JP2017049515A - 液晶セルの製造方法及び調光フィルムの製造方法 - Google Patents

液晶セルの製造方法及び調光フィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調光フィルム等に関して、液晶層に気泡が残存しないようにして、短時間で液晶材料を注入して液晶層を作製できる方法を提供する。
【解決手段】透明フィルム材による基材6に透明電極11、配向層13を作製して第1の積層体5Dを作製する工程と、透明フィルム材による基材15に少なくとも配向層17を作製して第2の積層体5Uを作製する工程と、第1及び第2の積層体を積層して一体化し、液晶材料を注入する部位が空隙8Bである液晶セルに係る積層体5Aを作製する工程と、空隙に液晶材料を注入する液晶注入工程とを備える。さらに第1又は第2の積層体に貫通孔を作製して、空隙に連通する液晶材料の注入口19Aを作製する工程を備える。注入工程は、注入口が上側となる向きにより、液晶セルに係る積層体を平置きにより保持した状態で、排気した環境で、注入口に液晶材料を滴下した後、大気圧以上により与圧し、液晶材料を空隙に注入する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する電子ブラインド等に利用可能な調光フィルムに関する。
従来、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する調光フィルムに関する工夫が種々に提案されている(特許文献1、2)。このような調光フィルムの1つに、液晶を利用したものがある。この液晶を利用した調光フィルムは、透明電極を作製した透明フィルム材により液晶材料を挟持して液晶セルが作製され、この液晶セルを直線偏光板により挟持して作成される。これによりこの調光フィルムでは、液晶に印加する電界の可変により液晶の配向を可変して外来光を遮光したり透過したりし、さらには透過光量を可変したりし、これらにより外来光の透過を制御する。
また液晶表示装置では、従来、画素単位で印加電圧の可変により液晶の配向を可変して透過光量を制御することにより、所望の画像を表示している。このような液晶表示装置に関して、特許文献3には、液晶表示パネルの端面に液晶注入口を設けるようにして、排気した環境において、この液晶注入口を液晶材料による液面に浸漬することにより、毛細管現象を利用して液晶材料を注入して液晶セルを作製する方法が開示されている。
ところで調光フィルムにおいて、液晶材料による液晶層に気泡が残存すると、この気泡によって透過光の制御が局所的に損なわれることになる。従って液晶層には、気泡が残存しないことが望まれる。これにより特許文献3に開示の手法を適用して液晶材料を注入することが考えられる。しかしながらこのように端面に設けた液晶注入口を液晶材料による液面に浸漬して液晶材料を注入する場合にあっては、液晶材料の注入に時間を要することにより著しく生産性が低い問題がある。また調光フィルムにおいては、この手法によっても完全には気泡の発生を防止できないことが判った。
特開平03−47392号公報 特開平08−184273号公報 特開平5−11259号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、調光フィルム等に関して、液晶層に気泡が残存しないようにして、短時間で液晶材料を注入して液晶層を作製できるようにすることを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、液晶セルに係る積層体の一方に貫通孔を作製して液晶層に係る空隙に連通させ、平置きにした状態でこの貫通孔を介して液晶層に係る空隙に液晶材料を注入する、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体を積層して一体化し、液晶材料を注入する部位が空隙である液晶セルに係る積層体を作製する積層一体化工程と、
前記空隙に液晶材料を注入する液晶注入工程とを備え、
さらに前記第1又は第2の積層体に貫通孔を作製して、前記空隙に連通する前記液晶材料の注入口を作製する貫通孔作製工程を備え、
前記液晶注入工程は、
前記注入口が上側となる向きにより、液晶セルに係る積層体を平置きにより保持した状態で、
排気した環境で、前記注入口に前記液晶材料を滴下した後、大気圧以上により与圧し、前記液晶材料を前記空隙に注入する
液晶セルの製造方法。
(1)によれば、平置き状態により液晶材料を注入することにより、短時間で、充分に液晶材料を注入することができ、これにより調光フィルム等に関して、液晶層に気泡が残存しないようにして、短時間で液晶材料を注入して液晶層を作製することができる。
(2) (1)に記載の液晶セルの製造方法により液晶セルを作製する液晶セルの作製工程と、
直線偏光板により前記液晶セルを挟持して調光フィルムを作製する調光フィルムの作製工程とを備える調光フィルムの製造方法。
(2)によれば、調光フィルムに関して、液晶層に気泡が残存しないようにして、短時間で液晶材料を注入して液晶層を作製することができる。
本発明によれば、調光フィルム等に関して、液晶層に気泡が残存しないようにして、短時間で液晶材料を注入して液晶層を作製することができる。
