JP2004073187A - 培養関連容器管理方法および培養関連容器 - Google Patents

培養関連容器管理方法および培養関連容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2004073187A
JP2004073187A JP2003172035A JP2003172035A JP2004073187A JP 2004073187 A JP2004073187 A JP 2004073187A JP 2003172035 A JP2003172035 A JP 2003172035A JP 2003172035 A JP2003172035 A JP 2003172035A JP 2004073187 A JP2004073187 A JP 2004073187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
container
cells
patient
identification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003172035A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Hibino
日比野 浩樹
Koji Hakamazuka
袴塚 康治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003172035A priority Critical patent/JP2004073187A/ja
Publication of JP2004073187A publication Critical patent/JP2004073187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M21/00Bioreactors or fermenters specially adapted for specific uses
    • C12M21/08Bioreactors or fermenters specially adapted for specific uses for producing artificial tissue or for ex-vivo cultivation of tissue
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/02Form or structure of the vessel
    • C12M23/04Flat or tray type, drawers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/02Form or structure of the vessel
    • C12M23/08Flask, bottle or test tube

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

【課題】患者から採取した細胞を培養して同じ患者に戻すような治療を行う際に、取り違えを防止することができる培養関連容器管理方法および培養関連容器の提供。
【解決手段】一の患者から採取した細胞を運搬のため収容する収容容器15と、収容容器15から取り出した細胞を培養のため収容する培養容器16,17とに、これら収容容器15および培養容器16,17の組み合わせを関連づけかつ他の組み合わせと識別する識別手段21〜23をそれぞれ設けて、識別手段21〜23の情報を前記一の患者の情報と関連づけて記憶する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、培養関連容器管理方法および培養関連容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、骨腫瘍摘出や外傷等により生じた骨欠損部等の生体組織欠損部に骨補填材等の生体組織補填材を補填することにより、骨等の生体組織を再生させて修復することが可能になってきている。骨補填材としては、ハイドロキシアパタイト(HAP)やリン酸三カルシウム(TCP)が知られているが、体内に異物を残さないとする考え方から、例えば、β−TCPのようなリン酸カルシウム多孔体からなる足場材が使用される。β−TCPを骨欠損部の骨細胞に接触させておくと、破骨細胞がβ−TCPを食べ、骨芽細胞が新しい骨を形成する、いわゆるリモデリングが行われる。すなわち、骨欠損部に補填された骨補填材は、経時的に自家骨に置換されていくことになる。
【0003】
一方、術後の骨欠損部の修復速度を高めるために、患者から採取した骨髄液に含まれる間葉系幹細胞を骨補填材とともに培養することにより製造される培養骨を使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の培養方法は、培養されることにより骨補填材を足場にして増殖した多くの間葉系幹細胞を含む培養骨を骨欠損部に補填するので、手術後に体内で細胞を増殖させる方法と比較すると、自家骨に置換されるまでの日数を大幅に短縮することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−275659号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この例のように、患者から採取した細胞を培養して同じ患者に戻すような治療を行う場合に、当然のことながら、容器の移し替え等の際に取り違えを防止する必要がある。
【0006】
したがって、本発明は、患者から採取した細胞を培養して同じ患者に戻すような治療を行う際に、取り違えを防止することができる培養関連容器管理方法および培養関連容器の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、一の患者から採取した細胞を運搬のため収容する収容容器と、該収容容器から取り出した細胞を培養のため収容する少なくとも一つの培養容器とに、これら収容容器および少なくとも一つの培養容器の組み合わせを関連づけかつ他の組み合わせと識別する識別手段をそれぞれ設けて、前記識別手段の情報を前記一の患者の情報と関連づけて記憶することを特徴としている。
【0008】
これにより、患者から採取した細胞を収容容器に収容させるに当たって例えば収容容器の識別手段の情報に関連づけてこの患者の情報を記憶しておき、この収容容器から培養のため培養容器に細胞を移す際に、この収容容器の識別手段と関連づけられた識別手段を有する培養容器に細胞を移し、または細胞を移した先の培養容器にこの収容容器の識別手段と関連づけられた識別手段を設けて、培養を行う。そして、細胞の培養が複数の培養容器に順次移されて行われる場合は、互いに関連づけられた識別手段を有する培養容器に順次移し、または順次培養容器に移しながら互いに関連づけられた識別手段を順次培養容器に設ける。最終的に培養容器から取り出した細胞を患者に戻す際に、この培養容器の識別手段の情報からこれに関連づけられた患者の情報が得られることになる。これにより、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に関して、前記収容容器と前記少なくとも一つの培養容器とが互いに連結可能とされていることを特徴としている。
