JP2017047969A - 滅菌密封空間を含む包装体の製造方法、滅菌密封用袋体、および滅菌密封空間を含む包装体 - Google Patents

滅菌密封空間を含む包装体の製造方法、滅菌密封用袋体、および滅菌密封空間を含む包装体 Download PDF

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愛子 水野
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Abstract

【課題】汚染のリスクを低減させた、滅菌密封空間を含む包装体の製造方法、当該製造方法に用いられる滅菌密封用袋体、および当該製造方法によって得られる滅菌密封空間を含む包装体を提供する。【解決手段】本発明の滅菌密封空間を含む包装体300の製造方法は、第1フィルム部210と、第2フィルム部220と、一方の側に設けられた開口端とを含み、他方の側に設けられた通気性シート205と、を含む袋体に、開口端から収容体Cを収容する収容工程と;開口端を、第1フィルム部210と第2フィルム部220との重なり部分の少なくとも縁端E1を含む部分で第1接合部260を形成する第1接合工程と;袋体の中を滅菌する滅菌工程と;袋体の中のガスを通気性シート205を通じて外へ排出する排出工程と;通気性シート205の一方の側で、第2接合部270を形成し、袋体の内部空間を一方の側と他方の側とに完全に仕切る第2接合工程と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、滅菌密封空間を含む包装体の製造方法、滅菌密封用袋体、および滅菌密封空間を含む包装体に関する。より具体的には、本発明は、滅菌密封空間を含む包装体であって、不所望の物質の滞留リスクを低減した包装体の製造方法、当該製造方法に用いられる密封用袋体、および製造方法によって得ることができる滅菌密封空間を含む包装体に関する。
医療関連器具の分野においては、コンタミネーションを防止するために、医療関連器具を、滅菌空間を密封した包装体に収容することが知られている。たとえば、特許第4201520号明細書(特許文献1)には、菌バリヤー性素材からなる裏表フィルムの少なくとも縁端がシールされて袋本体(1)の上部に開口部(3)が形成され、しかも該開口部(3)近傍に被滅菌処理物を取り出す際に袋本体(1)と底部(1c)側から上部側に向かって開封する開封方向と直交する方向に滅菌紙が設けられた袋本体(1)内に、被滅菌処理物を開口部(3)から収納し、その後開口部(3)をシールし、シール後袋本体(1)内の被滅菌処理物を滅菌し、滅菌後滅菌紙の直下をシールし、シール後滅菌紙と該シール部(11)との間を切り取り可能にしてなることを特徴とする滅菌袋の利用方法が記載されている。
特許第4201520号明細書
昨今の再生医療の発展等に伴い、医療関連器具等の包装体に対して要求される汚染防止のレベルはますます厳格になっている。
特許文献1の滅菌袋は、滅菌紙側に医療関連器具を収容するための開口部(3)が存在する。このように近傍に滅菌紙が設けられた開口部から医療関連器具を収容すると、滅菌紙から発生しうる塵芥によって医療関連器具が汚染されるリスクがある。
このような滅菌紙は、シートの表裏に連通する空隙により気体を透過させることが可能な通気性シートの一種である。通気性シートはその性質上、滅菌袋に収容物を収容する前の保存環境下で水蒸気も容易に透過し得る。透過した水蒸気は、結露により通気性シートの空隙に残存し、水分として保持される可能性がある。このように水分が保持された通気性シートが滅菌袋の収容口付近に配置されていると、収容口付近に水分が局在するため、収容時に当該水分によって医療関連器具が汚染されるリスクがある。また、通気性シートが滅菌紙の場合は比表面積が特に大きいことから汚染源を付着させやすいため、医療関連器具が当該汚染源によって汚染されるリスクもある。汚染源が滅菌操作によって死滅させられたとしても、滅菌紙から持ち込まれる汚染源が多ければその残骸もまた汚染源となるリスクがある。
滅菌紙はこのような汚染リスクを有しているが、速やかなガス通過性を有するため、
包装体の内部で収容体の滅菌操作を行った後に存在する不要なガスを排出するために不可欠である。
そこで本発明の目的は、汚染のリスクを低減させた、滅菌密封空間を含む包装体の製造方法、当該製造方法に用いられる滅菌密封用袋体、および当該製造方法によって得られる滅菌密封空間を含む包装体を提供することにある。
(1)
本発明の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法は、収容工程と、第1接合工程と、滅菌工程と、排出工程と、第2接合工程と、を含む。
収容工程では、第1フィルム部と、第1フィルム部に重ねられた第2フィルム部と、一方の側に設けられた開口端と、他方の側に設けられた、第1フィルム部および第2フィルム部の少なくともいずれかの一部を構成する通気性シートと、を含む袋体に、開口端から収容体を収容する。
第1接合工程では、当該開口端を、第1フィルム部と第2フィルム部との重なり部分の少なくとも縁端を含む部分で第1フィルム部と第2フィルムとの第1接合部を形成する。
滅菌工程では、袋体の中を滅菌する。
排出工程では、滅菌工程の後で、袋体の中のガスを通気性シートを通じて外へ排出する。
第2接合工程では、排出工程の後で、通気性シートの一方の側で、第1フィルム部と第2フィルム部との第2接合部を形成し、袋体の内部空間を一方の側と他方の側とに完全に仕切る。
このように、収容体が、通気性シートが設けられた側とは反対側から収容されるため、通気性シートを通過した水蒸気の結露によって通気性シート部分に局在しうる水分が収容体に付着して包装体内が汚染されることを防止することができる。また、通気性シートが多孔性シートの場合では、多孔性シート表面で捕捉された汚染源が収容体に付着して包装体内に持ち込まれるリスクが低減される。
(2)
上記(1)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、通気性シートが多孔性シートであってよい。
多孔性シートを使用することで、収容後の微生物不通過性が良好となる。
本発明は、特に比表面積が大きく収容前の汚染リスクが大きい多孔性シートを用いる場合により有用である。
(3)
