JP2017053088A - 足場の昇降装置、及び構造物の施工方法 - Google Patents

足場の昇降装置、及び構造物の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017053088A
JP2017053088A JP2015175499A JP2015175499A JP2017053088A JP 2017053088 A JP2017053088 A JP 2017053088A JP 2015175499 A JP2015175499 A JP 2015175499A JP 2015175499 A JP2015175499 A JP 2015175499A JP 2017053088 A JP2017053088 A JP 2017053088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scaffold
lifting
vertical direction
rail member
moving member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015175499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6728602B2 (ja
Inventor
春記 大津
Haruki Otsu
春記 大津
全興 藁科
Masaoki Warashina
全興 藁科
大野 徹
Toru Ono
徹 大野
浩一郎 栗栖
Koichiro Kurisu
浩一郎 栗栖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2015175499A priority Critical patent/JP6728602B2/ja
Publication of JP2017053088A publication Critical patent/JP2017053088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6728602B2 publication Critical patent/JP6728602B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Movable Scaffolding (AREA)

Abstract

【課題】建物等の構造物の側方に設けられて上下方向に昇降する作業ステージ部材に載置支持される足場の揺れを抑制して、当該作業ステージ部材の昇降動作の安定化を図る。【解決手段】構造物の側方に設けられる足場を上下方向に昇降する昇降装置である。前記足場を載置支持しながら前記上下方向に昇降する作業ステージ部材と、前記上下方向に沿って延設されつつ前記構造物に固定されたレール部材と、前記足場に固定された移動部材であって、前記上下方向と交差する交差方向の移動が規制されつつ、前記上下方向の移動が許容されるように前記レール部材に係合する前記移動部材と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、構造物の工事に使用する足場の昇降装置、及び構造物の施工方法に関する。
構造物の一例としての建物の改修工事を行う際には、通常、建物の側方に、枠組足場等の足場を、建物の全ての階に亘って移動不能に設ける(特許文献1)。
特開平5−25928号公報
一方、この足場に代えて、昇降する作業ステージ部材を建物の側方に設け、当該作業ステージ部材を建物の各階に移動しながら、各階の補修を行うこともある。
しかし、この作業ステージ部材では、その上面しか作業床として使用できない。そのため、補修の際には、全ての階に作業ステージ部材を移動しなければならず、作業ステージ部材の移動回数が多くなることから、工期の長期化を招き得る。特に、改修対象の建物が、階数の多い高層ビルの場合には、工期の長期化が大きな問題となる。
この点につき、例えば、作業ステージ部材に足場を載置すれば、作業ステージ部材の上面に加えて、当該足場を、作業ステージ部材の上面よりも上方の作業床として使用することができる。そして、これにより、複数の階の改修工事を同時施工することができて、その結果、作業ステージ部材の移動回数の削減を通して工期短縮を図れる。
しかし、かかる足場を載置すると、作業ステージ部材を昇降する際に、作業ステージ部材上の足場が、上下方向と交差する水平方向に揺れてしまい、その結果、当該作業ステージ部材の昇降動作を安定して行うことが困難となる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、建物等の構造物の側方に設けられて上下方向に昇降する作業ステージ部材に載置支持される足場の揺れを抑制して、当該作業ステージ部材の昇降動作の安定化を図ることにある。
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、
構造物の側方に設けられる足場を上下方向に昇降する昇降装置であって、
前記足場を載置支持しながら前記上下方向に昇降する作業ステージ部材と、
前記上下方向に沿って延設されつつ前記構造物に固定されたレール部材と、
前記足場に固定された移動部材であって、前記上下方向と交差する交差方向の移動が規制されつつ、前記上下方向の移動が許容されるように前記レール部材に係合する前記移動部材と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に示す発明によれば、上記の移動部材は足場に固定されているので、当該足場も、上下方向の移動が許容されながらも、上下方向と交差する交差方向の移動が規制されている。よって、作業ステージ部材の昇降動作に伴って生じ得る足場の上記交差方向の揺れを抑制することができて、その結果、当該作業ステージ部材の昇降動作の安定化を図れる。
請求項2に示す発明は、請求項1に記載の足場の昇降装置であって、
前記レール部材は、互いの溝部を対向させつつ長手方向を前記上下方向に沿わせて設けられた一対の溝形鋼を有し、
前記一対の溝形鋼によって区画されて前記上下方向に延在する空間に、前記移動部材の一部が、前記上下方向に移動可能に収容されていることを特徴とする。