【0010】
これにより、患者から採取した細胞を収容容器に収容させるに当たって例えば収容容器の識別手段の情報に関連づけてこの患者の情報を記憶しておき、この収容容器から培養のため培養容器に細胞を移す際に、この収容容器の識別手段と関連づけられた識別手段を有しこの収容容器に連結された培養容器に細胞を移して培養を行う。そして、細胞の培養が複数の培養容器に順次移されて行われる場合は、互いに関連づけられた識別手段を有し互いに連結された培養容器に順次移す。最終的に培養容器から取り出した細胞を患者に戻す際に、この培養容器の識別手段の情報からこれに関連づけられた患者の情報が得られることになる。これにより、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、収容容器および少なくとも一つの培養容器が連結されているため、細胞を移し替える際に間違えを生じにくい。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明に関して、前記収容容器に該収容容器用の識別手段と前記培養容器用の識別手段とを予め設け、前記収容容器から取り出した細胞を前記培養容器に移す際に、前記培養容器用の識別手段を前記収容容器から外して前記培養容器に移すことを特徴としている。
【0012】
これにより、患者から採取した細胞を収容容器に収容させるに当たって例えば収容容器の識別手段の情報に関連づけてこの患者の情報を記憶しておき、この収容容器から培養のため培養容器に細胞を移す際に、この収容容器の識別手段と関連づけられた培養容器用の識別手段もこの収容容器から培養容器に移して培養を行う。そして、細胞の培養が複数の培養容器に順次移されて行われる場合は、互いに関連づけられた識別手段を培養容器に細胞とともに順次移す。最終的に培養容器から取り出した細胞を患者に戻す際に、この培養容器の識別手段の情報からこれに関連づけられた患者の情報が得られることになる。これにより、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、容器から容器に細胞を移すたびに、元の容器から先の容器に識別手段を移すため、無関係な識別手段を有する容器に移してしまう間違えを生じにくい。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明に関して、前記識別手段はシールラベルであり、前記収容容器に該収容容器用の識別手段と前記培養容器用の識別手段とを、前記収容容器用の識別手段の上側に前記培養容器用の識別手段を重ね合わせて貼り付けることを特徴としている。
【0014】
これにより、収容容器から培養容器に細胞を移す際に、収容容器に重ね合わせて貼り付けられているシールラベルからなる識別手段の最も容器側のものを残して、残りを培養容器に貼り付けると、収容容器には収容容器用の識別手段が貼付された状態となる。このようにして識別手段を一枚を残して順次貼り替えることで各容器にそれぞれ用の識別手段が残されることになる。
【0015】
請求項5に係る発明は、採取した細胞を運搬のため収容する収容容器と、該収容容器から取り出した細胞を培養のため収容する少なくとも一つの培養容器とが連結されており、これら収容容器および少なくとも一つの培養容器に、これら収容容器および少なくとも一つの培養容器の組み合わせを関連づけて他の組み合わせと識別する識別手段がそれぞれ設けられていることを特徴としている。
【0016】
これにより、収容容器および少なくとも一つの培養容器を連結し、患者から採取した細胞を収容容器に収容させるに当たって例えば収容容器の識別手段の情報に関連づけてこの患者の情報を記憶しておき、この収容容器から培養のため培養容器に細胞を移す際に、この収容容器の識別手段と関連づけられた識別手段を有しこの収容容器に連結された培養容器に細胞を移して培養を行う。そして、細胞の培養が複数の培養容器に順次移されて行われる場合は、互いに関連づけられた識別手段を有し互いに連結された培養容器に順次移す。最終的に培養容器から取り出した細胞を患者に戻す際に、この培養容器の識別手段の情報からこれに関連づけられた患者の情報が得られることになる。これにより、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、収容容器および少なくとも一つの培養容器が連結されているため、細胞を移し替える際に間違えを生じにくい。
【0017】
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明に関し、前記収容容器と前記少なくとも一つの培養容器とが分離可能とされていることを特徴としている。
【0018】
このように互いに連結される収容容器と少なくとも一つの培養容器とが分離可能とされているため、使用後の容器を取り除くことで、使用済みの容器への細胞の誤入を防止できる。
【0019】
請求項7に係る発明は、患者から採取した細胞を含む液体を収容する収容容器と、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する培養容器とが一体化されてなることを特徴としている。
【0020】
これにより、収容容器と培養容器とが一体化されているため、患者から採取した細胞を培養して同じ患者に戻すような治療を行う際に取り違えを防止できる。
【0021】
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明に関し、患者から採取した細胞を含む液体を収容する容器と、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する容器とが分離可能とされていることを特徴としている。
【0022】
このように一体化された収容容器と培養容器とが分離可能とされているため、使用後の容器を取り除くことで、使用済みの容器への細胞の誤入を防止できる。
【0023】
請求項9に係る発明は、請求項7または8に係る発明に関し、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する容器に他と識別する識別手段が設けられていることを特としている。
【0024】
このように、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する容器に他と識別する識別手段が設けられているため、これと一体化されたこれ以外の容器には識別手段を設けなくても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。
