JP5003192B2 - タンク底板の取替方法 - Google Patents
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Description
(1)建屋内の既設の平底タンクのタンク胴板とタンク底板を切り離した後、上記タンク胴板を所要高さ位置まで上昇させて、上記タンク底板を撤去し、次に、上記上昇させたタンク胴板の下方に、タンク底板組立用仮設架台を設け、上記タンク組立用仮設架台の上側に、組立式タンク底板を構成する複数のセグメントを搬入して、該各セグメントの組み合わせによって所望するタンク底板の形状が形成されるように配置した状態で、各セグメントの近接端同士を接合して一体物の組立式タンク底板を現地製作し、次いで、該現地製作された一体物の組立式タンク底板の上側に、上記タンク胴板の下端部を接合して、上記組立式タンク底板が取り付けられた平底タンクを形成し、しかる後、該平底タンクの下方より、上記タンク底板組み立て用仮設架台を撤去して、平底タンクを、基礎上に下降させて据え付けるようにするタンク底板の取替方法としてあるので、タンク底板を切り離してから上昇させたタンク胴板の下方にて、タンク底板組立用仮設架台に定盤の役目を担わせた状態で、その上側で組立式タンク底板の各セグメントを、組立精度を十分に確保しながら溶接して一体に組み立てることができる。
(2)したがって、高い平坦度が要求される平底タンクのタンク底板を現地製作することが可能になるため、従来、周辺の配管や機器や構造物の一時撤去が困難で改造が不可能とされてきた平底タンクや、周囲の建屋コンクリート壁を一時撤去することが不可能な据付個所に据え付けられていて改造が不可能とされてきた平底タンクであっても、タンク底板の取替工事を実施することが可能になる。更に、従来のタンク底板取替工事の工法に比して、工事に干渉する周辺の機器や構造物の撤去、復旧に要する作業を最小限に抑えることができるため、大幅な工期短縮と費用削減効果が期待できる。
(3)組立式タンク底板を構成する複数のセグメントの近接端同士を、上下両面側から溶接により接合して一体物の組立式タンク底板を現地製作するようにすることにより、上記各セグメントを溶接して一体物として形成する組立式タンク底板に歪や変形が生じる虞を抑えることができる。
(4)建屋内の既設の平底タンクのタンク胴板に、該タンク胴板の真円形状を保持させるための補強材を取り付け、しかる後、上記タンク胴板とタンク底板を切り離すようにすることにより、タンク底板を切り離した後にタンク胴板を昇降させる際に、該タンク胴板の真円形状が変形する虞を未然に防止することができる。
(5)タンク底板が切り離されたタンク胴板の上昇作業を、建屋のコンクリート壁に設けたタンク吊り治具との間でワイヤロープにより吊り上げるか、又は、上記コンクリート壁に支持させたジャッキによる押し上げにより行うようにすることにより、上記持ち上げられたタンク胴板の下方に、タンク底板組立用仮設架台を容易に設置することができる。
(6)組立式タンク底板を構成する複数のセグメントとして、既設の平底タンクのタンク底板と同様の円板形状を、中央部に同心状に配した所要径の円形分割線により分割して該円形分割線の内側に形成する円形セグメントと、上記円形分割線の外側の領域を、周方向所要間隔で上記円形分割線より放射方向に延びる複数の径方向分割線により分割して形成してなる複数の扇形セグメントとを用いるようにすることにより、各セグメントの近接端同士を、上記各分割線に沿って溶接して一体物の組立式タンク底板を現地製作するときに、製作される組立式タンク底板を、溶接時の熱が周方向に偏りなく加えられたものとすることができる。したがって、上記組立式タンク底板の歪や変形を最小限に抑えた状態で製作することが可能になる。
(7)タンク底板組立用仮設架台として、建屋内の基礎の所要寸法上方位置に、組立式タンク底板を構成する複数のセグメントを、該各セグメントの組み合わせによって所望するタンク底板の形状が形成されるように配置した状態で、且つ各セグメント同士の近接端部分を下面側に露出させた状態で保持できる構成を有するタンク底板組立用仮設架台、より具体的には、梁部材を組み合わせて形成した上面側が平坦な格子構造の底板支持部と、該底板支持部の下側に取り付けた支柱部材とからなり、更に、上記底板支持部の上側に、組立式タンク底板を構成する複数のセグメントを、該各セグメントの組み合わせによって所望するタンク底板の形状が形成されるよう配置するときに、上記各セグメント同士の近接端の近傍となる上記底板支持部の各梁部材の所要個所の上面側に、凹部を設けてなる構成を有するタンク底板組立用仮設架台を用いるようにすることにより、上記組立式タンク底板の各セグメントの近接端同士を、上下両面側から溶接して接合することが可能になるため、現地製作される組立式タンク底板に生じる歪や変形を最小限に抑えることが可能になる。