本発明の第1実施形態に係る調光フィルムを示す図である。 図1の調光フィルムの製造工程を示すフローチャートである。 図2の製造工程における積層体の説明に供する図である。 図3の積層体の他の例を示す図である。 図3の積層体の図4の例とは異なる他の例を示す図である。 図3の積層体の図4及び図5の例とは異なる他の例を示す図である。 図2の製造工程におけるトリミング工程の説明に供する図である。
〔第1実施形態〕
〔調光フィルム〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る調光フィルムを示す断面図である。この調光フィルム1は、建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション等の調光を図る部位に、粘着剤層等により貼り付けて使用され、印加電圧の可変により透過光の光量を制御する。
この調光フィルム1は、液晶を利用して透過光を制御するフィルム材あり、直線偏光板2、3により調光フィルム用の液晶セル4を挟持して構成される。ここで直線偏光板2、3は、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素等を含浸させた後、延伸して直線偏光板としての光学的機能を果たす光学機能層が形成され、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルム材による基材により光学機能層を挟持して作製される。直線偏光板2、3は、クロスニコル配置により、紫外線硬化性樹脂等による接着剤層により液晶セル4に配置される。なお直線偏光板2、3には、それぞれ液晶セル4側に光学補償に供する位相差フィルムを設けるようにしてもよい。
液晶セル4は、後述する透明電極への印加電圧により透過光の偏光面を制御する。これにより調光フィルム1は、透過光を制御して種々に調光を図ることができるように構成される。
〔液晶セル〕
液晶セル4は、フィルム形状による第1及び第2の積層体である上側積層体5U及び下側積層体5Dにより液晶層8を挟持して構成される。下側積層体5Dは、透明フィルム材による基材6に、透明電極11、配向層13を作製して形成される。上側積層体5Uは、透明フィルム材による基材15に、透明電極16、配向層17を積層して形成される。液晶セル4は、この上側積層体5U及び下側積層体5Dに設けられた透明電極11、16の駆動により、TN(Twisted Nematic)方式により液晶層8に設けられた液晶材料の配向を制御し、これにより透過光の偏光面を制御する。
なおTN方式に代えて、VA(Virtical Alignment)方式、IPS(In−Place−Switching)方式等の駆動方式を適用するようにしてよい。なおIPS方式により駆動する場合、上側積層体5U又は下側積層体5Dの透明電極11又は16の何れか一方を省略し、他方の透明電極のパターンニングにより駆動用の電界を印加する。
基材6、15は、この種のフィルム材に適用可能な種々の透明フィルム材を適用することができるものの、光学異方性の小さなフィルム材を適用することが望ましい。この実施形態において、基材6、15は、ハードコート層6A、15Aを備えてなるポリカーボネートフィルムが適用されるものの、COP(シクロオレフィンポリマー)フィルム、TACフィルム等を適用してもよい。
透明電極11、16は、この種のフィルム材に適用される各種の電極材料を適用することができ、この実施形態ではITO(Indium Tin Oxide)による透明電極材により形成される。
配向層13、17は、ポリイミド樹脂層をラビング処理して作製される。なお配向層13、17は、液晶層8に係る液晶材料に対して配向規制力を発現可能な各種の構成を適用することができ、いわゆる光配向層により作製してもよく、ラビング処理、研磨処理による微細なライン状凹凸形状を賦型処理により作製して形成してもよい。
なお光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を適用することができるものの、この実施形態では、一旦配向した後には、紫外線の照射によって配向が変化しない、例えば光2量化型の材料を使用する。この光2量化型の材料については、「M.Schadt, K.Schmitt, V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys., 31, 2155 (1992)」、「M. Schadt, H. Seiberle and A. Schuster : Nature, 381, 212(1996)」等に開示されている。
液晶層8は、この種の調光フィルムに適用可能な各種の液晶材料を広く適用することができる。液晶セル4は、液晶層8を囲むよう枠形状によりシール剤19が配置され、このシール剤19により上側積層体5U、下側積層体5Dが一体に保持され、液晶材料の漏出が防止される。調光フィルム1において、液晶層8には、ビーズ形状のスペーサ12がランダムに配置されており、このスペーサ12により液晶層8の厚みが規定される。なおスペーサ12は、このようなビーズ形状のスペーサ12に代えて、柱形状のスペーサを適用してもよい。なおこのような柱形状のスペーサは、透明電極11を作製してなる基材6の上に、フォトレジストを塗工して露光、現像することにより作製することができる。
