JP2017047751A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗り型車両のフロントフェンダ構造において、フロントフェンダでブレーキキャリパを被覆可能としつつ、フロントフェンダの大型化を抑える。
【解決手段】フロントフェンダ90は、前二輪懸架装置を避けてブレーキキャリパ82を覆う被覆部92bを備える。被覆部92bは、ブレーキキャリパ82を側方から覆う垂下部92cと、ブレーキキャリパ82を下方から覆う下方延出部92dと、を備える。ブレーキキャリパ82及び被覆部92bは、前輪2の車軸2bよりも前方に配置される。
【選択図】図10

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、鞍乗り型車両において、フロントフェンダにフロントフォークの側面を覆う被覆部を一体形成した構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。ブレーキキャリパについては明確に記載されていない。
特許第5595623号公報
ところで、上記従来の技術において、フロントフェンダの被覆部でブレーキキャリパを覆うことで、路面からの跳ね上げ等のブレーキキャリパへの掛かりを抑制する構造が望まれているが、この場合、フロントフェンダの被覆部が肥大化し易いという課題がある。
そこで本発明は、鞍乗り型車両のフロントフェンダ構造において、フロントフェンダでブレーキキャリパを被覆可能としつつ、フロントフェンダの大型化を抑えることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、前輪(2)を軸支する前輪懸架装置(4)と、前記前輪(2)の上方を覆うフロントフェンダ(90)と、前記前輪(2)を制動する前輪ブレーキ装置(80)と、を備え、前記前輪ブレーキ装置(80)は、前記前輪(2)に設けられるブレーキディスク(81)と、前記ブレーキディスク(81)を挟圧して制動力を発生させるブレーキキャリパ(82)と、を備えた鞍乗り型車両(1)において、前記フロントフェンダ(90)は、前記前輪懸架装置(4)を避けて前記ブレーキキャリパ(82)を覆う被覆部(92b)を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記被覆部(92b)は、前記前輪(2)の外周を覆う前記フロントフェンダ(90)のフェンダ本体(91)から下方へ延びて前記ブレーキキャリパ(82)を側方から覆う垂下部(92c)と、前記垂下部(92c)から前記ブレーキキャリパ(82)側へ延びて前記ブレーキキャリパ(82)を下方から覆う下方延出部(92d)と、を備えることを特徴とする。
請求項3記載した発明は、前記ブレーキキャリパ(82)及び前記被覆部(92b)は、前記前輪(2)の車軸(2b)よりも前方に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記被覆部(92b)には、前記ブレーキキャリパ(82)に向けて走行風を案内するガイド部(99)が形成されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ブレーキキャリパ(82)における液圧配管(83)を接続する接続部(86)は、前記ブレーキキャリパ(82)から側方に突出し、前記被覆部(92b)は、前記接続部(86)を覆う接続部被覆凹部(92e)を有することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記ブレーキキャリパ(82)におけるシリンダ室(82d)に連通するドレン部(89)は、前記ブレーキキャリパ(82)から側方に突出し、前記被覆部(92b)は、前記ドレン部(89)を覆うドレン部被覆凹部(92f)を有することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、フロントフェンダにおける前輪懸架装置を避けた被覆部でブレーキキャリパを覆うので、被覆部が前輪懸架装置も覆う場合と比べて、フロントフェンダの被覆部の肥大化を抑えた上で、フロントフェンダでブレーキキャリパを被覆し、路面から跳ね上げられる雨水及び泥等のブレーキキャリパへの掛かりを抑制することができる。また、被覆部が前輪懸架装置も覆う場合と比べて、被覆部内に熱がこもり難く、前輪ブレーキ装置の冷却性を確保することができる。また、ブレーキキャリパを覆う別途のカバー部材を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
請求項2に記載した発明によれば、下方延出部でブレーキキャリパを下方から覆うので、路面から跳ね上げられる雨水及び泥等のブレーキキャリパへの掛かりを効果的に抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、ブレーキキャリパ及び被覆部が前輪の前側に配置されるので、被覆部の形状等に応じて走行風圧を低減したり走行風を案内することができる。これにより、ブレーキキャリパの冷却性を確保することができる。
また、被覆部が車軸よりも前方に配置されるので、車輪が転舵された状態で鞍乗り型車両を駐車した際に、被覆部を意匠面として強調することができる。これにより、金属製のブレーキキャリパに意匠面を形成する場合と比べてコストを抑えることができる。
