JP2017037904A - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供すること。【解決手段】内燃機関用の点火コイル1は、互いに磁気結合された一次コイル11及び二次コイル12と、ケース2と高圧タワー部3と抵抗体4と充填樹脂5とを有する。ケース2は、一次コイル11及び二次コイル12を収容している。高圧タワー部3は、ケース2の先端に設けられた被組付部21に組み付けられている。抵抗体4は、先端面41及び基端面42を露出させた状態にて、高圧タワー部3内に埋設されている。充填樹脂5は、ケース2内に充填されると共に、一次コイル11及び二次コイル12を封止している。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
例えば特許文献1には、内燃機関用の点火コイルとして、互いに磁気結合された一次コイル及び二次コイルと、一次コイル及び二次コイルを内部に収容するコイル収容部及び該コイル収容部から突出形成された高圧タワー部からなるケースとを有するものが開示されている。そして、上記高圧タワー部は、点火コイルに接続されるスパークプラグからのノイズ電流を抑制するための抵抗体を内部にインサートした状態にて成形されている。これにより、高圧タワー部に抵抗体を圧入した場合と比較して、高圧タワー部と抵抗体との間にかかる応力の低減を図っている。
高圧タワー部に抵抗体をインサートした状態のケースは、複数の分割型を組み合わせてなる成形型の内部空間(キャビティ)に、抵抗体を配置した状態にて、溶融樹脂を射出し、その後、溶融樹脂を冷却することにより、これを固化させて成形される。
特開2006−49478号公報
しかしながら、特許文献1に記載の点火コイルのケースは、高圧タワー部とコイル収容部とが一体成形されている。それゆえ、ケースを成形するにあたり、その成形型が大型かつ複雑なものとなりやすい。また、ケースは、高圧タワー部に抵抗体をインサートした状態にて成形されるため、ケースの成形型はより複雑なものとなりやすい。その結果、点火コイルの生産性を向上させ難い。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、高圧タワー部に抵抗体を埋設しても、生産性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、互いに磁気結合された一次コイル及び二次コイルと、
上記一次コイル及び上記二次コイルを収容するケースと、
該ケースの先端に設けられた被組付部に組み付けられた高圧タワー部と、
先端面及び基端面を露出させた状態にて、上記高圧タワー部内に埋設された抵抗体と、
上記ケース内に充填されると共に、上記一次コイル及び上記二次コイルを封止する充填樹脂と、
を有する内燃機関用の点火コイルにある。
上記高圧タワー部が、ケースの先端に設けられた被組付部に組み付けられるように構成されている。それゆえ、高圧タワー部は、ケースと別体の状態において、抵抗体を埋設しつつ成形することができる。そのため、抵抗体を埋設した状態の高圧タワー部の成形品を、抵抗体を埋設した状態の高圧タワー部をケースと一体的に成形した成形品とするよりも、小さくすることができる。その結果、抵抗体を埋設した高圧タワー部を成形する成形型を小型化、簡素化することができる。これに伴い、抵抗体を埋設しつつ高圧タワー部を成形する際の工数を低減しやすい。その結果、点火コイル1の生産性を向上させることができる。
さらに、抵抗体を埋設した高圧タワー部を成形する成形型を小型化できることにより、高圧タワー部の強度を高くしやすい。すなわち、抵抗体を埋設した高圧タワー部を成形するための成形型のキャビティを小型化かつ簡素化できる。それゆえ、キャビティに溶融樹脂を流し込んで高圧タワー部を成形する際に、ウェルドが形成されることを防ぎやすい。これにより、強度の高い高圧タワー部を成形しやすい。その結果、高圧タワー部と抵抗体との間の線膨張係数差に起因して生じる応力に対する高圧タワー部の耐久性を向上させることができる。
また、上述のごとく、高圧タワー部の強度を向上できることにより、高圧タワー部自体の小型化も可能となる。
以上のごとく、上記態様によれば、高圧タワー部に抵抗体を埋設しても、生産性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
実施形態1における、内燃機関用の点火コイルの全体断面図。 実施形態1における、ジョイントを外した点火コイルの断面図。 実施形態1における、抵抗体が埋設された高圧タワー部の断面図。 図3の、IV−IV線矢視断面図。 実施形態2における、ジョイントを外した点火コイルの断面図。 実施形態3における、内燃機関用の点火コイルの全体断面図。 実施形態3における、抵抗体が埋設された高圧タワー部の断面図。
(実施形態1)
