠点データのレコード1250が登録される。レコード1250は、拠点の拠点IDを登録するフィールド1251と、拠点の名称を登録するフィールド1252と、拠点の住所を登録するフィールド1253と、許容在庫数を登録するフィールド1254と、回収在庫数を登録するフィールド1255と、を有する。ここで、許容在庫数とは、拠点で保管可能なコンテナ8の最大在庫数である。また、回収在庫数とは、コンテナ管理センタに回収作業を要求するしきい値となる保守点検が必要なコンテナ8の在庫数である。
拠点リンクデータ記憶部126には、拠点間を結ぶリンクの諸情報を示す拠点リンクデータが記憶される。
図8は、拠点リンクデータ記憶部126の登録内容例を示す図である。図示するように、拠点間を結ぶリンク毎に、拠点リンクデータのレコード1260が登録される。レコード1260は、リンクの識別情報であるリンクIDを登録するフィールド1261と、リンクの開始拠点の拠点IDを登録するフィールド1262と、リンクの終了拠点の拠点IDを登録するフィールド1263と、リンクコストを登録するフィールド1264と、リンク間の移動時間(輸送リードタイム)を登録するフィールド1265と、を有する。ここで、リンクコストとは、輸送リードタイム、リンク長および通行料金等に応じて定まる値である。
図2に戻って説明を続ける。演算部100は、コンテナ在庫データ管理部101と、コンテナ入出庫データ管理部102と、搬送依頼処理部103と、作業コード管理部104と、コンテナ環境履歴データ管理部105と、トラック手配依頼生成部106と、を有する。
コンテナ在庫データ管理部101は、後述するコンテナ入出庫データ管理部102よりの指示に従いコンテナ在庫データ記憶部121を更新する。コンテナ入出庫データ管理部102は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3および病院側端末4から受け付けたコンテナ8の入出庫報告データに従い、コンテナ入出庫データ記憶部122を更新すると共に、コンテナ在庫データ管理部101にコンテナ在庫データ記憶部121の更新を指示する。
図9は、コンテナ在庫データ管理部101およびコンテナ入出庫データ管理部102の動作(コンテナ在庫更新処理)を説明するためのフロー図である。
コンテナ入出庫データ管理部102は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3および病院側端末4のいずれかから、コンテナID、拠点ID、実施日時および入出庫フラグを含む入出庫報告データを受信すると(S101でYES)、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照して、該入出庫報告データに含まれているコンテナID、拠点IDおよび入出庫フラグがフィールド1221〜1223に登録されているコンテナ入出庫データのレコード1220を検索する(S102)。そして、検索したレコード1220のフィールド1225に登録されている実施フラグを「未」から「済」に変更する(S103)。また、コンテナ入出庫データ管理部102は、該入出庫報告データをコンテナ在庫データ管理部101に通知する。
これを受けて、コンテナ在庫データ管理部101は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照して、該入出庫報告データに含まれているコンテナIDおよび拠点IDがフィールド1211、1213に登録されているコンテナ在庫データのレコード1210を検索する(S104)。そして、該入出庫報告データの入出庫フラグに従い検索したレコードを更新する(S105)。具体的には、該入出庫報告データの入出庫フラグが「出庫」の場合は、検索したレコード1210のフィールド1213に登録されている拠点IDを削除する。一方、該入出庫報告データの入出庫フラグが「入庫」の場合は、検索したレコード1210のフィールド1213に該入出庫報告データの拠点IDを登録すると共に、該レコード1210のフィールド1212に登録されている残存時間が残っているならば、該レコード1210のフィールド1214に登録されている状態フラグを「使用可」に更新する。
また、コンテナ在庫データ管理部101は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2から、コンテナIDおよび拠点IDを含むリセット要求を受信すると(S111でYES)、コンテナ在庫データ記憶部121を参照して、該リセット要求に含まれているコンテナIDおよび拠点IDがフィールド1211、1213に登録されているコンテナ在庫データのレコード1210を検索する(S112)。そして、レコード1210を検索できた場合(S113でYES)に、該レコード1210のフィールド1212に登録されている残存時間を初期値(例えば100時間)にリセットすると共に、該レコード1210のフィールド1214に登録されている状態フラグを「使用可」に更新する(S114)。一方、レコード1210を検索できなかった場合(S113でNO)に、コンテナ在庫データ記憶部121に新たなレコード1210を追加し、該レコード1210のフィールド1211、1213に該リセット要求に含まれているコンテナID、拠点IDを、フィールド1212に残存時間の初期値を、そして、フィールド1214に「使用可」を示す状態フラグを登録する(S115)。
また、コンテナ在庫データ管理部101は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照して、フィールド1212に登録されている残存時間が「0」つまり残っていないレコード1210があるか否かを調べる(S121)。残存時間が「0」のレコード1210があるならば(S121でYES)、当該レコード1210のフィールド1214に登録されている状態フラグ「使用不可」に変更する(S122)。
また、コンテナ在庫データ管理部101は、図示していない内蔵タイマ等を用いて時間の経過を計測し、コンテナ在庫データ記憶部121に登録されている各レコード1210のフィールド1212の残存時間を更新する(S131)。具体的には、前回の残存時間更新時から今回の残存時間更新時までの経過時間を残存時間から減算する。この減算処理を、各レコード1210についてフィールド1212の残存時間が「0」になるまで繰り返す。
図2に戻って説明を続ける。搬送依頼処理部103は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2および病院側端末4から受け付けた搬送依頼に従い、コンテナ8の最適な搬送ルートを決定する。また、該搬送依頼に対して作業コード管理データを生成する。
図10は、搬送依頼処理部103の動作(作業コード管理データ生成処理)を説明するためのフロー図である。
搬送依頼処理部103は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2あるいは病院側端末4から搬送依頼を受信すると(S201でYES)、該搬送依頼が通常搬送であるか、それとも、回収搬送であるかを調べる(S202)。ここで、通常搬送とは、病院で採取した細胞を当該病院から培養センタへ搬送し(往路搬送)、培養センタで当該細胞から培養した細胞を培養センタから当該病院へ搬送する(復路搬送)搬送作業のことである。また、回収搬送とは、病院、培養センタ等から保守点検が必要なコンテナ8を回収してコンテナ管理センタへ搬送する搬送作業のことである。搬送依頼が通常搬送であるか、それとも回収搬送であるかの判断は、当該搬送依頼に含まれている開始拠点IDおよび終了拠点IDに基づいて行う。開始拠点IDが病院の拠点IDであり、終了拠点IDが培養センタの拠点IDの場合は通常搬送と判断する。一方、開始拠点IDが病院あるいは培養センタの拠点IDであり、終了拠点IDがコンテナ管理センタの拠点IDの場合は回収搬送と判断する。通常搬送と判断した場合はS203に進み、回収搬送と判断した場合はS210に進む。
さて、S203において、搬送依頼処理部103は、後述する在庫予測計算処理を実行し、搬送依頼で指定されている病院からの出庫予定日時において当該病院にコンテナの在庫が存在するか否かを調べる。同様に、該搬送依頼で指定されている培養センタからの出庫予定日時において当該培養センタにコンテナの在庫が存在するか否かを調べる。
次に、搬送依頼処理部103は、在庫予測計算処理の結果、病院および培養センタのそれぞれにおいて、該搬送依頼で指定されている出庫予定日時に在庫があるならば(S204でYES)、S206に進む。一方、該出庫予定日時に在庫がないならば(S204でNO)、S205に進む。
S205において、搬送依頼処理部103は、後述する調達拠点探索処理を行って、往路搬送もしくは復路搬送に用いるコンテナ8を調達する拠点を探索する。また、該拠点からの出庫予定日時を決定する。それから、S206に進む。
S206において、搬送依頼処理部103は、後述する在庫引当処理を行って、病院の在庫から往路搬送に用いるコンテナ8を引当てる。また、培養センタの在庫から復路搬送に用いるコンテナ8を引当てる。S205によりコンテナ8の調達拠点が探索されている場合は、該調達拠点の在庫から調達する(調達搬送に用いる)コンテナ8を引当てる。
さて、搬送依頼処理部103は、S201で受信した通常搬送の搬送依頼に対して、病院、培養センタ、および、S205によりコンテナ8の調達拠点が探索されている場合は該調達拠点各々の在庫引当が完了したならば、ユニークな作業コードを生成する(S207)。また、作業コード管理データ記憶部124に新たなレコード1240を追加して、追加したレコード1240に必要な情報を登録する(S208)。