請求項4に記載した発明によれば、ブレーキキャリパに向けて走行風が案内されるので、ブレーキキャリパを覆った上で前輪ブレーキ装置の冷却性を確保することができる。
請求項5に記載した発明によれば、ブレーキキャリパから側方に突設された接続部を接続部被覆凹部で囲うように覆うので、路面から跳ね上げられる雨水及び泥等の接続部への掛かりを効果的に抑制することができる。
請求項6に記載した発明によれば、ブレーキキャリパから側方に突設されたドレン部をドレン部被覆凹部で囲うように覆うので、路面から跳ね上げられる雨水及び泥等のドレン部への掛かりを効果的に抑制することができる。
本発明の実施形態における前二輪式の鞍乗り型車両の右側面図である。 上記鞍乗り型車両の上面図である。 上記鞍乗り型車両の前面図である。 上記鞍乗り型車両のヘッドボックスの右側面図である。 上記ヘッドボックスの前面図である。 上記ヘッドボックスの上面図である。 上記鞍乗り型車両のヘッドボックス周辺の右側面図である。 図3の8−8断面図である。 図1の9−9断面図である。 上記鞍乗り型車両の右前輪を車幅方向内側から見た左側面図である。 図10の要部拡大図である。 図10の12−12断面図である。 図10の13−13断面図である。 図10の14−14断面図である。 上記右前輪のフロントフェンダの左側面図である。 上記フロントフェンダの上面図である。 上記フロントフェンダの前面図である。 上記フロントフェンダの斜視図である。 排気マフラーの締結部の斜視図である。 前車体カバー周辺の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPを示す。また、図中線CLは車体左右中心線を示す。
<車両全体>
図1〜図3に示すように、本実施形態の鞍乗り型車両1は、車体前部に左右一対の操舵輪としての前輪2を備えるとともに、車体後部に単一の駆動輪としての後輪48を備え、かつ左右前輪2を接地させた状態で車体を左右揺動(ローリング動)可能とした前二輪式の三輪揺動型車両として構成される。
以下、特に記載がなければ、左右前輪2が水平な路面R上に接地した状態で、車重分の荷重が前後輪2,48に分けて加わった1G状態で、車体が左右揺動角度を0度にした直立状態で、左右前輪2の操舵角が0°の直進操舵状態にあるときの構成を説明する。以下に説明する構成は、特に記載がなければ、車体左右中心に対して左右対称をなすものとする。
図8、図9を併せて参照し、鞍乗り型車両1は、車体中央に搭載するパワーユニット30の前部に、前二輪懸架装置4を支持する前懸架フレーム体5を取り付ける。パワーユニット30は、例えば水平対向四気筒型のエンジン3を含む。エンジン3は、車両左右方向中央に位置するクランクケース3aの左右両側に左右シリンダ3bを突出させる。左右シリンダ3bの下方には排気管3cが導出し、これらの排気管3cが後方に湾曲して延びる。車体後部の左右両側には排気マフラー3dが配置され、これらの排気マフラー3dの前端部に排気管3cの後端部が接続される。図9中線CSは左右シリンダ3bの中心軸線を示す。
図1を参照し、前懸架フレーム体5は、エンジン3のクランクケース3aの前部にマウントフレーム5aを介して取り付けられる。マウントフレーム5aは、その上下に左右一対の上下マウント部5b,5cを有する。上下マウント部5b,5cは、それぞれクランクケース3aの前部の上下に結合される。
クランクケース3aの上方から後方に渡る部位には、パワーユニット30を支持するメインフレーム18が配置される。メインフレーム18の後方には、シートフレーム35が接続される。シートフレーム35上には、乗員着座用のシート36が支持される。シート36の前方には、燃料タンク37が配置される。車体前部には、前車体カバー38が装着される。車体後部には、後車体カバー39が装着される。シート36の左右中央部には、メッシュ状をなしてシート36下方の空間と通気可能とする通気孔36aが設けられる。
メインフレーム18の後部には、後輪懸架装置45のスイングアーム46の前端部を支持するピボット部47が設けられる。ピボット部47は、左右に延びるピボット軸47aを介して、スイングアーム46の前端部を上下揺動可能に支持する。スイングアーム46は、例えば右アーム46aのみを有する片持ち式とされる。スイングアーム46の右アーム46aの後端部には、ファイナルギヤボックス46bが連結される。ファイナルギヤボックス46bの左側には、後輪48が軸支される。右アーム46a内には、後輪48とパワーユニット30とを連結する不図示のドライブシャフトが挿通される。
メインフレーム18は、左右一対のフレーム本体18aを備える。フレーム本体18aは、クランクケース3aの上方を前後に延びる前後延在部18bと、クランクケース3aの後方を上下に延びる上下延在部18cと、を有する。メインフレーム18は、左右フレーム本体18aの間を連結するクロスフレームを適宜の個所に備えている。
フレーム本体18aの前後延在部18bの前部及び中間部の下側には、それぞれ下方に向けて突出する前後マウント部18d,18eが設けられる。前後マウント部18d,18eには、それぞれクランクケース3aの上端部が支持される。前マウント部18dには、マウントフレーム5aの上マウント部5bとともにクランクケース3aに結合される。これにより、メインフレーム18の前部とマウントフレーム5aの上部とが連結される。