上記請求項2に示す発明によれば、レール部材は一対の溝形鋼を有する。そして、当該一対の溝形鋼によって区画される上下方向に沿った空間に、移動部材の一部が収容されていて、これにより、当該移動部材は、上下方向へ移動可能にレール部材に係合している。よって、当該移動部材の上記交差方向の移動を規制しつつ上下方向の移動を許容することを確実に行うことができて、その結果、当該移動部材に固定された足場の上記交差方向の揺れを確実に抑制可能となる。
また、レール部材をごく一般的な鋼材の溝形鋼で形成しているので、昇降装置のコスト削減を図れる。
請求項3に示す発明は、請求項1に記載の足場の昇降装置であって、
前記レール部材は、長手方向を前記上下方向に沿わせて設けられたH形鋼を有し、
前記H形鋼が有する一対のフランジのうちの一方のフランジは、前記構造物に固定されているとともに、他方のフランジには、前記移動部材が前記上下方向に移動可能に係合していることを特徴とする。
上記請求項3に示す発明によれば、レール部材はH形鋼を有する。そして、当該H形鋼が有する一対のフランジのうちの一方のフランジは、構造物に固定され、他方のフランジには、移動部材が上下方向に移動可能に係合している。よって、当該移動部材の上記交差方向の移動を規制しつつ上下方向の移動を許容することを確実に行うことができて、その結果、当該移動部材に固定された足場の上記交差方向の揺れを確実に抑制可能となる。
また、レール部材をごく一般的な鋼材のH形鋼で形成しているので、昇降装置のコスト削減を図れる。
請求項4に示す発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
前記移動部材は、回転可能に支持されたローラーを有し、前記ローラーが前記レール部材を転動することによって、前記移動部材は、前記レール部材に係合していることを特徴とする。
上記請求項4に示す発明によれば、レール部材を転動するローラーを介して移動部材は、レール部材に係合している。よって、移動部材は、レール部材に引っ掛かること無く、上下方向に安定して移動することができる。
請求項5に示す発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
前記移動部材は、前記交差方向に弾性変形する弾性変形部分を有していることを特徴とする。
上記請求項5に示す発明によれば、上下方向に移動する移動部材に対してレール部材から上記交差方向の過大な力が作用した際には、上記の弾性変形部分が速やかに上記交差方向に弾性変形する。そして、これにより、移動部材は、上記の力が軽減する方向に逃げることができて、その結果、当該移動部材は、レール部材に引っ掛かる等の移動不良を回避することができる。
請求項6に示す発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
前記足場を前記上下方向に関して上半部と下半部とに区分した場合に、前記移動部材は、前記上半部に固定されていることを特徴とする。
上記請求項6に示す発明によれば、足場における上半部に移動部材は固定されている。よって、下半部よりも揺れが大きくなる傾向の上半部にて足場の上記交差方向の揺れを抑制することができて、その結果、全体として足場の揺れを効果的に抑制可能となる。
請求項7に示す発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
前記移動部材は、前記上下方向の複数の位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
上記請求項7に示す発明によれば、移動部材は、上下方向の複数の位置にそれぞれ配置されていて、これにより、当該複数の位置でそれぞれ足場の上記交差方向の揺れを抑制することができる。よって、当該足場の揺れをより確実に抑制可能となる。
請求項8に示す発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
前記足場は、枠組足場であり、
前記枠組足場では、前記上下方向に複数の建枠が積み重ねられているとともに、前記複数の建枠にそれぞれ踏板が設けられていて、前記踏板が前記上下方向に複数並んだ状態となっていることを特徴とする。
上記請求項8に示す発明によれば、上記の足場は、複数の踏板を上下方向に並んで有している。よって、これら複数の踏板の分だけ作業床を上方に増やすことができて、これにより、構造物において同時施工可能な上下方向の位置を増やすことができる。そして、その結果、作業ステージ部材の移動回数を削減できて、工期短縮を図れる。
請求項9に示す発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
前記レール部材は、前記構造物における前記上下方向に並ぶ複数の固定対象部分に固定されており、
前記交差方向のうちで前記構造物の外壁面に沿う方向のことを左右方向とし、前記左右方向と直交する方向のことを前後方向とした場合に、
前記複数の固定対象部分のうちの一つの固定対象部分は、もう一つの固定対象部分よりも前記前後方向に突出しており、
前記もう一つの固定対象部分には、前記レール部材との間に生じる前記前後方向の隙間を埋めるべくプレート部材が設けられていることを特徴とする。
上記請求項9に示す発明によれば、上記のもう一つの固定対象部分との間の隙間をプレート部材で埋めた状態で、レール部材は、当該もう一つの固定対象部分に固定されている。よって、レール部材を上下方向に平行に維持しながらも、しっかりと構造物に固定可能となる。
請求項10に示す発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
前記構造物は、複数階建ての建物であり、
前記複数階の何れの階に前記作業ステージ部材が位置する場合でも、前記移動部材と係合するような前記上下方向の範囲に亘って前記レール部材は設けられていることを特徴とする。
上記請求項10に示す発明によれば、作業ステージ部材が、複数階の何れの階に位置する場合でも、移動部材はレール部材と係合している。よって、何れの階においても、足場の上記交差方向の揺れを抑制することができて、その結果、当該作業ステージ部材の昇降動作の安定化を確実に図れる。
