JP2017053154A - 型枠構築方法、及び型枠構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーソン躯体の形成後に支保工を容易に撤去することができる型枠構築方法、及び型枠構造物を提供する。
【解決手段】型枠構築方法は、整地された底盤Gに刃口金物4及び外型枠6を設置する工程と、外型枠6の内周側に支保工7を構築する工程と、を備える。支保工7を構築する工程は、複数の骨組部材10を設置する工程と、骨組部材10間の隙間へ、内部に流体が収容される緩衝材11を設置する工程と、を備える。ケーソン躯体2を形成した後は、緩衝材11の内部から流体を除去することで、骨組部材10の固定を解除し、個々の骨組部材10を作業室3から撤去するだけの作業で容易に支保工を撤去することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ケーソン躯体に作業室を形成する型枠構築方法、及び型枠構造物に関する。
ケーソン躯体に作業室を形成する型枠構築方法としては、従来、整地された底盤に刃口金物及び外型枠を設置する工程と、外型枠の内周側に支保工を構築する工程と、を備えるものが知られている。例えば特許文献1では、作業室に対応する形状に土砂等を盛ることによって支保工を形成する技術が開示されている。
特開昭60−19823号公報
特許文献1に示す型枠構築方法では、ケーソン躯体を形成した後は、支保工を撤去するために、作業室内部の土砂等を除去する必要がある。しかしながら、土砂等を除去するには、作業室の狭い空間内にて、ケーソン躯体の小さい開口部から土砂等を搬出する作業を行う必要があり、作業効率が低いという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ケーソン躯体の形成後に支保工を容易に撤去することができる型枠構築方法、及び型枠構造物を提供することを目的とする。
本発明に係る型枠構築方法は、ケーソン躯体に作業室を形成する型枠構築方法であって、整地された底盤に刃口金物及び外型枠を設置する工程と、外型枠の内周側に支保工を構築する工程と、を備え、支保工を構築する工程は、複数の骨組部材を設置する工程と、骨組部材間の隙間へ、内部に流体が収容される緩衝材を設置する工程と、を備える。
本発明に係る型枠構築方法によれば、支保工を構築する工程は、複数の骨組部材を設置する工程と、骨組部材間の隙間へ、内部に流体が収容される緩衝材を設置する工程と、を備える。これによれば、ケーソン躯体を形成した後は、緩衝材の内部から流体を除去することで、骨組部材の固定を解除し、個々の骨組部材を作業室から撤去するだけの作業で容易に支保工を撤去することができる。以上によって、ケーソン躯体の形成後に支保工を容易に撤去することができる。
また、本発明に係る型枠構築方法において、支保工を構築する工程は、骨組部材の上端部にマット部材を設置する工程と、マット部材の上端部に型枠材を設置する工程と、を更に備え、マット部材は、内部に流体を収容可能であってよい。これによれば、骨組部材を設置した後は、マット部材の内部に流体を収容することによって、支保工を高さ方向に容易に調整することができる。また、支保工を撤去する際は、マット部材の内部から流体を除去することで、骨組部材を容易に撤去することができる。
また、本発明に係る型枠構築方法において、支保工の上端部に、ケーソン躯体の開口部を形成するための開口枠部材を設置する工程を備え、緩衝材は、流体を供給する管と接続され、管は開口枠部材を貫通してよい。これによれば、緩衝材へ流体を供給する管を容易に這いまわすことができる。
また、本発明に係る型枠構築方法において、骨組部材を設置する工程では、作業室の側壁の形状に対応する骨組部材を設置してよい。これによれば、骨組部材によって、作業室の側壁の形状を正確に形成することができる。
また、本発明に係る型枠構築方法において、一つあたりの骨組部材は、一体的に形成されたブロックを複数組み合わせることによって構成されてよい。これによれば、所望の大きさ及び形状の骨組部材を、ブロックの組み合わせによって容易に形成することができる。
本発明に係る型枠構造物は、ケーソン躯体に作業室を形成する型枠構造物であって、整地された底盤に設置される外型枠と、底盤に設置される刃口金物と、外型枠の内周側に構築される支保工と、を備え、支保工は、複数の骨組部材と、骨組部材間の隙間に設置され、内部に流体が収容される緩衝材と、を備える。
本発明に係る型枠構造物によれば、上述の型枠構築方法と同様な作用・効果を奏することができる。