フレーム本体18aの上下延在部18cの下部の前側には、前方に向けて突出する後下マウント部18fが設けられる。後下マウント部18fには、クランクケース3aの後下端部が支持される。
後下マウント部18fとマウントフレーム5aの下マウント部5cとの間には、ロアフレーム19が配置される。ロアフレーム19は、前後方向に延びる左右一対のロアビーム19aを備える。ロアビーム19aは、シリンダ3bの下方でクランクケース3aの下部外側を前後に横断する直線状に設けられる。ロアビーム19aは、クランクケース3aの左右外側において、メインフレーム18の後下マウント部18fとマウントフレーム5aの下マウント部5cとを連結する。メインフレーム18、マウントフレーム5a及びロアフレーム19は、パワーユニット30の左右外側において、左右一対の閉ループ構造を形成する。
シート36の前部の下方には、ピボット部47の下部前側に支持される左右メインステップ32が配置される。右メインステップ32の近傍にはブレーキペダル32aが配置され、左メインステップ32の近傍にはシフトペダル32bが配置される。シート36の後部の下方には、ピボット部47の後部にピリオンステップステー33aを介して支持されるピリオンステップ33が配置される。
ここで、ピリオンステップステー33aは、排気マフラー3dをラジアル方向の締結により支持する。具体的に、図19を参照し、ピリオンステップステー33aの下部には、後上がりの筒状のステー側締結部33bが設けられるとともに、排気マフラー3dの上部には、ステー側締結部33bと同軸の筒状のマフラー側締結部3eが設けられる。各締結部33b,3eは、後輪48の径方向と平行な(後輪48の軸方向と直交する)ボルトB3によって互いに締結される。これにより、排気マフラー3dを支持するボルトB3が小型化されて目立ち難くなる。
図8を参照し、前懸架フレーム体5には、車体左右中央(車幅方向中央)を上下に延びるステアリングシャフト12の下部が回動可能に支持される。ステアリングシャフト12の上端部には、バータイプの操向ハンドル11が一体回動可能に取り付けられる。ステアリングシャフトの上部は、後述するヘッドボックス50におけるヘッドパイプ51に回動可能に支持される。
ステアリングシャフト12は、車体左右中心線CL上に位置して前懸架フレーム体5の後部内に臨む。ステアリングシャフト12の下端部の前方には、不図示のステアリングリンク機構が配置される。前記ステアリングリンク機構は、左右タイロッド16を介して左右ナックル部材26に連結される。左右ナックル部材26には、それぞれ左右前輪2が軸支される。これらステアリングシャフト12、前記ステアリングリンク機構、左右タイロッド16及び左右ナックル部材26を含んで、操向ハンドル11の回動と左右前輪2の転舵とが連係される。
<前二輪懸架装置>
図3、図8を参照し、前二輪懸架装置4は、左右前輪2を接地させたままで、前懸架フレーム体5及びパワーユニット30等を含む車体を左右揺動可能とし、かつ車体の左右揺動に合わせて左右前輪2を同様に左右揺動可能とする。逆に、前二輪懸架装置4は、車体に対して左右前輪2を互い違いに上下動可能とする。
前二輪懸架装置4は、左右前輪2を独立懸架するダブルウィッシュボーンの態様をなす。前二輪懸架装置4は、車幅方向中央でステアリングシャフト12よりも前方に延出する前懸架フレーム体5の左右側方に、それぞれアッパーアーム21及びロアアーム23を介して外リンク部材25を支持する。左右外リンク部材25には、それぞれ左右ナックル部材26及び左右前輪2が操向可能に支持される。
左右アッパーアーム21における車幅方向中央に位置する内側端部は、前懸架フレーム体5の上部に前上がりで前後に延びる上揺動軸22を介して上下揺動可能に支持される。左右アッパーアーム21の内側端部は、軸方向で交互に配置されている。
左右ロアアーム23における車幅方向中央に位置する内側端部は、前懸架フレーム体5の下部に上揺動軸22と平行な下揺動軸24を介して上下揺動可能に支持される。左右ロアアーム23の内側端部は、軸方向で交互に配置されている。
図10を併せて参照し、左右アッパーアーム21の外側端部には、左右外リンク部材25の上端部が、上下揺動軸22,24と平行な上外揺動軸(不図示)を介して揺動可能に支持される。左右ロアアーム23の外側端部には、左右外リンク部材25の下端部が、上下揺動軸22,24と平行な下外揺動軸(不図示)を介して揺動可能に支持される。
左右アッパーアーム21、左右ロアアーム23及び左右外リンク部材25は、車体左右でそれぞれ平行リンク状に配置される。これにより、左右アッパーアーム21及び左右ロアアーム23の上下揺動時には、左右外リンク部材25、左右ナックル部材26及び左右前輪2が略平行に上下動する。
図8を参照し、前懸架フレーム体5の前端部には、上下方向に延在するフロントリンクカバー20が取り付けられる。フロントリンクカバー20には、上下揺動軸22,24の前端部が支持されている。フロントリンクカバー20の左右両側には、パワーユニット30の冷却性を高める走行風ガイド孔20bが形成される。
図1、図3を参照し、左右前輪2への荷重をそれぞれ受ける左右クッションユニット31は、左右ロアアーム23の後部上方で概ね上下方向に延在する。クッションユニット31は、側面視において、鉛直方向に対して上側が後側に位置するように傾斜し、かつ上下揺動軸22,24と直交して延在するように配置される。クッションユニット31は、前面視ではほぼ垂直に配置される。