具体的には、追加したレコード1240のフィールド1241に生成した作業コードを登録する。また、フィールド1243のサブフィールド12451に該搬送依頼に開始拠点IDとして含まれている病院の拠点IDを登録し、フィールド1243のサブフィールド12452に該搬送依頼に含まれている開始拠点からの出庫予定日時を登録し、フィールド1243のサブフィールド12453に該搬送依頼に終了拠点IDとして含まれている培養センタの拠点IDを登録し、そして、フィールド1243のサブフィールド12456に、往路搬送に引当てたコンテナ8のコンテナIDを登録する。同様に、フィールド1244のサブフィールド12451に該搬送依頼に終了拠点IDとして含まれている培養センタの拠点IDを登録し、フィールド1244のサブフィールド12452に該搬送依頼に含まれている終了拠点からの出庫予定日時を登録し、フィールド1244のサブフィールド12453に該搬送依頼に開始拠点IDとして含まれている病院の拠点IDを登録し、そして、フィールド1244のサブフィールド12456に、復路搬送に引当てたコンテナ8のコンテナIDを登録する。また、S205によりコンテナ8の調達拠点が1つ探索されている場合は、フィールド1242Aのサブフィールド12421に調達拠点の拠点IDを登録し、フィールド1242Aのサブフィールド12452に該調達拠点からの出庫予定日時を登録し、フィールド1242Aのサブフィールド12453に該搬送依頼に調達搬送先の拠点IDを登録し、そして、フィールド1242Aのサブフィールド12456に、調達搬送に引当てたコンテナ8のコンテナIDを登録する。また、S205によりコンテナ8の調達拠点が2つ探索されている場合は、フィールド1242Aのサブフィールド12421に一方の調達拠点の拠点IDを登録し、フィールド1242Aのサブフィールド12452に該一方の調達拠点からの出庫予定日時を登録し、フィールド1242Aのサブフィールド12453に該搬送依頼に該一方の調達拠点に対する調達搬送先の拠点IDを登録し、そして、フィールド1242Aのサブフィールド12456に、該一方の調達拠点に対する調達搬送に引当てたコンテナ8のコンテナIDを登録する。また、フィールド1242Bのサブフィールド12421に他方の調達拠点の拠点IDを登録し、フィールド1242Bのサブフィールド12452に該他方の調達拠点からの出庫予定日時を登録し、フィールド1242Bのサブフィールド12453に該搬送依頼に該他方の調達拠点に対する調達搬送先の拠点IDを登録し、そして、フィールド1242Bのサブフィールド12456に、該他方の調達拠点に対する調達搬送に引当てたコンテナ8のコンテナIDを登録する。
さらに、搬送依頼処理部103は、作業コード管理データ記憶部124に新たに登録した作業コード管理データのレコード1240に従って、コンテナ入出庫データ記憶部122にコンテナ入出庫データのレコード1220を登録する(S209)。
具体的には、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Aに調達搬送の諸情報が記憶されている場合、調達搬送のためのコンテナ入出庫データのレコード1220を2つ登録する。そして、一方のレコード1220のフィールド1221に、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Aに設けられているサブフィールド12456に登録されているコンテナIDを登録し、該レコード1220のフィールド1222に、該レコード1240のフィールド1242Aに設けられているサブフィールド12451に登録されている拠点IDを登録し、該レコード1220のフィールド1223に、「出庫」を示す入出庫フラグを登録し、該レコード1220のフィールド1224に、該レコード1240のフィールド1242Aに設けられているサブフィールド12452に登録されている出発予定日時を登録し、そして、該レコード1220のフィールド1225に、「未」を示す実施フラグを登録する。
また、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Bに調達搬送の諸情報が記憶されている場合、調達搬送のためのコンテナ入出庫データのレコード1220を2つ登録する。そして、一方のレコード1220のフィールド1221に、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Bに設けられているサブフィールド12456に登録されているコンテナIDを登録し、該レコード1220のフィールド1222に、該レコード1240のフィールド1242Bに設けられているサブフィールド12451に登録されている拠点IDを登録し、該レコード1220のフィールド1223に、「出庫」を示す入出庫フラグを登録し、該レコード1220のフィールド1224に、該レコード1240のフィールド1242Bに設けられているサブフィールド12452に登録されている出発予定日時を登録し、そして、該レコード1220のフィールド1225に、「未」を示す実施フラグを登録する。
また、他方のレコード1220のフィールド1221に、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Bに設けられているサブフィールド12456に登録されているコンテナIDを登録し、該レコード1220のフィールド1222に、該レコード1240のフィールド1242Bに設けられているサブフィールド12453に登録されている拠点IDを登録し、該レコード1220のフィールド1223に、「入庫」を示す入出庫フラグを登録し、該レコード1220のフィールド1224に、到着予定日時を登録し、そして、該レコード1220のフィールド1225に、「未」を示す実施フラグを登録する。
ここで、レコード1220のフィールド1224に登録する到着予定日時は、次のようにして算出する。先ず、レコード1240のフィールド1242A、Bのサブフィールド12451に登録されている拠点IDを開始拠点IDとし、該フィールド1242A、Bのサブフィールド12453に登録されている拠点IDを終了拠点IDとする拠点リンクデータのレコード1260を、拠点リンクデータ記憶部126から検索する。そして、検索したレコード1260のフィールド1265に登録されているリンク移動時間(輸送リードタイム)を、該フィールド1242A、Bのサブフィールド12452に登録されている出発予定日時に加算して、終了拠点IDへの到着予定日時を計算する。
作業コード管理データのレコード1240のフィールド1243に登録されている往路搬送の諸情報、および、該レコード1240のフィールド1244に登録されている復路搬送の諸情報のそれぞれについても、上述の該レコード1240のフィールド1242A、Bに調達搬送の諸情報が記憶されている場合と同様に、コンテナ入出庫データのレコード1220を2つ登録する。
一方、S210において、搬送依頼処理部103は、後述する回収在庫特定処理を実行し、搬送依頼で指定されている出発拠点から回収するコンテナ8を特定する。それから、S201で受信した回収搬送の搬送依頼に対して、ユニークな作業コードを生成する(S211)。また、作業コード管理データ記憶部124に新たなレコード1240を追加して、追加したレコード1240に必要な情報を登録する(S212)。
具体的には、追加したレコード1240のフィールド1241に生成した作業コードを登録する。また、フィールド1242Aのサブフィールド12451に該搬送依頼に開始拠点IDとして含まれている拠点IDを登録し、フィールド1242Aのサブフィールド12452に該搬送依頼に含まれている開始拠点からの出庫予定日時を登録し、フィールド1242Aのサブフィールド12453に該搬送依頼に終了拠点IDとして含まれているコンテナ管理センタの拠点IDを登録し、そして、フィールド1242Aのサブフィールド12456に、S210で特定した回収するコンテナ8のコンテナIDを登録する。回収するコンテナ8が複数ある場合は、全てのコンテナ8のコンテナIDをサブフィールド12446に登録する。
さらに、搬送依頼処理部103は、作業コード管理データ記憶部124に新たに登録した作業コード管理データのレコード1240に従って、コンテナ入出庫データ記憶部122にコンテナ入出庫データのレコード1220を登録する(S213)。
具体的には、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Aに登録されている調達搬送の諸情報に対して、コンテナ入出庫データのレコード1220を2つ登録する。そして、一方のレコード1220のフィールド1221に、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Aに設けられているサブフィールド12456に登録されているコンテナIDを登録し、該レコード1220のフィールド1222に、該レコード1240のフィールド1242Aに設けられているサブフィールド12451に登録されている拠点IDを登録し、該レコード1220のフィールド1223に、「出庫」を示す入出庫フラグを登録し、該レコード1220のフィールド1224に、該レコード1240のサブフィールド12452に登録されている出発予定日時を登録し、そして、該レコード1220のフィールド1225に、「未」を示す実施フラグを登録する。
