JP2016223376A - 建設機械 - Google Patents

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翔 萩原
Sho Hagiwara
翔 萩原
裕太郎 三好
Yutaro Miyoshi
裕太郎 三好
敏博 安部
Toshihiro Abe
敏博 安部
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Abstract

【課題】組立誤差によるベローズ管への応力を抑制し、且つベローズ管が長大化しても、ベローズ管を備えているエキゾーストパイプの1次の共振点が低下するのを抑える。【解決手段】建設機械は、車体、エンジン、エンジンの排気出口側に接続したエキゾーストパイプ14、エキゾーストパイプの出ロ側に設けた排気ガス後処理装置、エキゾーストパイプの途中に設けたベローズ管15を備える。また、ベローズ管の一端側のベローズ管外面を挟み込むように取り付けられる第1調整リング23、第1調整リングから任意の間隔離れた位置のベローズ管の外面に沿って取り付けられる第2調整リング24、第2調整リングの内周面に挟み込まれ且つベローズ管外面を挟み込む第3調整リング25、第1調整リングと第2調整リングとの間隔を調整して固定する第1の固定具、第2調整リングに対する第3調整リングの径方向位置を位置決めする第2の固定具を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンの排気出口にエキゾーストパイプ(排気管)が接続され、このエキゾーストパイプ出口側に排気ガス後処理装置が設けられている油圧ショベル等の建設機械に関する。
建設機械として例えば油圧ショベルの場合、一般に、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に搭載された旋回可能な上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動自在に設けられた作業装置などにより構成されている。また、前記上部旋回体は、該上部旋回体を構成する旋回フレームの前側にキャブ、燃料タンク、作動油タンク等を搭載し、前記上部旋回体の後部には、油圧ポンプを駆動するためのエンジン、熱交換器等を搭載している。
更に、前記エンジンの排気出口にはエキゾーストパイプが接続され、該エキゾーストパイプの出口側には、消音装置或いは排気ガス浄化装置などを備えた排気ガス後処理装置が設けられている。ここで、エンジンは前記旋回フレーム上に防振マウントで支持され、排気ガス後処理装置は前記旋回フレームに直接固定されている。このため、前記エキゾーストパイプの途中にはベローズ管が設けられ、前記エンジンと前記排気ガス後処理装置との相対的な変位を吸収する構造となっている。
なお、この種従来技術としては、特開2010−121562号公報(特許文献1)に記載されたものなどがある。
特開2010−121562号公報
ところで、近年、環境への配慮から油圧ショベルなどの建設機械においては、排気ガス後処理装置の大型化が進み、その重量も増加している。このため、上記特許文献1に示されるように、エンジンに取り付けられたブラケット上に、排気ガス後処理装置を取り付ける取付け形態は、排気ガス後処理装置の重量増加のため、前記ブラケットの強度上困難になってきている。
また、建設機械の車体稼動時には、前記排気ガス後処理装置自体が高温になることから、エンジンに取り付けられている油圧ポンプ内の油が加熱されないように、前記排気ガス後処理装置は前記油圧ポンプから距離を離して設置することが好ましい。しかし、排気ガス後処理装置をエンジンから遠ざけるためには、前記エキゾーストパイプの延長が必要となりコスト上望ましくない。
このような背景から、前記排気ガス後処理装置は、油圧ポンプ上の高位置で且つ旋回フレームと直接固定する取付け形態が要求されることが多くなってきている。
また、前記エキゾーストパイプの前記ベローズ管には、エンジンと排気ガス後処理装置の設置における組立誤差により応力が生じる場合がある。このため、ベローズ管の寿命を延ばす観点からも、前記組立誤差により生じる応力への対応は非常に重要である。
しかし、排気ガス後処理装置を油圧ポンプ上の高位置で且つ旋回フレームと直接固定する取付け形態では、取付け部品点数の違いから、エンジンに取り付けられたブラケットに、排気ガス後処理装置を取り付けていた従来の取付け形態に比較して組立誤差が増大してしまう可能性がある。