上記(1)および(2)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、滅菌工程において放射線滅菌が行われ、排出工程において排出されるガスが当該放射線滅菌によって生じたガスであってよい。
このように本発明の製造方法は、不要なガスを生じる放射線滅菌を行う場合に有用である。
(4)
上記(1)および(2)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、滅菌工程において滅菌用ガスによる滅菌が行われ、排出工程において排出されるガスが当該滅菌用ガスであってよい。
このように本発明の製造方法は、滅菌用ガスによる滅菌を行う場合に有用である。
(5)
上記(1)から(4)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、第2接合部で当該袋体を切断する切断工程をさらに含んでよい。
このような切断工程によって、通気性シートを含む部分が切り離されるため、多孔性シートに起因する汚染源を収容体から完全隔離することができる。したがって、多孔性シートから包装体の表面を介して汚染源が広がるリスクを防止することができる。
(6)
上記(1)から(5)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、第1フィルム部及び第2フィルム部の少なくともいずれかがガスバリア性フィルムで構成されてよい。
本発明では、排出工程で袋体の中のガスを通気性シートを通じて積極的に外へ排出するため、自身がガスバリア性の袋体を用いる場合に特に有用である。
また、製造された包装体が、収容体の使用の直前に包装体ごと除染処理される場合に、当該処理で用いられる除染用物質(特に過酸化水素)による包装体の腐食および除染用物質が包装体内に侵入することによる収容体の汚染を有効に防ぐことができる。
(7)
上記(1)から(6)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、袋体が、一方の側から他方の側への方向に直交する方向への開封誘導部を含んでよい。
本発明によって得られる包装体はピールオープン方式のものではないため、通気性シートの位置に対して開封方向が制限されないため、このように、一方の側から他方の側への方向に直交する方向へ開封するように構成することができる。当該方向へ開封するように構成することで、開封時に収容物の落下防止が容易になる。
(8)
上記(1)から(7)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、収容体がガス透過性の内袋体の中に収容されていてよい。この場合、収容工程において、収容体が内袋体の中に収容された態様で袋体に収容される。
これによって、内袋体の中に存在しうる不要なガス(特に、滅菌工程終了後に存在するガス)を内袋体のガス透過性能によって透過させ、袋体のガス透過性シートを通じて外部へ排出することができる。
(9)
上記(8)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法では、内袋体が、ガス透過性層と、当該ガス透過性層に積層されたガスバリア性樹脂製有孔層と、を含む積層フィルムで構成されてよい。
これによって、内袋体におけるガス透過性層のガス透過性能によって内袋体の中に存在しうる不要なガスを透過させると共に、製造された包装体に対して除染処理される場合に除染用物質(特に過酸化水素)がわずかに侵入したとしても、内袋体におけるガスバリア性樹脂製有孔層のガスバリア性能によって当該除染用物質による収容体の汚染を防ぐことができる。また、ガスバリア性樹脂製有孔層が有孔であることにより、内袋体全体としてガスバリア性能を保持すると共にガス透過性能を兼備する。
(10)
本発明の滅菌密封用袋体は、第1フィルム部と、第2フィルム部と、開口端と、通気性シートと、を含む。
第2フィルム部は第1フィルム部に重ねられている。開口端は滅菌密封用袋体の一方の側に設けられている。通気性シートは他方の側に設けられ、第1フィルム部および第2フィルム部の少なくともいずれかの一部を構成する。
このように、本発明の滅菌密封用袋体は、収容されるべき収容体が、通気性シートが設けられた側とは反対側から収容されるように構成されているため、通気性シートを通過した水蒸気の結露によって通気性シート部分に局在しうる水分が収容体に付着して包装体内が汚染されることを防止することができる。また、通気性シートが多孔性シートの場合では、多孔性シート表面で捕捉された汚染源が収容体に付着して包装体内に持ち込まれるリスクが低減される。
本発明の滅菌密封用袋体は、上記(1)から(9)の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法で用いることができる。
(11)
上記(10)の滅菌密封用袋体では、通気性シートが多孔性シートであってよい。
多孔性シートを使用することで、収容後の微生物不通過性が良好となる。
本発明は、特に比表面積が大きく収容前の汚染リスクが大きい多孔性シートを用いる場合により有用である。
(12)
上記(10)または(11)の滅菌密封用袋体では、第1フィルム部および第2フィルム部の少なくともいずれかがガスバリア性フィルムで構成されていてよい。
本発明の滅菌密封用袋体は、密閉工程に供された後、袋体の中のガスを通気性シートを通じて積極的に外へ排出するため、このように自身がガスバリア性である場合に特に有用である。
また、滅菌密封用袋体から得られる包装体が、収容体の使用の直前に包装体ごと除染処理される場合に、当該処理で用いられる除染用物質(特に過酸化水素)による包装体の腐食および除染用物質が包装体内に浸入することによる収容体の汚染を有効に防ぐことができる。
(13)
上記(10)から(12)の滅菌密封用袋体では、一方の側から他方の側への方向に直交する方向への開封誘導部を含んでよい。
本発明の滅菌密封用袋体は、ピールオープン方式ではない包装体へ製造されるため、多孔性シートの位置に対して開封方向が制限されないため、このように製造される包装体が一方の側から他方の側への方向に直交する方向へ開封するように構成することができる。
(14)
本発明の滅菌密封空間を含む包装体は、第1フィルム部と、第2フィルム部と、第1接合部と、通気性シートと、第2接合部と、収容体と、を含む。
