JP2017034377A - 画像処理装置および画像処理方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 多次元LUTから出力される値の種類に応じて多次元LUTから出力される値の非線形性が異なる場合でも、補間演算による精度悪化を低減することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る画像処理装置は、画像を表す画像信号を、ルックアップテーブルを用いた補間処理を用いて、出力デバイスが扱う各色成分に対応する信号を含む出力信号に変換する画像処理装置であって、前記画像信号を、前記各色成分に対応する信号毎の線形性に応じた前記画像信号に変換する第1変換手段と、前記第1変換手段により変換された画像信号を、前記補間処理を用いて前記出力信号に変換する第2変換手段とを有する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、画像信号を、出力デバイスが扱う複数の色成分に対応する信号を含む出力信号に変換する画像処理に関する。
インクジェット方式や電子写真方式に代表されるプリンタは、通常、RGBの色信号を入力として受け取り、その信号をプリンタに搭載された色材の色材量(CMYKなど)に変換することで印刷データを生成している。この変換は色分解処理と呼ばれており、現在主流となっている方式に、3次元LUT(ルックアップテーブル)と補間演算を組み合わせたものがある。
3次元LUTは、装置の記憶容量を節約するため、通常は入力色空間を17×17×17程度に間引いた格子点上の値のみを保持し、格子点間の値は補間演算により算出する。このとき、補間演算による誤差が生じるため、格子点間の色再現精度が低下してしまうことがある。
そこで、特許文献1および特許文献2では、3次元LUTの前に非線形な変換を行うための1次元LUTを備えることにより、3次元LUTを用いた補間演算における線形性を高め、補間演算による精度悪化を低減する技術が開示されている。これらの技術は、多次元のLUTを用いた補間演算の精度を向上させるために、入力信号を適切に非線形変換する技術と位置づけられる。具体的には、特許文献1では、非線形変換のために1種類の入力信号に応じた1次元LUTを備える技術が開示されている。また、特許文献2では、3次元LUTに入力される値の種類、即ちRGBのチャネル毎に異なる1次元LUTを備える技術が開示されている。
特開2003−110865号公報 特開2014−187604号公報
しかしながら、多次元LUTを用いた補間演算の線形性を高めるための非線形変換は、多次元LUTに入力される値の種類(例えばRGB)だけでなく、多次元LUTから出力される値の種類(例えばCMYK)に応じても異なる。そのため、入力信号に応じた非線形変換処理(1次元LUT)を備えるだけの構成では、補間誤差による色再現精度悪化の課題は改良の余地がある。特に、濃インクより相対的に濃度の低い淡インクを搭載するインクジェットプリンタでは、明領域で多く用いられる淡インクと暗領域で多く用いられる濃インクとで、非線形性が大きく異なっている。
そこで本発明では、多次元LUTから出力される値の種類に応じて多次元LUTから出力される値の非線形性が異なる場合でも、補間演算による精度悪化を低減することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、画像を表す画像信号を、ルックアップテーブルを用いた補間処理を用いて、出力デバイスが扱う各色成分に対応する信号を含む出力信号に変換する画像処理装置であって、前記画像信号を、前記各色成分に対応する信号毎の線形性に応じた前記画像信号に変換する第1変換手段と、前記第1変換手段により変換された画像信号を、前記補間処理を用いて前記出力信号に変換する第2変換手段とを有する。
本発明により、多次元LUTから出力される値の種類に応じて多次元LUTから出力される値の非線形性が異なる場合においても、補間計算による精度悪化を低減することができる。
実施例1における画像形成装置の構成を示したブロック図 変換LUTの例 OPGLUTの例 パス分解処理の概念図 画像処理のフローチャート 変換LUTおよび色分解LUTの設計フロー(全体) 変換LUTおよび色分解LUTの設計フロー(最適化処理) 非線形変換の効果を示す模式図 実施例2における変換LUTの設計フロー 面毎の曲率評価値の算出方法を示す模式図 実施例3における画像形成装置の構成を示したブロック図 実施例4における画像形成装置の構成を示したブロック図 非線形変換の効果を示す模式図(淡インクを含む場合) 変換LUTの例(淡インクを含む場合) 実施例6における画像形成装置の構成を示したブロック図 非線形変換部の構成を詳細に示したブロック図 実施例6における画像処理のフローチャート 色分解LUTの曲率を示した模式図 非線形変換処理部への入力信号を入出力特性の特徴に応じてグルーピングした図 実施例6における変換LUT及び色分解LUTの作成フローの全体図 実施例6における変換LUTの例を示す模式図 複数のグルーピング候補と対応する入力信号の一例を示す図 実施例8における前処理の例を示す図 実施例9における画像処理装置の構成を示したブロック図 実施例9におけるカラーマッチングLUTの一部を示す模式図
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は本発明を限定するものではなく、また、本実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
3次元のルックアップテーブル(LUT)は、入力値(例えば、RGBなどの画像信号)および、出力値(例えば、CMYKなど、出力デバイスが扱う各色成分に対応する信号)をそれぞれ値が表す色が合うよう対応付けて保持する。本実施例では、入力値および出力値の種類に応じて異なる1次元LUTを用いることで、補間演算(補間処理)による精度悪化を低減する例について説明する。
(装置の構成)
図1は、本実施例による画像形成装置の構成を示したブロック図である。図1において、画像処理装置1は、プリンタインタフェース又は回路によってプリンタ2に接続されている。なお、画像処理装置1は例えば一般的なパーソナルコンピュータなどにインストールされたプリンタドライバによって構成される。その場合、以下に説明する画像処理装置1の各部は、コンピュータがメモリ(例えばROMなど)に格納された所定のプログラムを実行することにより実現されることになる。また、画像処理装置1の別の構成例としては、プリンタ2が画像処理装置1を内包してもよい。
画像処理装置1は、画像データ入力端子101より印刷対象の画像を表す画像データを入力し、これを出力色毎非線形変換部104(以降、変換部104とも呼ぶ)に送る。ここで画像データは、例えば8ビットのRGBの画像信号を含むカラー画像データである。
カラーマッチング処理部102(以降、処理部102とも呼ぶ)は、入力された画像データに対するカラーマッチング処理を行い、RGB画像の色を補正する。カラーマッチング処理により、異なる色再現特性を有するプリンタや記録媒体を用いた場合にも、統一的な色再現を得ることができる。カラーマッチング処理に際しては、カラーマッチングLUT格納部103に格納された3次元のカラーマッチングLUTを参照する。カラーマッチングLUTは、RGB各8ビットを17×17×17点に間引いた格子点上のみにRGB値が記述されている。格子点間の値は線形補間により算出する。