内燃機関用の点火コイルにかかる実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火コイル1は、図1、図2に示すごとく、互いに磁気結合された一次コイル11及び二次コイル12と、ケース2と高圧タワー部3と抵抗体4と充填樹脂5とを有する。ケース2は、一次コイル11及び二次コイル12を収容している。高圧タワー部3は、ケース2の先端に設けられた被組付部21に組み付けられている。抵抗体4は、先端面41及び基端面42を露出させた状態にて、高圧タワー部3内に埋設されている。充填樹脂5は、ケース2内に充填されると共に、一次コイル11及び二次コイル12を封止している。
点火コイル1は、自動車、コージェネレーション等の内燃機関に設置されるスパークプラグ(図示略)に接続され、スパークプラグに高電圧を印加する手段として用いられる。
また、本明細書において、ケース2における高圧タワー部3が突出する方向を軸方向Zといい、軸方向Zにおけるケース2から高圧タワー部3が突出した側を先端側とし、その反対側を基端側として説明する。
ケース2は、軸方向Zに直交する平面上に形成された底壁部22と、底壁部22の端縁から基端側に立設された筒状の側壁部23とを有する。側壁部23には、点火コイル1を外部に接続するためのコネクタ13が嵌合されている。底壁部22の概略中央部には、軸方向Zに開口した円形の開口部220が形成されている。底壁部22における開口部220の端縁から、先端側に向って被組付部21が延設されている。被組付部21は、底壁部22の開口部220の端縁から先端側に向って延設された筒状壁部211と、筒状壁部211の先端の全周から軸方向Zに直交する方向の内側に向って延設された円環状の環状壁部212と、環状壁部212の内周端の全周から基端側に向って延設された円筒状の嵌合壁部213とを有する。
被組付部21の嵌合壁部213の内壁面に、高圧タワー部3が嵌入されて組み付けられている。高圧タワー部3とケース2とは、互いに別部品として構成されている。高圧タワー部3が被組付部21に組み付けられることにより、ケース2の先端側が閉塞される。そして、ケース2内の閉塞された領域に充填樹脂5が充填されている。すなわち、点火コイル1を製造するにあたっては、ケース2に高圧タワー部3を組み付けてから、ケース2内の閉塞領域に充填樹脂5を充填することとなる。高圧タワー部3は、二次コイル12に生じる高電圧を外部に引き出す役割に加え、ケース2の先端側を閉塞し、ケース2から充填樹脂5が漏れ出ることを防ぐ役割も有している。また、充填樹脂5は、ケース2と高圧タワー部3との双方に接着することにより、ケース2と高圧タワー部3との接合を補助する役割をも有する。
図2、図3に示すごとく、高圧タワー部3は、略円筒形状に成形されており、その基端部に抵抗体4が埋設されている。高圧タワー部3は、抵抗体4の外周面に密着した内筒部31と、内筒部31の外周側においてケース2の被組付部21に嵌入される外筒部32と、を有する。図2〜図4に示すごとく、内筒部31と外筒部32との間には、先端側が閉塞されると共に、高圧タワー部3の基端面に開口した環状溝部30が形成されている。図1、図2に示すごとく、充填樹脂5は、環状溝部30にも充填されている。
図2、図3に示すごとく、高圧タワー部3は、内筒部31の内側に抵抗体4が配されるようにインサート成形されている。外筒部32は、内筒部31と同心状に形成されている。外筒部32には、先端側の外径が基端側の外径よりも大きくなる段差部33が形成されている。図2に示すごとく、高圧タワー部3は、外筒部32における段差部33から基端側の部位において、被組付部21の嵌合壁部213に嵌入されている。高圧タワー部3は、被組付部21の先端側から被組付部21に嵌入されている。そして、段差部33がケース2の被組付部21の環状壁部212の先端面に当接することにより、高圧タワー部3がケース2に対して軸方向Zに位置決めされている。
図4に示すごとく、環状溝部30は、抵抗体4を外周側から囲むように環状に形成されている。図2、図3に示すごとく、環状溝部30は、軸方向Zにおいて、抵抗体4と同じ位置に形成されている。これにより、図2に示すごとく、環状溝部30内に配された充填樹脂5も、軸方向Zにおいて、抵抗体4と同じ位置に配される。
また、高圧タワー部3には、外周側に向って突出した抜止部34が形成されている。抜止部34は、段差部33の先端側に形成されている。
抵抗体4が埋設された状態の高圧タワー部3は、2つの分割型を軸方向Zの両側に型抜きすることにより成形できるように構成されている。すなわち、高圧タワー部3の外周側を向く面は、軸方向Zにおいて径が一定、或いは型を抜く側ほど小径となるように構成されており、高圧タワー部3の内周側を向く面は、軸方向Zにおいて径が一定、或いは型を抜く側ほど大径となるように構成されている。