【0026】
図1において、符号11は患者から細胞を抽出するためのシリンジを、符号12は抽出した細胞を培養するための培養関連容器を、符号13は培養関連容器12を管理するための管理装置をそれぞれ示している。
【0027】
培養関連容器12は、患者から抽出した細胞を含む液体を運搬のため収容する収容容器15と、収容容器15から取り出した細胞を一次培養のため収容する一次培養容器16と、一次培養された細胞を生体組織補填材を加えて行う二次培養のため収容する二次培養容器17とで構成されている。ここで、二次培養容器17は、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む最終的な培養物を収容するものである。
【0028】
培養関連容器12は、収容容器15、一次培養容器16および二次培養容器17が、使用される順番に上から下に積み重ねており、最初に使用される収容容器15が最も上側に、次に使用される一次培養容器16が中間位置に、最後に使用される二次培養容器17が最も下側に配置されている。ここで、収容容器15および一次培養容器16は、互いに連結可能かつ離脱可能とされており、一次培養容器16および二次培養容器17も、互いに連結可能かつ離脱可能とされている。
【0029】
そして、培養関連容器12には、管理装置13とで管理システム20を構成する識別コードが印刷された識別ラベル(識別手段)21〜23がそれぞれ貼付されている。すなわち、収容容器15には識別ラベル21が、一次培養容器16には識別ラベル22が、二次培養容器17には識別ラベル23が貼付されている。
【0030】
管理装置13は、管理装置本体24と、病院側に配置される病院側端末25と、培養センター側に配置されるセンター側端末26とを有しており、病院側端末25には識別コードリーダ27がセンター側端末26には識別コードリーダ28がそれぞれ接続されている。なお、管理装置13には、各培養処理毎に、対象となる患者名等の患者情報および培養処理の条件等の情報が記憶されている。
【0031】
第1実施形態では、病院側端末25に設けられた識別コードリーダ27で唯一の第1の培養関連容器12の唯一の第1の収容容器15に貼付された唯一の第1の収容用識別ラベル21の識別コードを読み取らせるとともに、管理装置13において、この識別コードを、所定の唯一の第1の培養処理と関連づけて記憶するとともに収容容器であることを記憶する。これにより、第1の収容用識別ラベル21には、管理システム20上、これが第1の培養処理に使用されるものであることと、第1の培養処理用の第1の収容容器15であることとが含まれることになり、その結果、第1の収容用識別ラベル21には、他の培養処理とは異なる第1の培養処理用であることと、他の容器とは異なる第1の収容容器15であることとを示す情報が含まれることになる。
【0032】
同様に、病院側端末25に設けられた識別コードリーダ27で第1の培養関連容器12の唯一の第1の一次培養容器16に貼付された唯一の第1の一次培養用識別ラベル22の識別コードを読み取らせるとともに、管理装置13において、この識別コードを、第1の培養処理と関連づけて記憶するとともに一次培養容器であることを記憶する。これにより、第1の一次培養用識別ラベル22には、管理システム20上、これが第1の培養処理に使用されるものであることと、第1の培養処理用の第1の一次培養容器16であることとが含まれることになり、その結果、第1の一次培養用識別ラベル22には、他の培養処理とは異なる第1の培養処理用であることと、他の容器とは異なる第1の一次培養容器16であることとを示す情報が含まれることになる。
【0033】
同様に、病院側端末25に設けられた識別コードリーダ27で第1の培養関連容器12の唯一の第1の二次培養容器17に貼付された唯一の第1の二次培養用識別ラベル23の識別コードを読み取らせるとともに、管理装置13において、この識別コードを、第1の培養処理と関連づけて記憶するとともに二次培養容器であることを記憶する。これにより、第1の二次培養用識別ラベル23には、管理システム20上、これが第1の培養処理に使用されるものであることと、第1の培養処理用の第1の二次培養容器17であることとが含まれることになり、その結果、第1の二次培養用識別ラベル23には、他の培養処理とは異なる第1の培養処理用であることと、他の容器とは異なる第1の二次培養容器17であることとを示す情報が含まれることになる。
【0034】
以上により、第1の収容用識別ラベル21、第1の一次培養用識別ラベル22および第1の二次培養用識別ラベル23には、唯一の第1の培養処理に使用される唯一の第1の培養関連容器12を構成する唯一の第1の収容容器15、唯一の第1の一次培養容器16および唯一の第1の二次培養容器17の組み合わせを第1の培養処理として関連づけ、かつ他の組み合わせ(他の培養処理)と識別する識別コードが印刷されていることになる。
【0035】
そして、第1実施形態では、病院において、第1の患者から培養する細胞を抽出するにあたって、第1の収容容器15、第1の一次培養容器16および第1の二次培養容器17が一体化された第1の培養関連容器12の第1の収容容器15に貼付された第1の収容用識別ラベル21の識別コードを管理装置13の病院側端末25の識別コードリーダ27に読み取らせる。すると、管理装置13は、第1の収容容器15に一対一で対応する第1の培養処理に関する情報に含まれる第1の患者の患者名等を病院側端末25に視覚的表示および聴覚的表示の少なくとも一方で表示させる。これにより、第1の培養処理を行う第1の患者がだれであるかを確認できる。
【0036】
対象患者が第1の患者であることを確認した後、対象患者すなわち第1の患者から細胞を含む骨髄液をシリンジ11で抽出し、この骨髄液を第1の収容容器15に収容させる。この状態で、第1の培養関連容器12を培養センターに運搬する。
【0037】
培養センターでは、第1の収容容器15に貼付された第1の収容用識別ラベル21の識別コードを管理装置13のセンター側端末26の識別コードリーダ28に読み取らせる。すると、管理装置13は、第1の収容容器15に一対一で対応する第1の培養処理が培養センターに移ったことを記憶する。
【0038】
一方、第1の収容容器15から骨髄液をシリンジ11で抽出し、この骨髄液を第1の培養関連容器12の第1の収容容器15に連結された第1の一次培養容器16に移す。このとき、第1の一次培養容器16の第1の一次培養用識別ラベル22の識別コードをセンター側端末26の識別コードリーダ28に読み取らせる。すると、管理装置13は、第1の収容容器15から第1の一次培養容器16に骨髄液が移されたことを記憶する。これにより、病院側端末25およびセンター側端末26で第1の培養処理が一次培養の段階に入ったことが確認可能となる。
【0039】