第2フィルム部は、第1フィルム部に重ねられている。第1接合部は、包装体の一方の側に設けられた、第1フィルム部と第2フィルム部との重なり部分の少なくとも縁端を含む部分で第1フィルム部と第2フィルム部とが接合されている。通気性シートは、他方の側に設けられ、第1フィルム部および第2フィルム部の少なくともいずれかの一部を構成する。第2接合部は、通気性シートよりも一方の側で、第1フィルム部と第2フィルム部とが接合されている。収容体は、第1フィルム部、第2フィルム部、第1接合部および第2接合部によって画成された滅菌密封空間に収容されている。
もし包装体がピール開封形式であれば、開封されるべき側の端部は、重ねられたフィルムが接合されていない非接合部分が必須となり、重ねられたフィルム間に存在する狭い空間は外部雰囲気に連通しているため、不所望の物質が滞留するのに好都合となる。本発明の包装体は、第1接合部がフィルムの重なった部分の縁端まで接合されるように形成されており、フィルムの重なった部分の縁端で接合されていない部分が無い。このため、ピール開封方式のものとは異なり、開封されるべき側の縁端の部分で、外部雰囲気に連通した狭い空間が無い。したがって、不所望の物質の滞留リスクが低減される。
(15)
上記(14)の滅菌密封空間を含む包装体は、収容体がガスバリア性の内袋体の中に収容されていてよい。
これによって、包装体に対して除染処理される場合に除染用物質(特に過酸化水素)がわずかに侵入したとしても、内袋体のガスバリア性能によって当該除染用物質による収容体の汚染を防ぐことができる。
(16)
上記(15)の滅菌密封空間を含む包装体は、内袋体が、ガス透過性層と、当該ガス透過性層に積層されたガスバリア性樹脂製有孔層と、を含む積層フィルムで構成されてよい。
これによって、包装体に対して除染処理される場合に除染用物質(特に過酸化水素)がわずかに侵入したとしても、内袋体におけるガスバリア性樹脂製有孔層のガスバリア性能によって当該除染用物質による収容体の汚染を防ぐことができるとともに、内袋体の中にわずかに存在しうる不要なガス(特に、滅菌工程終了後に存在するガス)を内袋体のガス透過性能によって透過させ、内袋体の中の当該ガスをさらに低減させることができる。また、ガスバリア性樹脂製有孔層が有孔であることにより、内袋体全体としてガスバリア性能を保持すると共にガス透過性能を兼備する。
第1実施形態の製造方法における収容工程を模式的に示す。 第1実施形態の製造方法における第1接合工程、滅菌工程および排出工程を模式的に示す。 第1実施形態の製造方法における第2接合工程を模式的に示す。 第1実施形態の製造方法における切断工程を模式的に示す。 第2実施形態の滅菌密封用袋体の模式的断面図を示す。 第3実施形態の滅菌密封用袋体および滅菌密封空間を含む包装体を模式的に示す。 第4実施形態の滅菌密封用袋体および滅菌密封空間を含む包装体を模式的に示す。 第5実施形態の製造方法における収容工程を模式的に示す。 第5実施形態の製造方法における第2接合工程を模式的に示す。 第6実施形態の滅菌密封用袋体における内袋体を構成する積層フィルムを模式的に示す。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の要素には同一の符号を付しており、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[1.第1実施形態]
本発明の製造方法における収容工程を図1に、第1接合工程、滅菌工程および排出工程を図2に、第2接合工程を図3に、切断工程を図4に、それぞれ模式的に示す。それぞれの図において、(a)は正面図を示し、(b)は断面図を示す。また、全ての図において、上側(滅菌密封用袋体100の開口端OEの側に相当)を一方の側とし、下側を他方の側とする。
[1−1.収容工程]
収容工程では、図1に示すように、滅菌密封用袋体100に収容体Cを収容する。滅菌密封用袋体100は、第1フィルム部210と、第2フィルム部220とが重ねられ、一方の側で開口させられた開口端OEを有する。
本実施形態では、開口端OE以外の端部は第1フィルム部210と第2フィルム部220とが接合されている。このうち、少なくとも、他方の側以外の端部(本実施形態では長手方向に沿って延在する端部)に形成されている接合部は、最終的に収容体Cが保存される滅菌密封空間(後述の空間S1)を画成するものであるため、それらの縁端に至るまで接合されている。つまり、他方の側以外の端部では、その縁端で第1フィルム部210と第2フィルム部220とが接合されずに単に重なっている部分が生じないように形成されている。無論、他方の側の端部も同様の態様で接合されていてよい。
本実施形態の滅菌密封用袋体100は、第1フィルム部210と第2フィルム部220とが別個独立しているため、開口端OE以外の端部がすべて接合されて袋状をなしているが、少なくともいずれかの端部で、接合されずに第1フィルム部210と第2フィルム部220とが連続していてもよい。
また、本実施形態では、滅菌密封用袋体100の形状は長方形であるが、滅菌密封用袋体100の形状はこれに限定されるものではなく、収容体Cの形状等に応じて当業者が適宜決定することができる。
第1フィルム部210および第2フィルム部220(後述の通気性シート205に置きかえられた部分を除く。)はいずれも樹脂を原料としたフィルムである。当該樹脂は、後述の第1接合工程および第2接合工程でヒートシールにより接合させられる場合にあっては熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂;超音波溶着により接合させられる場合にあっては超音波振動によって溶融し相互に融着し得る樹脂;貼り合わせにより接合させられる場合にあっては接着性樹脂(樹脂の固化によって剥離抵抗を発揮するもの)または粘着性樹脂(樹脂の粘性によって剥離抵抗を発揮するもの)であればよい。
より具体的には、当該樹脂は、ポリエチレン、ポリプロプレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルブチラール、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂であってよい。これらの樹脂の中でも、高い透明性及び低吸湿性の観点から、ポリエステルがより好ましく、ポリエチレンテレフタレートが更に好ましく、高い柔軟性の観点からはポリオレフィンが好ましい。フィルムには、これらから選択される樹脂が単独または複数ブレンドされて用いられてよい。さらに、フィルムは、単層構造であってもよいし、複層構造であってもよい。複層構造においては、構成層のうち1または2以上の層に、上記の樹脂から選択される樹脂が単独または複数ブレンドされて用いられてよい。
