JP2017039068A - 清掃部材、塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

清掃部材、塗布装置及び塗布方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スリットノズルを清浄に保つ。
【解決手段】スリットノズルの先端部に接触しつつ前記スリットノズルの長手方向に沿って相対的に移動することで前記先端部を清掃する清掃部材であって、前記先端部に当接可能な当接部を有し、ゴム弾性を有する第一の部材と、前記第一の部材の内部に少なくとも一部が埋め込まれ、前記第一の部材よりも高い剛性を有する第二の部材と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、清掃部材、塗布装置及び塗布方法に関する。
液晶ディスプレイ等の表示パネルを構成するガラス基板上には、配線パターン及び電極パターン等の微細なパターンが形成されている。例えばこのようなパターンは、フォトリソグラフィ法等の方法によって形成される。フォトリソグラフィ法は、レジスト液をガラス基板に塗布する工程、レジスト膜を露光する工程、及び露光後のレジスト膜を現像する工程を含む。
ガラス基板にレジスト液を塗布する塗布装置として、ガラス基板に対して相対移動可能なスリットノズルを備えた構成が知られている。このような塗布装置においては、ガラス基板にレジスト液を吐出する際に、スリットノズルにレジスト液の飛沫が付着することがある。スリットノズルに付着した飛沫(付着物)をそのままにしておくと、レジスト液を吐出する際に異物として混入したり、レジスト膜の膜厚に影響を及ぼしたりする虞がある。そのため、スリットノズルを清掃するようにしている。
例えば、特許文献1には、スリットノズル先端の吐出口に接触する第1の拭き取り部材と、スリットノズル先端の傾斜面に接触する第2の拭き取り部材とを備えた構成が開示されている。
特許文献2には、ゴム弾性を有するシート状の高分子樹脂からなる清掃部材が開示されている。
特開2005−270841号公報 特開平7−168015号公報
しかしながら、特許文献1では、拭き取り部材が第1の拭き取り部材と第2の拭き取り部材とに分割されているため、スリットノズル先端を拭き取った後、スリットノズルにおいて第1の拭き取り部材と第2の拭き取り部材との境界部分に残渣が生じる虞がある。
特許文献2では、清掃部材がゴム弾性を有するシート状の高分子樹脂からなるため、スリットノズルの先端部を清掃する際に清掃部材が過度に弾性変形することがあり、スリットノズルの先端部の付着物を十分にかき落とすことができない虞がある。
これら特許文献1及び2においては、スリットノズルを清浄に保つ上で課題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明は、スリットノズルを清浄に保つことが可能な清掃部材、塗布装置及び塗布方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る清掃部材は、スリットノズルの先端部に接触しつつ前記スリットノズルの長手方向に沿って相対的に移動することで前記先端部を清掃する清掃部材であって、前記先端部に当接可能な当接部を有し、ゴム弾性を有する第一の部材と、前記第一の部材の内部に少なくとも一部が埋め込まれ、前記第一の部材よりも高い剛性を有する第二の部材と、を含む。
この構成によれば、スリットノズルの先端部に当接可能な当接部を有し、ゴム弾性を有する第一の部材によって、スリットノズルの先端部の付着物をかき落とすことができるため、清掃部材を分割構造とした場合のように、前記分割構造に起因する残渣の発生を考慮する必要がない。又、第一の部材の内部に少なくとも一部が埋め込まれ、第一の部材よりも高い剛性を有する第二の部材によって、スリットノズルの先端部を清掃する際に第一の部材が過度に弾性変形することを抑制することができるため、スリットノズルの先端部の付着物を十分にかき落とすことができる。従って、スリットノズルを清浄に保つことができる。
上記の清掃部材において、前記第二の部材は、金属板又は樹脂板によって形成されてもよい。
この構成によれば、金属板又は樹脂板はゴム板よりも高い剛性を有するため、第二の部材をゴム板によって形成する場合と比較して、清掃部材の剛性を確保しやすい。
上記の清掃部材において、前記当接部には、前記スリットノズルの長手方向から見てV字状をなす前記先端部が嵌め込まれるように窪む凹部が形成されてもよい。
この構成によれば、スリットノズルの先端部を清掃する際に、前記先端部に当接部をしっかりと当接させることができるため、スリットノズルの先端部の付着物を十分にかき落とすことができる。
上記の清掃部材において、前記当接部は、前記先端部のノズル先端に当接可能な第一当接部と、前記ノズル先端に隣接して傾斜するノズル側壁に当接可能な第二当接部と、を含んでもよい。
この構成によれば、スリットノズルの先端部を清掃する際に、ノズル先端に第一当接部を当接させると共に、ノズル側壁に第二当接部を当接させることができるため、ノズル先端及びノズル側壁の付着物を十分にかき落とすことができる。
上記の清掃部材において、前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含んでもよい。
この構成によれば、第二当接部がノズル側壁に沿うように直線状に形成される場合と比較して、第一湾曲部の弾性変形によってノズル側壁に第二当接部をしっかりと当接させることができるため、ノズル側壁の付着物を十分にかき落とすことができる。
上記の清掃部材において、前記第二の部材は、前記第二当接部の内部に少なくとも一部が埋め込まれることで前記第二当接部を保持する保持部を含んでもよい。
この構成によれば、第二当接部の内部に保持部が埋め込まれない場合と比較して、第二当接部が過度に弾性変形することを抑制することができるため、ノズル側壁の付着物を十分にかき落とすことができる。
上記の清掃部材において、前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含み、前記保持部は、前記第一湾曲部に沿うように湾曲する第二湾曲部を含んでもよい。
この構成によれば、保持部がノズル側壁に沿うように直線状に形成される場合と比較して、第二湾曲部によって第一湾曲部が部分的に弾性変形することを抑制することができるため、ノズル側壁に第二当接部をより均等に当接させることができ、ノズル側壁の付着物をより効果的にかき落とすことができる。
上記の清掃部材において、前記第一の部材は、前記当接部に連なる第一壁部を含み、前記第二の部材は、前記保持部に連なると共に前記第一壁部を保持する第二壁部を含んでもよい。
この構成によれば、スリットノズルの先端部を清掃する際に、当接部を第一壁部で保持すると共に、第一壁部を第二壁部で保持することができるため、当接部が保持部から脱離したり、ちぎれたりすることを抑制することができる。
上記の清掃部材において、前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含み、前記保持部は、前記第一湾曲部に沿うように湾曲する第二湾曲部を含み、前記第一壁部の厚みは、前記第一湾曲部と前記第二湾曲部との間の前記第二当接部の厚みよりも小さくてもよい。
この構成によれば、第一壁部の厚みを前記第二当接部の厚みと同等以上とする場合と比較して、第二当接部の厚みを十分に確保することができるため、第一湾曲部の機能(弾性変形機能)を効果的に発揮することができ、ノズル側壁の付着物を十分にかき落とすことができる。
又、ゴムは金属よりも高価であるため、第一壁部の厚みを前記第二当接部の厚みと同等以上とする場合と比較して、ゴムの使用量を抑えることができ、低コスト化を図ることができる。
上記の清掃部材において、前記第二の部材は、前記第二当接部の内部に少なくとも一部が埋め込まれることで前記第二当接部を保持する保持部を含み、前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含み、前記保持部は、前記第一湾曲部に沿うように湾曲する第二湾曲部を含み、前記第二当接部は、前記先端部を挟んで前記先端部の両側の前記ノズル側壁に当接するように一対設けられ、一対の前記第二当接部は、前記第一湾曲部と前記第二湾曲部との間の前記第二当接部の厚みが互いに同じになるように形成されてもよい。