変換部104は、カラーマッチング処理後の画像データに対する非線形変換を行う。非線形変換処理は、プリンタ2が備えるインク色データ毎に行われる。本実施例ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを記録ヘッド201に搭載している。非線形変換処理に際しては、非線形変換LUT格納部105(以降、格納部105とも呼ぶ)に格納された1次元の非線形変換処理に用いる非線形変換LUT(以降、変換LUTとも呼ぶ)を参照する。図2に変換LUTの例を示す。図2のグラフは、横軸が入力のRGB値であり、縦軸が非線形変換後のRGB値である。LUT1051〜LUT1054はそれぞれCMYKに対応した変換LUTであり、17格子点上のみにそれぞれ8ビット(256階調)の入力データに対応した変換後の値が記述されている。格子点間の値は線形補間により算出する。なお、変換LUTの作成方法については後述する。
色分解処理部106は、変換部104で補正された画像データから、プリンタ2が備える4色のインクに対応した4プレーンの8ビットインク値画像を生成する。色分解処理に際しては、色分解LUT格納部107に格納された3次元の色分解LUTを参照する。色分解LUTは、17×17×17点に間引いた格子点上のみに4色のインク値が記述されている。格子点間の値は線形補間により算出する。
本実施例では、33×33×33格子点で予め設計された色分解LUTに基づき、17×17×17格子点の色分解LUTを作成して用いる。色分解LUTの作成方法については後述する。
アウトプットガンマ(OPG)処理部108は、色分解処理部106で生成されたインク値画像に対し、ガンマ補正処理を施す。ガンマ補正処理に際しては、OPGLUT格納部109に格納された1次元のOPGLUTを参照する。図3にOPGLUTの例を示す。図3のグラフは、横軸が色分解処理後のCMYK値であり、縦軸がOPG処理後のCMYK値である。OPGLUTは、それぞれ8ビット(256階調)のデータに対応した補正後の値が記述されている。OPGLUTは、CMYKそれぞれのインクのみを用いて記録した場合に、インク値画像の信号値に対して印刷物の明度が線形に変化するように、インク種類毎に予め値が設定されている。なお、明度の評価値としてはCIELABで規定されたL*を用いる。
ハーフトーン処理部110は、OPG処理部108によって得られた各色のインク値画像を2値(または2値以上で入力階調数より少ない階調数の画像)に変換する量子化処理を行う。ハーフトーン処理の方法としては、公知のディザマトリクス法を用いる。ハーフトーン処理部110が生成した2値画像データは、出力端子111よりプリンタ2へ出力される。
プリンタ2においては、記録ヘッド201を記録媒体202に対して相対的に縦横に移動することにより、画像処理装置1にて形成された2値画像データを記録媒体上に形成する。本実施例では、記録ヘッド201として、インクジェット方式等のものを用いる。記録ヘッド201は、複数の記録素子(ノズル)を有する。本実施例ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを記録ヘッド201に搭載している。移動部203は、ヘッド制御部204の制御下で、記録ヘッド201を移動する。搬送部205は、ヘッド制御部204の制御下で、記録媒体を搬送する。なお、本実施例では、記録媒体上で記録ヘッド201によって複数回の走査を行って画像を完成させるマルチパス記録方式を用いている。
パス分解処理部206は、画像処理装置1により形成された各色の2値画像データおよび、パスマスク格納部207から取得したパスマスクに基づき、各色の走査データを生成する。図4は、マルチパス記録方法を説明するために、記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示したものである。記録ヘッド401は、一般的には768個程度のノズルを有しているが、ここでは簡単のため16個のノズルを有するものとする。ノズルは、図のように第1〜第4の4つのノズル群に分割され、各ノズル群には4つずつのノズルが含まれている。402はマスクパターンを示し、各ノズルが記録を行うエリアを黒塗りで示している。各ノズル群が記録するパターンは互いに補完の関係にあり、これらを重ね合わせると4×4のエリアに対応した領域の記録が完成される構成となっている。403〜406で示した各パターンは、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示したものである。各記録走査が終了するたびに、記録媒体は図の矢印の方向にノズル群の幅分ずつ搬送される。ここでは簡単のため、4×4のエリアを例にとって説明したが、例えば768個のノズルを有する記録ヘッドでの場合、縦方向は768エリアを記録パス数で割った数、横方向は256エリア程度であるマスクパターン(マスクデータ)が一般的である。
インク色選択部208は、走査データに基づき、記録ヘッド201に搭載されるインク色の中から、インク色を選択する。
(画像形成処理のフロー)
次に、上述した機能構成を備えた本実施例の画像処理装置1における画像形成処理の各工程について、図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、画像データ入力端子101から画像データを取得する(S501)。
次に、処理部102は、S501で取得した画像データに対するカラーマッチング処理を行う(S502)。カラーマッチング処理に際しては、カラーマッチングLUT格納部103に格納された3次元のカラーマッチングLUTを参照する。
次に、変換部104は、変換を行う出力色の種類を初期化する(S503)。初期のインク種類はシアンインクとして設定する。次に、S503で設定されたインク種類を取得し(S504)、格納部105から、S504で取得したインク種類に応じた変換LUTを取得する(S505)。ここでは、シアンに対応したLUT1051が取得されることになる。
次に、変換部104は、S505で取得した変換LUTを用いて、S502のカラーマッチング処理後の画像信号を、出力信号の各色成分に対応する信号毎の値の変化の特性(例えば線形性)に応じた画像信号に変換することでインク色毎の非線形変換処理を行う(S506)。ここでは、シアンの線形性に応じた画像信号に変換する。
次に、色分解処理部106は、S506で変換された画像データから、インク値画像を生成する(S507)。色分解処理に際しては、色分解LUT格納部107に格納された3次元の色分解LUTを参照する。ここでは、シアンに対応したインク値画像が生成される。
次に、OPG処理部108は、S507で生成されたインク値画像に対し、ガンマ補正処理を施す(S508)。ここでは、シアンのインク値画像に対する1次元のOPGLUTが適用される。シアンのOPGLUTは、シアンインクのみを用いて記録した場合にインク値画像の信号値に対して印刷物の明度が線形に変化するように、予め値が設定されている。
次に、全てのインク種類について、OPG処理までが完了したかを判定する(S509)。完了している場合には、S510へ進む。完了していない場合には、次のインク色を対象とし、S504へ戻る。本実施例ではインク種類の順番は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順とするが、順番は他のものでもよい。