それとともに、管理装置13は、センター側端末26に第1の培養処理に関する情報のうち一次培養の条件等を視覚的に表示させる。これにしたがって第1の一次培養容器16を用いて一次培養を行う。
【0040】
なお、第1の収容容器15から第1の一次培養容器16に骨髄液を移した後、図2に示すように、第1の収容容器15を第1の培養関連容器12から取り外して処分しまたは別途保管する。保管した場合には、貼付された第1の収容用識別ラベル21によって履歴を確認できることになる。
【0041】
そして、第1の培養処理の一次培養が終了すると、第1の一次培養容器16から培養細胞を、第1の培養関連容器12の第1の一次培養容器16に連結された第1の二次培養容器17に移す。このとき、第1の二次培養容器17の第1の二次培養用識別ラベル23の識別コードをセンター側端末26の識別コードリーダ28に読み取らせる。すると、管理装置13は、第1の一次培養容器16から第1の二次培養容器17に培養細胞が移されたことを記憶する。これにより、病院側端末25およびセンター側端末26で第1の培養処理が二次培養の段階に入ったことが確認可能となる。
【0042】
それとともに、管理装置13は、センター側端末26に第1の培養処理に関する情報のうち二次培養の条件等を視覚的に表示させる。これにしたがって第1の二次培養容器17を用いて二次培養を行う。第1の二次培養容器17には、培養細胞とともにこの培養細胞を浸透させるβ−TCP等の生体組織補填材が収容される。
【0043】
なお、第1の一次培養容器16から第1の二次培養容器17に培養細胞を移した後、図3に示すように、第1の一次培養容器16を第1の培養関連容器12から取り外して処分しまたは別途保管する。保管した場合には、貼付された第1の一次培養用識別ラベル22によって履歴を確認できることになる。
【0044】
そして、第1の培養処理の二次培養が終了すると、二次培養された培養細胞を収容した第1の二次培養容器17を培養センターから病院に運搬する。
【0045】
病院では、培養細胞を第1の患者に戻す手術を行うに当たって、病院側端末25の識別コードリーダ27で第1の二次培養容器17の第1の二次培養用識別ラベル23の識別コードを読み取らせる。すると、管理装置13は、第1の二次培養容器17に一対一で対応する第1の培養処理に関する情報に含まれる第1の患者の患者名等を病院側端末25に視覚的表示および聴覚的表示の少なくとも一方で表示させる。これにより、第1の培養処理を行う第1の患者がだれであるかを確認できる。
【0046】
対象患者が第1の患者であることを確認した後、対象患者すなわち第1の患者の生体組織欠損部に、第1の二次培養容器17から取り出された培養細胞を含む生体組織補填体が補填されることになる。
【0047】
なお、培養細胞を含む生体組織補填体を取り出した後、第1の二次培養容器17を処分しまたは別途保管する。なお、保管した場合には、貼付された第1の二次培養用識別ラベル23によって履歴を確認できることになる。
【0048】
以上に述べた第1実施形態によれば、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、収容容器15、一次培養容器16および二次培養容器17が連結されているため、細胞を移し替える際に間違えを生じにくい。したがって、取り違えを確実に防止することができる。
【0049】
しかも、互いに連結される収容容器15、一次培養容器16および二次培養容器17が分離可能とされているため、使用後の容器を取り除くことで、使用済みの容器への細胞の誤入を防止できる。
【0050】
なお、識別ラベルを、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する二次培養容器17のみに設けても良い。つまり、収容容器15、一次培養容器16および二次培養容器17が一体化された状態で患者から採取した細胞を収容容器15に入れる際に病院で識別ラベルの識別コードを読み取っておくと、培養後、病院に戻ってくるときには二次培養容器17のみになっていても同じ識別ラベルが貼付された二次培養容器17が戻ってくるため識別可能である。しかも、識別ラベルが貼付されていない収容容器15および一次培養容器16も識別ラベルが貼付された二次培養容器17と一体になっており、識別ラベルを有しているのと同じであるため、間違えを生じることはない。
【0051】
本発明の第2実施形態を図4〜図6を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0052】
第2実施形態において、培養関連容器32として、第1実施形態と同様に、患者から抽出した細胞を運搬のため収容する収容容器35と、収容容器35から取り出した細胞を一次培養のため収容する一次培養容器36と、一次培養された細胞を生体組織補填材を加えて行う二次培養のため収容する二次培養容器37とが使用されることになるが、これらは連結されることなく使用される。
【0053】
また、培養関連容器32には、管理装置13とで管理システム40を構成する識別コードが印刷された識別ラベル(識別手段)41〜43が貼付されることになるが、収容容器35用の識別ラベル41と一次培養容器36用の識別ラベル42と二次培養容器37用の識別ラベル43とが、識別ラベル41が最も内側となり識別ラベル43が最も外側になるように重ね合わせられて、最初に使用される収容容器35に貼付されている。
【0054】
このような貼付前に、第2実施形態では、病院側端末25に設けられた識別コードリーダ27で唯一の第2の培養関連容器32の唯一の第2の収容容器35に貼付される唯一の第2の収容用識別ラベル41の識別コードを読み取らせるとともに、管理装置13において、この識別コードを、所定の唯一の第2の培養処理と関連づけて記憶するとともに収容容器であることを記憶する。これにより、第2の収容用識別ラベル41には、管理システム40上、これが第2の培養処理に使用されるものであることと、第2の培養処理用の第2の収容容器35であることとが含まれることになり、その結果、第2の収容用識別ラベル41には、他の培養処理とは異なる第2の培養処理用であることと、他の容器とは異なる第2の収容容器35であることとを示す情報が含まれることになる。
【0055】
同様に、病院側端末25に設けられた識別コードリーダ27で第2の培養関連容器32の唯一の第2の一次培養容器36に貼付される唯一の第2の一次培養用識別ラベル42の識別コードを読み取らせるとともに、管理装置13において、この識別コードを、第2の培養処理と関連づけて記憶するとともに一次培養容器であることを記憶する。これにより、第2の一次培養用識別ラベル42には、管理システム40上、これが第2の培養処理に使用されるものであることと、第2の培養処理用の第2の一次培養容器36であることとが含まれることになり、その結果、第2の一次培養用識別ラベル42には、他の培養処理とは異なる第2の培養処理用であることと、他の容器とは異なる第2の一次培養容器36であることとを示す情報が含まれることになる。