この構成によれば、一対の第二当接部を前記第二当接部の厚みが互いに異なるように形成する場合と比較して、一対の第二当接部のいずれか一方に片寄って弾性変形が生じることを抑制することができるため、前記先端部の両側のノズル側壁に一対の第二当接部をより均等に当接させることができ、前記先端部の両側のノズル側壁の付着物をより効果的にかき落とすことができる。
上記の清掃部材において、前記第二の部材は板状をなし、前記第一の部材は、前記第二の部材と重なる部分の厚みが前記第二の部材の厚みと同じになるように形成されてもよい。
この構成によれば、第一の部材を第二の部材と重なる部分の厚みが第二の部材の厚みと異なるように形成する場合と比較して、第一の部材の機能(弾性変形機能)を確保すると共に、第二の部材の機能(剛性保持機能)を確保することができる。仮に、清掃部材の厚みを一定とした条件下で、第一の部材の厚みが第二の部材の厚みよりも過度に大きくなると、第二の部材の厚みが過度に小さくなり、清掃部材の剛性を確保しにくくなる。一方、第一の部材の厚みが第二の部材の厚みよりも過度に小さくなると、第一の部材が弾性変形しにくくなる。
上記の清掃部材において、前記当接部には、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記先端部から離反するように傾斜する傾斜部が形成されてもよい。
この構成によれば、スリットノズルの先端部を清掃する際に、当接部によってかき落とした付着物を傾斜部に沿って前記先端部から離反する位置に案内することができるため、かき落とした付着物が当接部にとどまることを抑制し、前記先端部に再度付着することを抑制することができる。
上記の清掃部材において、前記当接部は、前記先端部のノズル先端に当接可能な第一当接部と、前記ノズル先端に隣接して傾斜するノズル側壁に当接可能な第二当接部と、を含み、前記傾斜部は、前記第一当接部に形成されると共に、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記ノズル先端から離反するように傾斜する第一傾斜部と、前記第二当接部に形成されると共に、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記ノズル側壁から離反するように傾斜する第二傾斜部と、を含んでもよい。
この構成によれば、スリットノズルの先端部を清掃する際に、第一当接部によってかき落とした付着物を第一傾斜部に沿ってノズル先端から離反する位置に案内すると共に、第二当接部によってかき落とした付着物を第二傾斜部に沿ってノズル側壁から離反する位置に案内することができるため、かき落とした付着物が第一当接部及び第二当接部にとどまることを抑制し、ノズル先端及びノズル側壁に再度付着することを抑制することができる。
上記の清掃部材において、前記第二当接部は、前記先端部を挟んで前記先端部の両側の前記ノズル側壁に当接するように一対設けられ、前記第一傾斜部は、一対の前記第二当接部に形成される前記第二傾斜部の間の中央に位置し、前記第一傾斜部のうち最も前記ノズル先端から離反するように傾斜するセンター部と、前記センター部と前記第二傾斜部とを渡すと共に、前記センター部の側ほど前記ノズル先端から離反するように傾斜するサイド部と、を含んでもよい。
この構成によれば、スリットノズルの先端部を清掃する際に、一対の第二当接部によってかき落とした付着物を第二傾斜部及びサイド部に沿ってセンター部の側に向けて案内すると共に、センター部に案内された付着物をセンター部に沿ってノズル先端から離反する位置に案内することができるため、かき落とした付着物が第二傾斜部、サイド部及びセンター部にとどまることを抑制し、ノズル先端及びノズル側壁に再度付着することを抑制することができる。
上記の清掃部材において、前記第一の部材は、前記傾斜部が形成される側において前記第二の部材を覆うカバー部を含んでもよい。
この構成によれば、傾斜部が形成される側において第二の部材を露出させた場合のように、当接部によってかき落とした付着物を傾斜部に沿って前記先端部から離反する位置に案内するときに、かき落とした付着物が第一の部材と第二の部材との境界部分(段差部)にとどまることに起因する汚れの発生は問題とならない。
又、傾斜部が形成される側において第二の部材を露出させた場合と比較して、スリットノズルの先端部を清掃する際に、前記境界部分に剥離方向の力はかからないため、第一の部材が第二の部材から脱離したり、ちぎれたりすることを抑制することができる。
上記の清掃部材において、前記第二の部材には、前記先端部に対する前記清掃部材の位置を規制する規制部が設けられてもよい。
この構成によれば、第二の部材は第一の部材よりも高い剛性を有するため、第一の部材に前記規制部を設ける場合と比較して、前記先端部に対する清掃部材の位置決めを精度よく行うことができる。
上記の清掃部材において、前記当接部には、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記先端部から離反するように傾斜する傾斜部が形成され、前記第一の部材には、前記傾斜部が形成される側とは反対側において前記第二の部材を露出する開口部が形成され、前記規制部は、前記開口部から露出した前記第二の部材に設けられてもよい。
この構成によれば、清掃部材の位置を規制する際に、ゴム弾性を有する第一の部材を介さずに済むため、前記先端部に対する清掃部材の位置決めを精度よく行うことができる。
又、傾斜部が形成される側とは反対側において前記開口部が形成されることで、傾斜部が形成される側において前記開口部を形成した場合のように、当接部によってかき落とした付着物を傾斜部に沿って前記先端部から離反する位置に案内するときに、かき落とした付着物が第一の部材と第二の部材との境界部分(段差部)にとどまることに起因する汚れの発生は問題とならない。
本発明の一態様に係る塗布装置は、スリットノズルを有する塗布部と、上記の清掃部材と、前記清掃部材を前記スリットノズルの長手方向に移動させる移動部と、を含む。
この構成によれば、上記の清掃部材によって、スリットノズルを清浄に保つことができる。
本発明の一態様に係る塗布方法は、スリットノズルを有する塗布部と、上記の清掃部材と、前記清掃部材を前記スリットノズルの長手方向に移動させる移動部と、を含む塗布装置を用いた塗布方法であって、前記スリットノズルから塗布液を吐出する吐出ステップと、前記清掃部材によって前記スリットノズルの先端部を清掃する清掃ステップと、を含む。
この方法によれば、上記の清掃部材によってスリットノズルの先端部を清掃することができるため、スリットノズルを清浄に保つことができる。
本発明によれば、スリットノズルを清浄に保つことが可能な清掃部材、塗布装置及び塗布方法を提供することができる。
実施形態に係る塗布装置の斜視図である。 実施形態に係る塗布装置の側面図である。 実施形態に係る清掃装置の正面図である。 図3のIV−IV断面図である。 実施形態に係る清掃部材を図4の矢視Vから見た図である。 実施形態に係る清掃部材を図4の矢視VIから見た図である。 図5のVII−VII断面図である。 実施形態に係る清掃部材の動作を示す図である。 実施形態に係る清掃部材の動作の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX方向、水平面内においてX方向と直交する方向をY方向、X方向及びY方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ方向とする。
<塗布装置>
図1に示すように、塗布装置1は、例えば液晶パネルなどに用いられるガラス基板などの基板S上に塗布液としてレジスト液を塗布する装置である。塗布装置1は、基板Sを搬送する基板搬送部2と、レジスト液を塗布する塗布部3と、塗布部3を管理する管理部4とを備える。
<基板搬送部>