請求項11に示す発明は、構造物の施工方法であって、請求項1乃至10の何れかに記載の足場の昇降装置を使用しながら、前記構造物の工事を行うことを特徴とする。
上記請求項11に示す発明によれば、昇降動作が安定化された作業ステージ部材で構造物の工事を行うので、当該工事を安定して行うことができて、総じて工期短縮を図れる。
本発明によれば、建物等の構造物の側方に設けられて上下方向に昇降する作業ステージ部材に載置支持される足場の揺れを抑制して、当該作業ステージ部材の昇降動作の安定化を図れる。
図1Aは、本実施形態の足場10の昇降装置30の概略正面図であり、図1Bは、図1A中のB−B矢視図である。 図2は、図1A中のII−II矢視の拡大図である。 揺れ止め機構を説明するための図1A中のIII−III矢視の概略拡大図である。 図3中のIV−IV矢視の概略拡大図である。 図5A及び図5Bは、建物1の施工誤差に起因してバルコニー1bu,1bd同士の間で互いの外壁面1buw,1bdwの前後方向の位置が異なる場合の好ましいレール部材52の固定方法の一例の説明図である。 図6Aは、揺れ止め機構の第1変形例を、図3中のIV−IV矢視で示す図であり、図6Bは、図6A中のB−B矢視図である。 弾性変形部分54kとして鉛直プレート54pの貫通孔に嵌入されるゴム製のスリーブ部材54kの説明図である。 揺れ止め機構の第2変形例を、図3中のIV−IV矢視で示す図である。
===本実施形態===
図1Aは、本実施形態の足場10の昇降装置30の概略正面図である。図1Bは、図1A中のB−B矢視図である。また、図2は、図1A中のII−II矢視の拡大図である。
この例では、足場10の昇降装置30は、10階建ての建物1の改修工事に使用されている。改修工事は、例えば建物1の外壁等の外側部分の補修工事であり、具体的には、外壁の塗装や、タイルの張り替え、目地やシールの補修などである。なお、建物1の外壁の概念には、図2のような各階のバルコニー1b,1b…の外壁も含まれる。
また、以下では、上下方向と交差する二つの水平方向のうちで建物1の外壁面1wに沿う水平方向のことを「左右方向」と言い、当該左右方向と直交する水平方向のことを「前後方向」と言う。なお、前後方向は、概ね建物1の外壁面1wの法線方向と平行である。
図1A及び図1Bに示すように、足場10の昇降装置30は、建物1の側方に配置されている。この例では、建物1の外形をなす四つの外壁面1w,1w…のうちの一つの外壁面1wに対向して配置されているが、何等これに限らない。例えば、この外壁面1w以外の外壁面1wに対して対向するように別の足場10の昇降装置30を配置して、これにより、これら複数の外壁面1w,1wを同時施工しても良い。
足場10の昇降装置30は、足場10を載置支持しながら上下方向に昇降する作業ステージ部材32を有する。
作業ステージ部材32は、左右方向に沿って延びた横長略長方形のステンレスなどの金属製の板材等でなる床部32fを作業床として有し、当該床部32fの四辺32fe,32fe…には、不図示の手すりが上方を向いて立設されている。また、左右方向の両側には、それぞれ、マスト部材34,34が地面GNDに立設されていて、これにより、各マスト部材34,34は、上下方向に沿って延在している。そして、作業ステージ部材32は、これら一対のマスト部材34,34に支持されて上下方向に昇降する。
かかるマスト部材34は、例えばトラス構造で形成されていて、建物1の全階数に相当する上下方向の長さを有する。よって、作業ステージ部材32を建物1の全ての階へ向けて移動することができる。また、各マスト部材34,34と作業ステージ部材32との間には、不図示の駆動機構が介挿されていて、当該駆動機構から駆動力を得て作業ステージ部材32は昇降する。この例では、駆動機構としてラックアンドピニオン機構が使用されている。すなわち、マスト部材34には、不図示のラックが上下方向の略全長に亘って延在して固定されているとともに、作業ステージ部材32には、電動モータで駆動回転するピニオン(不図示)が設けられている。そして、ピニオンとラックとは互いに噛み合っていて、ピニオンが駆動回転することにより、作業ステージ部材32はマスト部材34,34に支持されながら昇降する。
作業ステージ部材32の床部32fには、足場10が載置支持されている。この例では、足場10として周知の枠組足場10が上下方向及び左右方向に延びて形成されている。すなわち、左右方向には、複数の一例として13個の門形の建枠11,11…が、左右方向に所定ピッチで一列に配置されており、また、左右方向に隣り合う建枠11,11同士の間には、踏板13やブレース15が掛け渡されていて、これにより、13個の建枠11,11…は連結一体化されている。一方、上下方向には、複数の一例として4個の建枠11,11…が、上方に一列に積み重ねられて連結ピン(不図示)で連結されている。そして、これにより、4つの踏板13,13…を上下方向に並んで有した4段構成の枠組足場10が形成されている。よって、この例では、作業ステージ部材32の床部32fの上面に加えて、枠組足場10の4段の各踏板13,13…を、作業ステージ部材32の床部32fの上面よりも上方に位置する作業床として使用することができて、これにより、複数階分(図2の例では3階分)の改修工事を同時施工することができる。そして、その結果、作業ステージ部材32の移動回数を削減できて、工期短縮を図れる。なお、かかる枠組足場10は、作業ステージ部材32の床部32fから4段目の踏板13へと連絡する不図示の階段を有していても良い。
ここで、図2に示すように、かかる足場10を作業ステージ部材32上に載置支持した状態は不安定である。すなわち、作業ステージ部材32が昇降する際に、足場10が、上下方向と直交する前後方向及び左右方向に揺れる恐れがある。特に前後方向に大きく揺れる恐れがある。そして、大きく揺れた場合には、駆動機構のラックとピニオンとの噛み合いが乱れる等の不具合を起こし得て、その結果、作業ステージ部材32は昇降動作を安定して行えなくなる。
そこで、本実施形態の昇降装置30は、この足場10の揺れを抑制する揺れ止め機構を有している。
図3は、揺れ止め機構を説明するための図1A中のIII−III矢視の概略拡大図であり、図4は、図3中のIV−IV矢視の概略拡大図である。
