JP2017047759A - 車両用断熱シート - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントガラスへの装着が容易に行える車両用断熱シートを提供すること。
【解決手段】車両のフロントガラス11の表面を断熱シート本体100で覆うように装着する車両用断熱シート1であって、断熱シート本体100は、断熱シート本体100の一方の面に設けられた遮光性の第1アルミシート121と、他方の面に設けられた遮光性の第2アルミシート122と、第1アルミシート121と第2アルミシート122との間に設けられた断熱層130と、を有し、断熱シート本体100の外周側には、第1アルミシート121と第2アルミシート122との間に複数のマグネット部材110が配置されている、ことを特徴とする車両用断熱シート1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用断熱シートに関する。
従来、駐車中の車内温度やハンドル等の操作部分の表面温度の上昇を抑えるために、車内側から、吸着ゴム等でフロントガラス部分に吸着させて配置する車両用断熱シートが知られている。
しかしながら、従来のこの様な車両用断熱シートの場合、フロントガラスの内側に装着したり装着を外したりするのは、狭い車内で行うため、ルームミラーに接触する等して、装着作業がしづらいという問題がある。
本発明は、上記従来の課題に鑑みて、フロントガラスへの装着が容易に行える車両用断熱シートを提供することを目的とする。
第1の本発明は、
車両のフロントガラスの表面の全部又は一部を断熱シート本体で覆うように装着する車両用断熱シートであって、
前記断熱シート本体は、
前記断熱シート本体の一方の面に設けられた遮光性の第1シート部材と、
前記断熱シート本体の他方の面に設けられた遮光性の第2シート部材と、
前記第1シート部材と前記第2シート部材の間に設けられた断熱層と、を有し、
前記断熱シート本体の外周側には、前記第1シート部材と前記第2シート部材の間に複数の磁石が配置されている、ことを特徴とする車両用断熱シートである。
また、第2の本発明は、
前記断熱層は、内部に気体が充填された気体充填部を複数有することで所定の厚みを保持しており、
前記磁石は、前記断熱層の内、前記気体が充填されていない場所に配置されている、ことを特徴とする上記第1の本発明の車両用断熱シートである。
また、第3の本発明は、
前記断熱シート本体は、左右方向に長い横長形状であり、
前記断熱シート本体の左右両端部の内の少なくとも一方に、一端部が取り付けられると共に他端部が前記車両の所定の車内部材に保持される車内保持部材を備えた、ことを特徴とする上記第1又は第2の本発明の車両用断熱シートである。
また、第4の本発明は、
前記車内保持部材の前記他端部は二手に別れていると共に、前記二手に分かれたそれぞれの先端部同士が着脱可能に構成されている、ことを特徴とする上記第3の本発明の車両用断熱シートである。
また、第5の本発明は、
前記第1シート部材又は前記第2シート部材の表面の内、前記磁石が配置されている場所に対応する位置に起毛性のシート部材が取り付けられている、ことを特徴とする上記第1〜第4の何れか一つの本発明の車両用断熱シートである。
本発明によれば、フロントガラスへの装着が容易に行える車両用断熱シートを提供することが出来る。
(a):本発明の一実施の形態の車両用断熱シートの全体の構成を模式的に示す概略平面図、(b):本実施の形態の車両用断熱シートの、自動車のハンドルの握り部に巻き付けられて固定された盗難防止用固定部材を示す概略斜視図 本実施の形態の車両用断熱シートを図1(a)のA−A'の位置で切断したときの断面を模式的に示した概略断面図 本実施の形態の車両用断熱シートを自動車のフロントガラスに装着した状態を示す概略斜視図
以下に、本発明の車両用断熱シートの一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態の車両用断熱シート1について、図1(a)〜図2を用いて説明する。