基板搬送部2は、X方向に長手を有する。基板搬送部2は、X方向に基板Sを搬送する。
基板搬送部2は、フレーム21と、ステージ22と、搬送機構23とを備える。
<フレーム>
図1及び図2に示すように、フレーム21は、X方向に長手を有する。フレーム21は、ステージ22及び搬送機構23を支持する。例えば、フレーム21は、床面上に載置される。
フレーム21は、Y方向の中央に配置されるフレーム中央部21aと、フレーム中央部21aの−Y方向側に配置される第一フレーム側部21bと、フレーム中央部21aの+Y方向側に配置される第二フレーム側部21cとを備える。
フレーム中央部21a、第一フレーム側部21b及び第二フレーム側部21cのX方向の長さは、略同じとされる。
フレーム中央部21aは、ステージ22を支持する。
第一フレーム側部21b及び第二フレーム側部21cは、搬送機構23を支持する。
<搬送機構>
搬送機構23は、基板SをX方向に搬送する機構を有する。搬送機構23は、第一フレーム側部21b及び第二フレーム側部21cの上部に一つずつ設けられる。搬送機構23は、ステージ22を挟んで一対設けられる。一対の搬送機構23は、ステージ22のY方向中央に対して線対称となっている。
各搬送機構23は、搬送機23aと、基板Sを保持する基板保持部23bと、ステージ22の側方でX方向に延びるレール23cとを備える。例えば、搬送機23aは、リニアモータ(不図示)を内蔵する。搬送機23aは、リニアモータの駆動によって、レール23cに沿って移動するようになっている。
各基板保持部23bは、基板SのY方向側の側縁部を片持ちで保持する。−Y方向側の基板保持部23bは、基板Sにおいてステージ22よりも−Y方向側にはみ出した部分を保持する。+Y方向側の基板保持部23bは、基板Sにおいてステージ22よりも+Y方向側にはみ出した部分を保持する。
各基板保持部23bは、搬送機23aにおけるステージ22側の端部に設けられる。各基板保持部23bは、X方向に並んで複数(例えば本実施形態では4つ)設けられる。各基板保持部23bには、吸着パッド(不図示)が設けられる。各基板保持部23bは、吸着パッドによって基板Sを吸着して保持する。
各レール23cは、第一フレーム側部21b及び第二フレーム21cにおけるステージ22側の上端部に設けられる。
各搬送機構23は、独立して基板Sを搬送可能とされる。そのため、第一フレーム側部21b側の搬送機構23と、第二フレーム側部21c側の搬送機構23とによって、異なる基板Sを保持することができる。これにより、各搬送機構23によって基板Sを交互に搬送することができるため、スループット(例えば、単位時間当たりの基板の搬送速度)を向上することができる。
尚、上記基板Sの半分程度の面積を有する基板を搬送する場合には、2つの搬送機構23で基板を1枚ずつ保持することができるため、2つの搬送機構23をX方向に並進させることによって、2枚の基板を同時に搬送することができる。
<塗布部>
塗布部3は、門型フレーム31と、スリットノズル32と、センサ33とを備える。以下、スリットノズルを単に「ノズル」ということがある。
<門型フレーム>
図2に示すように、門型フレーム31は、Z方向に延びる柱状をなす一対の支柱部材31aと、Y方向に延びて一対の支柱部材31aの間をわたす架橋部材31bとを備える。
各支柱部材31aは、それぞれ第一フレーム側部21b及び第二フレーム側部21cに支持される。各支柱部材31aの高さ(上端の位置)は、略同じとされる。
架橋部材31bのY方向両端部は、各支柱部材31aの上端部に接続される。これにより、門型フレーム31は、ステージ22をY方向に跨ぐように設けられる。尚、架橋部材31bは、支柱部材31aに対してZ方向に昇降可能(図2中矢印u方向に移動可能)とされる。
門型フレーム31は、フレーム移動機構34に接続される。フレーム移動機構34は、X方向に延びるレール部材35と、駆動機構36とを備える。
レール部材35は、第一フレーム側部21b及び第二フレーム側部21cの溝21d内に1つずつ設けられる。
駆動機構36は、門型フレーム31に接続される。塗布部3は、駆動機構36の駆動によって、レール部材35に沿ってX方向(図1中矢印n方向)に移動可能とされる。
<スリットノズル>
スリットノズル32は、Y方向(図中矢印v方向)に長手を有する長尺状をなす。スリットノズル32は、門型フレーム31の架橋部材31bの下端部(−Z方向側の端部)に着脱可能に取り付けられる。スリットノズル32の先端部32a(−Z方向側の端部)は、スリットノズル32の下端に位置するノズル先端32bと、ノズル先端32bに隣接して傾斜するノズル側壁32cとを備える。ノズル先端32bには、レジスト液を吐出する吐出口32hが形成される。吐出口32hは、Y方向に延びる。
<センサ>
架橋部材31bの下端部には、Y方向に沿って複数(例えば本実施形態では3つ)のセンサ33が設けられる。センサ33は、ノズル先端32bと、ノズル先端32bに対向する対向面(例えばスリットノズル32の下方に配置された基板Sの上面)との間の距離(Z方向の間隔)を測定する。
<管理部>
図1に示すように、管理部4は、基板Sに吐出されるレジスト液の吐出量が一定になるようにスリットノズル32を管理する。管理部4は、塗布部3よりも−X方向側に設けられる。管理部4は、予備吐出機構41と、ディップ槽42と、ノズル洗浄装置43と、これらを収容する収容部44と、収容部44を保持する保持部材45とを備える。
予備吐出機構41は、レジスト液を予備的に吐出する。例えば、予備吐出機構41は、塗布部3が塗布処理領域に配置される状態で、スリットノズル32に最も近くなる位置に設けられる。
ディップ槽42の内部には、シンナーなどの溶剤が貯留される。
ノズル洗浄装置43は、スリットノズル32の吐出口32h近傍をリンス洗浄する。ノズル洗浄装置43は、Y方向に移動する洗浄機構と、洗浄機構を移動させる移動機構(何れも不図示)とを備える。又、ノズル洗浄装置43は、スリットノズル32の先端部32aを清掃する清掃装置50を備える。
収容部44のY方向の長さは、門型フレーム31の支柱部材31a間の距離よりも小さい。門型フレーム31は、収容部44の上方で、収容部44を跨いでX方向に移動可能とされる。門型フレーム31を収容部44の上方に移動した状態で、スリットノズル32は、収容部44内の予備吐出機構41、ディップ槽42及びノズル洗浄装置43に接近可能とされる。
保持部材45は、管理部移動機構46に接続される。管理部移動機構46は、X方向に延びるレール部材47と、駆動機構48とを備える。
レール部材47は、第一フレーム側部21b及び第二フレーム側部21cの溝21e内に1つずつ設けられる。各溝21eは、上述した溝21dよりも上方位置において、一対の溝21dよりもステージ22寄りに配置される。
駆動機構48は、保持部材45に接続される。管理部4は、駆動機構48の駆動によって、レール部材47に沿ってX方向(図1中矢印m方向)に移動可能とされる。
<清掃装置>
図3及び図4に示すように、清掃装置50は、清掃部材51、ホルダ52及び清掃部材移動機構53を備える。ここで、清掃部材移動機構53は、請求項に記載の「移動部」に相当する。尚、図3においては、便宜上、清掃部材移動機構53における収容部92の内部を示している。
清掃部材51は、幅方向をX方向に沿わせると共に、Z方向に対して角度θだけ−Y方向側に傾けた状態でホルダ52に支持される。ここで、角度θ(図4参照)は、Z方向と平行な仮想線(図4中の一点鎖線)と、清掃部材51の一面(後述する傾斜部66が形成される側とは反対側の面)とのなす角度である。例えば、清掃部材51の幅(X方向の長さ)は、24mm程度とされる。例えば、角度θは、25°程度とされる。
清掃部材51は、ホルダ52と共に、清掃部材移動機構53によってスリットノズル32の長手方向v(Y方向)に移動可能とされる。清掃部材51は、スリットノズル32の先端部32aに接触しつつスリットノズル32の長手方向vに沿って移動することで前記先端部32aを清掃する。
<清掃部材>
図5〜図8に示すように、清掃部材51は、第一の部材60と、第二の部材70とを備える。