本実施形態においては、第1フィルム部210および第2フィルム部220を構成するフィルムの樹脂はガスバリア性を付与されている。これによって、除染工程(後述)で用いられ得る過酸化水素の侵入を防止する機能も付与される。ガスバリア性は、フィルムをガスバリア性樹脂で構成すること、またはフィルムにガスバリア性層を積層させることで付与することができる。ガスバリア性層としては、ガスバリア性樹脂層、無機薄膜層および金属薄膜層が挙げられる。ガスバリア性層は、フィルムの表面層として積層されてもよいし、フィルムの内部層として積層されてもよい。
ガスバリア性樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステルなどが挙げられる。
さらに、第1フィルム部210および第2フィルム部220は、ガスバリア性を具備するために、ポリエチレン、ポリプロプレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルブチラール、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂製のフィルムを延伸により分子配向させた延伸フィルムで構成されてもよい。
ガスバリア性を付与させるための無機薄膜層を構成する無機物質としては、珪素、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、ニッケル、チタン等の酸化物、炭化物、窒化物等が挙げられる。これら無機物質の中でも、高い透明性、及び高い過酸化水素バリア性の観点から、酸化珪素、炭化珪素、窒化珪素、酸化アルミニウム、炭化アルミニウム、及び窒化アルミニウムからなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましく、酸化珪素を含むことがさらに好ましい。無機薄膜層の形成方法としては、ガスバリア性の高い均一な薄膜を得る観点から蒸着法が好ましい。蒸着法としては、化学気相成長法(CVD法)、イオンプレーティング、スパッタリング等が挙げられる。
ガスバリア性を付与させるための金属薄膜層を構成する金属物質としては、例えば、銀、銅、アルミニウム、チタン、クロム、マンガン、鉄、ニッケル、亜鉛、及びステンレスからなる群から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。特に、過酸化水素バリア性、入手容易性、価格等の観点からアルミニウムであることが好ましい。金属薄膜層の態様は、金属箔又は金属蒸着層のいずれであってもよい。金属薄膜層の形成方法は、従来公知の真空蒸着、スパッタリング、金属箔のラミネート等が挙げられる。
なお、後述するように通気性シート205を含む他方の側の部分は切り離されるため、第1フィルム部210の、通気性シート205より他方側に位置するフィルム部分は、ガスバリア性を有さなくてもよい。
第1フィルム部210は、他方側の一部が通気性シート205に置き換えられている。通気性シート205は、一方の側から他方の側への方向に直交する方向(本実施形態においては短手方向)の全体に亘って延在するように設けられている。通気性シート205は、材料量節約とガス透過効率性との両立を考慮して、本実施例の態様で設けられてよいが、滅菌密封用袋体100の他方側に偏在して設けられる限り、この態様に限定されるものではない。たとえば、第1フィルム部210の一部をくり抜き、くり抜かれた部分に通気性シート205があてがわれた態様であってもよい。
通気性シート205は、ガス通過性と微生物不通過性とを有する。通気性シート205はガス通過性を有するため、滅菌密封用袋体100の内部と外部とを連通する連続孔を有する。また、通気性シート205は、微生物不通過性を有するため、当該連続孔のサイズは微生物より小さい。
通気性シート205の一例としては、上記の第1フィルム部210および第2フィルム部220を構成する樹脂として挙げた樹脂を使用したフィルムが挙げられる。この場合、フィルムには複数の孔(フィルムの表裏空間を連通する孔)が穿設されている。通気性シート205の他の例としては、多孔性シートが挙げられる。多孔性シートは、その素材自体がシートの裏表空間を連通する空隙を生来的に有しているものであり、不織布および紙などの繊維質シートが挙げられる。特に、入手容易性またはガス通過性などの観点、さらに塵芥(繊維質シートから離脱する繊維片)による汚染リスクを低減する観点から、不織布であることが好ましい。また、紙の表面に不織布が積層されてもよい。
不織布は、塵芥汚染リスクを低減する観点から、湿式、乾式、および直接式を問わず、サーマルボンド方式、または、ケミカルボンド方式で繊維同士を接合した不織布であってよい。不織布の繊維長は特に限定されず、短繊維および長繊維のいずれでもよいが、塵芥汚染のリスクをより低減する観点から、長繊維であってよい。
不織布を形成する繊維は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を原料とする繊維であってよい。また、不織布を形成する繊維は、当該熱可塑性樹脂を芯鞘構造として他の熱可塑性樹脂を被覆した共押出し繊維であってもよい。たとえば、ポリエチレンテレフタレートを芯として、その周囲をポリエチレンで被覆した共押出し繊維などが挙げられる。また、不織布は、異なる材質の繊維同士が接合させられたものであってもよい。
本実施形態では、第1フィルム部210の一部に通気性シート205が置き換えられており、より具体的には、図1(b)に示すように第1フィルム部210を構成するフィルムが一部欠損しており、当該欠損部分を補うように、当該欠損部分より大きいサイズの通気性シート205があてがわれ、フィルムとの重なり部分が接合されている。本実施形態では、通気性シート205は滅菌密封用袋体100の内部からあてがわれているが、滅菌密封用袋体100の外側からあてがわれてもよい。
本実施形態では、通気性シート205はヒートシールによって第1フィルム部210に接合されていることが好ましいため、通気性シート205は、少なくともその表面にヒートシール性を有していることが好ましい。したがって、通気性シート205は、その全体がヒートシール性を有する熱可塑性樹脂の繊維で構成されてもよいし、ヒートシール性を有しない繊維質シートの表面にヒートシール性を有する樹脂の繊維が積層されてもよいし、ヒートシール性を有しない繊維質シートの表面にヒートシール性を有する樹脂のコーティング層が、グラビアコート、ディップコート等、公知のコーティング方法によって設けられていてもよい。