図1(a)は、本実施の形態の車両用断熱シート1の全体の構成を模式的に示す概略平面図であり、図1(b)は、自動車10のハンドルの握り部2に巻き付けられて固定された盗難防止用固定部材300を示す概略斜視図である。
尚、本実施の形態では、車両用断熱シート1の裏側(図1の紙面の奥側に対応する)が、自動車10のフロントガラス11(図3参照)の表面に接するものとして説明する。従って、図1の紙面の手前側は、車両用断熱シート1の表側が示されている。
図2は、本実施の形態の車両用断熱シート1を図1(a)のA−A'の位置で切断したときの断面を模式的に示した概略断面図である。
本実施の形態の車両用断熱シート1は、図1に示す様に、自動車10のフロントガラス11(図3参照)の表面を車外から覆うことが出来る、左右方向に長い略台形状を成した断熱シート本体100と、断熱シート本体100の両端側に配置されたゴムひも状部材200と、断熱シート本体100の片側に配置された盗難防止用固定部材300とを備えている。
ゴムひも状部材200は、断熱シート本体100の左右両端下部に形成された第1パンチ孔101のそれぞれに、一端部201が取り付けられていると共に、他端部には自動車10のサイドミラー12(図3参照)に引っ掛けるための伸縮自在のリング部202が設けられている。
これにより、車両用断熱シート1をフロントガラス11の表面に装着した状態において、強風により車両用断熱シート1が外れない様に両端側を固定できる。
盗難防止用固定部材300は、断熱シート本体100の左右両端の内、自動車10の運転席に近い側の端部に形成された第2パンチ孔102に一端部301が取り付けられていると共に、他端部302は二手に分かれて、その二手にわかれた双方の先端部同士が、雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bを有し、自動車10のハンドルの握り部2(図1(b)参照)に巻き付けて固定するために着脱可能に連結出来る構成である。また、連結を解除するための解除ボタン(図示省略)が雌型コネクタ302bの本体に設けられている。また、盗難防止用固定部材300は、伸び縮み自在な金属製コイルバネを基材とし、その表面は柔軟性を有するカバーで覆われており、鋏やカッターナイフなどでは切断することが出来ない構成である。
これにより、車両用断熱シート1をフロントガラス11の表面に装着する場合、運転席側のドアを開けて、盗難防止用固定部材300の他端部302に設けられた雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bを、自動車10のハンドルの握り部2に巻き付けて連結した後(図1(b)参照)、ドアを閉めてドアロックをすることで、車両用断熱シート1が盗難防止用固定部材300を用いてハンドルの握り部2に連結固定されるので、車両用断熱シート1の盗難を防止出来る。
尚、第1パンチ孔101、及び第2パンチ孔102は、孔部が型くずれしない様に補強するために、断熱シート本体100の表側と裏側の双方からリング状の樹脂製ホルダー103でしっかりと固定されている、
また、断熱シート本体100の底辺側の中央部には、下方に向けて突き出した突き出し部104が設けられている。この突き出し部104は、フロントガラス11の下端側に配置されたワイパー取り付けパネルとボンネット13(図3参照)との間に設けられている隙間14(図3参照)に差し込むことで、強風で断熱シート本体100の下端部が捲れることを防止する役割を果たす。
また、断熱シート本体100は、図2に示す様に、基本構造としては、遮光性を有する第1アルミシート121と、遮光性を有する第2アルミシート122と、第1アルミシート121と第2アルミシート122の間に設けられた断熱層130とから構成された3層構造である。
車両用断熱シート1を車外においてフロントガラス11の表面に装着した場合に、第1アルミシート121は、フロントガラス11と反対側に配置され、第2アルミシート122は、フロントガラス11に接する側に配置される構成である(図2参照)。
また、断熱層130は、内部にエヤーが充填されてエヤー溜まり131aが形成されたエヤー充填部131を縦方向および横方向に近接させて複数有することで所定の厚み(例えば、4mm)を保持する構成である。