第一の部材60は、スリットノズル32の先端部32a(図8参照)に当接可能な当接部61を有する。第一の部材60は、ゴム弾性を有する。例えば、第一の部材60は、フッ素ゴム等のゴム(弾性部材)によって形成される。
第二の部材70の一部は、第一の部材60の内部に埋め込まれている。第二の部材70は、第一の部材60よりも高い剛性を有する。第二の部材70は、第一の部材60の輪郭に沿う外形を有する。第二の部材70は、厚みt20を有する板状をなす。例えば、第二の部材70は、SUS304等の金属板によって形成される。尚、第二の部材70は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS;Poly Phenylene Sulfide)及びポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK;Poly Ether Ether Ketone)等の樹脂板によって形成されてもよい。但し、金属板は樹脂板よりも高い剛性を有するため、第二の部材70を樹脂板よりも金属板で形成したほうが、清掃部材51の剛性を確保しやすい。
当接部61には、V字状の凹部61aが形成される。凹部61aは、スリットノズル32の長手方向v(Y方向)から見てV字状をなす先端部32aが嵌め込まれるように窪む。凹部61aは、先端部32aの側(+Z方向側)ほど幅方向(X方向)に広がるように形成される。
当接部61は、ノズル先端32bに当接可能な第一当接部62と、ノズル側壁32cに当接可能な第二当接部63とを備える。
第一当接部62は、ノズル先端32bの先端面(XY平面)と平行に、幅方向(X方向)に延びる。
第二当接部63は、ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部63aを備える。
第二の部材70は、第二当接部63の内部に一部が埋め込まれることで第二当接部63を保持する保持部71を備える。保持部71は、第一湾曲部63aに沿うように湾曲する第二湾曲部71aと、X方向両側の第二湾曲部71aのX方向間をわたす連結部71bとを備える。第二湾曲部71aは、第二当接部63を介してノズル側壁32cに向けて凸をなすように湾曲する。連結部71bは、X方向に直線状に延びる。
第一の部材60は、当接部61に連なる第一壁部64を備える。第一壁部64は、第二の部材70のX方向側面(第二壁部72の表面)を覆う。第一壁部64は、X方向に厚みt11を有する。
第二の部材70は、保持部71に連なると共に第一壁部64を保持する第二壁部72を備える。
第一壁部64の厚みt11は、第一湾曲部63aと第二湾曲部71aとの間の第二当接部63の厚みt12よりも小さい(t11<t12)。例えば、第一壁部64の厚みt11は、1mm程度とされる。一方、第一湾曲部63aと第二湾曲部71aとの間の第二当接部63の厚みt12は、3mm程度とされる。
第二当接部63は、スリットノズル32の先端部32aを挟んで前記先端部32aの両側のノズル側壁32cに当接するように一対設けられる。
一対の第二当接部63は、第一湾曲部63aと第二湾曲部71aとの間の第二当接部63の厚みt12が互いに同じになるように形成される。
第一の部材60は、一対の第一壁部64を渡す連結部65を備える。連結部65は、第二の部材70の下面(下壁部73の表面)を覆う。
第二の部材70は、第二壁部72に隣接する下壁部73を備える。
図7に示すように、第一の部材60は、第二の部材70と重なる部分の厚みt10が第二の部材70の厚みt20と同じになるように形成される(t10≒t20)。例えば、第一の部材60における第二の部材70と重なる部分の厚みt10、及び第二の部材70の厚みt20は、それぞれ3mm程度とされる。
ここで、第一の部材60における第二の部材70と重なる部分の厚みt10は、後述するカバー部69の厚みに相当する。
図6及び図8に示すように、当接部61には、スリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)ほどスリットノズル32の先端部32aから離反するように傾斜する傾斜部66が形成される。
傾斜部66は、第一当接部62に形成される第一傾斜部67と、第二当接部63に形成される第二傾斜部68とを備える。
第一傾斜部67及び第二傾斜部68は、それぞれスリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)ほど先端部32aから離反するように傾斜する。
第一傾斜部67は、一対の第二傾斜部68の間の中央に位置するセンター部67aと、センター部67aと第二傾斜部68とを渡すサイド部67bとを備える。
スリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)から見て、センター部67aは上下に延びる長方形状をなし、サイド部67bはセンター部67aの長辺と重なる斜辺を有する三角形状をなす。
センター部67aは、第一傾斜部67のうち最もノズル先端32bから離反するように傾斜する。センター部67aの下端(−Z方向端)は、第一傾斜部67のうち最も下側に位置する。
サイド部67bは、センター部67aの側ほどノズル先端32bから離反するように傾斜する。
第一の部材60は、傾斜部66が形成される側において、第二の部材70を覆うカバー部69を備える。カバー部69は、傾斜部66、連結部65、及び一対の第一壁部64に連なる。カバー部69は、平坦な表面を有する。カバー部69には、厚み方向に開口する貫通孔69iが形成される。
図5に示すように、第二の部材70には、厚み方向に開口する複数(例えば本実施形態では2つ)の貫通孔70h,70i(第一貫通孔70h及び第二貫通孔70i)が形成される。第一貫通孔70h及び第二貫通孔70iは、第二の部材70の下壁部73に沿うように並ぶ。第一貫通孔70hは、第二の部材70の幅方向(X方向)中央に位置する。第二貫通孔70iは、第二の部材70の+X方向端部に位置する。第二貫通孔70iは、第二の部材70の厚み方向で、カバー部69の貫通孔69i(図6参照)と重なる位置に形成される。
清掃部材51をホルダ52(図3参照)に取り付ける際、各貫通孔70h,70iには、ホルダ52の突起(不図示)が挿通される。これにより、清掃部材51は、ホルダ52に対し、厚み方向と交差する方向への移動が規制される。そして、清掃部材51は、スリットノズル32の先端部32aに対する位置が規制される。尚、各貫通孔70h,70iは、請求項に記載の「規制部」に相当する。
図5及び図7に示すように、第一の部材60には、傾斜部66が形成される側とは反対側において、第二の部材70を露出する開口部60hが形成される。規制部としての各貫通孔70h,70iは、開口部60hから露出した第二の部材70に設けられている。
<ホルダ>
図3及び図4に示すように、ホルダ52は、清掃部材51を下方から支持する。
ホルダ52は、基部80、側壁部81、第一台座部82及び第二台座部83を備える。
例えば、ホルダ52は、A5052等のアルミニウム合金によって形成される。
基部80は、Z方向に厚みを有すると共にX方向に延びる直方体状をなす。
基部80の+Y方向端部には、厚み方向に貫通する貫通孔80hが形成される。貫通孔80hは、基部80の幅方向(X方向)中央に位置する。
基部80の−Y方向端部には、下方(−Z方向側)に開口して上方に窪む凹部80iが形成される。凹部80iは、基部80の幅方向(X方向)中央に位置する。
側壁部81は、基部80のX方向両端部から上方に突出する。側壁部81は、−Y方向側ほど上方に位置するように傾斜する平坦な傾斜面81aを有する。側壁部81は、清掃部材51を挟んでX方向両側の第一壁部64(図5参照)に当接するように一対設けられる。これにより、清掃部材51は、ホルダ52に対し、X方向への移動が規制される。
各側壁部81には、傾斜面81aの法線方向に開口する複数(例えば本実施形態では2つ)の挿通孔81h,81i(第一挿通孔81h及び第二挿通孔81i)が形成される。第一挿通孔81h及び第二挿通孔81iは、傾斜面81aに沿うように並ぶ。第一挿通孔81hは、第二挿通孔81iよりも上方に位置する。