滅菌密封用袋体100は、開封誘導部250が設けられていてよい。開封誘導部250は、一方の側から他方の側への方向に直交する方向(本実施形態では短手方向)への切裂開封を誘導する構造である。本実施形態では、開封誘導部250としてノッチが形成されている。本実施形態では、開封誘導部250は滅菌密封用袋体100の一方の側に形成されているが、滅菌密封用袋体100の一方の側から他方の側への方向(本実施形態では長手方向)のどこに形成されていてもよい。
収容体Cとしては特に限定されず、保存時および開封時において厳密な滅菌状態が必要とされるものであればよい。好ましい収容体Cとしては、特に、再生医療用途で用いられる要素自体または当該要素を収容(保存のための収容および運搬のための一時的収容のいずれをも含む)するための容器およびその関連器具が挙げられる。再生医療用途とは、細胞の分化誘導、培養、保存、輸送、移植に用いられることをいう。再生医療用途で用いられる要素としては、検体、細胞(たとえば、胚性幹細胞、人工多能性幹細胞、組織特異的な体性幹細胞、分化した組織細胞)、足場材料、細胞成長因子およびそれらと共に用いられる試薬類が挙げられる。より具体的には、シャーレおよびフラスコ等の細胞培養容器;検体、細胞および試薬類を保存するための保存容器;ならびにピペットなどが挙げられる。保存容器のさらに具体的な例として、チューブ等の容器が挙げられる。また、容器の関連器具としては、ケーン、ラックなどの容器保持具が挙げられる。また、収容体は仮保護のためにあらかじめ別の袋に収容されていてもよい。当該別の袋は、第1フィルム部、第2フィルム部に使用可能なフィルムであってもよいし、通気性シートであってもよい。
収容工程では、収容体Cは、開口端OEの側、つまり通気性シート205が配設された側とは反対側から、滅菌密封用袋体100の内部に収容される。このため、収容体Cが、通気性シート205へ接触することを回避することができる。通気性シート205は水蒸気を透過しやすいため、結露によって通気性シート205の空隙に水滴が残存することで通気性シート205に水分が局在化する可能性があり、これによる収容体の汚染リスクを低減することができる。また、通気性シート205が多孔性シートの場合、第1フィルム部210および第2フィルム部220のフィルム部分に比べて比表面積が大きいため、汚染源がより付着しやすい。本発明では、通気性シート205が配設された側とは反対側の開口端OEから収容体Cを収容することにより、通気性シート205の表面に付着しうる汚染源が、収容体Cに移って滅菌密封用袋体100の内部に持ち込まれるリスクを低減することができる。
[1−2.第1接合工程、滅菌工程および排出工程]
図2に示すように、本実施形態では、まず、収容体Cが収容された滅菌密封用袋体100を密閉し(第1接合工程)、その後、密閉空間を滅菌する(滅菌工程)。第1接合工程と滅菌工程とは順不同であってよく、第1接合工程と滅菌工程とを行うタイミングが重複してもよいし、滅菌工程の方が第1接合工程よりも先に行われてもよいが、滅菌を厳密に行うには、滅菌対象となる空間が密閉されるほうが好ましいため、第1接合工程と滅菌工程とをこの順番で行うことが好ましい。
第1接合工程においては、滅菌密封用袋体100の開口端OEを接合して第1接合部260を形成することで収容体Cを密封する。この場合、第1フィルム部210と第2フィルム部220との重なり部分の少なくとも縁端を含む部分で第1フィルム部210と第2フィルム部220とを接合し、第1接合部260が、密閉空間Sとの境界から縁端E1(図2(b)参照)に至る部分までを占めるように形成する。したがって、縁端E1で第1フィルム部210と第2フィルム部220とが接合されない部分が無い。
第1接合工程では、第1フィルム部210および第2フィルム部220の材質に応じ、ヒートシール、超音波溶着、貼り合わせのいずれによる接合が行われてもよい。
本実施形態の滅菌工程では、密閉空間S内が滅菌される。滅菌は、病原体および非病原体を問わず、すべての微生物を死滅または除去することを目的に行われる。
滅菌の具体的手法としては特に限定されないが、本実施形態では、化学変化のリスクが少なく、滅菌の信頼性が高く、工程管理が容易であるなどの点で、放射線滅菌が行われる。より具体的には、ガンマ線滅菌、電子線滅菌が挙げられる。
滅菌工程では、上記の滅菌方法の他、滅菌ガスを用いた滅菌が行われてもよい。この場合、第1接合工程に先立って滅菌用ガスを滅菌密封用袋体100の中に導入する。滅菌用ガスとしては、エチレンオキサイドガス、過酸化水素ガス、高温水蒸気などであってよい。またこの場合、第1接合工程によって滅菌用ガスを封じ込め、密閉空間S内で滅菌反応を行ってもよいし、滅菌密封用袋体100が開口したまま開放系で滅菌反応を行い、その後に第1接合工程によって滅菌空間を密封してもよい。
滅菌工程の後、密閉空間Sのガスを、通気性シート205を通じて外へ排出する(排出工程)。
滅菌工程が終了した段階では、密閉空間Sには不要のガスが存在しているため、排出工程で外部へ排出する。このガスは、本実施形態のように放射線滅菌が行われた場合は、滅菌反応で生じるものであり、滅菌ガスを用いた滅菌が行われた場合は、滅菌ガス(および滅菌反応により滅菌ガスから生じた他の不要なガス)である。不要なガスの排出は、密封された滅菌密封用袋体100を減圧環境下におくことよって行うことができる。
[1−3.第2接合工程]
排出工程の後、図3に示すように、通気性シート205の一方の側で、第1フィルム部210と第2フィルム部220とを接合して第2接合部270を形成し、滅菌密封用袋体100の内部の密閉空間Sを一方の側の空間と他方の側の空間S2とに完全に仕切る。これによって、滅菌密封空間(空間S1)を含む包装体300が得られる。
第2接合工程も、第1接合工程と同様、第1フィルム部210および第2フィルム部220の材質に応じ、ヒートシール、超音波溶着、貼り合わせのいずれによる接合が行われてもよい。
滅菌密封空間を含む包装体300は、収容体Cを密封する空間S1が滅菌された状態で維持されるため、この状態で製造元からユーザ(収容体Cのユーザ)に渡ってよい。この場合、通気性シート205の部分を残すことで、収容体Cの滅菌保証とすることもできる。またこの場合、滅菌密封空間を含む包装体300には、切断されるべき位置(図中矢印の位置)を知らせる印が付されていてもよい。この印は、線図などの印刷によって体現されてもよいし、ハーフスリットまたはミシン目などで構成される破断案内線の形成によって体現されてもよい。
