JP2018105918A - 調光フィルム - Google Patents
調光フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018105918A JP2018105918A JP2016249403A JP2016249403A JP2018105918A JP 2018105918 A JP2018105918 A JP 2018105918A JP 2016249403 A JP2016249403 A JP 2016249403A JP 2016249403 A JP2016249403 A JP 2016249403A JP 2018105918 A JP2018105918 A JP 2018105918A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminate
- liquid crystal
- control film
- light control
- stacked body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
Description
本発明の課題は、非平面部に貼着された場合に、積層体の弛みやシール材の破断の生じない調光フィルムを提供することである。
(調光フィルム)
図1は、本発明の第1実施形態の調光フィルム10を示す断面図である。調光フィルム10は、例えば、車両のサンルーフ等の非平面部に貼着し、透過、不透明が切り替えられる。図1の断面は、非平面部に貼着される部分の断面図である。ここで、非平面部とは、例えば凸状の曲面部である。
第1積層体12と第2積層体13の間には、液晶層14の厚みを一定に保持するためのスペーサー24が設けられている。
第1積層体12及び第2積層体13は、それぞれ第1基材21A、第2基材21Bに第1電極22A、第2電極22B、第1配向層23A、第2配向層23Bを順次作成して形成される。なお、後述するIPS方式による場合、第1電極22A、第2電極22Bは、第1配向層23A又は23B側の一方に纏めて製造される。
そして、調光フィルム10は、第1電極22A、第2電極22Bとの間の電位差を変化させることにより外来光の透過を制御し、透明状態と非透明状態とで状態を切り替える。
第1基材21A、第2基材21Bは、液晶セル15に適用可能な可撓性を有するTAC、ポリカ、COP、アクリル、PETなど各種の積層体を適用することができ、この実施形態では、両面にハードコート層が製造されてなるポリカーボネートによるフィルム材が適用される。
第1電極22A、第2電極22Bは、液晶層14に電界を印加可能であって、透明と知覚される種々の構成を適用することができるが、本実施形態では、透明電極材であるITO(Indium Tin Oxide)による透明導電膜を第1基材21A、第2基材21Bの全面に製造して形成される。上述したように、IPS方式等においては、電極は所望の形状によりパターンニングされて製造される。
第1配向層23A、第2配向層23Bは、光配向層により形成される。光配向層に適用可能な光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を広く適用することができるが、本実施形態では、例えば光二量化型の材料を使用する。この光二量化型の材料については、「M.Schadt、 K.Schmitt、 V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys.、 31、 2155 (1992)」、「M. Schadt、 H. Seiberle and A. Schuster : Nature、 381、 212(1996)」等に開示されている。
このようなラビング処理による配向層、光配向層に代えて、ラビング処理により製造した微細なライン状凹凸形状を賦型処理により製造して配向層を製造してもよい。
ビーズスペーサー24は、液晶層14における外周部を除く厚みを規定するために設けられる。ビーズスペーサー24は、シリカ等による無機材料による構成、有機材料による構成、これらを組み合わせたコアシェル構造の構成等を広く適用することができる。また球形状による構成の他、円柱形状、角柱形状等によるロッド形状により構成してもよい。
なお、液晶層14の厚みを規定する部材はビーズスペーサー24に限定されず、例えば、フォトレジストを第1基材21A側に塗工して露光、現像することにより円柱形状に作製してもよい。
液晶層14は、この種の調光フィルムに適用可能な各種の液晶材料を広く適用することができる。
なお、本実施形態では、液晶層14は、二色性色素が混合されたゲストホスト型の液晶14aである。液晶分子の移動に伴い、二色性色素を移動させることで、光の透過及び遮光を制御することができる。
ホストとして、TN液晶(twisted Nematic liquid crystal)用い、二色性色素をゲストとした場合、調光フィルムは、電圧が印加されていないときは液晶分子及び二色性色素が水平に並び、光をさえぎって画面が「黒」になる、いわゆるノーマリブラック型である。徐々に電圧を印加していくと、液晶分子が垂直に立ち上がるとともに二色性色素も立ち上がり、光が透過する。
