JP6750850B2 - 色変換装置、色変換方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、入力画像信号を、出力デバイスが扱う複数の色成分に対応する信号に変換する画像処理に関する。
インクジェット方式や電子写真方式に代表されるプリンタは、画像信号(通常はRGBの色信号)を入力として受け取り、その色信号をプリンタに搭載された色材の量を表す信号に変換することで印刷データを生成している。この変換は一般的に、色変換処理あるいは色分解処理と呼ばれており、現在主流となっている方式に、多次元LUT(次元数は入力画像の信号成分に応じて決まる)を用いて補間処理を行う方式がある。
上記方式において使用する多次元LUTは、通常は、装置の記憶容量を節約するため、入力色空間を間引いた格子点上の値(入力値に対応する出力値)のみを保持する。例えば入力画像がRGB各8ビットの色信号の場合に用いる3次元LUTは、通常は17×17×17個程度に格子点数を間引いている。そして、3次元LUTから直接得ることができない格子点間の出力値を、補間処理によって導出する。このとき、補間処理において誤差が生じ、格子点間の色再現精度が低下するという課題がある。
この点、補間処理の色再現精度を向上させる技術として、補間処理を行う前に1次元LUTを用いた非線形変換を行うことで、大きな非線形性にも対応することが考えられる。特許文献1には、3次元LUTに入力されるRGBのチャネル毎に異なる1次元LUTを備え、RGBの色信号を各一次元の軸方向に対して格子点の間隔を不均等化することで、格子点間での出力信号の線形性を高める手法が提案されている。
特開2014−187604号公報
しかしながら、補間処理の線形性を高めるための非線形変換の特性は、入力色成分(例えばRGB)に応じて異なるだけでなく、出力色成分(例えばCMYK)に応じても異なるものである。加えて、多次元LUTの出力色成分に例えばRGB等の特色を含む場合は、入出力特性においてピークが複数になることもある。例えば、濃淡や色相の異なるインクを数多く搭載するタイプのプリンタで使用する特色インクの中には、グレイ中間調領域と高彩度領域の2つの領域でより多くのインク量を用いることがある。この場合、それら領域の各々において非線形性が大きく異なる(出力値のピークが2つになる)ことになる。また特色インクによっては、入力RGB値に対するインク値の入り始める箇所(インク値の立ち上がり箇所)が複数となることもあり得る。このようなケースでは、従来の非線形変換のための1次元LUTを、多次元LUTに入力される色成分のチャネル毎に設けても、補間処理時の色再現精度の低下は避けられない。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像の信号成分を、出力デバイスが扱う信号成分に色分解する画像処理装置であって、前記入力画像の信号成分に応じた複数次元の色分解LUTに基づく補間処理によって、前記入力画像の各画素値に対応する前記出力デバイスが扱う信号成分の出力値を決定する補間手段と、前記補間手段における前記補間処理の前に、前記入力画像の画素値を、1次元の変換LUTを用いて非線形変換する変換手段と、を備え、前記色分解LUTは、前記複数次元のうち少なくとも1つの次元の入出力特性において、出力値が極大または極小値を取るピーク箇所、あるいは、入力値に対して出力値が立ち上がる立ち上がり箇所を複数含み、前記変換LUTは、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所のそれぞれに対応して非線形性を高める入出力特性を有し、前記変換手段は、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所のそれぞれに対応する複数の前記変換LUTを用いて、前記入力画像の各画素値を非線形変換する、ことを特徴とする。
本発明によれば、色分解処理に用いる多次元LUTの入出力特性において、出力値のピーク箇所が複数あったり或いは出力値の入り始め箇所が複数存在する場合でも、補間処理による精度低下を抑制することができる。
実施例1に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。 グリーンインクに対応する1次元の変換LUTの特性を表すグラフの一例である。 実施例1に係る印刷処理の大まかな流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る、色分解処理+合成処理の詳細を示すフローチャートである。 RGBからCMYKGyRGBに色変換される様子を説明する図である。 実施例1に係る、変換LUT及び色分解LUTの作成の流れを示すフローチャートである。 LUT分割マスクの一例を示す図である。 LUT分割マスクの複数セットの一例を示す図である。 ベースLUTを分割する様子を示す図である。 LUTの最適化処理の流れを示すフローチャートである。 本実施例に係る手法と従来手法との比較図である。 LUT分割マスクの他のバリエーションの一例を示す図である。 実施例2に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。 実施例2に係る、色分解処理+合成処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。 実施例3に係る、色分解処理+合成処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。 実施例4に係る、色分解処理+合成処理の流れを示すフローチャートである。 実施例5に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。 実施例5で用いる変換LUTの特性を表すグラフの一例である。 実施例5に係る、色分解処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は本発明を限定するものではなく、また、本実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
本発明は、色分解処理で用いる複数次元のLUT(ルックアップテーブル)の入出力特性において、出力値の複数のピーク箇所や、出力値の入り始め箇所または減り始め箇所が複数含まれ得ることを前提とするものである。ここで、ピーク箇所とは出力値が極大値または極小値をとる箇所を意味し、出力値の入り始め(立ち上がり)箇所または減り始め箇所とは、入力値を増加させていったときに出力値が0から0以外の有意な値へと遷移する箇所を意味する。さらに、極小値を極大値として扱ってもよい。例えば、インク値0の軸に対してインク値を上下反転し、インク値の最大値(インク値が8bitの場合255)を加算したデータに対して、極大値を見つければ、極小値を見つけることができる。
上記の前提を踏まえ、本実施例では、色分解処理で用いる複数次元のLUTにおける複数のピーク箇所や立ち上がり箇所のそれぞれに対応した複数の1次元LUTを用いて非線形変換を行う態様について説明する。なお、本明細書における各実施例では、インクジェット方式のプリンタによって印刷出力する場合を例に説明を行なうものとするが、プリンタの方式はこれに限定されない。例えば、電子写真方式のプリンタや、昇華型のプリンタ、紫外線を照射することで硬化する色材を用いたUVプリンタ、3次元物体を形成する3Dプリンタであってもよい。また、ディスプレイやプロジェクタなどの画像表示装置に対しても適用可能である。また、写真編集ソフトウェア、CG制作ソフトウェアなどの画像処理ソフトウェアに対しても適用可能である。