尚、断熱層130の厚みは、4mmに限らず、例えば、6mm、8mmなどであっても良く、或いは、それらを二重重ね等した構成でも良い。
また、図2に示す様に、断熱層130は、エヤー充填部131の天井部を介して離散的に第1アルミシート121に接着されていると共に、エヤー充填部131の底面を覆う底面シート132を介して連続的に第2アルミシート122に接着されている。
一方、断熱シート本体100の外周側の内部には、図1(a)に示す様に、薄板円形状(例えば、厚みが2mm、直径が10mm)のマグネット部材110が、所定領域に複数個配置されている。
ここで、断熱シート本体100の外周側の内、上端側と左右両端側のマグネット部材110は、フロントガラス11が固定されている枠体の金属フレーム部分3(図2参照)の位置に対応する様に配置されており、且つ、断熱シート本体100の外周側の内、下端側の突き出し部104近傍のマグネット部材110は、自動車10のワイパーの金属フレーム部分(ワイパーアーム)(図示省略)の位置に対応する様に配置されている。
この様にマグネット部材110を配置することにより、車外からフロントガラス11の表面を、本実施の形態の車両用断熱シート1で覆った場合、フロントガラス11の上端側、左右両端側、及び下端側の四方における金属フレーム部分に、マグネット部材110が吸着するので、断熱シート本体100はフロントガラス11にしっかりと装着される。
また、ここで、所定領域とは、エヤー充填部131内のエヤー溜まり131aからエヤーが抜けた結果、エヤー充填部131が圧縮されて第1アルミシート121との間に形成された空間部133のことである。空間部133の形成については、更に後述する。
マグネット部材110は、両側に付着された両面テープ(又は接着材)110aを介して、第1アルミシート121の内面と接着されると共に、エヤーが抜けてエヤー充填部131が圧縮された圧縮部分131bと接着されることにより、断熱シート本体100の内部に固定されている。
尚、本実施の形態では、マグネット部材110として、ネオジウムマグネットを使用した場合について説明するが、これに限定されるものではない。
また、第2アルミシート122の表面の内、マグネット部材110が配置されている場所に対応する位置に表面140aに起毛性を有する保護シート部材140が両面テープ110a(又はミシン縫製)で固定されている。
この様に、起毛性を有する保護シート部材140を設けたことで、第2アルミシート122側に付着した微細なゴミや、マグネット部材110の磁力で吸引された鉄粉が起毛の中に取り込まれて、車体に傷が付くのを防止出来る。
また、図2に示す様に、マグネット部材110と金属フレーム部分3との間には、マグネット部材110側から順に、両面テープ110a、エヤーが抜けてエヤー充填部131が圧縮された圧縮部分131b、第2アルミシート122、両面テープ110a、及び保護シート部材140が緩衝材として介在することで、マグネット部材110が金属フレーム部分3を傷つけることが防止出来る。
また、断熱シート本体100の外周縁部105は、全周に亘り、細長い布106で上下を覆って圧縮した状態で(図2参照)、ミシンで縫製されている。
これにより、断熱シート本体100の外周縁部105が直接露出することがないので、車体の塗装面を傷つけることが防止出来、断熱シート本体100の補強により型崩れを防止出来ると共に、美観上も優れた効果を発揮する。
また、断熱シート本体100は、収納時にコンパクトに折り畳める様にするため、中央折り畳み位置107a、左側折り畳み位置107b、及び右側折り畳み位置107cの3箇所で折り畳み可能に構成されている。
中央折り畳み位置107aは、断熱シート本体100の左右方向幅の中心位置に対応しており、折り畳んだ時に、図1(a)の紙面上において手前側に突き出して、中央入り畳み位置107aが山の稜線を成す所謂山折りとなる構成である。
また、左側折り畳み位置107b及び右側折り畳み位置107cは、中央折り畳み位置107aを基準として、断熱シート本体100の左半分と右半分を、それぞれ更に左右幅方向の概ね真ん中の位置に対応しており、左側折り畳み位置107b及び右側折り畳み位置107cで折り畳んだ時に、図1(a)の紙面上において奥前側に突き出して、左側折り畳み位置107b及び右側折り畳み位置107cが山の谷間を成す所謂谷折りとなる構成である。