揺れ止め機構は、上下方向に沿って延設されつつ建物1の外壁面1wに固定されたレール部材52と、足場10に固定されつつレール部材52に係合する移動部材54と、を有する。そして、この係合により、移動部材54は、レール部材52に対して、前後方向及び左右方向の移動が規制されつつ、上下方向の移動が許容されている。よって、作業ステージ部材32の昇降動作に伴って生じ得る足場10の前後方向及び左右方向の揺れを、建物1から反力を取ることで抑制できて、その結果、作業ステージ部材32の昇降動作の安定化が図られている。
レール部材52は、建物1の全階数に相当する上下方向の長さを有している。そして、これにより、全10階の何れの階に作業ステージ部材32が位置する場合でも移動部材54と係合するような上下方向の範囲に亘って、レール部材52は設けられている。ちなみに、この例では、図3に示すように、レール部材52は、建物1の外壁面1wの一例としてバルコニー1bの外壁面1bwに固定されているが、何等これに限らない。
また、この例では、図4に示すように、レール部材52を、ごく一般的な鋼材の溝形鋼52c,52cで形成していて、コスト削減を図っている。すなわち、レール部材52は、一対の溝形鋼52c,52cを有し、これら溝形鋼52c,52cは、互いの溝部を対向させつつ長手方向を上下方向に沿わせて配されている。そして、これら一対の溝形鋼52c,52cが区画する上下方向に延在した空間SP52cに、上記の移動部材54の一部として後述のH形鋼54hが、上下方向に移動可能に収容されている。詳しくは、一対の溝形鋼52c,52cは、互いの間に左右方向の隙間G52cをあけながら、左右方向に並んだ状態に配置されている。そして、各溝形鋼52cに溶接されたステイ部材としての山形鋼52Lによって建物1の外壁面1wに移動不能に固定されている。なお、この例では、建物1の外壁面1wへの山形鋼52Lの固定をケミカルアンカーANCで行っているが、何等これに限らず、これ以外のアンカーで行っても良いし、アンカー以外の方法で行っても良い。ちなみに、改修工事が終わったら、レール部材52だけでなくケミカルアンカーANCも建物1から取り外されるとともに、建物1において取り外された部分に対しては、周囲の部分と同じ状態となるように適宜な仕舞い処理が施される。
一方、図3及び図4に示すように、移動部材54は、上下方向の長さが200mm〜300mmの短尺なH形鋼54hを本体とする。そして、当該H形鋼54hは、H形の小口面が上下方向を向いた姿勢で、前述の一対の溝形鋼52c,52cが区画する上記空間SP52cに収容されている。また、この収容状態では、H形鋼54hの一対のフランジ54hf1,54hf2は、前後方向に並んだ状態となっている。更に、これら一対のフランジ54hf1,54hf2のうちの建物1の外壁面1wから遠い方のフランジ54hf1には、前後方向に延びる鉛直プレート54pが溶接されている。そして、この鉛直プレート54pは、一対の溝形鋼52c,52c同士の間の上記隙間G52cを通って、溝形鋼52cの上記空間SP52cから前後方向の外方(前方)に突出していて、これにより、適宜な連結部材を介して足場10に連結固定されている。この例では、かかる連結部材として、鉛直プレート54pにボルト止めされた鉄骨キャッチクランプCC、同クランプCCに挟持固定された鉛直単管PV、直交クランプCV1で鉛直単管PVと連結された前後方向に延びる前後単管PH、前後単管PHと枠組足場10の建枠11の鉛直単管11pとを連結する直交クランプCV2等が使用されているが、連結部材は、何等これに限らない。
かかる移動部材54,54…は、図1Aに示すように、上下方向の複数の位置PUD,PUDにそれぞれ配置されている。また、左右方向の複数の位置PLR,PLR…には、それぞれ、レール部材52,52…が配置されているともに、移動部材54,54…は、レール部材52に対応させて左右方向の複数の位置PLR,PLR…にそれぞれ配置されている。よって、上下方向の複数の位置PUD及び左右方向の複数の位置PLRで、足場10の前後方向及び左右方向の揺れを抑制することができる。
また、この例では、四つのレール部材52,52…が左右方向に並んで設けられているが、このうちで最も左右方向の外側に位置する一対のレール部材52,52のどちらも、一対のマスト部材34,34よりも左右方向の外側に位置している。よって、これら一対のレール部材52,52は、左右方向の両側の各位置で且つ左右方向に大きなスパンで足場10を両端支持することができて、これにより、足場10の揺れをより効果的に抑制可能となる。
なお、ここで、図1Aに示すように、かかる足場10を上下方向に関して上半部10uと下半部10dとに仮想的に二等分した場合に、望ましくは、幾つかの移動部材54,54…は、上下方向において上半部10uに相当する位置に配置されつつ当該上半部10uに連結固定されていると良い。そして、このようにされていれば、下半部10dよりも揺れが大きくなる傾向の上半部10uにて足場10の前後方向及び左右方向の揺れを抑制することができて、その結果、全体として足場10の揺れを効果的に抑制可能となる。
また、更に望ましくは、別の幾つかの移動部材54,54…は、上下方向において下半部10dに相当する位置に配置されつつ当該下半部10dに連結固定されていると良い。そして、このようにされていれば、上半部10uだけでなく下半部10dでも足場10の前後方向及び左右方向の揺れを抑制することができて、その結果、足場10の揺れをより一層効果的に抑制可能となる。
ところで、この例では、建物1は階毎にバルコニー1bを有していることから、図3で既述のように、レール部材52は、バルコニー1bの外壁面1bwを固定対象部分として固定されている。但し、この建物1を建設する際の施工誤差等に起因して、バルコニー1bの外壁面1bwの前後方向の位置が、幾つかの階同士で互いに揃っていないことがあり得る。例えば、図5Aの概略図に示すように、ある階のバルコニー1buが、別の階のバルコニー1bdよりも前後方向の前方(建物1の外方)に突出していることがあり得る。そして、このような場合に、前者のバルコニー1buの外壁面1buw及び後者のバルコニー1bdの外壁面1bdwの両者にレール部材52を概ね隙間なく当接固定すると、レール部材52が上下方向から傾いてしまって、このことは、移動部材54の上下方向の円滑な移動を阻害し得る。一方、当該レール部材52を上下方向に平行に配置しながら、同レール部材52を前者のバルコニー1buの外壁面1buwに当接固定すると、後者のバルコニー1bdの外壁面1bdwとレール部材52との間に隙間G1bが生じてしまう。そして、仮に、この隙間G1bがある状態で外壁面1bdwにレール部材52を固定してしまうと、レール部材52が外壁面1bdwから浮いてしまって反力を取り難くなって、その結果、移動部材54の通過時にレール部材52が前後方向及び左右方向に振動などしてしまう恐れがあって、このことも、移動部材54の上下方向の円滑な移動を阻害し得る。