(出力装置の構成)
図1は、本実施例に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。印刷システムは、画像処理装置10と印刷装置(プリンタ)20とで構成され、プリンタインタフェース又は回路によって接続されている。画像処理装置10は例えば一般的なパーソナルコンピュータであり、以下に述べる画像処理機能は、インストールされたプリンタドライバによって実現される。すなわち、以下に説明する画像処理装置10の各部は、コンピュータ内のCPUがメモリ(ROM等)やハードディスク(HDD)に格納された所定のプログラムを実行することにより実現されることになる。なお、プリンタ20が画像処理装置10を内包する構成であってもよい。
画像処理装置10は、入力端子101を介して印刷対象の画像を表す画像データの入力を受け付ける。入力された画像データはカラーマッチング処理部102に送られる。ここで、入力画像データは、各画素をRGBそれぞれ8ビット(256階調)の色信号で表したRGB画像データであるものとする。
カラーマッチング処理部102は、入力画像データに対するカラーマッチング処理を行い、RGB画像の色を補正する。カラーマッチング処理により、異なる色再現特性を有するプリンタや記録媒体を用いた場合にも、統一的な色再現を得ることができる。カラーマッチング処理に際しては、不図示のHDD等に格納された3次元のカラーマッチングLUT103が用いられる。カラーマッチングLUT103は、RGBそれぞれが256階調で表された入力値を、17×17×17点に間引いた格子点上のみに出力値(RGB値)を記述したLUTである。格子点間の出力値は線形補間により導出される。
本実施例の色分解処理部は2つのモジュールで構成され、入力RGB画像に応じた3次元のLUT(以下、色分解LUT)を用いた補間処理によって、RGB画像の各画素値をプリンタが扱う信号成分(ここではインクの色成分)に対応する出力値に変換する。そして、本実施例では、色分解LUTを用いた補間処理を行う前に、補間演算の精度を高めるため、1次元の変換LUTを用いた非線形な変換を行う。第一色分解処理部104a及び第二色分解処理部104bは、カラーマッチング処理部102で補正された画像データから、プリンタ20が備える色材の色(ここでは8色)のインクに対応した8プレーンの8ビットインク値画像データを各々生成する。ここで、8色のインクは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、グレイ(Gy)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)である。
第一色分解処理部104aは、第一非線形変換部104a-1と第一補間部104a-2で構成される。第一非線形変換部104a-1は、カラーマッチング処理後の画像データに対し、第一変換LUT105a-1を用いて非線形変換を行う。その後、第一補間部104a-2が、非線形変換された画像データに対し、第一色分解LUT105a-2を用いて補間演算を行う。第一色分解処理部104aで色分解された画像データは合成処理部106に送られる。第二色分解処理部104bは、第二非線形変換部104b-1と第二補間部104b-2で構成される。第二非線形変換部104b-1は、カラーマッチング処理後の画像データに対し、第二変換LUT105b-1を用いて非線形変換を行う。その後、第二補間部104b-2が、非線形変換された画像データに対し、第二色分解LUT105b-2を用いて補間演算を行う。第二色分解処理部104bで色分解された画像データは合成処理部106に送られる。
第一非線形変換部104a-1及び第二非線形換部104b-1における非線形変換処理では、入力画像の色成分であるRGB毎に、各インク色について用意された、入力値に対する出力値(いずれも8ビット)を規定した1次元の変換LUTを用いる。この1次元の変換LUTは、8ビットで表現可能な256階調よりも少ない数の格子点(ここでは12格子点)においてのみ値を持ち、格子点間の値は線形補間で求められる。本実施例では、RGBのチャネル毎に全インク種(8種類)それぞれに対応する1次元の変換LUTが2組分(第一変換LUT105a-1と第二変換LUT105b-1)、計48個の変換LUTが用意される。図2は、グリーンインクに対応する非線形変換のための変換LUTの特性を表すグラフの一例である。(a)〜(f)の各グラフにおいて、横軸が非線形変換前の入力RGB値、縦軸が非線形変換後の出力RGB値である。そして、(a)〜(c)が第一変換LUT105a-1、同(d)〜(f)が第二変換LUT105b-1に相当する。特に、Gチャネルに対応する2つのグラフ(b)と(e)における符号201及び符号202で示される2箇所の部分で、入出力特性が相対的に大きく変化しているのが分かる。このように1種類のインク色の1入力チャネルについて、入出力特性の異なる複数の変換LUTを用いることで、G軸方向における複数のピーク箇所やインク値の入り始め箇所にそれぞれ対応して非線形性を高めることが可能になる。
また、第一補間処理部104a-2及び第二補間演算部104b-2における補間処理は、例えば、それぞれ12×12×12に間引いた格子点上にのみに8色のインク値を記述した3次元の色分解LUTを用い、格子点間の値を線形補間により求める。この場合、第一色分解LUT105a-2と第二色分解LUT105b-2は、インク色毎に用意する。本実施例では、第一色分解LUT105a-2と第二色分解LUT105b-2用に8つずつ、計16個の3次元LUTが必要になる。なお、上述した1次元の変換LUT及び3次元の色分解LUTは、HDDやメモリに別々に保存されていてもよいし、1つにまとめて保存されていてもよい。
合成処理部106は、インク種毎に、第一色分解処理部104aで生成したインク値画像と第二色分解処理部104bで生成したインク値画像とを加算合成する。これにより、プリンタ20が備える8色のインクに対応した8プレーンの8ビットインク値の合成画像を生成する。
アウトプットガンマ(OPG)処理部107は、合成処理部106で生成されたインク値合成画像に対し、ガンマ補正処理を施す。ガンマ補正処理に際しては、不図示のHDD等に格納された1次元のOPGLUT108を参照する。OPGLUT108は、8色の各インクのみを用いて記録した場合に、インク値画像の画素値に対して印刷物の明度が線形に変化するように、インク種類毎に予め値が設定されている。なお、明度の評価値としてはCIELABで規定されたL*を用いる。
ハーフトーン処理部109は、OPG処理部107によって得られた各色のインク値画像の画素値を2値(または2値以上で入力階調数より少ない階調数)に変換するハーフトーン処理(量子化処理)を行う。ハーフトーン処理には、例えば公知のディザマトリクス法などが用いられる。ハーフトーン処理によって得られたハーフトーン画像データは、出力端子110を介してプリンタ20へ送られる。