また、他方のレコード1220のフィールド1221に、作業コード管理データのレコード1240のフィールド1242Aに設けられているサブフィールド12456に登録されているコンテナIDを登録し、該レコード1220のフィールド1222に、該レコード1240のフィールド1242Aに設けられているサブフィールド12453に登録されている拠点IDを登録し、該レコード1220のフィールド1223に、「入庫」を示す入出庫フラグを登録し、該レコード1220のフィールド1224に、到着予定日時を登録し、そして、該レコード1220のフィールド1225に、「未」を示す実施フラグを登録する。なお、レコード1220のフィールド1224に登録する到着予定日時は、S209の場合と同様に算出する。
図11は図10の在庫予測計算処理(S203)を説明するための図である。
先ず、搬送依頼処理部103は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照し、ネットワークIF部160を介して病院側端末4から受信した搬送依頼に含まれている開始拠点ID(病院の拠点ID)がフィールド1213に登録されているレコード1210であって、フィールド1214の状態フラグが「使用可」に設定されているレコード1210の検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、拠点病院の現在の在庫L1とする(S20301)。
次に、搬送依頼処理部103は、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、ネットワークIF部160を介して病院側端末4から受信した搬送依頼に含まれている開始拠点ID(病院の拠点ID)がフィールド1222に登録されており、「入庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が該搬送依頼に含まれている開始拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、拠点病院の出庫予定日時までの入庫予定数M1とする(S20302)。
次に、搬送依頼処理部103は、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、ネットワークIF部160を介して病院側端末4から受信した搬送依頼に含まれている開始拠点ID(病院の拠点ID)がフィールド1222に登録されており、「出庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が該搬送依頼に含まれている開始拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、拠点病院の出庫予定日時までの出庫予定数N1とする(S20303)。
それから、搬送依頼処理部103は、拠点病院の現在の在庫L1+拠点病院の出庫予定日時までの入庫予定数M1−拠点病院の出庫予定日時までの出庫予定数N1を計算し、この計算結果を拠点病院の出庫予定日時における在庫予定数Z1とする(S20304)。
また、搬送依頼処理部103は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照し、ネットワークIF部160を介して病院側端末4から受信した搬送依頼に含まれている終了拠点ID(培養センタの拠点ID)がフィールド1213に登録されているレコード1210であって、フィールド1214の状態フラグが「使用可」に設定されているレコード1210の検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、培養センタの現在の在庫L2とする(S20305)。
次に、搬送依頼処理部103は、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、ネットワークIF部160を介して病院側端末4から受信した搬送依頼に含まれている終了拠点ID(培養センタの拠点ID)がフィールド1222に登録されており、「入庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が該搬送依頼に含まれている終了拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、培養センタの出庫予定日時までの入庫予定数M2とする(S20306)。
次に、搬送依頼処理部103は、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、ネットワークIF部160を介して病院側端末4から受信した搬送依頼に含まれている終了拠点ID(培養センタの拠点ID)がフィールド1222に登録されており、「出庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が該搬送依頼に含まれている終了拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、培養センタの出庫予定日時までの出庫予定数N2とする(S20307)。
それから、搬送依頼処理部103は、培養センタの現在の在庫L2+培養センタの出庫予定日時までの入庫予定数M2−培養センタの出庫予定日時までの出庫予定数N2を計算し、この計算結果を培養センタの出庫予定日時における在庫予定数Z2とする(S20308)。
図12は図10の調達拠点探索処理(S205)を説明するための図である。
このフローは、出庫予定日時に在庫がないと判断された拠点(開始拠点、終了拠点)毎に実施される。
先ず、搬送依頼処理部103は、拠点データ記憶部125を参照し、図10のS204にて在庫がないと判断された拠点の拠点ID以外の未注目の拠点IDに注目する(S20501)。
次に、搬送依頼処理部103は、拠点リンクデータ記憶部126を参照し、注目拠点の拠点IDが開始拠点IDとしてフィールド1262に登録され、該搬送依頼に含まれている開始拠点IDが終了拠点IDとして登録されている拠点リンクデータのレコード1260を検索する(S20502)。そして、該搬送依頼に含まれている開始拠点の出庫予定日時から、検索した拠点リンクデータのレコード1260のフィールド1265に登録されているリンク移動時間と、予め定められた時間(コンテナ出庫作業に要するリードタイム)とを減算することで、注目拠点の出庫予定日時を算出する(S20503)。
次に、搬送依頼処理部103は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照し、注目拠点の拠点IDがフィールド1213に登録されているレコード1210であって、フィールド1214の状態フラグが「使用可」に設定されているレコード1210を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、注目拠点の現在の在庫L3とする(S20504)。
また、搬送依頼処理部103は、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、注目拠点の拠点IDがフィールド1222に登録されており、「入庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時がS20503で算出した注目拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、注目拠点の出庫予定日時までの入庫予定数M3とする(S20505)。
また、搬送依頼処理部103は、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、注目拠点の拠点IDがフィールド1222に登録されており、「出庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時がS20503で算出した注目拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を、注目拠点の出庫予定日時までの出庫予定数N3とする(S20506)。
それから、搬送依頼処理部103は、注目拠点の現在の在庫L3+注目拠点の出庫予定日時までの入庫予定数M3−注目拠点の出庫予定日時までの出庫予定数N3を計算し、この計算結果を注目拠点の出庫予定日時における在庫予定数Z3とする(S20507)。
次に、搬送依頼処理部103は、注目拠点の出庫予定日時における在庫数Z3がZ3>0であるか否かを調べる(S20508)。Z3>0でない場合、注目拠点には調達可能な在庫が存在しない。この場合、S20510に進む。一方、Z3>0である場合、注目拠点に調達可能な在庫が存在する。この場合、注目拠点を調達拠点候補に設定し、該注目拠点の拠点IDをS20502で検索したレコード1260のフィールド1264に登録されているリンクコストおよびS20503で算出した出庫予定日時に対応付けて記憶部120等に記憶する(S20509)。それから、S20510に進む。
さて、S20510において、搬送依頼調達部103は、拠点データ記憶部125に、図10のS204にて在庫がないと判断された拠点の拠点ID以外の未注目の拠点IDのレコード1250が存在するか否かを調べる。存在する場合(S20510でYES)は、S20501に戻る。一方、存在しない場合(S20510でNO)は、S20509で設定した調達拠点候補の中から、リンクコストが最も小さい調達拠点候補を、コンテナ8の調達拠点として選出する(S20511)。