左右クッションユニット31の下端部は、左右ロアアーム23にそれぞれ連結される。図8を参照し、左右クッションユニット31の上端部は、概ね左右方向に延在する一体のクッション支持アーム44の左右端部にそれぞれ連結される。クッション支持アーム44の左右中央部は、前懸架フレーム体5に、上下揺動軸22,24と平行なクッション揺動軸(不図示)を介して揺動可能に支持される。クッション支持アーム44には、車体の傾斜角をコントロールするアクチュエータ41が連結される。
<ヘッドボックス>
図1を参照し、燃料タンク37とエンジン3との間には、ヘッドボックス50が配置される。図4〜図6を併せて参照し、ヘッドボックス50は、ヘッドパイプ51と、エアクリーナボックス52と、を備える。ヘッドボックス50は、メインフレーム18とは別体をなし、メインフレーム18の左右フレーム本体18aの前後延在部18bの上面に、複数の固定部材50aを介して固定される。固定部材50aは、例えば締結ボルトであり、エアクリーナボックス52内側からの締結作業により、エアクリーナボックス52における後述する流路形成部56の下壁部50bをメインフレーム18に固定する。
ヘッドボックス50は、例えばアルミニウム合金製の鋳造一体成形品とされる。ヘッドボックス50は、前二輪懸架装置4及び後輪懸架装置45からの荷重が入力されないので、強度剛性を下げることが可能であり、エアクリーナボックス52のような空洞構造を備えて軽量化を図ることが可能である。ヘッドボックス50は、例えば合成樹脂製とすることもできる。本実施形態のヘッドボックス50は、エアクリーナボックス52とヘッドパイプ51とを一体成形した構成であるが、複数部材を溶接又は締結等により一体結合した構成でもよい。
ヘッドボックス50は、上下幅を抑えた偏平状のエアクリーナボックス52を構成する。図9を併せて参照し、エアクリーナボックス52は、その左右側部内に左右一対のエレメント53を収容する。エアクリーナボックス52の前端部には、ヘッドパイプ51の下端部近傍で前下方に向けて開口する吸気導入口54が形成される。換言すれば、エアクリーナボックス52の前端部に形成される吸気導入口54には、ヘッドパイプ51の下端部が配置される。エアクリーナボックス52の後下端部には、エレメント53を通過した外気をエンジン3側に導出する吸気導出口55が形成される。
図6、図8中矢印W1で示す如く、吸気導入口54からエアクリーナボックス52内に浸入した外気(吸気)は、エアクリーナボックス52内で左右に分岐して後方へ流れ、それぞれ左右エレメント53に至る。なお、エアクリーナボックス52の左右側部におけるエレメント53よりも上流側(ダーティサイド)の流路を形成する部位を流路形成部56と称する。
エアクリーナボックス52内において、左右エレメント53まで流れた外気は、左右エレメント53を通過して濾過され、エアクリーナボックス52の左右内側のクリーンサイドに至って互いに合流する。図9を参照し、エアクリーナボックス52内のクリーンサイドに至った外気は、エアクリーナボックス52の左右内側の下壁部に開口する吸気導出口55より、その下方に連なる下流吸気通路57に導かれる。下流吸気通路57はスロットルボディ57aを含み、かつ不図示の燃料噴射弁を備える。下流吸気通路57は、マニホールド58を介して各気筒の吸気ポートに接続される。図8、図9中矢印W2で示す如く、下流吸気通路57に至った吸気は、運転者のスロットル操作に応じて燃料とともにエンジン3の各気筒に供給される。
図4〜図6を参照し、エアクリーナボックス52の流路形成部56の外側部は、複数の締結ネジ59aによりボックス本体に対して着脱可能なカバー59とされる。このカバー59の着脱により、エレメント53の着脱等のメンテナンスが可能となる。カバー59は、メインフレーム18と燃料タンク37との間で車両側方に露出し、車両外観の一部を構成する。カバー59を含むエアクリーナボックス52の前壁部は、下側ほど後側に位置するように傾斜する。この前壁部は、後述するラジエータ66を通過した走行風を、図4、図7中矢印W3で示す如く斜め下後方に流すガイド部52aとして機能する。図5中符号52cはラジエータ支持部を示す。
エアクリーナボックス52の左右内側(クリーンサイド)の上壁部には、左右外側(ダーティサイド、流路形成部56)の上壁部よりも上方へ膨出する略直方体形状の膨出部52bが形成される。膨出部52bは、エアクリーナボックス52のクリーンサイドの容量を増加させるとともに、ダーティサイド(流路形成部56)の上壁部よりも上方へ突出し、ヘッドパイプ51の上部を後方から支持する。
<燃料タンク>
図4〜図6を参照し、ヘッドボックス50には、エンジン3の燃料を貯留する燃料タンク37が支持される。燃料タンク37は、ヘッドボックス50をその上方から後方に渡って覆うように設けられる。燃料タンク37は、ヘッドボックス50に上方から被さるタンク前部61と、ヘッドボックス50に後方から被さるタンク後部62と、を備える。
タンク前部61は、上下幅を抑えた偏平状をなし、ボックスの左右幅よりもやや広い左右幅に形成される。タンク前部61には、ヘッドパイプ51の上端周辺を避けるように前方に開放する前凹部61aが形成される。タンク前部61の下部には、ヘッドボックス50の膨出部52bに上方から整合するように下方に開放する下凹部61bが形成される。膨出部52bと下凹部61bとの整合により、ヘッドボックス50と燃料タンク37との相対的な位置合わせがなされる。タンク前部61の上部の左右中央には、給油口61cが形成される。