インクジェット方式のプリンタ20は、記録ヘッド111を記録媒体112に対して相対的に縦横に移動することにより、画像処理装置10で生成されたHT画像データに従った画像を記録媒体上に形成する。記録ヘッド111は、複数の記録素子(ノズル)を有する。本実施例ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、グレイ(Gy)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の8色のインクを記録ヘッド111に搭載している。移動部113は、ヘッド制御部114の制御下で、記録ヘッド111を移動させる。搬送部115は、ヘッド制御部114の制御下で、記録媒体112を搬送する。なお、本実施例では、記録媒体112上で記録ヘッド111によって複数回の走査を行って画像を完成させるマルチパス記録方式を用いるものとする。パス分解処理部116は、画像処理装置10で生成された各色のハーフトーン画像データ及び、パスマスクDB117から取得したパスマスクに基づき、各インク色の走査データを生成する。インク色選択部118は、生成された各色の走査データに基づき、記録ヘッド111に搭載されるインク色の中から、インク色を選択する。
(印刷処理の概要)
次に、本実施例に係る印刷システムにおける印刷処理の概要について説明する。図3は、本実施例に係る印刷システムにおける印刷処理の大まかな流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ301で、RGB画像データが入力端子101を介して取得される。取得したRGB画像データはカラーマッチング処理部102に送られる。続くステップ302では、カラーマッチング処理部102が、3次元のカラーマッチングLUT103を参照して、カラーマッチング処理を行う。
次に、ステップ303では、全8色のうち色分解処理の対象とするインクの種類(注目インク種)が決定される。そして、ステップ304では、まず、第一色分解処理部104a及び第二色分解処理部104bがそれぞれ注目インク種についてのインク値画像データを生成する。注目インク種が例えばシアンであれば、シアンに対応したインク値画像データがそれぞれ生成される。そして、当該色変換によって得られた2つのインク値画像が、合成処理部106によって合成される。この色分解処理並びに合成処理の詳細については後述する。
次に、ステップ305で、OPG処理部106が、ステップ304の合成処理で得られたインク値画像データに対し、ガンマ補正処理を施す。このガンマ補正処理では、注目インク種に対応する1次元のOPGLUT108が適用される。例えば注目インク種がシアンの場合であれば、シアンインクのみを用いて記録した場合に、インク値画像の画素値に対して印刷物の明度が線形に変化するように予め値が設定されたOPGLUT108が用いられる。
ステップ306では、全8色のインク種について、OPG処理までが完了したかどうかが判定される。すべてのインク種について処理が完了している場合には、ステップ307へ進む。一方、未処理のインク種がある場合には、ステップ303に戻って次のインク種を注目インク種に決定して、ステップ304〜306の各処理を繰り返す。なお、本実施例では注目インク種の順番を、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、グレイ、レッド、グリーン、ブルーの順とするが、これに限定されない。
ステップ307では、ハーフトーン処理部109が、OPG処理がなされた各インク色の画像データに対しハーフトーン処理を行って、ハーフトーン画像データに変換する。このハーフトーン画像データは、画像全体、或いは単位記録領域毎のバンド幅分といった任意のサイズで、出力端子110より出力され、プリンタ20に送られる。
ステップ308では、入力端子119を介して入力されたハーフトーン画像データがパス分解処理部116へ送られて、各インク色について走査データに変換される。そして、ステップ309で、各インク色について走査データに基づいた画像形成が開始される。具体的には、各走査データに適合するインク色がインク色選択部118により選択され、当該選択されたインク色に基づき記録ヘッド111が記録媒体112に対して移動しながら、一定の駆動間隔で、各ノズルを駆動して記録媒体上に画像を記録する。記録媒体112は、走査毎に所定の搬送量だけ搬送され、画像全体が形成される。
以上が、本実施例の印刷システムにおける印刷処理の概要である。
(色分解処理+合成処理)
次に、本実施例の特徴である、2つのモジュールで別個に色分解してその結果を合成することで、注目インク種についてのインク値画像を得る処理について、別フローを参照して詳しく説明する。図4は、本実施例に係る、色分解処理+合成処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ401では、第一色分解処理部104aが、注目インク種についての2種類のLUTを取得する。具体的には、第一非線形変換部104a-1が注目インク種の第一変換LUT105a-1を取得し、第一補間部104a-2が注目インク種の第一色分解LUT105a-2を取得する。続くステップ402では、第二色分解処理部104bが注目インク種についての2種類のLUTを取得する。具体的には、第二非線形変換部104b-1が注目インク種の第二変換LUT105b-1を取得し、第二補間部104b-2が注目インク種の第二色分解LUT105b-2を取得する。
ステップ403では、カラーマッチング処理が施されたRGB色空間の画像データから、処理対象として注目するRGB値(以下、注目RGB値)が取得される。
次に、ステップ404で第一色分解処理部104aによる非線形変換処理と補間処理(第一色分解処理)が、ステップ405で第二色分解処理部104bによる非線形変換処理と補間処理(第二色分解処理)がそれぞれ実行される。具体的には、第一色分解処理部104aにおいて、まず、第一変換LUT105a-1を用いた非線形変換処理が注目RGB値に対して実行される。さらに、非線形化された注目RGB値に対して第一色分解LUT105a-2を用いた補間処理が実行される。同様に、第二色分解処理部104bにおいて、まず、第二変換LUT105b-1を用いた非線形変換処理が注目RGB値に対して実行される。さらに、非線形化された注目RGB値に対して第二色分解LUT105b-2を用いた補間処理が実行される。図5は、各色分解処理部において、RGBの信号成分がCMYKGyRGBの信号成分へと色変換される様子を説明する図である。図5は、1次元の変換LUTと3次元の色分解LUTの双方をインク種毎に用意した場合の例である。第一色分解処理部104aと第二色分解処理部104bは、それぞれで使用するLUTの中身(格子点値)が異なるのみでその構造は同じであり、図5は第一色分解処理部104a及び第二色分解処理部104bの両方に当てはまる。すなわち、注目RGB値がインク種毎に非線形変換がなされ、次に非線形変換されたRGB値が同じくインク種毎に補間処理されて、CMYKGyRGBのうち注目インク種についてのインク値が求められる。こうして、各色分解処理部で得られたインク種毎のインク値は、合成処理部106に送られる。
その後、ステップ406では、合成処理部106において、第一補間処理部104a-2の出力値と第二補間部104b-2の出力値とが合成(加算)され、注目RGB値に対応する補間値(インク値)が生成される。
ステップ407では、入力画像データ内のすべての画素値(RGB値)について、処理が完了したかどうかが判定される。未処理の画素値がある場合はステップ403に戻って次の注目RGB値を決定して処理を続行する。一方、全画素値について処理が完了している場合には、本処理を終了すると共に、生成された各RGB値に対応する補間値(インク値)が、OPG処理部107に出力される。
以上が、本実施例に係る色分解処理+合成処理の内容である。
(LUTの作成)