図13は図10の在庫引当処理(S206)を説明するための図である。
先ず、搬送依頼処理部103は、調達拠点探索処理(S205)によって調達拠点が選択されている場合(S20601でYES)はS20602に進み、そうでない場合(S20601でNO)はS20603に進む。なお、S20603は、調達拠点探索処理(S205)によって調達拠点が2つ選択されている場合は、選択された調達拠点毎に行われる。
S20602において、搬送依頼処理部103は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照し、調達拠点の拠点IDがフィールド1213に登録されているレコード1210であって、フィールド1214の状態フラグが「使用可」に設定されているレコード1210を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を調達拠点の現在の在庫L3とする。また、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、調達拠点の拠点IDがフィールド1222に登録されており、「入庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が調達拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、この検索したレコード1220を調達拠点の出庫予定日時までに入庫予定のレコード1220とする。また、調達拠点の拠点IDがフィールド1222に登録されており、「出庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が調達拠点の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1220を調達拠点の出庫予定日時までに出庫予定のレコード1220とする。それから、搬送依頼処理部103は、調達拠点の現在の在庫L3として検索されたレコード1210に登録されているコンテナID、および、出庫予定日時までに入庫予定のレコード1220に登録されているコンテナIDであって、調達拠点の出庫予定日時までに出庫予定のレコード1220に登録されているコンテナID以外のコンテナIDの中から、コンテナIDを1つ選択し、選択したコンテナIDを調達搬送に引当てるコンテナ8に選定する。また、このコンテナIDを有するレコード1210を、コンテナ在庫データ記憶部121から検索し、該レコード1210のフィールド1214に登録されている状態フラグを「使用不可」に変更する。その後、S20603に進む。
S20603において、搬送依頼処理部103は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照し、拠点病院の拠点IDがフィールド1213に登録されているレコード1210であって、フィールド1214の状態フラグが「使用可」に設定されているレコード1210を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を拠点病院の現在の在庫L1とする。また、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、拠点病院の拠点IDがフィールド1222に登録されており、「入庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が拠点病院の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、この検索したレコード1220を拠点病院の出庫予定日時までに入庫予定のレコード1220とする。また、拠点病院の拠点IDがフィールド1222に登録されており、「出庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が拠点病院の出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1220を拠点病院の出庫予定日時までに出庫予定のレコード1220とする。それから、搬送依頼処理部103は、拠点病院の現在の在庫L1として検索されたレコード1210に登録されているコンテナID、および、出庫予定日時までに入庫予定のレコード1220に登録されているコンテナIDであって、拠点病院の出庫予定日時までに出庫予定のレコード1220に登録されているコンテナID以外のコンテナIDの中から、コンテナIDを1つ選択し、選択したコンテナIDを往路搬送に引当てるコンテナ8に選定する。また、このコンテナIDを有するレコード1210を、コンテナ在庫データ記憶部121から検索し、該レコード1210のフィールド1214に登録されている状態フラグを「使用不可」に変更する。その後、S20604に進む。
S20604において、搬送依頼処理部103は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照し、培養センタの拠点IDがフィールド1213に登録されているレコード1210であって、フィールド1214の状態フラグが「使用可」に設定されているレコード1210を検索する。そして、検索したレコード1210のレコード数を培養センタの現在の在庫L2とする。また、コンテナ入出庫データ記憶部122を参照し、培養センタの拠点IDがフィールド1222に登録されており、「入庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が培養センタの出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、この検索したレコード1220を培養センタの出庫予定日時までに入庫予定のレコード1220とする。また、拠点病院の拠点IDがフィールド1222に登録されており、「出庫」を示す入出庫フラグがフィールド1223に登録されており、且つ、「未」を示す実施フラグがフィールド1225に登録されているレコード1220であって、フィールド1224に登録されている実施予定日時が培養センタの出庫予定日時以前のレコード1220を検索する。そして、検索したレコード1220を培養センタの出庫予定日時までに出庫予定のレコード1220とする。それから、搬送依頼処理部103は、培養センタの現在の在庫L2として検索されたレコード1210に登録されているコンテナID、および、出庫予定日時までに入庫予定のレコード1220に登録されているコンテナIDであって、培養センタの出庫予定日時までに出庫予定のレコード1220に登録されているコンテナID以外のコンテナIDの中から、コンテナIDを1つ選択し、選択したコンテナIDを復路搬送に引当てるコンテナ8に選定する。また、このコンテナIDを有するレコード1210を、コンテナ在庫データ記憶部121から検索し、該レコード1210のフィールド1214に登録されている状態フラグを「使用不可」に変更する。その後、このフローを終了する。
図14は図10の回収在庫特定処理(S210)を説明するための図である。
先ず、搬送依頼処理部103は、コンテナ在庫データ記憶部121を参照し、ネットワークIF部160を介して病院側端末4から受信した搬送依頼に含まれている回収拠点ID(コンテナを回収する拠点の拠点ID)がフィールド1213に登録されているレコード1210を検索する(S21001)。
次に、搬送依頼処理部103は、S21001で検索したレコード1210の中から、フィールド1212の残存時間が残っている(残存時間>0)レコード1210を抽出する(S21002)。そして、抽出したレコード1210各々のフィールド1211に登録されているコンテナIDを持つコンテナを、回収するコンテナに設定する(S21003)。
図2に戻って説明を続ける。作業コード管理部104は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3および病院側端末4から受け付けたコンテナ8の入出庫報告データに従い、作業コード管理データ記憶部124を更新する。また、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3および病院側端末4から受け付けた問合せ要求に従い、問合せ対象の作業コード管理データを該問合せ要求の送信元端末に送信する。
図15は、作業コード管理部104の動作(作業コード管理データ更新処理)を説明するためのフロー図である。
作業コード管理部104は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3および病院側端末4のいずれかから、コンテナID、拠点ID、実施日時および入出庫フラグを含む入出庫報告データを受信すると(S301でYES)、作業コード管理データ記憶部124から、該入出庫報告データに対応する作業コード管理データのレコード1240を検索する(S302)。
具体的には、該入出庫報告データに含まれている入出庫フラグが「出庫」である場合、サブフィールド12456に該入出庫報告データに含まれているコンテナIDが登録され、且つ、出発拠点の拠点IDを登録するサブフィールド12451に、該入出庫報告データに含まれている拠点IDが登録されているフィールド1242〜1244を持つレコード1240を検索する。また、該入出庫報告データに含まれている入出庫フラグが「入庫」である場合、サブフィールド12456に該入出庫報告データに含まれているコンテナIDが登録され、且つ、到着拠点の拠点IDを登録するサブフィールド12453に、該入出庫報告データに含まれている拠点IDが登録されているフィールド1242〜1244を持つレコード1240を検索する。ここで、該入出庫報告データに含まれているコンテナIDがサブフィールド12456に登録され、該入出庫報告データに含まれている拠点IDがサブフィールド12451又は12453に登録されているフィールド1242〜1244を該当フィールドと呼ぶこととする。