ハーフトーン処理部110は、S508で行われたOPG処理後の画像データを2値データに変換するハーフトーン処理を行う(S510)。ハーフトーン処理後の2値画像データは、画像全体、或いは単位記録領域毎のバンド幅分といった任意のサイズで、出力端子111より出力される。
プリンタ2は、入力端子209よりS510で処理されたハーフトーン画像データを受けとり、パス分解処理部206へ送る。パス分解処理部206は、該画像データを走査データに変換するパス分解処理を行う(S511)。
次に、S511で変換された走査データに適合するインク色及び吐出量がインク色及び吐出量選択部208により選択され、画像形成が開始される(S512)。画像形成においては、記録ヘッド201が記録媒体202に対して移動しながら、一定の駆動間隔で各ノズルを駆動して記録媒体上に画像を記録する。記録媒体202は、走査毎に所定の搬送量だけ搬送され、画像全体が形成される。以上で一連の画像形成処理が完了する。
(非線形変換LUTと色分解LUTの作成方法)
以下、本実施例における変換LUTと色分解LUTの作成方法について説明する。本実施例では、予め設計された33×33×33格子点の色分解LUTに基づき、17格子点の変換LUTおよび、17×17×17格子点の色分解LUTを作成する。
図6は、本実施例における作成フローの全体図である。まず、ループ回数iと、ループ回数の上限数Nをセットする(S601)。iは1、Nは1000で初期化する。
次に、変換LUTを初期化する(S602)。初期化では、変換LUTの17格子点の位置と値が設定される。格子点位置は均等間隔とする。即ち、0、16、32、・・・、240、255の17点とする。格子点の値は0から255の乱数で初期化する。ただし、格子点の値は格子点位置に対して単調増加になるよう設定する。
次に、色分解LUTを初期化する(S603)。初期化では、色分解LUTの17×17×17格子点の値が設定される。本実施例では、33×33×33格子点で予め設計された色分解LUTを間引くことで初期化する。
次に、S602で初期化された非線形LUTの最適化処理を行う(S604)。最適化の詳細については後述する。
次に、S603で初期化された色分解LUTの最適化処理を行う(S605)。最適化の詳細については後述する。
次に、S604とS605の最適化が収束したか否かを判定する(S606)。判定の基準としては、最適化の評価値Eが、前回のループ(i−1)から変化しなくなった場合に収束したとみなす。なお、最適化の評価値Eは、33×33×33格子点のLUTの値と、非線形変換を施した後に17×17×17格子点のLUTを用いて算出した33×33×33点の値との差分を計算し、差分の2乗和を用いる。Eが収束していなければS604へ戻り、収束していればS607へ進む。
次に、i回目のループで得られた最適化の評価値Eが、これまでで最良の評価値であるかを判定する(S607)。最良評価値であればS608へ進む。最良評価値でなければS609へ進む。
S608では、i回目のループで得られた非線形LUTと色分解LUTを最良LUTとして記憶する。また、最良評価値を更新する。
S609では、ループ回数iが上限Nに達しているかを判定する。達していなければ、iに1を加算してS602へ戻る。達していれば最良LUTを出力し(S610)、処理を終了する。
上述の処理をCMYKのインク毎に行うことで、変換LUTと色分解LUTが作成される。
(LUTの最適化方法)
図7は、S604およびS605におけるLUT最適化のフローである。どちらの場合も、以下で説明する共通のフローを用いる。
まず、LUTの格子点の中から、最初に最適化する点pを1つ選択する(S701)。変換LUTの場合は位置0の点を選択する。色補正LUTの場合は位置(0、0、0)の点を選択する。
次に、sの値を初期化する(S702)。sは最適化時の変動幅を表すパラメータである。本実施例ではsを8で初期化する。
次に、点pにおける値に変動を加え、L0、L1、L2の3種類のLUTを作成する(S703)。L0は変動を加えないもの、L1はpの値に+sしたもの、L2はpの値に−sしたものである。
次に、L0、L1、L2を用いた時の評価値E0、E1、E2を算出する(S704)。評価値は、33×33×33格子点のLUTの値と、非線形変換を施した後に17×17×17格子点のLUTを用いて算出した33×33×33点の値との差分を計算し、差分の2乗和を用いる。すなわち、誤差が少ないほど評価値は小さくなるため、E0、E1、E2のうち最も評価値が小さいものが最良の評価値となる。
次に、評価値E0、E1、E2を比較し、現状のLUTを評価値が最良となるLUTに更新する(S705)。
次に、最良の評価値が収束したかを判定する(S706)。判定の基準としては、S705で比較して求めた最良評価値が、変動なしの評価値であるE0であった場合に収束したとみなす。収束していなければS703へ戻り、収束していればS707へ進む。
次に、変動幅sを更新する(S707)。本実施例では、sを2で割った値を新たなsの値とする。
次に、sが1未満であるかを判定する(S708)。1以上であればS703へ戻り、1未満であればS709へ進む。
次に、全ての点について最適化が完了したかを判定する(S709)。完了していなければ、次の点を選択しS702へ戻る。完了していれば処理を終了する。
(効果)
以下、本実施例における、出力色毎の非線形変換の効果について説明する。図8(a)は、非線形変換がない場合の色分解LUTにおける補間処理を示す模式図である。横軸が入力のR値、縦軸が出力のインク値を表している。なお、実際の色分解LUTは入力がRGBの3次元、出力がCMYKの4次元であるが、簡単のためそれぞれ1次元で示している。また、色分解LUTの各軸の格子点数は簡単のため5点で示している。図8(a)の曲線は再現したいインク曲線を表す。格子点位置R1、R2、R3は均等間隔で配置されており、それぞれがインク値を保持している。格子点間のインク値は、格子点のインク値を線形補間することで算出される。このとき、再現したいインク曲線の非線形性が大きい領域では、補間誤差が大きくなってしまう。図8(a)においては、入力値がR1より小さい領域で非線形性が強く、補間誤差が大きくなる。
図8(b)は、変換LUTの例である。横軸が入力のR値、縦軸がR値を変換したR’の値を表している。なお、変換LUTの格子点数は簡単のため5点で示している。R0、R1、R2は、それぞれR’1、R’2、R’3に変換される。格子点間のR’値は、格子点のR’値を補間することで算出される。
図8(c)は、図8(b)の非線形補間を用いた場合の色分解LUTにおける補間処理を示す模式図である。図8(a)との違いとして、格子点位置R1、R2、R3が非線形変換によりR’1、R’2、R’3になっているため、不均等間隔で配置されている。これにより、図8(a)において補間誤差が大きくなっていた領域でも、補間誤差が小さく抑えられる。
このように、非線形LUTによって色分解LUTの格子点位置を不均等化することが可能であり、適切な格子点配置により補間精度を向上することができる。ここで、インク値の変化を表すインク曲線に対して変換LUTは、出力信号が表現できる曲線の最大次数より大きい最大次数が好ましいが、同じ次数であってもよい。
このとき注意すべき点として、インク曲線(3次元LUTでは超曲面)の形状は、インク種類毎に異なっていることが挙げられる。そのため、非線形性が強くなる領域もインク種類毎に異なる。従って、適切な格子点配置は、インク種類毎に異なることになる。
例えば、プリンタ2が相対的に濃度の低い淡インクを搭載する場合を用いて説明する。図13は、シアンインクおよび淡シアンインクの色分解LUTを示す模式図である。簡単のため、図8と同様の単純化を行っている。