尚、本実施の形態のマグネット部材110は、中央折り畳み位置107aを基準として、左右対称の位置に配置されている。
また、断熱シート本体100が上記3箇所の位置で容易に折り畳める様にするために、中央入り畳み位置107a、左側折り畳み位置107b及び右側折り畳み位置107cに対応する、断熱層130のエヤー充填部131内のエヤー溜まり131aからはエヤーが抜かれて、断熱シート本体100におけるその部分の厚みが薄くなっている。
また、中央入り畳み位置107aは、山折りした時に第1アルミシート121(図2参照)側(図1(a)の紙面上の手前側)が山の稜線となるため、ヒンジの役割と補強を兼ねた透明テープ108a(例えば、シリコンゴムテープ)で、第1アルミシート121側が覆われている。また、左側折り畳み位置107b及び右側折り畳み位置107cは、谷折りした時に第2アルミシート122(図2参照)側(図1(a)の紙面上の奥側)が山の稜線となるため、ヒンジの役割と補強を兼ねた透明テープ108b(例えば、シリコンゴムテープ)で、第2アルミシート122側が覆われている。
尚、本実施の形態の第1アルミシート121は、本発明の第1シート部材の一例にあたり、本実施の形態の第2アルミシート122は、本発明の第2シート部材の一例にあたる。また、本実施の形態のマグネット部材110は、本発明の磁石の一例にあたる。また、本実施の形態の盗難防止用固定部材300は、本発明の車内保持部材の一例にあたる。また、本実施の形態の保護シート部材140は、本発明の起毛性のシート部材の一例にあたる。
次に、図3を用いて本実施の形態の車両用断熱シート1のフロントガラス11への装着方法を説明する。
図3は、本実施の形態の車両用断熱シート1を自動車10のフロントガラス11に装着した状態を示す概略斜視図である。
1.断熱シート本体100で、車外側からフロントガラス11の表面を覆う。
2.次に、例えば、運転席側のフロントピラーに対して、図1に示すマグネット部材110の内、図1の断熱シート本体100の左端に縦配列された5個のマグネット部材110を位置合わせして吸着させる。更に、天井部分の金属フレームに対して、図1に示すマグネット部材110の内、図1の断熱シート本体100の上端の左側に縦配列された2個のマグネット部材110を位置合わせして吸着させる。
3.次に、運転席側と反対側のフロントピラーに対して、図1に示すマグネット部材110の内、図1の断熱シート本体100の右端に縦配列された5個のマグネット部材110を位置合わせして吸着させる。更に、天井部分の金属フレームに対して、図1に示すマグネット部材110の内、図1の断熱シート本体100の上端の右側に縦配列された2個のマグネット部材110を位置合わせして吸着させる。
4.次に、ワイパーの根本部の金属フレームであるワイパーアームに対して、図1に示すマグネット部材110の内、図1の断熱シート本体100の下端側に横配列された4個のマグネット部材110を位置合わせして吸着させる。更に、突き出し部104を、フロントガラス11の下端側に配置されたワイパー取り付けパネルとボンネット13との間に設けられている隙間14(図3参照)に差し込む。
5.次に、左右両側のサイドミラー12に対して、ゴムひも状部材200の先端側のリング部202を引っ掛ける。
6.次に、運転座席側のドアを開けて、盗難防止用固定部材300の二手に分かれている他端部302を、自動車10のハンドルの握り部2(図1(b)参照)に巻き付けて、雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bを連結固定させる。その後、運転座席側のドアを締めてドアロックを施す。
尚、雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bの連結固定を解除する時は、雌型コネクタ302bの本体に設けられている解除ボタン(図示省略)を手で押すことで容易に解除できる。
以上で、車両用断熱シート1のフロントガラス11への装着が完了する。