続いて、上述の各色分解処理部で用いる、1次元の変換LUT(格子点数が12)及び3次元の色分解LUT(格子点数が12×12×12)の作成方法について説明する。本実施例の各色分解処理で用いる色分解LUTは、その基礎になる補間目標を示す色分解LUT(以下、ベースLUT)の入出力特性における複数のピーク箇所や出力値の入り始め箇所が、それぞれ別々のLUTに属するように分割して得られるLUTである。すなわち、ベースLUTの入出力特性の一部を表すLUT(部分LUT)である。本実施例におけるベースLUTは、プリンタ20の開発者等によって予め設計された格子点数が33×33×33の色分解LUTとする。以下、詳しく説明する。
図6は、本実施例に係る、1次元の変換LUT及び3次元の色分解LUT(部分LUT)の作成の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ601において、上記ベースLUTが取得される。そして、ステップ602おいて、ベースLUTの分割に用いる複数セットのマスクのうち第m番目のセットが取得される。このとき、変数mは、1からM(Mは1以上)の整数である。ここで、図7及び図8を参照して、LUTの分割に用いるマスク(LUT分割マスク)について説明する。
図7は、LUT分割マスクの一例を示す図である。図7において、(a1)と(a2)の対は、入力値(本実施例ではRGBのいずれか)に対してグラデーション状に分割する場合のマスクである。そして、(b1)と(b2)の対は、入力値に対して一方に全ての入力値を分配し、片方には入力値を一切分配しない場合のマスクである。いずれも縦軸は分割率(或いは分配率)であり、0.0〜1.0の範囲の値を取る。(a1)と(a2)の対、(b1)と(b2)の対で示すいずれのマスクの場合も、その分割率の総和は、入力値の全範囲において1.0となる。図8は、LUT分割マスクの複数セットの一例を示す図である。ここでは、第1〜第8までの計8セットの場合の例を示している。各セットにおいて、入力R値、入力G値、入力B値に対して、それぞれ(a1)と(a2)の対によるマスク、あるいは(b1)と(b2)の対によるマスクのいずれかが割り当てられている。本実施例では、これら8セットのうちいずれかのLUT分割マスクのセットが順に(例えば第1セットから順に)取得される。
ステップ603では、ステップ602で取得したLUT分割マスクの第m番目のセットを用いて、ベースLUTが分割される。図9は、LUT分割マスクによってベースLUTが2つのLUTに分割される様子を示す図である。図9においてグラフ(in)は、インク色がグリーンの場合の、ベースLUTにおけるG軸の入力値に対する出力値(インク値)の関係を、説明を簡単にするため一次元のグラフで表したものである。そして、このベースLUTに対して、(a1)と(a2)の対のマスク(図8の例では、第1、第2、第5、第6のセットのいずれか)が適用されると、それぞれグラフ(out1)及びグラフ(out2)のように2つのLUTに分割される。この例では、グラフ(in)において符号901と符号902の2点存在するピーク箇所が、グラフ(out1)における符号903とグラフ(out2)における符号904といった具合にそれぞれ分かれている。すなわち、1つ目のピーク箇所はグラフ(out1)のLUT、2つ目のピーク箇所はグラフ(out2)のLUTに属するように、ベースLUTが2つのLUTに分けられている。その他の入力軸及びインク色に対しても同様にLUT分割マスクのセットが適用されて、ベースLUTが分割される。なお、ここでは1次元の入力値に対する例で説明したが、本来はベースLUTの入力RGB値に対して各インク色のインク値を求める必要がある。そのため、実際には、入力R値、入力G値、入力B値について得られた結果の各々に1/3を乗算し、それらの総和をLUT分割マスク適用後のインク値とする。これにより、分割前のベースLUTとLUT分割後の各LUTの総和が等しくなり、ベースLUTにおけるインク値として扱うことができる。
ステップ604では、LUT作成対象の色分解処理部に対応する変数Xの値が初期化される。本実施例の場合、変数Xの値は1または2の整数であり、“1”が第一色分解処理部104a、“2”が第二色分解処理部104bに対応する。ここでは、初期値として“1”がセットされるものとする。続くステップ605では、ループ回数を表す変数iと、ループ回数の上限を表す定数Nが初期化される。具体的には変数iには1、定数Nには1000がセットされる。
次に、ステップ606では、変数Xに対応する色分解処理部で用いるLUTが初期化される。例えば、X=1の場合は、第一変換LUT104a-1と第一色分解LUT104aー2が初期化される。具体的には以下のとおりである。まず、変換LUTについては、12個の格子点の位置と初期値が設定される。ここで、格子点位置は均等間隔、即ち、0、23、46、・・・、232、255の計12点とする。そして、各格子点の初期値は0〜255のいずれかの値が乱数によって与えられる。ただし、格子点値は格子点位置に対して単調増加になるように並び替えした上で設定する。そして、色分解LUT(部分LUT)については、12×12×12個の格子点の初期値が設定される。本実施例の場合、ベースLUT(格子点数が33×33×33)の格子点値を間引くことで12×12×12個の初期値を設定するものとする。
そして、ステップ607では、変数Xに対応する1次元の変換LUTの最適化処理が実行される。また、ステップ608では、変数Xに対応する3次元の色分解LUT(部分LUT)の最適化処理が実行される。これら最適化処理の詳細については後述する。
ステップ609では、i回目のループで得られたLUTの最適化処理における評価値Eが、これまでで最良の評価値であるかどうかが判定される。判定の結果、最良の評価値であればステップ610へ進む。一方、最良の評価値でなければステップ611へ進む。
ステップ610では、i回目のループで得られた1次元LUTと3次元LUTが、最良のLUTとして更新・保持される。また、これら最良LUTと併せて保持する最良の評価値の情報も更新される。
ステップ611では、ループ回数iの値が上限に達したかどうかが判定される。上限に達していなければ(変数iの値がN未満の場合)、変数iをインクリメント(i=i+1)してステップ606へ戻り、処理を続行する。一方、ループ回数iの値が上限に達していれば(変数iの値=N)、ステップ612へ進む。
ステップ612では、色分解処理部に対応する変数Xの値が上限(本実施例では2)に達したかどうかが判定される。上限に達していなければ(変数Xの値が2未満の場合)、変数Xをインクリメント(X=X+1)してステップ604へ戻り、処理を続行する。一方、変数Xの値が上限に達していれば(変数Xの値=2)、ステップ613へ進む。
ステップ613では、LUT分割マスクの第mセットを表す変数mの値が上限M(本実施例では8)に達したかどうかが判定される。上限に達していなければ(変数mの値がM未満の場合)、変数mをインクリメント(m=m+1)してステップ602へ戻り、処理を続行する。一方、変数mの値が上限Mに達していれば(変数mの値=M)、ステップ614へ進む。
ステップ614では、第1〜第8セットの各LUT分割マスクの下で作成された8組の最良LUTの評価値が比較され、最も良い評価値のLUTが各色分解処理部で使用するLUTに決定される。
以上のようにして、最適な格子点値を有する、1次元の変換LUT及び3次元の色分解LUT(部分LUT)が作成される。
(LUTの最適化処理)