そのため、望ましくは、図5Bに示すように、後者のバルコニー1bdの外壁面1bdwには、レール部材52と当該外壁面1bdwとの間の前後方向の隙間G1bを埋めるべく当該隙間G1bと同じ厚さのプレート部材52pを設けると良い。そして、このようにすれば、レール部材52を上下方向に平行に維持しながらも、しっかりと建物1のバルコニー1bd(1b)に固定可能となる。
図6A及び図6Bは、揺れ止め機構の第1変形例の説明図である。図6Aは、図3中のIV−IV矢視図に相当する図であり、図6Bは、図6A中のB−B矢視図である。なお、図6A中では、ローラー54r及び鉛直プレート54pの一部を破断して示している。
上述の実施形態では、図4に示すように、移動部材54がH形鋼54hと鉛直プレート54pとで形成されていたが、この第1変形例では、図6A及び図6Bに示すように、移動部材54aは、鉛直プレート54pと鉛直プレート54pに回転可能に支持されたローラー54r,54r…とを有している。そして、ローラー54r,54r…がレール部材52を転動することによって、移動部材54aはレール部材52に係合している。よって、移動部材54aは、レール部材52に概ね引っ掛かること無く上下方向に安定して移動可能である。そして、この第1変形例は、主にこの点で上述の実施形態と相違し、これ以外の点は概ね同じである。よって、以下では、主にこの相違点について説明し、同じ内容の説明については省略する。
図6A及び図6Bに示すように、この第1変形例では、移動部材54aは、4つのローラー54r,54r…を有する四輪構成とされている。すなわち、ローラー54rは、鉛直プレート54pの左右方向の両側に一つずつ並んで配されているとともに、更に上下方向に二つ並んで配置されている。そして、各ローラー54rは、それぞれ、ベアリングBrgを介して左右方向に沿った軸部材54sに支持されているとともに、当該軸部材54sは、鉛直プレート54pに移動不能にねじ止めされていて、これにより、各ローラー54rは、左右方向に沿った中心軸回りに回転自在に支持されている。よって、各ローラー54rは、速やかにレール部材52を上下方向に沿って転動することができる。
かかるローラー54rは、鋼製でも良いが、軽量化の観点からはゴム製が望ましい。また、ゴム製にした場合には、ローラー54r全体が、前後方向に弾性変形可能な弾性変形部分として機能する。よって、上下方向に移動する移動部材54aに対してレール部材52から前後方向の過大な力が作用した際には、ローラー54rが速やかに前後方向に弾性変形して、これにより、移動部材54aは、全体として上記の力が軽減する方向に逃げることができる、そして、その結果、当該移動部材54aは、レール部材52に引っ掛かる等の移動不良を回避することができる。
ちなみに、鋼製のローラー54rにした場合には、図7に示すように、上記の弾性変形部分として機能する部材54kを鉛直プレート54pと軸部材54sとの間に介挿しても良い。すなわち、鉛直プレート54pが具備する左右方向に沿った貫通孔に、上述の弾性変形部分54kとしてゴム製のスリーブ部材54kを嵌入し、そして、当該スリーブ部材54kの左右方向の沿った貫通孔に上記の軸部材54sを嵌入して支持しても良い。
そして、このようにしていれば、レール部材52を転動する鋼製のローラー54rがレール部材52に強く当たる等して前後方向の力が同ローラー54rに作用した場合でも、上記のゴム製のスリーブ部材54kが弾性変形して、これにより、この力が軽減する方向に移動部材54aは逃げることができる。よって、この鋼製のローラー54rでも、当該移動部材54aがレール部材52に引っ掛かる等の移動不良を回避することができる。
図8は、揺れ止め機構の第2変形例の説明図であって、図3中のIV−IV矢視図に相当する図である。
上述の実施形態では、図4に示すように、レール部材52に一対の溝形鋼52c,52cが使用されていたが、この第2変形例では、図8に示すように、レール部材52bにH形鋼52bhが使用されている点で先ず相違する。また、レール部材52bにH形鋼52bhが使用されていることに関連して、移動部材54bのH形鋼54bhの向きが上述の実施形態とは異なっていて、この点でも相違する。そして、この第2変形例では、主にこれらの点で上述の実施形態と相違し、これら以外の点は概ね同じである。よって、以下では、主にこれらの相違点について説明し、同じ内容の説明については省略する。
この第2変形例では、レール部材52bの本体をなすH形鋼52bhは、長手方向を上下方向に沿わせて設けられている。そして、当該H形鋼52bhが有する一対のフランジ52bhf1,52bhf2のうちの一方のフランジ52bhf2は、建物1の外壁面1wに当接されつつケミカルアンカーANCで移動不能に固定されているとともに、他方のフランジ52bhf1には、移動部材54bが上下方向に移動可能に係合している。
ここで、移動部材54bは、上下方向の長さが200〜300mmの短尺なH形鋼54bhを本体としているとともに、その一対のフランジ54bhf,54bhfが左右方向に並んで配置されている。また、これら一対のフランジ54bhf,54bhfにおいて互いに対向する内側の面には、それぞれ、ウエブ54bhwと平行に左右方向に延びる山形鋼製の規制部材54bk,54bkがボルト止めされていて、これにより、一対のフランジ54bhf,54bhfと、ウエブ54bhwと、規制部材54bk,54bkとで平面視略矩形の空間SP54bが区画されている。そして、この空間SP54bに、レール部材52bのH形鋼52bhの上記他方のフランジ52bhf1が介挿されている。よって、移動部材54bは、レール部材52との係合に基づいて、前後方向及び左右方向の移動を規制されつつ上下方向の移動を許容されるようになっている。