タンク前部61の左右側部には、後上がりの稜線部61dが成形されるとともに、稜線部61dから後下側ほど左右内側に位置するように傾斜して延びる傾斜壁61eが形成される。タンク前部61の後方には、ヘッドボックス50の後端よりも後方に延出する後方延出部61fが設けられる。後方延出部61fにおいて、稜線部61dは、平面視で後側ほど左右内側に位置するように傾斜し、かつ側面視で後下がりに傾斜して延びる。
タンク後部62は、運転者のニーグリップを容易にするべく、タンク前部61及びボックスよりも左右幅を狭めて形成される。ここで、ヘッドボックス50の左右カバー59は、タンク前部61の傾斜壁61eと略平行となるように傾斜しており、タンク後部62、タンク前部61の左右傾斜壁61e、及びヘッドボックス50の左右カバー59により、乗員の両膝間に挟み込まれるニーグリップ部62aが形成される。
<吸気ダクト>
図3、図8を参照し、前懸架フレーム体5のフロントリンクカバー20の上端部からは、後上がりの傾斜壁20aが上後方へ延出する。傾斜壁20aは、ヘッドボックス50の吸気導入口54の下端部に対して、ステアリングシャフト12を避けつつ接続される。傾斜壁20aの上方には、傾斜壁20aに沿うように後上がりに延びるダクト本体63aが配置される。ダクト本体63aは、ヘッドボックス50の吸気導入口54の上端部及び左右端部に対して接続される。
傾斜壁20a及びダクト本体63aは、互いに断面矩形状に組み合わされて、車両前面の吸気口63bからヘッドボックス50の吸気導入口54まで延びる吸気ダクト63を形成する。吸気ダクト63は、車幅方向中央で後上がりに直線状に延びる吸気導入路63cを形成する。吸気ダクト63の前部内側には、網状のグリル63dが配置される。
吸気口63bの上方には、後述するスクリーン75の切り欠き部75c等によって上段吸気口64が形成される。上段吸気口64の後方には、吸気ダクト63の上壁部に沿う上段導風路65が形成される。上段導風路65は、スクリーン75の後方に走行風を導入して負圧を抑制する。
<ラジエータ、前車体カバー、灯火器>
図3、図7を参照し、ヘッドボックス50の前方で吸気ダクト63の左右両側には、エンジン3冷却用の左右ラジエータ66が配置される。ラジエータ66は、コア前面を前方に向けるとともに、側面視で上側ほど前側に位置するように傾斜し、かつ平面視でも左右外側ほど前側に位置するように傾斜する。ラジエータ66は、上部及び下部の左右にそれぞれ被支持部66aを有する。
図20を併せて参照し、ラジエータ66に走行風を供給するための導風路67aは、前車体カバー38の内側で吸気ダクト63の左右両側にそれぞれ形成される。導風路67aへの外気導入口68は、車両前面において吸気口63bの上部の左右両側に形成される。外気導入口68には、前面視でV字状をなすルーバー68aが配置される。導風路67aにおけるルーバー68aよりも上方には、ヘッドランプユニット71が配置される。
前車体カバー38は、吸気ダクト63周辺を側方から覆う左右一対のフロントサイドカウル38aと、左右フロントサイドカウル38aと吸気ダクト63との間を上方から覆う左右一対のフロントアッパーカウル38bと、を備える。前車体カバー38は、後側ほど左右幅を広げるように形成され、かつその後部では燃料タンク37よりも幅広に形成される。
フロントアッパーカウル38bは、燃料タンク37のタンク前部61の左右前端部から前方へ延出する。フロントアッパーカウル38bの前端部は、左右内側に屈曲して延びる。左右フロントアッパーカウル38bの前端部は、上段吸気口64を避けるように互いに離間する。
フロントサイドカウル38aの内側には、ラジエータ66が配置される。フロントサイドカウル38a及びフロントアッパーカウル38b、並びに吸気ダクト63のダクト本体63aは、ラジエータ66に対する導風路67aを形成する導風路形成部67を構成する。フロントサイドカウル38aの後部は、後方に向けて開口し、ラジエータ66を通過した外気を後方に排気する排風口69を形成する。フロントサイドカウル38aにおいて、符号38cはメインフレーム18に対する支持部、符号38dは肉抜き部をそれぞれ示す。
排風口69の後方には、ヘッドボックス50のガイド部52aが後方に離間して配置される。これにより、ラジエータ66を通過して排風口69から排気される外気が、ガイド部52aに沿って後下方に案内される。排風口69には、排風を整流する整流板69aが取り付けられる。整流板69aは、図7中矢印W3で示す排風を分断して流し、ガイド部52aによる外気の案内をより良好にする。
図4〜図6を参照し、ヘッドパイプ51の前端部には、上下マウント部51a,51bが突設される。図8を参照し、上下マウント部51a,51bには、補機類を支持する支持フレーム72が取り付けられる。支持フレーム72の前端部には、例えばLEDを光源とする左右一対のヘッドランプユニット71が支持される。ヘッドランプユニット71は、ヘッドライト及びデイライトを含んでいる。なお、操向ハンドル11の左右両側には左右ウインカ11cがそれぞれ配置される(図2、図3、図7参照)。図中符号11dは操向ハンドル11の左右両側に支持されるバックミラー、符号11aは操向ハンドル11の右グリップに配置されるブレーキレバー、符号11bは操向ハンドル11の左グリップに配置されるクラッチレバーをそれぞれ示す。後車体カバー39の後端部にはテールランプユニット39aが配置される(図1、図2参照)。