これにより、本実施の形態の車両用断熱シート1は、車外においてフロントガラス11に装着出来るので、狭い車内で装着することに比べて容易に行える。
また、盗難防止用固定部材300を設けたことで、車両用断熱シート1を簡単に盗まれることが防止出来る。
また、ゴムひも状部材200を設けたことで、強風により車両用断熱シート1が外れない様に両端側をサイドミラー12に固定できる。
尚、フロントガラス11に装着していた車両用断熱シート1を取り外す場合は、概ね上記装着の手順の逆の手順で容易に取り外すことが出来る。そして、断熱シート本体100を中央折り畳み位置107a、左側折り畳み位置107b、及び右側折り畳み位置107cの3箇所で折り畳むことが出来るので、収納性が向上する。
次に、本実施の形態の車両用断熱シート1の製造方法について説明する。
工程1.各種車両のフロントガラス11に合わせた複数種類の型紙のサイズ取りを行う。
工程2.断熱シート本体100に用いる、上述した3層構造の断熱シート材料を用意する。
工程3.例えば、何れか一つの型紙に合わせて、断熱シート材料を裁断する。
工程4.裁断された断熱シート材料の所定位置に、マグネット部材110を埋め込む。
具体的には、裁断された断熱シート材料の断面部分から、マグネット部材110を埋め込むべき位置に向けて、第1アルミシート121(図2参照)とエヤー充填部131の天井部との接着部分をめがけて、ヘラ状のジグ(図示省略)を差し込む。これにより、エヤー充填部131の天井部を第1アルミシート121(図2参照)の内面から剥がすと共に、エヤー充填部131のエヤー溜まり131a(図2参照)からエヤーを抜き、上述した空間部133を形成する。
その後、エヤー溜まり131aからエヤーが抜けた結果、エヤー充填部131が圧縮されることで第1アルミシート121との間に形成される空間部133(図2参照)に対して、両側の面に両面テープ(又は接着材)110aが付着されたマグネット部材110を挿入し、所定位置において、第1アルミシート121及び第2アルミシート122の両側から押圧して、マグネット部材110の接着面を第1アルミシート121の内面と、エヤーが抜けてエヤー充填部131が圧縮された圧縮部分131b(図2参照)とにしっかりと固着させる。
その後、第2アルミシート122の表面の内、マグネット部材110の固定位置に対応する位置に、起毛性を有する表面140aと反対側の面に両面テープ110aが付された保護シート部材140(図2参照)を押圧して、しっかりと固定させる。
工程5.その後、裁断された断熱シート材料の断面が露出している外周部を、細長い布106で上下を覆って圧縮した状態で、ミシンで縫製する。
工程6.その後、所定位置に、第1パンチ孔101と第2パンチ孔102を開けて、表側と裏側の双方からリング状の樹脂製ホルダー103でしっかりと固定する。
工程7.樹脂製ホルダー103が固定された左右両側の第1パンチ孔101に対して、ゴムひも状部材200の一端部201を固定する。また、樹脂製ホルダー103が固定された第2パンチ孔102に対して、盗難防止用固定部材300の一端部301を固定する。
工程8.また、中央折り畳み位置107a、左側折り畳み位置107b、及び右側折り畳み位置107cの3箇所において極細針を刺して、断熱層130のエヤー充填部131内のエヤー溜まり131aからエヤーを抜く。その後、上述した該当個所に透明テープ108a、108bを貼る。
以上により、車両用断熱シート1が完成する。
尚、上記実施の形態では、車両用断熱シート1の断熱シート本体100がフロントガラス11の表面の全部を覆う構成について説明したが、これに限らず例えば、断熱シート本体100がフロントガラス11の表面の一部を覆う構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、断熱層130として、独立したエヤー充填部131が縦横方向に近接配列されて所定厚みのシート状を成した所謂気泡断熱シートを用いた場合について説明したが、これに限らず例えば、ウレタン製シート(例えば、ウレタンシート、発泡ウレタンシート、ウレタンゴムシートなど)であっても良い。