このため、排気ガス後処理装置を油圧ポンプ上の高位置で且つ旋回フレームと直接固定する取付け形態とする場合、最大組立誤差を見積もって前記ベローズ管の仕様を決めると該ベローズ管が長大化する。この結果、ベローズ管を備えている前記エキゾーストパイプの1次の共振点が低下し、建設機械の運転範囲における前記共振点が、1次、2次、3次、…と増えてしまい、頻度の高い運転条件(運転頻度の多いエンジン回転数など)における共振回避設計がより難しくなるという課題がある。また、共振点の低下により、前記ベローズ管の更なる応力対策が必要になる課題もある。
本発明の目的は、組立誤差によるベローズ管への応力を抑制するためにベローズ管が長大化しても、該ベローズ管を備えているエキゾーストパイプの1次の共振点が低下するのを抑え、且つ組立誤差によるベローズ管への応力も抑制することのできる建設機械を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、自走可能な車体と、該車体上に搭載され排気出口を有するエンジンと、このエンジンの排気出口側に接続されたエキゾーストパイプと、該エキゾーストパイプの出ロ側に設けられた排気ガス後処理装置と、前記エキゾーストパイプの途中に設けられたベローズ管を備えている建設機械において、前記ベローズ管の一端側のベローズ管外面を挟み込むように取り付けられる第1調整リングと、この第1調整リングから任意の間隔離れた位置の前記ベローズ管のベローズ外面に沿って取り付けられる第2調整リングと、前記第2調整リングと前記ベローズ管との間であって前記第2調整リングの内周面に挟み込まれ且つ前記ベローズ管外面を挟み込むように取り付けられる第3調整リングと、前記第1調整リングと前記第2調整リングとの前記間隔を調整して固定するための第1の固定具と、前記第2調整リングに対する第3調整リングの径方向位置を位置決めする第2の固定具を備えていることを特徴とする。
ここで、前記ベローズ管の長さは、車体の稼動により加わる変位量を許容するためのベローズ長さL1と、最大組立誤差を許容するためのベローズ長さL2の和に基づいて決められていることが望ましい。
また、前記第1調整リングと前記第2調整リングにはそれぞれ前記第1の固定具が貫通する孔が複数設けられているように構成することが好ましい。
本発明によれば、ベローズ管の一端側のベローズ管外面を挟み込むように取り付けられる第1調整リングと、この第1調整リングから任意の間隔離れた位置の前記ベローズ管のベローズ外面に沿って取り付けられる第2調整リングと、前記第2調整リングと前記ベローズ管との間であって前記第2調整リングの内周面に挟み込まれ且つ前記ベローズ管外面を挟み込むように取り付けられる第3調整リングと、前記第1調整リングと前記第2調整リングとの前記間隔を調整して固定するための第1の固定具と、前記第2調整リングに対する第3調整リングの径方向位置を位置決めする第2の固定具を備えているので、組立誤差によるベローズ管への応力を抑制するためにベローズ管が長大化しても、該ベローズ管を備えているエキゾーストパイプの1次の共振点が低下するのを抑え、且つ組立誤差によるベローズ管への応力も抑制することのできる建設機械を得ることができる効果がある。
本発明の実施例1の建設機械としての油圧ショベルを示す側面図である。 図1に示す上部旋回体をキャブ等を省略して示す平面図である。 図2に示すエンジン、エキゾーストパイプ、ベローズ管等、エンジン廻りの構成を示す斜視図である。 図3に示すベローズ管の部分の構成を詳細に説明する断面図である。 図4に示すA部の拡大断面図である。 図4に示すB部の拡大断面図である。 図4に示すC部の拡大断面図である。 図4に示す第1調整リングを示す正面図である。 図4に示す第2調整リングを示す正面図である。 図4に示す第3調整リングを示す正面図である。
以下、本発明の建設機械の実施例1を、建設機械としての油圧ショベルに適用した例を図面により説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
以下、本発明の具体的実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
本実施例が適用される油圧ショベルの構成を図1〜図3により説明する。図1は建設機械としての油圧ショベルを示す側面図、図2は図1に示す上部旋回体を、キャブ等を省略して示す平面図、図3は図2に示すエンジン、エキゾーストパイプ、ベローズ管等、エンジン廻りの構成を示す斜視図である。
図1により、建設機械としての油圧ショベルの全体構成を説明する。