本実施形態において、高圧タワー部3とケース2とは、互いに異なる材料からなる。高圧タワー部3は、ケース2よりも剛性の高い材料によって形成されている。本実施形態において、高圧タワー部3はPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂からなり、ケース2はPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂からなる。また、充填樹脂5は、エポキシ樹脂からなる。
高圧タワー部3の内側に埋設された抵抗体4は、例えばセラミックによって構成されるセラミック抵抗体や、導線を巻回してなる巻線抵抗体とすることができる。抵抗体4は、高圧タワー部3に埋設されることにより、高圧タワー部3に対して位置決めされる。抵抗体4は、先端面41及び基端面42が高圧タワー部3の内筒部31から露出している。そして、抵抗体4の基端面42は、接続端子18と当接しており、抵抗体4は接続端子18を介して二次コイル12に接続されている。接続端子18は、ケース2に充填樹脂5を充填する前の状態において、抵抗体4の基端面42に接触する。このとき、接続端子18は、弾性変形した状態にて、抵抗体4の基端面42に弾性接触する。かかる状態において、ケース2内に充填樹脂5が充填され、接続端子18は充填樹脂5内に封止される。
本実施形態の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、高圧タワー部3に組み付けられる樹脂製のジョイント6と、ジョイント6の内側に配され導通部材7とを有する。ジョイント6は、高圧タワー部3とスパークプラグとを連結する。導通部材7は、抵抗体4とスパークプラグとを電気的に接続する。
ジョイント6は、ゴム製のシールラバー14を介して高圧タワー部3と嵌合している。シールラバー14は、高圧タワー部3の抜止部34に係合している。なお、シールラバー14は、高圧タワー部3とジョイント6との間をシールすると共に、点火コイル1と点火コイル1が挿入されるエンジンヘッドのプラグホールの開口端との間もシールする。また、ジョイント6の先端部には、スパークプラグを嵌入するためのゴム製のプラグキャップ15が嵌合されている。
ジョイント6の内側に配された導通部材7は、導線を螺旋状に巻回してなるとともに、軸方向Zに弾性変形可能なコイルスプリングによって構成されている。導通部材7は、ジョイント6に対して軸方向Zに位置決めされている。そして、導通部材7は、抵抗体4を基端側に押圧するように、抵抗体4の先端面41に弾性接触している。また、導通部材7は、スパークプラグがプラグキャップ15に嵌入されることにより、スパークプラグの基端部に弾性接触し、これにより、二次コイル12とスパークプラグとが電気的に接続される。
図1、図2に示すごとく、一次コイル11及び二次コイル12は、同心状に内外周に重なって配置されている。一次コイル11及び二次コイル12の内側には、軟磁性材料からなる中心コア16が挿通配置されている。一次コイル11及び二次コイル12の外側には、これらを軸方向Zに直交する方向から取り囲むように軟磁性材料からなる外周コア17が配されている。一次コイル11、二次コイル12、中心コア16、及び外周コア17は、ケース2内にて、充填樹脂5に封止されている。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
内燃機関用の点火コイル1においては、高圧タワー部3が、ケース2の先端に設けられた被組付部21に組み付けられるように構成されている。それゆえ、高圧タワー部3は、ケース2と別体の状態において、抵抗体4を埋設しつつ成形することができる。そのため、抵抗体4を埋設した状態の高圧タワー部3の成形品を、抵抗体4を埋設した状態の高圧タワー部3をケース2と一体的に成形した成形品とするよりも、小さくすることができる。その結果、抵抗体4を埋設した高圧タワー部3を成形する成形型を小型化、簡素化することができる。これに伴い、抵抗体4を埋設しつつ高圧タワー部3を成形する際の工数を低減しやすい。その結果、点火コイル1の生産性を向上させることができる。
さらに、抵抗体4を埋設した高圧タワー部3を成形する成形型を小型化できることにより、高圧タワー部3の強度を高くしやすい。すなわち、抵抗体4を埋設した高圧タワー部3を成形するための成形型のキャビティを小型化かつ簡素化できる。それゆえ、キャビティに溶融樹脂を流し込んで高圧タワー部3を成形する際に、ウェルドが形成されることを防ぎやすい。これにより、強度の高い高圧タワー部3を成形しやすい。その結果、高圧タワー部3と抵抗体4との間の線膨張係数差に起因して生じる応力に対する高圧タワー部3の耐久性を向上させることができる。
また、上述のごとく、高圧タワー部3の強度を向上できることにより、高圧タワー部3自体の小型化も可能となる。
また、点火コイル1は、ジョイント6と導通部材7とを有する。すなわち、高圧タワー部3とは別途作製したジョイント6が、高圧タワー部3に組み付けられている。それゆえ、高圧タワー部3とスパークプラグとの連結構造の設計自由度を向上させることができる。