また、ゲストホスト型の液晶でないTN方式の場合、調光フィルムは、電圧が印加されていないときは液晶分子が水平に並び、光を通過させて画面が「白」になる、いわゆるノーマリホワイト型が一般的である。この場合、徐々に電圧を印加していくと、液晶分子が垂直に立ち上がっていき、光をさえぎって画面が黒くなる。
本実施形態の調光フィルム10は、図1で示すような、曲面部(非平面部)30に貼着される部分の厚み方向と垂直な方向での第1積層体12の長さL1が、第2積層体13の長さL2より長い(L1>L2)。調光フィルム10において第1積層体12の長さL1が第2積層体13の長さL2より長い部分は、全ての部分である必要はなく、貼着される面が曲面である部分において第1積層体12の長さL1が第2積層体13の長さL2より長ければよい。
この長さの差を設けるために、図1のように第2積層体13が平坦な面に配置された状態で、シール材25における液晶14aと接している部分の高さhは、ビーズスペーサー24の高さ(直径)rより低くなっている(r>h)。
この高さhは、液晶14aがシール材25と接触している個所での液晶層14の厚みでもあり、また、シール材25と液晶層14とが接している部分における第1積層体12と第2積層体13との距離(ギャップ)でもある。
図2は、調光フィルム10の製造工程を示すフローチャートである。
まず、第2積層体製造工程SP2において、第2積層体13が製造される。第2積層体製造工程SP2は、第2電極製造工程SP2−1、スペーサー配置工程SP2−2、第2配向層製造工程SP2−3を含む。
第2電極製造工程SP2−1において、第2基材21Bにスパッタリング等の真空製膜法によりITOによる第2透明電極22Bが製造される。
すなわち、第1積層体製造工程SP3は、第1電極製造工程SP3−1と、第1配向層製造工程SP3−2とを含む。
第1電極製造工程SP3−1において、第1基材21AにITOによる第1透明電極22Aが製造される。ここで、第1基材21Aは、貼着される面の断面が凸状の曲線である部分の長さが、第2積層体13(第2基材21B)より長い。
次いで、第1配向層製造工程SP3−2において、第1配向層23Aが配置される。
これらにより第1積層体12が製造される。
そして、積層工程SP5において、減圧した環境下で、第1積層体12、第2積層体13を積層押圧することにより、第2積層体13に配置した液晶14aを押し広げる。
ここで、シール材25の高さは、第1積層体12が第2積層体13よりも長い部分に対応して、スペーサー24の高さrよりも低く、第2積層体13が平坦な面に配置された状態で、シール材25における液晶と接している部分の高さhは、ビーズスペーサー24の高さ(直径)rより低くなっている。
したがって、図1に示すように、調光フィルム10の周辺部は、部分的に中央部より低くなる。
なお液晶14aの配置にあっては、滴下注入方式に代えて、第1積層体12、第2積層体13を積層した後、液晶層に係る部位に形成される空隙に、液晶材料を配置する場合等、種々の手法を広く適用することができる。
これにより、貼着される面が凸状の曲面部である部分における厚み方向と垂直な方向において、第1積層体12の長さL1が、第2積層体13の長さL2より長い(L1>L2)本実施形態の調光フィルム10が製造される。
図示するように、第1積層体12の長さL1が、第2積層体13の長さL2より長いので、第2積層体13を内側にして凸状の曲面部30に貼着しても、シール材25が破壊せず、且つ、第2積層体13も弛むことがない。
なお、調光フィルム10を貼着する面は、曲面部30に限らず、凸状の突起を有する他の非平面部であってもよい。また第1積層体12の長さL1が、第2積層体13の長さL2より短い場合(L1<L2)は、凹状の曲面部や、凹状の窪みを有する他の形状の面に貼着することができる。
比較形態の調光フィルム10’は、凸状の曲面部に貼着される個所において、第1積層体12’の長さが、第2積層体13’の長さと等しい。
比較形態の調光フィルム10’を、図示するような凸状の曲面部30’に貼着すると、第2積層体13’の長さよりも長い第1積層体12’が必要となる。
したがって、第2積層体13’と第1積層体12’とが同じ長さの場合、図4(a)に示すように第2積層体13’が歪んだり、(b)に示すようにシール材25’が破断する可能性がある。
第2積層体13’が歪むと、歪んだ位置では、位相差が生じて虹ムラが発生する。シール材25’が破断すると、液晶14’が流出する可能性がある。
よってシール材の破断、破断による気泡混入、虹ムラが発生しない。
図5は本発明の第2実施形態の調光フィルム210の断面図である。
第2実施形態の調光フィルム210が第1実施形態の調光フィルム10と異なる点は、厚み方向と垂直な方向において、第1積層体212の長さを、第2積層体213より長くするために、第2積層体213側が平坦な面に配置された状態で、シール材225における液晶214aと接している部分の高さhを、ビーズスペーサー224の高さ(直径)rより高くしている(h>r)。
よってシール材225の破断、破断による気泡混入、虹ムラ等が発生しない。
図6は本発明の第3実施形態の調光フィルム310の断面図である。
第3実施形態の調光フィルム310が第1実施形態の調光フィルム10と異なる点は、第2積層体313が平坦な面に配置された状態で、シール材325における液晶と接している部分の高さhが、ビーズスペーサー324の高さ(直径)rと同じである点である。