図1において、1は土砂の掘削作業等に用いられる油圧ショベルで、この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載され、前記下部走行体2と共に車体をなす上部旋回体4と、この上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置5などにより大略構成されている。
前記上部旋回体4は、後述する旋回フレーム6、キャブ7、エンジン8、油圧ポンプ11、熱交換器12、エキゾーストパイプ(排気管)14、ベローズ管15、排気ガス後処理装置16、取付ブラケット18等を備えている。
前記上部旋回体4の旋回フレーム6が、前記旋回装置3を介して下部走行体2上に取付けられ、また、この旋回フレーム6は、図2に示すように、前後方向に延びる厚肉な底板6Aと、該底板6A上に立設され、左右方向に所定の間隔をもって前後方向に延びた左縦板6B及び右縦板6Cと、これら各縦板6B,6Cから左右方向の外向きに延びた複数本の張出しビーム6Dと、左右方向の外側に位置して各張出しビーム6Dの先端に取付けられ、前後方向に延びた左サイドフレーム6E及び右サイドフレーム6Fなどにより構成されている。
更に、前記旋回クレーム6の後部側には、図3に示すように、左右の前記縦板6B,6C間に位置して一対のエンジン支持台6Gが設けられている。これら一対のエンジン支持台6Gは、前記エンジン8を防振状態で設置するための防振マウント9を取付けるもので、前後方向に対向するように配置されている。
図1に示す前記キャブ7は、前記旋回フレーム6の左前側に搭載されている。該キャブ7は、オベレータが搭乗するもので、該キャブ7の内部には、オペレータが着座する運転席、各種操作レバー(何れも図示せず)等が配設されている。
前記エンジン8は、図2及び図3に示すように、旋回フレーム6の後側に搭載され、左右方向に延在するように、横置き状態で配置されている。また、エンジン8の左側には、前記熱交換器12と、この熱交換器12に対面するように冷却ファン8Aが設けられている。
一方、前記エンジン8の右側には、図3に示すように、前記油圧ポンプ11を取付けるための取付フランジ部8Bが設けられている。更に、前記エンジン8の前側上部には、エキゾーストマニホールド8Cに接続して過給機(ターボチャージャ)10が設けられている。前記エンジン8は、4個の前記防振マウント9(3個のみ図示)を介して旋回フレーム6の各エンジン支持台6Gに防振状態で取付けられている。
前記過給機10はエンジン8の一部を構成するもので、この過給機10は左右方向の右側に向けて排気出口10Aが開口している。この過給機10の排気出口10Aは、エンジン8からの排気ガスを排出するもので、この排気出ロ10Aには前記エキゾーストパイプ14が接続されている。
前記油圧ポンプ11は、前記エンジン8の取付フランジ部8Bに取付けられ、前記エンジン8によって駆動されることにより、制御弁(図示せず)に向けて圧油(作動油)を吐出するものである。
前記エンジン8の左側に配設された熱交換器12(図2参照)は、例えばラジエータ、オイルクーラ、インタクーラ等を並べて配置する構成となっている。図2、図3に示す13は、前記熱交換器12の右側に対面するように旋回フレーム6上に設けられたファンシュラウドで、該ファンシュラウド13は、図3に示すように、エンジン8の冷却ファン8Aを取り囲んでいる。
次に、前記エンジン8が排出する排気ガスを、上部旋回体4の外部に排出するための構成を、図3により説明する。エンジン8を構成する過給機10に接続された前記エキゾーストパイプ14は、高温の排気ガスが流通するものであり、金属製の配管で構成されている。更に、前記エキゾーストパイプ14は、前記エンジン8側の過給機10の排気出口10Aに接続される上流側配管14Aと、排気ガスを後処理するための排気ガス後処理装置16の入口側接続部に接続される下流側配管14Bと、前記上流側配管14Aと下流側配管14Bとを接続する前記ベローズ管15などにより構成されている。また、前記各配管14A,14Bは、へ字状に曲げ加工されていて、前記エキゾーストパイプ14が前記過給機10と前記排気ガス後処理装置16との間を直線的に接続することができるようになっている。
前記ベローズ管15は、前記エンジン8の過給機10と、前記排気ガス後処理装置16との相対的な変位(両者間の位置ずれ)を吸収するもので、蛇腹形状の金属筒体として形成されている。また、このベローズ管15の両端は、前記上流側配管14Aと下流側配管14Bに、溶接手段などにより一体的に固着されている。