また、高圧タワー部3を小型化できることにより、本実施形態のように、高圧タワー部3を、2つの分割コアを軸方向Zの両側に型抜きすることにより成形することができる構成、すなわちアンダーカットが形成されていない構成としやすくなる。それゆえ、本実施形態においては、高圧タワー部3の製造を一層容易としやすく、高圧タワー部3の生産性を向上させやすい。
また、高圧タワー部3は、内筒部31と外筒部32とを有し、内筒部31と外筒部32との間には、環状溝部30が形成されている。そして、充填樹脂5は、環状溝部30にも充填されている。それゆえ、充填樹脂5と高圧タワー部3との接触面積を大きくすることができる。これにより、高圧タワー部3とケース2との、充填樹脂5を介した接合強度を一層向上させることができる。また、環状溝部30内に配された充填樹脂5が、軸方向Zにおける抵抗体4と同じ位置に配されている。それゆえ、充填樹脂5を高圧タワー部3よりも電気的絶縁性の高い材質のものにすることにより、抵抗体4から高圧タワー部3の外側までの電気的絶縁性を充填樹脂5によって向上させることができる。
また、高圧タワー部3は、ケース2よりも剛性の高い材料からなる。高圧タワー部3は、抵抗体4との線膨張係数差に起因して応力がかかるため、所定の剛性が求められるところ、本実施形態においては、高圧タワー部3がケース2と別体であるため、高圧タワー部3をケース2よりも剛性の高い材料によって構成することができる。一方、高圧タワー部3よりは剛性が要求されないケース2を、高圧タワー部3よりも低い剛性とすることにより、コスト低減を図ることができる。
また、抵抗体4は、高圧タワー部3内に埋設されているため、充填樹脂5と抵抗体4との線膨張係数差に起因して充填樹脂5に応力がかかり、充填樹脂5にクラックが生じることを防ぎやすい。
以上のごとく、本実施形態によれば、高圧タワー部に抵抗体を埋設しても、生産性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図5に示すごとく、ケース2に対する高圧タワー部3の位置決めの仕方を、実施形態1のものと変更した変更形態である。
被組付部21の嵌合壁部213には、基端部に、内側に突出した位置決め部214が形成されている。
また、高圧タワー部3は、外筒部32の外周面における抜止部34から基端側の部位が、軸方向Zにおいて一定の外径となるように形成されている。つまり、本実施形態においては、実施形態1に示した段差部(図1等の符号33参照)が形成されていない。
実施形態1と同様、高圧タワー部3は、被組付部21の先端側から被組付部21に嵌入されている。そして、外筒部32の基端面が被組付部21の位置決め部214の先端面に当接することにより、高圧タワー部3がケース2に対して軸方向Zに位置決めされている。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、高圧タワー部3の形状を工夫しなくても、ケース2に対する高圧タワー部3の位置決めを容易に行うことができる。それゆえ、高圧タワー部3を一層製造しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図6、図7に示すごとく、高圧タワー部3が、先端側に延設された延設部35を有する例である。延設部35は、内側に抵抗体4とスパークプラグとを電気的に接続する導通部材7が配され、かつ、先端部にゴム製のプラグキャップ15が嵌合されている。高圧タワー部3は、プラグキャップ15を介してスパークプラグと連結されるように構成されている。
抵抗体4の先端面41には、導通部材7の基端部が当接している。本実施形態においても、実施形態1等と同様、導通部材7はコイルスプリングによって構成されている。そして、本実施形態においては、導通部材7を外周側から覆うように、高圧タワー部3の延設部35が先端側に向って延設されている。高圧タワー部3の延設部35の先端部には、スパークプラグを嵌入するためのゴム製のプラグキャップ15が嵌合されている。そして、プラグキャップ15にスパークプラグが嵌入されることにより、高圧タワー部3とスパークプラグとが、プラグキャップ15を介して連結される。
ケース2の被組付部21は、ケース2の底壁部22から先端側に向って延設され、円筒形状を呈している。また、高圧タワー部3の外筒面には、実施形態1と同様、先端側の外径が基端側の外径よりも大きくなる段差部33が形成されている。高圧タワー部3は、被組付部21の先端側から被組付部21に嵌入されて、ケース2に組み付けられている。そして、段差部33がケース2の被組付部21の先端面に当接することにより、高圧タワー部3がケース2に対して軸方向Zに位置決めされている。