次に、作業コード管理部104は、検索したレコード1240の該当フィールドのサブフィールド12454あるいは12455に、該入出庫報告データに含まれている実施日時を登録して、作業管理データのレコードを更新する(S303)。
具体的には、該入出庫報告データに含まれている入出庫フラグが「出庫」である場合、該当フィールドAの出発日時を登録するサブフィールド12454に、該入出庫報告データに含まれている実施日時を登録する。また、該入出庫報告データに含まれている入出庫フラグが「入庫」である場合、該当フィールドAの到着日時を登録するサブフィールド12455に該入出庫報告データに含まれている実施日時を登録する。
また、作業コード管理部104は、ネットワークIF部160を介して、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3および病院側端末4のいずれかから、コンテナID、拠点IDおよび入出庫フラグを含む問合せ要求を受信すると(S311でYES)、作業コード管理データ記憶部124から、該問合せ要求に対応する作業コード管理データのレコード1240を検索する(S312)。
具体的には、該問合せ要求に含まれている入出庫フラグが「出庫」である場合、サブフィールド12456に該問合せ要求に含まれているコンテナIDが登録され、且つ、出発拠点の拠点IDを登録するサブフィールド12451に、該問合せ要求に含まれている拠点IDが登録されているフィールド1242〜1244を持つレコード1240を検索する。また、該問合せ要求に含まれている入出庫フラグが「入庫」である場合、サブフィールド12456に該問合せ要求に含まれているコンテナIDが登録され、且つ、到着拠点の拠点IDを登録するサブフィールド12453に、該問合せ要求に含まれている拠点IDが登録されているフィールド1242〜1244を持つレコード1240を検索する。
次に、作業コード管理部104は、検索したレコード1240を、作業コード管理データ記憶部124から読出し、ネットワークIF部160を介して、該問合せ要求の送信元に送信する(S313)。
図2に戻って説明を続ける。コンテナ環境履歴データ管理部105は、ネットワークIF部160を介して、培養センタ側端末3あるいは病院側端末4から受け付けた環境履歴登録要求に従い、コンテナ環境履歴データ記憶部123にコンテナ環境履歴データを登録する。
図16は、コンテナ環境履歴データ管理部105の動作(コンテナ環境履歴データ登録処理)を説明するためのフロー図である。
コンテナ環境履歴データ管理部105は、ネットワークIF部160を介して、培養センタ側端末3および病院側端末4のいずれかから、コンテナID、拠点ID、測定履歴データ、および、搬送種別を示す搬送種別フラグを含む環境履歴登録要求を受信すると(S401でYES)、該環境履歴登録要求に含まれている環境種別フラグが往路搬送を示しているか、それとも復路搬送を示しているかを調べる(S402)。
S402において、往路搬送を示している場合は、該環境履歴登録要求に含まれているコンテナIDがフィールド1243のサブフィールド12456に登録され、該環境履歴登録要求に含まれている拠点IDがフィールド1243のサブフィールド12453に登録されている作業コード管理データのレコード1240を、作業コード管理データ記憶部124から検索する(S403)。次に、コンテナ環境履歴データ管理部105は、コンテナ環境履歴データ記憶部123に新たなレコード1230を追加する。そして、追加したレコード1230のフィールド1231に、S403で検索したレコード1240のフィールド1243のサブフィールド12456に登録されているコンテナIDを、追加したレコード1230のフィールド1232に、S403で検索したレコード1240のフィールド1241に登録されている作業コードを、追加したレコード1230のフィールド1233の出発拠点ID、登録拠点IDのサブフィールドに、S403で検索したレコード1240のフィールド1243のサブフィールド12451、12453に登録されている出発拠点ID、到着拠点IDを、そして、追加したレコード1230のフィールド1234に、環境履歴登録要求に登録されている測定履歴データ(環境データの測定値と測定日時とからなる複数のデータ)を登録する(S404)。
一方、S402において、復路搬送を示している場合は、該環境履歴登録要求に含まれているコンテナIDがフィールド1244のサブフィールド12456に登録され、該環境履歴登録要求に含まれている拠点IDがフィールド1244のサブフィールド12453に登録されている作業コード管理データのレコード1240を、作業コード管理データ記憶部124から検索する(S405)。次に、コンテナ環境履歴データ管理部105は、コンテナ環境履歴データ記憶部123に新たなレコード1230を追加する。そして、追加したレコード1230のフィールド1231に、S405で検索したレコード1240のフィールド1244のサブフィールド12456に登録されているコンテナIDを、追加したレコード1230のフィールド1232に、S405で検索したレコード1240のフィールド1241に登録されている作業コードを、追加したレコード1230のフィールド1233の出発拠点ID、登録拠点IDのサブフィールドに、S405で検索したレコード1240のフィールド1244のサブフィールド12451、12453に登録されている出発拠点ID、到着拠点IDを、そして、追加したレコード1230のフィールド1234に、環境履歴登録要求に登録されている測定履歴データ(環境データの測定値と測定日時とからなる複数のデータ)を登録する(S406)。
図2に戻って説明を続ける。トラック手配依頼生成部106は、作業コード管理データ記憶部124に登録した作業コード管理データに従い、搬送作業に必要なトラック9を手配するためのトラック手配依頼を生成して、運送手配センタ側端末5に送信する。
図17は、トラック手配依頼生成部106の動作(トラック手配依頼生成処理)を説明するためのフロー図である。
作業コード管理データ記憶部124に、作業コード管理データのレコード1240が新たに登録されると(S501でYES)、トラック手配依頼生成部106は、該レコード1240のフィールド1241に登録されている作業コード1241を含むトラック手配依頼を生成する。該トラック手配依頼には、該レコード1240のフィールド1242のサブフィールド12451〜12453、12456にデータが登録されている場合は、これらのデータを含む調達搬送用トラック手配データを含める。同様に、該レコード1240のフィールド1243のサブフィールド12451〜12453、12456にデータが登録されている場合は、これらのデータを含む往路搬送用トラック手配データを含める。また、該レコード1240のフィールド1244のサブフィールド12451〜12453、12456にデータが登録されている場合は、これらのデータを含む復路搬送用トラック手配データを含める(S502)。トラック手配依頼生成部106は、以上のようにして作成したトラック手配依頼を、ネットワークIF部160を介して運送手配センタ側端末5に送信する(S503)。
上記構成の在庫管理装置1は、例えば図18に示すような、CPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体904から情報を読み出す読取装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、通信ネットワークに接続するための通信装置908と、を備えた一般的なコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することで実現できる。
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。なお、この場合において、記憶部120には、メモリ902や外部記憶装置903や記憶媒体904が利用され、入出力部140には、入力装置906や出力装置907や読取装置905が利用され、ネットワークIF部160には通信装置908が利用される。
以上、在庫管理装置1について説明した。
次に、コンテナ8について説明する。
コンテナ8は、上述したように、収容する細胞(シャーレに収められた細胞)の状態(環境データ)を測定し記憶する。そして、測定データを、コンテナ8に付与されたコンテナIDと共に外部へ出力する。
図19は、コンテナ8の概略構成図である。
図示するように、本実施形態で用いるコンテナ8を、細胞が納められたシャーレ850を格納するための格納室801と、格納室801内部の温度を測定するための温度センタ802と、格納室801内の湿度を測定するための湿度センサ803と、タイマ804と、コンテナ8に付与されたコンテナID、および、センサ802、803の測定値を記憶するためのメモリ805と、メモリ805に記憶されているデータを外部へ読み出すための外部インターフェース806と、ユーザより操作を受け付けるための操作部807と、格納室801内部を温度を調節するヒータ808と、主制御部809と、を有する。ここで、外部インターフェース806には、例えばRFIDタグを利用することができる。