前記排気ガス後処理装置(以下、単に後処理装置ともいう)16は前記エキゾーストパイプ14の出口側に設けられ、該後処理装置16は、例えば排気音量を低減するための消音装置などを収容している。また、前記後処理装置16は、前後方向に延びる円筒状容器として形成され、取付ブラケット18上に固定されている。更に、前記後処理装置16の前側は、前記エキゾーストパイプ14の下流側配管14Bに接続される入口側接続部16Aとなり、前記後処理装置16の後側は、尾管19が接続される出口側接続部16Bとなっている。そして、前記後処理装置16を支持する前記取付ブラケット18は、旋回フレーム6のエンジン支持台6Gに溶接手段などにより固着されている。
なお、図2において、20は旋回フレーム6の後部に取付けられたカウンタウエイト、21は前記油圧ポンプ11の前側に位置して旋回フレーム6の右側に搭載された作動油タンク、22は該作動油タンク21の前側に設けられた燃料タンクをそれぞれ示している。
上記のように構成された建設機械としての油圧ショベルにおいては、その走行時や作業時には、前記防振マウント9を介して支持されたエンジン8が旋回フレーム6上で振動する。このため、エンジン8と、旋回フレーム6に固定的に取付けられた後処理装置16とは相対的に振動するが、両者間を接続する前記ベローズ管15の変形により、エンジン8と後処理装置16との相対的な変位を吸収することができる。
しかし、前記後処理装置16を油圧ポンプ11上の高位置で且つ旋回フレーム6と直接固定する取付け形態では、取付け部品点数の違いから組立誤差が増大するため、最大組立誤差を見積もって前記ベローズ管15の仕様を決めると該ベローズ管15が長大化する。この結果、ベローズ管15を備えている前記エキゾーストパイプ14の1次の共振点が低下し、頻度の高い運転条件における共振回避設計がより難しくなり、また、共振点の低下により、前記ベローズ管15の更なる応力対策が必要になる課題もある。
そこで、本実施例では、組立誤差によるベローズ管15への応力を抑制するためにベローズ管15が長大化しても、該ベローズ管15を備えているエキゾーストパイプ14の1次の共振点が低下するのを抑えることができるようにするため、以下説明する構成としている。
上記エキゾーストパイプ14におけるベローズ管15の部分の構成を、図4〜図10を用いて詳細に説明する。
図4は図3に示すベローズ管の部分の構成を詳細に説明する断面図、図5は図4に示すA部の拡大断面図、図6は図4に示すB部の拡大断面図、図7は図4に示すC部の拡大断面図、図8は図4に示す第1調整リングを示す正面図、図9は図4に示す第2調整リングを示す正面図、図10は図4に示す第3調整リングを示す正面図である。
図4に示すように、エキゾーストパイプ14は、エンジン8(図3参照)の排気出口側に接続される上流側配管14Aと、排気ガス後処理装置16(図3参照)側に接続される下流側配管14Bと、前記上流側配管14Aと前記下流側配管14Bとを接続するベローズ管15などにより構成されている。前記排気ガス後処理装置16は前記エキゾーストパイプ14の出口側に設けられている。
前記ベローズ管15は、前述したように、蛇腹形状の金属筒体として形成され、その両端は、前記上流側配管14Aと前記下流側配管14Bに溶接手段などにより一体的に固着されている。また、前記ベローズ管15は、図3に示すように、旋回フレーム6に防振マウント9を介して設置されている前記エンジン8と、旋回フレーム6に固定して設置されている前記排気ガス後処理装置16との組立誤差を吸収でき、且つ油圧ショベルの車体稼働時の振動などによる変位量を吸収できる長さに構成されている。
即ち、図4に示すように、ベローズ管15の長さは、車体の稼動により加わる変位量を許容するためのベローズ長さL1と、最大組立誤差を許容するためのべローズ長さL2の和に基づいて規定されている。図4に示した本実施例では、ベローズ管15の長さを、前記ベローズ長さL1と前記ベローズ長さL2の和となるように構成しているが、前記L1とL2との和以上となるように構成しても良く、このような形態も本発明に含まれるものである。
また、本実施例では、前記ベローズ管15の一端側のベローズ管外面を挟み込むように取り付けられた第1調整リング23と、この第1調整リング23から任意の間隔離れた位置の前記ベローズ管のベローズ外面に沿って取り付けられた第2調整リング24と、前記第2調整リング24と前記ベローズ管15との間であって、前記第2調整リング24の内周面に挟み込まれ且つ前記ベローズ管15外面を挟み込むように取り付けられた第3調整リング25とを備えている。
また、前記第1調整リング23と前記第2調整リング24との前記間隔を、任意の間隔になるように調整して固定するための第1の固定具と、前記第2調整リング24に対する前記第3調整リング25の径方向位置を調整して位置決めするための第2の固定具とを備えている。