第一台座部82は、基部80の−Y方向端部から上方に突出する。第一台座部82は、−Y方向側ほど上方に位置するように傾斜する平坦な第一載置面82aを有する。第一載置面82aには、板状のスペーサ54を介して、清掃部材51の下部(具体的には図6に示す第一の部材60のカバー部69)が載置される。
第二台座部83は、基部80のY方向中央部から上方に突出する。第二台座部83は、一対の側壁部81のX方向間をわたすように延びる。第二台座部83は、−Y方向側ほど下方に位置するように傾斜する平坦な第二載置面83aを有する。第二載置面83aは、第一載置面82aに対して略直交する。第二載置面83aには、清掃部材51の下部(具体的には図5に示す第一の部材60の連結部65)が載置される。
<支持プレート>
各側壁部81には、清掃部材51を+Y方向側から支持する支持プレート55が着脱自在に取り付けられる。
支持プレート55は、清掃部材51の幅方向(X方向)に延びるプレート本体55aと、プレート本体55aのX方向両端部からクランク状に屈曲する脚部55bとを備える。例えば、支持プレート55は、金属板を曲げ加工することによって形成される。
各脚部55bには、厚み方向に貫通する貫通孔55hが形成される。例えば、各脚部55bの貫通孔55hにボルト等の締結部材(不図示)を挿通し、各貫通孔55hから突出したボルトの突出部(雄ネジ部)を各側壁部81の第二挿通孔81i(雌ネジ部)に螺着することで、各側壁部81に支持プレート55を取り付けることができる。
<清掃部材移動機構>
清掃部材移動機構53は、リフト機構90、駆動アーム91及び収容部92を備える。
リフト機構90は、ストローク部90a、天板部90b及びフランジ部90cを備える。
ストローク部90aは、上下(Z方向)に延びる円柱状をなす。ストローク部90aは、上下方向(Z方向)に伸縮可能に構成されている。例えば、ストローク部90aには、上下方向に伸縮可能なシリンダ機構(不図示)が内蔵されている。
天板部90bは、ストローク部90aの上端部に設けられる。天板部90bは、上下方向に厚みを有する板状をなす。
フランジ部90cは、ストローク部90aの下端部から径方向外側に突出する環状をなす。
天板部90bには、ホルダ52が着脱自在に固定される。例えば、ホルダ52の基部80の凹部80iに、天板部90bから上方に起立する凸部96(ピン)を挿通することで、ホルダ52は、凸部96が起立する方向(Z方向)と交差する方向への移動が規制される。その後、ホルダ52の基部80の貫通孔80hにボルト95を挿通し、貫通孔80hから突出したボルト95の突出部(雄ネジ部)を天板部90bの挿通孔90hの雌ネジ部(不図示)に螺着することで、天板部90bにホルダ52を固定することができる。
天板部90bの上面のうち、ホルダ52が着座する部分は、水平面と平行な平坦面となっている。一方、天板部90bの上面のうち、ホルダ52が着座しない部分(ホルダ52を囲む外周部分)は、−Y方向側ほど下方に位置するように緩やかに傾斜する傾斜面となっている。
駆動アーム91は、支持アーム91a及び連結アーム91bを備える。
支持アーム91aは、ストローク部90aの下端部を支持する。例えば、支持アーム91aは、ストローク部90aの下端部を支持可能な大きさの環状をなしている。
連結アーム91bは、リニアモータアクチュエータ等を含む駆動機構(不図示)と、支持アーム91aとの間を連結する。例えば、リニアモータアクチュエータは、Y方向に延びるレールと、レールに沿って摺動可能なスライダ(何れも不図示)を備える。
収容部92は、収容部本体92a、上壁部92b及び竪壁部92cを備える。
収容部本体92aは、リフト機構90を収容する。例えば、収容部本体92aは、リフト機構90を収容可能な大きさの筒状をなしている。
上壁部92bは、収容部本体92aの上端部に設けられる。上壁部92bは、上下方向に厚みを有する板状をなす。上壁部92bは、天板部90bに沿うように傾斜する。上壁部92bの下面は、天板部90bの上面に当接している。
上壁部92bには、上下方向に開口する開口部92hが形成される。開口部92hは、ホルダ52を通過可能な大きさとされている。
竪壁部92cは、収容部本体92aの上端部から上方に起立する。竪壁部92cは、ホルダ52から間隔を空けてホルダ52を囲むように形成される。竪壁部92cは、ホルダ52の+Y方向側及びX方向両側(言い換えると−Y方向側を除く方向側)に形成される。すなわち、収容部92のうち、ホルダ52の−Y方向側の部分は、開放されている。
連結アーム91bは、収容部92を介してクランク状に延びる。連結アーム91bの一端部は、支持アーム91aに連結される。連結アーム91bの他端部は、リニアモータアクチュエータのスライダ(不図示)に連結される。これにより、清掃部材51は、ホルダ52、リフト機構90及び収容部92と共に、スリットノズル32の長手方向v(Y方向)に沿って移動するようになっている。
<塗布方法>
次に、本実施形態に係る塗布方法を説明する。本実施形態では、上記の塗布装置1を用いて基板Sにレジスト液を塗布する。
本実施形態に係る塗布方法は、吐出ステップ及び清掃ステップを含む。
吐出ステップにおいて、スリットノズル32からレジスト液を吐出する。
清掃ステップにおいて、清掃部材51によってスリットノズル32の先端部32aを清掃する。
以下、塗布方法の一例について説明する。
図1及び図2に示すように、塗布装置1の塗布動作においては、短手方向が搬送方向(X方向)に平行になるように基板Sをステージ22に搬入する。次いで、搬送機構23を用いて基板Sを搬送しつつレジスト液を塗布する。その後、レジスト液を塗布した基板Sを搬出する。このような動作を、一対の搬送機構23を用いて交互に行う。
先ず、一対の搬送機構23のうち一方の搬送機構23(例えば、第一フレーム側部21b側の搬送機構23)において、レール23cの−X方向側の端部に搬送機23aを移動させる。次いで、外部から搬入される基板Sを基板保持部23bで保持する。例えば、第一フレーム側部21b側の基板保持部23bの吸着パッドで基板Sの裏面を吸着することによって、基板Sを片持ち保持する。尚、ステージ22には、搬入された基板Sを基板保持部23bで保持する前に、基板Sをエア又は複数のピンで+Z方向に持ち上げ保持する機構が設けられてもよい。
その後、搬送機23aをレール23cに沿って+X方向に移動させる。
基板Sの搬送方向先端がスリットノズル32の吐出口32hの位置に到達したとき、吐出口32hから基板Sにレジスト液を吐出する。例えば、レジスト液の吐出は、スリットノズル32の位置を固定し、且つ、搬送機23aで基板Sを搬送することによって、吐出口32hと基板Sの上面との相対位置を変更しながら行う。
スリットノズル32の吐出口32hから吐出されるレジスト液は、基板Sの移動に伴い、基板S上に塗布される。すなわち、基板Sが吐出口32hの下方を通過することによって、基板Sの所定領域にレジスト膜が形成される。
次いで、レジスト膜が形成された基板Sを、搬送機23aによってレール23cの+X方向側の端部(ステージ22の+X方向側の端部)まで搬送し、外部へ搬出する。尚、ステージ22には、基板Sを搬出する前に、基板保持部23bから脱離させた基板Sをエア又は複数のピンで+Z方向に持ち上げ保持する機構が設けられてもよい。
基板Sを外部へ搬出した後、搬送機23aを再びレール23cの−X方向側の端部まで戻す。そして、搬送機23aを次の基板Sが搬送されるまで待機させる。
次の基板Sを搬送する場合には、例えば一対の搬送機構23のうち他方の搬送機構23(例えば、第二フレーム側部21c側の搬送機構23)によって基板Sを搬送する。
次の基板Sが搬送されてくるまでの間、塗布部3では、スリットノズル32の吐出状態を保持するための予備吐出が行われる。門型フレーム31は、駆動機構36の駆動によって、レール部材35に沿って−X方向に移動し、管理部4の位置に至る。
管理部4の位置まで門型フレーム31を移動させた後、門型フレーム31の位置を調整してスリットノズル32の先端部32aをノズル洗浄装置43に接近させる。そして、ノズル洗浄装置43によって、スリットノズル32の先端部32aを洗浄する。