一方、かかる移動部材54bのH形鋼54bhは、鉄骨クランプCTや単管PT等を介して枠組足場10の建枠11の鉛直単管11pに固定されている。よって、この第2変形例においても、作業ステージ部材32が上下方向に昇降する際に生じ得る足場10の前後方向及び左右方向の揺れを確実に抑制可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態等では、構造物の一例として10階建ての建物1を例示したが、何等これに限らない。すなわち、10階建て以外の階数の建物でも良いし、更には、橋脚等の建物以外の構造物でも良い。但し、建物の高さが高い程、この発明の作用効果が大きくなることから、高層ビルなどの階数が多い建物の工事に本発明の足場の昇降装置を用いるのが望ましい。
上述の実施形態等では、本発明の足場10の昇降装置30を、工事の一例として既存建物1等の既存構造物の改修工事に使用していたが、何等これに限らない。すなわち、構造物の新築工事に本発明の足場10の昇降装置30を使用しても良い。但し、この場合も、レール部材52は、構造物に固定される。そのため、レール部材52は、構造物の躯体が下から上へと徐々に形成されるのに応じて、下方の完成している躯体部分にレール部材52は固定され、当該躯体部分の上方に新たな躯体部分が完成した際に、上記のレール部材52の上方に継ぎ足されるように新たなレール部材52が上記の新たな躯体部分に固定される。そして、これにより、作業ステージ部材32は上下方向に昇降可能であり、よって、作業ステージ部材32の床部32f及びその上に載置支持された足場10は、それぞれ作業床として使用可能である。
上述の実施形態では、建物1の上下方向の全階数に亘ってレール部材52が連続して設けられているように述べたが、何等これに限らない。例えば、レール部材52は、上下方向に複数に分割されてなる分割体の形態とされていて、各分割体が、それぞれ上下方向に隣り合う分割体と突き合わされることにより、建物1の全階数に亘る長さの一つのレール部材52が形成されても良い。
上述の実施形態等では、図1A及び図2に示すように、作業ステージ部材32に載置支持される足場10の一例として上下方向に4段構成の枠組足場10を例示したが、何等これに限らない。例えば、段数は一段でも良い。すなわち、左右方向には、所定ピッチで複数の建枠11,11…を並べて配置するが、上下方向には建枠11を一つだけ配置するようにしても良い。また、枠組足場10以外の足場を作業ステージ部材32に載置支持しても良い。例えば、単管足場を載置支持しても良いし、これ以外の種類の足場を載置支持しても良い。
上述の実施形態等では、図1Aに示すように、複数の一例として2つのマスト部材34,34を左右方向に並んで有していたが、何等これに限らない。例えば、3つ以上のマスト部材34,34…を左右方向に並んで有していても良いし、場合によっては、マスト部材34を1つだけ有していても良い。但し、作業ステージ部材32の昇降動作の安定性の観点からは、複数のマスト部材34,34が左右方向に並んで配されているのが望ましい。
上述の実施形態及び第2変形例では、移動部材54,54bは、回転可能に支持されたローラーを有していなかったが、場合によっては、これらの移動部材54,54bにもローラーを設けて、当該ローラーがレール部材52,52bを転動するようにしても良い。ちなみに、図4の実施形態の場合には、例えば移動部材54の本体をなすH形鋼54hのフランジ54hf1及びフランジ54hf2に、それぞれベアリングを介してローラーが回転自在に設けられることになる。一方、図8の第2変形例の場合には、例えば移動部材54bの本体をなすH形鋼54bhのウエブ54bhw及び規制部材54bk,54bkにそれぞれベアリングを介してローラーが回転自在に設けられることになる。
1 建物(構造物)、1b バルコニー、1bu バルコニー、1bd バルコニー、
1w 外壁面、1bw 外壁面、1buw 外壁面、1bdw 外壁面、
10 枠組足場(足場)、10u 上半部、10d 下半部、
11 建枠、11p 鉛直単管、13 踏板、15 ブレース、
30 昇降装置、32 作業ステージ部材、32f 床部、32fe 辺、
34 マスト部材、
52 レール部材、52c 溝形鋼、52L 山形鋼、52p プレート部材、
52b レール部材、
52bh H形鋼、52bhf1 フランジ、52bhf2 フランジ、
54 移動部材、54h H形鋼(一部)、
54hf1 フランジ、54hf2 フランジ、54bhw ウエブ、
54p 鉛直プレート、
54a 移動部材、54r ローラー(弾性変形部分)、54s 軸部材、54k スリーブ部材(弾性変形部分)、
54b 移動部材、54bh H形鋼、54bhf フランジ、54bk 規制部材、
CC キャッチクランプ、CV1 直交クランプ、CV2 直交クランプ、
CT 鉄骨クランプ、
PV 鉛直単管、PH 前後単管、PT 単管、
PUD 位置、PLR 位置、
ANC ケミカルアンカー、Brg ベアリング、
G52c 隙間、G1b 隙間、SP52c 空間、SP54b 空間、
GND 地面、

Claims (11)

  1. 構造物の側方に設けられる足場を上下方向に昇降する昇降装置であって、
    前記足場を載置支持しながら前記上下方向に昇降する作業ステージ部材と、
    前記上下方向に沿って延設されつつ前記構造物に固定されたレール部材と、
    前記足場に固定された移動部材であって、前記上下方向と交差する交差方向の移動が規制されつつ、前記上下方向の移動が許容されるように前記レール部材に係合する前記移動部材と、を有することを特徴とする足場の昇降装置。
  2. 請求項1に記載の足場の昇降装置であって、
    前記レール部材は、互いの溝部を対向させつつ長手方向を前記上下方向に沿わせて設けられた一対の溝形鋼を有し、
    前記一対の溝形鋼によって区画されて前記上下方向に延在する空間に、前記移動部材の一部が、前記上下方向に移動可能に収容されていることを特徴とする足場の昇降装置。
  3. 請求項1に記載の足場の昇降装置であって、
    前記レール部材は、長手方向を前記上下方向に沿わせて設けられたH形鋼を有し、