一般に、濃度の薄い淡インクは、印刷物の粒状感を低減するために用いられ、明領域でのみ用いられる。そのため、図8のグラフにおいて淡シアンインクのインク値は明領域である右寄りに偏在している。一方で、濃インクは暗領域で多く用いられるため、図8のグラフにおいてシアンインクのインク値は暗領域である左寄りに偏在している。
このように、インク種類毎にインク値の特性は異なる。よって、色分解処理における補間誤差を小さくするためには、淡インクについては明領域で格子点を密に配置し、濃インクについては暗領域で格子点を密に配置する必要がある。従って、濃インクと淡インクの変換LUTは、図14に示すように、それぞれ異なった特徴を示す。
図14において、シアンのLUT1051は、暗領域(グラフ左)での傾きが小さく、明領域(グラフ右)での傾きが大きい。この特徴により、色分解処理における格子点は暗領域で密な配置となる。反対に、淡シアンのLUT1055は、明領域(グラフ左)での傾きが大きく、明領域(グラフ右)での傾きが小さい。この特徴により、色分解処理における格子点は明領域で密な配置となる。
上記のように、各インクの用いられ方を考慮した上で、インク毎の格子点配置を制御することは、従来のように、色分解LUTに入力される値の種類(RGB)によってのみ変換LUTを切り替える処理では実現できない。特に、近年のインクジェットプリンタではインク色数が増大し、CMYKの4色に加え、レッドなどの特色や、淡インク、グレイインク、クリアインクなどを備えることがあり、それぞれ用いられ方が異なる。これら全てのインク色に対して、共通の格子点配置を単純に適用しては、補間誤差を低減する効果を十分に活用できていないことになる。
本実施例では、インク種類毎の特性が異なる場合においても、補間誤差を十分に低減することができる。
以上説明したように本実施例によれば、3次元LUTから出力される値の種類によって望ましい非線形変換が異なる場合においても、補間演算による精度悪化を低減することが可能となる。
(変形例)
なお、上述の実施例では、記録ヘッド201の構成として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを備える例を示したが、インクの種類は限定されない。濃度の薄い淡インク、レッドやグリーン等の特色インク、白色インクを用いてもよい。また、無色透明のクリアインクや、金属調のメタリックインクを用いてもよい。
また、記録ヘッド201が吐出するインクの吐出量が制御可能な構成にも適用できる。また、記録ヘッド201の構成として、用紙搬送方向に複数ノズルが一列に配置された例を示したが、ノズルの数、配置はこの例に限られるものではない。例えば、同一色でも吐出量が異なるノズル列を有してもよいし、同一吐出量ノズルが複数列あってもよいし、複数ノズルがジグザグに配置されているような構成であってもよい。インク色の配置順序はヘッド移動方向に一列としたが、用紙搬送方向に一列に配置する構成であってもよい。
また、画像データはRGBのカラー画像データとしたが、画像データが表す画像の種類は限定されず、モノクロ画像やCMYK画像であってもよい。また、画像データや出力信号には色以外の成分を含んでもよく、例えば光沢を表す光沢情報を含んでもよい。その場合、色分解LUTは4次元以上の多次元LUTとなる。
また、非線形LUTおよび色分解LUTのビット数、グリッド数はある数に限定されない。特に、非線形LUTのグリッド数が色分解LUTのグリッド数よりも多い場合には、色分解LUTの格子点間でインク曲線を曲げることが可能になり、線形補間の回路を用いて疑似的な非線形補間処理を行うことが可能となり、より好適な補間を実現することができる。
また、非線形変換処理および色分解処理においてLUTを用いる処理(テーブル参照処理)の例について説明したが、非線形変換処理は、LUT以外の方法でもよい。例えば、行列を用いた数式演算や任意の数式を用いてもよい。
また、OPGの設計方法は限定されない。L*リニア以外にも、濃度リニア、彩度リニアなど任意の設計方法を用いてよい。
また、LUTを最適化する方法は任意である。例えば、最適化時の誤差の評価方法は任意であり、インク値の誤差の最大値を用いてもよい。また、インク値からL*a*b*などの均等色空間の値に変換してから誤差を評価してもよい。また、インク値やL*a*b*の変化の滑らかさを評価値として用いてもよい。無論、これらを組み合わせた総合評価値を用いてもよい。
ループ回数の上限N、変動幅sの初期値、sの更新方法についても限定されない。
また、ハーフトーン処理部108におけるハーフトーン処理では、ディザマトリクス法を用いる例を示したが、ハーフトーン処理の方法は限定されない。例えば、公知の誤差拡散法を用いてもよい。
また、パス分解処理部206におけるパス分解処理では、パスマスクを用いる例を示したが、パス分解処理の方法は限定されない。例えば、色分解処理部104においてパス数分の多値画像を生成し、ハーフトーン処理部108で2値化する形態にも適用可能である。また、パス数は任意であり、マルチパス方式を用いずに1パス印字してもよい。
実施例1では、最適化によって変換LUTを作成する方法について説明した。実施例2では、より簡易な方法として、インク値の曲率情報に基づいて作成する方法について説明する。なお、実施例1と共通の部分については説明を簡易化または省略する。
(曲率情報を用いた非線形変換LUTの作成方法)
以下、本実施例における変換LUTの作成方法について説明する。本実施例では、33×33×33格子点の色分解LUTに基づき、17格子点の変換LUTを作成する。なお、変換LUTの両端にあたる2点には、それぞれ0と255の固定値を格納する。
図9は、本実施例における作成フローである。まず、設計対象の変換LUTの種類を初期化する(S901)。本実施例では、シアンインクのR軸(図2、1051の上のグラフ)を選択する。
次に、色分解LUTの格子点毎に曲率情報として曲率評価値を算出する(S902)。曲率評価値は、所定の条件を満たす位置として注目格子点の隣接格子点を参照し、各軸について算出される。具体的には、注目格子点位置をPとし、Pにおけるシアンインク値をC(P)とする。また、R軸方向にPと隣接する2つの格子点をP+、P−、それぞれのシアンインク値をC(P+)、C(P−)とする。このとき、PにおけるシアンインクのR軸方向の曲率は以下の式で得られる。
C(P+)+C(P−)−2×C(P)
同様にして、G軸方向、B軸方向の曲率も算出し、各軸方向の平均値を格子点Pにおける曲率評価値とする。本実施例では、33×33×33格子点の色分解LUTから最表面の格子点を除いた31×31×31格子点の曲率評価値を算出する。
次に、面毎の曲率評価値を算出する(S903)。図10は、面毎の曲率評価値の算出方法を示す模式図である。LUT1001は、3次元の色分解LUTであり、簡単のため5×5×5グリッドで図示している。全ての格子点位置における曲率評価値はS902で算出済みである。R軸の変換LUTを作成する際には、R値が共通となる面毎(LUT1002〜LUT1004)に曲率評価値を算出する。面の曲率評価値としては、面に含まれる格子点の曲率評価値の平均値を用いる。
本実施例では、33×33×33格子点の色分解LUTから両端の2面を除いた31面の曲率評価値が算出される。
次に、面毎の曲率評価値が大きい順に、すなわち曲率の大きさにより、所定数の面を選択する(S904)。本実施例では、31面の中から15個の面を選択する。ここで15個とは、変換LUTの格子点数である17から両端の2点を除いた数である。