例えば、ノズル洗浄装置43による洗浄動作は、ノズル先端の開口部32aの周辺領域に向けて洗浄液を噴出し、必要に応じて窒素ガスを噴出しながら行う。本実施形態では、洗浄動作において、清掃装置50による清掃動作を行う。
図3〜図8に示すように、清掃動作では、清掃部材51の当接部61をスリットノズル32の先端部32aに当接させる。具体的に、第一当接部62をノズル先端32bに当接させると共に、第二当接部63をノズル側壁32cに当接させる。尚、第二当接部63は、ノズル側壁32cに向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部63aを備えるため、当接部61を前記先端部32aに圧接させることによって、当接部61と前記先端部32aとの隙間が生じないようにする。
この状態で、ノズル洗浄装置43の洗浄液噴出孔(不図示)から洗浄液を噴出させると共に、エアナイフ噴出口(不図示)からエアナイフを噴出させながら、清掃装置50をY方向に移動させる。これにより、清掃部材51の当接部61がノズル先端32b及びノズル側壁32cを摺動し、洗浄液と共にノズル先端32b及びノズル側壁32cの付着物がかき落とされる。
又、エアナイフをスリットノズル32の先端部32aに吹き付けることによって、前記先端部32aを乾燥させてもよい。例えば、エアナイフ噴出口を清掃部材51の移動方向の下流側に設けることによって、清掃部材51による清掃動作の後に前記先端部32aを乾燥させることができる。
又、吸引機構(不図示)によって、周囲の雰囲気を吸引してもよい。これにより、洗浄液及びかき落とされた付着物を吸引することができる。
本実施形態では、清掃部材51の幅方向をX方向に沿わせると共に、清掃部材51の高さ方向をZ方向に対して角度θだけ−Y方向側に傾けた状態で清掃動作を行う。又、清掃部材51において傾斜部66が形成される側をスリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)に合わせた状態で清掃動作を行う(図8参照)。
清掃動作を行う場合、清掃部材51をスリットノズル32の先端部32aの−Z方向側へ移動させる。例えば、先ず、清掃部材51をスリットノズル32の先端部32aの+Y方向側端部の−Z方向側に配置する。次いで、清掃部材51を+Z方向側に移動させ、当接部61をスリットノズル32の先端部32aに当接させる。この状態で、清掃部材51をスリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)に移動させることによって、当接部61をノズル先端32b及びノズル側壁32cに沿って摺動させる。
清掃部材51をスリットノズル32の先端部32aの−Y方向端を超える位置まで移動させることによって、スリットノズル32の長手方向v全体にわたってスリットノズル32の先端部32aの付着物をかき落とすことができる。
尚、清掃部材51による清掃動作を繰り返し行ってもよい。これにより、スリットノズル32の先端部32aの付着物を確実にかき落とすことができる。例えば、以下の(1)〜(4)の一連の動作を繰り返す。
(1)清掃部材51をスリットノズル32の先端部32aの+Y方向側端部の−Z方向側に配置する。(2)次いで、清掃部材51を+Z方向側に移動させ、当接部61をスリットノズル32の先端部32aに当接させる。(3)この状態で、清掃部材51をスリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)に移動させることによって、当接部61をノズル先端32b及びノズル側壁32cに沿って摺動させる。(4)そして、清掃部材51をスリットノズル32の先端部32aの−Y方向端を超える位置まで移動させる。
図1及び図2に示すように、上記清掃動作を行った後、スリットノズル32を予備吐出機構41に接近させる。予備吐出機構41では、吐出口32hと予備吐出面との間の距離を測定しながらノズル先端32bの吐出口32hをZ方向の所定位置に移動させる。そして、スリットノズル32を−X方向又は+X方向へ移動させながら吐出口32hからレジスト液を予備吐出させる。
予備吐出動作を行った後、門型フレーム31を元の位置に戻す。第二フレーム側部21c側の搬送機構23によって次の基板Sが搬送されてきた場合には、スリットノズル32をZ方向の所定位置に移動させる。このように、基板Sにレジスト液を塗布する塗布動作と予備吐出動作とを繰り返し行うことによって、基板Sに良質なレジスト膜を形成することができる。
尚、必要に応じて、管理部4に所定の回数接近する毎に、スリットノズル32をディップ槽42内に接近させても良い。ディップ槽42では、スリットノズル32の吐出口32hをディップ槽42に貯留された溶剤(シンナー)の蒸気雰囲気に曝すことによって、スリットノズル32の乾燥を回避することができる。
以上のように、本実施形態によれば、スリットノズル32の先端部32aに当接可能な当接部61を有し、ゴム弾性を有する第一の部材60によって、スリットノズル32の先端部32aの付着物をかき落とすことができるため、清掃部材を分割構造とした場合のように、前記分割構造に起因する残渣の発生を考慮する必要がない。又、第一の部材60の内部に一部が埋め込まれ、第一の部材60よりも高い剛性を有する第二の部材70によって、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に第一の部材60が過度に弾性変形することを抑制することができるため、スリットノズル32の先端部32aの付着物を十分にかき落とすことができる。従って、スリットノズル32を清浄に保つことができる。
又、第二の部材70が金属板又は樹脂板によって形成されることで、金属板又は樹脂板はゴム板よりも高い剛性を有するため、第二の部材70をゴム板によって形成する場合と比較して、清掃部材51の剛性を確保しやすい。
又、当接部61には、スリットノズル32の長手方向vから見てV字状をなすスリットノズル32の先端部32aが嵌め込まれるように窪む凹部61aが形成されることで、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に、前記先端部32aに当接部61をしっかりと当接させることができるため、スリットノズル32の先端部32aの付着物を十分にかき落とすことができる。
又、当接部61が、ノズル先端32bに当接可能な第一当接部62と、ノズル先端32bに隣接して傾斜するノズル側壁32cに当接可能な第二当接部63とを備えることで、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に、ノズル先端32bに第一当接部62を当接させると共に、ノズル側壁32cに第二当接部63を当接させることができるため、ノズル先端32b及びノズル側壁32cの付着物を十分にかき落とすことができる。
又、第二当接部63が、ノズル側壁32cに向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部63aを備えることで、第二当接部63がノズル側壁32cに沿うように直線状に形成される場合と比較して、第一湾曲部63aの弾性変形によってノズル側壁32cに第二当接部63をしっかりと当接させることができるため、ノズル側壁32cの付着物を十分にかき落とすことができる。
又、第二の部材70が、第二当接部63の内部に一部が埋め込まれることで第二当接部63を保持する保持部71を備えることで、第二当接部63の内部に保持部71が埋め込まれない場合と比較して、第二当接部63が過度に弾性変形することを抑制することができるため、ノズル側壁32cの付着物を十分にかき落とすことができる。
又、保持部71が、第一湾曲部63aに沿うように湾曲する第二湾曲部71aを備えることで、保持部71がノズル側壁32cに沿うように直線状に形成される場合と比較して、第二湾曲部71aによって第一湾曲部63aが部分的に弾性変形することを抑制することができるため、ノズル側壁32cに第二当接部63をより均等に当接させることができ、ノズル側壁32cの付着物をより効果的にかき落とすことができる。