図20は、コンテナ8の動作を説明するためのフロー図である。
主制御部809は、操作部807を介してユーザより測定開始指示を受け付けると(S601でYES)、定期的に温度センサ802および湿度センサ803の測定データを、タイマ804が示す測定日時に対応付けて、メモリ805に記憶する(S602)。これにより、測定履歴データがメモリ805に記憶される。
また、主制御部809は、操作部807を介してユーザより測定終了指示を受け付けると(S611でYES)、温度センサ802および湿度センサ803の測定データのメモリ805への記憶を終了する(S612)。
また、主制御部809は、操作部807を介してユーザより測定履歴データのクリア指示を受け付けると(S621でYES)、メモリ805に記憶されている測定履歴データを消去する(S622)。
また、主制御部809は、操作部807を介してユーザよりヒータの調節指示を受け付けると(S631でYES)、温度センサ802の測定データが示す温度が該調節指示で指定された温度となるように、ヒータ808の動作を制御する(S632)。
また、主制御部809は、外部インターフェース806を介して、コンテナ管理センタ側端末2、培養センタ側端末3、あるいは、病院側端末4にアクセスされると(S641でYES)、メモリ805からコンテナIDおよび測定履歴データを読み出してアクセス元の端末2〜4に送信する(S642)。
以上、コンテナ8について説明した。
次に、コンテナ管理センタ側端末2について説明する。
図21は、コンテナ管理センタ側端末2の概略構成図である。
図示するように、本実施形態のコンテナ管理センタ側端末2は、演算部200と、記憶部220と、キーボード、ディスプレイ、CD-ROMドライブ等の周辺装置およびコンテナ8から情報を読み出すリーダ(例えばRFIDタグリーダ)と情報の入出力を行なう入出力部240と、ネットワーク7に接続するためのネットワークIF部260と、を有する。
記憶部220は、コンテナ情報記憶部221と、搬送依頼記憶部222と、作業コード管理データ記憶部223と、拠点ID記憶部224と、有する。
コンテナ情報記憶部221には、コンテナ8から取得した情報(コンテナID、測定履歴データ)が記憶される。
搬送依頼記憶部222には、回収搬送のための搬送依頼が記憶される。上述したように、搬送依頼は開始拠点IDと終了拠点IDとを含む。回収搬送のための搬送依頼では、開始拠点IDとしてコンテナ8を回収する拠点(病院あるいは培養センタ)の拠点IDが登録され、終了拠点IDとしてコンテナ管理センタの拠点IDが登録される。
作業コード管理データ記憶部223には、在庫管理装置1から取得した作業コード管理データが記憶される。
そして、拠点ID記憶部323には、コンテナ管理センタの拠点IDが登録される。
演算部200は、コンテナ情報取得部201と、入出庫報告処理部202と、搬送依頼処理部203と、問合せ要求処理部204と、リセット要求処理部205と、を有する。
図22は、コンテナ管理センタ側端末2の動作を説明するためのフロー図である。
入出力部240に接続されたリーダ(不図示)を介して、コンテナ8からコンテナIDおよび測定履歴データを受信すると(S701でYES)、コンテナ情報取得部201は、これらの情報をコンテナ情報記憶部221に記憶すると共に、入出力部240から出力する(S702)。
また、入出力部240を介してユーザより入出庫報告指示を受け付けると(S711でYES)、入出庫報告処理部202は、入出力部240を介してユーザより、入庫かそれとも出庫かを示す入出庫フラグをさらに受け付ける(S712)。また、入出庫報告処理部202は、コンテナ情報記憶部221および拠点ID記憶部223からコンテナID、拠点IDを読み出して(S713)、これらの情報を含む入出庫報告データを生成し、ネットワークIF部260を介して在庫管理装置1へ送信する(S714)。
また、入出力部240を介してユーザより搬送依頼指示を受け付けると(S721でYES)、搬送依頼処理部203は、搬送依頼記憶部222から回収搬送のための搬送依頼データを読み出して、ネットワークIF部260を介して在庫管理装置1に送信する(S722)。
また、入出力部240を介してユーザより問合せ指示を受け付けると(S731でYES)、問合せ要求処理部204は、コンテナ情報記憶部221からコンテナIDを読み出して(S732)、このコンテナIDを含む問合せ要求を生成し、ネットワークIF部260を介して在庫管理装置1へ送信する(S733)。そして、在庫管理装置1から該問合せ要求に対する応答である作業コード管理データを受信して、作業コード管理データ記憶部223に記憶すると共に、入出力部240から出力する(S734)。
また、入出力部240を介してユーザよりリセット指示を受け付けると(S741でYES)、リセット要求処理部206は、コンテナ情報記憶部221に記憶されているコンテナIDを読み出す(S742)。そして、読み出したコンテナIDを含むリセット要求を生成し、ネットワークIF部260を介して在庫管理装置1に送信する(S743)。
上記構成のコンテナ管理センタ側端末2も、在庫管理装置1と同様に、例えば図18に示すようなコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することで実現できる。この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。なお、この場合において、記憶部220には、メモリ902や外部記憶装置903や記憶媒体904が利用され、入出力部240には、入力装置906や出力装置907や読取装置905が利用され、ネットワークIF部260には通信装置908が利用される。
以上、コンテナ管理センタ側端末2について説明した。
次に、培養センタ側端末3について説明する。
図23は、培養センタ側端末3の概略構成図である。
図示するように、本実施形態の培養センタ側端末3は、演算部300と、記憶部320と、キーボード、ディスプレイ、CD-ROMドライブ等の周辺装置およびコンテナ8から情報を読み出すリーダ(例えばRFIDタグリーダ)と情報の入出力を行なう入出力部340と、ネットワーク7に接続するためのネットワークIF部360と、を有する。
記憶部320は、コンテナ情報記憶部321と、作業コード管理データ記憶部323と、拠点ID記憶部324と、を有する。
コンテナ情報記憶部321には、コンテナ8から取得した情報(コンテナID、測定履歴データ)が記憶される。
作業コード管理データ記憶部323には、在庫管理装置1から取得した作業コード管理データが記憶される。
そして、拠点ID記憶部323には、培養センタの拠点IDが登録される。
演算部300は、コンテナ情報取得部301と、入出庫報告処理部302と、問合せ要求処理部304と、環境履歴登録要求処理部306と、を有する。
図24は、培養センタ側端末3の動作を説明するためのフロー図である。
入出力部340に接続されたリーダ(不図示)を介して、コンテナ8からコンテナIDおよび測定履歴データを受信すると(S801でYES)、コンテナ情報取得部301は、これらの情報をコンテナ情報記憶部321に記憶すると共に、入出力部240から出力する(S702)。
また、入出力部340を介してユーザより入出庫報告指示を受け付けると(S811でYES)、入出庫報告処理部302は、入出力部340を介してユーザより、入庫かそれとも出庫かを示す入出庫フラグをさらに受け付ける(S812)。また、入出庫報告処理部302は、コンテナ情報記憶部321および拠点ID記憶部323からコンテナID、拠点IDを読み出して(S813)、これらの情報を含む入出庫報告データを生成し、ネットワークIF部260を介して在庫管理装置1へ送信する(S814)。
また、入出力部340を介してユーザより問合せ指示を受け付けると(S821でYES)、問合せ要求処理部304は、コンテナ情報記憶部321からコンテナIDを読み出して(S822)、このコンテナIDを含む問合せ要求を生成し、ネットワークIF部360を介して在庫管理装置1へ送信する(S823)。そして、在庫管理装置1から該問合せ要求に対する応答である作業コード管理データを受信して、作業コード管理データ記憶部323に記憶すると共に、入出力部340から出力する(S824)。
また、入出力部340を介してユーザより環境履歴登録指示を受け付けると(S831でYES)、環境履歴登録要求処理部306は、入出力部340を介してユーザより、往路搬送かそれとも復路搬送かを示す搬送種別フラグをさらに受け付ける(S832)。また、コンテナ情報記憶部321からコンテナIDおよび測定履歴データを読み出すと共に、拠点ID記憶部324から拠点IDを読み出して(S833)、これらのコンテナID、測定履歴データ、拠点IDおよび搬送種別フラグを含む環境履歴登録要求を生成し、ネットワークIF部360を介して在庫管理装置1へ送信する(S834)。
上記構成の培養センタ側端末3も、在庫管理装置と同様に、例えば図18に示すようなコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することで実現できる。この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。なお、この場合において、記憶部320には、メモリ902や外部記憶装置903や記憶媒体904が利用され、入出力部340には、入力装置906や出力装置907や読取装置905が利用され、ネットワークIF部360には通信装置908が利用される。