次に、選択した面の位置を、変換LUTに格納する(S905)。本実施例では17格子点の変換LUTを用いるため、R’1〜R’15が格納される。変換LUTの両端の値は0と255が格納される。変換LUTに格納された値は、R軸に対して単調増加になるようソートする(S906)。
次に、全ての変換LUTが作成完了したかを判定する(S907)。完了していなければ、次の変換LUTを作成対象とし、S902に戻る。本実施例では、シアンインクのR軸、G軸、B軸を作成した後、マゼンタインク、イエローインクと進めていく。なお、作成の順序は任意であり、並列計算することもできる。
全ての変換LUTが作成完了していれば、処理を終了する。
(変形例)
上述の実施例では、S903における面の曲率評価値として平均値を用いたが、任意の統計量を用いてよい。例えば、最大値、中央値、分散などを組み合わせて用いることができる。
(効果)
以上説明したように本実施例によれば、簡易な方法で変換LUTを作成し、補間演算による精度悪化を低減することが可能となる。
上述の実施例では、色分解処理部の直前に非線形変換部を備える例について説明したが、直前ではなく、間に他の処理を備えてもよい。実施例3では、色分解処理部と非線形変換との間にカラーマッチング処理部を備える例について説明する。なお、上述の実施例と共通の部分については説明を簡易化または省略する。
図11は、本実施例による画像形成装置の構成を示したブロック図である。実施例1の構成(図1)との違いは、変換部104を、処理部102の前に備える点である。
この変更により、図5示す画像形成処理のフローチャートでは、カラーマッチング処理(S502)が、非線形変換処理(S506)と色分解処理(S507)の間に移動する。
変換LUTと色分解LUTの作成方法については、実施例1と同様に、図6、図7に示すフローを用いる。
以上説明したように本実施例によれば、出力色毎非線形変換処理と色分解処理との間に何らかの処理を備える場合においても、補間演算による精度悪化を低減できる。
上述の実施例では、出力色毎の非線形変換部を1つ備える場合について説明した。実施例4では、出力色毎の非線形変換部を複数備える例について説明する。なお、上述の実施例と共通の部分については説明を簡易化または省略する。
図12は、本実施例による画像形成装置の構成を示したブロック図である。実施例1の構成(図1)との違いは、出力色毎の非線形変換部を複数備える点である。
第1変換部104は、色分解処理部106における補間精度向上を目的としている。第1格納部105は、色分解処理部の出力色であるCMYK毎の第1変換LUTを備える。また、第2変換部112は、処理部102における補間精度向上を目的としている。第2格納部113は、処理部102の出力色であるRGB毎の第2変換LUTを備える。
この変更により、図5示す画像形成処理のフローチャートでは、出力色毎の非線形変換処理が、カラーマッチング処理についても行われる。
また、第2変換LUTを作成するには、予め設計された33×33×33格子点のカラーマッチングLUTを用いる。図6、図7に示すフローにおいて、色分解LUTの代わりにカラーマッチングLUTを対象とし、出力色をCMYKからRGBに変更すればよい。
以上説明したように本実施例によれば、複数の出力色毎の非線形変換部を備えることで、補間演算による精度悪化を低減することができる。
上述の実施例では、色分解LUTの出力色(CMYK)毎に非線形変換を行う場合と、色補正LUTの出力色(RGB)毎に非線形変換を行う場合について説明した。実施例5では、これらの出力色の組み合わせ毎に非線形変換を行う例について説明する。なお、上述の実施例と共通の部分については、説明を簡易化または省略する。
本実施例は、変換部104における処理が上述の実施例と異なる。上述の実施例では、色分解処理部106の出力色であるCMYK毎に変換LUTを備える構成であった。一方、本実施例では、処理部102の出力色であるRGBと、色分解処理部の出力色であるCMYKとの組み合わせ毎に変換LUTを備える。
この変更により、図2に示す3×4通りの変換LUTは、3×3×4通りになる。
以上説明したように本実施例によれば、複数の出力色の組み合わせ毎に非線形変換を行うことで、補間演算による精度悪化を低減することができる。
上述の実施例では、色分解LUTの出力色(CMYK)毎に非線形変換を行う場合と、色補正LUTの出力色(RGB)毎に非線形変換を行う場合、及び、これらの出力色の組み合わせ毎に非線形変換を行う例について説明した。
実施例6では、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じた複数の非線形変換の中から一つの非線形変換を選択し使用する例について説明する。上述の実施例と共通の部分については、説明を簡易化または省略する。
(装置の構成)
図15は、実施例6における画像形成装置の構成を示したブロック図である。非線形変換部1104とそれに含まれる非線形変換処理選択部1105(以降、選択部1105とも呼ぶ)及び非線形変換処理部1106(以降、変換部1106とも呼ぶ)が図1と異なる部分である。
非線形変換部1104は、カラーマッチング処理後の画像データに対する非線形変換を行う。選択部1105は、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じて複数の非線形変換処理の中から一つの非線形変換処理を選択する。変換部1106は選択部1105が選択した非線形変換処理を用いて非線形変換処理を行う。
実施例6ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、グレイ(GY)の5色のインクを記録ヘッド201に搭載する。カラーマッチング処理後の画像データのRGBの3通りとインク色の5通りの組み合わせである計15回分の非線形変換処理が行われる。
図16は、非線形変換部1104の構成を詳細に示したブロック図である。変換部1106は、変換部1(1106_1)、変換部2(1106_2)、変換部3(1106_3)の3つの処理部から構成される。
カラーマッチング処理後の画像データである入力信号IN0(R)、IN1(G)、IN2(B)は、入力信号切り替えスイッチ1108〜1110のそれぞれへの入力信号となる。入力信号切り替えスイッチ1108〜1110は、選択部1105で選択される非線形変換処理の選択情報に基づき、入力信号IN0(R)、IN1(G)、IN2(B)を、変換部1、変換部2、変換部3のいずれかの入力となるように出力先を切り替える。非線形変換処理の選択情報とは、入力信号の種類(RGB)とインク色の種類(C、M、Y、K、GY)の組み合わせに対して、変換処0、変換部1、変換部2のうち、どの処理部を選択するかの情報である。非線形変換処理の選択情報の決定方法については後述する。
格納部105は、変換部1用LUT105_1、変換部2用LUT105_2、変換部3用LUT105_3の、3つのLUTから構成される。
変換部1106_1は、変換部1用LUT105_1を用いて非線形変換処理を行う。同様に、変換部1106_2は、変換部2用LUT105_2を用いて非線形変換処理を行い、変換部1106_3は、変換部3用LUT105_3を用いて非線形変換処理を行う。
出力信号切り替えスイッチ1111、1112、1113はそれぞれ、変換部0、変換部1、変換部2の出力信号を受け取り、出力信号選択部1114の選択信号に基づき、色分解処理部106の入力であるR’、G’、B’のいずれかへ信号を割り振る。変換部1、変換部2、変換部3の出力信号が、どのRGBに対応するかの付帯情報を備える場合にはその情報に基づきRGBの対応付けを行ってもよい。