<メータユニット、スクリーン>
支持フレーム72の上方には、側面視で上方に凸の屈曲形状をなす左右一対の支持ビーム73が配置される。支持ビーム73は、ヘッドパイプ51の上マウント部5bと左右ヘッドランプのハウジングとに跨るように延びてこれらに固定される。左右支持ビーム73の後部には、メータユニット74が支持される。支持ビーム73の頂部の左右外側には、スクリーン75の左右端部が支持される。
図3、図7を参照し、スクリーン75は、前面視で台形状のスクリーン上部75aと、逆台形状のスクリーン下部75bと、を一体に有する。
スクリーン上部75aは、側面視で上側ほど後側に位置するように傾斜して直線状に延びる。スクリーン上部75aは、フロントアッパーカウル38bよりも上方まで延びている。
スクリーン下部75bは、側面視上側ほど後側に位置するように傾斜し、かつ前上方に凸の屈曲状をなすように形成される。スクリーン下部75bの左右中央下側には、下方に開放する切り欠き部75cが形成される。切り欠き部75cは、上段吸気口64の上部を形成している。
スクリーン75の中央部には、透明又は半透明のスクリーン本体に対し、例えば不透明のダクト部75dが設けられる。ダクト部75dは、スクリーン上部75aの後方へ走行風を通過させる通風孔75eを形成するとともに、左右支持ビーム73及びメータユニット74に対してスクリーン75を支持させる。
<前輪ブレーキ装置>
図10〜図12を参照し、各前輪2における車幅方向内側に開放するホイール2aの内側には、各前輪2と一体回転可能なブレーキディスク81が配置される。各前輪2のナックル部材26の前部に一体成形されるキャリパブラケット26aには、ブレーキディスク81を挟圧可能なブレーキキャリパ82が支持される。これらブレーキディスク81及びブレーキキャリパ82により、各前輪2に制動力を付与する前輪ブレーキ装置80が構成される。ブレーキディスク81は、インナーディスク81aを介して前輪2に支持される。
前輪ブレーキ装置80は、液圧式(油圧式)のディスクブレーキであり、例えば操向ハンドル11に支持される不図示のマスターシリンダから、ブレーキホース83aを含む液圧配管83を介して、ブレーキキャリパ82に液圧が供給される。ブレーキキャリパ82は、液圧の供給を受けて、ブレーキディスク81を挟圧して前輪2を制動する。なお、ABSモジュール等のブレーキモジュールからブレーキキャリパ82に液圧が供給される構成でもよい。
ブレーキキャリパ82は、前輪2の前側(車軸2bよりも前方)の車幅方向内側に配置される。ブレーキキャリパ82は、ブレーキディスク81の径方向外側からブレーキディスク81を左右方向で跨ぐキャリパボディ82aと、キャリパボディ82a内に保持される左右一対のブレーキパッド82bと、左右ブレーキパッド82bを押圧してブレーキディスク81に圧接させる左右二対のキャリパピストン82cと、を有する。キャリパボディ82a内には、キャリパピストン82cを進退動可能に嵌入させて液圧室を形成する左右二対のシリンダ室82dが形成される。
キャリパボディ82aの上部及び下部(ブレーキディスク81の回転方向の両側部)は、例えばブレーキディスク81の径方向と平行な(ブレーキディスク81の回転軸線と直交する)ボルトB1によって、キャリパブラケット26aの上下ステー26b,26cの前端部に締結固定される。ブレーキキャリパ82は、ブレーキディスク81の前端部に対して、ディスク回転方向で上方に偏倚して配置される。ブレーキキャリパ82は、側面視で上下の締結位置に渡る方向を長手方向としたとき、長手方向上側ほど後側に位置するように傾斜している。
図11〜図13を参照し、ブレーキキャリパ82の車幅方向内側の側面の下部には、液圧を給排可能な液圧ポートを開口させる給排ボス84が突設される。給排ボス84には、ブレーキホース83aの端部を接続するバンジョー85及びこれを給排ボス84に締結するバンジョーボルト85aが取り付けられる。バンジョー85は、ホース継手を後方に向けて延出する。バンジョーボルト85aは、左右方向と平行に設けられ、バンジョー85の左右内側から螺着されてバンジョー85を給排ボス84に締結する。給排ボス84、バンジョー85及びバンジョーボルト85aは、ブレーキキャリパ82におけるブレーキホース83aを接続する接続部86を構成する。
図11、図14を参照し、ブレーキキャリパ82における上端部の車幅方向内側には、ドレン孔(エア抜き孔)を開口させるブリーダボス87が突設される。ブリーダボス87には、ブリーダボルト88が螺着される。ブリーダボルト88は、左右方向と平行に設けられ、ブリーダボス87の左右内側から該ブリーダボス87に螺着される。ブリーダボス87及びブリーダボルト88は、キャリパボディ82aの上端部の外面よりも外方(特に側方)に突出するドレン部89を構成する。ブリーダボルト88の車幅方向内側の先端部(キャップ含む)は、キャリパボディ82aの車幅方向内側の側面よりも車幅方向内側に突出する。
<フロントフェンダ>