本実施例では、前記第1の固定具は、図4〜図6に示すように、ボルト26とナット27などで構成されている。前記ボルト26は、前記第1調整リング23に形成された軸方向のボルト挿入孔23aから前記第2調整リング24に形成された軸方向のボルト挿入孔24aに跨るように挿入されて、前記ナット27によりワッシャ28を介して前記第1、第2の調整リング23,24に固定されている。この第1の固定具により、前記第1調整リング23と前記第2調整リング24との間隔は固定される。
前記第2の固定具は、図4及び図7に示すように、ボルト29とナット30などで構成されている。前記第2調整リング24には径方向の雌ねじ24bが形成されており、この雌ねじ24bに前記ボルト29を径方向からねじ込んでいくことにより、前記第3調整リング25の外周面を前記ボルト29で押圧することができるように構成されている。
また、前記ナット30を前記第2調整リング24外周面にワッシャ28を介して押し付けるように回すことにより、前記ボルト29が緩むのを防止している。
この第2の固定具は図9に示すように、本実施例では第2調整リング24の周方向に3個所設けられており、この3個所設けられた第2の固定具におけるボルト29のねじ込み量を調整することにより、前記第2調整リング24に対して、前記ベローズ管15の径方向位置が径方向にずれている場合であっても、ベローズ管15に径方向の初期応力を作用させることなく、前記第1調整リング23と前記第2調整リング24との間隔を固定することができる。
従って、エキゾーストパイプ14の上流側配管14Aと下流側配管14Bとの間の組立誤差が大きい場合でも、ベローズ管15に作用する初期応力を抑制することができるので、ベローズ管15の寿命を延ばすことができる。
前記第1調整リング23は、図8の正面図に示すように、半リング23Aと半リング23Bの2つの半リングを組合せて構成した半割れ形状になっており、半リング23Aと半リング23Bとは、ボルト31及びナット32で連結されることにより一体に構成されている。
この図8に示すように、第1調整リングに形成された軸方向のボルト挿入孔23aは、本実施例では、上の半リング23Aに1つ、下の半リング23Bに2つ設けられており、第1調整リング23全体としては3個の軸方向のボルト挿入孔23aが、周方向にほぼ均等に配置されている。
前記第2調整リング24も、図9の正面図に示すように、半リング24Aと半ング24Bの2つの半リングを組合せて構成した半割れ形状になっており、半リング24Aと半リング24Bとは、ボルト33及びナット34で連結されることにより一体に構成されている。
また、この図9に示すように、第2調整リングに形成された軸方向のボルト挿入孔24aは、図8のボルト挿入孔23aに対応する位置に、上の半リング24Aに1つ、下の半リング24Bに2つの合計3個の軸方向のボルト挿入孔23aが設けられている。
更に、第2調整リング24には、ボルト29及びナット30などで構成された第2の固定具が、上の半リング24Aに2つ、下の半リング24Bに1つ設けられており、第2調整リング24全体としては前記第2の固定具は、周方向に3個所ほぼ等間隔等に配置されて設けられている。
なお、前記第1の固定具及び第2の固定具は、周方向に均等に3個所設けるものに限定されるものではない。
前記第3調整リング25も、図10の正面図に示すように、半リング25Aと半ング25Bの2つの半リングを組合せて構成した半割れ形状になっている。半リング25Bには雌ねじ25aが形成されており、この雌ねじ25aにボルト35をねじ込むことで、上下の半リング25Aと25Bとは一体に締結されるように構成されている。
図8で説明したように、前記第1調整リング23は上下の半リング23A,23Bにより構成されており、組立て時は、図4,図5に示すように、ベローズ管15の山を上下の半リング23A,23Bで挟み込むようにして組立て、ボルト31及びナット32で固定する。
第3調整リング25についても、同様に、図10で説明したように、前記第3調整リング25は上下の半リング25A,25Bにより構成されているので、組立て時は、図4,図6,図7に示すように、ベローズ管15の山を上下の半リング25A,25Bで挟み込むようにして組立て、ボルト35で固定する。
第2調整リング24については、図9で説明したように、前記第2調整リング24は上下の半リング24A,24Bにより構成されているので、組立て時は、図4,図6,図7に示すように、第3調整リング25とベローズ管15の両者を挟み込むように組立て、ボルト33及びナット34で固定する。