又、第一の部材60が当接部61に連なる第一壁部64を備え、第二の部材70が保持部71に連なると共に第一壁部64を保持する第二壁部72を備えることで、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に、当接部61を第一壁部64で保持すると共に、第一壁部64を第二壁部72で保持することができるため、当接部61が保持部71から脱離したり、ちぎれたりすることを抑制することができる。
又、第一壁部64の厚みt11が、第一湾曲部63aと第二湾曲部71aとの間の第二当接部63の厚みt12よりも小さいことで、第一壁部64の厚みt11を第二当接部63の厚みt12と同等以上とする場合と比較して、第二当接部63の厚みt12を十分に確保することができるため、第一湾曲部63aの機能(弾性変形機能)を効果的に発揮することができ、ノズル側壁32cの付着物を十分にかき落とすことができる。
又、ゴムは金属よりも高価であるため、第一壁部64の厚みt11を第二当接部63の厚みt12と同等以上とする場合と比較して、ゴムの使用量を抑えることができ、低コスト化を図ることができる。
又、一対の第二当接部63は、前記第二当接部63の厚みt12が互いに同じになるように形成されることで、一対の第二当接部63を前記第二当接部63の厚みt12が互いに異なるように形成する場合と比較して、一対の第二当接部63のいずれか一方に片寄って弾性変形が生じることを抑制することができるため、スリットノズル32の先端部32aの両側のノズル側壁32cに一対の第二当接部63をより均等に当接させることができ、前記両側のノズル側壁32cの付着物をより効果的にかき落とすことができる。
又、第二の部材70は板状をなし、第一の部材60は、第二の部材70と重なる部分の厚みt10が第二の部材70の厚みt20と同じになるように形成されることで、第一の部材60を第二の部材70と重なる部分の厚みt10が第二の部材70の厚みt20と異なるように形成する場合と比較して、第一の部材60の機能(弾性変形機能)を確保すると共に、第二の部材70の機能(剛性保持機能)を確保することができる。仮に、清掃部材51の厚みを一定とした条件下で、第一の部材60の厚みt10が第二の部材70の厚みt20よりも過度に大きくなると、第二の部材70の厚みt20が過度に小さくなり、清掃部材51の剛性を確保しにくくなる。一方、第一の部材60の厚みt10が第二の部材70の厚みt20よりも過度に小さくなると、第一の部材60が弾性変形しにくくなる。
又、当接部61には、スリットノズル32の長手方向vの一側v1ほどスリットノズル32の先端部32aから離反するように傾斜する傾斜部66が形成されることで、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に、当接部61によってかき落とした付着物を傾斜部66に沿って前記先端部32aから離反する位置に案内することができるため、かき落とした付着物が当接部61にとどまることを抑制し、前記先端部32aに再度付着することを抑制することができる。
又、傾斜部66が、第一当接部62に形成されると共に、スリットノズル32の長手方向vの一側v1ほどノズル先端32bから離反するように傾斜する第一傾斜部67と、第二当接部63に形成されると共に、スリットノズル32の長手方向vの一側v1ほどノズル側壁32cから離反するように傾斜する第二傾斜部68とを備えることで、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に、第一当接部62によってかき落とした付着物を第一傾斜部67に沿ってノズル先端32bから離反する位置に案内すると共に、第二当接部63によってかき落とした付着物を第二傾斜部68に沿ってノズル側壁32cから離反する位置に案内することができるため、かき落とした付着物が第一当接部62及び第二当接部63にとどまることを抑制し、ノズル先端32b及びノズル側壁32cに再度付着することを抑制することができる。
又、第一傾斜部67が、一対の第二当接部63に形成される第二傾斜部68の間の中央に位置し、第一傾斜部67のうち最もノズル先端32bから離反するように傾斜するセンター部67aと、センター部67aと第二傾斜部68とを渡すと共に、センター部67aの側ほどノズル先端32bから離反するように傾斜するサイド部67bとを備えることで、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に、一対の第二当接部63によってかき落とした付着物を第二傾斜部68及びサイド部67bに沿ってセンター部67aの側に向けて案内すると共に、センター部67aに案内された付着物をセンター部67aに沿ってノズル先端32bから離反する位置に案内することができるため、かき落とした付着物が第二傾斜部68、サイド部67b及びセンター部67aにとどまることを抑制し、ノズル先端32b及びノズル側壁32cに再度付着することを抑制することができる。
又、第一の部材60は、傾斜部66が形成される側において第二の部材70を覆うカバー部69を備えることで、傾斜部66が形成される側において第二の部材70を露出させた場合のように、当接部61によってかき落とした付着物を傾斜部66に沿ってスリットノズル32の先端部32aから離反する位置に案内するときに、かき落とした付着物が第一の部材60と第二の部材70との境界部分(段差部)にとどまることに起因する汚れの発生は問題とならない。
又、傾斜部66が形成される側において第二の部材70を露出させた場合と比較して、スリットノズル32の先端部32aを清掃する際に、前記境界部分に剥離方向の力はかからないため、第一の部材60が第二の部材70から脱離したり、ちぎれたりすることを抑制することができる。
又、第二の部材70には、スリットノズル32の先端部32aに対する清掃部材51の位置を規制する規制部として貫通孔70h,70iが設けられることで、第二の部材70は第一の部材60よりも高い剛性を有するため、第一の部材60に前記規制部を設ける場合と比較して、前記先端部32aに対する清掃部材51の位置決めを精度よく行うことができる。
又、第一の部材60には、傾斜部66が形成される側とは反対側において第二の部材70を露出する開口部60hが形成され、規制部としての貫通孔70h,70iが、開口部60hから露出した第二の部材70に設けられることで、清掃部材51の位置を規制する際に、ゴム弾性を有する第一の部材60を介さずに済むため、スリットノズル32の先端部32aに対する清掃部材51の位置決めを精度よく行うことができる。
又、傾斜部66が形成される側とは反対側において前記開口部60hが形成されることで、傾斜部66が形成される側において前記開口部60hを形成した場合のように、当接部61によってかき落とした付着物を傾斜部66に沿って前記先端部32aから離反する位置に案内するときに、かき落とした付着物が第一の部材60と第二の部材70との境界部分(段差部)にとどまることに起因する汚れの発生は問題とならない。
又、清掃ステップにおいて、上記の清掃部材51によってスリットノズル32の先端部32aを清掃することができるため、スリットノズル32を清浄に保つことができる。
尚、上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、塗布装置1が、例えば液晶パネルなどに用いられるガラス基板などの基板S上に塗布液としてレジスト液を塗布する例を挙げたが、これに限らない。例えば、基板Sとしてガラス基板以外の基板を用いてもよいし、塗布液としてレジスト液以外の液体を用いてもよい。
又、上記実施形態においては、清掃部材51が、スリットノズル32の先端部32aに接触しつつスリットノズル32の長手方向vに沿って移動する構成を例に挙げたが、これに限らない。例えば、スリットノズル32の先端部32aが、清掃部材51に接触しつつスリットノズル32の長手方向vに沿って移動する構成でもよい。すなたち、清掃部材51が、スリットノズル32の先端部32aに接触しつつスリットノズル32の長手方向vに沿って相対的に移動する構成であればよい。