この場合、断熱層130の外周端縁部からウレタン製シートの所定位置に、例えば、加熱した金属板状のジグを挿入してウレタン製シートを熱で溶かして体積を収縮させることで、第1アルミシート121との間に、マグネット部材110を収納するスペース(図2の空間部133参照)を形成して、そのスペースにマグネット部材110と接着剤を充填して固定しても良い。また、ウレタン製シートを用いた場合、断熱シート本体100が上記3箇所の位置で容易に折り畳める様にするために、中央折り畳み位置107aについては、第1アルミシート121側からウレタン製シートにまで及ぶ切り込み部が形成されており、且つ、左側折り畳み位置107b及び右側折り畳み位置107cについては、第2アルミシート122側からウレタン製シートにまで及ぶ切り込み部が形成されている。更に、各切れ込み部は、補強とヒンジの機能を兼ねた透明テープ(例えば、シリコンテープ等)が接着されて被覆されていることが好ましい。
また、上記実施の形態では、磁石の一例として、薄板円形状のマグネット部材110を用いた場合について説明したが、これに限らず例えば、薄板楕円形状、薄板矩形状等、どの様な形状であっても良い。
また、上記実施の形態では、磁石の一例として、ネオジウムマグネットを用いた場合について説明したが、これに限らず例えば、通常のマグネットシートを用いても良い。
また、上記実施の形態では、マグネット部材110は、中央折り畳み位置107aを基準として、左右対称の位置に配置されている場合について説明したが、これに限らず例えば、断熱シート本体100を、中央折り畳み位置107a、左側折り畳み位置107b及び右側折り畳み位置107cで折り畳んだ時に、マグネット部材110が重ならない位置に、マグネット部材110の配置した構成であっても良い。これにより、マグネット部材110の磁力が強力な場合でも、マグネット部材110が対向して吸着することが防止できるので、折り畳まれた断熱シート本体100を容易に広げることができる。尚、マグネット部材110が片面多極着磁されている場合は、そもそもマグネット部材同士の吸着は生じない。
また、上記実施の形態では、第2アルミシート122の表面の内、マグネット部材110が配置されている場所に対応する位置に表面140aに起毛性を有する保護シート部材140が両面テープ110a(又はミシン縫製)で固定されている構成について説明したが、これに限らず例えば、起毛性を有する保護シート部材に代えて、第2アルミシート122側に付着した微細なゴミや、マグネット部材110の磁力で吸引された鉄粉を包み込んでしまう様な軟質性を有するシート部材(例えば、粘着ゲルシート等)を用いた構成でも良い。
また、上記実施の形態では、空間部133を形成する際に、第1アルミシート121(図2参照)とエヤー充填部131の天井部との接着部分をめがけて、ヘラ状のジグ(図示省略)を差し込むことにより、エヤー充填部131の天井部を第1アルミシート121(図2参照)の内面から完全に剥がして、マグネット部材110を第1アルミシート121に固定する構成について説明したが、これに限らず例えば、エヤー充填部131の剥がし残りが、マグネット部材110と第1アルミシート121との間に存在している構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の第1シート部材、第2シート部材の素材の一例として、アルミシートを用いた場合について説明したが、遮光性を有するシートであれば材質は問わない。
また、上記実施の形態では、断熱シート本体100が、左右方向に長い略台形状である場合について説明したが、これに限らず例えば、略長方形状や、略楕円形状など、フロントガラスの全部又は一部を覆う形状であれば、どの様な形状であっても良い。
また、上記実施の形態では、断熱シート本体100の底辺側の中央部に下方に向けて突き出した突き出し部104が設けられている場合について説明したが、これに限らず例えば、突き出し部104は無くても良い。