本発明に係る型枠構造物において、支保工は、骨組部材の上端部に設置されたマット部材を備え、マット部材は、内部に流体を収容可能であってよい。これによれば、骨組部材を設置した後に、マット部材の内部に流体を収容することによって、支保工を高さ方向に容易に調整することができる。また、支保工を撤去する際は、マット部材の内部から流体を除去することで、骨組部材を容易に撤去することができる。
本発明に係る型枠構造物において、緩衝材は、内部に流体を供給することで伸びると共に、内部から流体を除去することによって縮むことができる伸縮部材を含み、支保工の上端部に、ケーソン躯体の開口部が形成され、伸縮部材は、開口部に対応する位置に設置されてよい。これによれば、支保工の撤去作業の際に、伸縮部材を縮めることによって、開口部付近に速やかに作業スペースを確保できる。
本発明によれば、ケーソン躯体の形成後に支保工を容易に撤去することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る型枠構造物を示す概略断面図である。 図2は、図1に示す型枠構造物にケーソン躯体を形成した状態を示す概略断面図である。 図3は、型枠構造物によって形成されたケーソン躯体を示す概略断面図である。 図4は、図1に示すIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、変形例に係る型枠構造物を示す概略断面図である。 緩衝材の一例を示す図である。 緩衝材の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る型枠構造物を示す概略断面図である。図2は、図1に示す型枠構造物にコンクリートを打設した状態を示す概略断面図である。図3は、型枠構造物によって形成されたケーソン躯体を示す概略断面図である。図4は、図1に示すIV−IV線に沿った断面図である。本発明の実施形態に係る型枠構造物100は、ケーソン躯体2に作業室3を形成するための型枠である。
まず、図3を参照してケーソン躯体2について説明する。図3に示すように、ケーソン躯体2は、天井部2aと、当該天井部2aの外周縁から下方へ延びる側壁2bを有している。側壁2bの下端には刃口金物4が設けられている。側壁2bの下端は、刃口金物4を介して底盤G上に設置されている。また、天井部2aの中央位置には、上下方向に貫通する開口部2cが形成されている。底盤Gと、天井部2aと、側壁2bとに囲まれる空間が作業室3として構成される。
次に、図1〜図4を参照して、上述のようなケーソン躯体2に作業室3を形成する型枠構造物100について説明する。型枠構造物100は、刃口金物4と、外型枠6と、支保工7と、開口枠部材8と、を備えている。
刃口金物4は、整地された底盤Gに設置される円環状の金物である。刃口金物4の断面形状は、略V字状をなしている。刃口金物4の下端部が底盤G上に設置される。外型枠6は、整地された底盤Gに設置される、ケーソン躯体2の外周面を形成するための円筒状の型枠である。外型枠6は、刃口金物4の外周側の端部に対応する位置に設置される。外型枠6は、外側からサポート9等で支持されていてよい。
支保工7は、ケーソン躯体2の内部に作業室3を形成するための内側の型枠である。支保工7は、整地された底盤G上において、外型枠6の内周側に構築される。本実施形態では、支保工7は、円錐台形状を有している。支保工7は、複数の骨組部材10と、骨組部材10間の隙間に設置される緩衝材11と、骨組部材10の上端部に設置されるマット部材12と、マット部材12の上端部に設置される型枠材13と、を備えている。
骨組部材10の材質として、解体時に作業者が重機などによらず容易に手作業で撤去できるものが好ましく、例えば、発泡スチロールを採用してよい。発泡スチロールとして、EPSブロック・エスレンブロック等を採用してよい。その他、骨組部材10の材質として、木、樹脂等を採用してもよい。骨組部材10は、支保工7のうち、水平方向における所定の領域において、底盤Gから支保工7の上端側まで延びる部材である。一つあたりの骨組部材10は、一体的に形成されたブロック一つによって構成されてよい。または、一つあたりの骨組部材10は、一体的に形成されたブロックを複数組み合わせることによって構成されてもよい。例えば、図2に示す骨組部材10Aのように、上下方向において複数のブロック10aが組み合わされることによって構成されてよい。あるいは、図4に示す骨組部材10Bのように、水平方向に複数のブロック10bが組み合わせられることによって構成されてよい。ブロック間は、接着剤等で互いに固定されていてよいが、固定されていなくともよい。また、骨組部材10は、作業室の側壁(ケーソン躯体2の側壁2b)の形状に対応した形状を有する。具体的には、骨組部材10のうち外周側に設置されているものは、外周側の側面が作業室3の形状に対応するように、上方へ向かうに従って内周側へ向かうように傾斜している。