色分解処理部106は、非線形変換部1104からの出力信号R’、G’、B’を用いて、プリンタ2が備える5色のインクに対応した5プレーンの8ビットインク値画像を生成する。色分解処理に際しては、色分解LUT格納部107に格納された3次元の色分解LUTを参照する。色分解LUTは、17×17×17点に間引いた格子点上のみに5色のインク値が記述されている。格子点間の値は線形補間により算出する。本実施例では、33×33×33格子点で予め設計された色分解LUTに基づき、17×17×17格子点の色分解LUTを計5色分作成して用いる。
(画像形成処理のフロー)
次に、本実施例における画像形成処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。S501とS502及びS510からS512は、図5と共通の部分であり、説明を省略する。図5とは異なるS1701からS1712の各工程について説明する。
非線形変換部1104は、以下の処理を行う。まず、変換を行う出力インク色の種類を初期化する(S1701)。初期の出力インク色の種類はシアンインクとする。次に、設定された出力インク色の種類を取得する(S1702)。次に、処理対象とする入力信号の種類を初期化する(S1703)。初期の入力信号の種類はRとする。次に、設定された入力信号の種類を取得する(S1704)。
次に、非線形変換処理選択部1105は、以下の処理を行う。S1702で取得した出力インク色の種類とS1704で取得した入力信号の種類とで対応付けられる変換部のグループ番号g(gは1、2、3のいずれかの値)の情報を取得し、以降の工程で使用される変換LUT及び変換部を選択する(S1705)。このとき、グループ番号が1の場合、変換部1用LUT及び変換部1(1106_1)が選択される。また、グループ番号が2の場合、変換部2用LUT及び変換部2(1106_2)が選択される。また、グループ番号が3の場合、変換部3用LUT及び変換部3(1106_3)が選択される。
次に、変換部1106は、以下の処理を行う。S1705で選択された変換LUTを格納部105から取得し(S1706)、取得した変換LUTを用いて非線形変換処理を行う(S1707)。
次に、出力信号選択部1114は、S1707での非線形変換処理後の信号がRGBのいずれに対応する信号かの対応付けを行い、出力信号切り替えスイッチ1111、1112、1113をそれぞれ制御することで、非線形変換処理後の信号を色分解処理部106の入力であるR’、G’、B’信号のいずれかに割り振る(S1708)。
次に、全ての入力信号の種類について、非線形変換処理が完了したかを判定する(S1709)。完了している場合には、S1710へ進む。完了していない場合には、次の入力信号を対象とし、S1704へ戻る。入力信号の種類の順番は、R、G、Bの順とする。
次に、色分解処理部106は、非線形変換部1104で補正された画像データから、インク値画像を生成する(S1709)。色分解処理に際しては、色分解LUT格納部107に格納された3次元の色分解LUTを参照する。ここでは、シアンに対応したインク値画像が生成される。
次に、OPG処理部108は、色分解処理部106で生成されたインク値画像に対し、ガンマ補正処理を施す(S1711)。ここでは、シアンのインク値画像に対する1次元のOPGLUTが適用される。シアンのOPGLUTは、シアンインクのみを用いて記録した場合にインク値画像の信号値に対して印刷物の明度が線形に変化するように、予め値が設定されている。
次に、全てのインク種類について、OPG処理までが完了したかを判定する(S1712)。完了している場合には、S510へ進む。完了していない場合には、次のインク色を対象とし、S1702へ戻る。インク種類の順番は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、グレイの順とする。
以上の処理が、図5とは異なる画像形成処理のフローに関する説明である。
(非線形変換LUTと色分解LUTの作成方法)
以下、本実施例における色分解LUTの入出力特性の特徴に応じて入力信号をグルーピングする方法と、グルーピングした結果に基づき変換LUT及び色分解LUTを作成する方法について説明する。本実施例では、実施例1と同様、予め設計された33×33×33格子点の色分解LUTに基づき、17格子点の変換LUTおよび、17×17×17格子点の色分解LUTを作成する。
まず、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じて入力信号をグルーピングする方法について説明する。
図18は、予め設計された33×33×33格子点の色分解LUTについて、入力信号RGBのそれぞれの信号値(各グラフの横軸)に対する、インク色C、M、Y、BK、GYのそれぞれの曲率(各グラフの縦軸)を模式的に示した図である。入力信号RGBの種類数3とインク色数5を乗じた計15個のグラフを示している。ここでの曲率は、横軸方向に対するインク値の2階微分の値を、その他2軸の値の全組み合わせにおいて計算し、それらの平均をとった値を表している。
図19は、変換部への入力信号を入出力特性の特徴に応じて3つのグループにグルーピングした図である。図18における計15個の各グラフにおいて、暗部から中間調部の曲率が相対的に大きなものをグループ番号1とし、同様に、中間調から明部の曲率が相対的に大きいものをグループ番号2、曲率の変化が全体的に少ないものをグループ番号3としている。
ここでは、グループ数が3で、各グループとも入力信号を5つずつ含む例を示したが、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じて、グループ数及びそれらに属する入力信号の種類数を設定することができる。例えば、暗部と明部等2か所以上の複数の階調で曲率が相対的に大きいもの、または、全階調にわたって曲率が単調増加あるいは単調減少するものを入出力特性の特徴としてグルーピングできる。グループ数は1以上入力信号の総数(ここでは15)以下とすることができる。
このとき、グループ数に合わせて、変換部1106に含まれる変換部の数が設定される。例えば、グループ数を5つとする場合、変換部1106は、変換部1(1106_1)、変換部2(1106_2)、変換部3(1106_3)、変換部4(1106_4)、変換部5(1106_5)の5つの処理部から構成される。
次に、グルーピングした結果に基づき変換LUT及び色分解LUTを作成する方法について説明する。
図20は、実施例6における変換LUT及び色分解LUTの作成フローの全体図である。S601、S603、S605からS610については図6と共通するため説明を省略し、図6とは異なるS2001からS2003の工程について説明する。
S2001では、グループ数分の変換LUTをそれぞれ初期化する。具体的には、グループ番号1に対応する変換部1用LUT105_1、変換部2用LUT105_2、変換部3用LUT105_3をそれぞれ初期化する。
また、S2002では、変換部への入力信号に対応する変換LUTを選択する。変換部への入力信号を図5での表記と同様に、「入力信号の種類_インク色」で表すとすると、入力信号がグループ1に属するR_C、G_M、G_Y、B_Y、B_BKの場合、変換部1用LUT105_1が選択される。また、入力信号がグループ2に属するR_BK、R_GY、G_BK、G_GY、B_GYの場合、変換部2用LUT105_2が選択される。また、入力信号がグループ3に属するR_M、R_Y、G_C、B_C、B_Mの場合、変換部3用LUT105_3が選択される。
