JP6053296B2 - 立軸ポンプ、立軸ポンプの設置方法、及び、立軸ポンプの製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、立軸ポンプにおいて、躯体側に固定された固定板と揚水管に押さえつけられる抑え板と固定板と抑え板との間に設けられた防振装置とを備えた吐出口にかかる力を受ける推力受け装置が開示されている。
また、特許文献1に記載のように、躯体側に固定された固定板と揚水管に押さえつけられる抑え板と固定板と抑え板との間に設けられた防振装置とを備えた推力受け装置により、揚水管の中間部を支持する場合も、ポンプを躯体から引き抜く際に、抑え板による抑えを解除するとともに、抑え板の間をポンプが引き抜けるだけ広く離間する必要があり、上記と同様に解除が困難な場合がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、中間部を確実に支持しつつ、メンテナンスの容易な立軸ポンプを提供することを目的とする。
上述の結果、中間部を確実に支持しつつ、メンテナンスの容易な立軸ポンプを提供することができる。
図1は、本発明の立軸ポンプPを示す全体図である。この立軸ポンプPは例えば、コンクリート製のポンプ井Aに設けられる。図1に示すように、立軸ポンプPは、下端側に羽根車101と羽根車101を取り付けられた回転軸102と、羽根車101を回転自在に収納したポンプケーシング103と、ポンプケーシング103の下側(上流側)に水密に連通された吸込管107と、ポンプケーシング103の上側(下流側)に水密に連通され上下方向に延びる揚水管104と、揚水管104の上側(下流側)に水密に連通された吐出管105とを備える。回転軸102は揚水管104内に図示しない軸受けにより、回転自在に設けられている。
bをそれぞれの直管部材104a及び中間軸受管部材104bの端部に設けられたフラン
ジ104cを介して接続することにより構成されている。中間軸受管104bは内部に回転軸3を回転自在に支持する軸受(図示せず)を備える。
躯体側取付部材21は、ポンプ井Aの内壁に固定される固定部23と、固定部23から立軸ポンプP側に延び後述する躯体側規制部材22の支持部26が取付けられる取付部24とを備える。固定部23は、例えばケミカルアンカー等によりポンプ井Aの内壁に固定される。固定部23には後述する対向部27の孔部271に挿通されるタイロッド231が例えば溶接等により立設置されている。本実施形態では、タイロッド231は上下方向に沿って3箇所に設けられている。また、取付部24にはボルト242が挿通される長孔241が設けられている。本実施形態では長孔241は上下方向に沿って4箇所に形成されている。
躯体側規制部25は、立軸ポンプPの外周部に円弧状に配置されるとともに上下方向に延びる規制面251と、規制面251の上縁から上方へ向かうほど拡径するようにテーパー状に延びる上側テーパー面252と、規制面251の下縁から下方へ向かうほど拡径するようにテーパー状に延びる下側テーパー面253とを有する。躯体側規制部25の規制面251の裏面には、周方向に沿って補強用のリブ254が立設されている。
ポンプ側取付部32はフランジ104cの径方向に延在するとともに、フランジ104cに沿って円弧状に延びている。ポンプ側取付部32の径方向外側で周方向の両端部には、所定の周方向端部に亘ってポンプ側規制部31が一対、周方向に90°離れた位置に設けられている。ポンプ側規制部31は上下方向に延びるとともに、ポンプ側取付部32に沿って、円弧状に延びている。
なお、本実施形態において、回転軸102の中心からスライド移動する部分までの距離Laが、回転軸102からポンプケーシング103の最大外周までの距離Lbより長く設定されている。ここで、距離Laは、回転軸102の中心から躯体側規制部25の規制面251までの距離である。躯体側規制面251とポンプ側規制面311とが当接している場合は、回転軸102の中心からポンプ側規制部31の規制面311までの距離と略等しくなる。
なお、回転軸102からポンプケーシング103の最大外周までの距離Lbは、立軸ポンプPを設置、取り外しするときに、躯体側規制部25の規制面251を通過する部分の寸法である。例えば、本実施例のように躯体側の規制面251が円弧状で形成された場合には、規制面251の無い部分を通過する部分(例えば、取り付けフランジ110)の回転軸102からの距離は、距離Laよりも長くてもよい。つまり、躯体側規制部25を通過して立軸ポンプPを引き抜くことができる形状であればよい。
また、ポンプ側規制部31と躯体側規制部25との間には、僅かな隙間がある方が、立軸ポンプPの設置及び取り外しの作業が容易になる。
(1)上記の実施形態において、躯体側支持具2に位置調整機構を設ける場合を例に説明したが、位置調整機構をポンプ側支持具3に設けても良い。また、位置調整機構は必ずしも設けなくてもよい。なお、上記実施形態のように、躯体側支持具2に位置調整機構を設けると、位置調整は動くことのない躯体側で行なうことができ、位置調整作業が容易に行なえるより良い形態である。
なお、上記実施形態のように、上下にテーパー面を備えると、立軸ポンプPの据付及び引き抜きの際に、立軸ポンプPが半径方向に振れたとしても、振れを吸収することができ、軸方向への移動を良好にガイドできる最良の形態である。