緩衝材11は、内部に流体が収容される部材である。流体としては、例えば空気等の気体や水等の液体を採用してよい。緩衝材11は、内部に流体を収容することができると共に、当該流体の供給と共に形状が変化するものであれば、どのようなものを採用してもよい。例えば、緩衝材11は、流体の供給と共に膨らむマット状や袋状の部材であってもよく、流体の供給と共に伸びる蛇腹状の部材であってもよい。なお、緩衝材11の外皮の材質は、樹脂やゴム等であってよい。緩衝材11には、管Lが接続されており、当該管Lを介して流体を供給可能であってよい。なお、管Lを介いて流体を排出してもよい。ただし、緩衝材11を破ることによって内部の流体をその場に排出してもよい。管Lは、開口枠部材8を貫通して外部に引き出されていている。ただし、管Lは、上方へ延びてケーソン躯体2の天井部2aを貫通して外部に引き出されてもよい。
例えば、図6に示すような伸縮部材40を緩衝材として用いてよい。この伸縮部材40は、側面が蛇腹状に形成された円筒部材であり、内部に流体を供給することで伸びると共に、内部から流体を除去することによって縮むことができる。伸縮部材40は、流体を供給及び排出可能な管41に接続されている。また、管41には、流体の流れを制御可能な弁42が設けられている。管41は、ケーソン躯体2を貫通してよい。また、伸縮部材40を開口部2cに対応する位置に設置して、管41が開口部2cを貫通してよい。伸縮部材40は、上下方向から見た場合に、開口部2cの一部又は全部と重なる位置に設置される。このような構成によれば、図6(b)に示すように、緩衝材を骨組部材の隙間から除去する際は、伸縮部材40から流体を排出して天井部2a側へ縮めてコンパクトな状態とすることができる。このように、簡単な作業で緩衝材を除去できる。特に、骨組部材を搬出するための開口部2c付近には、速やかに作業スペースを確保することが好ましいが、図6のような伸縮部材40を採用することで、管41を介して流体を排出するだけで、開口部2c付近に速やかに作業スペースを確保できる。なお、図7に示すように、開口部2c付近には、複数の伸縮部材40を設置しておくことで、支保工の撤去作業の開始の際に、開口部2c付近に速やかに広い作業スペースを確保することができる。
図4を参照して、骨組部材10の設置態様の一例について説明する。ただし、骨組部材10はあらゆる態様で配置してよく、図4に示す配置に限定されない。例えば、図4に示すように、上方から見たときに、支保工7を複数の領域に分割し、各領域に骨組部材10を設置する。また、領域間の隙間、すなわち一の骨組部材10と隣り合う他の骨組部材10との間の隙間には、緩衝材11が配置されている。図4の例では、中央位置に開口部2cと同径の円形の骨組部材10が配置され、その外周を緩衝材11を介して円形状に取り囲むように、複数の骨組部材10が配置される。これらの骨組部材10は、円形形状を周方向に複数分割するように構成されている。周方向に分割される骨組部材10間の隙間には緩衝材11が配置される。また、更にその外周を緩衝材11を介して円形状に取り囲むように、最外周側の骨組部材10が配置される。これらの最外周側の骨組部材10は、円形形状を周方向に複数分割するように構成されている。ただし、最外周側の骨組部材10は、互いの隙間に緩衝材11が配置されていない。これによって、支保工7の外周面の全域が骨組部材10の面によって構成される。なお、図4においては、緩衝材11は切れ目なく骨組部材10の隙間に配置されているが、小分けにされた複数個の緩衝材11を隙間に配置してよい。
マット部材12は、骨組部材10及び緩衝材11の上端に配置される扁平な部材である。マット部材12は、内部に流体を収容可能である。すなわち、設置後に流体を供給することで所定の厚みへ膨張することができる。型枠材13は、マット部材12上に配置される板状の部材であり、ケーソン躯体2の天井部2aの下面を形成する枠体である。型枠材13の材質は特に限定されず、樹脂や金属等を採用してよい。
開口枠部材8は、円筒状の形状を有している。開口枠部材8は、マット部材12及び型枠材13を貫通して、骨組部材10及び緩衝材11の上端部にまで延びている。また、開口枠部材8の上端部は、ケーソン躯体2の上面よりも上方へ延在する。開口枠部材8の内部には骨組部材10が配置されている。開口枠部材8によって形成されるケーソン躯体2の開口部2cの内周側の空間は、支保工7の解体時に骨組部材10が通過する空間である。すなわち、上方からみたときに、開口部2cの内周側の空間の大きさは、各骨組部材10を通過させることができる程度の大きさに設定されることが好ましい。