本実施例では、図4に示すように、前記第1調整リング23は、前記エキゾーストパイプ14の下流側配管14Bとベローズ管15との連結部に取り付けられ、前記第2調整リング24及び前記第3調整リング25は、前記下流側配管14Bとベローズ管15との連結部からベローズ長さL2の位置に取り付けられている。しかし、この形態に限られるものではなく、第1調整リング23を、前記エキゾーストパイプ14の上流側配管14Aとベローズ管15との連結部に取り付け、第2調整リング24及び第3調整リング25は、前記上流側配管14Aとベローズ管15との連結部から前記ベローズ長さL2に相当する位置に取り付けるようにしても良い。
次に、本実施例におけるエキゾーストパイプ14とベローズ管15の組立手順について、図4〜図7を用いて説明する。まず、エキゾーストパイプ14はその上流側配管14Aはエンジンの排気出口10A(図3参照)に接続され、一方下流側配管14Bは排気ガス後処理装置16(図3参照)に接続されているものとする。この状態から、前記上流側配管14Aと下流側配管14Bをベローズ管15で接続する手順を説明する。
最初に、図4に示すベローズ管15の上流側配管14Aとの連結部(ベローズ管端部)からL1の位置までのベローズ管15の変形を拘束する。この拘束は、治具等の拘束手段を用いるか、或いは図4〜図7で説明したような拘束手段を使用する。この状態で、エキゾーストパイプ14の上流側配管14A及び下流側配管14Bと、ベローズ管15とを結合し組み立てる。この組立時に、前記エンジン8と前記排気ガス後処理装置16との組立誤差を、ベローズ管15における最大組立誤差を許容するためのベローズ長さL2の部分で吸収させる。
このエキゾーストパイプ14とベローズ管15の組立後、図4〜図7に示すように、第1調整リング23、第2調整リング24及び第3調整リング25を、ベローズ管15の外面に沿って所定位置にセットする。
次に、前記第2の固定具(ボルト29、ナット30、雌ねじ24b、ワッシャ28)により、図9に示すように周方向に複数設けられた前記ボルト29をねじ込み或いはねじ戻しして、前記ベローズ管15の径方向の変位を吸収しつつ、前記第2調整リング24と第3調整リング25との位置関係を固定する。
また、前記第1の固定具(ボルト26、ナット27、ワッシャ28)により、前記ベローズ管15の軸方向の変位(組立誤差による軸方向長さの変化)を吸収するように、前記第1調整リング23と、前記第2及び第3調整リング24,25との間隔を調整して固定することで、前記ベローズ管15のL2(最大組立誤差許容するためのベローズ長さ)の部分が変形するのを拘束する。
前記第1調整リング23、第2調整リング24及び第3調整リング25を、前記第1の固定具及び前記第2の拘束具により、上記L2の部分の拘束後、ベローズ管15におけるL1(車体稼働により加わる変位量を許容するためのベローズ長さ)の部分の拘束を開放する。
なお、この拘束時、前記第1、第2の調整リング23,24に設けたボルト26を貫通させるためのボルト挿入孔23a,24aの径は、ボルト26の外径よりも大きくなっているので、前記第3調整リング25と共に、ベローズ管15の径方向の変位を吸収できる構造となっている。
上述した本実施例によれば、エキゾーストパイプ14の取付け時において、エンジン8と排気ガス後処理装置16との間の組立誤差を、ベローズ管15のL2(最大組立誤差を許容するためのベローズ長さ)の部分でのみ全て吸収することができ、エキゾーストパイプ取付け後におけるベローズ管15の初期応力を低減或いは無くすることができる。
また、前記組立誤差をベローズ管15のL2の部分で吸収後、その吸収部位(L2の部分)をリジッドに固定するため、エキゾーストパイプ14におけるベローズ管15として機能する長さをL1(車体稼働により加わる変位量を許容するためのベローズ長さ)のみにすることができる。
従って、ベローズ管15を備えているエキゾーストパイプ14の1次の共振点を、ベローズ管15の前記L2の部分をリジットに拘束しない場合に比較し、大幅に高くすることが可能になる。これにより、油圧ショベル(建設機械)の運転範囲における共振点をより少なくすることができるから、油圧ショベルの頻度の高い運転条件における共振回避設計をより容易に行うことができるようになる。
また、本実施例によれば、第2調整リング24に対して径方向に変位させることのできる第3調整リング25を介してベローズ管15を挟み込むようにしているので、エキゾーストパイプ14の取付け時におけるベローズ管15の径方向の変位も、前記第3調整リング25により吸収することができ、ベローズ管15に作用する初期応力を更に低減することができる。