本実施形態において、環状溝部30は、軸方向Zにおいて、抵抗体4の基端側から先端側の領域まで形成されている。そして、実施形態1及び実施形態2と同様、充填樹脂5は、環状溝部30にも充填されている。
また、ケース2には、ケース2の先端側から、ゴム製のシール部材141が嵌合している。シール部材141は、点火コイル1と点火コイル1が挿入されるエンジンヘッドのプラグホールの開口端との間をシールする。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、導通部材7を高圧タワー部3の延設部35にて覆うことができる。それゆえ、導通部材7と高圧タワー部3の外側との電気的絶縁性を確保しやすい。つまり、導通部材7の高圧側部位の近辺に、高圧タワー部3と別部材との継ぎ目がないため、高圧タワー部3の内側に配された導通部材7と、高圧タワー部3の外部との電気的絶縁性を確保しやすい。
また、高圧タワー部3と導通部材7を覆う樹脂部材とを嵌合した場合には、これらの間のシール性、電気的絶縁性等を確保するためにこれらの間にゴム製のシールラバーを介在させる必要があり、シールラバーを複雑な形状に成形する必要がある。一方、本実施形態においては、上記樹脂部材を有さないため、高圧タワー部3と樹脂部材との間をシールするためのシールラバーを成形しなくてもよく、点火コイル1の生産性を向上させることができる。
また、環状溝部30は、軸方向Zにおいて、抵抗体4の基端側から先端側の領域まで形成されている。そして、充填樹脂5は、環状溝部30にも充填されている。それゆえ、高圧タワー部3と充填樹脂5との接触面積を一層大きくすることができ、高圧タワー部3とケース2との、充填樹脂5を介した接合強度を一層向上させることができる。また、高圧タワー部3と充填樹脂5との接触面積を一層大きくすることにより、高圧タワー部3からの充填樹脂5の剥離の伸展を抑制しやすい。さらに、充填樹脂5を高圧タワー部3よりも電気的絶縁性の高い材質のものにすることにより、抵抗体4から高圧タワー部3の外側までの電気的絶縁性を充填樹脂5によって一層向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施形態においては、高圧タワー部とケースとは、異なる材料により構成したが、これに限られず、同じ材料により構成してもよい。
また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 点火コイル
11 一次コイル
12 二次コイル
2 ケース
21 被組付部
3 高圧タワー部
4 抵抗体
41 先端面
42 基端面
5 充填樹脂

Claims (4)

  1. 互いに磁気結合された一次コイル(11)及び二次コイル(12)と、
    上記一次コイル(11)及び上記二次コイル(12)を収容するケース(2)と、
    該ケース(2)の先端に設けられた被組付部(21)に組み付けられた高圧タワー部(3)と、
    先端面(41)及び基端面(42)を露出させた状態にて、上記高圧タワー部(3)内に埋設された抵抗体(4)と、
    上記ケース(2)内に充填されると共に、上記一次コイル(11)及び上記二次コイル(12)を封止する充填樹脂(5)と、
    を有する内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 上記高圧タワー部(3)に組み付けられると共に、該高圧タワー部(3)とスパークプラグとを連結する樹脂製のジョイント(6)と、該ジョイント(6)の内側に配され、上記抵抗体(4)と上記スパークプラグとを電気的に接続する導通部材(7)と、をさらに有する、請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  3. 上記高圧タワー部(3)は、先端側に延設された延設部(35)を有し、該延設部(35)は、内側に上記抵抗体(4)とスパークプラグとを電気的に接続する導通部材(7)が配され、かつ、先端部にゴム製のプラグキャップ(15)が嵌合されており、上記高圧タワー部(3)は、上記プラグキャップ(15)を介して上記スパークプラグと連結されるように構成されている、請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  4. 上記高圧タワー部(3)は、上記抵抗体(4)の外周面に密着した内筒部(31)と、該内筒部(31)の外周側において上記ケース(2)の被組付部(21)に嵌入される外筒部(32)と、を有し、上記内筒部(31)と上記外筒部(32)との間には、先端側が閉塞されると共に、上記高圧タワー部(3)の基端面に開口した環状溝部(30)が形成されており、上記充填樹脂(5)は、上記環状溝部(30)にも充填されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
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