04bを、フランジ104cを介して接続することにより構成する場合を例に説明したが、一体ものの直管部材で揚水管104を構成してもよい。この場合、別体で構成されたポンプ側支持具3を例えば溶接等により、揚水管104にとりつけてもよい。また、予め、揚水管104と一体にポンプ側支持具3を形成しておいてもよい。
上記実施形態において、ポンプ側規制面311は、1つのポンプ側規制部31の周方向に90°離れた位置に一対設ける場合で説明したが、90°に亘る1つのポンプ側規制面311や、45°毎に3箇所など、角度や数は適宜変更可能である。
なお、90°離れた位置に設けると、径方向の変位を均一に支持することができるとともに、ポンプ側規制面311の数を減らすことができるより良い形態である。
3 ポンプ側支持具(ポンプ体側支持部)
10 中間支持装置
21 躯体側取付部材
22 躯体側規制部材
25 躯体側規制部
31 ポンプ側規制部
32 ポンプ側取付部
251 規制面
311 規制面
Claims (10)
- 羽根車を取り付けられた回転軸と、前記羽根車を回転自在に収納したポンプケーシングと、前記ポンプケーシングの上側に水密に連通された揚水管とを備えた立軸ポンプであって、
前記立軸ポンプは、当該立軸ポンプが設置される躯体に所定の間隔を隔てて設けられた少なくとも2つの円弧状の躯体側支持部と前記立軸ポンプに設けられたポンプ側支持部とを有する中間支持装置を備え、
前記躯体側支持部とポンプ側支持部とは、僅かな隙間を介して対向して、上下方向におけるスライド移動を許容するとともに、前記回転軸の半径方向の移動を規制され、回転軸中心からスライド移動する部分までの距離が前記回転軸中心から前記ポンプケーシングの最大外周までの距離より長く、
前記ポンプケーシングは、前記躯体側支持部のない部分を通過する部分であって、前記回転軸中心からの距離が前記回転軸中心からスライド移動する部分までの距離よりも長い部分を有する立軸ポンプ。 - 前記中間支持装置は、前記躯体側支持部と前記ポンプ側支持部との相対位置を調整する位置調整機構を備える請求項1に記載の立軸ポンプ。
- 前記躯体側支持部が前記立軸ポンプの周方向に沿って設けられている請求項1又は2に記載の立軸ポンプ。
- 前記躯体側支持部は上広がりのテーパー形状を有している請求項1〜3の何れか一項に記載の立軸ポンプ。
- 前記中間支持装置は、前記ポンプ側支持部の前記立軸ポンプの周方向における長さが、前記躯体側支持部の前記立軸ポンプの周方向における長さよりも短く設定されている請求項1〜4の何れか一項に記載の立軸ポンプ。
- 前記立軸ポンプの揚水管は、管部材をフランジを介して接続して構成され、前記立軸ポンプとは別部材に構成されたポンプ側支持部が前記フランジ部に固定されている請求項1〜5の何れか一項に記載の立軸ポンプ。
- 立軸ポンプの固有振動数と共振する際の振動モードのうち、変位が最も大きい振動モードの腹の部分に前記中間支持装置が設けられている請求項1〜6の何れか一項に記載の立軸ポンプ。
- 請求項1〜7の何れか一項に記載の立軸ポンプの据付方法であって、
前記立軸ポンプを前記躯体に据付ける際に、前記ポンプ側支持部との相対位置を調整する位置調整機構を用いて、前記立軸ポンプの設置位置及び前記躯体側支持部と前記ポンプ側支持部との相対位置を調整する工程を含む立軸ポンプの据付方法。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の立軸ポンプの製造方法であって、
前記立軸ポンプの固有振動数に関する振動モードに基づいて前記ポンプ側支持部を設ける位置を決定する立軸ポンプの製造方法。 - 羽根車を取り付けられた回転軸と、前記羽根車を回転自在に収納したポンプケーシングと、前記ポンプケーシングの上側に水密に連通された揚水管と、立軸ポンプが設置される躯体に設けられた躯体側支持部と前記立軸ポンプに設けられたポンプ側支持部とを有する中間支持装置を備えた立軸ポンプの据付方法であって、
前記中間支持装置は、所定の間隔を隔てて設けられた少なくとも2つの円弧状の前記躯体側支持部と前記ポンプ側支持部との上下方向におけるスライド移動を許容するとともに前記回転軸の半径方向の移動を規制するものであり、
前記ポンプケーシングの、前記回転軸中心からの距離が前記回転軸中心からスライド移動する部分までの距離より長い部分を、前記躯体側支持部のない部分で通過させる工程と、
前記立軸ポンプをポンプ井の開口から下方に向かって前記揚水管が垂下するように前記ポンプ井の開口の前記躯体に設置する工程と、
前記躯体側支持部と前記ポンプ側支持部とが、僅かな隙間を介して対向するように調整する工程とを有する立軸ポンプの据付方法。
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JP2012042059A JP6053296B2 (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 立軸ポンプ、立軸ポンプの設置方法、及び、立軸ポンプの製造方法 |
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