〔製造工程〕
図2は、調光フィルム1の製造工程を示すフローチャートである。この製造工程は、電極作製工程SP2において、スパッタリング装置を使用したスパッタリングにより、下側積層体5D及び上側積層体5Uに係る基材6、15にそれぞれ透明電極11、16を作製する。なおIPS方式による場合、透明電極11、16のうちの一方の作成が省略され、また他方の透明電極11又は16をパターンニングするパターンニング工程が設けられる。
続いてこの製造工程は、続く配向層作製工程SP3において、このようにして透明電極11、16を作製してなる基材6、15にそれぞれ配向層13、17に係る塗工液を塗工して乾燥した後、加熱して硬化し、これにより配向層13、17の材料層を作製する。またこのようにして配向層13、17の材料層を作製してなる上側積層体5U及び下側積層体5Dに係る基材6、15をラビング処理し、配向層13、17を作製する。なお配向層13、17に光配向層を適用する場合には、このようなラビング処理に係る工程に代えて光配向層に係る塗工液の塗工、露光の処理が実行される。
この製造工程は、続く積層一体化工程SP4において、上側積層体5U又は下側積層体5Dに液晶層8を囲む枠形状によりシール剤19を塗工した後、スペーサ12を配置する。続いて上側積層体5U及び下側積層体5Dを対向するように保持して積層した後、押圧し、その後、シール剤19を硬化させて上側積層体5U及び下側積層体5Dを一体化する。なおこの硬化の処理は、例えば、紫外線の照射によりシール剤19を半硬化させた後、加熱して熱硬化させることにより実行される。
続いてこの製造工程は、液晶注入工程SP5において、この積層一体化した上側積層体5U及び下側積層体5Dの間に、液晶材料を注入して液晶層8を作製する。また続くトリミング工程SP6において、液晶材料の注入に供した部位等を切り取った後、続く封止工程SP7において、トリミング工程による切り取りにより液晶材料が露出した部位を紫外線硬化性樹脂等による封止剤により封止し、これにより液晶材料の漏出を防止する。この製造工程は、このようにして液晶セル4を作製し、貼合工程SP8において、紫外線硬化性樹脂等の接着剤によりこの液晶セル4に直線偏光板2、3を貼り合せて調光フィルム1を作製する。
これらによりこの製造工程では、電極作製工程SP2、配向層作製工程SP3により、透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程とが構成される。
〔液晶注入工程〕
図3は、積層一体化工程により積層一体化された上側積層体5U及び下側積層体5Dによる積層体(液晶セル4に係る積層体である)5Aの構成を示す平面図である。この実施形態では、積層一体化工程SP4において、液晶層8を作製する部位を囲む枠形状によりシール剤19を塗工した後、スペーサ12を配置して上側積層体5U及び下側積層体5Dを積層一体化することにより、この積層体5Aに、スペーサ12の厚みによる空隙8Bが形成される。調光フィルム1は、この空隙8Bに液晶材料を注入して液晶層8が作製される。
この実施形態では、矩形形状により液晶層8を形成するようにして、この矩形形状に係る1つの長辺のほぼ中央部分が局所的に外方に延出するように空隙8Bが形成され、これにより積層一体化工程では、この空隙8Bの外形形状に対応する形状によりシール剤19が塗工される。
積層体13Aにおいては、このように局所的に外方に延出する空隙8Bの部位の上側積層体5U及び下側積層体5Dの一方に、空隙8Bに連通する貫通孔19Aが作製される。ここでこの貫通孔19Aは、液晶材料の注入口(これにより以下においては、適宜、注入口と呼ぶ)であり、この実施形態では、この貫通孔19Aを介して液晶材料を空隙8Bに注入して液晶層8を作製する。
ここで貫通孔19Aは、空隙8Bに連通するように作製されることにより、配向層作製工程において、配向層を作製した後、積層一体化工程において、積層するまでの間で、レーザの照射、打ち抜き等により作製される。
注入口19Aは、液晶材料を短時間で注入する観点からは大きな直径により作製することが望ましいように思われるものの、液晶層8に適用される液晶材料は粘度が高く、また空隙8Bの厚みが薄いことにより(2〜10μm程度である)、余り直径を大きくしても注入時間を短縮する効果は少なく、却って製造過程における積層体5D又は5Uのハンドリング性を損ない、積層体5Aの強度を損なう等の恐れがある。これにより注入口19Aは、直径1mm以上10mm以下の円形形状により、より好ましくは直径3mm以上6mm以下の円形形状により作製される。
また注入口19Aは、図4、図5、図6に示すように、複数設けるようにしてもよい。またこの複数の注入口19Aを、図4に示すように、空隙8Bに係る矩形形状による1辺に纏めて設けるようにしてもよく、図5に示すように、対向する2つの辺に設けるようにしてもよく、図6に示すように、空隙8Bに係る矩形形状による4つの辺に設けるようにしても良い。