図10を参照し、ナックル部材26及びキャリパブラケット26aには、前輪2の外周を覆うフロントフェンダ90が支持される。フロントフェンダ90は、前輪2の上方から後方に渡って外周を覆うフェンダ本体91と、フェンダ本体91の車幅方向内側の上部から前下方に延びる前アーム92と、フェンダ本体91の車幅方向内側の後部から前下方に延びる後アーム93と、を備える。前アーム92は、キャリパブラケット26aの上ステー26bに締結固定され、後アーム93は、ナックル部材26の後部に締結固定される。
フェンダ本体91は、前輪2の上端部近傍から前方へ前下がりに傾斜して延びるフェンダ前部91aと、前輪2の上端部近傍から後方へ後下がりに傾斜して延びるフェンダ中間部91bと、前輪2の後端近傍で上下に延びるフェンダ後部91cと、を備える。フェンダ前部91a及びフェンダ中間部91bは、側面視で直線状に形成され、フェンダ後部91cは、前輪2の外周に沿うように湾曲状に形成される。フェンダ中間部91bの後端部には、後方に鋭角状に突出するスポイラー部91dが形成される。
図15〜図18を参照し、フェンダ中間部91bの両側部は、左右外側に張り出すように形成されて後下がりに直線状に延びるビーム部91eとされる。ビーム部91eの左右内側には、ビーム部91eに沿うスリット状の開口91fが形成される。フェンダ本体91は、フェンダ前部91aにおける前端部及び左右側端部を含む外側部、フェンダ中間部91bのビーム部91e、及びフェンダ後部91cを形成する第一部材94と、フェンダ前部91aにおける外側部を除く内側部、及びフェンダ中間部91bにおけるビーム部91eを除く内側部を形成する第二部材95と、に分割構成される。第一部材94及び第二部材95は、ビーム部91eの前後にそれぞれ上後方から挿通されたボルトB2によって互いに締結される。
前アーム92は、ビーム部91eの前部から側面視でフェンダ前部91aと略平行に前下方へ延びる前下延出部92aと、前下延出部92aの先端部から傾斜を急にして前下方へ延びる被覆部92bと、を備える。被覆部92bは、側面視でブレーキキャリパ82の長手方向と略平行に延びる。被覆部92bは、ブレーキキャリパ82を左右内側から覆う垂下部92cを含む。被覆部92bの下端部には、左右外側に屈曲して延びてブレーキキャリパ82を下方から覆う下方延出部92dが設けられる。
前下延出部92aの下部後方には、キャリパブラケット26aの上ステー26bの上部に対する第一締結部96が設けられる。被覆部92bの下方延出部92dには、キャリパブラケット26aの下ステー26cの下部に対する第二締結部97が設けられる。後アーム93の先端部には、ナックル部材26の後部に対する第三締結部98が設けられる。
垂下部92cの前端内側には、後側ほど左右外側(ブレーキキャリパ82側)に位置するように傾斜するガイド部99が形成される。ガイド部99は、走行風をブレーキキャリパ82側に導くガイドとして機能する。
垂下部92cにおけるブレーキキャリパ82の接続部86に対向する部位には、接続部86を間隔を空けて囲うように覆う接続部被覆凹部92eが形成される。
垂下部92cにおけるブレーキキャリパ82のドレン部89に対向する部位には、ドレン部89を間隔を空けて囲うように覆うドレン部被覆凹部92fが形成される。
前輪2の左右内側には、前二輪懸架装置4のナックル部材26、外リンク部材25、並びにアッパーアーム21及びロアアーム23の外側部が近接するが、これらは前後アーム92,93の間に配置されている。換言すれば、前後アーム92,93は、前二輪懸架装置4を避けて配置されている。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両1は、前輪2の上方を覆うフロントフェンダ90と、前記前輪2を制動するブレーキ装置80と、を備え、前記ブレーキ装置80は、前記前輪2に設けられるブレーキディスク81と、前記ブレーキディスク81を挟圧して制動力を発生させるブレーキキャリパ82と、を備え、前記フロントフェンダ90は、前二輪懸架装置4を避けて前記ブレーキキャリパ82を覆う被覆部92bを備える。
この構成によれば、フロントフェンダ90における前二輪懸架装置4を避けた被覆部92bでブレーキキャリパ82を覆うので、被覆部92bが前二輪懸架装置4も覆う場合と比べて、フロントフェンダ90の被覆部92bの肥大化を抑えた上で、フロントフェンダ90でブレーキキャリパ82を被覆し、路面Rからの跳ね上げ等のブレーキキャリパ82への掛かりを抑制することができる。また、被覆部92bが前二輪懸架装置4も覆う場合と比べて、被覆部92b内に熱がこもり難く、ブレーキ装置80の冷却性を確保することができる。また、ブレーキキャリパ82を覆う別途のカバー部材を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、上記鞍乗り型車両1において、前記被覆部92bは、前記前輪2の外周を覆うフェンダ本体91から下方へ延びて前記ブレーキキャリパ82を側方から覆う垂下部92cと、前記垂下部92cから前記ブレーキキャリパ82側へ延びて前記ブレーキキャリパ82を下方から覆う下方延出部92dと、を備える。
この構成によれば、下方延出部92dでブレーキキャリパ82を下方から覆うので、路面Rからの跳ね上げ等のブレーキキャリパ82への掛かりを効果的に抑制することができる。
また、上記鞍乗り型車両1において、前記ブレーキキャリパ82及び被覆部92bは、前記前輪2の車軸2bよりも前方に配置される。
この構成によれば、ブレーキキャリパ82及び被覆部92bが前輪2の前側に配置されるので、被覆部92bの形状等に応じて走行風圧を低減したり走行風を案内する等の対応を行うことができる。
また、上記鞍乗り型車両1において、前記被覆部92bには、前記ブレーキキャリパ82に向けて走行風を案内するガイド部99が形成される。
この構成によれば、ブレーキキャリパ82に向けて走行風が案内されるので、ブレーキキャリパ82を覆った上でブレーキ装置80の冷却性を確保することができる。
また、上記鞍乗り型車両1において、前記ブレーキキャリパ82における液圧配管83を接続する接続部86は、前記ブレーキキャリパ82から側方に突出し、前記被覆部92bは、前記接続部86を囲うように覆う接続部被覆凹部92eを有する。
この構成によれば、ブレーキキャリパ82から側方に突設された接続部86を接続部被覆凹部92eで囲うように覆うので、路面Rからの跳ね上げ等の接続部86への掛かりを効果的に抑制することができる。
また、上記鞍乗り型車両1において、前記ブレーキキャリパ82におけるシリンダ室82dに連通するドレン部89は、前記ブレーキキャリパ82から側方に突出し、前記被覆部92bは、前記ドレン部89を囲うように覆うドレン部被覆凹部92fを有する。
この構成によれば、ブレーキキャリパ82から側方に突設されたドレン部89をドレン部被覆凹部92fで囲うように覆うので、路面Rからの跳ね上げ等のドレン部89への掛かりを効果的に抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般(自動二輪車、自動三輪車(前二輪かつ後一輪の他、前一輪かつ後二輪も含む)及び四輪車等)が含まれる。
実施形態のエンジン3は、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであり、例えば水平対向四気筒エンジンであるが、気筒数は二気筒又は六気筒等であってもよく、かつシリンダ配置は水平対向に限らずV型であってもよい。また、クランク軸を車両左右方向(車幅方向)に沿わせたいわゆる横起きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット30は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 鞍乗り型車両
2 前輪
2b 車軸
4 前二輪懸架装置(前輪懸架装置)
80 前輪ブレーキ装置
81 ブレーキディスク
82 ブレーキキャリパ
82d シリンダ室
83 液圧配管
86 接続部
89 ドレン部
90 フロントフェンダ
91 フェンダ本体
92b 被覆部
92c 垂下部
92d 下方延出部
92e 接続部被覆凹部
92f ドレン部被覆凹部
99 ガイド部

Claims (6)

  1. 前輪(2)を軸支する前輪懸架装置(4)と、
    前記前輪(2)の上方を覆うフロントフェンダ(90)と、
    前記前輪(2)を制動する前輪ブレーキ装置(80)と、を備え、
    前記前輪ブレーキ装置(80)は、前記前輪(2)に設けられるブレーキディスク(81)と、前記ブレーキディスク(81)を挟圧して制動力を発生させるブレーキキャリパ(82)と、を備えた鞍乗り型車両(1)において、
    前記フロントフェンダ(90)は、前記前輪懸架装置(4)を避けて前記ブレーキキャリパ(82)を覆う被覆部(92b)を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記被覆部(92b)は、前記前輪(2)の外周を覆う前記フロントフェンダ(90)のフェンダ本体(91)から下方へ延びて前記ブレーキキャリパ(82)を側方から覆う垂下部(92c)と、前記垂下部(92c)から前記ブレーキキャリパ(82)側へ延びて前記ブレーキキャリパ(82)を下方から覆う下方延出部(92d)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記ブレーキキャリパ(82)及び前記被覆部(92b)は、前記前輪(2)の車軸(2b)よりも前方に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記被覆部(92b)には、前記ブレーキキャリパ(82)に向けて走行風を案内するガイド部(99)が形成されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ブレーキキャリパ(82)における液圧配管(83)を接続する接続部(86)は、前記ブレーキキャリパ(82)から側方に突出し、
    前記被覆部(92b)は、前記接続部(86)を覆う接続部被覆凹部(92e)を有することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記ブレーキキャリパ(82)におけるシリンダ室(82d)に連通するドレン部(89)は、前記ブレーキキャリパ(82)から側方に突出し、
    前記被覆部(92b)は、前記ドレン部(89)を覆うドレン部被覆凹部(92f)を有することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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