以上説明した、本実施例の建設機械によれば、エンジン8と排気ガス後処理装置16との間の組立誤差をベローズ管15の一部で吸収し、この組立誤差を吸収した部位を変位吸収後に固定するように構成しているので、組立誤差により発生するベローズ管15の初期応力を低減することができる。また、エキゾーストパイプ14の取付け後にベローズ管として機能する長さを、車体稼働により加わる変位量を許容するためのベローズ長さL1のみにすることができるから、共振点の低下を抑制することができる。更に、エキゾーストパイプ14の取付け時におけるベローズ管15の径方向の変位も、第3調整リング25により吸収することができ、ベローズ管15に作用する初期応力を更に低減できる。従って、本実施例によれば、ベローズ管15の寿命を大幅に延長することのできる長寿命な建設機械を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施例では、第1の固定具を構成するボルト26やボルト挿入孔23a、24aを周方向に3個所設けた例を説明したが、本発明は、これに限るものではなく、第1調整リング23と、第2、第3調整リング24,25との間隔を固定できれば良く、少なくとも1個所以上設ければ良い。
また、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:油圧ショベル(建設機械)、2:下部走行体(車体)、3:旋回装置、
4:上部旋回体(車体)、5:作業装置、
6:旋回フレーム、6G:エンジン支持台、7:キャブ、
8:エンジン、8B:取付フランジ、8C:エキゾーストマニホールド、
9:防振マウント、10:過給機、10A:排気出口、
11:油圧ポンプ、12:熱交換器、13:ファンシュラウド、
14:エキゾーストパイプ、14A:上流側配管、14B:下流側配管、
15:ベローズ管、
16:排気ガス後処理装置、16A:入口側接続部、16B:出口側接続部、
18:取付ブラケット、
23:第1調整リング、23a:ボルト挿入孔、23A,23B:半リング、
24:第2調整リング、24a:ボルト挿入孔、24b:雌ねじ、
24A,24B:半リング、
25:第3調整リング、25a:雌ねじ、
26,29,31,33,35:ボルト、27,30,32,34:ナット、
28:ワッシャ、
L1:車体の稼動により加わる変位量を許容するためのベローズ長さ、
L2:最大組立誤差を許容するためのベローズ長さ。

Claims (3)

  1. 自走可能な車体と、該車体上に搭載され排気出口を有するエンジンと、このエンジンの排気出口側に接続されたエキゾーストパイプと、該エキゾーストパイプの出ロ側に設けられた排気ガス後処理装置と、前記エキゾーストパイプの途中に設けられたベローズ管を備えている建設機械において、
    前記ベローズ管の一端側のベローズ管外面を挟み込むように取り付けられる第1調整リングと、
    この第1調整リングから任意の間隔離れた位置の前記ベローズ管のベローズ外面に沿って取り付けられる第2調整リングと、
    前記第2調整リングと前記ベローズ管との間であって前記第2調整リングの内周面に挟み込まれ且つ前記ベローズ管外面を挟み込むように取り付けられる第3調整リングと、
    前記第1調整リングと前記第2調整リングとの前記間隔を調整して固定するための第1の固定具と、
    前記第2調整リングに対する第3調整リングの径方向位置を位置決めする第2の固定具
    を備えていることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、前記ベローズ管の長さは、車体の稼動により加わる変位量を許容するためのベローズ長さL1と、最大組立誤差を許容するためのベローズ長さL2の和に基づいて決められていることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記第1調整リングと前記第2調整リングにはそれぞれ前記第1の固定具が貫通する孔が複数設けられていることを特徴とする建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019112902A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 株式会社日立建機ティエラ 建設機械
CN114704368A (zh) * 2022-06-06 2022-07-05 威海海洋职业学院 一种船舶发动机用排气装置

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