2 タンク胴板
3 タンク底板
4 基礎
5 基礎台
6 コンクリート壁
7 組立式タンク底板
8 円形セグメント(セグメント)
9 扇形セグメント(セグメント)
10a 円形分割線(分割線)
10b 径方向分割線(分割線)
11 タンク底板組立用仮設架台
12 底板支持部
13 径方向梁部材
14 周方向梁部材
15 中心支柱部材(支柱部材)
16 外周側支柱部材(支柱部材)
17 内周側支柱部材(支柱部材)
18 凹部
20 支柱部材
21 タンク支持用治具
22 タンク支持用構造物
23 吊り金具
24 タンク吊り治具
25 補強リング(補強材)
26 ワイヤロープ
27 支持柱
28 ジャッキ
Claims (7)
- 建屋内の既設の平底タンクのタンク胴板とタンク底板を切り離した後、上記タンク胴板を所要高さ位置まで上昇させて、上記タンク底板を撤去し、次に、上記上昇させたタンク胴板の下方に、タンク底板組立用仮設架台を設け、上記タンク組立用仮設架台の上側に、組立式タンク底板を構成する複数のセグメントを搬入して、該各セグメントの組み合わせによって所望するタンク底板の形状が形成されるように配置した状態で、各セグメントの近接端同士を接合して一体物の組立式タンク底板を現地製作し、次いで、該現地製作された一体物の組立式タンク底板の上側に、上記タンク胴板の下端部を接合して、上記組立式タンク底板が取り付けられた平底タンクを形成し、しかる後、該平底タンクの下方より、上記タンク底板組み立て用仮設架台を撤去して、平底タンクを、基礎上に下降させて据え付けるようにすることを特徴とするタンク底板の取替方法。
- 組立式タンク底板を構成する複数のセグメントの近接端同士を、上下両面側から溶接により接合して一体物の組立式タンク底板を現地製作するようにする請求項1記載のタンク底板の取替方法。
- 建屋内の既設の平底タンクのタンク胴板に、該タンク胴板の真円形状を保持させるための補強材を取り付け、しかる後、上記タンク胴板とタンク底板を切り離すようにする請求項1又は2記載のタンク底板の取替方法。
- タンク底板が切り離されたタンク胴板の上昇作業を、建屋のコンクリート壁に設けたタンク吊り治具との間でワイヤロープにより吊り上げるか、又は、上記コンクリート壁に支持させたジャッキによる押し上げにより行うようにする請求項1、2又は3記載のタンク底板の取替方法。
- 組立式タンク底板を構成する複数のセグメントとして、既設の平底タンクのタンク底板と同様の円板形状を、中央部に同心状に配した所要径の円形分割線により分割して該円形分割線の内側に形成する円形セグメントと、上記円形分割線の外側の領域を、周方向所要間隔で上記円形分割線より放射方向に延びる複数の径方向分割線により分割して形成してなる複数の扇形セグメントとを用いるようにする請求項1、2、3又は4記載のタンク底板の取替方法。
- タンク底板組立用仮設架台として、建屋内の基礎の所要寸法上方位置に、組立式タンク底板を構成する複数のセグメントを、該各セグメントの組み合わせによって所望するタンク底板の形状が形成されるように配置した状態で、且つ各セグメント同士の近接端部分を下面側に露出させた状態で保持できる構成を有するタンク底板組立用仮設架台を用いるようにする請求項1、2、3、4又は5記載のタンク底板の取替方法。
- タンク底板組立用仮設架台として、梁部材を組み合わせて形成した上面側が平坦な格子構造の底板支持部と、該底板支持部の下側に取り付けた支柱部材とからなり、更に、上記底板支持部の上側に、組立式タンク底板を構成する複数のセグメントを、該各セグメントの組み合わせによって所望するタンク底板の形状が形成されるよう配置するときに、上記各セグメント同士の近接端の近傍となる上記底板支持部の各梁部材の所要個所の上面側に、凹部を設けてなる構成を有するタンク底板組立用仮設架台を用いるようにする請求項1、2、3、4、5又は6記載のタンク底板の取替方法。
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