しかし、厚み方向と垂直な方向において、第1積層体312の長さは、第2積層体313より長い。このために、第2積層体313が平坦な面に配置された状態で、隣接するビーズスペーサー324間や、シール材325とビーズスペーサー324との間等において、第1積層体312は弛んでいる部分が生じている。
よってシール材325の破断、破断による気泡混入、虹ムラ等が発生しない。
12,212,312 第1積層体
13,213,313 第2積層体
14,214 液晶層
14a,214a 液晶
15 液晶セル
21A 第1基材
21B 第2基材
22A 第1透明電極
22B 第2透明電極
23A 第1配向層
23B 第2配向層
24,224,324 ビーズスペーサー
25,225,325 シール材
30 曲面部
Claims (4)
- 非平面部に貼着される調光フィルムであって、
少なくとも基材を含む第1積層体と、
少なくとも基材を含む第2積層体と、
前記第1積層体及び前記第2積層体により液晶を挟持し、前記第1積層体及び前記第2積層体の少なくとも一方に設けられた電極の駆動により前記液晶の配向が制御される液晶層とを備え、
厚み方向と垂直な方向における前記第1積層体の長さと、前記第2積層体の長さとが異なる、
調光フィルム。 - 前記非平面部が、貼着される当該調光フィルム側に凸状である場合、
前記第1積層体及び前記第2積層体のうち前記非平面部側の積層体は、前記非平面部側とは反対側の積層体よりも短い、
請求項1に記載の調光フィルム。 - 前記非平面部が、貼着される当該調光フィルム側に凹状である場合、
前記第1積層体及び前記第2積層体のうち前記非平面部側の積層体は、前記非平面部側とは反対側の積層体よりも長い、
請求項1に記載の調光フィルム。 - 前記第1積層体と前記第2積層体との間に前記液晶の外周を囲むシール材を備え、
前記調光フィルムでの、前記非平面部に貼着される個所における、前記シール材の前記液晶と接している部分の高さは、前記液晶が配置されている領域の中央部における前記液晶の厚みと異なる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の調光フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016249403A JP6897091B2 (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 調光フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016249403A JP6897091B2 (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 調光フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018105918A true JP2018105918A (ja) | 2018-07-05 |
JP6897091B2 JP6897091B2 (ja) | 2021-06-30 |
Family
ID=62787086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016249403A Active JP6897091B2 (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 調光フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6897091B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114514116A (zh) * | 2019-10-15 | 2022-05-17 | 科思创知识产权两合公司 | 可电调光的装配玻璃 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06160820A (ja) * | 1992-11-18 | 1994-06-07 | Casio Comput Co Ltd | フィルム液晶装置の実装構造及びフィルム液晶装置を 備えた電子機器 |
JPH07301789A (ja) * | 1994-05-06 | 1995-11-14 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示装置およびその製造方法 |
JP2000122039A (ja) * | 1998-10-21 | 2000-04-28 | Toshiba Corp | 液晶表示装置 |
JP2003295164A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 曲面表示用プラスチック液晶パネルおよびその製造方法 |
WO2010007716A1 (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-21 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
-
2016