次に、本実施形態に係るケーソン躯体2に作業室3を形成する型枠構築方法について説明する。
図1に示すように、まず、地盤を刃口据え付け高さまで掘削し、底盤Gを整地する工程が実行される。次に、整地された底盤Gに刃口金物4及び外型枠6を設置する工程が実行される。次に、外型枠6の内周側に支保工7を構築する工程が実行される。支保工7を構築する工程では、複数の骨組部材10を設置する工程と、骨組部材10間の隙間へ緩衝材11を設置する工程と、骨組部材10及び緩衝材11の上端部にマット部材12を設置する工程と、マット部材12の上端部に型枠材13を設置する工程と、が実行される。そして、支保工の上端部に、開口枠部材8を設置する工程が実行される。以上によって、図1に示す型枠構造物100が構築される。
例えば、最初は流体が収容されていない状態の緩衝材11を所定の位置に予め設置しておき、骨組部材10を設置し、その後、緩衝材11の内部に流体を供給することで、骨組部材10間の隙間を埋めて当該骨組部材10を固定してよい。あるいは、骨組部材10を所定の位置に設置し、その都度、流体が収容されていない緩衝材11を骨組部材10の隙間に設置し、設置が完了した後、緩衝材11の内部に流体を供給することで、骨組部材10間の隙間を埋めて当該骨組部材10を固定してよい。
なお、骨組部材10を設置する順序は特に限定されないが、最外周側の骨組部材(作業室の側壁を形成するための骨組部材)10を全周にわたって設置し、順次、外周側から内周側へ順に骨組部材10を設置してよい。
次に、図2に示すように、型枠構造物100にコンクリートを打設し、ケーソン躯体2を形成する工程が実行される。これによって、ケーソン躯体2の天井部2a、側壁2b、作業室3、開口部2cが形成される。
ケーソン躯体2が形成されたら、型枠構造物100の解体作業が行われる。まず、外型枠6をケーソン躯体2の外周面から撤去する工程が実行される。次に、開口枠部材8をケーソン躯体2の開口部2cから撤去する工程が実行される。これによって、ケーソン躯体2の開口部2cが開いた状態となる。この状態で、開口部2cから、支保工7を構成する各構成要素を取り出す工程が実行される。
まず、緩衝材11及びマット部材12から流体を排出する工程が実行される。当該排出は、管Lを用いておこなわれてもよく、緩衝材11を破壊する等によって、流体をその場で排出してもよい。これによって、各骨組部材10の固定が解除されて、取り出しやすい状態となる。次に、骨組部材10を開口部2cから外部へ搬出する工程が実行される。また、マット部材12及び型枠材13を開口部2cから外部へ搬出する工程が実行される。以上によって、型枠構造物100が解体されて、図3に示すようなケーソン躯体2が完成する。
次に、本実施形態に係る型枠構築方法、及び型枠構造物100の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る型枠構築方法によれば、支保工7を構築する工程は、複数の骨組部材10を設置する工程と、骨組部材10間の隙間へ、内部に流体が収容される緩衝材11を設置する工程と、を備える。また、型枠構造物100の支保工7は、複数の骨組部材10と、骨組部材10間の隙間に設置され、内部に流体が収容される緩衝材11と、を備える。流体を用いた緩衝材11を間詰めとして用いることで、骨組部材10を容易に設置できると共に、緩衝材11への流体の供給により、骨組部材10を強固に固定することもできる。また、骨組部材10で支持されることで十分な支保工7の強度を確保できる。
また、ケーソン躯体2を形成した後は、緩衝材11の内部から流体を除去することで、骨組部材10の固定を解除し、個々の骨組部材10を作業室3から撤去するだけの作業で容易に支保工7を撤去することができる。以上によって、ケーソン躯体2の形成後に支保工7を容易に撤去することができる。なお、本実施形態に係る型枠構造物100も同様な作用・効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る型枠構築方法において、支保工7を構築する工程は、骨組部材10の上端部にマット部材12を設置する工程と、マット部材12の上端部に型枠材13を設置する工程と、を更に備え、マット部材12は、内部に流体を収容可能である。これによれば、骨組部材10を設置した後は、マット部材12の内部に流体を収容することによって、支保工7を高さ方向に容易に調整することができる。また、支保工7を撤去する際は、マット部材12の内部から流体を除去することで、骨組部材10を容易に撤去することができる。なお、本実施形態に係る型枠構造物100も同様な作用・効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る型枠構築方法において、支保工7の上端部に、ケーソン躯体2の開口部2cを形成するための開口枠部材8を設置する工程を備え、緩衝材11は、流体を供給する管Lと接続され、管Lは開口枠部材8を貫通している。これによれば、緩衝材11へ流体を供給する管Lを容易に這いまわすことができる。