また、上記実施の形態では、断熱シート本体100の外周縁部105は、全周に亘り、細長い布106で上下を覆って圧縮した状態で(図2参照)、ミシンで縫製されている構成について説明したが、これに限らず例えば、上記製造方法の説明における工程5に代えて、裁断された断熱シート材料の断面が露出している外周部を、3cmほどの幅で全周に亘り、エヤー充填部131のエヤー溜まり131aからエヤーを抜き、1cmほどの幅で折り曲げてテープで留める構成としても良い。これにより、裁断された断熱シート材料の断面が車体に接触して傷を付けることを防止出来る。
また、上記実施の形態では、ゴムひも状部材200を設けた場合について説明したが、これに限らず例えば、ゴムひも状部材200は無くても良い。
また、上記実施の形態では、盗難防止用固定部材300を、断熱シート本体100の左右両側の内、運転席側に設けた場合について説明したが、これに限らず例えば、運転席と反対側(即ち、助手席側)、又は、左右両側に設けても良い。この場合、運転席と反対側に設けた盗難防止用固定部材300は、ハンドルの握り部2(図1(b)参照)ではなく、例えば、フロントピラーの室内側に取り付けられているアシストグリップ15(図3参照)に巻き付けて、雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bを連結して固定することが出来る。
また、上記実施の形態では、断熱シート本体100の左右両側の内、運転席側に設けた盗難防止用固定部材300を、自動車10のハンドルの握り部2(図1(b)参照)に巻き付けて、雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bを連結させて固定する場合について説明したが、これに限らず例えば、フロントピラーの車内側に取り付けられているアシストグリップ15(図3参照)に巻き付けて、雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bを連結して固定することも出来る。ここで、アシストグリップとは、自動車の乗降時につかまったり、走行中に車体が揺れた時につかまったりする小さな取っ手の事であり、フロントピラーの車内側、或いは、車内天井の左右両端側に固定されている。尚、本実施の形態のハンドルの握り部2や、アシストグリップ15は、本発明の車内保持部材の他端部が保持されることになる車両の所定の車内部材の一例にあたる。
また、上記実施の形態では、本発明の車内保持部材の一例として、盗難防止用固定部材300(図1(a)、図1(b)参照)を、運転席側及び助手席側の少なくとも何れか一方側に用いた場合について説明した。ここで、盗難防止用固定部材300は、所定の車内部材の一例としての自動車10のハンドルの握り部2やアシストグリップ15に巻き付けて、雄型コネクタ302aと雌型コネクタ302bを連結させることで、車両用断熱シート1を自動車10の車内に固定することが出来る構成として説明した。しかし、本発明の車内保持部材は、これに限らず例えば、他端部は二手に別れておらす、単に、所定の大きさを有する例えば球体状のストッパー部材(図示省略)が取り付けられた構成でも良い。この場合、所定の大きさとは、ストッパー部材を例えばフロントピラーの横を通して車内に入れてドアを閉めることで、そのストッパー部材が、フロントピラーの室内側の壁部とドアの外周フレームの室内側の壁部とに当接して双方の壁部に保持された状態となり、ストッパー部材と断熱シート本体100とを繋ぐ金属製コイルバネ又は金属製ワイヤー(図示省略)を車外側から引っ張っても、当該ストッパー部材を車外に引っ張り出すことが出来ない程度の大きさである。これにより、本構成例の車両用断熱シートは、容易に盗難されることが防止出来る。この構成の場合、フロントピラーの室内側の壁部とドアの外周フレームの室内側の壁部とが、本発明の車内保持部材の他端部が保持されることになる車両の所定の車内部材の一例にあたる。また、この構成の場合、ストッパー部材の形状は、球体形状に限らず例えば、円筒形状、立方体形状、多面体形状、ラグビーボール状形状など、要するに、所定の大きさを有し、ストッパー部材を車内に入れてドアを閉めることで、当該ストッパー部材を車外に引っ張り出すことが出来ない程度の大きさであれば、どの様な形状であっても良い。
また、上記実施の形態では、保護シート部材140を設けた構成について説明したが、これに限らず例えば、保護シート部材140を設けない構成でも良い。