【0056】
同様に、病院側端末25に設けられた識別コードリーダ27で第2の培養関連容器32の唯一の第2の二次培養容器37に貼付される唯一の第2の二次培養用識別ラベル43の識別コードを読み取らせるとともに、管理装置13において、この識別コードを、第2の培養処理と関連づけて記憶するとともに二次培養容器であることを記憶する。これにより、第2の二次培養用識別ラベル43には、管理システム40上、これが第2の培養処理に使用されるものであることと、第2の培養処理用の第2の二次培養容器37であることとが含まれることになり、その結果、第2の二次培養用識別ラベル43には、他の培養処理とは異なる第2の培養処理用であることと、他の容器とは異なる第2の二次培養容器37であることとを示す情報が含まれることになる。
【0057】
以上により、第2の収容用識別ラベル41、第2の一次培養用識別ラベル42および第2の二次培養用識別ラベル43には、唯一の第2の培養処理に使用される唯一の第2の培養関連容器32を構成する唯一の第2の収容容器35、唯一の第2の一次培養容器36および唯一の第2の二次培養容器37の組み合わせを第2の培養処理として関連づけ、かつ他の組み合わせ(他の培養処理)と識別する識別コードが印刷されていることになる。
【0058】
そして、第2実施形態では、病院において、第2の患者から培養する細胞を抽出するにあたって、第2の収容容器35に貼付された表面側の第2の二次培養用識別ラベル43の識別コードを管理装置13の病院側端末25の識別コードリーダ27に読み取らせる。すると、管理装置13は、前記第2の培養処理に関する情報に含まれる第2の患者の患者名等を病院側端末25に視覚的表示および聴覚的表示の少なくとも一方で表示させる。これにより、第2の培養処理を行う第2の患者がだれであるかを確認できる。
【0059】
対象患者が第2の患者であることを確認した後、対象患者すなわち第2の患者から細胞を含む骨髄液をシリンジ11で抽出し、この骨髄液を第2の収容容器35に収容させる。この状態で、第2の収容容器35を培養センターに運搬する。
【0060】
培養センターでは、第2の収容容器35に貼付された表面側の第2の二次培養用識別ラベル43の識別コードを管理装置13のセンター側端末26の識別コードリーダ28に読み取らせる。すると、管理装置13は、第2の収容容器35に一対一で対応する第2の培養処理が培養センターに移ったことを記憶する。
【0061】
一方、第2の収容容器35から骨髄液をシリンジ11で抽出し、この骨髄液を別途の一次培養容器に移す。このとき、図5に示すように、第2の収容容器35に重ね合わせ状態で貼付されていた識別ラベル41〜43のうち、最も内側の第2の収容用識別ラベル41を残し表面側の第2の一次培養用識別ラベル42および第2の二次培養用識別ラベル43をこの一次培養容器に貼付する。これによりこの一次培養容器が第2の培養関連容器32の第2の一次培養容器36となる。
【0062】
それとともに、管理装置13は、センター側端末26に第2の培養処理に関する情報の一次培養の条件等を視覚的に表示させる。これにしたがって第2の一次培養容器36を用いて一次培養を行う。
【0063】
なお、第2の収容容器35から第2の一次培養容器36に骨髄液を移した後、第2の収容容器35を別途保管する。保管された第2の収容容器35は、貼付された第2の収容用識別ラベル41によって履歴を確認できることになる。
【0064】
そして、第2の培養処理の一次培養が終了すると、第2の一次培養容器36から培養細胞を別途の二次培養容器に移す。このとき、図6に示すように、第2の一次培養容器36に重ね合わせ状態で貼付されていた第2の一次培養用識別ラベル42および第2の二次培養用識別ラベル43のうち、内側の第2の一次培養用識別ラベル42を残し表面側の第2の二次培養用識別ラベル43をこの二次培養容器に貼付する。これによりこの二次培養容器が第2の培養関連容器32の第2の二次培養容器37となる。
【0065】
それとともに、管理装置13は、センター側端末26に第2の培養処理に関する情報の二次培養の条件等を視覚的に表示させる。これにしたがって第2の二次培養容器37を用いて二次培養を行う。第2の二次培養容器37には、培養細胞とともにこの培養細胞を浸透させるβ−TCP等の生体組織補填材が収容される。
【0066】
なお、第2の一次培養容器36から第2の二次培養容器37に培養細胞を移した後、第2の一次培養容器36を別途保管する。保管された第2の一次培養容器36は、貼付された第2の一次培養用識別ラベル42によって履歴を確認できることになる。
【0067】
そして、第2の培養処理の二次培養が終了すると、二次培養された培養細胞を収容した第2の二次培養容器37を培養センターから病院に運搬する。
【0068】
病院では、培養細胞を第2の患者に戻す手術を行うに当たって、病院側端末25の識別コードリーダ27で第2の二次培養容器37の第2の二次培養用識別ラベル43の識別コードを読み取らせる。すると、管理装置13は、第2の二次培養容器37に一対一で対応する第2の培養処理に関する情報に含まれる第2の患者の患者名等を病院側端末25に、視覚的表示および聴覚的表示の少なくとも一方で表示させる。これにより、第2の培養処理を行う第2の患者がだれであるかを確認できる。
【0069】
対象患者が第2の患者であることを確認した後、対象患者すなわち第2の患者の生体組織欠損部に、第2の二次培養容器37から取り出された培養細胞を含む生体組織補填体が補填されることになる。
【0070】
なお、培養細胞を含む生体組織補填体を取り出した後、第2の二次培養容器37を別途保管する。なお、保管された第2の二次培養容器37は、貼付された第2の二次培養用識別ラベル43によって履歴を確認できることになる。
【0071】
以上に述べた第2実施形態によれば、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、容器から容器に細胞を移すたびに、元の容器から先の容器に識別ラベルを移すため、無関係な識別ラベルを有する容器に移してしまうような間違えを生じにくい。したがって、取り違えを確実に防止することができる。
【0072】
以上の第1,第2実施形態においては、識別手段として識別コードを有する識別ラベルを用いる場合を例にとり説明したが、他の種々の識別手段を用いることも勿論可能である。また、識別手段が有する情報としては少なくとも患者名等の患者を特定できる情報があれば、この情報によって他との取り違えを防止できることになる。例えば、音声情報を記憶させるラベルを収容容器、一次培養容器および二次培養容器に、予めあるいは使用時に個々に貼付し、この音声情報を音声に換える装置を用いて、ラベルから患者名を音声で出力させるだけでも良い。
【0073】