又、上記実施形態においては、第二の部材70の一部が、第一の部材60の内部に埋め込まれる例を挙げたが、これに限らない。例えば、第二の部材70の全部が、第一の部材60の内部に埋め込まれてもよい。すなわち、第二の部材70の少なくとも一部が、第一の部材60の内部に埋め込まれていればよい。
又、上記実施形態においては、清掃部材51において傾斜部66が形成される側をスリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)に合わせた状態で清掃動作を行う例(図8参照)を挙げたが、これに限らない。例えば、図9に示すように、清掃部材51において傾斜部66が形成される側とは反対側(第二の部材70を露出する開口部60hが形成される側)をスリットノズル32の長手方向vの一側v1(−Y方向側)に合わせた状態で清掃動作を行ってもよい。
尚、上記において実施形態又はその変形例として記載した各構成要素は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができるし、また、組み合わされた複数の構成要素のうち一部の構成要素を適宜用いないようにすることもできる。
1…塗布装置 3…塗布部 32…スリットノズル 32a…スリットノズルの先端部 51…清掃部材 53…清掃部材移動機構(移動部)60…第一の部材 60h…開口部 61…当接部 61a…凹部 62…第一当接部 63…第二当接部 63a…第一湾曲部 64…第一壁部 66…傾斜部 67…第一傾斜部 67a…センター部 67b…サイド部 68…第二傾斜部 69…カバー部 70…第二の部材 70h…第一の貫通孔(規制部) 70i…第二の貫通孔(規制部) 71…保持部 71a…第二湾曲部 72…第二壁部 S…基板 t10…第一の部材が第二の部材と重なる部分の厚み t11…第一壁部の厚み t12…第二当接部の厚み t20…第二の部材の厚み v…スリットノズルの長手方向 v1…スリットの長手方向の一側

Claims (19)

  1. スリットノズルの先端部に接触しつつ前記スリットノズルの長手方向に沿って相対的に移動することで前記先端部を清掃する清掃部材であって、
    前記先端部に当接可能な当接部を有し、ゴム弾性を有する第一の部材と、
    前記第一の部材の内部に少なくとも一部が埋め込まれ、前記第一の部材よりも高い剛性を有する第二の部材と、
    を含む清掃部材。
  2. 前記第二の部材は、金属板又は樹脂板によって形成される
    請求項1に記載の清掃部材。
  3. 前記当接部には、前記スリットノズルの長手方向から見てV字状をなす前記先端部が嵌め込まれるように窪む凹部が形成される
    請求項1又は2に記載の清掃部材。
  4. 前記当接部は、
    前記先端部のノズル先端に当接可能な第一当接部と、
    前記ノズル先端に隣接して傾斜するノズル側壁に当接可能な第二当接部と、を含む
    請求項1〜3の何れか一項に記載の清掃部材。
  5. 前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含む
    請求項4に記載の清掃部材。
  6. 前記第二の部材は、前記第二当接部の内部に少なくとも一部が埋め込まれることで前記第二当接部を保持する保持部を含む
    請求項4又は5に記載の清掃部材。
  7. 前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含み、
    前記保持部は、前記第一湾曲部に沿うように湾曲する第二湾曲部を含む
    請求項6に記載の清掃部材。
  8. 前記第一の部材は、前記当接部に連なる第一壁部を含み、
    前記第二の部材は、前記保持部に連なると共に前記第一壁部を保持する第二壁部を含む
    請求項6又は7に記載の清掃部材。
  9. 前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含み、
    前記保持部は、前記第一湾曲部に沿うように湾曲する第二湾曲部を含み、
    前記第一壁部の厚みは、前記第一湾曲部と前記第二湾曲部との間の前記第二当接部の厚みよりも小さい
    請求項8に記載の清掃部材。
  10. 前記第二の部材は、前記第二当接部の内部に少なくとも一部が埋め込まれることで前記第二当接部を保持する保持部を含み、
    前記第二当接部は、前記ノズル側壁に向けて凸をなすように湾曲する第一湾曲部を含み、
    前記保持部は、前記第一湾曲部に沿うように湾曲する第二湾曲部を含み、
    前記第二当接部は、前記先端部を挟んで前記先端部の両側の前記ノズル側壁に当接するように一対設けられ、
    一対の前記第二当接部は、前記第一湾曲部と前記第二湾曲部との間の前記第二当接部の厚みが互いに同じになるように形成される
    請求項4〜9の何れか一項に記載の清掃部材。
  11. 前記第二の部材は板状をなし、
    前記第一の部材は、前記第二の部材と重なる部分の厚みが前記第二の部材の厚みと同じになるように形成される
    請求項1〜10の何れか一項に記載の清掃部材。
  12. 前記当接部には、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記先端部から離反するように傾斜する傾斜部が形成される
    請求項1〜11の何れか一項に記載の清掃部材。
  13. 前記当接部は、
    前記先端部のノズル先端に当接可能な第一当接部と、
    前記ノズル先端に隣接して傾斜するノズル側壁に当接可能な第二当接部と、を含み、
    前記傾斜部は、
    前記第一当接部に形成されると共に、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記ノズル先端から離反するように傾斜する第一傾斜部と、
    前記第二当接部に形成されると共に、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記ノズル側壁から離反するように傾斜する第二傾斜部と、を含む
    請求項12に記載の清掃部材。
  14. 前記第二当接部は、前記先端部を挟んで前記先端部の両側の前記ノズル側壁に当接するように一対設けられ、
    前記第一傾斜部は、
    一対の前記第二当接部に形成される前記第二傾斜部の間の中央に位置し、前記第一傾斜部のうち最も前記ノズル先端から離反するように傾斜するセンター部と、
    前記センター部と前記第二傾斜部とを渡すと共に、前記センター部の側ほど前記ノズル先端から離反するように傾斜するサイド部と、を含む
    請求項13に記載の清掃部材。
  15. 前記第一の部材は、前記傾斜部が形成される側において前記第二の部材を覆うカバー部を含む
    請求項12〜14の何れか一項に記載の清掃部材。
  16. 前記第二の部材には、前記先端部に対する前記清掃部材の位置を規制する規制部が設けられる
    請求項1〜15の何れか一項に記載の清掃部材。
  17. 前記当接部には、前記スリットノズルの長手方向の一側ほど前記先端部から離反するように傾斜する傾斜部が形成され、
    前記第一の部材には、前記傾斜部が形成される側とは反対側において前記第二の部材を露出する開口部が形成され、
    前記規制部は、前記開口部から露出した前記第二の部材に設けられる
    請求項16に記載の清掃部材。
  18. スリットノズルを有する塗布部と、
    請求項1〜17の何れか一項に記載の清掃部材と、
    前記清掃部材を前記スリットノズルの長手方向に移動させる移動部と、
    を含む塗布装置。
  19. スリットノズルを有する塗布部と、
    請求項1〜17の何れか一項に記載の清掃部材と、
    前記清掃部材を前記スリットノズルの長手方向に移動させる移動部と、を含む塗布装置を用いた塗布方法であって、
    前記スリットノズルから塗布液を吐出する吐出ステップと、
    前記清掃部材によって前記スリットノズルの先端部を清掃する清掃ステップと、
    を含む塗布方法。
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