次に、S2003では、選択された変換LUTに対して最適化処理を行う。
上述の処理をC、M、Y、K、GYの5色のインクのそれぞれで行うことで、変換LUTと色分解LUTが作成される。
図21は、実施例6における変換LUTの例を示す模式図である。(a)は、変換部1用LUT105_1、(b)は、変換部2用LUT105_2、(c)は、変換部3用LUT105_3を示す。(a)、(b)、(c)のそれぞれにおいて、入力INの各値が出力OUTの各値に変換される。このとき、(a)を用いることで、グループ番号1に含まれる各入力信号に対し、暗部から中間調部の入力信号の値を変換する。また、(b)を用いることで、グループ番号2に含まれる各入力信号に対し、中間調から明部の入力信号の値を変換する。また、(c)を用いることで、グループ番号3に含まれる各入力信号に対し、ほぼ線形に近い変換を行う。
このとき、(a)は、暗部から中間調部における色分解LUTの格子点位置を不均等化させるように作用する。また、(b)は、中間調から明部における色分解LUTの格子点位置を不均等化させるように作用する。また、(c)は、全階調において色分解LUTの格子点位置を微小に不均等化するように作用する。このように、非線形LUTによって色分解LUTの格子点位置を不均等化することが可能であり、適切な格子点配置により補間精度を向上することができる。
以上説明したように本実施例によれば、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じた複数の非線形変換の中から一つの非線形変換を選択し使用することで、補間演算による精度悪化を低減することが可能となる。
また、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じた分のみの変換LUTを用意し使用するため、LUTを格納するメモリ容量及び回路負荷を削減することができる。特に、出力色数の多いプリンタにおいて効果が大きい。また、出力色が追加されても、LUTを追加することなく対応できる。
実施例6では、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じた複数の非線形変換の中から、一つの非線形変換を選択し、使用する例について説明した。
実施例7では、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じた複数の非線形変換を決定する際に、複数の入力信号のグルーピング先を異ならせた組み合わせを複数作成し、各組み合わせにおいて、変換LUT及び色分解LUTに対する最適化処理を行う例について説明する。上述の実施例と共通の部分については、説明を簡易化または省略する。
図22は、複数のグルーピング候補と対応する入力信号の一例を示す図である。
グルーピング候補番号No.1は、実施例6で説明したように、色分解LUTの入出力特性の特徴に応じてグルーピングを行った組み合わせである。ただし、この組み合わせにおいて、図18でのR_Yのように、曲率の特徴があまりない場合には、グループ番号1とグループ番号3のいずれにグルーピングするか、必ずしも明確ではない場合がある。そのような場合においては、R_Yのみをグルーピング候補番号No.1とグルーピング候補番号No.2とで異ならせたグルーピング候補番号No.2を設ける。
また、複数の入力信号を各グループにグルーピングする組み合わせを振って、グルーピング候補番号を設けてもよい。15通りの入力信号を3つに分ける組み合わせは最大455通りあり、色分解LUTの入出力特性の特徴や後述の最適化処理の計算負荷を鑑みて、候補とする組み合わせを設定することができる。このような組み合わせの例として、グルーピング候補番号No.3及びNo.4を図18に記載した。グルーピング候補番号No.3は、R成分に関する入力信号をグループ番号1、G成分に関する入力信号をグループ番号1、B成分に関する入力信号をグループ番号3にグルーピングした例である。また、グルーピング候補番号No.4は、R成分に関する入力信号及びG_C、G_Mをグループ番号1、G成分のG_Y、G_BKに関する入力信号をグループ番号1、B成分に関する入力信号をグループ番号3にグルーピングした例である。
以上のようにして設けた複数のグルーピング候補番号のそれぞれにおいて、実施例6の図20で説明した、変換LUT及び色分解LUTの作成フローを適用し、評価値が最も良くなる場合のグルーピング候補を選択する。選択されたグルーピング候補にて最適化された変換LUTと色分解LUTを用いて、色変換を行う。
以上説明したように本実施例によれば、複数の入力信号のグルーピング先を異ならせた組み合わせを複数作成し、各組み合わせにおいて、後述の変換LUT及び色分解LUTに対する最適化処理を行う。これにより、補間演算による誤差が少なくなるグルーピングを選択し、補間演算による誤差を低減することが可能となる。
実施例6及び7では、入力信号に対する出力信号を求めるための変換LUTを用いて非線形変換の例について説明した。
実施例8では、入力信号の種類によって入力信号の値に対して前処理を行い、前処理した信号値を変換LUTの入力として非線形変換を行う例について説明する。上述の実施例と共通の部分については、説明を簡易化または省略する。
図23は、実施例8における前処理の例を示す図である。
(a)は前処理なし、(b)は入力値を反転する前処理、(c)は入力値のスケールを変更する前処理、(d)は入力値をシフトする処理である。入力信号INに対して、(a)から(d)のいずれかの前処理を行うことで、IN’が得られる。このIN’を(e)の変換LUTの入力とし、OUTを出力値として得る。なお、(e)の変換LUTは、予め(a)、(b)または(a)、(c)または(a)、(d)のそれぞれに入力信号が与えられた場合に最適化されたものである。ここでは説明の都合上、これら3通りの場合において同じLUTが得られたものとして、代表して(e)を図示する。
例えば、暗部から中間調部にかけての階調で曲率が相対的に大きく変化する入力信号Aと、明部から中間調部にかけての階調で曲率が相対的に大きく変化する入力信号Bが存在する場合、いずれかの入力信号を前処理(b)を用いて値を反転させることで、入力信号値に対する曲率の変化が大きい領域をほぼ一致させる。これにより、入力信号Aと入力信号Bとを、同一の変換LUTを用いるグループにグルーピングすることができる。
また、例えば、暗部から中間調部にかけての階調で曲率が相対的に大きく変化する入力信号Aと、中間調部での階調で曲率が相対的に大きく変化する入力信号Cが存在する場合、入力信号Cに前処理(c)を用いて値のスケールを変更することで、入力信号値に対する曲率の変化が大きい領域をほぼ一致させる。これにより、入力信号Aと入力信号Bとを、同一の変換LUTを用いるグループにグルーピングすることができる。
また、例えば、暗部から中間調部にかけての階調で曲率が相対的に大きく変化する入力信号Aと、暗部から中間調部にかけての階調での曲率の変化が入力信号Aよりもより広いい範囲の階調で発生する入力信号Dが存在する場合、入力信号Dを前処理(d)を用いて値のシフトを行うことで、入力信号値に対する曲率の変化が大きい領域をほぼ一致させる。これにより、入力信号Aと入力信号Dとを、同一の変換LUTを用いるグループにグルーピングすることができる。