また、第1,第2実施形態においては、培養関連容器が、収容容器、一次培養容器および二次培養容器で構成される場合を例にとり説明したが、培養のパターンによっては、培養容器は一つあるいは三つ以上であっても良い。
【0074】
ここで、第1,第2実施形態で述べた生体組織補填体は、骨欠損部に補填される骨補填体の他、軟骨、皮膚、神経、血管等を含む生体組織の欠損部に補填される生体組織補填体に対しても適用できる。
培養細胞が浸透させられる生体組織補填材は、生体組織に親和性のある材料ならいずれでも良く、生体吸収性の材料であればさらに良い。生体組織補填材としての多孔体は、生体適合性を有する多孔性のセラミックスやコラーゲン、ポリ乳酸またはメタル等であり、多数の気孔を有するもので有れば、これらに限定されず、種々のものを用いることができる。多孔体として、一般にアパタイトやβ−リン酸三カルシウム(β−TCP)等のリン酸カルシウム系セラミックス、コラーゲン、ポリ乳酸等を使用することができる。また、リン酸カルシウム系セラミックスとコラーゲンとを組み合わせたり、リン酸カルシウム系セラミックスとポリ乳酸とを組み合わせたりしても良い。β−リン酸三カルシウム、コラーゲン、ポリ乳酸は生分解性で生体に吸収される特徴を有し、アパタイトはその強度が高いという特徴を有する。当業者であれば、移植する部位等に応じて、適切な種類の多孔体を適宜選んで使用することができるのは言うまでもない。
生体組織補填材に付加する細胞は、ES細胞、体性幹細胞、間葉系幹細胞、骨細胞や軟骨細胞等の体細胞でも良い。自家細胞でも他家細胞でも良い。
さらに、生体組織補填材に成長因子を付加しても良い。付加する成長因子としては、BMP、FGF、TGF−β、VEGF、IGF、PDGF、HGF等を採用できる。勿論、細胞と併せて成長因子を付加しても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に係る発明によれば、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。したがって、患者から採取した細胞を培養して同じ患者に戻すような治療を行う際に、取り違えを防止することができる。
【0076】
請求項2に係る発明によれば、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、収容容器および少なくとも一つの培養容器が連結されているため、細胞を移し替える際に間違えを生じにくい。したがって、取り違えを確実に防止することができる。
【0077】
請求項3に係る発明によれば、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、容器から容器に細胞を移すたびに、元の容器から先の容器に識別手段を移すため、無関係な識別手段を有する容器に移してしまうような間違えを生じにくい。したがって、取り違えを確実に防止することができる。
【0078】
請求項4に係る発明によれば、識別手段を一枚を残して順次貼り替えることで各容器にそれぞれ用の識別手段を残すことができる。
【0079】
請求項5に係る発明によれば、培養した細胞が戻そうとしている患者から採取した細胞から培養したものか否かを確認できる。その上、収容容器および少なくとも一つの培養容器が連結されているため、細胞を移し替える際に間違えを生じにくい。したがって、取り違えを確実に防止することができる。
【0080】
請求項6に係る発明によれば、互いに連結される収容容器と少なくとも一つの培養容器とが分離可能とされているため、使用後の容器を取り除くことで、使用済みの容器への細胞の誤入を防止できる。
【0081】
請求項7に係る発明によれば、収容容器と培養容器とが一体化されているため、患者から採取した細胞を培養して同じ患者に戻すような治療を行う際に取り違えを防止できる。
【0082】
請求項8に係る発明によれば、一体化された収容容器と培養容器とが分離可能とされているため、使用後の容器を取り除くことで、使用済みの容器への細胞の誤入を防止できる。
【0083】
請求項9に係る発明によれば、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する容器に他と識別する識別手段が設けられているため、これと一体化されたこれ以外の容器には識別手段を設けなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成を示す正面図であって、培養関連容器の収容容器、一次培養容器および二次培養容器が連結された状態を示すものである。
【図2】本発明の第1実施形態の培養関連容器を示す正面図であって、収容容器を取り外した状態を示すものである。
【図3】本発明の第1実施形態の培養関連容器を示す正面図であって、一次培養容器を取り外した状態を示すものである。
【図4】本発明の第2実施形態の全体構成を示す正面図であって、収容容器用、一次培養容器用および二次培養容器用の識別ラベルが重ね合わせ状態で収容容器に貼付された状態を示すものである。
【図5】本発明の第2実施形態の培養関連容器を示す正面図であって、一次培養容器用および二次培養容器用の識別ラベルが重ね合わせ状態で一次培養容器に貼付された状態を示すものである。
【図6】本発明の第2実施形態の培養関連容器を示す正面図であって、収容容器、一次培養容器および二次培養容器にそれぞれ識別ラベルが貼付された状態を示すものである。
【符号の説明】
12 第1の培養関連容器(培養関連容器)
13 管理装置
15 第1の収容容器(収容容器)
16 第1の一次培養容器(培養容器)
17 第1の二次培養容器(培養容器)
21 第1の収容用識別ラベル(識別手段)
22 第1の一次培養用識別ラベル(識別手段)
23 第1の二次培養用識別ラベル(識別手段)
32 第2の培養関連容器(培養関連容器)
35 第2の収容容器(収容容器)
36 第2の一次培養容器(培養容器)
37 第2の二次培養容器(培養容器)
41 第2の収容用識別ラベル(識別手段)
42 第2の一次培養用識別ラベル(識別手段)
43 第2の二次培養用識別ラベル(識別手段)

Claims (9)

  1. 一の患者から採取した細胞を運搬のため収容する収容容器と、該収容容器から取り出した細胞を培養のため収容する少なくとも一つの培養容器とに、これら収容容器および少なくとも一つの培養容器の組み合わせを関連づけかつ他の組み合わせと識別する識別手段をそれぞれ設けて、前記識別手段の情報を前記一の患者の情報と関連づけて記憶することを特徴とする培養関連容器管理方法。
  2. 前記収容容器と前記少なくとも一つの培養容器とが互いに連結可能とされていることを特徴とする請求項1記載の培養関連容器管理方法。
  3. 前記収容容器に該収容容器用の識別手段と前記培養容器用の識別手段とを予め設け、
    前記収容容器から取り出した細胞を前記培養容器に移す際に、前記培養容器用の識別手段を前記収容容器から外して前記培養容器に移すことを特徴とする請求項1または2記載の培養関連容器管理方法。