- 2016-12-22 JP JP2016249403A patent/JP6897091B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06160820A (ja) * | 1992-11-18 | 1994-06-07 | Casio Comput Co Ltd | フィルム液晶装置の実装構造及びフィルム液晶装置を 備えた電子機器 |
JPH07301789A (ja) * | 1994-05-06 | 1995-11-14 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示装置およびその製造方法 |
JP2000122039A (ja) * | 1998-10-21 | 2000-04-28 | Toshiba Corp | 液晶表示装置 |
JP2003295164A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 曲面表示用プラスチック液晶パネルおよびその製造方法 |
WO2010007716A1 (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-21 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114514116A (zh) * | 2019-10-15 | 2022-05-17 | 科思创知识产权两合公司 | 可电调光的装配玻璃 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6897091B2 (ja) | 2021-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6825635B2 (ja) | 調光フィルム及び合わせガラス | |
JP6128270B1 (ja) | 調光フィルム | |
TWI592724B (zh) | Dimming film | |
JP2017068196A (ja) | 調光フィルム及び調光フィルムの製造方法 | |
JP2017181888A (ja) | 調光フィルム、調光フィルムの積層体 | |
JP2016164617A (ja) | 液晶セルの製造方法、調光材の製造方法及び合わせガラスの製造方法 | |
JP2016126289A (ja) | 液晶セル、調光材及び合わせガラス | |
US10642094B2 (en) | Display panel | |
WO2018117256A1 (ja) | 調光部材、調光部材の製造方法、調光体、車両 | |
JP2016161862A (ja) | 液晶セルの製造方法、調光材の製造方法及び合わせガラスの製造方法 | |
KR102242168B1 (ko) | 곡면 액정패널, 이를 포함한 곡면 액정표시장치 및 그 제조방법 | |
JP2018105918A (ja) | 調光フィルム | |
JP6156540B1 (ja) | 調光フィルム及び調光フィルムの製造方法 | |
JP2018105919A (ja) | 積層フィルムの製造方法、積層フィルムの製造装置及び積層フィルム | |
JP2019101384A (ja) | 調光フィルム、調光部材 | |
JP2017049584A (ja) | 液晶セルの製造方法、調光フィルムの製造方法、液晶セル及び調光フィルム | |
JP6146489B1 (ja) | 調光フィルム及び調光フィルムの製造方法 | |
WO2019021896A1 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP6565505B2 (ja) | 液晶セルの製造方法及び調光フィルムの製造方法 | |
JP2017068238A (ja) | 調光フィルム | |
JP2017223809A (ja) | 調光フィルムの製造方法、調光フィルム | |
JP2018105984A (ja) | 調光フィルム用のシール剤及び調光フィルムの製造方法 | |
JP2018106079A (ja) | 調光フィルム | |
JP2018005040A (ja) | 調光フィルム、調光フィルムの製造方法 | |
JP2016126288A (ja) | 液晶セル、調光材及び合わせガラス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191030 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200818 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20201015 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210511 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210524 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6897091 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |