JP2017044146A - 被毒判定装置 - Google Patents

被毒判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017044146A
JP2017044146A JP2015167228A JP2015167228A JP2017044146A JP 2017044146 A JP2017044146 A JP 2017044146A JP 2015167228 A JP2015167228 A JP 2015167228A JP 2015167228 A JP2015167228 A JP 2015167228A JP 2017044146 A JP2017044146 A JP 2017044146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
determination
exhaust
speed
unit
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015167228A
Other languages
English (en)
Inventor
武久 藤田
Takehisa Fujita
武久 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2015167228A priority Critical patent/JP2017044146A/ja
Publication of JP2017044146A publication Critical patent/JP2017044146A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

【課題】排気浄化触媒が被毒状態であるか否かを適切に判定することができる被毒判定装置を提供する。
【解決手段】排気浄化触媒に流入する排気の温度を検出する第1の排気温検出部74と、排気浄化触媒から流出する排気の温度を検出する第2の排気温検出部75と、第1の排気温検出部74による検出温度と第2の排気温検出部75による検出温度との温度差を所定の計測期間に亘って積算した温度差積算値を求める積算値演算部76と、温度差積算値が判定閾値よりも小さい場合に、排気浄化触媒が被毒状態であると判定する触媒判定部79と、を備える構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載されるエンジンの排気通路に設けられた排気浄化触媒の硫黄酸化物による被毒状態であるか否かを判定する被毒判定装置に関する。
自動車等の車両に搭載されるエンジンから排出される排気ガス中には、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)や、微粒子状物質(PM:Particulate Matter)等の排気ガス成分が含まれている。このため、エンジンの排気通路には、上記のような物質を分解(還元等)するための三元触媒や、PMを捕捉するためのパティキュレートフィルタ等が設けられている。
また、例えば、ディーゼルエンジン等のように、空燃比を理論空燃比(ストイキ)よりリーン空燃比側に制御して酸化雰囲気で燃焼を行うエンジンの場合、三元触媒では排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を充分に浄化できない。このため、この種のエンジンの排気通路には、排気浄化触媒としてのNOx吸蔵触媒が設けられているものがある。NOx吸蔵触媒は、排気ガスの空燃比がリーンであると排気中のNOxを吸蔵し、排気ガスの空燃比がリッチであると吸蔵されているNOxを放出還元する。ディーゼルエンジン等においては、通常、排気ガスの空燃比がリーンであるため、窒素酸化物はNOx吸蔵触媒に吸蔵される。このため、所定のタイミングで排気ガスの空燃比をリッチ化させてNOx吸蔵触媒に吸蔵されたNOxを分解(還元)する再生処理(NOxパージ)を行う必要がある。
また燃料中に含まれる硫黄成分が酸素と反応して硫黄酸化物(SOx)となってNOxの代わりにNOx吸蔵触媒に吸蔵される(S被毒)。このため、所定のタイミング、すなわちNOx吸蔵触媒にある程度の量の硫黄酸化物が吸蔵されたタイミングで、その硫黄酸化物を除去する再生処理(Sパージ)を行う必要がある。Sパージは、例えば、NOxパージの場合と同様に排気ガスの空燃比をリッチ化させると共に、NOx吸蔵触媒を所定温度以上の高温にすることで行われる。
Sパージを実施するタイミングは、様々であるが、例えば、ディーゼルエンジンの場合、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter:以下、DPFと称する)の再生処理と共に実施されるのが一般的である。このDPFの再生は、DPFを高温にすることにより行われるため、その際に、Sパージも同時に行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−173465号公報(段落[0037]等参照)
しかしながら、Sパージを実行すべきタイミングは、必ずしもDPFの再生処理を実行すべきタイミングと一致しているとは限らない。DPFの再生処理と共にSパージを実行することで、例えば、硫黄が所定濃度の燃料を使用している場合には、Sパージを適切なタイミングで実行することができるかもしれない。ただし、硫黄の濃度が異なる燃料を使用する場合には、Sパージを適切なタイミングで実行することができない虞がある。例えば、硫黄の濃度が上記所定濃度よりも低い燃料を使用している場合等には、排気浄化触媒に窒素酸化物があまり吸蔵されていない状態でSパージが実行されてしまい、燃料を無駄に消費して燃費の悪化を招く虞がある。
このようなSパージによる燃費の悪化を抑制するためには、排気浄化触媒の硫黄酸化物による被毒状態であるか否か、つまり排気浄化触媒に所定量の硫黄酸化物が吸蔵されたか否かを的確に判定し、排気浄化触媒が被毒状態であると判定された場合にSパージを行うことが好ましい。しかしながら、排気浄化触媒が被毒状態であるか否かを適切に判定することができていないのが現状である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、排気浄化触媒が硫黄酸化物等による被毒状態であるか否かを適切に判定することができる被毒判定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車両に搭載されるエンジンの排気通路に設けられた排気浄化触媒が被毒状態であるか否かを判定する被毒判定装置であって、前記排気浄化触媒に流入する排気の温度を検出する第1の排気温検出部と、前記排気浄化触媒から流出する排気の温度を検出する第2の排気温検出部と、前記第1の排気温検出部による検出温度と前記第2の排気温検出部による検出温度との温度差を所定の計測期間に亘って積算した温度差積算値を求める積算値演算部と、前記温度差積算値が判定閾値よりも小さい場合に、前記排気浄化触媒が前記被毒状態であると判定する触媒判定部と、を備えることを特徴とする被毒判定装置にある。
本発明の第2の態様は、第1の態様の被毒判定装置において、前記車両の速度領域が、速度の速い領域であるほど、前記計測期間を短い期間に変更する期間変更部を備えることを特徴とする被毒判定装置にある。
本発明の第3の態様は、第2の態様の被毒判定装置において、前記期間変更部は、前記車両の速度が最も遅い領域である第1の速度領域と、前記車両の速度が前記第1の速度領域よりも速い領域である第2の速度領域と、前記車両の速度が前記第2の速度領域よりも速い領域である第3の速度領域と、でそれぞれ前記計測期間を変更することを特徴とする被毒判定装置にある。
本発明の第4の態様は、第3の態様の被毒判定装置において、前記車両の速度領域が、速度の速い領域であるほど、前記判定閾値を高い値に設定する閾値設定部を備え、該閾値設定部が、前記第1の速度領域と、前記第2の速度領域と、前記第3の速度領域とで、前記判定閾値を設定することを特徴とする被毒判定装置にある。
本発明の第5の態様は、第1から4の何れか一つの態様の被毒判定装置において、前記排気浄化触媒の劣化度合いを判定する劣化判定部と、前記劣化判定部の判定結果に応じて、前記排気浄化触媒の劣化度合いが高いほど前記判定閾値を小さい値に補正する閾値補正部と、を備えることを特徴とする被毒判定装置にある。
本発明の第6の態様は、第1から5の何れか一つの態様の被毒判定装置において、前記排気浄化触媒の劣化度合いを判定する劣化判定部と、前記劣化判定部の判定結果に応じて、前記排気浄化触媒の劣化度合いが高いほど前記計測期間を長い期間に補正する期間補正部と、を備えることを特徴とする被毒判定装置にある。
かかる本発明の被毒判定装置によれば、排気浄化触媒が硫黄酸化物等による被毒状態であるか否かを適切に判定することができ、誤判定を抑制することができる。したがって、被毒判定装置の判定結果に基づいて排気浄化触媒の再生処理(Sパージ)を実行することで、適切なタイミングでSパージを実行することができる。よって、Sパージによる燃料の消費を抑制することができ、燃費の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの全体構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る被毒判定装置を説明するブロック図である。 車両の速度領域と計測期間との関係を示す図である。 車両の速度領域と判定閾値との関係を示す図である。 車両の各速度領域での温度差積算値と判定閾値との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る被毒判定方法を示すフローチャートである。 車両の走行距離と触媒の劣化度合いとの関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る被毒判定装置の変形例を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まずは本発明の一実施形態に係るエンジン10の全体構成について説明する。図1に示すエンジン10は、ディーゼルエンジンであり、エンジン本体11は、シリンダヘッド12とシリンダブロック13とを有し、シリンダブロック13の各シリンダボア14内には、ピストン15が収容されている。ピストン15は、コンロッド16を介してクランクシャフト17に接続されている。このピストン15とシリンダボア14とシリンダヘッド12とで燃焼室18が形成されている。
シリンダヘッド12には吸気ポート19が形成され、吸気ポート19には吸気マニホールド20を含む吸気管(吸気通路)21が接続されている。吸気ポート19内には吸気弁22が設けられ、この吸気弁22によって吸気ポート19が開閉されるようになっている。またシリンダヘッド12には排気ポート23が形成され、排気ポート23内には、排気マニホールド24を含む排気管(排気通路)25が接続されている。排気ポート23には排気弁26が設けられており、吸気ポート19と同様に、排気ポート23はこの排気弁26によって開閉されるようになっている。
これら吸気管21及び排気管25の途中には、ターボチャージャ27が設けられている。ターボチャージャ27の下流側の吸気管21には、インタークーラ28が配されている。インタークーラ28の下流側の吸気管21には、吸気管(吸気通路)21を開閉するスロットルバルブ29が設けられている。スロットルバルブ29の下流側の吸気管21には、ターボチャージャ27の上流側の排気管25に連通するEGR管(EGR通路)30が接続されている。EGR管30にはEGRクーラ31が設けられ、EGR管30の吸気管21との接続部分にはEGR弁32が設けられている。
なおシリンダヘッド12には、各気筒の燃焼室18内に燃料を直噴射する燃料噴射弁33が設けられている。燃料噴射弁33にはコモンレール34から燃料が供給される。コモンレール34にはサプライポンプ35により燃料タンク(図示なし)の燃料が供給され、エンジン本体11の回転速度に応じてサプライポンプ35から所定圧で燃料がコモンレール34に供給される。コモンレール34では燃料が所定の燃圧に調整され、コモンレール34から所定の燃圧に制御された高圧燃料が燃料噴射弁33に供給される。
ターボチャージャ27の下流側の排気管25には、ディーゼル酸化触媒(以下、単に酸化触媒と称する)51及びディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)52と、本実施形態に係る排気浄化触媒であるNOx吸蔵触媒53と、が上流側から順に設けられている。
またNOx吸蔵触媒53の入り口近傍の排気管25には、NOx吸蔵触媒53に流入する排気ガスの温度を検出する第1の排気温センサ54が設けられ、NOx吸蔵触媒53の出口付近の排気管25には、NOx吸蔵触媒53から流出する排気ガスの温度を検出する第2の排気温センサ55が設けられている。なお本実施形態では、第2の排気温センサ55は、NOx吸蔵触媒53の出口付近における排気ガスの温度を検出しているが、勿論、NOx吸蔵触媒53内の排気ガスの温度を検出するものであってもよい。さらにNOx吸蔵触媒53の出口近傍には、排気ガスの空燃比を検出するLAFS等の空燃比センサ56が設けられている。この空燃比センサ56は、排気ガス中の酸素濃度を検出するものであってもよい。
酸化触媒51は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されてなる。酸化触媒51では、排気ガスが流入すると、排気ガス中の一酸化窒素(NO)が酸化されて二酸化窒素(NO)が生成される。
DPF52は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造のフィルタである。DPF52の内部には、複数の排気ガス通路が形成され、これら複数の排気ガス通路の間は多数の微細孔を有する壁部材によって仕切られている。DPF52の上流側から内部に流入した排気ガスは、壁部材の微細孔を通過しながら排気ガス通路を進み、DPF52の下流側に流出する。その際、排気ガス中の微粒子状物質(PM)が壁部材の表面や微細孔の内部に捕捉される。
NOx吸蔵触媒53は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されると共に、吸蔵剤としてバリウム(Ba)等のアルカリ金属、あるいはアルカリ土類金属が担持されてなる。NOx吸蔵触媒53は、酸化雰囲気において排気ガス成分であるNOxを一旦吸蔵し、例えば、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を含む還元雰囲気中において、NOxを放出して窒素(N)等に分解(還元)する。通常は、NOx吸蔵触媒53ではNOxが吸着されるのみで、吸着されたNOxが分解されることはない。このため、NOx吸蔵触媒53に所定量のNOxが吸着されると、所定のタイミングで再生処理(NOxパージ)を実行する必要がある。NOxパージの方法は、特に限定されないが、本実施形態では、燃料噴射弁33から還元剤としての燃料(軽油)を追加噴射する。これにより、燃料が混合されてリッチ化された排気ガスがNOx吸蔵触媒53に供給され、NOx吸蔵触媒53内が還元雰囲気となり、吸蔵されたNOxを分解(還元)する。
またNOx吸蔵触媒53は、窒素酸化物(NOx)と同様、排気ガス成分である硫黄酸化物(SOx)を吸蔵する。このため、NOx吸蔵触媒53に所定量以上の硫黄酸化物が吸蔵された段階となると、すなわちNOx吸蔵触媒53が硫黄酸化物による被毒状態となると、NOx吸蔵触媒53から硫黄酸化物を除去するための再生処理(Sパージ)を実行する必要がある。Sパージでは、燃料噴射弁33から還元剤としての燃料(軽油)を追加噴射させ、リッチ化された排気ガスをNOx吸蔵触媒53に供給すると共に、NOx吸蔵触媒53を所定温度(例えば、650℃程度)以上に昇温させることで、吸蔵された硫黄酸化物(SOx)を分解(還元)する。
なお上述したDPF52についても、所定量以上のPMが捕捉された段階で、PMを強制的に燃焼させる再生処理(DPF再生)を実行する必要がある。このDPF再生では、例えば、燃料噴射弁33から燃料を追加噴射し、DPF52を所定温度(例えば、600℃程度)以上に昇温させることで、PMを強制的に燃焼させる。
またエンジン10は、電子制御ユニット(ECU)70を備えている。ECU70は、入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類で構成されており、各種センサ類からの情報に基づいてエンジン10の総合的な制御を行う。
このECU70は、例えば、エンジン10が備える排気浄化触媒としてのNOx吸蔵触媒53の再生処理(NOxパージ、Sパージ)や、DPF52の再生処理(DPF再生)の制御も行っている。具体的には、ECU70は、再生処理部(再生処理装置)71を備え、この再生処理部71が、例えば、第1の排気温センサ54及び第2の排気温センサ55、空燃比センサ56等の各種センサ類からの情報に基づいて、NOx吸蔵触媒53やDPF52等の再生処理を適宜実行する。
さらにECU70は、NOx吸蔵触媒53が、例えば、硫黄酸化物(SOx)による被毒状態であるか否かを判定する被毒判定部(被毒判定装置)72を備えている。再生処理部71は、この被毒判定部72の判定結果に基づいてNOx吸蔵触媒53の再生処理(Sパージ)を実行する。すなわち被毒判定部72によってNOx吸蔵触媒53が硫黄酸化物による被毒状態であると判定されると、再生処理部71がNOx吸蔵触媒53の再生処理として、NOx吸蔵触媒53に吸蔵された硫黄酸化物(SOx)を分解(還元)するSパージを所定のタイミングで実行する。
本発明は、このようにNOx吸蔵触媒53が硫黄酸化物(SOx)による被毒状態であるか否かを判定する被毒判定部72に特徴がある。以下では、この被毒判定部72についてより詳細に説明する。
被毒判定部72は、図2に示すように、車速検出部73と、第1の排気温検出部74と、第2の排気温検出部75と、積算値演算部76と、期間変更部77と、閾値設定部78と、触媒判定部79と、を備える。
車速検出部73は、車速センサ58による検出情報に基づいて車両1の速度を検出する。第1の排気温検出部74は、第1の排気温センサ54による検出情報に基づいてNOx吸蔵触媒53に流入する排ガスの温度を検出する。第2の排気温検出部75は、第2の排気温センサ55による検出情報に基づいてNOx吸蔵触媒53から下流側に流出する排ガスの温度を検出する。
積算値演算部76は、第1の排気温検出部74による検出温度Te1と第2の排気温検出部75による検出温度Te2との温度差ΔTeを所定の計測期間(本実施形態では計測時間T)に亘って積算した温度差積算値ΣΔTeを求める。また積算値演算部76は、車速検出部73によって検出される車両1の速度(車速)Vが所定の速度領域内にある状態で、計測時間Tに亘って温度差ΔTeを積算することで温度差積算値ΣΔTeを求める。
したがって、積算値演算部76は、例えば、温度差ΔTeの積算を所定のタイミングで開始してから計測時間Tを経過するまでに、車速Vが所定の速度領域から他の速度領域に移行した場合には、移行時点で温度差ΔTeの積算を中止し、移行した速度領域において温度差ΔTeの積算を改めて開始することになる。つまり積算値演算部76が温度差積算値ΣΔTeを演算することができるのは、車速Vが所定の速度領域内に計測時間T以上維持されている場合に限られる。
本実施形態では、図3に示すように、車両の速度領域としては、車速Vが最も遅い領域(V1以下)である第1の速度領域A1と、車速Vが第1の速度領域A1よりも速い領域(V1−V2)である第2の速度領域A2と、車速Vが第2の速度領域A2よりも速い領域(V2以上)、つまり車速Vが最も速い領域である第3の速度領域A3と、が設定されている。そして車速Vが第1から第3の速度領域A1〜A3の何れかの領域内に計測時間T以上、維持されている場合に、積算値演算部76によって温度差積算値ΣΔTが求められる。
ここで温度差ΔTeを積算する計測時間Tは、車速Vが第1から第3の速度領域A1〜A3の何れの領域であるかに拘わらず一定時間としてもよいが、本実施形態では、期間変更部77が、車速Vが第1から第3の速度領域A1〜A3の何れの領域であるかに応じて計測時間Tを適宜変更する。
期間変更部77は、車両1の速度領域が、速度の速い領域であるほど、計測時間Tを短い時間に変更する。上述のように第1から第3の速度領域A1〜A3が設定されている場合、期間変更部77は、図3に示すように、車速Vが第1の速度領域A1である場合に計測時間Tを最も長い計測時間T3に設定(変更)し、車速Vが第2の速度領域A2である場合に計測時間Tを時間T3よりも短い計測時間T2に設定し、車速Vが第3の速度領域A3である場合に計測時間Tを最も短い計測時間T1に設定する。
そして積算値演算部76は、車速Vが第1の速度領域A1内にある状態では、計測時間T3に亘って温度差ΔTeを積算することで温度差積算値ΣΔTe1を求める。また車速Vが第2の速度領域A2内にある状態では、計測時間T2に亘って温度差ΔTeを積算することで温度差積算値ΣΔTe2を求める。さらに車速Vが第3の速度領域A3内にある状態では、計測時間T1に亘って温度差ΔTeを積算することで温度差積算値ΣΔTe3を求める。
閾値設定部78は、車両1の速度領域が、速度の速い領域であるほど、判定閾値ΣΔTebを高い値に設定する。本実施形態では、閾値設定部78は、図4に示すように、車速Vが、車速の最も遅い第1の速度領域A1にある場合に、判定閾値ΣΔTebを最も低い値ΣΔTeb1に設定し、車速Vが第2の速度領域A2にある場合には判定閾値ΣΔTeb1よりも高い値ΣΔTeb2に設定し、車速Vが最も速い第3の速度領域A3にある場合には、判定閾値ΣΔTebを最も高い値ΣΔTeb3に設定する。例えば、ECU70が備える記憶部(図示なし)に、第1の速度領域A1、第2の速度領域A2及び第3の速度領域A3に対応する3つの判定閾値ΣΔTeb(ΣΔTeb1,ΣΔTeb2,ΣΔTeb3)が記憶されており、閾値設定部78は、車両1の速度Vが何れの速度領域にあるかに応じて、記憶部から何れかの判定閾値ΣΔTebを読み出して適宜設定する。
そして触媒判定部79は、積算値演算部76によって求められた温度差積算値ΣΔTeと、閾値設定部78によって設定された判定閾値ΣΔTebとに基づいて、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であるか否かを判定する。詳しくは、温度差積算値ΣΔTeが判定閾値ΣΔTebよりも低い場合に、触媒判定部79は、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態(NOx吸蔵触媒53が所定量のSOxが吸蔵されている状態)であると判定する。
本実施形態では、触媒判定部79は、閾値設定部78によって車速Vが何れの速度領域にあるかに応じて設定された判定閾値ΣΔTeb(ΣΔTeb1,ΣΔTeb2,ΣΔTeb3)と、上述したように計測時間T(T1,T2,T3)に亘って温度差ΔTeを積算することで求められた温度差積算値ΣΔTe(ΣΔTe1,ΣΔTe2,ΣΔTe3)と、に基づいて、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であるか否かを判定する。
詳しくは、車速Vが第1の速度領域A1にある場合には、温度差積算値ΣΔTe1が判定閾値ΣΔTeb1以下であれば、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であると判定する。例えば、図5(a)中に実線で示すように、温度差積算値ΣΔTeが計測時間T3を経過した時点で判定閾値ΣΔTeb1以下である場合には、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であると判定する。一方、図5(a)中に点線で示すように、温度差積算値ΣΔTeが計測時間T3を経過した時点で判定閾値ΣΔTeb1よりも高い場合には、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態ではないと判定する。
同様に、車速Vが第2の速度領域A2にある場合には、温度差積算値ΣΔTe2が判定閾値ΣΔTeb2以下である場合に、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であると判定する。例えば、図5(b)中に実線で示すように、温度差積算値ΣΔTeが計測時間T2を経過した時点で判定閾値ΣΔTeb2以下である場合には、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であると判定する。一方、図5(b)中に点線で示すように、温度差積算値ΣΔTeが計測時間T2を経過した時点で判定閾値ΣΔTeb2よりも高い場合には、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態ではないと判定する。
また車速Vが第3の速度領域A3にある場合には、温度差積算値ΣΔTe3が判定閾値ΣΔTeb3以下である場合に、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であると判定する。例えば、図5(c)中に実線で示すように、温度差積算値ΣΔTeが計測時間T3を経過した時点で判定閾値ΣΔTeb3以下である場合には、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であると判定する。一方、図5(c)中に点線で示すように、温度差積算値ΣΔTeが計測時間T3を経過した時点で判定閾値ΣΔTeb3よりも高い場合には、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態ではないと判定する。
以下、本発明に係る排気浄化触媒の被毒判定制御について、図6のフローチャートを参照してさらに説明する。
図6に示すように、エンジン10を始動させると、まずステップS1で、エンジン10が安定状態であるか否かを判定する。具体的には、エンジン10の冷却水の温度(水温)WTが所定温度(例えば、80℃程度)よりも高いか否かを判定する。そして水温WTが所定温度よりも高い場合には、エンジン10が安定状態であると判定し(ステップS1:Yes)、ステップS2に進み、被毒判定制御を開始する。
まずは車両1の速度Vが何れの速度領域にあるかを判定する。本実施形態では、まずステップS2で車両1の速度Vが第1の速度領域A1にあるか否かを判定する。ここで車両1の速度Vが第1の速度領域A1内にあれば(ステップS2:Yes)、ステップS3に進む。
ステップS3では、第1の速度領域A1に対応する計測時間T3に亘って温度差ΔTeを積算して温度差積算値ΣΔTe1を求める。なお、上述したように車両1の速度Vが計測時間T3以上、第1の速度領域A1内に維持されている場合に、温度差積算値ΣΔTe1が求められる。温度差積算値ΣΔTe1が求められると、その後、ステップS4で、この温度差積算値ΣΔTe1が判定閾値ΣΔTeb1以下であるか否かを判定する。ここで温度差積算値ΣΔTe1が判定閾値ΣΔTeb1以下である場合には(ステップS4:Yes)、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であると判定し、その後、所定のタイミングでSパージを実行する(ステップS5)。本実施形態では、温度差積算値ΣΔTe1が判定閾値ΣΔTeb1以下であると判定された後、次にDPF再生を実行する際に、Sパージを併せて実行している。勿論、Sパージを実行するタイミングは、特に限定されず、例えば、被毒状態であると判定された直後に、DPF再生とは別途実行するようにしてもよい。
一方、ステップS4で、温度差積算値ΣΔTe1が判定閾値ΣΔTeb1よりも大きい場合には(ステップS4:No)、NOx吸蔵触媒53は被毒状態ではないと判定し、Sパージを実行することなく、一連の処理を終了する。
またステップS2で、車両1の速度Vが第1の速度領域A1にない場合には(ステップS2:No)、ステップS6で車両1の速度が第2の速度領域A2にあるか否かをさらに判定する。ここで車両1の速度Vが第2の速度領域A2にあれば(ステップS6:Yes)、ステップS7に進む。ステップS7では、第2の速度領域A2に対応する計測時間T2に亘って温度差ΔTeを積算して温度差積算値ΣΔTe2を求める。このときも車両1の速度Vが計測時間T2以上、第2の速度領域A2内に維持されている場合に、温度差積算値ΣΔTe2が求められる。
温度差積算値ΣΔTe2が求められると、その後、この温度差積算値ΣΔTe2が判定閾値ΣΔTeb2以下であるか否かを判定する(ステップS8)。ここで温度差積算値ΣΔTe2が判定閾値ΣΔTeb2以下である場合には(ステップS8:Yes)、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であると判定し、ステップS5に進む。一方、ステップS8で、温度差積算値ΣΔTe2が判定閾値ΣΔTeb2よりも大きい場合には(ステップS8:No)、NOx吸蔵触媒53は被毒状態ではないと判定し、Sパージを実行することなく、一連の処理を終了する。
さらにステップS6で車両1の速度Vが第2の速度領域A2にない場合、つまり車両1の速度Vが第3の速度領域A3にある場合(ステップS6:No)、ステップS9に進む。ステップS9では、第3の速度領域A3に対応する計測時間T1に亘って温度差ΔTeを積算して温度差積算値ΣΔTe3を求める。このときも車両1の速度Vが計測時間T1以上、第3の速度領域A3内に維持されている場合に、温度差積算値ΣΔTe3が求められる。
温度差積算値ΣΔTe3が求められると、その後、ステップS10で、この温度差積算値ΣΔTe3が判定閾値ΣΔTeb3以下であるか否かを判定する。ここで温度差積算値ΣΔTe3が判定閾値ΣΔTeb3よりも大きい場合には(ステップS10:No)、NOx吸蔵触媒53が被毒状態ではないと判定し、一連の処理を終了する。一方、ステップS10で温度差積算値ΣΔTe3が判定閾値ΣΔTeb3以下である場合には(ステップS10:Yes)、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であると判定し、ステップS11に進む。
ステップS11では、温度差積算値ΣΔTe3が、さらに故障判定閾値(例えば、零)よりも低いか否かを判定する。そして温度差積算値ΣΔTe3が故障判定閾値以上であれば(ステップS11:No)、ステップS5に進みSパージを実行する。また温度差積算値ΣΔTe3が故障判定閾値よりも低い場合には、つまり温度差積算値ΣTe3が極端に小さい値である場合には(ステップS11:Yes)、ステップS12に進み、NOx吸蔵触媒53の異常(異常熱劣化)であると判定し、その異常を、例えば、警告灯を点灯させること等により運転者に報知し、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本発明では、温度差積算値ΣΔTeと、予め設定された判定閾値ΣΔTebとに基づいて、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であるか否かを判定するようにした。すなわち温度差積算値ΣΔTeが、判定閾値ΣΔTebよりも低い場合に、NOx吸蔵触媒53がSOxによる被毒状態であると判定するようにした。これにより、誤判定を抑制してNOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かを適切に判定することができる。したがって、この判定結果に基づいてSパージを適宜実行することで、不要なSパージを抑制することができ、燃料の使用を抑制して燃費の向上を図ることができる。
NOx吸蔵触媒53におけるSOxの吸蔵量が増加すると、それに伴い、NOx吸蔵触媒53を通過する排気ガスの温度上昇は小さくなる。したがって、NOx吸蔵触媒53の前後での排気ガスの温度差ΔTeに基づいて、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かを判定することができる。ここで、排気ガスの瞬間的な温度差ΔTeからNOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かを判定することはできても、判定精度が低くなる虞がある。
しかしながら、本発明では、温度差ΔTeを所定の計測時間Tに亘って積算した温度差積算値ΣΔTeから、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かを判定するようにしているので、判定精度が向上する。すなわち、温度差ΔTeを積算した温度差積算値ΣΔTeは比較的大きい値となるため、判定閾値ΣΔTebとの比較が容易となり、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かを正確に判定でき、誤判定を抑制することができる。
さらに、車速Vが何れの車速領域にあるかによって、計測時間Tを変更するようにしているため、車速Vが何れの速度領域にあるかに拘わらず、誤判定を抑制することができる。詳しくは、車両1の速度Vが遅いほど、NOx吸蔵触媒53での瞬間的な温度差ΔTeは小さくなるが、本実施形態では、車速Vが遅いほど、所定の計測時間Tを長い時間に変更している。このため、車速Vが何れの速度領域にあるかに拘わらず、温度差積算値ΣΔTeは比較的大きい値となる。したがって、車速Vが何れの速度領域にあるかに拘わらず、誤判定をより確実に抑制することができる。また、車速Vが速いほど計測時間Tが短くなるようにすることで、車速Vに拘わらず計測時間Tを一定としている場合に比べて、判定回数を増加させることができる。したがって、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かをより適切に判定することができる。
また、車速Vの車速領域に応じて判定閾値ΣΔTebを設定するようにしているため、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かをより正確に判定することができる。
ところで、NOx吸蔵触媒53における排気ガスの上昇温度は、NOx吸蔵触媒53の劣化度合いが進むにつれて低下する。また図7に示すように、車両1の走行距離が長くなるほど、NOx吸蔵触媒53の劣化度合いは高くなる。このため、車両1の走行距離に応じて(NOx吸蔵触媒53の劣化度合いに応じて)、判定閾値ΣΔTebを補正するようにしてもよい。具体的には、図8に示すように、被毒判定部72が、劣化判定部80、閾値補正部81及び期間補正部82をさらに備えるようにしてもよい。
劣化判定部80は、NOx吸蔵触媒53の劣化度合いを判定する。例えば、本実施形態では、劣化判定部80は、車両1の走行距離に基づいてNOx吸蔵触媒53の劣化状態を判定する(図7参照)。閾値補正部81は、劣化判定部80の判定結果に応じて、NOx吸蔵触媒53の劣化度合いが高いほど、上述した判定閾値ΣΔTebが小さい値となるように補正する。また期間補正部82は、劣化判定部80の判定結果に応じて、NOx吸蔵触媒53の劣化度合いが高いほど、上述した計測期間Tが長い期間となるように補正する。
これにより、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かをより正確に判定することができる。また判定閾値ΣΔTebを小さい値とすることで、判定にかかる時間が短くなるため、判定回数も増加する。したがって、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かをより適切に判定することができる。よって、この判定結果に基づいてSパージを適宜実行することで、不要なSパージをさらに抑制することができ、燃料の使用を抑制して、燃費の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、温度差ΔTeを所定の計測時間Tだけ積算して温度差積算値ΣΔTeを求めたが、温度積算値ΣΔTeは車両の走行距離に基づいて求めるようにしてもよい。すなわち、車両1が所定の計測距離(計測期間)だけ走行する間、温度差ΔTeを積算することで温度差積算値ΣΔTeを求めるようにしてもよい。
また、上記計測期間T及び判定閾値ΣΔTebは、前回のSパージ実行からの走行距離や、車速領域の履歴(度差積算値ΣΔTeが求められる前の車両1の走行状態)を考慮して適宜補正するようにしてもよい。例えば、比較的高速の速度領域(例えば、第3の速度領域A3)での走行が続いた後、車速Vが比較的遅い速度領域(例えば、第1の速度領域A1)にあるときに被毒状態の判定を行う場合、比較的低速での走行が続いた場合に比べて、温度差ΔTeが大きくなり易い。そこで、この点を考慮して、計測期間Tを短くする、あるいは判定閾値ΣΔTebを低くする補正を行うようにしてもよい。これにより、判定回数を増加させることができ、NOx吸蔵触媒53が被毒状態であるか否かをより適切に判定することができる。
また上述の実施形態では、車両1の速度領域を3つ設定した例を説明したが、速度領域は4つ以上設定してもよいし、2つ設定するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、燃料噴射弁から追加噴射を行うことで排気ガスの空燃比を調整するようにしたが、排気管の所定位置、例えば、酸化触媒51の入口付近等に別途インジェクタを設け、このインジェクタから燃料を排気管内に噴射させるようにしてもよい。この場合には、インジェクタから燃料以外の還元剤(炭化水素)を噴射するようにしてもよい。
また、上述した実施形態ではディーゼルエンジンを例示したが、勿論、本発明は他のエンジンにも適用することができる。
1 車両
10 エンジン
11 エンジン本体
12 シリンダヘッド
13 シリンダブロック
14 シリンダボア
15 ピストン
16 コンロッド
17 クランクシャフト
18 燃焼室
19 吸気ポート
20 吸気マニホールド
21 吸気管
22 吸気弁
23 排気ポート
24 排気マニホールド
25 排気管
26 排気弁
27 ターボチャージャ
28 インタークーラ
29 スロットルバルブ
30 EGR管
31 EGRクーラ
32 EGR弁
33 燃料噴射弁
34 コモンレール
35 サプライポンプ
51 酸化触媒
52 DPF
53 NOx吸蔵触媒
54 第1の排気温センサ
55 第2の排気温センサ
56 空燃比センサ
58 車速センサ
70 ECU

Claims (6)

  1. 車両に搭載されるエンジンの排気通路に設けられた排気浄化触媒が被毒状態であるか否かを判定する被毒判定装置であって、
    前記排気浄化触媒に流入する排気の温度を検出する第1の排気温検出部と、
    前記排気浄化触媒から流出する排気の温度を検出する第2の排気温検出部と、
    前記第1の排気温検出部による検出温度と前記第2の排気温検出部による検出温度との温度差を所定の計測期間に亘って積算した温度差積算値を求める積算値演算部と、
    前記温度差積算値が判定閾値よりも小さい場合に、前記排気浄化触媒が前記被毒状態であると判定する触媒判定部と、を備える
    ことを特徴とする被毒判定装置。
  2. 請求項1に記載の被毒判定装置において、
    前記車両の速度領域が、速度の速い領域であるほど、前記計測期間を短い期間に変更する期間変更部を備える
    ことを特徴とする被毒判定装置。
  3. 請求項2に記載の被毒判定装置において、