  4. 前記識別手段はシールラベルであり、前記収容容器に該収容容器用の識別手段と前記培養容器用の識別手段とを、前記収容容器用の識別手段の上側に前記培養容器用の識別手段を重ね合わせて貼り付けることを特徴とする請求項3記載の培養関連容器管理方法。
  5. 採取した細胞を運搬のため収容する収容容器と、該収容容器から取り出した細胞を培養のため収容する少なくとも一つの培養容器とが連結されており、これら収容容器および少なくとも一つの培養容器に、これら収容容器および少なくとも一つの培養容器の組み合わせを関連づけて他の組み合わせと識別する識別手段がそれぞれ設けられていることを特徴とする培養関連容器。
  6. 前記収容容器と前記少なくとも一つの培養容器とが分離可能とされていることを特徴とする請求項5記載の培養関連容器。
  7. 患者から採取した細胞を含む液体を収容する容器と、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する容器とが一体化されてなることを特徴とする培養関連容器。
  8. 患者から採取した細胞を含む液体を収容する容器と、培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する容器とが分離可能とされていることを特徴とする請求項7記載の培養関連容器。
  9. 培養後に患者の体内に戻す細胞を含む培養物を収容する容器に他と識別する識別手段が設けられていることを特徴とする請求項7または8記載の培養関連容器。
JP2003172035A 2002-06-18 2003-06-17 培養関連容器管理方法および培養関連容器 Pending JP2004073187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003172035A JP2004073187A (ja) 2002-06-18 2003-06-17 培養関連容器管理方法および培養関連容器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002177495 2002-06-18
JP2003172035A JP2004073187A (ja) 2002-06-18 2003-06-17 培養関連容器管理方法および培養関連容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004073187A true JP2004073187A (ja) 2004-03-11

Family

ID=32032490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003172035A Pending JP2004073187A (ja) 2002-06-18 2003-06-17 培養関連容器管理方法および培養関連容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004073187A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1614744A1 (en) * 2004-06-25 2006-01-11 Hitachi, Ltd. Cell tissue culture management method and system
JP2008505650A (ja) * 2004-07-12 2008-02-28 ソリン・グループ・イタリア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ ヒト細胞を増殖させるための装置及び方法
US7783531B2 (en) 2005-07-14 2010-08-24 Hitachi, Ltd. Container management method and container management system
JP2010220511A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Nikon Corp 培養観察装置及び情報管理方法
WO2012018040A1 (ja) * 2010-08-03 2012-02-09 北海道公立大学法人札幌医科大学 自己血清添加骨髄細胞培養システム、自己血清添加骨髄細胞培養方法および自己血清添加培養骨髄細胞を有効成分とする医薬組成物の製造方法
JP6323824B1 (ja) * 2017-05-19 2018-05-16 セルソース株式会社 収容提案システム
WO2020060052A1 (ko) * 2018-09-19 2020-03-26 메디칸 주식회사 자가 줄기세포의 자가 배양 방법 및 장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11507229A (ja) * 1995-06-07 1999-06-29 アアストロム バイオサイエンシズ,インコーポレイテッド 生物細胞を維持及び培養に使用するポータブルカセット

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11507229A (ja) * 1995-06-07 1999-06-29 アアストロム バイオサイエンシズ,インコーポレイテッド 生物細胞を維持及び培養に使用するポータブルカセット

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1614744A1 (en) * 2004-06-25 2006-01-11 Hitachi, Ltd. Cell tissue culture management method and system
JP2008505650A (ja) * 2004-07-12 2008-02-28 ソリン・グループ・イタリア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ ヒト細胞を増殖させるための装置及び方法
US7783531B2 (en) 2005-07-14 2010-08-24 Hitachi, Ltd. Container management method and container management system
JP2010220511A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Nikon Corp 培養観察装置及び情報管理方法
US9683214B2 (en) 2010-08-03 2017-06-20 Sapporo Medical University Autoserum-containing bone marrow cell culture system, autoserum-containing bone marrow cell culture method, and method for producing medicinal composition comprising autoserum-containing cultured bone marrow cells as active ingredient