以上、培養センタ側端末3について説明した。
次に、病院側端末4について説明する。
図25は、病院側端末4の概略構成図である。
図示するように、本実施形態の病院側端末4は、演算部400と、記憶部420と、キーボード、ディスプレイ、CD-ROMドライブ等の周辺装置およびコンテナ8から情報を読み出すリーダ(例えばRFIDタグリーダ)と情報の入出力を行なう入出力部440と、ネットワーク7に接続するためのネットワークIF部460と、を有する。
記憶部420は、コンテナ情報記憶部421と、搬送依頼記憶部422と、作業コード管理データ記憶部423と、拠点ID記憶部424と、を有する。
コンテナ情報記憶部421には、コンテナ8から取得した情報(コンテナID、測定履歴データ)が記憶される。
搬送依頼記憶部422には、通常搬送のための搬送依頼が記憶される。上述したように、搬送依頼は開始拠点IDと終了拠点IDとを含む。通常搬送のための搬送依頼では、開始拠点IDとして自病院側端末3が属する病院の拠点IDが登録され、終了拠点IDとして培養センタの拠点IDが登録される。
作業コード管理データ記憶部223には、在庫管理装置1から取得した作業コード管理データが記憶される。
そして、拠点ID記憶部323には、自病院側端末3が属する病院の拠点IDが登録される。
演算部400は、コンテナ情報取得部401と、入出庫報告処理部402と、搬送依頼処理部403と、問合せ要求処理部404と、環境履歴登録要求処理部406と、を有する。
図26は、病院側端末4の動作を説明するためのフロー図である。
入出力部440に接続されたリーダ(不図示)を介して、コンテナ8からコンテナIDおよび測定履歴データを受信すると(S901でYES)、コンテナ情報取得部401は、これらの情報をコンテナ情報記憶部421に記憶する(S902)。
また、入出力部240を介してユーザより入出庫報告指示を受け付けると(S911でYES)、入出庫報告処理部402は、入出力部440を介してユーザより、入庫かそれとも出庫かを示す入出庫フラグをさらに受け付ける(S912)。また、入出庫報告処理部402は、コンテナ情報記憶部421および拠点ID記憶部423からコンテナID、拠点IDを読み出して(S913)、これらの情報を含む入出庫報告データを生成し、ネットワークIF部260を介して在庫管理装置1へ送信する(S914)。
また、入出力部440を介してユーザより搬送依頼指示を受け付けると(S921でYES)、搬送依頼処理部203は、搬送依頼記憶部222から通常搬送のための搬送依頼データを読み出して、ネットワークIF部260を介して在庫管理装置1に送信する(S922)。
また、入出力部440を介してユーザより問合せ指示を受け付けると(S931でYES)、問合せ要求処理部404は、コンテナ情報記憶部421からコンテナIDを読み出して(S932)、このコンテナIDを含む問合せ要求を生成し、ネットワークIF部460を介して在庫管理装置1へ送信する(S933)。そして、在庫管理装置1から該問合せ要求に対する応答である作業コード管理データを受信して、作業コード管理データ記憶部223に記憶すると共に、入出力部240から出力する(S934)。
また、入出力部440を介してユーザより環境履歴登録指示を受け付けると(S941でYES)、環境履歴登録要求処理部406は、入出力部440を介してユーザより、往路搬送かそれとも復路搬送かを示す搬送種別フラグをさらに受け付ける(S942)。また、コンテナ情報記憶部921からコンテナIDおよび測定履歴データを読み出すと共に、拠点ID記憶部924から拠点IDを読み出して(S943)、これらのコンテナID、測定履歴データ、拠点IDおよび搬送種別フラグを含む環境履歴登録要求を生成し、ネットワークIF部460を介して在庫管理装置1へ送信する(S944)。
上記構成の病院側端末4も、在庫管理装置と同様に、例えば図18に示すようなコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することで実現できる。この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。なお、この場合において、記憶部420には、メモリ902や外部記憶装置903や記憶媒体904が利用され、入出力部440には、入力装置906や出力装置907や読取装置905が利用され、ネットワークIF部460には通信装置908が利用される。
以上、培養センタ側端末3について説明した。
次に、運送手配センタ側端末5について説明する。運送手配センタ側端末5は、ネットワーク7を介して在庫管理装置1から送信されたトラック手配依頼を受信し、ユーザに提示する。運送手配センタ側端末5には、既存のネットワーク端末を利用できるので、その詳細な説明を省略する。
次に、上記構成のコンテナ在庫管理システムの動作を説明する。
図27および図28は、図1に示すコンテナ在庫管理システムの通常搬送における動作フローを説明するための図である。ここでは、病院Aが培養センタに細胞の培養を依頼した場合を想定している。
病院Aの病院側端末4は、ユーザよりの指示に従い、開始拠点を病院Aとし、終了拠点を培養センタとする通常搬送の搬送依頼を在庫管理装置1に送信する(T101)。
在庫管理装置1は、通常搬送の搬送依頼を受信すると、図10のS203〜S209の処理を実行し、作業コード管理データおよびコンテナ入出庫データを生成し登録する(T201、202)。ここでは、病院Aにコンテナ8の在庫がなく、このため、病院Bから病院Aへの調達搬送、病院Aから培養センタへの往路搬送、および、培養センタから病院Aへの復路搬送からなる作業コード管理データと、該調達搬送、往路搬送および復路搬送によって生じるコンテナの入出庫を管理するコンテナ入出庫データと、が生成されたものとする。
次に、在庫管理装置1は、作業コード管理データを登録すると、図17に示すS501〜S503を実行し、作業コード管理データが示す調達搬送、往路搬送および復路搬送のためのトラック手配依頼を生成し、運送手配センタ側端末5に送信する(T203)。運送手配センタ側端末5は、在庫管理装置1からトラック手配依頼を受信して出力する。これにより、運送手配センタは、トラック手配依頼の内容に従ってトラック9を手配する。
これにより、先ず、病院Bから病院Aへ空きのコンテナ8を搬送する調達搬送が行われる。トラック9の運転手は、トラック手配依頼に含まれている調達搬送の諸情報を調べ、調達搬送するコンテナ8のコンテナIDを病院Bに通知する。これを受けて、病院Bのユーザは、リーダ(不図示)を用いて、通知されたコンテナIDを持つコンテナ8からコンテナ情報を読取る。病院Bの病院側端末4は、このコンテナ情報を取得して登録する(T301)。次に、病院Bの病院側端末4は、ユーザよりの指示に従い、T301で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、病院Bの拠点IDと、出庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T302)。その後、このコンテナ8は、トラック9によって病院Bから病院Aへ調達搬送される。在庫管理装置1は、病院Bから受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T204)。
さて、病院Aのユーザは、トラック9から調達搬送されたコンテナ8を受け取ると、リーダ(不図示)を用いて、このコンテナ8からコンテナ情報を読取る。病院Aの病院側端末4は、このコンテナ情報を取得して登録する(T102)。次に、病院Aの病院側端末4は、ユーザよりの指示に従い、T102で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、病院Aの拠点IDと、入庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T103)。在庫管理装置1は、病院Aから受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T205)。
病院Aの病院側端末4は、T102で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、病院Aのユーザより受け取った「入庫」を示す入出庫フラグと、病院Aを示す終了拠点IDとを含む問合せ要求を生成し、在庫管理装置1に送信する(T104)。在庫管理装置1は、問合せ要求に含まれているコンテナID、入出庫フラグ、終了拠点IDを含む搬送の情報を有する作業コード管理データを検索し、病院Aの病院側端末4に送信する(T206)。これにより、病院Aのユーザは、患者から採取した細胞を収めたシャーレを、どのコンテナを用いて培養センタへ搬送すべきかを確認することができる。
さて、病院Aにおいて、患者から採取した細胞を収めたシャーレが、往路搬送用のコンテナ8に収められる。そして、病院Aから培養センタへ採取細胞を収めたコンテナ8を搬送する往路搬送が行われる。