一方、滅菌密封空間を含む包装体300は、製造元で、後述の切断工程に供されてもよい。この場合、通気性シート205に付着しうる汚染源が、滅菌密封空間を含む包装体300の表面を介して広がるリスクを低減することができる。
[1−4.切断工程]
図4に示すように、切断工程では、滅菌密封空間を含む包装体300を切断する。これによって、通気性シート205を有する部分が切り離され、滅菌密封空間を含む包装体350が得られる。この工程は、製造元でなされてもよいし、ユーザによってなされてもよい。
切断工程では、滅菌密封空間を含む包装体300の第2接合部270の位置(図中矢印の位置)で切断する。このため、得られる滅菌密封空間を含む包装体350の他方の側は、第2接合部270によって、滅菌密封された空間S1の境界から縁端E2に至るまで接合されている。
このように得られた滅菌密封空間を含む包装体350は、全ての端部における接合部が、それらの縁端(縁端E1、縁端E2、およびその他の縁端)に至るまで接合されているため、全ての縁端で接合されていない部分が無い。つまり、滅菌密封空間を含む包装体350の全ての縁端の部分で、外部雰囲気に連通した狭い空間が無い。もし、縁端部分でフィルムが接合されずに重なっていれば、この重なりの間に存在する、外部雰囲気に連通した狭い空間は、異物が滞留しやすい。さらに、滅菌密封空間を含む包装体350は、開封直前に、ユーザによって除染工程(後述)に付されることが予定されていることも多く、もし上述のような狭い空間が存在していれば、除染試薬も同様に滞留しやすくなる。そして、この除染試薬さえも、除染後の収容体Cの用途においては異物である。滅菌密封空間を含む包装体350は、全ての縁端で、狭い空間が存在する可能性を排除することで、異物が滞留するリスクを低減している。
[1−5.除染工程]
滅菌密封空間を含む包装体350は、開封直前に、ユーザによって除染工程に付されることが予定されていてよい。除染工程では、滅菌密封空間を含む包装体350を、除染試薬に接触させる。除染試薬としては特に限定されないが、過酸化水素およびホルムアルデヒドなどが挙げられる。高い除染効果および安全性の観点から、過酸化水素を用いることが好ましい。本実施形態で、第1フィルム部210および第2フィルム部220がガスバリア性を有することは、過酸化水素の腐食性への耐性も有する点で好ましい。
除染工程は、過酸化水素中へ浸漬する方法、過酸化水素のミストに曝露する方法などによって行われてよい。除染効果、および収容体Cへの悪影響を回避しやすい観点から、過酸化水素ミストに曝露する方法が好ましい。
過酸化水素ミストへの暴露は、例えば、下記の通り行える。アイソレーター内で、滅菌密封空間を含む包装体350を、過酸化水素プラズマまたは過酸化水素水蒸気に曝した後、アイソレーター内の過酸化水素プラズマまたは過酸化水素水蒸気濃度を低下させる。より具体的には、例えば、アイソレーター内に、滅菌密封空間を含む包装体350を入れた後、アイソレーター内に過酸化水素を供給し、当該包装体350を好ましくは1分以上60分以下の時間、過酸化水素プラズマまたは過酸化水素水蒸気濃度が好ましくは10ppm以上1000ppm以下の気体に曝す。その後、好ましくは150分以内にアイソレーター内の過酸化水素濃度が好ましくは1ppm以下になるように外部よりアイソレーター内に清浄空気を導入しながら過酸化水素を排出させるか、アイソレーター内の過酸化水素を紫外線照射により分解する。
[2.他の実施形態]
以下、他の実施形態について説明する。他の実施形態においては、主に第1実施形態と異なる点について説明し、第1実施形態と同じ点については基本的に説明を省略する。
[2−1.第2実施形態、第3実施形態および第4実施形態]
図5、図6および図7に、それぞれ、別々の他の実施形態を示す。図5には、第2実施形態の滅菌密封用袋体の模式的断面図を示す。図6には、第3実施形態の滅菌密封用袋体(i)および滅菌密封空間を含む包装体(ii)を模式的に示す。図7には、第4実施形態の滅菌密封用袋体(i)および滅菌密封空間を含む包装体(ii)を模式的に示す。図6(ii)および図7(ii)の滅菌密封空間を含む包装体については、切断工程によって切り離された通気性シートを含む部分も併せて表示しており、滅菌密封空間を含む包装体が開封された状態を示している。
通気性シートの配設位置は、滅菌密封用袋体の他方の側に偏在していれば特に限定されるものではなく、図5に示す滅菌密封用袋体100aのように、通気性シート205aは、第1フィルム部210aおよび第2フィルム部220a両方の一部を構成し、且つ他方の側で連続するように設けられていてもよい。
滅菌密封用袋体または滅菌密封空間を含む包装体において、開封誘導部としては、ノッチだけでなく、図6に示す滅菌密封用袋体100bおよび滅菌密封空間を含む包装体350bのように、第1フィルム部210bおよび第2フィルム部220bを所望の位置で破断させる破断案内手段を有していてよい。滅菌密封用袋体100bおよび滅菌密封空間を含む包装体350bでは、この破断案内手段は、第1フィルム部210bおよび第2フィルム部220bそれぞれに設けられたハーフスリットなどで構成される破断案内線251bおよび破断案内線252bで体現される。破断案内線251bおよび破断案内線252bは、開封誘導部250(ノッチ)の箇所を起点としていずれも基本的に切裂方向(本発明では短手方向)に向かい、開封誘導部250(ノッチ)に対向する端部の接合部で終結するように形成されている。当該対向する端部では、それぞれ一方の側からの距離が異なる位置で終結するように形成されているため、開封で生じる切裂片が離脱することを防ぐことができる。したがって、切裂片が不所望の場所に混入する事故を防ぐことができる。
また、図7に示す滅菌密封用袋体100cおよび滅菌密封空間を含む包装体350cのように、第1フィルム部210cおよび第2フィルム部220cを所望の切断方向に切断させる破断案内手段を有していてよい。滅菌密封用袋体100cおよび滅菌密封空間を含む包装体350cでは、この破断案内手段は、第1フィルム部210cおよび第2フィルム部220cとして、切裂方向(本発明では短手方向)の一方向に直進カット性を有する一軸延伸フィルムを用いることで体現される。さらに、開封誘導部250(ノッチ)に対向する端部の接合部で、破断抑制層230c(切裂方向に破断しにくい層であり、具体的には、それ自体が破断しにくいフィルム、または切裂方向と直行する方向のみに直進カット性を有する一軸延伸フィルムであってよい。)を接合することで、開封で生じる切裂片が離脱することを防ぐことができる。したがって、切裂片が不所望の場所に混入する事故を防ぐことができる。