図10は、前述のステップ607及び608における、変換LUT及び色分解LUT(部分LUT)の最適化処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ1001では、対象LUTの全格子点の中から、注目する格子点(注目格子点p)が1つ決定される。処理開始直後の段階では、1次元の変換LUTの場合は位置“0”の点が、3次元の色分解LUT(部分LUT)の場合は位置(0,0,0)の格子点が、最初の注目格子点pとして選択される。
ステップ1002では、変数sの値が初期化される。ここで、変数sは、最適な格子点値を見つけるための変動幅を表す変数である。変数sの初期値をどのような値にするかは任意であるが、例えば“8”といった値が設定される。
ステップ1003では、注目格子点pにおける格子点値と変数sで与えられる変動幅とを用いて、3種類のLUT(L0、L1、L2)を作成する。ここで、L0は注目格子点pの値そのままで変動を加えないLUT、L1は注目格子点pの値に+sした場合のLUT、L2は注目格子点pの値に−sした場合のLUTである。
ステップ1004では、ステップ1103で得た3種類のLUT(L0、L1、L2)をそれぞれ用いて補間値を算出した場合の、それぞれの評価値E0、E1、E2が導出される。ここで、評価値は、ベースLUTの33×33×33個の格子点値と、格子点数が12×12×12個の色分解LUT(部分LUT)を用いて算出した上記33×33×33個の格子点値に対応する補間値との差分を求め、当該差分を平方した値の合計(差分二乗和)を用いる。この場合において、格子点数が12×12×12個の色分解LUTの入力値は、1次元の変換LUTを用いて非線形変換を施した値である。そして、誤差が少ないほど評価値は小さくなるため、E0、E1、E2のうち最も評価値が小さいものが最良の評価値となる。なお、評価方法は任意であり、上述の差分二乗和を用いるのに代えて、誤差の最大値を用いた評価を行ってもよい。また、インク値からL*a*b*などの均等色空間の値に変換してから誤差を評価してもよい。また、インク値やL*a*b*値の変化の滑らかさを評価値として用いてもよい。さらには、これらの評価値を積和演算により組み合わせた総合評価値を用いてもよい。
ステップ1005では、ステップ1004で導出した評価値E0、E1、E2が比較される。そして、評価値が最良(ここでは、最小)のLUTが、現時点で最良のLUTとして保持(更新)される。
ステップ1006では、最良の評価値が収束したかどうかが判定される。判定の基準としては、現時点で保持されている最良のLUTの評価値が、変動なしの評価値E0と等しければ収束したと見做す。判定の結果、最良の評価値が収束していなければステップ1002へ戻り、処理を続行する。一方、最良の評価値が収束していればステップ1007へ進む。
ステップ1007では、変数sの値が更新される。本実施例では、それまでの値を“2”で割った値を新たな変数sの値とする。ただし、段階的に小さい値にできればよく、変数sの更新のやり方はこれに限定されない。
ステップ1008では、変数sの値が“1.0”未満であるかどうかが判定される。変数sの値が“1.0”以上であればステップ1002へ戻り、処理を続行する。一方、変数sの値が“1.0”未満であればステップ1009へ進む。
ステップ1009では、対象LUTの全ての格子点について処理が完了したかどうか判定される。未処理の格子点があればステップ1002に戻り、次の格子点を注目格子点pに決定して処理を続行する。一方、全ての格子点について処理が完了していれば本処理を終了する。
以上のようにして、変換LUT及び色分解LUT(部分LUT)が最適化される。
(本実施例の効果)
ここで、本実施例の効果が特に期待できるケースについて改めて説明する。色分解LUTは、一般的に、入力値(例えばRGB値)の変化に対して比較的単調に格子点値(例えばインク値)が増加し、ある領域でピークに達した後、飽和あるいは徐々に減少する場合が多い。しかしながら、例えば近年のインクジェットプリンタは、CMYKの基本4色以外の特色インクや同一色相で濃度の異なる濃淡インク等を搭載する機種が増えている。これは、色再現範囲の拡大、粒状性の低減、インク打ち込み量の削減によるインク消費量の低減等、様々な性能拡大を目的としている。このような基本4色以外のインク色に対応する色分解LUTは、従来とは異なる入出力特性を有することが分かっている。例えば、基本4色と色相が異なり彩度が高めのインク(例えばレッド、グリーン、ブルーの特色)の色分解LUTは、複数のピークを含むような曲線の入出力特性となるものがある。図11は、色分解LUTが2つのピークを有する入出力特性となる場合の補間処理を、本実施例に係る手法と従来手法とを比較して説明する図である。図11(a)が従来手法、同(b)が本実施例の手法である。図11(a)において、左側のグラフは、特色であるグリーンの色分解LUTのG軸のインク値を1次元で示したもので、前述の図9におけるグラフ(in)と同じものである。そして、このLUTを用いた従来手法の補間処理結果がその右側のグラフである。一方、図11(b)における左端の上下に並んだグラフは、図11(a)と同じグリーンの色分解LUTを分割して得られた2つの部分LUTに対応する、G軸のインク値を1次元で表したグラフであり、前述の図9におけるグラフ(out1)及びグラフ(out2)と同じものである。そして、これら2つの部分LUTを用いた本実施例の補間処理結果(図11(b)の中央のグラフ)を合成したものが、図11(b)の右端のグラフである。図11(a)の右側のグラフ(従来手法)と、図11(b)の右端のグラフ(本実施例)とを比較すると、本実施例の方が、1つ目のピークにおける変化がより滑らかで、元の色分解LUTの入出力特性をより精度よく再現できていることが分かる。このように、色分解LUTの入出力特性において複数のピーク箇所を持つような色材を用いて画像形成を行うプリンタ等において、本実施例は特にその効果を発揮することができる。
<変形例>
ベースLUTの分割に用いるマスクは前述の図7に示したものに限られない。図12は、LUT分割マスクの他のバリエーションの一例を示している。まず、(c1)と(c2)の対は、入力値に対していずれか片方のみにすべての入力値を分配する領域をその両端に有しつつ、入力値が中間の値をとる範囲においてはグラデーション状に分配する場合のマスクである。そして、(d1)と(d2)の対は、ある値を境に二つに分配する場合のマスクである。また、(e1)と(e2)の対は、入力値を均等に分配する場合のマスクである。なお、これらいずれのマスク対においても、その分割率の総和が入力値の全範囲において1.0となるのは、前述の図7のマスクと同じである。
また、本実施例ではベースLUTの入出力特性にピーク箇所が2つ含まれる場合を例に説明を行ったが、例えばインク値が入り始める箇所(インク値が0以外の値に遷移する立ち上がり箇所)が2つ存在する場合にも、同様に適用可能である。具体的には、立ち上がり箇所を2つ有する入出力特性のベースLUTを、最初の立ち上がり箇所から2番目に出現する立ち上がり箇所の手前までの部分LUTと、2番目に出現する立ち上がり箇所以降の部分LUTとに分割する。そして、分割後のそれぞれの部分LUTで補間処理を行って、その結果を合成すればよい。さらに、ピーク箇所や立ち上がり箇所は3つ以上であってもよい。ピーク箇所や立ち上がり箇所が3つ以上含まれる場合には、各ピーク箇所等に対応してLUTを分割し、それに対応した数の色分解処理部を設ければよい。この場合に用いるLUT分割マスクは、その分割率の総和が入力値の全範囲において1.0となるような、分割数に応じた複数のマスクの組み合わせとなる。