    前記H形鋼が有する一対のフランジのうちの一方のフランジは、前記構造物に固定されているとともに、他方のフランジには、前記移動部材が前記上下方向に移動可能に係合していることを特徴とする足場の昇降装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
    前記移動部材は、回転可能に支持されたローラーを有し、前記ローラーが前記レール部材を転動することによって、前記移動部材は、前記レール部材に係合していることを特徴とする足場の昇降装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
    前記移動部材は、前記交差方向に弾性変形する弾性変形部分を有していることを特徴とする足場の昇降装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
    前記足場を前記上下方向に関して上半部と下半部とに区分した場合に、前記移動部材は、前記上半部に固定されていることを特徴とする足場の昇降装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
    前記移動部材は、前記上下方向の複数の位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする足場の昇降装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
    前記足場は、枠組足場であり、
    前記枠組足場では、前記上下方向に複数の建枠が積み重ねられているとともに、前記複数の建枠にそれぞれ踏板が設けられていて、前記踏板が前記上下方向に複数並んだ状態となっていることを特徴とする足場の昇降装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
    前記レール部材は、前記構造物における前記上下方向に並ぶ複数の固定対象部分に固定されており、
    前記交差方向のうちで前記構造物の外壁面に沿う方向のことを左右方向とし、前記左右方向と直交する方向のことを前後方向とした場合に、
    前記複数の固定対象部分のうちの一つの固定対象部分は、もう一つの固定対象部分よりも前記前後方向に突出しており、
    前記もう一つの固定対象部分には、前記レール部材との間に生じる前記前後方向の隙間を埋めるべくプレート部材が設けられていることを特徴とする足場の昇降装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載の足場の昇降装置であって、
    前記構造物は、複数階建ての建物であり、
    前記複数階の何れの階に前記作業ステージ部材が位置する場合でも、前記移動部材と係合するような前記上下方向の範囲に亘って前記レール部材は設けられていることを特徴とする足場の昇降装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の足場の昇降装置を使用しながら、前記構造物の工事を行うことを特徴とする構造物の施工方法。
JP2015175499A 2015-09-07 2015-09-07 足場の昇降装置、及び構造物の施工方法 Active JP6728602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175499A JP6728602B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 足場の昇降装置、及び構造物の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175499A JP6728602B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 足場の昇降装置、及び構造物の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017053088A true JP2017053088A (ja) 2017-03-16
JP6728602B2 JP6728602B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=58317402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015175499A Active JP6728602B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 足場の昇降装置、及び構造物の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6728602B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107010573A (zh) * 2017-06-15 2017-08-04 中冶建工集团有限公司 吊篮防撞装置及采用该防撞装置的吊篮
CN114589658A (zh) * 2022-04-01 2022-06-07 山东建筑大学 一种建筑构件拆除装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60100382U (ja) * 1983-12-13 1985-07-09 菱野金属工業株式会社 工事用エレベ−タの昇降荷台支持装置
JP3009139U (ja) * 1994-07-15 1995-03-28 隆一 熊井 作業用ゴンドラ装置
JPH10292618A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Kajima Corp 壁工事用の作業足場
JP2000053387A (ja) * 1998-04-28 2000-02-22 Sang Bo Construction Co 建築工事用安全フェンス
JP2001027041A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Kajima Corp 自己昇降式支持装置
JP2001072551A (ja) * 1999-09-01 2001-03-21 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JP2004332498A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Japan Steels International Inc 外壁登攀装置