このように、各入力信号が属する色分解LUTの入出力特性に応じて、入力信号の値を前処理することで、複数の入力信号をグルーピングすることができ、前述の最適化処理を行うことで、共通の変換LUTを設計、使用することができる。
前処理に関しては、同一の変換LUTを用いることができるように入力信号を変換するものでよく、(b)、(c)、(d)に限定されることはない。(b)、(c)、(d)の特徴を組み合わせた前処理でもよい。また数式変換、補間演算であってもよい。
以上説明したように本実施例によれば、入力信号の種類によって入力信号の値に対して前処理を行い、前処理した信号値を変換LUTの入力として非線形変換を行う。それにより、補間演算による精度悪化が少なくなるグルーピングを選択し、補間演算による誤差を低減することが可能となる。また、各色分解LUTの入出力特性に応じて変換LUTをグルーピングできるため、LUTを格納するメモリ容量及び回路負荷をより効果的に削減することができる。特に、出力色数の多いプリンタにおいては、色分解LUTの入出力特性の類似度が高いインクが多いので、効果が大きい。また、出力色が追加されても、LUTを追加することなく対応できる。
上述の実施例では、画像形成システムとしてプリンタを用いる例について説明した。実施例6では、ディスプレイを用いる例について説明する。なお、上述の実施例と共通の部分については、説明を簡易化または省略する。
図15は、本実施例による画像形成システムの構成を示したブロック図である。図15において、1は画像処理装置、3はディスプレイを示す。
ディスプレイ3は、表示パネル駆動部301と、表示パネル302を備える。表示パネル駆動部301は、入力端子303から取得したRGB信号に基づいて、表示パネル302を駆動する。表示パネル302は、液晶物質の特性によって決定される光透過率を制御して映像を階調表示する。
図16は、3次元のカラーマッチングLUT103の一部を示した模式図である。ディスプレイ3の階調特性に応じた色補正を行うため、非線形な変換となっている。出力色毎非線形変換部は、上述の実施例と同様、出力色毎の非線形補正を行う。これにより、カラーマッチングLUT103の格子点位置が不均等化され、適切な格子点配置により補間精度を向上することができる。特に、ディスプレイの色域(色再現範囲)拡張のため、サブピクセルにRGBの3原色の他にY(黄色)等の特色を加えた場合や、最高輝度の拡大や低消費電力化のために、サブピクセルにW(白色)を加えた場合、Y、W信号の階調特性はRGB信号の階調特性とは大きく異なるため、本発明の出力色毎非線形変換は有効である。
以上説明したように本実施例によれば、ディスプレイによる画像表示における色補正処理についても、補間計算による精度悪化を低減することが可能となる。
〔その他の実施例〕
上述の実施例では、プリンタ2がインクジェットプリンタである例について説明したが、他の印刷方式でもよい。例えば、電子写真方式のプリンタや、昇華型のプリンタ、紫外線を照射することで硬化する色材を用いたUVプリンタ、3次元物体を形成する3Dプリンタであってもよい。また、ディスプレイやプロジェクタなどの画像表示装置に対しても適用可能である。また、写真編集ソフトウェア、CG制作ソフトウェアなどの画像処理ソフトウェアに対しても適用可能である。
また、本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 画像処理装置
101 画像データ入力端子
102 処理部
104 変換部
105 格納部
111 出力端子

Claims (13)

  1. 画像を表す画像信号を、ルックアップテーブルを用いた補間処理を用いて、出力デバイスが扱う各色成分に対応する信号を含む出力信号に変換する画像処理装置であって、
    前記画像信号を、前記各色成分に対応する信号毎の線形性に応じた前記画像信号に変換する第1変換手段と、
    前記第1変換手段により変換された画像信号を、前記補間処理を用いて前記出力信号に変換する第2変換手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記線形性は、前記出力信号の曲率を表す曲率情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記曲率情報は、曲率の大きさ、または、曲率の大きさが所定の条件を満たす位置を表すことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2変換手段による変換は、非線形変換であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2変換手段は、テーブル参照処理、テーブル参照と補間処理、数式演算のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像信号および出力信号は、画像の光沢を表す光沢情報を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1変換手段により変換された画像信号が表現できる曲線の最大次数は、前記第2変換手段により変換された出力信号が表現できる曲線の最大次数より大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1変換手段および前記第2変換手段による変換は、ルックアップテーブルを用いた補間処理であり、
    前記第1変換手段で用いるルックアップテーブルの1次元あたりの格子点数は、前記第2変換手段で用いるルックアップテーブルの1次元あたりの格子点数よりも多いことを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記出力信号は、相対的に明るいチャネルの色成分に対応する第1出力信号と、相対的に暗いチャネルの色成分に対応する第2出力信号とを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記出力信号は、相対的に明るいチャネルの色成分に対応する第1出力信号と、相対的に暗いチャネルの色成分に対応する第2出力信号とを含み、
    前記第1変換手段で用いる第1出力信号に対応したルックアップテーブルは、第2出力信号に対応したルックアップテーブルに比べて、暗領域の傾きが相対的に大きく、明領域の傾きが相対的に小さい変換を示すことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  11. 前記第2変換手段は、複数であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. コンピュータを、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
  13. 画像を表す画像信号を、ルックアップテーブルを用いた補間処理を用いて、出力デバイスが扱う各色成分に対応する信号を含む出力信号に変換する画像処理方法であって、
    前記画像信号を、前記各色成分に対応する信号毎の線形性に応じた前記画像信号に変換する第1変換工程と、
    前記第1変換手段により変換された画像信号を、前記補間処理を用いて前記出力信号に変換する第2変換工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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