まず、病院Aのユーザは、リーダ(不図示)を用いて、採取細胞のシャーレを格納したコンテナ8からコンテナ情報を読取る。病院Aの病院側端末4は、このコンテナ情報を取得して登録する(T105)。次に、病院Aの病院側端末4は、ユーザよりの指示に従い、T105で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、病院Aの拠点IDと、出庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T106)。その後、このコンテナ8は、トラック9によって病院Aから培養センタへ往路搬送される。在庫管理装置1は、病院Aから受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T207)。
さて、培養センタのユーザは、トラック9から往路搬送されたコンテナ8を受け取ると、リーダ(不図示)を用いて、このコンテナ8からコンテナ情報を読取る。培養センタ側端末3は、このコンテナ情報を取得して登録すると共に出力する(T401)。培養センタのユーザは、このコンテナ情報を確認することで、往路搬送中の状態管理を行なうことができる。次に、培養センタ側端末3は、ユーザよりの指示に従い、T401で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、培養センタの拠点IDと、入庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T402)。在庫管理装置1は、培養センタ側端末3から受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T208)。
また、培養センタ側端末3は、ユーザよりの指示に従い、T401で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDおよび測定履歴データと、培養センタの拠点IDと、を有する環境履歴登録要求を生成する。そして、この環境履歴登録要求を在庫管理装置1に送信する(T403)。在庫管理装置1は、培養センタ側端末3から受信した環境履歴登録要求に従い、病院Aから培養センタへの往路搬送におけるコンテナ環境履歴データを登録する(T209)。
培養センタにおいて、採取細胞が培養されシャーレに収められる。さて、培養センタ側端末3は、T401で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、培養センタのユーザより受け取った「入庫」を示す入出庫フラグと、培養センタを示す終了拠点IDとを含む問合せ要求を生成し、在庫管理装置1に送信する(T404)。在庫管理装置1は、問合せ要求に含まれているコンテナID、入出庫フラグ、終了拠点IDを含む搬送の情報を有する作業コード管理データを検索し、培養センタ側端末3に送信する(T210)。これにより、培養センタのユーザは、患者の採取細胞から培養した細胞を収めたシャーレを、どのコンテナを用いて病院Aへ搬送すべきかを確認することができる。
さて、培養センタにおいて、培養細胞を収めたシャーレが、復路搬送用のコンテナ8に収められる。そして、培養センタから病院Aへ培養細胞を収めたコンテナ8を搬送する復路搬送が行われる。
まず、培養センタのユーザは、リーダ(不図示)を用いて、培養細胞のシャーレを格納したコンテナ8からコンテナ情報を読取る。培養センタ側端末3は、このコンテナ情報を取得して登録する(T405)。次に、培養センタ側端末3は、ユーザよりの指示に従い、T405で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、培養センタの拠点IDと、出庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T406)。その後、このコンテナ8は、トラック9によって培養センタから病院Aへ復路搬送される。在庫管理装置1は、培養センタ側端末3から受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T211)。
さて、病院Aのユーザは、トラック9から復路搬送されたコンテナ8を受け取ると、リーダ(不図示)を用いて、このコンテナ8からコンテナ情報を読取る。病院Aの病院側端末4は、このコンテナ情報を取得して登録すると共に出力する(T107)。病院Aのユーザは、このコンテナ情報を確認することで、復路搬送中の状態管理を行なうことができる。次に、病院Aの病院側端末4は、ユーザよりの指示に従い、T107で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDと、病院Aの拠点IDと、入庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T108)。在庫管理装置1は、病院Aの病院側端末4から受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T212)。
また、病院Aの病院側端末4は、ユーザよりの指示に従い、T107で取得したコンテナ情報に含まれているコンテナIDおよび測定履歴データと、病院Aの拠点IDと、を有する環境履歴登録要求を生成する。そして、この環境履歴登録要求を在庫管理装置1に送信する(T109)。在庫管理装置1は、病院Aの病院側端末4から受信した環境履歴登録要求に従い、培養センタから病院Aへの復路搬送におけるコンテナ環境履歴データを登録する(T213)。
図29は、図1に示すコンテナ在庫管理システムの回収搬送における動作フローを説明するための図である。ここでは、病院Aの在庫コンテナを回収する場合を想定している。
コンテナ管理センタ側端末2は、ユーザよりの指示に従い、開始拠点を病院Aとし、終了拠点をコンテナ管理センとする回収搬送の搬送依頼を在庫管理装置1に送信する(T501)。
在庫管理装置1は、回収搬送の搬送依頼を受信すると、図10のS210〜S213の処理を実行し、作業コード管理データおよびコンテナ入出庫データを生成し登録する(T251、252)。ここでは、病院Aからコンテナ管理センタへの調達搬送からなる作業コード管理データと、該調達搬送によって生じるコンテナの入出庫を管理するコンテナ入出庫データと、が生成される。
次に、在庫管理装置1は、作業コード管理データを登録すると、図17に示すS501〜S503を実行し、作業コード管理データが示す調達搬送のためのトラック手配依頼を生成し、運送手配センタ側端末5に送信する(T253)。運送手配センタ側端末5は、在庫管理装置1からトラック手配依頼を受信して出力する。これにより、運送手配センタは、トラック手配依頼の内容に従ってトラック9を手配する。
これにより、病院Aからコンテナ管理センタへ回収対象のコンテナ8を搬送する調達搬送が行われる。トラック9の運転手は、トラック手配依頼に含まれている調達搬送の諸情報を調べ、調達搬送する各コンテナ8のコンテナIDを病院Aに通知する。これを受けて、病院Aのユーザは、リーダ(不図示)を用いて、通知されたコンテナIDを持つ各コンテナ8からコンテナ情報を読取る。病院Aの病院側端末4は、これらのコンテナ情報を取得して登録する(T351)。次に、病院Aの病院側端末4は、ユーザよりの指示に従い、T351で取得したコンテナ情報に含まれている各コンテナIDと、病院Aの拠点IDと、出庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T352)。その後、このコンテナ8は、トラック9によって病院Aからコンテナ管理センタへ調達搬送される。在庫管理装置1は、病院Aから受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T254)。
さて、コンテナ管理センタのユーザは、トラック9から調達搬送された各コンテナ8を受け取ると、リーダ(不図示)を用いて、各コンテナ8からコンテナ情報を読取る。コンテナ管理センタ側端末2は、これらのコンテナ情報を取得して登録する(T502)。次に、コンテナ管理センタ側端末2は、ユーザよりの指示に従い、T502で取得したコンテナ情報に含まれている各コンテナIDと、コンテナ管理センタの拠点IDと、入庫を示す入出庫フラグとを有する入出庫報告データを生成する。そして、この入出庫報告データを在庫管理装置1に送信する(T503)。在庫管理装置1は、コンテナ管理センタ側端末2から受信した入出庫報告データに従い、対応するコンテナ入出庫データの実施フラグを「未」から「済」に変更する。また、対応する作業コード管理データを更新する(T255)。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
本実施形態では、往路搬送と復路搬送とを1つの作業コードで管理し、搬送作業および搬送作業各々で用いるコンテナ8のコンテナIDを、同一の作業コードに対応付ける。このため、コンテナ8の搬送において、患者から採取した細胞と、当該細胞から培養した細胞とを対応付けることができる。また、各病院および培養センタでのコンテナ在庫を調べ、コンテナの調達搬送を含め最適な搬送ルートを決定するので、コンテナの搬送コストを抑制しつつ、各病院および培養センタでのコンテナ在庫数を低減できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、在庫管理装置1は、複数のコンピュータを用いて実現してもよい。また、上記の実施形態では、病院および培養センタ間の細胞の搬送に適用する場合を例にとり説明したが、複数の拠点間でその他の搬送物を搬送する場合にも、本発明を同様に適用できる。
1…在庫管理装置、2…コンテナ管理センタ側端末、3…培養センタ側端末、4…病院側端末、5…運送手配センタ側端末、7…ネットワーク、8…コンテナ、9…トラック