KR20120131710A (ko) * 2011-05-26 2012-12-05 주식회사 근하기공 케이지 레일 클라이밍 시스템
JP2013096227A (ja) * 2011-10-29 2013-05-20 Fu-Chang Liao 懸架式移動装置
US20150107186A1 (en) * 2012-06-11 2015-04-23 Thyssenkrupp Elevator Ag Method and mounting system for mounting lift components

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60100382U (ja) * 1983-12-13 1985-07-09 菱野金属工業株式会社 工事用エレベ−タの昇降荷台支持装置
JP3009139U (ja) * 1994-07-15 1995-03-28 隆一 熊井 作業用ゴンドラ装置
JPH10292618A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Kajima Corp 壁工事用の作業足場
JP2000053387A (ja) * 1998-04-28 2000-02-22 Sang Bo Construction Co 建築工事用安全フェンス
JP2001027041A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Kajima Corp 自己昇降式支持装置
JP2001072551A (ja) * 1999-09-01 2001-03-21 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JP2004332498A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Japan Steels International Inc 外壁登攀装置
KR20120131710A (ko) * 2011-05-26 2012-12-05 주식회사 근하기공 케이지 레일 클라이밍 시스템
JP2013096227A (ja) * 2011-10-29 2013-05-20 Fu-Chang Liao 懸架式移動装置
US20150107186A1 (en) * 2012-06-11 2015-04-23 Thyssenkrupp Elevator Ag Method and mounting system for mounting lift components

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107010573A (zh) * 2017-06-15 2017-08-04 中冶建工集团有限公司 吊篮防撞装置及采用该防撞装置的吊篮
CN107010573B (zh) * 2017-06-15 2023-04-28 中冶建工集团有限公司 吊篮防撞装置及采用该防撞装置的吊篮
CN114589658A (zh) * 2022-04-01 2022-06-07 山东建筑大学 一种建筑构件拆除装置
CN114589658B (zh) * 2022-04-01 2023-04-25 山东建筑大学 一种建筑构件拆除装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6728602B2 (ja) 2020-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106437130A (zh) 一种用于超高层建筑施工的内顶外爬式模架施工平台
CN203891443U (zh) 剪力墙电梯井道可装配式操作平台
US9279260B2 (en) Modular panel concrete form for self-lifting concrete form system
KR100989822B1 (ko) 농업용 고소작업대
US11248382B1 (en) Climbing support subsystem
JP2010048060A (ja) 構造物の構築方法
JP6983736B2 (ja) 移動昇降式足場
JP2017053088A (ja) 足場の昇降装置、及び構造物の施工方法
CN104563280B (zh) 一种运行中的施工电梯基础转换方法
KR101179916B1 (ko) 수평 이동식 곤돌라 정착장치
JP6882034B2 (ja) 免震構造物用の外部足場
CN104653194B (zh) 多平台铁路隧道作业台车
JP2012207379A (ja) 構造物解体システム
CN201915630U (zh) 消防连廊模板支撑钢梁组合平台
JP2002115393A (ja) 昇降式外部養生装置
CN210887598U (zh) 绿色建筑用一体化装配式预制钢构件
KR102129286B1 (ko) 엘리베이터 통로 시공용 승강장치
JP2017071488A (ja) 重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法
RU2349532C2 (ru) Подъемная система для обслуживания многоэтажных сооружений
CN217126580U (zh) 施工电梯的导向托架及施工电梯
JP6854970B2 (ja) エレベータの作業床装置及びその組立方法
JP2005163355A (ja) 水平移動足場
JP3179171U (ja) 昇降足場装置
JP7436341B2 (ja) 構造物のリフトアップ工法およびその装置構成
JP2013091558A (ja) エレベータレール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6728602

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150