また、記録ヘッド111の構成として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、グレイ(Gy)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の8色のインクを備える例を示したが、インクの数や種類はこれらに限定されない。例えば、濃度の薄い淡色インクである、淡シアン、淡マゼンタ、淡イエロー、淡グレイ、淡レッド、淡グリーン、淡ブルー等、あるいは、既に述べた、レッド、グリーン、ブルーの特色インク以外にも、特色インクとしてオレンジ、ピンク、ホワイト等を用いてもよい。また、無色透明のクリアインクや、金属調のメタリックインクを用いてもよい。また、染料、顔料、UV等、様々なタイプのインクを用いてもよい。
さらに、記録ヘッド111に搭載するインクのうち、例えば、特色インクのみに本発明を適用し、CMYKの基本4色には従来手法の色変換処理を適用してもよい。
また、入力画像データをRGBのカラー画像としたが、例えばCMYKのカラー画像であってもよい。さらには、色以外の成分、例えば光沢を表す成分を含んでもよい。これらの場合の色分解LUTは4次元以上のLUTとなる。
さらに、補間処理において、ベースLUTを分割して生成した複数の色分解LUTを用いる代わりに同様の入出力特性を示す数式を用いてもよい。すなわち、複数のピーク箇所やインク値の入り始め箇所にそれぞれ対応する色分解LUT(部分LUT)から、その入出力特性を表す曲線を数式化したもの(近似値曲線の式)をそれぞれ求め、当該求めた数式を用いて格子点間の補間演算を行ってもよい。
本実施例によれば、色分解LUTの入出力特性において、出力値のピーク箇所や出力値の入り始め箇所を複数含んでいても、補間演算による精度低下を低減することができる。
次に、ベースLUTを分割して得られる複数の色分解LUTを事前に用意するのに代えて、プリンタ等の出力デバイスにおける画像形成処理の過程においてこれらを生成する態様について、実施例2として説明する。なお、実施例1と共通の部分については説明を簡易化または省略し、以下では差異点を中心に説明するものとする。
図13は、本実施例に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。実施例1に係る図1のブロック図との違いは、画像処理装置10内に別途保持されたベースLUT1301に基づいて、各色分解処理部で用いるLUTを生成するLUT生成部1300を備えている点である。なお、ベースLUT1301は、実施例1における3次元のベースLUTと同じである。LUT生成部1300は、ベースLUT1301をそのピーク箇所等に応じて2つのLUTに分割し、そこから第一色分解処理部104a及び第二色分解処理部104bで用いる、1次元の変換LUT及び3次元の色分解LUTを生成する。
その他の構成は実施例1と同一であり、印刷システムにおける印刷処理の内容も、前述の図3のフローで述べたとおりである。以下、実施例1の場合とその内容が異なる色分解処理について説明する。図14は、本実施例に係る、色分解処理+合成処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ1401で、LUT生成部1300は、基準となるベースLUT1301を不図示のHDD等から取得する。そして、続くステップ1402で、LUT生成部1300は、取得したベースLUTを用いて、LUT生成処理を実行する。ここで、LUT生成処理の内容は、実施例1の図6のフローで説明した、変換LUT及び色分解LUTの作成フローと同じであるため説明を省く。そして、LUT生成処理によって得られた各LUTは、ステップ1403において、第一変換LUT105a-1及び第二変換LUTb-1として、また、第一色分解LUT105a-2及び第二色分解LUTb-2として設定(HDD等に格納)される。
ステップ1404〜1410の各処理は、実施例1の図4のフローにおけるステップ401〜407に対応し、特に異なるところはないので説明を省く。
以上が、本実施例に係る色分解処理+合成処理の内容である。なお、図13において、第一変換LUT105a-1及び第二変換LUTb-1に向かう矢印を破線で示している。これは、第一変換LUTa-1及び第二変換LUTb-1に関しては、ベースLUT1301から導出され得る複数の色分解LUTに合わせて最適化したものを予め用意し、設定しておいても構わないことを意味している。
以上のとおり、プリンタ等の出力デバイスにおける画像形成処理の工程の中で、各色分解処理部で用いるLUTを生成するように構成してもよい。この場合も、実施例1と同様の効果を得ることができる。
実施例1及び2は、ベースLUTの入出力特性におけるピーク箇所等に応じて生成した複数の色分解LUTに対応付けられた複数の色分解処理部において別々に非線形変換と補間処理を行う態様であった。次に、1個の色分解処理部に含まれる各1個の非線形変換部と補間部において、使用するLUTを切り替える態様について、実施例3として説明する。なお、実施例1と共通の部分については説明を簡易化または省略し、以下では差異点を中心に説明するものとする。
図15は、本実施例に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。実施例1に係る図1のブロック図と異なり、非線形変換部1510と補間部1520を有する1個の色分解処理部1500が存在する。そして、非線形変換処理で使用する1次元の変換LUTや補間処理で使用する3次元の色分解LUTを指定するためのLUT指定部1530が設けられている。合成処理部1540は、補間部1520からの出力値を累積加算することで、入力RGB値に対する補間値(インク値)を生成する。
その他の構成は実施例1と同一であり、印刷システムにおける印刷処理の内容も、前述の図3のフローで述べたとおりである。以下、本実施例における色分解処理+合成処理について説明する。図16は、本実施例に係る色分解処理+合成処理の流れを示すフローチャートである。このフローでは、1つの色分解処理部1500において、第一及び第二のLUTを順番に読み込んで非線形変換処理と補間処理が実行され、その補間処理結果を合成処理部1540で加算合成することで注目RGB値の補間値が生成される。以下、詳しく説明する。
ステップ1601では、カラーマッチング処理部102から入力された、カラーマッチング処理が施されたRGB色空間の画像データから、処理対象として注目するRGB値(以下、注目RGB値)が取得される。
ステップ1602では、非線形変換部1510及び補間部1520が、LUT指定部1530が指定する1次元の変換LUT及び3次元の色分解LUTを取得する。ここでは、LUT指定部1530は、第一変換LUT105a-1と第一色分解LUT105a-2が指定される。
ステップ1603では、非線形変換部1510が、取得した第一変換LUTa-1を用いて、注目RGB値に対し非線形変換処理(第一非線形変換処理)を実行する。非線形化された注目RGB値は、補間部1520に送られる。
ステップ1604では、補間部1520が、取得した第一色分解LUTa-2を用いて、非線形化された注目RGB値に対し補間処理(第一補間処理)を実行する。第一補間処理の結果によって得られた補間値は、合成処理部1540に送られる。
ステップ1605では、合成処理部1540が、色分解処理部1500からの出力値(第一補間処理の結果)を、この後のステップ1609で行う加算処理に備え、暫定的な合成値として保持(具体的には不図示のメモリに格納)する。このとき、合成値は事前に初期化(“0”がセット)されているものとする。