[2−2.第5実施形態および第6実施形態]
図8に、第5実施形態の製造方法における収容工程を、図9に、第5実施形態の製造方法における第2接合工程を模式的に示す。
図8および図9においては、収容体Cがあらかじめ内袋体400dに収容されている。収容体Cおよび内袋体400dは収容工程の前に滅菌処理(上述の、収容工程の後に行われる滅菌工程とは工程上区別される)されている。内袋体400dは、ガス透過性能およびガスバリア性能の少なくともいずれかの特性を有する。
内袋体400dがガス透過性能を有する場合、そのガス透過性能は、内袋体400dの内部空間S3d内に存在しうる不要なガスを透過させることができるものであればよい。当該ガスは、滅菌工程が終了した段階で内部空間S3d内に存在しうるガスであってよい。具体的には、収容体Cが収容された内袋体400dが収容工程前に供される滅菌処理に起因するガス、および、収容体Cが収容された内袋体400dが収容工程後に供される滅菌工程に起因するガスが挙げられる。いずれにおいても、より具体的には、放射線滅菌が行われた場合は滅菌反応により生じるガスであり、滅菌ガスを用いた滅菌が行われた場合は、滅菌ガス(および滅菌反応により滅菌ガスから生じた他の不要なガス)である。
内袋体400dのガス透過性能により、これらのようなガスを空間S1内へ透過させることができる。
当該ガス透過性は、排出工程における排出条件(たとえば減圧条件)によってガスを空間S3dから空間S1へ透過させることができるものであってよい。これによって、排出工程で、空間S3d内の不要ガスと空間S1内の不要ガスとの両方を排出させることができる。
また、当該ガス透過性能は、包装体300d(図9参照)として製造された後も包装体300dが置かれる環境(常圧環境および減圧環境を問わない)の下でガスを空間S3dから空間S1へ透過させることができるものであってもよい。これによって、空間S3d内に残存する不要ガスを空間S1内へ排出するため、空間S3d内の不要ガス濃度をさらに低減させることができる。
内袋体400dのガス透過性能を確保するためには、内袋体400dを、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン等のガス透過性樹脂を含んで構成することができる。
内袋体400dがガスバリア性能を有する場合、そのガスバリア性は、除染工程で用いられうる過酸化水素が、第1フィルム部210および/または第2フィルム部220を介してわずかに空間S1に侵入したとしても、そのわずかに侵入した過酸化水素が空間S3dにさらに侵入することを阻止するものであればよい。このように内袋体400dがガスバリア性能を有することで、第1フィルム部210および/または第2フィルム部220が樹脂のみで構成される場合であっても、収容体Cに対して過酸化水素による悪影響を防止することができる。
内袋体400dのガスバリア性能を確保するためには、内袋体400dを、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン2等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステルからなる群から選ばれるガスバリア性樹脂を含んで構成することができる。
あるいは、内袋体400dのガスバリア性能を確保するためには、内袋体400dを、ポリエチレン、ポリプロプレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルブチラール、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂製のフィルムを延伸により分子配向させた延伸フィルムで構成することもできる。
図10に、第6実施形態の滅菌密封用袋体における内袋体を構成する積層フィルムを模式的に示す。本実施形態の内袋体400eは、ガス透過性層410eと、ガス透過性層410eに積層されたガスバリア性樹脂製有孔層420eと、を含む積層フィルムで構成される。
ガス透過性層410eは、内袋体400eに上述のガス透過性能を付与する。したがって、上述のガス透過性樹脂で構成されてよい。一方、ガス透過性層410eは、後述のガスバリア性樹脂製有孔層420eのような孔は空いていない。
ガスバリア性樹脂製有孔層420eは、内袋体400eに上述のガスバリア性能を付与する。したがって、上述のガスバリア性樹脂で構成されてよい。なお、ガスバリア性樹脂製有孔層420eは、層の厚み方向に貫通する孔425eが設けられている。この孔425eがガス透過性層410eを透過したガスの通過を可能にするため、内袋体400e全体としてガス透過性能を確保することができる。
孔425eの形状は特に限定されない。たとえば、図示されたように切れ目または破れ目として設けられてよい。この場合、孔425eの開口幅が狭いため、ガスバリア性能を容易に確保することができる。
内袋体400eは、ガス透過性層410eが収容体C側を向くように構成されてよい。
さらに、内袋体400eを構成する積層フィルムは、図示されたガス透過性層410eおよびガスバリア性樹脂製有孔層420eに加えて、さらに他の機能性層が積層されていてもよい。
なお、第5実施形態の包装体300dは、上記実施形態の包装体350,350b,350cと同様に、切断工程によって通気性シート205の部分が切り離されてもよい。
また、第5実施形態および第6実施形態における内袋体400d,400eは、上述の第2実施形態から第4実施形態それぞれと任意に組み合わされてよい。
[実施形態各部と請求項の各構成要素との対応関係]