また、本実施形態に係る型枠構築方法において、骨組部材10を設置する工程では、作業室3の側壁の形状に対応する骨組部材10を設置する。これによれば、骨組部材10によって、作業室3の側壁の形状を正確に形成することができる。
また、本実施形態に係る型枠構築方法において、一つあたりの骨組部材10は、一体的に形成されたブロックを複数組み合わせることによって構成されている。これによれば、所望の大きさ及び形状の骨組部材10を、ブロックの組み合わせによって容易に形成することができる。
また、本実施形態に係る型枠構造物100において、緩衝材11は、内部に流体を供給することで伸びると共に、内部から流体を除去することによって縮むことができる伸縮部材40を含み、支保工7の上端部に、ケーソン躯体2の開口部2cが形成され、伸縮部材40は、開口部2cに対応する位置に設置されてよい。これによれば、支保工7の撤去作業の際に、伸縮部材40を縮めることによって、開口部2c付近に速やかに作業スペースを確保できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述で説明した骨組部材及び緩衝材の形状及び配置は一例にすぎず、適宜変更してもよい。
また、図5に示すような型枠構造物200を採用してもよい。型枠構造物200は、支保工7の一部が骨組部材10及び緩衝材11で構成され、他の一部が土砂30で構成されている。例えば、図5に示す例では、撤去作業時に速やかに作業スペースを確保するべき開口部2c付近には、容易に撤去可能な骨組部材10及び緩衝材11が設置されている。一方、外周側では、支保工7が土砂30で構成されている。
2…ケーソン躯体、2a…天井部、2b…側壁、2c…開口部、3…作業室、4…刃口金物、6…外型枠、7…支保工、8…開口枠部材、9…サポート、10…骨組部材、11…緩衝材、12…マット部材、13…型枠材、30…土砂、40…伸縮部材、41…管、42…弁、100…型枠構造物、L…管。

Claims (8)

  1. ケーソン躯体に作業室を形成する型枠構築方法であって、
    整地された底盤に刃口金物及び外型枠を設置する工程と、
    前記外型枠の内周側に支保工を構築する工程と、を備え、
    前記支保工を構築する工程は、
    複数の骨組部材を設置する工程と、
    前記骨組部材間の隙間へ、内部に流体が収容される緩衝材を設置する工程と、を備える、型枠構築方法。
  2. 前記支保工を構築する工程は、
    前記骨組部材の上端部にマット部材を設置する工程と、
    前記マット部材の上端部に型枠材を設置する工程と、を更に備え、
    前記マット部材は、内部に流体を収容可能である、請求項1に記載の型枠構築方法。
  3. 前記支保工の上端部に、前記ケーソン躯体の開口部を形成するための開口枠部材を設置する工程を備え、
    前記緩衝材は、前記流体を供給する管と接続され、前記管は前記開口枠部材を貫通する、請求項1又は2に記載の型枠構築方法。
  4. 前記骨組部材を設置する工程では、
    前記作業室の側壁の形状に対応する骨組部材を設置する、請求項1〜3の何れか一項に記載の型枠構築方法。
  5. 一つあたりの前記骨組部材は、一体的に形成されたブロックを複数組み合わせることによって構成される、請求項1〜4の何れか一項に記載の型枠構築方法。
  6. ケーソン躯体に作業室を形成する型枠構造物であって、
    整地された底盤に設置される外型枠と、
    前記底盤に設置される刃口金物と、
    前記外型枠の内周側に構築される支保工と、を備え、
    前記支保工は、
    複数の骨組部材と、
    前記骨組部材間の隙間に設置され、内部に流体が収容される緩衝材と、を備える、型枠構造物。
  7. 前記支保工は、前記骨組部材の上端部に設置されたマット部材を備え、
    前記マット部材は、内部に流体を収容可能である、請求項6に記載の型枠構造物。
  8. 前記緩衝材は、内部に流体を供給することで伸びると共に、内部から流体を除去することによって縮むことができる伸縮部材を含み、
    前記支保工の上端部に、前記ケーソン躯体の開口部が形成され、
    前記伸縮部材は、前記開口部に対応する位置に設置される、請求項6又は7に記載の型枠構造物。
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