ステップ1606では、非線形変換部1510及び補間部1520が、LUT指定部1530が指定する1次元の変換LUT及び3次元の色分解LUTを取得する。ここでは、LUT指定部1530は、第二変換LUT105b-1と第一色分解LUT105b-2が指定される。
ステップ1607では、非線形変換部1510が、取得した第二変換LUTb-1を用いて、注目RGB値に対し非線形変換処理(第二非線形変換処理)を実行する。非線形化された注目RGB値は、補間部1520に送られる。
ステップ1608では、補間部1520が、取得した第二色分解LUTb-2を用いて、非線形化された注目RGB値に対し補間処理(第二補間処理)を実行する。第二補間処理によって得られた補間値は、合成処理部1540に送られる。
ステップ1609では、合成処理部1540が、色分解処理部1500からの出力値(第二補間処理の結果)を、ステップ1605で保持した合成値(第一補間処理の結果)に加算する。こうして得られた加算結果が、注目RGB値の補間値となる。
ステップ1610では、入力画像データ内のすべての画素値(RGB値)について、処理が完了したかどうかが判定される。全画素値について処理が完了している場合には、本処理を終了する。一方、未処理の画素値がある場合はステップ403に戻って次の注目RGB値を決定して処理を続行する。
以上が、本実施例に係る色分解処理+合成処理の内容である。
以上のとおり、1個の色分解処理部において、使用するLUTを切り替える構成によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
次に、実施例3に係る構成(1個の色分解処理部がLUTを切り替えて使用する構成)を基本に、実施例2に係る構成(使用するLUTを画像形成処理の過程でベースLUTから生成する構成)を組み合わせた態様について、実施例4として説明する。なお、先の実施例と共通の部分については説明を簡易化または省略し、以下では差異点を中心に説明するものとする。
図17は、本実施例に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。実施例3に係る図15のブロック図との違いは、画像処理装置10内に別途保持されたベースLUT1701に基づいて、色分解処理部1500で用いるLUTを生成するLUT生成部1700を備えている点である。なお、ベースLUT1701は、実施例1における3次元のベースLUT(実施例2におけるベースLUT1301)と同じである。そして、LUT生成部1700は、実施例2のLUT生成部1300と同様、ベースLUT1701を2つのLUTに分割し、色分解処理部500が順次読み込んで参照する第一及び第二の変換LUT、さらに第一及び第二の色分解LUTを生成する。なお、図17において、第一変換LUT105a−1及び第二変換LUTb−1に向かう矢印を破線で示しているが、その意味は実施例2の場合と同様で、事前に設定しておいても構わないことを意味している。
印刷システムにおける印刷処理の内容は、実施例3と同様で、前述の図3のフローで述べたとおりである。図18は、本実施例に係る、色分解処理+合成処理の流れを示すフローチャートである。本実施例は、実施例3の構成を基本とし、画像形成処理の過程でLUT生成を行うという実施例2の構成を追加したものである。したがって、本実施例の色分解処理+合成処理の内容としては、実施例3における図16のフローと実施例2における図14のフローとを融合させたものとなる。以下、図18のフローに沿って説明する。
まず、ステップ1801で、LUT生成部1700は、基準となるベースLUT1701を不図示のHDD等から取得する。そして、続くステップ1802で、LUT生成部1700は、取得したベースLUTを用いて、LUT生成処理を実行する。LUT生成処理の内容は、実施例1の図6のフローで説明した、変換LUT及び色分解LUTの作成フローと同じであるため説明を省く。そして、LUT生成処理によって得られた各LUTは、第一変換LUT105a−1及び第二変換LUTb−1として、また、第一色分解LUT105a−2及び第二色分解LUTb−2として設定(HDD等に格納)される。
ステップ1804〜1813の各処理は、実施例3の図16のフローにおけるステップ1601〜1610に対応し、特に異なるところはないので説明を省く。
以上が、本実施例に係る色分解処理の内容である。
以上のとおり、1個の色分解処理部において使用するLUTを切り替える構成を基本に、使用するLUTを画像形成処理の過程においてベースLUTから生成する構成によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
実施例1から4は、ベースLUTの入出力特性に複数の出力値のピーク箇所や出力値の入り始め箇所が含まれることを前提に、大きな非線形性にも対応するための1次元の変換LUTを、1インク色の1入力チャネルあたり複数用いて非線形変換を行う態様であった。次に、ベースLUTと同様、その入出力特性に複数のピークを持つ1次元LUTを1つだけ用いて非線形変換を行う態様について、実施例5として説明する。なお、先の実施例と共通の部分については説明を簡易化または省略し、以下では差異点を中心に説明するものとする。
図19は、本実施例に係る印刷システムの構成の一例を示したブロック図である。実施例3と同様、色分解処理部は1つだけであり、さらに、非線形変換部1910及び補間部1920でそれぞれ参照される1次元の変換LUT及び3次元の色分解LUTも各1個である。つまり、入力画像データ内の注目画素値(例えばRGB値)に対して実行される補間処理は1回のみであるため、実施例1〜4には存在していた合成処理部が存在しない。この場合において、補間部1920における補間処理で用いる色分解LUTは、実施例1〜4で登場したベースLUTそのものである。その他の構成は実施例1と同一であり、印刷システムにおける印刷処理の内容も、前述の図3のフローで述べたとおりである。
図20は、本実施例で用いる1次元の変換LUT(グリーンインク用)の特性を表すグラフの一例である。(a)〜(c)の各グラフにおいて、横軸は入力RGB値、縦軸が非線形変換後の出力RGB値を示している。図20(b)のグラフでは、符号2001と符号2002の部分で特性が相対的に大きく変化しており、1つの変換LUTにて、G軸方向の複数箇所で非線形性を高めることができるようになっている。
図21は、本実施例に係る、色分解処理の流れを示すフローチャートである。先の実施例と異なり、合成処理を含まない内容となっている。
ステップ2101では、色分解処理部1900が2種類のLUTを取得する。具体的には、非線形変換部1910が1次元の変換LUT1911を取得し、補間部1920が3次元の色分解LUT1921を取得する。
続くステップ2102では、カラーマッチング処理が施されたRGB色空間の入力画像データから注目RGB値が取得される。
そして、ステップ2103では、非線形変換部1910が、変換LUT1911を用いた非線形変換処理を注目RGB値に対して実行する。
さらに、ステップ2104では、補間部1920が、非線形化された注目RGB値に対して色分解LUT1921を用いた補間処理を実行する。これにより、注目RGB値に対応する補間値(インク値)が生成される。