上記の実施形態において、滅菌密封用袋体100,100a,100b,100cが請求項の「滅菌密封用袋体」に相当し、通気性シート205,205aが「通気性シート」に相当し、第1フィルム部210,210a,210b,210cが「第1フィルム部」に相当し、第2フィルム部220,220a,220b,220cが「第2フィルム部」に相当し、開封誘導部250が「開封誘導部」に相当し、第1接合部260が「第1接合部」に相当し、第2接合部270が「第2接合部」に相当し、滅菌密封空間を含む包装体300,300d,350,350b,350cが「滅菌密封空間を含む包装体」に相当(そのうち、滅菌密封空間を含む包装体300,300dが請求項14から16の「滅菌密封空間を含む包装体」に相当)し、内袋体400d,400eが「内袋体」に相当し、ガス透過性層410eが「ガス透過性層」に相当し、ガスバリア性樹脂製有孔層420eが「ガスバリア性樹脂製有孔層」に相当し、収容体Cが「収容体」に相当し、開口端OEが「開口端」に相当し、縁端E1が「縁端」に相当し、空間S1が「滅菌密封空間」に相当する。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な変形がなされる。
100,100a,100b,100c 滅菌密封用袋体
205,205a 通気性シート
210,210a,210b,210c 第1フィルム部
220,220a,220b,220c 第2フィルム部
250 開封誘導部
260 第1接合部
270 第2接合部
300,300d,350,350b,350c 滅菌密封空間を含む包装体
400d,400e 内袋体
410e ガス透過性層
420e ガスバリア性樹脂製有孔層
C 収容体
OE 開封端
E1 縁端
S1 空間(滅菌密封空間)

Claims (16)

  1. 第1フィルム部と、前記第1フィルム部に重ねられた第2フィルム部と、一方の側に設けられた開口端とを含み、他方の側に設けられた、前記第1フィルム部および前記第2フィルム部の少なくともいずれかの一部を構成する通気性シートと、を含む袋体に、開口端から収容体を収容する収容工程と、
    前記開口端を、前記第1フィルム部と前記第2フィルム部との重なり部分の少なくとも縁端を含む部分で前記第1フィルム部と前記第2フィルムとの第1接合部を形成することにより封止する第1接合工程と、
    前記袋体の中を滅菌する滅菌工程と、
    前記滅菌工程の後で、前記袋体の中のガスを前記通気性シートを通じて外へ排出する排出工程と、
    前記排出工程の後で、前記通気性シートの前記一方の側で、前記第1フィルム部と前記第2フィルム部との第2接合部を形成し、前記袋体の内部空間を前記一方の側と前記他方の側とに完全に仕切る第2接合工程と、
    を含む、滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  2. 前記通気性シートが多孔性シートである、請求項1に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  3. 前記滅菌工程において放射線滅菌が行われ、
    前記排出工程において排出されるガスが前記放射線滅菌によって生じたガスである、請求項1または2に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  4. 前記滅菌工程において滅菌用ガスによる滅菌が行われ、
    前記排出工程において排出されるガスが前記滅菌用ガスである、請求項1または2に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  5. 前記第2接合部で前記袋体を切断する切断工程をさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  6. 前記第1フィルム部および前記第2フィルム部の少なくともいずれかがガスバリア性フィルムで構成される、請求項1から5のいずれか1項に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  7. 前記袋体が、前記一方の側から前記他方の側への方向に直交する方向への開封誘導部を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  8. 前記収容体がガス透過性の内袋体の中に収容されており、
    前記収容工程において、前記収容体が前記内袋体の中に収容された態様で前記袋体に収容される、請求項1から7のいずれか1項に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  9. 前記内袋体が、ガス透過性層と、前記ガス透過性層に積層されたガスバリア性樹脂製有孔層と、を含む積層フィルムで構成される、請求項8に記載の滅菌密封空間を含む包装体の製造方法。
  10. 第1フィルム部と、
    前記第1フィルム部に重ねられた第2フィルム部と、
    一方の側に設けられた開口端と、
    他方の側に設けられた、前記第1フィルム部および前記第2フィルム部の少なくともいずれかの一部を構成する通気性シートと、
    を含む、滅菌密封用袋体。
  11. 前記通気性シートが多孔性シートである、請求項10に記載の滅菌密封用袋体。
  12. 前記第1フィルム部および前記第2フィルム部の少なくともいずれかがガスバリア性フィルムで構成される、請求項10または11に記載の滅菌密封用袋体。
  13. 前記一方の側から前記他方の側への方向に直交する方向への開封誘導部を含む、請求項10から12のいずれか1項に記載の滅菌密封用袋体。
  14. 第1フィルム部と、
    前記第1フィルム部に重ねられた第2フィルム部と、
    一方の側に設けられた、前記第1フィルム部と前記第2フィルム部との重なり部分の少なくとも縁端を含む部分で前記第1フィルム部と前記第2フィルム部とが接合されている第1接合部と、
    他方の側に設けられた、前記第1フィルム部および前記第2フィルム部の少なくともいずれかの一部を構成する通気性シートと、
    前記通気性シートよりも前記一方の側で、前記第1フィルム部と前記第2フィルム部とが接合されている第2接合部と、
    前記第1フィルム部、前記第2フィルム部、前記第1接合部および前記第2接合部によって画成された滅菌密封空間に収容された収容体と
    を含む、滅菌密封空間を含む包装体。
  15. 前記収容体がガスバリア性の内袋体の中に収容されている、請求項14に記載の滅菌密封空間を含む包装体。
  16. 前記内袋体が、ガス透過性層と、前記ガス透過性層に積層されたガスバリア性樹脂製有孔層と、を含む積層フィルムで構成される、請求項15に記載の滅菌密封空間を含む包装体。
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