また、上記実施の形態では、断熱シート本体100は、フロントガラス11(図3参照)を覆う構成について説明したが、これに限らず例えば、図1に示した断熱シート本体100の形状を、更に左右両端側を拡張することで、左右両サイド窓ガラス16(図3)を覆う構成であっても良い。この場合、拡張した断熱シート本体の内部に、ドアの窓枠の金属フレーム部分を利用して吸着させるマグネット部材110を配置すれば良い。
また、上記実施の形態では、マグネット部材110は第1アルミシート121と第2アルミシート122との間に配置されている構成について説明したが、これに限らず例えば、マグネット部材110を、第2アルミシート122の表面(即ち、車体側)に固定する構成であっても良い。この構成の場合、マグネット部材110の車体側の表面を、上述した起毛性を有する保護シート部材140、或いは軟質性を有するシート部材(例えば、粘着ゲルシート等)で覆うことにより、車体に傷が付くことを防止出来る。
また、上記実施の形態では、車内保持部材と断熱シート本体とを金属製コイルバネ又は金属製ワイヤーで繋ぐ場合について説明したが、これに限らず例えば、手では容易に切断出来ない紐で繋いでも良い。この構成でも、紐は手では容易に切断出来ないので、盗難防止の機能を発揮する。
本発明の車両用断熱シートによれば、フロントガラスへの装着が容易に行えるという効果を発揮し、車両用断熱シートとして有用である。
1 車両用断熱シート
2 ハンドルの握り部
3 金属フレーム部分
10 自動車
11 フロントガラス
12 サイドミラー
13 ボンネット
14 隙間
15 アシストグリップ
100 断熱シート本体
101 第1パンチ孔
102 第2パンチ孔
103 樹脂製ホルダー
104 突き出し部
105 外周縁部
106 細長い布
110 マグネット部材
121 第1アルミシート
122 第2アルミシート
130 断熱層
131 エヤー充填部
131a エヤー溜まり
132 底面シート
133 空間部
140 保護シート部材

Claims (5)

  1. 車両のフロントガラスの表面の全部又は一部を断熱シート本体で覆うように装着する車両用断熱シートであって、
    前記断熱シート本体は、
    前記断熱シート本体の一方の面に設けられた遮光性の第1シート部材と、
    前記断熱シート本体の他方の面に設けられた遮光性の第2シート部材と、
    前記第1シート部材と前記第2シート部材の間に設けられた断熱層と、を有し、
    前記断熱シート本体の外周側には、前記第1シート部材と前記第2シート部材の間に複数の磁石が配置されている、ことを特徴とする車両用断熱シート。
  2. 前記断熱層は、内部に気体が充填された気体充填部を複数有することで所定の厚みを保持しており、
    前記磁石は、前記断熱層の内、前記気体が充填されていない場所に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用断熱シート。
  3. 前記断熱シート本体は、左右方向に長い横長形状であり、
    前記断熱シート本体の左右両端部の内の少なくとも一方に、一端部が取り付けられると共に他端部が前記車両の所定の車内部材に保持される車内保持部材を備えた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用断熱シート。
  4. 前記車内保持部材の前記他端部は二手に別れていると共に、前記二手に分かれたそれぞれの先端部同士が着脱可能に構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の車両用断熱シート。
  5. 前記第1シート部材又は前記第2シート部材の表面の内、前記磁石が配置されている場所に対応する位置に起毛性のシート部材が取り付けられている、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の車両用断熱シート。
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