ステップ2105では、入力画像データ内のすべての画素値(RGB値)について、処理が完了したかどうかが判定される。全画素値について処理が完了している場合には、本処理を終了する。一方、未処理の画素値がある場合はステップ2102に戻って次の注目RGB値を決定して処理を続行する。
以上が、本実施例に係る色分解処理の内容である。
以上のとおり、非線形変換処理において、1インク色の1入力チャネルあたり、入出力特性が大きく変化する箇所を複数含む1次元の変換LUTを1つ用いた構成によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
[その他の実施例]
また、本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
画像処理装置10
第一色分解処理部104a
第二色分解処理部104b
合成処理部106

Claims (14)

  1. 入力画像の信号成分を、出力デバイスが扱う信号成分に色分解する画像処理装置であって、
    前記入力画像の信号成分に応じた複数次元の色分解LUTに基づく補間処理によって、前記入力画像の各画素値に対応する前記出力デバイスが扱う信号成分の出力値を決定する補間手段と、
    前記補間手段における前記補間処理の前に、前記入力画像の画素値を、1次元の変換LUTを用いて非線形変換する変換手段と、
    を備え、
    前記色分解LUTは、前記複数次元のうち少なくとも1つの次元の入出力特性において、出力値が極大または極小値を取るピーク箇所、あるいは、入力値に対して出力値が立ち上がる立ち上がり箇所を複数含み、
    前記変換LUTは、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所のそれぞれに対応して非線形性を高める入出力特性を有し、
    前記変換手段は、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所のそれぞれに対応する複数の前記変換LUTを用いて、前記入力画像の各画素値を非線形変換する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補間手段は、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所のそれぞれに対応する、前記色分解LUTを分割して得られる複数の部分LUTを用いて、前記非線形変換された前記入力画像の画素値を入力値とした補間処理を行う補間手段と、
    前記補間手段でそれぞれ得られた前記補間処理の結果を合成して、前記入力画像の画素値に対応する前記出力値を生成する合成手段と、
    をさらに備え、
    前記複数の部分LUTのそれぞれで同じ位置にある格子点値の総和は、前記色分解LUTにおけるその対応する位置にある格子点値と等しい、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記補間手段は、前記複数の部分LUTのそれぞれに対応して、複数の補間処理を行う手段で構成され、
    前記合成手段は、前記複数の補間処理を行う手段からそれぞれ受け取った補間処理の結果を合成して、前記入力画像の画素値に対応する前記出力値を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記色分解LUTを格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された前記色分解LUTを分割することにより前記複数の部分LUTを生成するLUT生成手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記LUT生成手段は、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所の数に応じた複数のマスクを用いて、前記色分解LUTを分割し、
    前記複数のマスクは、各マスクの分割率の総和が、入力値の全範囲において1.0となるようなマスクである
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像の信号成分は、RGB色空間で表される色成分であり、
    前記LUT生成手段は、前記入力画像のRGB値に応じて前記分割を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記変換手段で使用する前記変換LUT及び前記補間手段で使用する前記部分LUTを指定する指定手段をさらに備え、
    前記変換手段は、前記指定手段で指定された前記変換LUTを用いて非線形変換を行い、
    前記補間手段は、前記指定手段で指定された前記部分LUTを用いて補間処理を行う
    ことを特徴とする請求項3乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記補間手段が、前記複数の部分LUTに代えて、当該複数の部分LUTの各入出力特性を表す数式を用いて、前記補間処理を行うことを特徴とする請求項3乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記出力デバイスは、印刷装置であり、
    前記出力デバイスが扱う信号成分に対応する出力値は、前記印刷装置における画像形成で使用する色材の量を表す値である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記印刷装置は、インクジェット方式の印刷装置であり、
    前記色材の量を表す値は、インク値である、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  11. 前記印刷装置が用いるインクには、特色のインクを含み、
    前記変換手段における非線形変換及び前記補間手段における補間処理は、前記特色のインクについてのみ行う
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記特色のインクは、さらに淡色のインクであることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 入力画像の信号成分を、出力デバイスが扱う信号成分に色分解する画像処理方法であって、
    前記入力画像の信号成分に応じた複数次元の色分解LUTに基づく補間処理によって、
    前記入力画像の各画素値に対応する前記出力デバイスが扱う信号成分の出力値を決定する補間ステップと、
    前記補間ステップにおける前記補間処
    理の前に、前記入力画像の画素値を、1次元の変換LUTを用いて非線形変換する変換ステップと、
    を含み、
    前記色分解LUTは、前記複数次元のうち少なくとも1つの次元の入出力特性において、出力値が極大または極小値を取るピーク箇所、あるいは、入力値に対して出力値が立ち上がる立ち上がり箇所を複数含み、
    前記変換LUTは、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所のそれぞれに対応して非線形性を高める入出力特性を有し、
    前記変換ステップでは、前記色分解LUTにおける前記複数のピーク箇所又は立ち上がり箇所のそれぞれに対応する複数の前記変換LUTを用いて、前記入力画像の各画素値を非線形変換する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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