JP5185470B2 (ja) * 2010-08-03 2013-04-17 北海道公立大学法人 札幌医科大学 自己血清添加骨髄細胞培養システム、自己血清添加骨髄細胞培養方法および自己血清添加培養骨髄細胞を有効成分とする医薬組成物の製造方法
WO2012018040A1 (ja) * 2010-08-03 2012-02-09 北海道公立大学法人札幌医科大学 自己血清添加骨髄細胞培養システム、自己血清添加骨髄細胞培養方法および自己血清添加培養骨髄細胞を有効成分とする医薬組成物の製造方法
US10563173B2 (en) 2010-08-03 2020-02-18 Nipro Corporation Autoserum-containing bone marrow cell culture system, autoserum-containing bone marrow cell culture method, and method for producing medicinal composition comprising autoserum-containing cultured bone marrow cells as active ingredient
JP6323824B1 (ja) * 2017-05-19 2018-05-16 セルソース株式会社 収容提案システム
JP2018195283A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 セルソース株式会社 収容提案システム
WO2020060052A1 (ko) * 2018-09-19 2020-03-26 메디칸 주식회사 자가 줄기세포의 자가 배양 방법 및 장치
JP2021529544A (ja) * 2018-09-19 2021-11-04 メディカン カンパニー リミテッドMedikan Co., Ltd. 自家幹細胞の自家培養方法及び装置
JP7196277B2 (ja) 2018-09-19 2022-12-26 メディカン カンパニー リミテッド 自家幹細胞の自家培養方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Morad et al. Dental pulp stem cells for in vivo bone regeneration: a systematic review of literature
US8834914B2 (en) Treatment methods using a particulate cadaveric allogenic juvenile cartilage particles
Smith et al. The use of a novel bone allograft wash process to generate a biocompatible, mechanically stable and osteoinductive biological scaffold for use in bone tissue engineering
Yuan et al. Repair of canine mandibular bone defects with bone marrow stromal cells and coral
Voss et al. Bone regeneration in sinus lifts: comparing tissue-engineered bone and iliac bone
JP2004073187A (ja) 培養関連容器管理方法および培養関連容器
JP5463496B2 (ja) 歯槽骨再生用生体吸収性3次元メンブレンの製造方法
Wähnert et al. Spongostan™ leads to increased regeneration of a rat calvarial critical size defect compared to nanobone® and actifuse
EP1443103B1 (en) Culturing apparatus
Al-Fotawi et al. The use of muscle extracellular matrix (MEM) and SCPC bioceramic for bone augmentation
Minetti Bone regeneration in implantology: Tooth as a graft
JP2005205074A (ja) 培養骨の製造方法
EP1443114B1 (en) Method of cell culture
JP2004105046A (ja) 生体組織補填体の製造装置および方法
Ala-Mononen Biomaterials in the manufacturing of advanced therapy medicinal products used in bone replacement: Regulatory requirements in the EU
Bertram et al. Tissue Engineered Products: Preclinical Development of Neo‐Organs
JP2005117909A (ja) 細胞の培養方法、細胞の取り違え防止方法および生体組織補填体の製造方法
JP2004049142A (ja) 培養骨の製造方法
Sohrabi et al. Efficacy of adipose-derived stem cells for regeneration of localized mandibular bone defects
JP2004016192A (ja) 細胞培養状態検査方法
AU2020361594A1 (en) Bone graft and methods of fabrication and use
JP2004121037A (ja) 培養方法
Smith Bone tissue engineering: harnessing interdisciplinary approaches for clinical application
Giannon et al. Regulatory Issues: Down to the Bare Bones
JP2006230687A (ja) 生体組織再生用移植材とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090702

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100615