液晶注入工程SP5は、チャンバ内に、注入口19Aが上側となる向きの平置きにより積層体5Aを配置する。なおここで平置きは、積層体5Aの面内方向を水平方向に保持する配置である。液晶注入工程SP5は、積層体5Aを保持した状態で、チャンバ内の空気を排気する。またチャンバ内を充分に排気すると、注入口19Aに液晶材料を滴下した後、チャンバ内に空気を導入して常圧(大気圧)に戻す。これにより注入口19Aに滴下された液晶材料は、大気圧と、毛細管現象による圧力とにより、注入口19Aを介して空隙8Bに侵入することになる。
液晶注入工程SP5は、このように注入口19Aを介して空隙8Bに液晶材料が侵入して、注入口19Aに滴下した液晶材料が少なくなると、注入口19Aに液晶材料を滴下して追加する。なおこの液晶材料の追加の滴下においては、例えば各注入口19Aに滴下された液晶材料を撮像装置によりモニタして実行される。なお注入口19Aを囲むように、例えば紫外線硬化性樹脂、フォトレジスト材料等により土手を作製し、この土手により注入口19Aに液晶材料を保持する液晶材料の一次保持部を構成するようにして、注入口19Aへの繰り返しの液晶材料の追加の滴下を簡略化し、さらには省略してもよい。
このように平置きにより液晶材料を注入することにより、この実施形態では、液晶層に気泡が残存しないようにして、短時間で液晶材料を注入して液晶層を作製すことができる。
すなわち容器に液晶材料を保持するようにして、図3について上述した積層体5Aを、注入口19Aが下側となる向きにより液晶材料の液面に対して垂直に保持する。この状態で、積層体を保持してなるチャンバを排気した後、積層体を降下させて注入口19Aを液晶材料に浸漬し、その後、チャンバ内を大気圧に戻し、これにより液晶材料の注入を試みた。なおこの試験では、液晶材料を注入する空隙8Bを、一辺が100mmの矩形形状により形成した。また空隙8Bは、厚み4μmであった。この試験では、空隙8Bへの液晶材料の注入に約11時間の時間を要した。またこの場合、試験した5個の全てにおいて、注入口19Aとは逆側の端部に、気泡の残留が確認された。
これに対してこの実施形態の注入手法によりこの試験材料に液晶材料を注入したところ、6時間で液晶材料の注入が完了した。なお試験した5個の試料のうちの2個で、注入口19Aとは逆側の端部に気泡の残留が確認され、これにより気泡の残留を低減できることが確認された。因みに、このような気泡の残留は、注入口19Aを複数設ける等により完全に防止することができる。
図7はトリミング工程SP6における処理の説明に供する図である。この実施形態では、符号20により切り取り線を示すように、このように注入口19Aを設けてなる部位をトリミング工程で切り取った後、この切り取りにより液晶材料が露出する積層体5Aの端面に封止剤を塗工して硬化させ、これにより液晶材料の漏出を防止する。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を組み合わせることができ、さらには種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、注入口を液晶材料を滴下した後、チャンバ内を大気圧に戻す場合について述べたが、本発明はこれに限らず、大気圧以上に与圧して、さらに液晶材料の注入を促進するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、トリミング工程により注入口を作製した部位を切断した後、封止剤により封止する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、注入口を作製した部位の大きさを実用上十分に無視できる場合には、この部位の切断を中止し、例えば注入口に紫外線硬化性樹脂等を滴下して封止するようにしてもよい。
1 調光フィルム
2、3 直線偏光板
4 液晶セル
5D 下側積層体
5U 上側積層体
5A 積層体
6、15 基材
6A、15A ハードコート層
8 液晶層
8B 空隙
11、16 透明電極
12 スペーサ
13、17 配向層
19 シール剤
19A 注入口

Claims (2)

  1. 透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
    透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
    前記第1及び第2の積層体を積層して一体化し、液晶材料を注入する部位が空隙である液晶セルに係る積層体を作製する積層一体化工程と、
    前記空隙に液晶材料を注入する液晶注入工程とを備え、
    さらに前記第1又は第2の積層体に貫通孔を作製して、前記空隙に連通する前記液晶材料の注入口を作製する貫通孔作製工程を備え、
    前記液晶注入工程は、
    前記注入口が上側となる向きにより、液晶セルに係る積層体を平置きにより保持した状態で、
    排気した環境で、前記注入口に前記液晶材料を滴下した後、大気圧以上により与圧し、前記液晶材料を前記空隙に注入する
    液晶セルの製造方法。
  2. 請求項1に記載の液晶セルの製造方法により液晶セルを作製する液晶セルの作製工程と、
    直線偏光板により前記液晶セルを挟持して調光フィルムを作製する調光フィルムの作製工程とを備える
    調光フィルムの製造方法。
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