    前記期間変更部は、前記車両の速度が最も遅い領域である第1の速度領域と、前記車両の速度が前記第1の速度領域よりも速い領域である第2の速度領域と、前記車両の速度が前記第2の速度領域よりも速い領域である第3の速度領域と、でそれぞれ前記計測期間を変更する
    ことを特徴とする被毒判定装置。
  4. 請求項3に記載の被毒判定装置において、
    前記車両の速度領域が、速度の速い領域であるほど、前記判定閾値を高い値に設定する閾値設定部を備え、
    該閾値設定部が、前記第1の速度領域と、前記第2の速度領域と、前記第3の速度領域とで、前記判定閾値を設定する
    ことを特徴とする被毒判定装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の被毒判定装置において、
    前記排気浄化触媒の劣化度合いを判定する劣化判定部と、
    前記劣化判定部の判定結果に応じて、前記排気浄化触媒の劣化度合いが高いほど前記判定閾値を小さい値に補正する閾値補正部と、を備える
    ことを特徴とする被毒判定装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の被毒判定装置において、
    前記排気浄化触媒の劣化度合いを判定する劣化判定部と、
    前記劣化判定部の判定結果に応じて、前記排気浄化触媒の劣化度合いが高いほど前記計測期間を長い期間に補正する期間補正部と、を備える
    ことを特徴とする被毒判定装置。
JP2015167228A 2015-08-26 2015-08-26 被毒判定装置 Pending JP2017044146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015167228A JP2017044146A (ja) 2015-08-26 2015-08-26 被毒判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015167228A JP2017044146A (ja) 2015-08-26 2015-08-26 被毒判定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017044146A true JP2017044146A (ja) 2017-03-02

Family

ID=58212175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015167228A Pending JP2017044146A (ja) 2015-08-26 2015-08-26 被毒判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017044146A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4485553B2 (ja) NOxセンサの異常診断装置
JP4122849B2 (ja) 触媒劣化検出装置
WO2014162813A1 (ja) 排ガス後処理装置におけるNOx吸蔵還元型触媒の劣化判定方法
US20090199543A1 (en) Catalyst monitoring system and monitoring method
JP6323354B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US10316716B2 (en) Exhaust purification system and method for restoring NOx purification capacity
JP4513785B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2008215260A (ja) NOxセンサの異常診断装置
JP2009191694A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5900728B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2008240577A (ja) 酸化触媒の劣化診断装置及び劣化診断方法
US8745972B2 (en) Exhaust purification system of internal combustion engine
JP5862868B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2010236458A (ja) NOx触媒の劣化診断装置
JP2009150282A (ja) NOx触媒の劣化診断装置
US10392986B2 (en) Exhaust purification system, and control method for exhaust purification system
JP2017044147A (ja) 被毒判定装置
JP6534941B2 (ja) 排気浄化機構の異常診断装置
JP2019167919A (ja) エンジンの排気ガス状態推定方法及び触媒異常判定方法、並びに、エンジンの触媒異常判定装置
JP3838139B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2017044146A (ja) 被毒判定装置
JP2009138605A (ja) NOx触媒の劣化診断装置
JP2014095303A (ja) エンジンの制御装置
JP2009068341A (ja) NOx触媒の劣化診断装置
JP2019167918A (ja) エンジンの排気ガス状態推定方法及び触媒異常判定方法、並びに、エンジンの触媒異常判定装置